JPH0133220B2 - - Google Patents

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JPH0133220B2
JPH0133220B2 JP56129541A JP12954181A JPH0133220B2 JP H0133220 B2 JPH0133220 B2 JP H0133220B2 JP 56129541 A JP56129541 A JP 56129541A JP 12954181 A JP12954181 A JP 12954181A JP H0133220 B2 JPH0133220 B2 JP H0133220B2
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coated
belt conveyor
powder
air
coating
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、平板状被塗物の主に片面を粉体塗
装するための専用塗装装置の改良に係り、粉体塗
装室の底面を被塗物の搬送装置を兼ねたオーバー
スプレイ粉体回収用の導電性ベルトコンベヤーと
することにより、塗料の利用率が著しく高く、膜
厚分布の均一性がよく、端部つきまわりのよい高
速度粉体塗装が可能で、かつ色替が短時間ででき
る専用塗装装置に関するものである。
粉体塗装は、塗膜性能の優秀性、公害防止対
策、省資源等の立場から極めて有利な特徴をもつ
ており、近時益々重要性を認識されつつある。し
かし塗料が高価であること、及び塗装用ブース及
び回収装置における色替に著しく長時間を要する
こと、の二つの問題点があり、これらが広い普及
をさまたげている。塗料価格の問題は塗膜を薄く
することによつて原理的に充分解決可能なはずで
ある。しかし、実際の被塗物は形状が複雑で、粉
体塗装の大きな欠点であるフアラデイケージ効果
によつて、凹部に所定の膜厚の塗膜を形成するた
めに、凸部の膜厚が過大になり、結局、実際の被
塗物における平均膜厚は塗装本来の目的−例え
ば、隠蔽、防錆等一を達成するに必要な膜厚より
はるかに厚くなつてしまうのが実状である。この
問題の解決策としては、家電製品、例えば、冷蔵
庫、洗濯機、クーラーなどの外箱のように鋼板を
曲げ加工して製造する物品については、鋼板を打
ち抜いて大きな曲げ加工を行つてない平板状部材
の段階で粉体塗装を適用し、その後で曲げ組立て
などのあと加工を行う方法を適用すればよい。こ
のようにすれば、被塗物が平板状であるので、前
述のフアラデイケージ効果の影響をさけて、本来
必要なだけの膜厚の均一性のよい薄膜塗装を実施
することができ、これによつて、液体塗装を適用
するよりも、塗料単価で比較して、粉体塗料が充
分な競走力をもつ塗装を適用することが可能とな
る。更に、このような塗装工程においては、粉体
塗装は、塗装が一回で完成する、部材切口の被覆
が良好である、塗膜外観が家電製品によく適合し
ている等の利点もある。
この様な目的のための粉体塗装では、通常被塗
物の片面のみに塗装を適用することを要求され、
裏側に対しては、第1A図に示した如く、切口被
覆3−1が充分で裏側にはなるべく塗膜がないこ
とを要求される場合と、第18図の切口被覆3−
2に示したように、部材切口から5mm〜10mm程度
の所定の巾の塗膜が裏側に形成されていることが
要求される場合、の二つがあり、それ以上の塗膜
がないことが多くの場合必要である。特に板の切
口付近塗膜3の膜厚が第1A図第1B図に示した
ように被塗物中心部塗膜1の膜厚と同一の膜厚で
あることが塗膜形成後に折曲げ加工を適用するた
めに極めて重要であり、少なくとも板の切口付近
の膜厚が、中心部に比較して厚過ぎないことが大
切である。すなわち通常の静電粉体塗装を適用し
た板では、第2図のように切口付近の塗膜3の膜
厚73,74,75,76が中心部71の膜厚7
2に比較して厚くなり過ぎるので、例えば紙面に
含まれる折線にそつて曲げ加工を実施した場合、
両端の厚膜部73,74,75,76の塗膜に割
