JPH1069352A - インナータッチパネル用透明導電性シート - Google Patents
インナータッチパネル用透明導電性シートInfo
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- JPH1069352A JPH1069352A JP24714196A JP24714196A JPH1069352A JP H1069352 A JPH1069352 A JP H1069352A JP 24714196 A JP24714196 A JP 24714196A JP 24714196 A JP24714196 A JP 24714196A JP H1069352 A JPH1069352 A JP H1069352A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶表示素子の偏光板の下に重ね合わせる使
い方をするインナータッチパネル用の透明導電性シート
であって、インナータッチパネルのセル化プロセスにお
ける処理性(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処
理時の抵抗値の安定性)、筆記耐久性が顕著に改善さ
れ、さらには対向配置した透明導電性シート(あるいは
対向配置した透明導電性シートと透明導電性付きガラ
ス)間の間隙を一定に保つことができ、また打鍵性、視
認性、非透湿性などの点でも信頼性の高いインナータッ
チパネル用透明導電性シートを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 光等方性基材フィルム(1) のうち、透明
導電層(4) 設置側のA面には第1硬化型樹脂硬化物層(2
a)、その反対側のB面には第2硬化型樹脂硬化物層(2b)
を設ける。また、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2
a), (2b)の少なくとも一方を、フルオレン骨格を有する
樹脂の硬化物層で構成する。
い方をするインナータッチパネル用の透明導電性シート
であって、インナータッチパネルのセル化プロセスにお
ける処理性(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処
理時の抵抗値の安定性)、筆記耐久性が顕著に改善さ
れ、さらには対向配置した透明導電性シート(あるいは
対向配置した透明導電性シートと透明導電性付きガラ
ス)間の間隙を一定に保つことができ、また打鍵性、視
認性、非透湿性などの点でも信頼性の高いインナータッ
チパネル用透明導電性シートを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 光等方性基材フィルム(1) のうち、透明
導電層(4) 設置側のA面には第1硬化型樹脂硬化物層(2
a)、その反対側のB面には第2硬化型樹脂硬化物層(2b)
を設ける。また、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2
a), (2b)の少なくとも一方を、フルオレン骨格を有する
樹脂の硬化物層で構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子の偏
光板の下に重ね合わせる使い方をするインナータッチパ
ネル用の透明導電性シートに関するものである。
光板の下に重ね合わせる使い方をするインナータッチパ
ネル用の透明導電性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、ディスプレイ画面を指で触ったり
ペンで押圧するだけで入力できる透明タッチパネル(タ
ッチキー、タッチスイッチ)が普及している。表示画面
上にタッチパネルを重ね合わせ、指やペンで直接押圧す
れば、入力が図られる。指やペンによる押圧位置はX−
Y座標として認識され、コンピュータに入力される。な
おコンピュータと言っても、小は電子手帳や携帯電話か
ら、大は電子黒板まである。
ペンで押圧するだけで入力できる透明タッチパネル(タ
ッチキー、タッチスイッチ)が普及している。表示画面
上にタッチパネルを重ね合わせ、指やペンで直接押圧す
れば、入力が図られる。指やペンによる押圧位置はX−
Y座標として認識され、コンピュータに入力される。な
おコンピュータと言っても、小は電子手帳や携帯電話か
ら、大は電子黒板まである。
【0003】上記の透明タッチパネルの用途に用いられ
る透明導電性シートは、基本的には導電層(殊にITO
層)/高分子フィルムの層構成を有し、タッチパネルと
して使用するときは、2枚の透明導電性シート(または
透明導電性シートと透明導電層付きガラス)の導電層側
をスペーサを介して対向配置して用いる。
る透明導電性シートは、基本的には導電層(殊にITO
層)/高分子フィルムの層構成を有し、タッチパネルと
して使用するときは、2枚の透明導電性シート(または
透明導電性シートと透明導電層付きガラス)の導電層側
をスペーサを介して対向配置して用いる。
【0004】特開昭62−115613号公報には、従
来のタッチパネルは、ITO薄膜を有する2枚の透明導
電フィルムのITO膜面にエッチングを施して電極を形
成せしめ、上下電極をスペーサを介して対向させた構造
を有することが述べられており、同公報自体の発明にお
いては、UV硬化樹脂ハードコート塗膜/透明プラスチ
ックフィルム/UV硬化可視光透過率調整塗膜/ITO
薄膜からなるタッチパネル用導電フィルムを提案してい
る。透明プラスチックフィルムとしては、ポリエステル
フィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリカーボ
ネートフィルムなどが用いられるとしているが、実施例
ではポリエステルフィルムを用いている。
来のタッチパネルは、ITO薄膜を有する2枚の透明導
電フィルムのITO膜面にエッチングを施して電極を形
成せしめ、上下電極をスペーサを介して対向させた構造
を有することが述べられており、同公報自体の発明にお
いては、UV硬化樹脂ハードコート塗膜/透明プラスチ
ックフィルム/UV硬化可視光透過率調整塗膜/ITO
薄膜からなるタッチパネル用導電フィルムを提案してい
る。透明プラスチックフィルムとしては、ポリエステル
フィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリカーボ
ネートフィルムなどが用いられるとしているが、実施例
ではポリエステルフィルムを用いている。
【0005】本出願人の出願にかかる特開平8−161
116号公報には、液晶表示素子の偏光板の下に重ね合
わせる使い方をするタッチパネル(インナータッチパネ
ル)として、光等方性基材フィルムの少なくとも片面に
ノンソルベントタイプの活性エネルギー線硬化型樹脂硬
化物層を設けると共に、その活性エネルギー線硬化型樹
脂硬化物層上からさらに透明導電層を設けた構成を有
し、かつ前記基材フィルムの屈折率と前記活性エネルギ
ー線硬化型樹脂硬化物層の屈折率とを特定の関係を満た
すようにした透明タッチパネル用透明導電性シートが示
されている。活性エネルギー線硬化型樹脂については、
シリコーンアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレートにつき言及がある。
116号公報には、液晶表示素子の偏光板の下に重ね合
わせる使い方をするタッチパネル(インナータッチパネ
ル)として、光等方性基材フィルムの少なくとも片面に
ノンソルベントタイプの活性エネルギー線硬化型樹脂硬
化物層を設けると共に、その活性エネルギー線硬化型樹
脂硬化物層上からさらに透明導電層を設けた構成を有
し、かつ前記基材フィルムの屈折率と前記活性エネルギ
ー線硬化型樹脂硬化物層の屈折率とを特定の関係を満た
すようにした透明タッチパネル用透明導電性シートが示
されている。活性エネルギー線硬化型樹脂については、
シリコーンアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレートにつき言及がある。
【0006】同じく本出願人の出願にかかる特開平8−
155988号公報には、液晶表示素子の偏光板の下に
重ね合わせる使い方をするタッチパネル(インナータッ
チパネル)として、光等方性基材フィルムの両面にノン
ソルベントタイプの活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物
層を設けると共に、その一方の活性エネルギー線硬化型
