JP2000140726A - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JP2000140726A
JP2000140726A JP10314514A JP31451498A JP2000140726A JP 2000140726 A JP2000140726 A JP 2000140726A JP 10314514 A JP10314514 A JP 10314514A JP 31451498 A JP31451498 A JP 31451498A JP 2000140726 A JP2000140726 A JP 2000140726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブース内に発生させた気流により塗料ミスト
を排出させると共に、ウォータカーテンを利用して塗料
ミストの補集を行う塗装装置に対し、塗装品質を良好に
確保する。 【解決手段】 塗装中の外壁パネルPの周囲を囲むよう
に4個の給水器5、5、…を配置する。各給水器5、
5、…から水を滝状に落下させてウォータカーテンW、
W、…を形成する。ウォータカーテンW、W、…の背面
側に排気通路を形成する。各排気通路からの排気によ
り、ブース内の塗料ミストをその気流に沿って流し、ウ
ォータカーテンW、W、…に捕集させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗装物の上方か
ら吹き付け塗装を行う塗装装置に係る。特に、本発明
は、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを排出
させると共に、ウォータカーテンを利用してこの塗料ミ
ストの補集を行う塗装装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工場生産される住宅用の外壁パ
ネル等は、コンベアによって搬送される過程で塗装装置
により表面が塗装されて仕上げられる。この種の塗装装
置は、例えば特開平10−113586号公報に開示さ
れている。
【0003】この塗装装置は、図6に示すように、コン
ベアaの上方に塗装ガンb,bが配置されている。コン
ベアaにより移送される外壁パネルcが塗装ガンb,b
の下側に達すると、この塗装ガンb,bから塗料が噴霧
され、その塗料ミストにより外壁パネルcの表面が塗装
される。
【0004】また、本塗装装置には排気装置が備えられ
ている。この排気装置は、コンベアaの側方に設けられ
た図示しない排気ダクトを備えている。外壁パネルcに
散布されなかった塗料ミストは、この排気ダクトに吸引
される空気に沿って、排気ダクトに向かって流れる。
【0005】また、コンベアaと排気ダクトとの間に
は、水を滝状に落下させてウォータカーテンdを形成す
る給水器eが設けられている。この給水器eはコンベア
aの幅方向の片側で塗装ノズルbと略同等の比較的高い
位置に設置される。また、この給水器eは、コンベアa
の延長方向と平行に配置されている。給水器eの給水口
から落下する水はコンベアaの延長方向と平行に延びる
ウォータカーテンdを形成する。排気ダクトに向かって
流れる上記塗料ミストが、このウォータカーテンdによ
り補集されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
コンベアaの片側のみに排気ダクト及び給水器eを備え
させた場合、塗装ガンb,bから供給される塗料ミスト
がブース内の気流の影響を受けて外壁パネルc上に均一
に散布されなくなる場合がある。例えば、塗料ミストが
ウォータカーテンd側に引っ張られて、外壁パネルc上
のウォータカーテンdに近い側の塗装厚が厚く、反対側
の塗装厚が薄くなるなどといった現象が生じることがあ
る。これでは、外壁パネルc上に塗装斑が生じ塗装品質
の悪化を引き起こしてしまう。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ブース内に発生させ
た気流により塗料ミストを排出させると共に、ウォータ
カーテンを利用して塗料ミストの補集を行う塗装装置に
対し、塗装品質を良好に確保することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、被塗装物の表