れが発生するからである。また色替が短時間で可
能なことも極めて重要である。
従来から広く使われているハンガーコンベヤー
に被塗物を吊り下げてブース内で実施する通常の
粉体塗装装置では、以下に述べる理由により前述
の要求条件に満足させることができない。すなわ
ち、第15図に示したのは通常の粉体塗装装置で
打抜きによつて製造された平板状被塗物を静電粉
体塗装した場合の水平断面を示したものであつ
て、紙面と垂直をなすブース側壁78,79、に
囲まれた塗装空間において、紙面と垂直をなす平
板状塗物71が矢印80の方向に移動しながら静
電粉体ガン77によつて粉体塗装されそれによつ
て形成された被塗物上の粉体層の厚みを模式的に
示してある。
図から明らかな如く、被塗物71の中心部分に
おいては、72に示した如く広い範囲にわたつて
均一な厚みの粉体層が形成されているが、コンベ
ヤの進行方向の前後の端部においてはガンの側
に、73,74に示した如く厚い粉体層が形成さ
れこれの厚みは通常、被塗物の中心部に形成され
る粉体層72の厚みに比べて25%〜40%程度厚い
粉体層が形成され、更に被塗物のガンと反対側に
も75,76に示した如く厚い粉体層が形成さ
れ、これの巾は通常数十ミリに達する。本発明の
目的とするところの粉体塗装によつて平板状被塗
物に塗膜を形成させた後に折り曲げないし組み立
て加工を行つて製品を製造することを目的とする
粉体塗装工程においては、塗膜厚の均一性は平均
膜厚の望ましくは±10%、条件の良い場合でも少
なくとも±20%以内の範囲におさまつてそること
が要求されるので、第15図に示したような在来
の粉体塗装装置による粉体塗装では、これらの要
求を満足することができないのである。これは薄
板状被塗物の端部において、ガンから被塗物に向
かう電気力線が被塗物の端部に集中して終端し、
電界の集中がおこるので、この部分に必然的に粉
体が多量に塗着され、端部の膜厚が中心部の膜厚
に比較して著しく厚くなつてしまう現象をさける
ことができないからである。
それに対して、この発明による静電粉体塗装法
の原理図を示したのが第3図、及び第4図であ
る。第3図においては薄板平板状の被塗物4はほ
ぼ水平に保たれ、これは導線63によつて接地さ
れた被塗物側端部より大きく広がつた電界調整用
平板導体6の上にほぼ密着して乗せられ、紙面と
垂直な方向に移動しながら、その上に設置された
多連の静電粉体ガン5によつて小さな振幅で地面
と平行な方向に矢印2に示した如く振動するガン
5によつて塗装が行われる。このようにして塗装
を行つた場合には静電粉体ガン5から出発する電
気力線は、被塗物4と共にその背後に密着して存
在する平板状導体6に向かつて均一に分布して終
端するので、第1A図に示した如く、被塗物4の
表面の端部においても特に粉体層が厚くなること
なく、平板状導体6の上まで連続した均一な厚み
の粉体層が形成されるので、これを平板状導体か
ら取りはずすことによつて、端部において著しく
厚くなるという第2図に示したような通常粉体塗
装による薄板平板状被塗物の塗装における問題点
を極めて簡単に解決することができる。それと同
時に被塗物4を取りはずした後に平板状導体6に
残されたオーバースプレイ粉体を回収することに
よつて塗料の利用率も高い値を得ることができ
る。第3図に示したようなこの発明による粉体装
装置においては、被塗物の裏側に塗膜が形成され
ないことを要求される第1A図にような場合に好
適なものであるが、これに対して第4図は被塗物
の端部において被塗物の裏側に所定の巾で塗膜を
形成することが要求される場合に好適な本発明適
用の原理的構成を示したものである。すなわち第
4図に於ては、導線63によつて接地された平板
状導体の上に、被塗物4は、導電性材料よりなる
スペーサ9を隔てて一定の間隔を保つように乗せ
られている。被塗物及びガンの動作は第3図と全
く同様であるが、このようにすれば被塗物の端部
の電界集中は平板状電界6によつて適度に緩和さ
れ、更に帯電した粉体が図中の3に示した如くス
ペーサー9の大きさによつてきまるある一定の巾
の被塗物のまわりに、被塗物の裏側にまわり込ん