樹脂硬化物層の表面は微細で滑らかな半球状の隆起を有
する凸状粗面に形成し、他方の活性エネルギー線硬化型
樹脂硬化物層上にはさらに透明導電層を設けた透明タッ
チパネル用透明導電性シートが示されている。活性エネ
ルギー線硬化型樹脂については、シリコーンアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートにつ
き言及がある。
155988号公報には、液晶表示素子の偏光板の下に
重ね合わせる使い方をするタッチパネル(インナータッ
チパネル)として、光等方性基材フィルムの両面にノン
ソルベントタイプの活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物
層を設けると共に、その一方の活性エネルギー線硬化型
樹脂硬化物層の表面は微細で滑らかな半球状の隆起を有
する凸状粗面に形成し、他方の活性エネルギー線硬化型
樹脂硬化物層上にはさらに透明導電層を設けた透明タッ
チパネル用透明導電性シートが示されている。活性エネ
ルギー線硬化型樹脂については、シリコーンアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートにつ
き言及がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、透明タ
ッチパネルは、基本的には、「透明導電層(殊にITO
層)/高分子フィルム」の層構成を有する透明導電性シ
ートの2枚を、その導電層側が対向するようにスペーサ
を介して対向配置した構造を有する。対向配置させる透
明導電性シートの一方を、透明導電層付きガラスとする
ことも多い。
ッチパネルは、基本的には、「透明導電層(殊にITO
層)/高分子フィルム」の層構成を有する透明導電性シ
ートの2枚を、その導電層側が対向するようにスペーサ
を介して対向配置した構造を有する。対向配置させる透
明導電性シートの一方を、透明導電層付きガラスとする
ことも多い。
【0008】ところで通常の透明タッチパネルは、液晶
表示素子の最上層の上に重ね合わせて用いる使い方をす
るため、透明性については留意を要するものの、光等方
性については顧慮するには及ばない。そこで高分子フィ
ルムとしては、機械的性質、表面平滑性、硬度、耐熱
性、耐溶剤性、耐スクラッチ性、非透湿性、コストなど
を総合考慮してポリエステルフィルム(つまり二軸延伸
ポリエチレンテルタレートフィルム)を用いるのが通常
であり、そのような光等方性を有しないフィルムをベー
スとして用いても大きな問題は生じない。
表示素子の最上層の上に重ね合わせて用いる使い方をす
るため、透明性については留意を要するものの、光等方
性については顧慮するには及ばない。そこで高分子フィ
ルムとしては、機械的性質、表面平滑性、硬度、耐熱
性、耐溶剤性、耐スクラッチ性、非透湿性、コストなど
を総合考慮してポリエステルフィルム(つまり二軸延伸
ポリエチレンテルタレートフィルム)を用いるのが通常
であり、そのような光等方性を有しないフィルムをベー
スとして用いても大きな問題は生じない。
【0009】しかしながら、このように透明タッチパネ
ルを液晶表示素子の最上層の上に重ね合わせて用いる使
い方をすると、光の反射が大きくなって視認性が不充分
となることを免かれず、最近の高度化する要求には充分
には応えられなくなってきている。
ルを液晶表示素子の最上層の上に重ね合わせて用いる使
い方をすると、光の反射が大きくなって視認性が不充分
となることを免かれず、最近の高度化する要求には充分
には応えられなくなってきている。
【0010】そこで視認性を向上させるため、透明タッ
チパネルを液晶表示素子の偏光板の下に重ね合わせる使
い方が検討されており、この方式のタッチパネル(イン
ナータッチパネル)は次世代ないし第2世代のタッチパ
ネルとして有力なものとなるであろうことが期待され
る。この場合は、偏光板の下に組み込む関係上、透明導
電性シートのベースフィルムは光等方性を有することが
要求され、従来より使われているポリエステルフィルム
(二軸延伸ポリエチレンテレフタレート等)のような光
等方性を有しないフィルムは用いることができない。
チパネルを液晶表示素子の偏光板の下に重ね合わせる使
い方が検討されており、この方式のタッチパネル(イン
ナータッチパネル)は次世代ないし第2世代のタッチパ
ネルとして有力なものとなるであろうことが期待され
る。この場合は、偏光板の下に組み込む関係上、透明導
電性シートのベースフィルムは光等方性を有することが
要求され、従来より使われているポリエステルフィルム
(二軸延伸ポリエチレンテレフタレート等)のような光
等方性を有しないフィルムは用いることができない。
【0011】先に述べた特開昭62−115613号公
報のタッチパネル、あるいは本出願人の出願にかかる上
述の特開平8−161116号公報および特開平8−1
55988号公報のインナータッチパネル用の透明導電
性シートは、光等方性基材フィルムの表面に活性エネル
ギー線硬化型樹脂硬化物層を設けているが、その活性エ
ネルギー線硬化型樹脂硬化物層の透明性、耐熱性、基材
フィルムに対する密着性が必ずしも充分ではない上、イ
ンナータッチパネルのセル化プロセスにおける処理性
(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処理時の抵抗
値の安定性)、筆記耐久性の点でさらに改良の余地があ
った。また、透明導電性シートの2枚をその透明電極側
が対向するようにスペーサを介して対向配置したとき
(あるいは透明導電性シートと透明導電性付きガラスと
をスペーサを介して対向配置したとき)、スペーサを用
いているにかかわらず両者間の間隙を一定に保つことが
必ずしも容易ではなかった。
報のタッチパネル、あるいは本出願人の出願にかかる上
述の特開平8−161116号公報および特開平8−1
55988号公報のインナータッチパネル用の透明導電
性シートは、光等方性基材フィルムの表面に活性エネル
ギー線硬化型樹脂硬化物層を設けているが、その活性エ
ネルギー線硬化型樹脂硬化物層の透明性、耐熱性、基材
フィルムに対する密着性が必ずしも充分ではない上、イ
ンナータッチパネルのセル化プロセスにおける処理性
(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処理時の抵抗
値の安定性)、筆記耐久性の点でさらに改良の余地があ
った。また、透明導電性シートの2枚をその透明電極側
が対向するようにスペーサを介して対向配置したとき
(あるいは透明導電性シートと透明導電性付きガラスと
をスペーサを介して対向配置したとき)、スペーサを用
いているにかかわらず両者間の間隙を一定に保つことが
必ずしも容易ではなかった。
【0012】本発明は、このような背景下において、液
晶表示素子の偏光板の下に重ね合わせる使い方をするイ
ンナータッチパネル用の透明導電性シートであって、イ
ンナータッチパネルのセル化プロセスにおける処理性
(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処理時の抵抗
値の安定性)、筆記耐久性が顕著に改善され、さらには
対向配置した透明導電性シート(あるいは対向配置した
透明導電性シートと透明導電性付きガラス)間の間隙を
一定に保つことができ、また打鍵性、視認性、非透湿性
などの点でも信頼性の高いインナータッチパネル用透明
導電性シートを提供することを目的とするものである。
晶表示素子の偏光板の下に重ね合わせる使い方をするイ
ンナータッチパネル用の透明導電性シートであって、イ
ンナータッチパネルのセル化プロセスにおける処理性
(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処理時の抵抗
値の安定性)、筆記耐久性が顕著に改善され、さらには
対向配置した透明導電性シート(あるいは対向配置した
透明導電性シートと透明導電性付きガラス)間の間隙を
一定に保つことができ、また打鍵性、視認性、非透湿性
などの点でも信頼性の高いインナータッチパネル用透明
導電性シートを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のインナータッチ
パネル用透明導電性シートは、液晶表示素子の偏光板の
下に重ね合わせる使い方をするインナータッチパネル用
の透明導電性シートであって、光等方性基材フィルム
(1) のうち、透明導電層(4) 設置側のA面には第1硬化
型樹脂硬化物層(2a)、その反対側のB面には第2硬化型
樹脂硬化物層(2b)を、直接または濡れ性向上処理後ある