面に散布される塗料ミストに作用する気流の影響が被塗
装物の各部においてバランスされるように、複数方向か
らこの気流を発生させている。
【0009】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、ブース内
において塗装ライン上の被塗装物の上方から吹き付け塗
装を行う塗装手段と、上記塗装ラインの近傍位置に設け
られ、ブース内に発生させた気流により塗料ミストを回
収する回収手段とを備えた塗装装置を前提としている。
この塗装装置に対し、上記回収手段を塗装ライン幅方向
の両側に配設させている。
【0010】この特定事項により、回収手段による塗料
ミストの回収方向は、塗装ラインの幅方向の両側とな
る。このため、被塗装物の一部分のみに偏って塗料ミス
トが散布されてしまうといった状況が回避され「塗装
斑」は生じない。
【0011】第2の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、回収手段に、ブース内の塗料ミストを吸引する
気流の空気通路となる排気通路と、塗装ラインと排気通
路との間の空間に水を滝状に流すことでウォータカーテ
ンを形成する給水手段とを備えさせている。
【0012】この特定事項により、塗装手段から供給さ
れた塗料ミストのうち被塗装物に散布されなかったもの
は、ブース内に発生している気流により排気通路に向か
って流れる。この際、この塗料ミストはウォータカーテ
ンによって捕集されることになる。
【0013】第3の解決手段は、上記第2の解決手段に
おいて、給水手段を、ウォータカーテン平面視の長手方
向の各部から塗装手段の塗料噴霧位置までの各距離がそ
れぞれ略同等になるように配置させている。
【0014】この特定事項により、被塗装物に供給され
る塗料ミストに与えるウォータカーテンの影響度合いも
バランスされ、塗装の仕上がりを更に良好にできる。
【0015】第4及び第5の解決手段は、ウォータカー
テンの形態を具体的に特定したものである。つまり、第
4の解決手段は、上記第3の解決手段において、給水手
段に、塗装中の被塗装物を囲むように配置された4個の
給水器を備えさせる。各給水器のうち塗装中の被塗装物
よりも塗装ライン上流側に位置するものを、平面視が塗
装ライン下流側に向かって塗装ラインから離れるように
傾斜するウォータカーテンを形成する配置状態とする。
一方、塗装中の被塗装物よりも塗装ライン下流側に位置
する給水器を、平面視が塗装ライン下流側に向かって塗
装ラインに近付くように傾斜するウォータカーテンを形
成する配置状態とする。
【0016】第5の解決手段は、上記第3の解決手段に
おいて、被塗装物を平面視が矩形状のパネル材とする。
給水手段に、塗装中の被塗装物を囲むように配置された
4個の給水器を備えさせる。各給水器を、塗装ラインを
挟んで対向する一対のウォータカーテンが被塗装物の角
部に対面した平面視「ハ」字状に形成されるように配置
している。
【0017】これら特定事項により、ウォータカーテン
の形態を改良することで、被塗装物の各部に散布される
塗料ミストへの影響度合いをバランスさせることがで
き、これによっても「塗装斑」の発生を抑制することが
可能になる。
【0018】第6の解決手段は、塗装装置の使用例を特
定したものである。つまり、上記第1の解決手段におい
て、被塗装物を、住宅用の外壁パネルとしている。
【0019】本発明の塗装装置を住宅用外壁パネル塗装
用として使用したことにより、見栄えの良好な外壁パネ
ルの製造が可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、住宅用外壁パネル
(以下、単に外壁パネルという)の製造ライン上に配置
されて外壁パネルの塗装を行う塗装装置に本発明を適用
した場合について説明する。
【0021】−塗装装置の構成説明− 図1は本形態に係る塗装装置1の側面図である。図2は
塗装装置1の内部を示す側面図である。図3は塗装装置
1の内部を示す正面図である。
【0022】これら図に示すように、塗装装置1は、ブ
ースとしての板金製の装置本体2内に、塗装手段として
の塗装ユニット3、塗料受けパン4及び4個の給水器
5、5、…が収容されて構成されている。