で塗膜が形成される。この裏側に形成される塗膜
の巾はスペーサー9の大きさによつて適当に調節
することができるので、スペーサーを取り替える
ことによつてこの巾を希望する値に調節すること
が可能である。
以上第3図と第4図に示した如く、平板状被塗
物の片面に均一な厚みの塗膜を形成するには被塗
物の裏側に密着ないしは接近して被塗物より広い
電界調整用の平面状導体を設置することによつて
達成され、この発明の完成を見るに至つたもので
ある。
この発明の具体的な実施例は、次に述べる各図
とその説明によつて明らかになる。
第5図、第6図、第7図、第8図、第9図、第
10図に示したのは本発明による粉体塗装装置に
色替対策も併せて適用した第一の実施例であつ
て、第5図は運転中の平面図、第6図は運転中の
側面図、第7図は運転中の正面図を示したもので
ある。第5図、第6図、第7図に示した運転中の
第一の実施例において、塗装空間は底部を構成す
る導体63によつて接地された被塗物より広巾の
導電性コンベヤベルト62と側壁21−S 3
1,31′及び天井21−Cを構成するしきりで
もつて構成されている。被塗物4はプリー60及
び61によつて矢印64の方向に駆動されるベル
トコンベヤ62に乗つてベルトの上に平面状に乗
せられ、側壁31に設けられた入口18を通つて
塗装空間に入り、ブースの天井21−Cに設けら
れた塗装用開口部19を通つてブース内に挿入さ
れている静電粉体ガン5により塗装され、次いで
側壁31′に設けられた出口18′より系外に排出
され、図には示してないところの焼付装置に運ば
れて塗装工程が完了する。
ブースの側壁及び天井を構成する幕体は固定さ
れたカーテンレール24及び26によつて伸張し
た状態でブースを構成し、カーテンレール24,
26は枠体32,33に固定されている。
コンベヤベルト62は静電気工学的導体系を構
成し、導線63によつて接地されている。ガン5
から吐出された粉体は被塗物4に塗着されると共
に、その残りの大部分はベルトに塗着され清掃ダ
クト66に設けられた吸引スリツト65によつて
吸引除去され、矢印13に示された如く図には示
されてないところの回収装置に回収され、必要に
応じて再利用される。この実施例における粉体の
塗着の状況は、ガンを含む垂直断面図としてブー
スを除外して示せば、これは第3図と全く同様と
なり、第1A図に示した如き、全面にわたつて塗
膜厚の均一性がよく、かつ3−1に示したような
端部ひふくの良好な、折曲げ加工用の薄板粉体塗
装製品を得ることができる。この実施例は第3図
に示した原理的構成に於ける電界調整用平板導体
6を被塗物の搬送用コンベヤーとしてのベルトコ
ンベヤーで兼用し、極めてコンパクトな実用装置
とすることに成攻したものである。第5,6,7
図に示した実施例、すなわち第3図に示したよう
な被塗物と静電粉体ガンとの相対的関係において
は、静電体ガン5は、被塗物4及びこれと同電位
をなし、その導電性によつて実質上接地されたベ
ルト62に対して、無限大平面を塗装しているこ
とになるので、被塗物及びベルトに塗着される粉
体塗料のガンからの吐出粉体量に対する割合は少
くとも90%以上、通常は97%以上となる。
一方ブース内部の空気は天井21−Cよりブー
ス内部に挿入された吸気管7,8によつて矢印1
1′に示した如く、図には示してないところの一
次集塵装置へ導かれ、ここで回収されるが、前述
の如く被塗物とベルトに90〜97%以上の粉体塗料
が塗着されるのでこの系に来るオーバースプレイ
は極めてわずかであり、回収再利用はしなくてよ
い場合が多く、その場合は従つて排気系の色替が
ベルトの利用によつて解決される。
さらに、この実施例においては、清掃用スリツ
ト65から吸引される集塵用空気は極めて少量で
あるので、その配管は20φ以下のプラスチツクチ
ユーブでよく、これの塗料回収に用いられる回収
装置も極めて小型のものでよく、これらは各色専
用の回収装置を準備することが容易であり、塗料
の大部分はここに回収される。吸気管7,8を通
して回収される塗料は、従つて、吐出された塗料
のうちのかなり少ない割合の部分であるので、こ