いはアンカーコーティング層を介して設けてあること、
第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なく
とも一方を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物層で
構成すること、を特徴とするものである。
パネル用透明導電性シートは、液晶表示素子の偏光板の
下に重ね合わせる使い方をするインナータッチパネル用
の透明導電性シートであって、光等方性基材フィルム
(1) のうち、透明導電層(4) 設置側のA面には第1硬化
型樹脂硬化物層(2a)、その反対側のB面には第2硬化型
樹脂硬化物層(2b)を、直接または濡れ性向上処理後ある
いはアンカーコーティング層を介して設けてあること、
第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なく
とも一方を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物層で
構成すること、を特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0015】光等方性基材フィルム(1) としては、ポリ
カーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、ノルボルネン系樹脂(アモルファス
ポリオレフィン)などのフィルムが用いられ、特にポリ
カーボネートフィルムが重要である。光等方性基材フィ
ルム(1) の厚みに限定はないが、通常は20〜250μ
m 、好ましくは50〜180μm とすることが多い。
カーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、ノルボルネン系樹脂(アモルファス
ポリオレフィン)などのフィルムが用いられ、特にポリ
カーボネートフィルムが重要である。光等方性基材フィ
ルム(1) の厚みに限定はないが、通常は20〜250μ
m 、好ましくは50〜180μm とすることが多い。
【0016】この光等方性基材フィルム(1) は、押出法
によっても製造可能であるが、光等方性、フィルム物性
などを考慮すると、流延法により得られたフィルムが好
適である。
によっても製造可能であるが、光等方性、フィルム物性
などを考慮すると、流延法により得られたフィルムが好
適である。
【0017】上記の光等方性基材フィルム(1) は、レタ
ーデーション値が30nm以下(好ましくは20nm以
下)、550nmでの可視光線透過率が70%以上(好ま
しくは80%以上)、ガラス転移点が100℃以上であ
ることが特に望ましい。レターデーション値が30nmを
越えるときには、光等方性が失われて着色や干渉光を生
ずる上、光の反射量が多くなり、像の視認性が低下す
る。可視光線透過率が70%未満では、タッチパネルに
使用したときの明るさが不足する。ガラス転移点が10
0℃未満の場合には、セル化プロセスの処理条件、製品
の信頼性などの点で問題がある。
ーデーション値が30nm以下(好ましくは20nm以
下)、550nmでの可視光線透過率が70%以上(好ま
しくは80%以上)、ガラス転移点が100℃以上であ
ることが特に望ましい。レターデーション値が30nmを
越えるときには、光等方性が失われて着色や干渉光を生
ずる上、光の反射量が多くなり、像の視認性が低下す
る。可視光線透過率が70%未満では、タッチパネルに
使用したときの明るさが不足する。ガラス転移点が10
0℃未満の場合には、セル化プロセスの処理条件、製品
の信頼性などの点で問題がある。
【0018】上記の光等方性基材フィルム(1) のうち、
透明電極(4) 設置側のA面には第1硬化型樹脂硬化物層
(2a)、その反対側のB面には第2硬化型樹脂硬化物層(2
b)を、直接または濡れ性向上処理後あるいはアンカーコ
ーティング層を介して設ける。
透明電極(4) 設置側のA面には第1硬化型樹脂硬化物層
(2a)、その反対側のB面には第2硬化型樹脂硬化物層(2
b)を、直接または濡れ性向上処理後あるいはアンカーコ
ーティング層を介して設ける。
【0019】光等方性基材フィルム(1) に対する濡れ性
向上処理としては、コロナ放電処理、紫外線照射処理、
低温プラズマ処理、酸・アルカリによる化学処理(エッ
チング処理や加水分解処理)、浸透剤の添加などがあげ
られる。アンカーコーティング層を設けるときは、アン
カーコーティング剤として、ウレタン系やエステル系の
水または/およびアルコール系のアンカーコーティング
剤を用いることが好ましい。アンカーコーティング層
は、後述の無機質薄層(3) と同様の無機質で形成するこ
ともできる。
向上処理としては、コロナ放電処理、紫外線照射処理、
低温プラズマ処理、酸・アルカリによる化学処理(エッ
チング処理や加水分解処理)、浸透剤の添加などがあげ
られる。アンカーコーティング層を設けるときは、アン
カーコーティング剤として、ウレタン系やエステル系の
水または/およびアルコール系のアンカーコーティング
剤を用いることが好ましい。アンカーコーティング層
は、後述の無機質薄層(3) と同様の無機質で形成するこ
ともできる。
【0020】そして本発明においては、第1および第2
硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なくとも一方(好ま
しくは双方)を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物
層で構成する。
硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なくとも一方(好ま
しくは双方)を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物
層で構成する。
【0021】フルオレン骨格を有する樹脂としては、フ
ルオレン骨格を有する活性エネルギー線硬化型樹脂が特
に好ましく、フルオレン骨格を有する熱硬化型樹脂、フ
ルオレン骨格を有する常温硬化型樹脂なども用いられ
る。これらの樹脂としては、エポキシアクリレート系、
エポキシ系、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリ
ル系の樹脂などが例示される。硬化物層の形成にあたっ
ては、必要に応じ架橋剤を併用することができる。
ルオレン骨格を有する活性エネルギー線硬化型樹脂が特
に好ましく、フルオレン骨格を有する熱硬化型樹脂、フ
ルオレン骨格を有する常温硬化型樹脂なども用いられ
る。これらの樹脂としては、エポキシアクリレート系、
エポキシ系、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリ
ル系の樹脂などが例示される。硬化物層の形成にあたっ
ては、必要に応じ架橋剤を併用することができる。
【0022】化1、化2、化3として、フルオレン骨格
を有する活性エネルギー線硬化型のエポキシアクリレー
ト系樹脂、フルオレン骨格を有する熱硬化型のエポキシ
系樹脂、フルオレン骨格を有するポリエステル系樹脂の
具体例を示す。
を有する活性エネルギー線硬化型のエポキシアクリレー
ト系樹脂、フルオレン骨格を有する熱硬化型のエポキシ
系樹脂、フルオレン骨格を有するポリエステル系樹脂の
具体例を示す。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a),
(2b)の片方は、通常の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化
型樹脂(シリコーンアクリレート、エポキシアクリレー
ト、アクリルエステルまたはウレタンアクリレート系の
活性エネルギー線硬化型樹脂)、通常の熱硬化型樹脂
(フェノキシエーテル系熱硬化型樹脂等)であってもよ
い。
(2b)の片方は、通常の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化
型樹脂(シリコーンアクリレート、エポキシアクリレー
ト、アクリルエステルまたはウレタンアクリレート系の
活性エネルギー線硬化型樹脂)、通常の熱硬化型樹脂
(フェノキシエーテル系熱硬化型樹脂等)であってもよ
い。
【0027】第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a),
(2b)の厚みに特に制限はないが、それぞれ、2〜100
μm 、殊に5〜50μm とすることが多い。
(2b)の厚みに特に制限はないが、それぞれ、2〜100
