JP3609274B2 - 塗装装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被塗装物の上方から吹き付け塗装を行う塗装装置に係る。特に、本発明は、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを排出させると共に、ウォータカーテンを利用してこの塗料ミストの補集を行う塗装装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、工場生産される住宅用の外壁パネル等は、コンベアによって搬送される過程で塗装装置により表面が塗装されて仕上げられる。この種の塗装装置は、例えば特開平10−113586号公報に開示されている。
【0003】
この塗装装置は、図6に示すように、コンベアaの上方に塗装ガンb,bが配置されている。コンベアaにより移送される外壁パネルcが塗装ガンb,bの下側に達すると、この塗装ガンb,bから塗料が噴霧され、その塗料ミストにより外壁パネルcの表面が塗装される。
【0004】
また、本塗装装置には排気装置が備えられている。この排気装置は、コンベアaの側方に設けられた図示しない排気ダクトを備えている。外壁パネルcに散布されなかった塗料ミストは、この排気ダクトに吸引される空気に沿って、排気ダクトに向かって流れる。
【0005】
また、コンベアaと排気ダクトとの間には、水を滝状に落下させてウォータカーテンdを形成する給水器eが設けられている。この給水器eはコンベアaの幅方向の片側で塗装ノズルbと略同等の比較的高い位置に設置される。また、この給水器eは、コンベアaの延長方向と平行に配置されている。給水器eの給水口から落下する水はコンベアaの延長方向と平行に延びるウォータカーテンdを形成する。排気ダクトに向かって流れる上記塗料ミストが、このウォータカーテンdにより補集されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようにコンベアaの片側のみに排気ダクト及び給水器eを備えさせた場合、塗装ガンb,bから供給される塗料ミストがブース内の気流の影響を受けて外壁パネルc上に均一に散布されなくなる場合がある。例えば、塗料ミストがウォータカーテンd側に引っ張られて、外壁パネルc上のウォータカーテンdに近い側の塗装厚が厚く、反対側の塗装厚が薄くなるなどといった現象が生じることがある。これでは、外壁パネルc上に塗装斑が生じ塗装品質の悪化を引き起こしてしまう。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを排出させると共に、ウォータカーテンを利用して塗料ミストの補集を行う塗装装置に対し、塗装品質を良好に確保することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
上記の目的を達成するために、本発明は、被塗装物の表面に散布される塗料ミストに作用する気流の影響が被塗装物の各部においてバランスされるように、複数方向からこの気流を発生させている。
【0009】
−解決手段−
具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、ブース内において塗装ライン上の被塗装物の上方から吹き付け塗装を行う塗装手段と、上記塗装ラインの近傍位置に設けられ、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを回収する回収手段とを備えた塗装装置を前提としている。この塗装装置に対し、上記回収手段に、ブース内の塗料ミストを吸引する気流の空気通路となる排気通路と、塗装ラインと排気通路との間の空間に水を滝状に流すことでウォータカーテンを形成する給水手段とを備えさせている。また、上記給水手段に、塗装中の被塗装物を囲むように配置された4個の給水器を備えさせ、各給水器のうち塗装中の被塗装物よりも塗装ライン上流側に位置するものを、平面視が塗装ライン下流側に向かって塗装ラインから離れるように傾斜するウォータカーテンを形成する配置状態とする一方、塗装中の被塗装物よりも塗装ライン下流側に位置する給水器を、平面視が塗装ライン下流側に向かって塗装ラインに近付くように傾斜するウォータカーテンを形成する配置状態とする。
【0010】
この特定事項により、被塗装物の一部分のみに偏って塗料ミストが散布されてしまうといった状況が回避され「塗装斑」は生じない。また、塗装手段から供給された塗料ミストのうち被塗装物に散布されなかったものは、ブース内に発生している気流により排気通路に向かって流れる。この際、この塗料ミストはウォータカーテンによって捕集されることになる。