こから回収される塗料を再利用する場合でもその
一次集塵機は、それ程高効率のものを準備する必
要はなく、従つて通常のサイクロン等の安価でか
つ構造が簡単であり掃除もし易い回収機で充分で
あり、塗料の色毎に回収機を用意することによつ
て回収機の色替作業は吸気ダクト7,8及ば一次
集塵機の交換だけですむので、塗料回収系の色替
は極めて短時間ですますことができる。
この第1の実施例のブース本体の色替の状況を
示したのが第8図、第9図、第10図であつてそ
れぞれ平面図、側面図、正面図を示している。こ
の第1の実施例のブース本体の色替操作は先ずガ
ン5を引き上げてブース外に排出し、次に排気ダ
クト7を取りはずす。吸気管7は通常一次集塵機
と共に使用する色替に際しては単に取りはずすだ
けでよい。次にブースが長時間連続運転された後
であれば幕体の内面にかなりの量の粉体塗料が付
着していることがあるので、このような場合には
コンベヤベルト62を運転しながら幕体を外部か
ら軽くたたいて塗着粉体をベルトの上に落とし、
これは吸引装置65によつて直ちに回収される。
ただし、この作業が実施される場合は吸気管8を
動作させたままで行つた方がよい場合もあり、又
は第8図、第9図、第10図に示してある幕体収
納箱43に設けられた排気管49から矢印50に
示した如く色替のための強制排気を行いながら払
い落し作業を実施してもよい、又この払い落し作
業は幕体を透気性の布で構成してある場合には、
幕体の外部からスリツト状に吹き出す空気を幕体
に吹き付けて、内部に付着している粉体を布を通
して払い落すこともできる。何れにしても、この
底部をベルトコンベヤで構成した本発明の実施例
においては、ブースの内部に付着している粉体が
清掃ダクト66によつて自動的に回収されてしま
うというのが極めて大きな特徴である。次に第8
図、第9図、第10図に示した如く、天井43側
板48,41及び底板44からなる箱体の天井に
収納用レール24′,26′を設けてなる幕体収納
ボツクスを収納用レール24′,26′がそれぞれ
ブース構成伸張用カーテンレール24′,26′に
円滑に連結する如く図のように右側から結合され
る。67は、この結合作業を行うための収納ボツ
クスの支持体であり、排気管49は幕体収納時に
発生する塗料粉体の飛散を防止するために矢印5
0で示される吸気を行うためのものである。ブー
スの側壁及び天井を構成する幕体の取り込みは極
めて短時間ご完了するので収納が終わり次第今ま
で使つていた幕体を収納した収納ボツクスは直ち
に取りはずし、その代わりに次に使用される色の
粉体塗料に準備された幕体を収納した収納箱を以
上に述べたのとは逆に手順でもつて伸張用カーテ
ンレール26,24に結合し、これに引き伸ばし
て伸張用カーテンレール26,24に伸張固定
し、ブースの色替が完了する。この1の実施例に
示した方式の色替に際しては、コンベヤの清掃は
色替作業が旧ブースの取りはずしが完了するまで
はコンベヤ及び清掃ダクト66は運転しておきそ
の作業が終わつた時にコンベヤを止めて清掃ダク
トを新しい色のために準備されたものと交換する
だけでよい。なお、以上の作業が終わり次第、新
しい色のために準備された一次集塵機及び吸気管
7,8を掃除してブース関係色替は完了する。こ
の実施例における色替所要時間は通常2名で5〜
10分程度であつて極めて簡単に実施することがで
き、粉体塗装における色替問題をほとんど完全に
解決したものといつても過言ではない。この実施
例において必要に応じて排気は天井からのみでな
く側壁から行つてよい。またベルト自体を透気性
材料で構成し、ベルトを通して排気を行なうこと
ができる。
但この場合にもベルト上の被塗物を確実に接地
できるだけの導電性をもつていることが本質的に
最も重要であり、色替に際してベルトの清掃に時
間がかかるのが欠点である。
ベルトコンベヤの清掃については透気性でない
普通のベルトの場合、通常はベルトコンベヤの材
質及び清掃ダクト66および吸引スリツトの設計
及び運転条件が適切であれば、色替時の清掃はこ
れのみで充分であるが、塗料の変更の場合の如く
清掃の完壁を期する場合には、ベルトの表面の付