μm 、殊に5〜50μm とすることが多い。
【0028】光等方性基材フィルム(1) への第1および
第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成は、コーティ
ング法によることも可能であるが、次に述べる方法によ
ることが特に好ましい。
第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成は、コーティ
ング法によることも可能であるが、次に述べる方法によ
ることが特に好ましい。
【0029】すなわち、わずかに間隙をあけて並行に配
置した1対のロールに、光等方性基材フィルム(1) (ま
たは硬化物層(2a), (2b)の一方を形成させた光等方性基
材フィルム(1) )と鋳型フィルム(M) とを供給し、ロー
ルの間隙に向けてノンソルベントタイプの硬化型樹脂液
を吐出すると共に、両ロールを互いに喰い込む方向に回
転させて、光等方性基材フィルム(1) (または硬化物層
(2a), (2b)の一方を形成させた光等方性基材フィルム
(1) )と鋳型フィルム(M) との間にノンソルベント型の
硬化型樹脂液が挟持されるようにし、そのように挟持さ
れた状態で活性エネルギー線(紫外線や電子線)照射や
加熱を行って樹脂液を硬化させる方法を採用することが
特に望ましい。活性エネルギー線照射後または加熱後
に、必要に応じてさらに熱処理を行って、硬化の完全化
を図ることもできる。
置した1対のロールに、光等方性基材フィルム(1) (ま
たは硬化物層(2a), (2b)の一方を形成させた光等方性基
材フィルム(1) )と鋳型フィルム(M) とを供給し、ロー
ルの間隙に向けてノンソルベントタイプの硬化型樹脂液
を吐出すると共に、両ロールを互いに喰い込む方向に回
転させて、光等方性基材フィルム(1) (または硬化物層
(2a), (2b)の一方を形成させた光等方性基材フィルム
(1) )と鋳型フィルム(M) との間にノンソルベント型の
硬化型樹脂液が挟持されるようにし、そのように挟持さ
れた状態で活性エネルギー線(紫外線や電子線)照射や
加熱を行って樹脂液を硬化させる方法を採用することが
特に望ましい。活性エネルギー線照射後または加熱後
に、必要に応じてさらに熱処理を行って、硬化の完全化
を図ることもできる。
【0030】この場合、光等方性基材フィルム(1) への
第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成
は、どちらか一方の硬化物層の形成を先に行った後、他
方の硬化物層の形成を行うというように、逐次的に行
う。これにより、(M)/(2a)/(1)/(2b)/(M) の積層フィル
ムが得られるので、適当な段階で鋳型フィルム(M) を剥
離除去する(片方の硬化物層の形成を行った段階で、そ
のときに使用した鋳型フィルム(M) を剥離除去すること
もできる)。
第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成
は、どちらか一方の硬化物層の形成を先に行った後、他
方の硬化物層の形成を行うというように、逐次的に行
う。これにより、(M)/(2a)/(1)/(2b)/(M) の積層フィル
ムが得られるので、適当な段階で鋳型フィルム(M) を剥
離除去する(片方の硬化物層の形成を行った段階で、そ
のときに使用した鋳型フィルム(M) を剥離除去すること
もできる)。
【0031】上記における鋳型フィルム(M) としては、
二軸延伸ポリエステルフィルムや二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムなどが好適に用いられる。これらのフィルム
を鋳型フィルム(M) として用いると、硬化型樹脂硬化物
層(2a), (2b)の形成後に、鋳型フィルム(M) を円滑に剥
離することができる。
二軸延伸ポリエステルフィルムや二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムなどが好適に用いられる。これらのフィルム
を鋳型フィルム(M) として用いると、硬化型樹脂硬化物
層(2a), (2b)の形成後に、鋳型フィルム(M) を円滑に剥
離することができる。
【0032】光等方性基材フィルム(1) への第1および
第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成に際しては、
第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の硬化収縮率を小または大
に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬化収縮率を大また
は小にする手段を講じ、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)が
凸または凹になるようにカールさせることができる。
第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成に際しては、
第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の硬化収縮率を小または大
に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬化収縮率を大また
は小にする手段を講じ、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)が
凸または凹になるようにカールさせることができる。
【0033】第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の硬化収縮率
を小または大に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬化収
縮率を大または小にする手段としては、(イ)第1硬化
型樹脂硬化物層(2a)用の樹脂組成物として硬化収縮率の
小または大のものを、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)用の
樹脂組成物として硬化収縮率の大または小のものを選択
して、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)を
形成すること、(ロ)第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の硬
化度が小または大に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬
化度が大または小になるように硬化条件を採用して、第
1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)を形成する
こと、(ハ)第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の厚みが小ま
たは大に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の厚みが大また
は小になるように設定して、第1および第2硬化型樹脂
硬化物層(2a), (2b)を形成すること、の少なくとも一つ
の手段がとられる。
を小または大に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬化収
縮率を大または小にする手段としては、(イ)第1硬化
型樹脂硬化物層(2a)用の樹脂組成物として硬化収縮率の
小または大のものを、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)用の
樹脂組成物として硬化収縮率の大または小のものを選択
して、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)を
形成すること、(ロ)第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の硬
化度が小または大に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬
化度が大または小になるように硬化条件を採用して、第
1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)を形成する
こと、(ハ)第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の厚みが小ま