【0023】また、装置本体2の互いに対向する側面
(図1において紙面鉛直方向に延びる側面)には開口
6、7が形成され、この両開口6、7に亘って外壁パネ
ル製造ラインのコンベア10が挿通している。つまり、
この開口の一方はパネル入口6であり、他方はパネル出
口7である。パネル入口6から塗装装置1内に移送され
た被塗装物としての外壁パネルPが吹き付け塗装され、
その後、パネル出口7から塗装装置1外に移送される構
成となっている。
【0024】これら開口6、7には、開閉自在な防火扉
6a、7aが設けられている。製造ラインの駆動時に
は、この防火扉6a、7aは開放される。また、製造ラ
インの停止時や、装置内で塗料が引火した非常時には、
この防火扉6a、7aは閉鎖される。
【0025】以下、塗装装置1内部の各構成部材につい
て説明する。上記塗装ユニット3は、コンベア10の上
方に配置されており、塗装ブラケット31及びこの塗装
ブラケット31を水平移動させるためのレシプロケータ
32を備えている。
【0026】塗装ブラケット31には複数の塗装ガン3
4、34が取り付けられている。塗装作業時には、各塗
装ガン34、34から下向きに塗料が噴霧される。
【0027】この塗装ブラケット31は、上記レシプロ
ケータ32に支持されている。レシプロケータ32は、
塗装ブラケット31を、コンベア10の延長方向に対し
て直交する方向(図3の左右方向)に往復移動させる。
具体的には、レシプロケータ32から鉛直下方に延びる
支持ロッド35の下端に塗装ブラケット31が取り付け
られている。レシプロケータ32には、この支持ロッド
35を、コンベア10の延長方向に対して直交する方向
に往復移動させる図示しない搬送ユニットが備えられて
いる。この搬送ユニットの駆動に伴う支持ロッド35の
往復移動によって、塗装ブラケット31を、図4(装置
本体2内部の平面図)におけるA位置とB位置との間で
水平移動させるようになっている(図3の矢印参照)。
【0028】塗料受けパン4は、図4にも示すように、
コンベア10の下側に配置されている。この塗料受けパ
ン4は、上記塗装ガン34から噴霧された塗料のうち、
外壁パネルPに散布されなかったもの(外壁パネルPの
外側を通ってコンベア10の下側へ流れたもの)を受け
止めて回収する。この塗料受けパン4は、図2に示すよ
うに、回収した塗料をパン中央部へ集めるように傾斜し
た底面41を備えている。この塗料受けパン4の底面4
1中央部には、回収した塗料を塗装ユニット3へ供給す
るためのパイプ42が接続されている。つまり、塗料受
けパン4に回収した塗料を再利用する構成となってい
る。
【0029】次に、本形態の特徴とする構成部材である
給水器5、5、…について説明する。この給水器5、
5、…は、塗装中の外壁パネルPの周囲において水を滝
状に落下させてウォータカーテンW、W、…を形成する
ものである。
【0030】図4及び図5に示すように、4個の給水器
5、5、…が塗装中の外壁パネルPを囲むように配置さ
れている。詳しくは、各給水器5、5、…は、コンベア
10よりも上方に配置されており、平面視(図4)にお
けるコンベア10の延長方向に対して所定の傾斜角度
(例えば45°)をもった姿勢で配置されている。つま
り、各給水器5、5、…は、装置本体2の開口6、7側
がコンベア10に近い位置にあり、装置本体2の中央側
に向かうに従ってコンベア10から離れるように傾斜し
ている。言い換えると、各給水器5、5、…のうちコン
ベア10を挟んで対向する一対のウォータカーテンW、
Wが外壁パネルPの角部に対面するように平面視「ハ」
字状に配置されている。
【0031】各給水器5、5、…のコンベア10に対面
する側の側面には水を排出するための給水口51が形成
されている。この給水口51から排出した水が滝状に落
下することで外壁パネルPの周囲に4つのウォータカー
テンW、W、…を形成する構成となっている。つまり、
各ウォータカーテンW、W、…が塗装中の外壁パネルP
の四隅部に対面するように形成される。
【0032】また、図4に示すように、これら給水器
5、5、…は、上記塗料受けパン4の上方を覆うことの
ない位置に配置されている。給水口51から落下する水
が塗料受けパン4内に入り込んで塗料が希釈されること
を回避するための構成である。これら給水器5、5、…