着物を抜き取る方法、あるいはベルトコンベヤの
戻り途中において水等の液体によつてコンベヤを
洗滌しこれを乾燥させる方法等、必要に応じてよ
く知られた方法を適用することができる。なお塗
装空間をしきり幕で構成する方法については、こ
の実施例においては、側壁及び天井を構成する幕
体を伸張する方法はコンベヤの進行方向と平行に
設置されたカーテンレールを用いてあるが、これ
はこれだけに限定されるものではなく、コンベヤ
の進行方向と直角方向に必要に応じてカーテンレ
ールを設置し、これに対応した収納用カーテンレ
ール及びカーテン収納箱を設置することができ
る。この場合にはカーテンはベルト進行方向にそ
つて両側に二つに分割して収納保管することも可
能である。
家電製品などでは薄色の高級な塗装を要求され
る場合が多く、このためには、塗料を回収して再
利用するに当たつて、回収塗料にごみ等が混入し
ないことが極めて重要であり、又、被塗物がガン
の真下にある状態で長時間連続に塗装を実施した
場合には、ガン及びその支持装置からの塗料の粒
の落下などによつて塗装の欠陥を生ずる場合があ
るので、これらの問題に対してこの発明を実施す
る場合にどのような対策を実施するかを示したの
が第11図である。第11図の実施例において
は、塗装空間より吸気管7を通して吸気が行われ
ているので、このままでは、この分だけ常に塗装
空間に外気が侵入し、この中に含まれているごみ
が回収塗料を混入する恐れがある。特にこの問題
は、ベルト62とカーテン側壁31′との接合部、
特に被塗物の出入口18,18′において発生す
る。その他第6図に示した如くガンの挿入をブー
スの天井21Cに穴をあけて行つた場合には、こ
の部分からも外気が侵入する。
従つてこれらを防止するためには、第11図に
おいて被塗物の入口18′の全巾にわたつて側壁
31と一定の間隔を有するガイドカーテン35を
設け、これの上部に不透気性キヤンバスダクトを
設けこれにあらかじめ清浄化した空気を送入す
る。このキヤンバスダクトの下側には多数の小孔
があけてあり、これを通して矢印36に示された
如く清浄な空気が側壁31とガイドカーテン35
を通つて入口18の全巾にわたつて吹き出される
ので、この一部が矢印38に示された如くブース
の内部に吸入され、過剰な部分は矢印37に示さ
れるように外部に放出される。このようにしてこ
の部分からの外部ダストのの混入を確実に防止す
ることができる。
同じ目的を達成するための他の方法は、被塗物
の出口18′の側に示されてあり、送気ダクト2
9が出口18′の全巾にわたつて第11図の断面
図の如く設けてあり、これにあらかじめ清浄化し
た空気が送入される。この送気ダクト29には、
長さ方向にわたつて小孔が設けられており、その
小孔から噴出した清浄な空気は出口18′の全巾
にわたつて出口に向かつてゆるやかな速度で吹き
付けられ、これの一部は矢印55に示された如く
ブース内に吸入され他の一部はベルトに沿つて矢
印54によつて示された如く外部に放出され更に
他の一部は矢印56に示された如く出口側側壁カ
ーテン31′にそつて上昇し、塗装空間内部への
ごみの侵入を確実に防止することができる。ガン
システムの挿入口からのごみの侵入を防止する方
法に関しては、ガンを紙面と直角の方向をなすビ
ーム28に並列に取り付け、これをブースの側壁
にあけたガン挿入口27によつて支持し、このビ
ームは図に示された如く、上から下に向かつて流
線形をなすように構成されている。このガン挿入
口の上部の天井には、天井へ透気性部材を通して
矢印16によつて示された如く平行気流が上から
下に向かつてゆるやかに吹き下ろすように不透気
性キヤンバス15が設けられ、ここに清浄な空気
が送入されるようになつている。このようにすれ
ばガンシステムはガン支持ビームも含めて常に清
浄な空気の中に保持されることになるので、ガン
システムから被塗物への物の落下を確実に防止す
ることができる。以上に述べたような塗装空間へ
の外気からのごみの侵入を防止する方法に関して
はいずれもブースの側壁31,31′、及び天井
21−Cが透気性の布によつて構成されているの