たは大に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の厚みが大また
は小になるように設定して、第1および第2硬化型樹脂
硬化物層(2a), (2b)を形成すること、の少なくとも一つ
の手段がとられる。
【0034】上記(イ)にあっては、樹脂組成物の硬化
収縮率(%)の差が0.01〜2、殊に0.1〜1の関係にあ
るものを選択することが望ましい。上記(ロ)にあって
は、たとえば、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の形成のた
めには紫外線照射時の積算光量を700〜900mJ/cm2
または1000mJ/cm2とし、第2硬化型樹脂硬化物層(2
b)の形成のためには積算光量を1000mJ/cm2または7
00〜900mJ/cm2となるようにする。上記(ハ)にあ
っては、たとえば、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)または
第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の厚みが第2硬化型樹脂硬
化物層(2b)または第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の厚みの
0.9倍以下とか 0.8倍以下というように工夫する。
収縮率(%)の差が0.01〜2、殊に0.1〜1の関係にあ
るものを選択することが望ましい。上記(ロ)にあって
は、たとえば、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の形成のた
めには紫外線照射時の積算光量を700〜900mJ/cm2
または1000mJ/cm2とし、第2硬化型樹脂硬化物層(2
b)の形成のためには積算光量を1000mJ/cm2または7
00〜900mJ/cm2となるようにする。上記(ハ)にあ
っては、たとえば、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)または
第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の厚みが第2硬化型樹脂硬
化物層(2b)または第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の厚みの
0.9倍以下とか 0.8倍以下というように工夫する。
【0035】上記(イ)、(ロ)、(ハ)の手段のうち
の少なくとも一つを講じれば、第1硬化型樹脂硬化物層
(2a)側が凸または凹になるようにカールさせることがで
きる。なお(イ)、(ロ)、(ハ)の手段のうち最も影
響の大きいものを選択すれば、たとえ他の手段として反
対方向にカールするものを併用しても、第1硬化型樹脂
硬化物層(2a)側が凸または凹になるようにカールさせる
ことができる。
の少なくとも一つを講じれば、第1硬化型樹脂硬化物層
(2a)側が凸または凹になるようにカールさせることがで
きる。なお(イ)、(ロ)、(ハ)の手段のうち最も影
響の大きいものを選択すれば、たとえ他の手段として反
対方向にカールするものを併用しても、第1硬化型樹脂
硬化物層(2a)側が凸または凹になるようにカールさせる
ことができる。
【0036】また本発明においては、第1および第2硬
化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なくとも一方の表面
を、微細な凹凸面(g) に形成することができる。このと
きの凹凸面(g) は、微細でかつラウンドな凹凸面に形成
することが特に望ましい。第2硬化型樹脂硬化物層(2b)
の表面を微細な凹凸面(g) に形成したときは、インナー
タッチパネルのセル化プロセスにおける処理性が円滑に
なり、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の表面を微細な凹凸
面(g) に形成したときは、打鍵性が好ましいものとな
る。
化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なくとも一方の表面
を、微細な凹凸面(g) に形成することができる。このと
きの凹凸面(g) は、微細でかつラウンドな凹凸面に形成
することが特に望ましい。第2硬化型樹脂硬化物層(2b)
の表面を微細な凹凸面(g) に形成したときは、インナー
タッチパネルのセル化プロセスにおける処理性が円滑に
なり、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の表面を微細な凹凸
面(g) に形成したときは、打鍵性が好ましいものとな
る。
【0037】上記の凹凸面(g) は、触針法による平均表
面粗さRa が0.05〜 0.3μm 、好ましくは0.05〜0.25μ
m で、かつ入射角60゜−受光角60゜における光沢度
が30〜120、好ましくは40〜100の面であるこ
とが好ましい。平均表面粗さRa が余りに小さいとき
は、滑り性が不足して、巻き取りや走行性に支障を来た
し、余りに大きいときはヘイズが大となって透光度が低
下する。光沢度が余りに大きいときはヘイズが大となっ
て透光度が低下する。なお、触針法による最大粗さRma
x は 0.3〜5μm 、好ましくは 0.5〜3μm であること
が望ましい。
面粗さRa が0.05〜 0.3μm 、好ましくは0.05〜0.25μ
m で、かつ入射角60゜−受光角60゜における光沢度
が30〜120、好ましくは40〜100の面であるこ
とが好ましい。平均表面粗さRa が余りに小さいとき
は、滑り性が不足して、巻き取りや走行性に支障を来た
し、余りに大きいときはヘイズが大となって透光度が低
下する。光沢度が余りに大きいときはヘイズが大となっ
て透光度が低下する。なお、触針法による最大粗さRma
x は 0.3〜5μm 、好ましくは 0.5〜3μm であること
が望ましい。
【0038】微細な凹凸面(g) 、殊に微細でかつラウン
ドな凹凸面(g) は、先に述べた鋳型フィルム(M) とし
て、該鋳型フィルムの製造に際し、たとえば微粒子を内
添して製膜したものを用いればよい。微細でラウンドな
凹凸面(g) とは、サンドブラストによるマット化面のよ
うな非ラウンドな粗面とは異なり、丸みを帯びた粗面で
ある。この目的のための鋳型フィルム(M) は、第1,第
2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の表面に上述のような
微細な凹凸面(g) を転写形成しうる凹凸面を有するもの
が用いられる。すなわち、第1,第2硬化型樹脂硬化物
層(2a), (2b)の表面は先に述べたような特定の凹凸面に
することができるので、鋳型フィルム(M)もそれと同等
かそれよりもさらに細かい凹凸面を有するフィルムが用
いられる。またこの鋳型フィルム(M) を通して紫外線照
射を行うことが多いことから、鋳型フィルム(M) の36
5μmの紫外線に対する光線透過率は、1%以上(好ま
しくは3%以上)、ヘイズは90%以下(好ましくは8
5%以下)であることが望ましい。なお参考のために述
べると、サンドブラストによるマット化フィルムのマッ
ト化面は、光沢度でたとえば20%である。
ドな凹凸面(g) は、先に述べた鋳型フィルム(M) とし
て、該鋳型フィルムの製造に際し、たとえば微粒子を内
添して製膜したものを用いればよい。微細でラウンドな
凹凸面(g) とは、サンドブラストによるマット化面のよ
うな非ラウンドな粗面とは異なり、丸みを帯びた粗面で
ある。この目的のための鋳型フィルム(M) は、第1,第
2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の表面に上述のような
微細な凹凸面(g) を転写形成しうる凹凸面を有するもの
が用いられる。すなわち、第1,第2硬化型樹脂硬化物
層(2a), (2b)の表面は先に述べたような特定の凹凸面に
することができるので、鋳型フィルム(M)もそれと同等
かそれよりもさらに細かい凹凸面を有するフィルムが用
いられる。またこの鋳型フィルム(M) を通して紫外線照
射を行うことが多いことから、鋳型フィルム(M) の36
5μmの紫外線に対する光線透過率は、1%以上(好ま
しくは3%以上)、ヘイズは90%以下(好ましくは8
5%以下)であることが望ましい。なお参考のために述
べると、サンドブラストによるマット化フィルムのマッ
ト化面は、光沢度でたとえば20%である。
