JP3406134B2 - 光学用積層シート - Google Patents

光学用積層シート

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JP3406134B2 JP27639595A JP27639595A JP3406134B2 JP 3406134 B2 JP3406134 B2 JP 3406134B2 JP 27639595 A JP27639595 A JP 27639595A JP 27639595 A JP27639595 A JP 27639595A JP 3406134 B2 JP3406134 B2 JP 3406134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル用
電極基板などの用途に適した光学用積層シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネル用電極基板(つまり液晶
セルの基板)としては、従来はガラスが用いられていた
が、重量が大であること、薄型にできないこと、破損し
やすいこと、量産化しにくいことなどの問題点があるた
め、最近ではプラスチックス基板が普及してきている。
【0003】上記プラスチックス基板の代表例は、基材
フィルム上に耐透気性樹脂層を設けた後、さらにその上
から硬化性樹脂硬化物層を設けたものである。
【0004】たとえば本出願人の出願にかかる特開昭6
3−71829号公報には、光等方性基材シート(フィ
ルム)層の少なくとも片面にアンカーコート層を介して
耐透気性樹脂層を設け、さらに該耐透気性樹脂層上に架
橋性樹脂硬化物層を設けた構成の液晶表示パネル用電極
基板が示されている。
【0005】また本出願人の出願にかかる特開平4−1
59518号公報には、光等方性基材シート(フィル
ム)層の少なくとも片面に流延法による耐透気性樹脂層
が設けられ、さらに該耐透気性樹脂層上に流延法による
架橋性樹脂硬化物層が設けられた単位積層シートの2枚
またはそれ以上を、架橋性樹脂硬化物層が両最外層とな
るように接着剤層を介して貼着した構成を有する液晶表
示パネル用電極基板が示されている。
【0006】ここで基材フィルムとしては、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリアリレートフィルム、ポリエーテ
ルスルホンフィルム、ポリスルホンフィルムなどがあげ
られる。耐透気性樹脂層の代表例はビニルアルコール系
樹脂層である。硬化性樹脂硬化物層としては、たとえ
ば、熱硬化型の樹脂であるフェノキシエーテル型架橋性
重合体の硬化物層があげられ、紫外線硬化型樹脂も用い
ることができる。
【0007】基材フィルム上に耐透気性樹脂層を設ける
のは、基材フィルムのみでは耐透気性が不足するので液
晶の経時劣化や表示品質の低下を招くおそれがあるから
であり、耐透気性樹脂層の上からさらに硬化性樹脂硬化
物層を設けるのは、電極基板として必要な剛性、表面硬
度、防湿性、耐溶剤性、耐熱性、配向膜形成性、耐液晶
性などの性質を付与するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】基材フィルムをベース
とする上述のプラスチックス基板は、ガラス基板に代替
して用いることができるが、剛性や耐熱性の点でガラス
に近い性質までは得られない上、基材フィルム自体のコ
ストがかなり高いため、コンピュータやワードプロセッ
サのディスプレイのような大面積の基板を目指すときに
はさらに改良を図る必要がある。また基材フィルム自体
のレターデーション値が10nm程度あるため、全体のレ
ターデーション値も一定のレベル以下にはならないとい
う限界がある。
【0009】また、基材フィルム上に耐透気性樹脂層と
架橋性樹脂硬化物層とを設けた後、架橋性樹脂硬化物層
の硬化のために加熱するとき、基材フィルムの耐熱性に
限界があるので加熱温度に制限を受け、完全硬化が難し
いという問題点もある。
【0010】本発明は、このような背景下において、性
能的にもコスト的にも問題のある基材フィルムを用いる
ことなく、剛性、耐熱性、防気性、防湿性、光等方性の
点でガラスに近い性能が得られ、他の諸性質も良好で、
かつコスト的にも有利な光学用積層シートを提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光学用積層シー
トは、活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1) の両面
に内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)が配置され、かつ
それぞれの内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)上に耐透
気性樹脂層(3), (3)が配置された層構成を有するもので
ある。この場合、電極基板などとして実用的な構成とす
る場合には、上記のそれぞれの耐透気性樹脂層(3), (3)
上にさらに外部側耐熱耐溶剤性層(4), (4)を配置する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0013】〈活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層