でフレキシブルであり、これを収納する時には何
ら障害にならない。
第12図、第13図、第14図に示したのは、
第1B図に図示した如く被塗物の裏側にまわり込
む塗膜の巾及び厚さを調節するために、第4図に
示した如き原理の塗装装置を実施する場合の具体
的構成について説明したものである。
スペーサー9を利用する具体的な方法としては
ベルトの上に突起を設けてもよい。しかし、この
方法は被塗物によつて裏側にまわり込む塗膜の巾
3−2を調整するためにスペーサー9の厚みを変
更しなければならない場合には、ベルトの取替
え、あるいはベルトに取り付けた突起の取替え等
の作業に長時間を要し、又、ベルトクリーナー6
6の運転にスペーサーが支障をきたすような場合
もあるので、第12図、第13図、第14図には
この様な問題をも合わせて解決できる実施例につ
いて説明する。第12図は運転中の実施例のブー
ス及びガンを取り除いて、ベルトと被塗物及びス
ペーサーのみに関した部分を図示した平面図であ
り、第13図は同じくそれの側面図、第14A図
及第14B図はスペーサーの二種類の形状を示し
たものである。第12図及び第13図から明らか
な如く、被塗物4は、加振機71によつて駆動さ
れるスペーサーフイーダー68によつて被塗物と
同期してスペーサー69をあらかじめベルトの上
に配置し、その上に被塗物を乗せ、69′の如く
なし、塗装が終わつて被塗物が駆動プーリー61
の側に来た時に被塗物は図に示してないコンベヤ
ーによつて取り去られ、スペーサーはスペーサー
回収機70の上に落下して矢印57によつて示さ
れた如く、矢印58によつてスペーサーフイーダ
ー戻され繰返し利用される。この矢印57と58
の間に図には示してないところのスペーサークリ
ーナーを適用することによつて常に清浄なスペー
サーを循環使用するようにした方がよい場合もあ
る。このスペーサーは第14A図及び第14B図
に示した如く角を丸めた正六面体あるいは正四面
体の如く、置き方によつて形成されるスペースは
常に一定の値を確実に実現できる導電性の物質で
形成された小片であれば必要に応じて適当な形状
のものを選定すればよい。又、スペースを変更し
たい時はこの利用するスペーサーの大きさを変え
ればよいので、この様にすることによつて被塗物
によつて異つたスペースが要求される場合に適用
して極めて便利である。特に短い巾で周囲を下に
折り曲げた被塗物などに適用する場合にもスペー
サー69の供給を被塗物と同期させることによつ
て何ら問題なしに確実にスペースを形成すること
ができ被塗物裏側塗膜の形成の管理が極めて容易
となる。なお、第13図に示した清掃ダクト66
は外気を吸引してごみを回収塗料に持ち込まない
ために、矢印59に示した如く吸引スリツト65
をつつんで清浄な空気層を形成するように工夫が
なされてある。又従動プーリー60の側に設けら
れたベルトクリーナー45は、あらかじめ清浄化
された空気46をベルトに接近して吸引するスリ
ツト空気47のまわりに形成することによつてベ
ルトによつて入口側から塗装システムに混入する
ごみの浸入を防止するように工夫がなされてい
る。
以上の説明においては、塗装空間を形成する手
段に関しては、ブースの側壁及び天井はしきり幕
を適用するやり方を例としてもつぱら説明を行つ
たが、被塗物の小型の場合などには必ずしもしき
り幕を適用する必要はない場合もあり塗装空間の
側壁及び天井を形成する方法に関しては通常の鉄
板ないしはプラスチツク板等を利用することがで
きる。又被塗物付近の電界を調整し、かつ被塗物
の搬送に関与する装置に関しては、必ずしも水平
に設置するだけでなく、ベルトプーリーの軸が垂
直あるいは傾針して設置されたように設置し、そ
れにハンガーコンベヤーによつて吊り下げられた
被塗物を立てかけて側方より塗装を行うという適
用法或は被塗物をコンベヤベルトの下面に沿つて
配置しておき、その下側から上向きに塗装する装
置など、本発明の原理による種々の具体的適用が
可能である。この発明は、以上の様に平板状被塗
物側端部より拡がつており、かつ、該被塗物側端
部の電界集中を防止するための電界調整装置を備