【0039】そして第1および第2硬化型樹脂硬化物層
(2a), (2b)の少なくとも一方の表面には、無機質薄層
(3) を設けることができる。この無機質薄層(3) は、防
湿性、耐熱性、防気性、耐酸・耐アルカリ性、透明電極
(4)の密着性などの点で有利である。無機質薄層(3)
は、通常はスパッタリング法により形成される。無機質
薄層(3) の厚みは、20〜300オングストローム、殊
に30〜180オングストロームが適当である。
(2a), (2b)の少なくとも一方の表面には、無機質薄層
(3) を設けることができる。この無機質薄層(3) は、防
湿性、耐熱性、防気性、耐酸・耐アルカリ性、透明電極
(4)の密着性などの点で有利である。無機質薄層(3)
は、通常はスパッタリング法により形成される。無機質
薄層(3) の厚みは、20〜300オングストローム、殊
に30〜180オングストロームが適当である。
【0040】無機質薄層(3) としては、金属酸化物、金
属窒化物、金属ホウ化物などがあげられ、2種以上の複
合物であってもよい。
属窒化物、金属ホウ化物などがあげられ、2種以上の複
合物であってもよい。
【0041】第1硬化型樹脂硬化物層(2a)側の面には、
直接または濡れ性向上処理後あるいは介在層を介して透
明導電層(4) を設ける。濡れ性向上処理とは、先に光等
方性基材フィルム(1) に対する濡れ性向上処理として述
べたような処理があげられる。介在層とは、先に述べた
無機質薄層(3) や下塗り層などである。透明導電層(4)
としては、ITO、InO2 、SnO2 、ZnO、A
u、Ag、Pt、Pdなどの層があげられ、特にITO
が重要である。透明導電層(4) の形成は、好適にはスパ
ッタリング法によりなされるが、真空蒸着法、イオンプ
レーティング法、ゾル−ゲル法、コーティング法などを
採用することも可能である。
直接または濡れ性向上処理後あるいは介在層を介して透
明導電層(4) を設ける。濡れ性向上処理とは、先に光等
方性基材フィルム(1) に対する濡れ性向上処理として述
べたような処理があげられる。介在層とは、先に述べた
無機質薄層(3) や下塗り層などである。透明導電層(4)
としては、ITO、InO2 、SnO2 、ZnO、A
u、Ag、Pt、Pdなどの層があげられ、特にITO
が重要である。透明導電層(4) の形成は、好適にはスパ
ッタリング法によりなされるが、真空蒸着法、イオンプ
レーティング法、ゾル−ゲル法、コーティング法などを
採用することも可能である。
【0042】透明導電層(4) の厚みは、ITOを用いた
場合を例にとると、たとえば100〜700オングスト
ローム、殊に150〜600オングストロームとするこ
とが多い。
場合を例にとると、たとえば100〜700オングスト
ローム、殊に150〜600オングストロームとするこ
とが多い。
【0043】透明導電層(4) は、全面電極としたり、全
面電極形成後にレジスト形成およびエッチングを行って
パターン電極としたりする。
面電極形成後にレジスト形成およびエッチングを行って
パターン電極としたりする。
【0044】これにより、(4)/(2a)/(1)/(2b) 、(4)/
(3)/(2a)/(1)/(2b) 、(4)/(3)/(2a)/(1)/(2b)/(3) の如
き基本の層構成を有する透明導電性シートが得られる。
(3)/(2a)/(1)/(2b) 、(4)/(3)/(2a)/(1)/(2b)/(3) の如
き基本の層構成を有する透明導電性シートが得られる。
【0045】インナータッチパネルを作製するときは、
典型的には、上記の透明導電性シートと、相手方の透明
導電性シート(ガラスを含む)とを、それら2枚のシー
トの透明導電層(3) 側を対向させると共に、両シート間
にたとえば0.02〜1.0mm 程度の厚みのドット・スペーサ
を介在させればよい。相手方の透明導電性シートとして
は、上記と同じ層構成の透明導電性シートであってもよ
く、他の適当な透明導電性シートであってもよく、透明
導電層付きのガラスであってもよい。すなわち本発明に
おいては、対向する2枚の透明導電性シートのうち少な
くとも一方の透明導電性シートとして、上記の透明導電
性シートを用いる。このようにして得たインナータッチ
パネルは、液晶表示素子の入射光側の偏光板の下に粘着
剤を用いて貼着される。
典型的には、上記の透明導電性シートと、相手方の透明
導電性シート(ガラスを含む)とを、それら2枚のシー
トの透明導電層(3) 側を対向させると共に、両シート間
にたとえば0.02〜1.0mm 程度の厚みのドット・スペーサ
を介在させればよい。相手方の透明導電性シートとして
は、上記と同じ層構成の透明導電性シートであってもよ
く、他の適当な透明導電性シートであってもよく、透明
導電層付きのガラスであってもよい。すなわち本発明に
おいては、対向する2枚の透明導電性シートのうち少な
くとも一方の透明導電性シートとして、上記の透明導電
性シートを用いる。このようにして得たインナータッチ
パネルは、液晶表示素子の入射光側の偏光板の下に粘着
剤を用いて貼着される。
【0046】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
る。
【0047】実施例1 図1は本発明のインナータッチパネル用透明導電性シー
トの一例を示した模式断面図である。図2は透明導電性
シートを2枚対向配置して作製したインナータッチパネ
ルの模式断面図である。図3は筆記回数とリニアリティ
との関係を示したグラフである。
トの一例を示した模式断面図である。図2は透明導電性
シートを2枚対向配置して作製したインナータッチパネ
ルの模式断面図である。図3は筆記回数とリニアリティ
との関係を示したグラフである。
【0048】光等方性基材フィルム(1) の一例として、
ポリカーボネートを流延製膜して得た厚み100μm の
フィルムを準備した。レターデーション値は4nm、55
0nmでの可視光線透過率は90%、ガラス転移点は13
5℃であった。なおこの光等方性基材フィルム(1) の両
面には、アンカーコーティング層を形成させておいても
よい。
ポリカーボネートを流延製膜して得た厚み100μm の
フィルムを準備した。レターデーション値は4nm、55
0nmでの可視光線透過率は90%、ガラス転移点は13
5℃であった。なおこの光等方性基材フィルム(1) の両
面には、アンカーコーティング層を形成させておいても
よい。
【0049】第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a),
(2b)形成用の樹脂液として、先に述べた化1で示される
フルオレン骨格を有するエポキシアクリレート系樹脂
(新日鉄化学株式会社製)を準備した。
(2b)形成用の樹脂液として、先に述べた化1で示される
フルオレン骨格を有するエポキシアクリレート系樹脂
(新日鉄化学株式会社製)を準備した。
【0050】鋳型フィルム(M) として、微粒子を内添し
て製膜した微細でラウンドな凹凸面(g) を有する二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(触針法による
平均表面粗さRa 0.105 μm 、最大粗さRmax 1.557 μ
m 、365nmの紫外線に対する透過率20.2%、ヘイズ5
2.3%、株式会社堀場製作所製の「グロスチェッカIG
−310」による入射角60゜−受光角60゜における
光沢度94)を準備した。また別の鋳型フィルム(M) と
して、表面平滑な二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムを準備した。
て製膜した微細でラウンドな凹凸面(g) を有する二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(触針法による
平均表面粗さRa 0.105 μm 、最大粗さRmax 1.557 μ
m 、365nmの紫外線に対する透過率20.2%、ヘイズ5
2.3%、株式会社堀場製作所製の「グロスチェッカIG
−310」による入射角60゜−受光角60゜における
光沢度94)を準備した。また別の鋳型フィルム(M) と
して、表面平滑な二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムを準備した。
【0051】わずかに間隙をあけて並行に配置した1対
のロールに、上記の光等方性基材フィルム(1) と平滑な
鋳型フィルム(M) とを供給し、ロールの間隙に向けて、
上で準備した樹脂液を吐出すると共に、両ロールを互い