(1) 〉活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1) 形成用
の樹脂液としては、紫外線硬化型樹脂液または電子線硬
化型樹脂液からなる活性エネルギー線硬化型樹脂液が用
いられる。前者の紫外線硬化型樹脂としては、光重合性
を有するプレポリマーまたは/およびモノマーに、必要
に応じ他の単官能または多官能性モノマー、各種ポリマ
ー、光重合開始剤(アセトフェノン類、ベンゾフェノン
類、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンエーテル、ベンジルケタール類、チオキサントン類な
ど)、増感剤(アミン類、ジエチルアミノエチルメタク
リレートなど)を配合した樹脂組成物が用いられる。粘
度は、3000cps/25℃以上、特に5000〜5000
0cps/25℃以上というように高粘度であることが好まし
い。ここで光重合性プレポリマーとしては、エステルア
クリレート系、エステルウレタンアクリレート系、エポ
キシアクリレート系、シリコーンアクリレート系などが
例示され、光重合性モノマーとしては、単官能アクリレ
ート、2官能アクリレート、3官能以上のアクリレート
などが例示される。後者の電子線硬化型樹脂液としても
同様の組成のものが用いられるが、光重合開始剤や増感
剤は添加するには及ばない。
【0014】〈内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)〉内
部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)形成用の樹脂液として
は、上述の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1) 形
成用の樹脂液と同様の樹脂液が用いられ、そのほか、熱
硬化型の樹脂液、たとえば、フェノキシエーテル型架橋
性重合体、ポリアミドイミド系樹脂、ポリイミド系樹
脂、エポキシ樹脂などの樹脂液などを用いることもでき
る。この内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)用の樹脂液
には、後述の耐透気性樹脂層(3), (3)との密着性向上の
ため、適宜ポリイソシアネート化合物などを配合するこ
とができる。
【0015】〈耐透気性樹脂層(3), (3)〉耐透気性樹脂
層(3), (3)形成用の樹脂液としては、ビニルアルコール
系重合体からなるもの、たとえば、ポリビニルアルコー
ルまたはその共重合変性物・グラフト物・ポリマーアロ
イや、エチレン含量が15〜50モル%のエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体など、あるいはこれらにさらに
架橋剤を配合したものが好適に用いられる。これらの中
では、ポリビニルアルコールのグラフト共重合体と架橋
剤との組成物からなる樹脂液が特に好適である。
【0016】〈外部側耐熱耐溶剤性層(4), (4)〉外部側
耐熱耐溶剤性層(4), (4)形成用の樹脂液としては、上述
の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1) 形成用の樹
脂液や内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)形成用の樹脂
液と同様のもの、すなわち活性エネルギー線硬化型樹脂
や熱硬化型樹脂液(フェノキシエーテル型架橋性重合
体、ポリアミドイミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポ
キシ樹脂等)が用いられ、アモルファスポリオレフィン
に内的架橋手段(架橋剤の配合)または外的架橋手段
(活性エネルギー線照射)を講じたものなども用いるこ
とができる。
【0017】〈光学用積層シートの製造法1〉本発明の
光学用積層シートを製造するにあたっては、次に述べる
方法が好適に使用される。
【0018】すなわち、まず支持体フィルム(S) 上に耐
透気性樹脂層(3) 形成用の樹脂液を流延し、耐透気性樹
脂層(3) を形成させる。ついでその耐透気性樹脂層(3)
の上から、内部側硬化性樹脂硬化物層(2) 形成用の樹脂
液を流延する。
【0019】これにより、支持体フィルム(S) /耐透気
性樹脂層(3) /内部側硬化性樹脂硬化物層(2) の層構成
を有する積層フィルムが得られるので、その積層フィル
ムの2枚を用い、わずかに間隙をあけて並行に配置した
1対のロールのそれぞれに上記の積層フィルムをその内
部側硬化性樹脂硬化物層(2) が上面になるように供給
し、ロールの間隙に向けて活性エネルギー線硬化型樹脂
硬化物層(1) 形成用の樹脂液を吐出すると共に、両ロー
ルを互いに喰い込む方向に回転させて上記積層フィルム
間に活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1) 形成用の
樹脂液が挟持されるようにし、そのように挟持された状
態で紫外線または電子線の照射することにより該樹脂液