によって本発明でいう給水手段が構成されている。
【0033】本塗装装置1が設置される床面には水回収
溝8が形成されている。この水回収溝8は、給水器5、
5、…から流下して床面に達した水を回収するように、
本水回収溝8の中央部に向かって下方へ傾斜する傾斜面
81を備えている。
【0034】また、上記床面のうち各ウォータカーテン
W、W、…を形成している水が落下する位置には、この
落下した水を水回収溝8に案内するためのガイドプレー
ト82が設けられている。このガイドプレート82は板
金が折り曲げられて形成されており、上面が水回収溝8
に向かって下方に傾斜する傾斜面となっている。
【0035】また、本塗装装置1の設置位置の地下に
は、上記水回収溝8が回収した水を一時的に溜めておく
循環水ピット9が形成されている。この循環水ピット9
と各給水器5、5、…とは図示しない給水管によって接
続されている。この給水管には図示しないポンプが設け
られている。循環水ピット9内の水が、給水管を経てポ
ンプにより圧送されて上記各給水器5、5、…に供給さ
れるようになっている。つまり、循環水ピット9に回収
した水をウォータカーテンW、W、…形成用の水として
再利用する構成となっている。
【0036】また、上記装置本体2の前面(図1におけ
る手前側の面)には開閉自在な2枚のメンテナンス用扉
21、21が設けられている。このメンテナンス用扉2
1の1枚には、点検窓22が設けられている。作業者が
この点検窓22から装置内を目視することで塗装作業が
良好に行われているか否かを確認できるようになってい
る。
【0037】装置本体2の上部及び上記給水器5の背面
側は、塗装装置1内の空気を排出する際の排気通路Cを
形成するとなる排気ダクト23に形成されている。この
排気ダクト23の上部には、排気ダンパ24及び図示し
ない排気ファンを備えた排気チャンバ25が設けられて
いる。つまり、本塗装装置1では、ウォータカーテン
W、W、…の裏側から装置本体2内の空気を排出するた
めの気流を発生させるように空気を吸引している。言い
換えると、装置本体2の四隅部分の4方向から排気のた
めの空気の吸引を行っている。図4の仮想線は、各給水
器5、5、…の裏側の排気通路Cを示している。このよ
うに、各給水器5、5、…がコンベア10の延長方向に
対して傾斜して配置しているため、この各給水器5、
5、…の背面側空間を有効に利用することで、装置全体
を大型にすること無しに各排気通路Cを確保することが
できる(図4では各排気通路Cによる気流方向を矢印で
示している)。
【0038】また、排気ダクト23内には、この排気ダ
クト23内を流れる空気を浄化するための散水を行う排
気洗浄用ノズル26が設けられている。
【0039】このようにして、上記給水器5及び排気ダ
クト23によって本発明でいう回収手段11が構成され
ている。
【0040】また、図2におけるLは照明ランプであ
る。この照明ランプLにより塗装装置1内を照明するこ
とで上記点検窓22からの確認作業が良好に行われるよ
うにしている。
【0041】−塗装装置の動作説明−次に、上述の如く
構成された塗装装置1による塗装作業動作について説明
する。
【0042】先ず、各防火扉6a、7aを開放し、メン
テナンス用扉21、21を閉鎖した状態で、外壁パネル
Pの製造ラインを駆動する。前工程で製造されたコンク
リート成形品またはオリジナルサンドイッチパネルがコ
ンベア10上に流される。塗装作業の開始前は、塗装ガ
ン34が図4のA位置にある。
【0043】外壁パネルPが、コンベア10上を移送さ
れてパネル入口6から塗装装置1内に導入されると、塗
装ユニット3、給水器5、5、…及び排気チャンバ25
の排気ファンが駆動する。
【0044】塗装ユニット3では、レシプロケータ32
の搬送ユニットが駆動して、塗装ブラケット31が水平
往復移動する。また、塗装ガン34から塗料が噴霧さ
れ、この塗料ミストが外壁パネルPの表面に散布される
ことで、コンベア10上を流れる外壁パネルPの表面が
塗装される。
【0045】一方、排気チャンバ25の排気ファンの駆
動により、各排気ダクト23内の排気通路Cには、ダク
ト下部から上部へ向かう気流が発生している。
【0046】また、各給水器5、5、…では、循環水ピ
ット9の水が汲み上げられて給水管を経て給水口51、