に喰い込む方向に回転させて、光等方性基材フィルム
(1) と鋳型フィルム(M) との間にその樹脂液が挟持され
るようにし、そのように挟持された状態で、出力120
W/cm、1灯、ランプ距離150mm、積算光量1000mJ
/cm2の条件で紫外線照射を行って樹脂液を硬化させるこ
とにより、厚み12μm の第1硬化型樹脂硬化物層(2a)
となし、さらに温度120℃で10分間熱処理を行っ
た。
のロールに、上記の光等方性基材フィルム(1) と平滑な
鋳型フィルム(M) とを供給し、ロールの間隙に向けて、
上で準備した樹脂液を吐出すると共に、両ロールを互い
に喰い込む方向に回転させて、光等方性基材フィルム
(1) と鋳型フィルム(M) との間にその樹脂液が挟持され
るようにし、そのように挟持された状態で、出力120
W/cm、1灯、ランプ距離150mm、積算光量1000mJ
/cm2の条件で紫外線照射を行って樹脂液を硬化させるこ
とにより、厚み12μm の第1硬化型樹脂硬化物層(2a)
となし、さらに温度120℃で10分間熱処理を行っ
た。
【0052】続いて、わずかに間隙をあけて並行に配置
した1対のロールに、上記で得た(1)/(2a)/(M)の層構成
を有する積層フィルムと微細でラウンドな凹凸面(g) を
有する鋳型フィルム(M) とを供給し、積層フィルムの光
等方性基材フィルム(1) 側とその鋳型フィルム(M) との
間に上記の樹脂液が挟持されるようにし、そのように挟
持された状態で、今度は出力120W/cm、1灯、ランプ
距離150mm、積算光量700mJ/cm2の条件で上記と同
様の条件で紫外線照射を行って樹脂液を硬化させること
により、厚み12μm の第2硬化型樹脂硬化物層(2b)と
なし、さらに温度120℃で10分間熱処理を行った。
した1対のロールに、上記で得た(1)/(2a)/(M)の層構成
を有する積層フィルムと微細でラウンドな凹凸面(g) を
有する鋳型フィルム(M) とを供給し、積層フィルムの光
等方性基材フィルム(1) 側とその鋳型フィルム(M) との
間に上記の樹脂液が挟持されるようにし、そのように挟
持された状態で、今度は出力120W/cm、1灯、ランプ
距離150mm、積算光量700mJ/cm2の条件で上記と同
様の条件で紫外線照射を行って樹脂液を硬化させること
により、厚み12μm の第2硬化型樹脂硬化物層(2b)と
なし、さらに温度120℃で10分間熱処理を行った。
【0053】これにより、(M)/(2a)/(1)/(2b)/(M) より
なる層構成の積層フィルムが得られたので、爾後の適当
な段階で鋳型フィルム(M), (M)を剥離除去し、(2a)/(1)
/(2b) の層構成を有する積層シートとなした。(2a)側の
表面は平滑であり、(2b)側の表面は微細でラウンドな凹
凸面(g) (平均表面粗さRa 0.152 μm 、最大粗さRma
x 1.48μm 、光沢度85)に形成されており、ロール・
ツウ・ロールでの取り扱いを円滑に行うことができた。
またこの積層シートは、これを100mm×100mmの大
きさに裁断して平板上に載置したとき、第1硬化型樹脂
硬化物層(2a)側が凹となるようにカールし(捻れは生じ
なかった)、平板上での中央部と周辺部の高低差は4mm
であった。この積層フィルムの耐溶剤性(試料フィルム
をアセトン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプ
ロパノール、トルエン、セロソルブアセテートのそれぞ
れの溶剤中に温度25℃で5分間浸漬したときの外観変
化で評価)は良好であり、レターデーション値は8nm、
表面硬度(JIS K5400、100g荷重) は3H、550nmでの
可視光線透過率は89%であった。
なる層構成の積層フィルムが得られたので、爾後の適当
な段階で鋳型フィルム(M), (M)を剥離除去し、(2a)/(1)
/(2b) の層構成を有する積層シートとなした。(2a)側の
表面は平滑であり、(2b)側の表面は微細でラウンドな凹
凸面(g) (平均表面粗さRa 0.152 μm 、最大粗さRma
x 1.48μm 、光沢度85)に形成されており、ロール・
ツウ・ロールでの取り扱いを円滑に行うことができた。
またこの積層シートは、これを100mm×100mmの大
きさに裁断して平板上に載置したとき、第1硬化型樹脂
硬化物層(2a)側が凹となるようにカールし(捻れは生じ
なかった)、平板上での中央部と周辺部の高低差は4mm
であった。この積層フィルムの耐溶剤性(試料フィルム
をアセトン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプ
ロパノール、トルエン、セロソルブアセテートのそれぞ
れの溶剤中に温度25℃で5分間浸漬したときの外観変
化で評価)は良好であり、レターデーション値は8nm、
表面硬度(JIS K5400、100g荷重) は3H、550nmでの
可視光線透過率は89%であった。
【0054】この積層フィルムの(2a)側の面に((2b)側
には(M) をつけたままにしておいてもよい)、スパッタ
リング法により、無機質薄層(3) の一例としての厚み9
0オングストロームのSiOx(x= 1.9)層を形成さ
せ、さらにその上からさらにITOをスパッタリングし
て、厚み450オングストロームの透明導電層(4) を形
成させた。透明導電層(4) の密着性は極めて良好であっ
た。
には(M) をつけたままにしておいてもよい)、スパッタ
リング法により、無機質薄層(3) の一例としての厚み9
0オングストロームのSiOx(x= 1.9)層を形成さ
せ、さらにその上からさらにITOをスパッタリングし
て、厚み450オングストロームの透明導電層(4) を形
成させた。透明導電層(4) の密着性は極めて良好であっ
た。
【0055】これにより、(4)/(3)/(2a)/(1)/(2b) の層
構成を有する透明導電性シートが得られたので、タッチ
パネル処理工程を想定した下記の条件でシートを処理
し、抵抗値変化を測定したところ、次のようにすぐれた
結果が得られた。 ・所期抵抗値R0 (Ω/□): 344 ・アルカリ処理(濃度 3.5%のNaOH水溶液、40
℃,3分間浸漬)後の抵抗値変化R/R0 : 1.05 ・アルカリ処理したものを水洗、乾燥してから、熱処理
(120℃、90分)したときの抵抗値変化R/R0 :
0.95 ・熱処理したものをさらに耐湿熱性試験(60℃、90
%RH)したときの抵抗値変化R/R0 : 1.02(250
時間)、1.06(500時間)
構成を有する透明導電性シートが得られたので、タッチ
パネル処理工程を想定した下記の条件でシートを処理
し、抵抗値変化を測定したところ、次のようにすぐれた
結果が得られた。 ・所期抵抗値R0 (Ω/□): 344 ・アルカリ処理(濃度 3.5%のNaOH水溶液、40
℃,3分間浸漬)後の抵抗値変化R/R0 : 1.05 ・アルカリ処理したものを水洗、乾燥してから、熱処理
(120℃、90分)したときの抵抗値変化R/R0 :
0.95 ・熱処理したものをさらに耐湿熱性試験(60℃、90
%RH)したときの抵抗値変化R/R0 : 1.02(250
時間)、1.06(500時間)
【0056】上記の透明導電性シートの2枚を用い、常
法に従って、それら2枚のうち片方のシートの透明導電
層(4) 面に予めドット・スペーサ(DS)を形成してから、
2枚のシートの透明導電層(4) 側を対向させてインナー
タッチパネルを作製した。このインナータッチパネルに
あっては、図2のように2枚の導電性シートが凹面同士
で対向しており、かつ周辺側は図示せざる枠体により固
定されるので、両導電性シート間の間隙が常に一定にな
るようになっている。
法に従って、それら2枚のうち片方のシートの透明導電
層(4) 面に予めドット・スペーサ(DS)を形成してから、
2枚のシートの透明導電層(4) 側を対向させてインナー
タッチパネルを作製した。このインナータッチパネルに
あっては、図2のように2枚の導電性シートが凹面同士
で対向しており、かつ周辺側は図示せざる枠体により固
定されるので、両導電性シート間の間隙が常に一定にな
るようになっている。
【0057】このようにして得たインナータッチパネル
を用い、偏光板の上から、筆圧:250g、ペン:ポリ
アセタール、ペン先: 0.8Rの条件で、タッチパネルの
電圧勾配方向に対して垂直の方向に2cmの往復運動を行
い、リニアリティを測定したところ、図3に示したよう
に、10万回の筆記によってもリニアリティは3%には
遠く達しなかった。
を用い、偏光板の上から、筆圧:250g、ペン:ポリ
