JP2707931B2 - 塗装用ダクト装置 - Google Patents

塗装用ダクト装置

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JP2707931B2
JP2707931B2 JP4286887A JP28688792A JP2707931B2 JP 2707931 B2 JP2707931 B2 JP 2707931B2 JP 4286887 A JP4286887 A JP 4286887A JP 28688792 A JP28688792 A JP 28688792A JP 2707931 B2 JP2707931 B2 JP 2707931B2
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painting
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久男 山下
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装対象物に向けて噴
射された塗料微粒子を回収するための塗装用ダクト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装作業位置の環境を改善するた
めの塗装用ダクト装置として、スプレーガンから噴出さ
れかつ塗装対象物に付着されなかった塗料微粒子をウォ
ータスクリーンにより流し出すと共に、塗装作業位置周
辺における空気を塗料微粒子と共にエアーダクトを介し
て吸引して外部へ排出するものがある。この塗装ダクト
装置では、塗料微粒子を外部に排出しないために、排気
通路内に塗料微粒子を除去するための機構を設けてい
る。すなわち、図6に示すように、排気通路100内に
エルミネータ110が設けられている。エルミネータ1
10は、断面く字形の鉄板からなる付着板112を該排
気通路100の全通路面積にわたって多数配設したもの
であり、排気ブロー(図示省略)により吸引上昇した塗
料微粒子(粒径約0.8mm)を含有した空気を乱流に
して、該付着板112の表面で塗料微粒子を付着除去す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このエルミ
ネータ110の付着板112の表面には、塗料微粒子が
付着してその堆積厚さAが大きくなると、付着板112
間の流れが悪くなったり、排気ブロー側にも塗料微粒子
が流れていき、排気ブローにも付着する。その結果、塗
装作業位置の周辺における塗料微粒子の吸引能力が低下
して、その作業環境が低下する。このため、エルミネー
タ110や排気ブローを定期的または随時に排気通路1
00から取り外して洗浄等をしている。このようなエル
ミネータ110や排気ブローの洗浄作業は、塗装作業を
一時的に中断しなければならず、生産性の低下を招いて
いるという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、エルミネータ等の塗料付着手段や排気手
段等の洗浄作業が不要で、生産性の低下を招かない塗装
用ダクト装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、塗料微粒子を塗装対象物に対して
散布する塗装作業位置に設けられ、塗装対象物に付着し
ない塗料微粒子を回収するための塗装用ダクト装置にお
いて、塗装作業位置の前面に、スクリーン状に散水する
散水手段と、該散水手段により散布された水を貯留する
貯留槽と、該貯留槽に回収されない塗料微粒子を排気通
路を通じて外部へ排気する排気手段と、上記排気通路に
設置され、断面く字形の付着板を複数枚有し、複数枚の
付着板を互いに所定間隙隔ててかつ該所定間隙を上記排
気通路の一部となるように配置するとともに、該付着板
の表面に、該排気通路を流れる塗料微粒子を一時的に付
着させるための塗料付着手段と、上記排気通路内であり
かつ上記付着板の上方に配置され、該付着板に上方から
散水することにより該付着板に一時的に付着した塗料微
粒子を洗浄、除去する洗浄手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】本発明に係る塗装用ダクト装置では、塗装対象
物に塗料微粒子が吹き付けられて塗装されるが、その塗
装対象物に付着しなかった塗料微粒子は、散水手段から
散水された水と共に貯留槽へ回収される。貯留槽に回収
されなかった塗料微粒子は、排気手段により吸引され
て、排気通路を介して外部へ排気される。排気通路に
は、付着板を複数枚有する塗料付着手段が設けられて
る。複数の付着板は、断面く字形であり互いに所定間隙
を隔てて、その所定間隙を排気通路の一部としている。
この付着板は、断面く字形であることから、その間隙に
て排気が乱流となり、排気に含まれている塗料微粒子を
その表面に一時的に付着させて除去することができる。
そして、付着板の上方から洗浄手段により散水される