を硬化させて活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1)
となす。これにより、(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(S) の
層構成を有する積層フィルムが得られる。
【0020】ついで、この(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/
(S) の層構成を有する積層フィルムから支持体フィルム
(S), (S)を剥離除去し(このとき一方の支持体フィルム
(S) はとりあえず残しておいてもよい)、その積層フィ
ルムと鋳型フィルム(M) とを用いて、上記と同様にわず
かに間隙をあけて並行に配置した1対のロールのそれぞ
れに上記のそれぞれのフィルムを供給し、ロールの間隙
に向けて外部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の樹脂液を吐
出すると共に、両ロールを互いに喰い込む方向に回転さ
せて両フィルム間に外部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の
樹脂液が挟持されるようにし、そのように挟持された状
態で該樹脂液を硬化させて外部側耐熱耐溶剤性層(4) と
なす。これにより、(M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)[/
(S)] の層構成を有する積層フィルムが得られる。
【0021】続いて、(M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3) の
層構成を有する積層フィルムと鋳型フィルム(M) とを用
いて同様の操作を繰り返し、(M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/
(3)/(4)/(M) の層構成を有する積層シートを得る。この
積層シートから爾後の適当な段階で鋳型フィルム(M),
(M)を剥離除去すれば、(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(4)の
層構成を有する目的の光学用積層シートが得られる。
【0022】〈光学用積層シートの製造法2〉本発明の
光学用積層シートは、次に述べる方法によっても製造す
ることができる。
【0023】上述の製造法1のようにして(M)/(4)/(3)/
(2)/(1)/(2)/(3) の層構成を有する積層フィルムを得た
後、鋳型フィルム(M) のない方の面に外部側耐熱耐溶剤
性層(4) 形成用の樹脂液をコーティングし、ついでそれ
を硬化させる。あるいは、(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3) の
積層フィルムを得た後、支持体フィルム(S) のない方の
面に外部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の樹脂液をコーテ
ィングしてそれを硬化させ、ついでそのようにして得た
積層フィルムと鋳型フィルム(M) とを、わずかに間隙を
あけて並行に配置した1対のロールのそれぞれに上記の
それぞれのフィルムを供給し、ロールの間隙に向けて外
部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の樹脂液を吐出すると共
に、両ロールを互いに喰い込む方向に回転させて両フィ
ルム間に外部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の樹脂液が挟
持されるようにし、そのように挟持された状態で該樹脂
液を硬化させて外部側耐熱耐溶剤性層(4) となす。これ
らの方法によっても、(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(4) の
層構成を有する目的の光学用積層シートが得られる。
【0024】〈製造法の説明〉製造法1は、典型的に
は、流延法による(S)/(3)/(2) の形成→(1) を挟んでの
合体による(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(S) の形成→(M)
を使用した(4) の形成による (M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)
/(3)/(S)の形成→(M) を使用した(4) の形成による (M)
/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(4)/(M)の形成のルートを経
る方法である。
【0025】製造法2は、典型的には、流延法による
(S)/(3)/(2) の形成→(1) を挟んでの合体による(S)/
(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(S) の形成→(M) を使用した(4)
の形成による (M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(S)の形成
