JP2518406Y2 - ミスト捕捉装置及び同装置用ノズル - Google Patents

ミスト捕捉装置及び同装置用ノズル

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JP2518406Y2
JP2518406Y2 JP2352793U JP2352793U JP2518406Y2 JP 2518406 Y2 JP2518406 Y2 JP 2518406Y2 JP 2352793 U JP2352793 U JP 2352793U JP 2352793 U JP2352793 U JP 2352793U JP 2518406 Y2 JP2518406 Y2 JP 2518406Y2
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JP
Japan
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mist
liquid
nozzle
flow
hood
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JP2352793U
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JPH0677853U (ja
Inventor
紘 佐藤
Original Assignee
元郷機工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は塗装により発生したミス
トをファンにより形成された気流にのせて一方向へ排出
し、その流路に設けた捕捉手段によりミストを捕捉する
ための装置と、同装置に使用するためのノズルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】スプレー塗装の際に被塗物に塗着せず逸
散する、塗料を捕捉するための装置は公知であり、公害
の防止に役立ってきた(実公昭54−39492号)。
しかし上記装置は現状では不十分な捕捉効果しか得られ
ず、その構造のままではそれ以上の性能改善は期待でき
ない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の点に着
目してなされたもので、その課題は塗装に際し、被塗物
に塗着することなく飛散するミストの捕捉効果を従来よ
り著しく向上させ、公害防止対策の万全を期すことであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、ミストの飛散を防止するフード3をミスト発
生部に接近して設置するとともに、そのフード3の中央
部にミストが流れる開口4を形成し、フード3を通過し
たミストに気液接触を起こさせるために微小な液滴を散
布させるノズル5を設けるという手段を講じたものであ
る。
【0005】また前記のノズル5は、ミストの流れ方向
に対して直角な方向乃至はそれより下流側へ液滴の散布
方向を誘導する反射板6を設け、その反射板6に対して
液流を衝突させ、前記散布方向へ飛散させるための、反
射板1個当たり複数の導液路7を対称的に設けて構成し
たものを使用することが望ましい。
【0006】
【実施例】図1、2はスプレーガンGなどにより塗装業
者が被塗物Pを塗装するセットを示しており、本体10
の前面に塗装室11が設けられ、その床上に被塗物Pが
台12を介して置かれる。塗装により発生したミスト
は、本体前面より後方へ吸引されるように本体後部の上
部に排気用のファン1が設けられており、そのファン1
によって形成された吸引気流に乗って後方へ運ばれる。
この吸引気流の流路に、本体前側からフード3、ノズル
5及び捕捉手段2が後述の如く設けられる。
【0007】前記のフード3は塗装室11の後面のほぼ
全面をカバーし得る大きさを有し、塗装室11で生じた
塗装ミストの飛散を防止するために設けられている。こ
のフード3は気流の流れ方向へ先細となった緩い傾斜面
で形成され、その中央にミストを通過させるための開口
4が形成されている。例示のフード3は、ミストが発生
する塗装室11の横長形状に合わせて横に長く形成さ
れ、開口4も左右へ細長く形成されている。図中13は
塗装室上部に設けられた照明である。
【0008】前述のノズル5は、フード3で集められ、
吸引気流に乗って流れるミストに気液接触を起こさせる
ために微小な液滴、実施例の場合は水滴を散布する。こ
のノズル5は上流のフード3と下流の捕捉手段2を設け
た画壁15との間の散布空間14に設置されており、ミ
ストの流れ方向に対してほぼ直角な方向乃至はやや下流
側へ傾いた方向へ水滴を散布する。故に図1、2に示す
ように下流に向かって開いた傘状の膜Fが微小水滴によ
り形成されるようになる。
【0009】例示のノズル5は図3、4に示した構造を
持っており、ファン1により形成された気流従ってミス
トの流れ方向の下流から供給される水流をほぼ90度乃
至はそれ以上変向して360度全方向へ散布する。この
ようなノズル5は、ミストの流れ方向と平行な複数の導
液路7を同心円状に配列したノズル本体8と、それに組
み合わせられて液滴の散布方向を前記の放射方向へ変向
するための反射板6とからなる。
【0010】ノズル本体8に設けられた複数の導液路7
は本体後方の容積の大きな室16に集合し、室16の後
方の本体後端には出口17が開口されている。前記反射