と、付着板に一時的に付着した塗料微粒子は付着板から
洗浄、除去される。すなわち、付着板は、断面く字形に
所定間隙隔てて複数枚配置されているから、排気を乱流
にしてその表面に塗料微粒子を容易に付着させることが
でき、しかも上方からの散水によりその表面から塗料微
粒子を容易に除去することができる。そして、付着板に
より除去された塗料微粒子は水と共に貯留槽に回収され
る。よって、塗料付着手段は、洗浄手段からの散水で洗
浄されるから、排気通路から取り外して清掃等や交換等
を行なう必要がない。
【0007】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0008】図1は塗装用ダクト装置10及びその周辺
を示す断面図である。図1において、塗装用ダクト装置
10は、塗装作業位置Pに立設された塗装台20の前面
に設置されている。上記塗装台20は、例えば、自動車
バックパネル等の長尺の塗装対象物Tを載置する台であ
る。この塗装台20に載置された塗装対象物Tに、塗装
作業者によりスプレーガン22により塗料が吹き付けら
れる。
【0009】塗装用ダクト装置10は、床面FLの下に
形成された貯留槽30と、排気ダクト40と、排気ダク
ト40の排出口44の下流に設けられた排気ブロー50
と、排気ダクト40の前壁部43に沿ってシャワースク
リーンSH状に散水する散水装置60と、排気ダクト4
0内に設置されたエルミネータ80と、エルミネータ8
0を洗浄するための洗浄装置90とを備えている。
【0010】上記貯留槽30は、床面FL及び排気ダク
ト40の下方にわたって形成されており、シャワースク
リーンSH状に流れ落ちた水を一時的に貯留するもので
ある。貯留槽30に溜められた貯留水Wには、塗装され
なかった塗料微粒子が沈澱し、ここから回収される。
【0011】上記散水装置60は、排気ダクト40の前
壁部43に沿って水平方向に架設されかつ断面コ字形の
散水用樋70と、この散水用樋70に水を給水する給水
部61とを備えている。上記給水部61は、ポンプ62
を備えており、このポンプ62により、貯留槽30の貯
留水Wを管路64、フィルタ66を介して汲み上げて、
これを管路68を通じて、給水管68aから散水用樋7
0へ供給する。散水用樋70は、複数の塗装作業位置P
にわたるように水平方向へ設置されており、給水管68
aからの水が溢れると、排気ダクト40の前壁部43に
沿って流れ落ちてシャワースクリーンSHを形成する。
【0012】上記エルミネータ80は、図2ないし図4
に示すように、排気ダクト40内の全通路にわたって複
数枚(図では9枚)設置されており、枠体82にく字形
の鉄板からなる付着板84を互いに平行に複数枚配設し
ている。エルミネータ80の外形は、厚さ10cm、縦
40cm、横50cmであり、付着板84を5cm間隔
に配設している。
【0013】上記洗浄装置90は、図3に示すように、
エルミネータ80の上方に設置された給水管路94と、
この給水管路94から所定間隔毎に、つまり各エルミネ
ータ80の中央上方位置に対応して分岐した連結管路9
6と、各々の連結管路96の先端部に接続されたノズル
98とを備えており、上記給水管路94は、分岐管路9
2を介してポンプ62に接続されている。したがって、
ポンプ62により汲み上げられた水の一部は、分岐管路
92、給水管路94、連結管路96を介して、ノズル9
8からエルミネータ80に向けて常時散水されることに
なる。
【0014】次に、上記塗装用ダクト装置10を用いた
塗装作業等について説明する。いま、ポンプ62を駆動
して、貯留槽30から貯留水Wを汲み上げると、水は管
路64、フィルタ66、管路68を通じて、給水管68
aから散水用樋70へ供給される。散水用樋70から溢
れた水は、排気ダクト40の前壁部43に沿ってシャワ
ースクリーンSHとなって流れ落ち、貯留槽30に戻
る。これと同時にポンプ62で汲み上げられた水は、分
岐管路92→給水管路94→連結管路96を通じてノズ
ル98からエルミネータ80に向けて散水される。
【0015】この状態で、塗装作業者は、塗装台20上
の塗装対象物Tにスプレーガン22で塗料微粒子を吹き
付けて塗装する。塗装対象物Tに付着しなかった塗料微
粒子は、その一部がシャワースクリーンSHに混入し
て、貯留槽30へ排除される。貯留槽30にて、塗料微
粒子は沈澱し、定期的に排除される。
【0016】一方、塗装作業位置Pの付近で舞い上がっ
て、シャワースクリーンSHで排除されなかった塗料微
粒子は、排気ブロー50からの吸引で空気と共に排気ダ
クト40の下端開口42から吸引され、排気ダクト40
内に吸引されて上方へ昇る。このとき、排気ダクト40
を上昇する空気は、エルミネータ80のく字形の付着板
84で乱流となって、付着板84の表面に一時的に付着
する。そして、エルミネータ80で塗料微粒子が除去さ
れた空気は、排気ブロー50により外部へ排出される。
【0017】このとき、エルミネータ80には、ノズル