51、…から排出される。この排出された水が外壁パネ
ルPの周囲に4つのウォータカーテンW、W、…を形成
する(図5参照)。外壁パネルPの表面に散布されなか
った塗料ミストは、上記気流に沿って排気ダクト23に
向かって流れる。この際、この塗料ミストは、ウォータ
カーテンW、W、…の存在により、このウォータカーテ
ンW、W、…に捕集される。このため、塗料ミストが装
置本体1の内壁に付着したり塗装装置1外へ放散したり
することが回避される。
【0047】更に、排気ダクト23内を上方に向かって
流れる空気は、排気洗浄用ノズル26からの散水により
浄化されて装置外に排出される。
【0048】特に、本形態では、各給水器5、5、…
を、コンベア10の延長方向に対して所定の傾斜角度を
もった姿勢で配置している。このため、ウォータカーテ
ンW、W、…も、コンベア10の延長方向に対して所定
の傾斜角度をもった状態(図4及び図5に示す状態では
各ウォータカーテンW、W、…が外壁パネルPの四隅部
に対面している)で形成される。このようなウォータカ
ーテンW、W、…を形成した場合、ウォータカーテン
W、W、…平面視の長手方向の各部から塗装ノズル31
までの各距離がそれぞれ略同等になる。このため、外壁
パネルPの各部に散布される塗料ミストへのウォータカ
ーテンW、W、…の影響度合いを略均等にすることがで
き、その結果、外壁パネルPの表面には塗料ミストが略
均一に散布される。
【0049】このような塗装作業が終了すると、外壁パ
ネルPがコンベア10上を移送されてパネル出口7から
塗装装置1外に導出されて、完成品としての外壁パネル
Pが得られる。
【0050】以上のように、本形態によれば、コンベア
10の幅方向の両側(4方向)から塗料ミストを吸引し
ている。また、ウォータカーテンW、W、…平面視の長
手方向の各部から塗装ノズル31までの各距離がそれぞ
れ略同等になるように各給水器5、5、…を配置してい
る。このため、外壁パネルPの一部分のみに偏って塗料
ミストが散布されてしまうといった状況が回避され「塗
装斑」は生じない。また、ウォータカーテンW、W、…
による塗料ミストへの悪影響も生じにくく、これによっ
ても「塗装斑」の発生を回避できる。
【0051】更に、本形態のように、塗装装置1を住宅
用外壁パネルPの塗装用として使用した場合、「塗装
斑」の無い見栄えの良好な外壁パネルPの製造が可能に
なり、この外壁パネルPを住宅の外壁材として使用する
ことにより、外観の見栄えが極めて良好な住宅を建築で
きる。
【0052】尚、本実施形態では、ブース内の塗料ミス
トを4方向から吸引するようにした。本発明は、これに
限らず、コンベア10の幅方向の両側の2方向から吸引
するようにしてもよい。
【0053】また、本実施形態では、4個の給水器5、
5、…を備えさせたが、本発明は、これに限らず、給水
器を平面視円弧状に配置したり、上述した各給水器5、
5、…のうちコンベアの一方側に位置する給水器5、5
同士を連続させて、平面視V字状に配置することも可能
である。
【0054】また、本形態では、住宅用外壁パネルPの
塗装装置に本発明を適用した場合について説明したが、
その他の塗装装置に適用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0056】請求項1及び2記載の発明では、被塗装物
の表面に散布される塗料ミストに作用する気流の影響が
被塗装物の各部においてバランスされるように、複数方
向から気流を発生させている。このため、被塗装物の一
部分のみに偏って塗料ミストが散布されてしまうといっ
た状況が回避され「塗装斑」は生じない。その結果、被
塗装物の塗装品質の向上を図ることができる。
【0057】請求項3記載の発明では、ウォータカーテ
ンの配置状態を改良し、このウォータカーテンによる塗
装への悪影響を回避するようにしている。このため、塗
料ミストが装置外へ放散されてしまうことを回避すると
いったウォータカーテンの利点を維持しながら、被塗装
物の塗装品質の向上を図ることができる。
【0058】請求項4及び5記載の発明では、気流速度
分布の塗装品質への影響を小さくするためのウォータカ
ーテンの形態を具体化することができ、実用性の高いも
のとして塗装装置を実現できる。
【0059】請求項6記載の発明では、塗装装置を住宅