→コーティングでの(4) の形成による (M)/(4)/(3)/(2)
/(1)/(2)/(3)/(4)の形成のルートを経る方法、あるい
は、流延法による(S)/(3)/(2) の形成→(1) を挟んでの
合体による(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(S) の形成→コー
ティングでの(4) の形成による(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/
(3)/(4) の形成→(M) を使用した(4) の形成による(M)/
(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(4) の形成を経る方法であ
る。
【0026】これらの製造法以外にも、種々のバリエー
ションが可能である。またこれらの製造法にあっては、
中間工程において支持体フィルム(S) や鋳型フィルム
(M) を有する場合は、次の層形成に移る前にそれを適宜
剥離しておくこともできる。
【0027】〈支持体フィルム(S) 、鋳型フィルム(M)
〉上記において支持体フィルム(S) や鋳型フィルム(M)
としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸
ポリプロピレンフィルムなど支持体となるフィルムが用
いられる。二軸延伸ポリエステルフィルムにおけるポリ
エステルとは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどで
ある。
【0028】このうち支持体フィルム(S) については、
その平滑度にはそれほど考慮を払う必要はないが、鋳型
フィルム(M) については、その表面粗度がそのまま外部
側耐熱耐溶剤性層(4) の表面に転写されるので、少なく
とも一方の鋳型フィルム(M)の表面粗度は± 0.1μm 以
下の平滑面に形成されたものを用いることが特に好まし
い。ただし、防眩のために故意に粗度の大きいものや凸
レンズ状の粗面を形成しうるものを用いることもある。
【0029】鋳型フィルム(M) の内面側の面には、予め
透明電極(ITO等)、無機質耐透気性層(SiO2
等)、耐スクラッチ性層、防眩性層、カラーフィルター
層などの機能性層を転写可能に設置しておくこともでき
る。鋳型フィルム(M) の剥離除去時に、その機能性層が
残余の層に転写される。
【0030】〈各層の厚み〉支持体フィルム(S) 、鋳型
フィルム(M) の厚みに特に制限はないが、可撓性および
機械的強度を考慮して、20〜200μm 程度とするこ
とが多い。他の層については、ガラスライクな光学用積
層シートを得るという目的から、活性エネルギー線硬化
型樹脂硬化物層(1) は2〜100μm 程度(殊に3〜5
0μm 、なかんずく5〜30μm )、内部側硬化性樹脂
硬化物層(2), (2)はそれぞれ5〜100μm 程度(殊に
10〜90μm 、なかんずく15〜80μm )、耐透気
性樹脂層(3), (3)はそれぞれ5〜60μm 程度(殊に5
〜50μm 、なかんずく10〜40μm )、外部側耐熱
耐溶剤性層(4), (4)はそれぞれ2〜100μm 程度(殊
に3〜50μm 、なかんずく5〜30μm )とすること
が好ましい。
【0031】〈用途〉本発明の光学用積層シートは、液
晶表示パネル用電極基板として特に有用であり、小型ま
たは中型はもとより、大型のTN、STN液晶用の電極
基板にも対処しうる。そのほか、各種の記録装置(光カ
ード、光ディスク等)、表示装置(高分子液晶表示基板
等)などの用途にも用いることができる。
【0032】〈作用〉本発明の光学用積層シートにあっ
ては、各層の本来持つ良さがそのまま生かされると共
に、不利な性質は他の層によりカバーされている。ま
た、性能的(レターデーション値が一定以下にはなら
ず、耐熱性にも限界がある)にもコスト的(高価格であ
る)にも問題のある基材フィルムを用いていないので、
そのような不利は根本的に解消している。すなわち本発
明の光学用積層シートは、剛性、耐熱性、防気性、防湿
性、光等方性の点でガラスに近い性能が得られ、従来の
ガラス基板を用いた液晶表示パネルの製造装置や製造工
程をそのまま採用できるという利点があり(加えて、ガ
ラス基板の場合のような研磨を要しない)、工業的生産
性に富み、また高硬度、機械的強度、耐薬品性、透明電
極密着性などの性質も良好であり、しかもコスト的にも
極めて有利である。
【0033】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」とあるのは重量部である。なお表面粗度
は、光の干渉を利用した非接触式表面粗さ計により測定
したものである。
【0034】実施例1 図1は本発明の光学用積層シートを得る方法の一例を示
した工程図である。
【0035】支持体フィルム(S) の一例としての厚み1
00μm のポリエステルフィルム(二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム)上に、ポリビニルアルコー
ルのN−メチロールアクリルアミド−アクリル酸グラフ
ト共重合体の濃度12重量%の水溶液にメチロールメラ
ミン系架橋剤 (住友化学工業株式会社製の「スミテック