えているので、静電塗装ガンから被塗物に向かう
電気力線は、被塗物側端部に集中しないため、被
塗物全面にわたり平等電界が形成される。
そのため、被塗物全面にわたつて均一な厚さ塗
膜を形成することができる。
又、電界調整装置に付着した粉体を除去する装
置を設けたので、被塗物に付着せずに電界調整装
置に付着した粉体を簡単に回収し、再利用するこ
とができる。
更に、被塗物の出入口に清浄空気を供給する装
置を設けたので、入口及び出口に吹き出される清
浄空気は、その一部が塗装空間に吸入され、他は
その外部に放出される。
従つて、この出入口から外部のダストが侵入す
るのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図及第1B図は夫々本発明の粉体塗装々
置によつて得られる被塗物の従断面図、第2図は
従来の装置によつて得られる被塗物の縦断面図、
第3図及第4図は夫々本発明の装置の塗装の原理
を示す縦断面図、第5図は本発明の装置の運転状
態に於ける平面図、第6図は同側面図第7図は同
正面図、第8図は本発明の装置の色替状態を示す
平面図、第9図はその側面図、第10図はその正
面図、第11図は前記第6図のものに他の装置を
付加した実施例の側面図、第12図は更に他の装
置を付加した実施例の平面図、第13図はその側
面図、第14A図及第14B図は夫々第12図及
第13図に示す部分の拡大斜面図、第15図は従
来の装置による塗装状態を示す縦断面図である。 4……被塗物、21……しきり幕、21−C…
…しきり幕、32……枠体、33……枠体、62
……導電性ベルトコンベヤー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平板状被塗物を搬送するベルトコンベアと;
    前記被塗物側端部より拡がつており、かつ、該被
    塗物端部の電界集中を防止するための電界調整装
    置と;該電界調整装置に付着した粉体を除去する
    装置と;よりなることを特徴とする粉体塗装装
    置。 2 ベルトコンベアと電界調整装置とが、導電性
    ベルトコンベアで構成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の粉体塗装装置。 3 導電性ベルトコンベアが、塗装ブースの底面
    を構成することを特徴とする特許請求の範囲第2
    記載の粉体塗装装置。 4 塗装ブースの一部分が透気性部材で構成され
    いることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    の粉体塗装装置。 5 ベルトコンベアが、そのベルトを通気性材料
    で構成されており、そのベルトを通して排気を行
    うようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の粉体塗装装置。 6 塗装空間の底面を構成し、かつ、平板状被塗
    物を搬送するベルトコンベヤと;前記被塗物側端
    部より拡がつており、かつ、該被塗物側端部の電
    界集中を防止するための電界調整装置と;このベ
    ルトコンベヤの一端に沿つて形成される空気層の
    空気を吸収して該ベルトコンベヤに付着した粉体
    塗料を回収する清掃用スリツトと;前記ベルトコ
    ンベヤ上に塗装空間を形成するための側壁及び天
    井と;該塗装空間より排気を行うための吸気手段
    と;を具備することを特徴とする粉体塗装装置。 7 塗装空間の底面を構成し、かつ、平板状被塗
    物を搬送する通気性ベルトコンベヤと;前記被塗
    物側端部より拡がつており、かつ、電界集中を防
    止するための電界調整装置と;前記ベルトコンベ
    ヤ上に塗装空間を形成するための側壁及び天井
    と;前記側壁に形成された被塗物の出入口と;該
    出入口に清浄空気を供給する装置と;よりなるこ
    とを特徴とする粉体塗装装置。
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