板6はその中心に軸部6bを設けた断面略T字型を有
し、前記本体出口17から噴射した液流が衝突する反射
面6aを正面に有し、噴射した液流を本体出口17の外
周の端面8aとの間でほぼ90度以上変向する。実施例
の反射板6と本体8とは、設計変更により噴射口9の向
きや散布範囲などの形態或いは間隔の広狭調節による膜
Fを形成する水の量や勢いその他の事項を変化させるこ
とができる。なお、反射板6は軸部6bで導液路7間の
本体8にねじ止めされている。18、19はねじ部を示
す。
【0011】上記ノズル5はフード開口4の後方の散布
空間を横断している配管20に複数個取り付けられる。
この例の場合配管20の前側にノズル5を配置し成可く
効率的に気液接触がなされるようにしている。しかし、
これに限らずノズル5を後側に設けても良い。
【0012】ミストの捕捉手段2は後部画壁15の下部
に設けられており、これは通過時ミストの衝突面積を広
くして付着率を高めるようなものである。例示の捕捉手
段2は、断面略コ字型の棧21を交互に向き合わせ配置
し、それにより前面から裏面へ達する迂回間隙22を形
成した所謂バッフル板構造のものである。捕捉手段2の
下流は濾過室23となっており、その天井上に前述のフ
ァン1が設けられ、ミストを含む流れを吸引、排出す
る。
【0013】
【考案の作用】このような装置において、塗装により発
生したミストはファン1により形成された気流に乗って
フード3の開口4より散布空間に流入し、そこでノズル
5から散布される微小な液滴(水滴)と接触してより捕
捉し易い状態となる。また噴霧される液滴は反射板6に
より広い範囲に均等に拡散するので気液接触効率が高ま
る。かくしてミストは微小液滴に付着した状態で捕捉手
段2に衝突、捕捉されるが、従来はその捕捉率が最大5
0%程度であったところ、本考案のようにするとこれが
最大80%以上まで高められた。なおミストが捕捉され
た残りの気流はファン1を設けた排気筒24より放出さ
れる。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるからスプレー塗装に際し、被塗物に塗着す
ることなく飛散するミストに液滴を散布して気液接触さ
せ、捕捉効率を著しく向上させることができる効果を奏
し、公害防止対策の万全を期すことができる。
【0015】また、ノズル5として、液流をほぼ直角方
向へ変向させる反射板6へ液流を衝突させる導液路7を
複数設けたので従来の導液構造に対して散布液量を増大
することができかつ前方への液漏れをなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るミスト捕捉装置の実施例を示す縦
断面説明図。
【図2】同上の横断面説明図。
【図3】ノズルの後面図。
【図4】同上の部分断面側面図。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装により発生したミストをファン1に
    より形成された気流にのせて一方向へ排出し、その流路
    に設けた捕捉手段2によりミストを捕捉するための装置
    であって、ミストの飛散を防止するフード3をミスト発
    生部に接近して設置するとともに、そのフード3の中央
    部にミストが流れる開口4を形成し、フード3を通過し
    たミストに気液接触を起こさせるために微小な液滴を散
    布させるノズル5を設けたことを特徴とするミスト捕捉
    装置。
  2. 【請求項2】 ミスト発生部が横に細長く、それに併せ
    て開口4も横長に形成されており、ノズル5が横に複数
    並列された構成を有する請求項第1項記載のミスト捕捉
    装置。
  3. 【請求項3】 塗装により発生したミストに微小な液滴
    を散布し、気液接触を起こさせるノズル5として、ミス
    トの流れ方向に対して直角な方向乃至はそれより下流側
    へ液滴の散布方向を誘導する反射板6を設け、その反射
    板6に対して液流を衝突させ、前記散布方向へ飛散させ
    るため、反射板1個当たり複数の導液路7を対称的に設
    けたことを特徴とするミスト捕捉装置用ノズル。
  4. 【請求項4】 ノズル5は、ミストの流れ方向の下流側
    から上流側へ液流を通じる複数の導液路7を同心円状に
    配列したノズル本体8と、複数の導液路7から噴射した
    液流が衝突する反射面6aを有し、噴出した液流をノズ
    ル本体8の端面8aとの間でミストの流れ方向に対して
    直角な方向乃至はそれより下流側へ誘導するための噴射
    口9とを有する請求項第3項記載のミスト捕捉装置用ノ
    ズル。
JP2352793U 1993-04-08 1993-04-08 ミスト捕捉装置及び同装置用ノズル Expired - Lifetime JP2518406Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0677853U JPH0677853U (ja) 1994-11-01
JP2518406Y2 true JP2518406Y2 (ja) 1996-11-27

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ID=12112927

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