M−3」)を固形分の重量比で100:10の割合で配
合した組成の樹脂液を流延し、温度が段階的に60℃か
ら110℃にまで高くなるように設定した乾燥機中を通
過させて乾燥させ、厚み30μm の耐透気性樹脂層(3)
を形成させた。
【0036】ついでその耐透気性樹脂層(3) の上から、
フェノキシエーテル樹脂(東都化成株式会社製)60
部、メチルエチルケトン40部、セロソルブアセテート
20部、トリレンジイソシアネートとトリメチロールプ
ロパンとのアアダクト体の75重量%溶液(日本ポリウ
レタン工業株式会社製の「コロネートL」)60部から
なる組成の架橋性重合体の樹脂液を流延し、温度が80
〜120℃まで段階的に高くなるように設定した乾燥機
内を通過させることにより乾燥し、さらに145℃で2
0分間熱処理して、厚み30μm の内部側硬化性樹脂硬
化物層(2) を形成させた。これにより、(S)/(3)/(2) の
層構成を有する積層フィルムが得られた。
【0037】わずかの間隙をあけて並行に配置した1対
のロールのそれぞれに、上記で得た積層フィルムをその
内部側硬化性樹脂硬化物層(2)側が上面となるように
供給し、両ロールを上方から見て互いに喰い込む方向に
回転させながら、両ロール間にノンソルベントタイプの
エポキシアクリレート系の紫外線硬化型樹脂液(旭電化
工業株式会社製)を吐出し、該樹脂液がサンドウイッチ
状に挟持された状態で、出力120W/cm、1灯、ラ
ンプ距離150mm、積算光1000J/cmの条
件で紫外線照射を行い、上記樹脂液を硬化させ、厚み1
5μmの活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1)と
なした。これにより、(S)/(3)/(2)/(1)
/(2)/(3)/(S)の層構成を有する積層フィル
ムが得られた。
【0038】次に、この積層フィルムから支持体フィル
ム(S), (S)を剥離除去した後、これをわずかの間隙をあ
けて並行に配置した1対のロールの一方に供給し、また
他方のロールに厚み100μm 、表面粗度が平均で 0.0
06μm 、最大で0.04μm のコロナ放電処理していない二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる鋳
型フィルム(M) を供給して、両ロールを上方から見て互
いに喰い込む方向に回転させながら、両ロール間に上記
と同じノンソルベントタイプの紫外線硬化型樹脂液を吐
出し、該樹脂液がサンドウイッチ状に挟持された状態で
上記と同じ条件で紫外線照射を行って該樹脂液を硬化さ
せ、厚み12μm の外部側耐熱耐溶剤性層(4) を形成さ
せた。これにより、(M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3) の層
構成を有する積層フィルムが得られた。
【0039】続いて、この積層フィルムと鋳型フィルム
(M) とを用いて、上記と同様の操作を行うことにより、
厚み13μm の外部側耐熱耐溶剤性層(4) を形成させ
た。これにより、(M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(4)/
(M) の層構成を有する積層フィルムが得られたので、爾
後の適当な段階で鋳型フィルム(M), (M)を剥離除去し
て、(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(4) の層構成を有する目
的の光学用積層シートを得た。
【0040】この光学用積層シートは、剛性、耐熱性、
光等方性(633nmにおけるレターデーション値:6n
m)の点でガラスに近い性能を有していた。この光学用
シートは、機械的強度も良好で、高硬度(鉛筆硬度:4
H)、耐透湿性(透湿度:9g/m2・24hr以下)、耐薬品
性(アセトン、メチルエチルケトン、エタノール、イソ
プロパノール、トルエン、セロソルブアセテート中に5
分間浸漬したときに外観変化なし)、酸素遮断性(ASTM
D-1434-75に準じた測定で 0.1cc/24hr・m2・atm 以
下)、可視光線透過率(88%)、表面平滑性(表面粗
度:平均で0.06μm、最大で 0.1μm )、透明電極密着
性(金属酸化物によるアンダーコートを施し、スパッタ
リング法によりITO層を形成させたときのITO密着
性)などの性質も良好であった。この光学用積層シート
は、通常の基材フィルムを用いる方法に比すると、コス
ト的にも格段に有利である。
【0041】実施例2 外部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の樹脂液としてノンソ
ルベントタイプの特殊アクリレート系の紫外線硬化型樹
脂液(日本合成ゴム株式会社製)を用いたほかは、実施
例1と同様にして(M)/(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3) の層構
成を有する積層フィルムを得た後、鋳型フィルム(M) の
ない方の面にこれと同じ樹脂液をコーティングし、その
上から上記の鋳型フィルム(M) と同じ種類のポリエステ
ルフィルムを載せて紫外線照射して硬化させることによ