【0011】
第2の解決手段は、ブース内において塗装ライン上の被塗装物の上方から吹き付け塗装を行う塗装手段と、上記塗装ラインの近傍位置に設けられ、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを回収する回収手段とを備えた塗装装置を前提としている。この塗装装置に対し、上記回収手段に、ブース内の塗料ミストを吸引する気流の空気通路となる排気通路と、塗装ラインと排気通路との間の空間に水を滝状に流すことでウォータカーテンを形成する給水手段とを備えさせている。また、上記給水手段に、塗装中の被塗装物を囲むように配置された4個の給水器を備えさせ、各給水器を、塗装ラインを挟んで対向する一対のウォータカーテンが被塗装物の角部に対面した平面視「ハ」字状に形成されるように配置している。
【0013】
第3の解決手段は、上記第1または第2の解決手段において、給水手段を、ウォータカーテン平面視の長手方向の各部から塗装手段の塗料噴霧位置までの各距離がそれぞれ略同等になるように配置させている。
【0014】
この特定事項により、被塗装物に供給される塗料ミストに与えるウォータカーテンの影響度合いもバランスされ、塗装の仕上がりを更に良好にできる。
【0018】
第4の解決手段は、塗装装置の使用例を特定したものである。つまり、上記第1、2または3の解決手段において、被塗装物を、住宅用の外壁パネルとしている。
【0019】
本発明の塗装装置を住宅用外壁パネル塗装用として使用したことにより、見栄えの良好な外壁パネルの製造が可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本形態では、住宅用外壁パネル(以下、単に外壁パネルという)の製造ライン上に配置されて外壁パネルの塗装を行う塗装装置に本発明を適用した場合について説明する。
【0021】
−塗装装置の構成説明−
図1は本形態に係る塗装装置1の側面図である。図2は塗装装置1の内部を示す側面図である。図3は塗装装置1の内部を示す正面図である。
【0022】
これら図に示すように、塗装装置1は、ブースとしての板金製の装置本体2内に、塗装手段としての塗装ユニット3、塗料受けパン4及び4個の給水器5、5、…が収容されて構成されている。
【0023】
また、装置本体2の互いに対向する側面(図1において紙面鉛直方向に延びる側面)には開口6、7が形成され、この両開口6、7に亘って外壁パネル製造ラインのコンベア10が挿通している。つまり、この開口の一方はパネル入口6であり、他方はパネル出口7である。パネル入口6から塗装装置1内に移送された被塗装物としての外壁パネルPが吹き付け塗装され、その後、パネル出口7から塗装装置1外に移送される構成となっている。
【0024】
これら開口6、7には、開閉自在な防火扉6a、7aが設けられている。製造ラインの駆動時には、この防火扉6a、7aは開放される。また、製造ラインの停止時や、装置内で塗料が引火した非常時には、この防火扉6a、7aは閉鎖される。
【0025】
以下、塗装装置1内部の各構成部材について説明する。
上記塗装ユニット3は、コンベア10の上方に配置されており、塗装ブラケット31及びこの塗装ブラケット31を水平移動させるためのレシプロケータ32を備えている。
【0026】
塗装ブラケット31には複数の塗装ガン34、34が取り付けられている。塗装作業時には、各塗装ガン34、34から下向きに塗料が噴霧される。
【0027】
この塗装ブラケット31は、上記レシプロケータ32に支持されている。レシプロケータ32は、塗装ブラケット31を、コンベア10の延長方向に対して直交する方向(図3の左右方向)に往復移動させる。具体的には、レシプロケータ32から鉛直下方に延びる支持ロッド35の下端に塗装ブラケット31が取り付けられている。レシプロケータ32には、この支持ロッド35を、コンベア10の延長方向に対して直交する方向に往復移動させる図示しない搬送ユニットが備えられている。この搬送ユニットの駆動に伴う支持ロッド35の往復移動によって、塗装ブラケット31を、図4(装置本体2内部の平面図)におけるA位置とB位置との間で水平移動させるようになっている(図3の矢印参照)。
【0028】