用外壁パネル塗装用として使用している。このため、
「塗装斑」の無い見栄えの良好な外壁パネルの製造が可
能になり、本装置で塗装した外壁パネルを住宅の外壁材
として使用した場合には、住宅の外観の見栄えを極めて
良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る塗装装置の側面図である。
【図2】塗装装置の内部を示す側面図である。
【図3】塗装装置の内部を示す正面図である。
【図4】給水器の配置状態を示す平面図である。
【図5】塗装作業を説明するための斜視図である。
【図6】従来の塗装作業を説明するための斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 塗装装置 2 装置本体(ブース) 3 塗装ユニット(塗装手段) 5 給水器 10 コンベア(塗装ライン) 11 回収手段 W ウォータカーテン P 外壁パネル(被塗装物) C 排気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/00 B05D 7/00 L Fターム(参考) 4D073 AA01 BB01 DB10 DC02 DC06 DD02 DD14 DD24 DD32 4D075 AA02 AA58 AA76 CA47 DA06 DC02 EA05 4F042 AA02 AB00 CC01 DE06 DF19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブース内において塗装ライン上の被塗装
    物の上方から吹き付け塗装を行う塗装手段と、上記塗装
    ラインの近傍位置に設けられ、ブース内に発生させた気
    流により塗料ミストを回収する回収手段とを備えた塗装
    装置において、 上記回収手段は塗装ライン幅方向の両側に配設されてい
    ることを特徴とする塗装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗装装置において、 回収手段は、ブース内の塗料ミストを吸引する気流の空
    気通路となる排気通路と、塗装ラインと排気通路との間
    の空間に水を滝状に流すことでウォータカーテンを形成
    する給水手段とを備えていることを特徴とする塗装装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の塗装装置において、 給水手段は、ウォータカーテン平面視の長手方向の各部
    から塗装手段の塗料噴霧位置までの各距離がそれぞれ略
    同等になるように配置されていることを特徴とする塗装
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の塗装装置において、 給水手段は、塗装中の被塗装物を囲むように配置された
    4個の給水器を備えており、 各給水器のうち塗装中の被塗装物よりも塗装ライン上流
    側に位置するものは、平面視が塗装ライン下流側に向か
    って塗装ラインから離れるように傾斜するウォータカー
    テンを形成する配置状態とされている一方、塗装中の被
    塗装物よりも塗装ライン下流側に位置するものは、平面
    視が塗装ライン下流側に向かって塗装ラインに近付くよ
    うに傾斜するウォータカーテンを形成する配置状態とさ
    れていることを特徴とする塗装装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の塗装装置において、 被塗装物は平面視が矩形状のパネル材であって、 給水手段は、塗装中の被塗装物を囲むように配置された
    4個の給水器を備えており、 各給水器は、塗装ラインを挟んで対向する一対のウォー
    タカーテンが被塗装物の角部に対面した平面視「ハ」字
    状に形成されるように配置されていることを特徴とする
    塗装装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の塗装装置において、 被塗装物は、住宅用の外壁パネルであることを特徴とす
    る塗装装置。
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