り外部側耐熱耐溶剤性層(4) を形成させ、爾後の適当な
段階で鋳型フィルム(M) を剥離除去した。
【0042】これにより、(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/
(4) の層構成を有する目的の光学用積層シートが得られ
た。この光学用積層シートは、剛性、耐熱性、光等方性
(レターデーション値:7nm)の点でガラスに近い性能
を有しており、他の性質も実施例1の場合とほぼ同等で
あった。
【0043】実施例3 実施例1と同様にして(S)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/(S) の
積層フィルムを得た後(ただし、(1) 層は後述の(4) 層
形成用の樹脂液と同じ樹脂液を用いて形成)、片方の支
持体フィルム(S) を剥離除去し、その支持体フィルム
(S) のない方の面に外部側耐熱耐溶剤性層(4) 形成用の
樹脂液としてノンソルベントタイプの特殊アクリレート
系の紫外線硬化型樹脂液(帝国化学産業株式会社製の
「TUR−1880」)をコーティングし、実施例1と
同じ鋳型フィルム(M) を載せた状態で紫外線照射するこ
とにより該樹脂液を硬化させ、ついで支持体フィルム
(S) を剥離除去した。
【0044】このようにして得た(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/
(4)/(M) の層構成を有する積層フィルムと上記の鋳型フ
ィルム(M) とを用いて、実施例1と同様のロール挟持法
により上述の樹脂液をサンドイッチしてから紫外線照射
し、ついで爾後の適宜の段階で鋳型フィルム(M), (M)を
剥離除去することにより、(4)/(3)/(2)/(1)/(2)/(3)/
(4) の層構成を有する目的の光学用積層シートを得た。
この光学用積層シートは、剛性、耐熱性、光等方性(レ
ターデーション値:8nm)の点でガラスに近い性能を有
しており、他の性質も実施例1の場合とほぼ同等であっ
た。
【0045】
【発明の効果】作用の項でも述べたように、本発明の光
学用積層シートにあっては、各層の本来持つ良さがその
まま生かされると共に、不利な性質は他の層によりカバ
ーされている。また、性能的(レターデーション値が一
定以下にはならず、耐熱性にも限界がある)にもコスト
的(高価格である)にも問題のある基材フィルムを用い
ていないので、そのような不利は根本的に解消してい
る。すなわち本発明の光学用積層シートは、剛性、耐熱
性、防気性、防湿性、光等方性の点でガラスに近い性能
が得られ(加えて、ガラス基板の場合のような研磨を要
しない)、従来のガラス基板を用いた液晶表示パネルの
製造装置や製造工程をそのまま採用できるという利点が
あり、工業的生産性に富み、また高硬度、機械的強度、
耐薬品性、透明電極密着性などの性質も良好であり、し
かもコスト的にも極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学用積層シートを得る方法の一例を
示した工程図である。
【符号の説明】
(1) …活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層、 (2) …内部側硬化性樹脂硬化物層、 (3) …耐透気性樹脂層、 (4) …外部側耐熱耐溶剤性層、 (S) …支持体フィルム、 (M) …鋳型フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前中 康次 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16 号 藤森工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−299109(JP,A) 特開 平5−162228(JP,A) 特開 昭64−50021(JP,A) 特開 昭64−50022(JP,A) 特開 平5−57831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333 500 B32B 27/00 C08J 7/04 CFD

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層(1)
    の両面に内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)が配置さ
    れ、かつそれぞれの内部側硬化性樹脂硬化物層(2), (2)
    上に耐透気性樹脂層(3), (3)が配置された層構成を有す
    る光学用積層シート。
  2. 【請求項2】それぞれの耐透気性樹脂層(3), (3)上に、
    さらに外部側耐熱耐溶剤性層(4), (4)が配置された層構
    成を有する請求項1記載の光学用積層シート。
  3. 【請求項3】外部側耐熱耐溶剤性層(4), (4)の少なくと
    も一方の表面が、表面粗度± 0.1μm 以下の平滑面に形
    成されていることを特徴とする請求項2記載の光学用積
    層シート。
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