塗料受けパン4は、図4にも示すように、コンベア10の下側に配置されている。この塗料受けパン4は、上記塗装ガン34から噴霧された塗料のうち、外壁パネルPに散布されなかったもの(外壁パネルPの外側を通ってコンベア10の下側へ流れたもの)を受け止めて回収する。この塗料受けパン4は、図2に示すように、回収した塗料をパン中央部へ集めるように傾斜した底面41を備えている。この塗料受けパン4の底面41中央部には、回収した塗料を塗装ユニット3へ供給するためのパイプ42が接続されている。つまり、塗料受けパン4に回収した塗料を再利用する構成となっている。
【0029】
次に、本形態の特徴とする構成部材である給水器5、5、…について説明する。この給水器5、5、…は、塗装中の外壁パネルPの周囲において水を滝状に落下させてウォータカーテンW、W、…を形成するものである。
【0030】
図4及び図5に示すように、4個の給水器5、5、…が塗装中の外壁パネルPを囲むように配置されている。詳しくは、各給水器5、5、…は、コンベア10よりも上方に配置されており、平面視(図4)におけるコンベア10の延長方向に対して所定の傾斜角度(例えば45°)をもった姿勢で配置されている。つまり、各給水器5、5、…は、装置本体2の開口6、7側がコンベア10に近い位置にあり、装置本体2の中央側に向かうに従ってコンベア10から離れるように傾斜している。言い換えると、各給水器5、5、…のうちコンベア10を挟んで対向する一対のウォータカーテンW、Wが外壁パネルPの角部に対面するように平面視「ハ」字状に配置されている。
【0031】
各給水器5、5、…のコンベア10に対面する側の側面には水を排出するための給水口51が形成されている。この給水口51から排出した水が滝状に落下することで外壁パネルPの周囲に4つのウォータカーテンW、W、…を形成する構成となっている。つまり、各ウォータカーテンW、W、…が塗装中の外壁パネルPの四隅部に対面するように形成される。
【0032】
また、図4に示すように、これら給水器5、5、…は、上記塗料受けパン4の上方を覆うことのない位置に配置されている。給水口51から落下する水が塗料受けパン4内に入り込んで塗料が希釈されることを回避するための構成である。これら給水器5、5、…によって本発明でいう給水手段が構成されている。
【0033】
本塗装装置1が設置される床面には水回収溝8が形成されている。この水回収溝8は、給水器5、5、…から流下して床面に達した水を回収するように、本水回収溝8の中央部に向かって下方へ傾斜する傾斜面81を備えている。
【0034】
また、上記床面のうち各ウォータカーテンW、W、…を形成している水が落下する位置には、この落下した水を水回収溝8に案内するためのガイドプレート82が設けられている。このガイドプレート82は板金が折り曲げられて形成されており、上面が水回収溝8に向かって下方に傾斜する傾斜面となっている。
【0035】
また、本塗装装置1の設置位置の地下には、上記水回収溝8が回収した水を一時的に溜めておく循環水ピット9が形成されている。この循環水ピット9と各給水器5、5、…とは図示しない給水管によって接続されている。この給水管には図示しないポンプが設けられている。循環水ピット9内の水が、給水管を経てポンプにより圧送されて上記各給水器5、5、…に供給されるようになっている。つまり、循環水ピット9に回収した水をウォータカーテンW、W、…形成用の水として再利用する構成となっている。
【0036】
また、上記装置本体2の前面(図1における手前側の面)には開閉自在な2枚のメンテナンス用扉21、21が設けられている。このメンテナンス用扉21の1枚には、点検窓22が設けられている。作業者がこの点検窓22から装置内を目視することで塗装作業が良好に行われているか否かを確認できるようになっている。
【0037】
装置本体2の上部及び上記給水器5の背面側は、塗装装置1内の空気を排出する際の排気通路Cを形成する排気ダクト23に形成されている。この排気ダクト23の上部には、排気ダンパ24及び図示しない排気ファンを備えた排気チャンバ25が設けられている。つまり、本塗装装置1では、ウォータカーテンW、W、…の裏側から装置本体2内の空気を排出するための気流を発生させるように空気を吸引している。言い換えると、装置本体2の四隅部分の4方向から排気のための空気の吸引を行っている。図4の仮想線は、各給水器5、5、…の裏側の排気通路Cを示している。このように、各給水器5、5、…がコンベア10の延長方向に対して傾斜して配置しているため、この各給水器5、5、…の背面側空間を有効に利用することで、装置全体を大型にすること無しに各排気通路Cを確保することができる(図4では各排気通路Cによる気流方向を矢印で示している)。