98を通じて常時散水されているから、付着板84に一
時的に付着した塗料微粒子は、ノズル98からの水で乾
くことなく除去されて、水と共に貯留槽30へ流れ落ち
る。
【0018】したがって、エルミネータ80に付着した
塗料微粒子は、洗浄装置90のノズル98からの散水で
除去されるから、エルミネータ80を排気ダクト40か
ら外して洗浄する必要がない。よって、エルミネータ8
0の洗浄作業が不要となり、その間、塗装作業を中断し
なくてよいから、生産性が低下することもない。
【0019】また、エルミネータ80の塗料微粒子を除
去するための水は、貯留槽30からポンプ62で汲み上
げられた水の一部を用いているから、別途ポンプを設置
する必要もなく、設備も簡単である。
【0020】さらに、エルミネータ80には、常時散水
されることにより、塗料微粒子がほとんど除去され、排
気ブロー50側へ流れないから、排気ブロー50の洗浄
等も必要がない。
【0021】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0022】(1) 上記実施例では、洗浄装置90
は、常時エルミネータ80に散水しているが、所定時間
毎にまたは随時散水するようにしてよい。また、洗浄装
置90の給水源は、貯留槽30の水を用いているが、別
の給水源を用いてもよい。
【0023】(2) 上記実施例の洗浄装置90は、如
雨露形状のノズル98を用いているが、エルミネータ8
0の付着板84の表面を濡らせるノズルであれば、特に
その形状は限定されず、また、エルミネータ80の付着
板84の近くに配管して散水するノズルであってもよ
い。
【0024】(3) エルミネータ80における塗料微
粒子を付着させる付着板84の形状は、断面く字形であ
って、排気を乱流にして塗料微粒子を一時的に付着させ
ることが構成であればよく、例えば、図5に示すような
平板状の付着板84Aからなるエルミネータ部80Aを
組み合わせた構成でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の塗装用ダク
ト装置によれば、断面く字形の付着板に排気中の塗料微
粒子が付着・回収され、さらに、洗浄手段により付着板
に向けて上方から散水されることにより付着板に付着し
ている塗料微粒子が容易に除去されるので、塗料付着手
段を排気通路から取り外した洗浄作業等が不要であり、
生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る塗装用ダクト装置を説
明する構成図。
【図2】同実施例に係る塗装用ダクト装置の要部を説明
する構成図。
【図3】エルミネータ及び洗浄装置を説明する説明図。
【図4】エルミネータ及びノズルの配置状態を説明する
説明図。
【図5】他の実施例に係るエルミネータを示す断面図。
【図6】従来の塗装用ダクト装置の要部を説明する構成
図。
【符号の説明】
10…塗装用ダクト装置 20…塗装台 30…貯留槽 40…排気ダクト 50…排気ブロー 60…散水装置 61…給水部 62…ポンプ 68…管路 70…散水用樋 80…エルミネータ 84…付着板 90…洗浄装置 92…分岐管路 94…給水管路 96…連結管路 98…ノズル FL…床面 P…塗装作業位置 SH…シャワースクリーン T…塗装対象物 W…貯留水

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料微粒子を塗装対象物に対して散布す
    る塗装作業位置に設けられ、塗装対象物に付着しない塗
    料微粒子を回収するための塗装用ダクト装置において、 塗装作業位置の前面に、スクリーン状に散水する散水手
    段と、 該散水手段により散布された水を貯留する貯留槽と、 該貯留槽に回収されない塗料微粒子を排気通路を通じて
    外部へ排気する排気手段と、 上記排気通路に設置され、断面く字形の付着板を複数枚
    有し、複数枚の付着板を互いに所定間隙隔ててかつ該所
    定間隙を上記排気通路の一部となるように配置するとと
    もに、該付着板の表面に、該排気通路を流れる塗料微粒
    子を一時的に付着させるための塗料付着手段と、上記排気通路内でありかつ上記付着板の上方に配置さ
    れ、該付着板に上方から散水することにより該付着板に
    一時的に付着した塗料微粒子を洗浄、除去する 洗浄手段
    と、 を備えたことを特徴とする塗装用ダクト装置。
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JPH06114306A JPH06114306A (ja) 1994-04-26
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JPH06114306A (ja) 1994-04-26

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