【0038】
また、排気ダクト23内には、この排気ダクト23内を流れる空気を浄化するための散水を行う排気洗浄用ノズル26が設けられている。
【0039】
このようにして、上記給水器5及び排気ダクト23によって本発明でいう回収手段11が構成されている。
【0040】
また、図2におけるLは照明ランプである。この照明ランプLにより塗装装置1内を照明することで上記点検窓22からの確認作業が良好に行われるようにしている。
【0041】
−塗装装置の動作説明−
次に、上述の如く構成された塗装装置1による塗装作業動作について説明する。
【0042】
先ず、各防火扉6a、7aを開放し、メンテナンス用扉21、21を閉鎖した状態で、外壁パネルPの製造ラインを駆動する。前工程で製造されたコンクリート成形品またはオリジナルサンドイッチパネルがコンベア10上に流される。塗装作業の開始前は、塗装ガン34が図4のA位置にある。
【0043】
外壁パネルPが、コンベア10上を移送されてパネル入口6から塗装装置1内に導入されると、塗装ユニット3、給水器5、5、…及び排気チャンバ25の排気ファンが駆動する。
【0044】
塗装ユニット3では、レシプロケータ32の搬送ユニットが駆動して、塗装ブラケット31が水平往復移動する。また、塗装ガン34から塗料が噴霧され、この塗料ミストが外壁パネルPの表面に散布されることで、コンベア10上を流れる外壁パネルPの表面が塗装される。
【0045】
一方、排気チャンバ25の排気ファンの駆動により、各排気ダクト23内の排気通路Cには、ダクト下部から上部へ向かう気流が発生している。
【0046】
また、各給水器5、5、…では、循環水ピット9の水が汲み上げられて給水管を経て給水口51、51、…から排出される。この排出された水が外壁パネルPの周囲に4つのウォータカーテンW、W、…を形成する(図5参照)。外壁パネルPの表面に散布されなかった塗料ミストは、上記気流に沿って排気ダクト23に向かって流れる。この際、この塗料ミストは、ウォータカーテンW、W、…の存在により、このウォータカーテンW、W、…に捕集される。このため、塗料ミストが装置本体1の内壁に付着したり塗装装置1外へ放散したりすることが回避される。
【0047】
更に、排気ダクト23内を上方に向かって流れる空気は、排気洗浄用ノズル26からの散水により浄化されて装置外に排出される。
【0048】
特に、本形態では、各給水器5、5、…を、コンベア10の延長方向に対して所定の傾斜角度をもった姿勢で配置している。このため、ウォータカーテンW、W、…も、コンベア10の延長方向に対して所定の傾斜角度をもった状態(図4及び図5に示す状態では各ウォータカーテンW、W、…が外壁パネルPの四隅部に対面している)で形成される。このようなウォータカーテンW、W、…を形成した場合、ウォータカーテンW、W、…平面視の長手方向の各部から塗装ノズル31までの各距離がそれぞれ略同等になる。このため、外壁パネルPの各部に散布される塗料ミストへのウォータカーテンW、W、…の影響度合いを略均等にすることができ、その結果、外壁パネルPの表面には塗料ミストが略均一に散布される。
【0049】
このような塗装作業が終了すると、外壁パネルPがコンベア10上を移送されてパネル出口7から塗装装置1外に導出されて、完成品としての外壁パネルPが得られる。
【0050】
以上のように、本形態によれば、コンベア10の幅方向の両側(4方向)から塗料ミストを吸引している。また、ウォータカーテンW、W、…平面視の長手方向の各部から塗装ノズル31までの各距離がそれぞれ略同等になるように各給水器5、5、…を配置している。このため、外壁パネルPの一部分のみに偏って塗料ミストが散布されてしまうといった状況が回避され「塗装斑」は生じない。また、ウォータカーテンW、W、…による塗料ミストへの悪影響も生じにくく、これによっても「塗装斑」の発生を回避できる。
【0051】
更に、本形態のように、塗装装置1を住宅用外壁パネルPの塗装用として使用した場合、「塗装斑」の無い見栄えの良好な外壁パネルPの製造が可能になり、この外壁パネルPを住宅の外壁材として使用することにより、外観の見栄えが極めて良好な住宅を建築できる。
【0053】
また、本実施形態では、4個の給水器5、5、…を備えさせたが、本発明は、これに限らず、給水器を平面視円弧状に配置したり、上述した各給水器5、5、…のうちコンベアの一方側に位置する給水器5、5同士を連続させて、平面視V字状に配置することも可能である。
【0054】
また、本形態では、住宅用外壁パネルPの塗装装置に本発明を適用した場合について説明したが、その他の塗装装置に適用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、以下のような効果が発揮される。
【0056】
請求項1及び2記載の発明では、被塗装物の表面に散布される塗料ミストに作用する気流の影響が被塗装物の各部においてバランスされるように、複数方向から気流を発生させている。このため、被塗装物の一部分のみに偏って塗料ミストが散布されてしまうといった状況が回避され「塗装斑」は生じない。その結果、被塗装物の塗装品質の向上を図ることができる。
【0057】
請求項3記載の発明では、ウォータカーテンの配置状態を改良し、このウォータカーテンによる塗装への悪影響を回避するようにしている。このため、塗料ミストが装置外へ放散されてしまうことを回避するといったウォータカーテンの利点を維持しながら、被塗装物の塗装品質の向上を図ることができる。
【0059】
請求項4記載の発明では、塗装装置を住宅用外壁パネル塗装用として使用している。このため、「塗装斑」の無い見栄えの良好な外壁パネルの製造が可能になり、本装置で塗装した外壁パネルを住宅の外壁材として使用した場合には、住宅の外観の見栄えを極めて良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る塗装装置の側面図である。
【図2】塗装装置の内部を示す側面図である。
【図3】塗装装置の内部を示す正面図である。
【図4】給水器の配置状態を示す平面図である。
【図5】塗装作業を説明するための斜視図である。
【図6】従来の塗装作業を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 塗装装置
2 装置本体(ブース)
3 塗装ユニット(塗装手段)
5 給水器
10 コンベア(塗装ライン)
11 回収手段
W ウォータカーテン
P 外壁パネル(被塗装物)
C 排気通路

Claims (4)

  1. ブース内において塗装ライン上の被塗装物の上方から吹き付け塗装を行う塗装手段と、上記塗装ラインの近傍位置に設けられ、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを回収する回収手段とを備えた塗装装置において、
    上記回収手段は、ブース内の塗料ミストを吸引する気流の空気通路となる排気通路と、塗装ラインと排気通路との間の空間に水を滝状に流すことでウォータカーテンを形成する給水手段とを備えており、
    上記給水手段は、塗装中の被塗装物を囲むように配置された4個の給水器を備え、各給水器のうち塗装中の被塗装物よりも塗装ライン上流側に位置するものは、平面視が塗装ライン下流側に向かって塗装ラインから離れるように傾斜するウォータカーテンを形成する配置状態とされている一方、塗装中の被塗装物よりも塗装ライン下流側に位置するものは、平面視が塗装ライン下流側に向かって塗装ラインに近付くように傾斜するウォータカーテンを形成する配置状態とされていることを特徴とする塗装装置。
  2. ブース内において塗装ライン上の被塗装物の上方から吹き付け塗装を行う塗装手段と、上記塗装ラインの近傍位置に設けられ、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを回収する回収手段とを備えた塗装装置において、
    上記回収手段は、ブース内の塗料ミストを吸引する気流の空気通路となる排気通路と、塗装ラインと排気通路との間の空間に水を滝状に流すことでウォータカーテンを形成する給水手段とを備えており、
    上記給水手段は、塗装中の被塗装物を囲むように配置された4個の給水器を備え、各給水器は、塗装ラインを挟んで対向する一対のウォータカーテンが被塗装物の角部に対面した平面視「ハ」字状に形成されるように配置されていることを特徴とする塗装装置。
  3. 請求項1または2記載の塗装装置において、
    給水手段は、ウォータカーテン平面視の長手方向の各部から塗装手段の塗料噴霧位置までの各距離がそれぞれ略同等になるように配置されていることを特徴とする塗装装置。
  4. 請求項1、2または3記載の塗装装置において、
    被塗装物は、住宅用の外壁パネルであることを特徴とする塗装装置。
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