アセタール、ペン先: 0.8Rの条件で、タッチパネルの
電圧勾配方向に対して垂直の方向に2cmの往復運動を行
い、リニアリティを測定したところ、図3に示したよう
に、10万回の筆記によってもリニアリティは3%には
遠く達しなかった。
【0058】上記のインナータッチパネルを、上面側偏
光板/液晶セル/下面側偏光板/反射板の構成を有する
液晶表示素子の上面側偏光板の下に組み込んで液晶表示
素子を作製したが、液晶表示素子の上に透明タッチパネ
ルを置く従来品に比し視認性が30〜40%向上し、光
透過量も顕著に向上することが判明した。また第1およ
び第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)を設けてあるた
め、光等方性基材フィルム(1) としてポリカーボネート
フィルムを用いているにもかかわらず、耐熱性、耐溶剤
性、硬度、腰(剛性)、耐スクラッチ性、非透湿性が良
好であった。
光板/液晶セル/下面側偏光板/反射板の構成を有する
液晶表示素子の上面側偏光板の下に組み込んで液晶表示
素子を作製したが、液晶表示素子の上に透明タッチパネ
ルを置く従来品に比し視認性が30〜40%向上し、光
透過量も顕著に向上することが判明した。また第1およ
び第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)を設けてあるた
め、光等方性基材フィルム(1) としてポリカーボネート
フィルムを用いているにもかかわらず、耐熱性、耐溶剤
性、硬度、腰(剛性)、耐スクラッチ性、非透湿性が良
好であった。
【0059】比較例1 第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)形成用の
樹脂液として、通常のノンソルベントタイプのエポキシ
アクリレート系樹脂を用いたほかは、実施例1を繰り返
した。
樹脂液として、通常のノンソルベントタイプのエポキシ
アクリレート系樹脂を用いたほかは、実施例1を繰り返
した。
【0060】しかしながら、タッチパネル処理工程を想
定した実施例1の条件でシートを処理し、抵抗値変化を
測定したところ、所期抵抗値R0 (Ω/□)は351、
アルカリ処理後の抵抗値変化R/R0 は1.10、熱処理後
の抵抗値変化R/R0 は1.01、耐湿熱性試験の抵抗値変
化R/R0 は250時間で1.27、500時間で1.51であ
り、実施例1に比し劣っていた。また、3万回の筆記で
リニアリティ3%に達してしまった。
定した実施例1の条件でシートを処理し、抵抗値変化を
測定したところ、所期抵抗値R0 (Ω/□)は351、
アルカリ処理後の抵抗値変化R/R0 は1.10、熱処理後
の抵抗値変化R/R0 は1.01、耐湿熱性試験の抵抗値変
化R/R0 は250時間で1.27、500時間で1.51であ
り、実施例1に比し劣っていた。また、3万回の筆記で
リニアリティ3%に達してしまった。
【0061】実施例2 図4は透明導電性シートと透明導電層付きガラスを対向
配置して作製したインナータッチパネルの模式断面図で
ある。
配置して作製したインナータッチパネルの模式断面図で
ある。
【0062】実施例1に準じて、(4)/(2a)/(1)/(2b) の
層構成を有する透明導電性シートを得、この透明導電性
シートと透明導電層(4) 付きのガラス(5) とを対向配置
して図4に示したインナータッチパネルを作製した。
層構成を有する透明導電性シートを得、この透明導電性
シートと透明導電層(4) 付きのガラス(5) とを対向配置
して図4に示したインナータッチパネルを作製した。
【0063】実施例3 第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)形成用の
樹脂組成物として、先に述べた化2で示されるフルオレ
ン骨格を有するエポキシ系樹脂(新日鉄化学株式会社
製)100重量部にノンソルベントタイプの脂肪族ポリ
イソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社製の
「コロネートHK」)を4重量部配合した樹脂液を用
い、(4)/(2a)/(1)/(2b) の層構成を有する透明導電性シ
ートを得た。この透明導電性シートを用いて作製したイ
ンナータッチパネルは、実施例1のインナータッチパネ
ルに準ずる性能を有していた。
樹脂組成物として、先に述べた化2で示されるフルオレ
ン骨格を有するエポキシ系樹脂(新日鉄化学株式会社
製)100重量部にノンソルベントタイプの脂肪族ポリ
イソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社製の
「コロネートHK」)を4重量部配合した樹脂液を用
い、(4)/(2a)/(1)/(2b) の層構成を有する透明導電性シ
ートを得た。この透明導電性シートを用いて作製したイ
ンナータッチパネルは、実施例1のインナータッチパネ
ルに準ずる性能を有していた。
【0064】
【発明の効果】本発明のインナータッチパネル用透明導
電性シートにあっては、第1および第2硬化型樹脂硬化
物層(2a), (2b)の少なくとも一方(好ましくは双方)
を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物層で構成して
いるため、インナータッチパネルのセル化プロセスにお
ける処理性(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処
理時の抵抗値の安定性)、筆記耐久性が顕著に改善され
ている。視認性、非透湿性などの点でも信頼性が高い。
電性シートにあっては、第1および第2硬化型樹脂硬化
物層(2a), (2b)の少なくとも一方(好ましくは双方)
を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物層で構成して
いるため、インナータッチパネルのセル化プロセスにお
ける処理性(走行性、アルカリ処理・熱処理・耐湿熱処
理時の抵抗値の安定性)、筆記耐久性が顕著に改善され
ている。視認性、非透湿性などの点でも信頼性が高い。
【0065】第1硬化型樹脂硬化物層(2a)が凸または凹
になるようにカールさせる工夫を行うと、対向配置した
透明導電性シート(あるいは透明導電性シートと透明導
電性層付きガラス)の間の間隙を一定に保つことができ
る。また、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2
b)の少なくとも一方の表面を微細な凹凸面(g) に形成し
たり、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の
少なくとも一方の表面に無機質薄層(3) を設けたりする
工夫を行うと、インナータッチパネルのセル化プロセス
における走行性、インナータッチパネルとしたときの打
鍵性がすぐれたものとなる。
になるようにカールさせる工夫を行うと、対向配置した
透明導電性シート(あるいは透明導電性シートと透明導
電性層付きガラス)の間の間隙を一定に保つことができ
る。また、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2
b)の少なくとも一方の表面を微細な凹凸面(g) に形成し
たり、第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の
少なくとも一方の表面に無機質薄層(3) を設けたりする
工夫を行うと、インナータッチパネルのセル化プロセス
における走行性、インナータッチパネルとしたときの打
鍵性がすぐれたものとなる。
【図1】本発明のインナータッチパネル用透明導電性シ
ートの一例を示した模式断面図である。
ートの一例を示した模式断面図である。
【図2】透明導電性シートを2枚対向配置して作製した
インナータッチパネルの模式断面図である。
インナータッチパネルの模式断面図である。
【図3】筆記回数とリニアリティとの関係を示したグラ
フである。
フである。
【図4】透明導電性シートと透明導電層付きガラスを対
向配置して作製したインナータッチパネルの模式断面図
である。
向配置して作製したインナータッチパネルの模式断面図
である。
(1) …光等方性基材フィルム、(2a)…第1硬化型樹脂硬
化物層、(2b)…第2硬化型樹脂硬化物層、(3) …無機質
薄層、(4) …透明導電層、(5) …ガラス、(g) …凹凸
面、(DS)…ドット・スペーサ
化物層、(2b)…第2硬化型樹脂硬化物層、(3) …無機質
薄層、(4) …透明導電層、(5) …ガラス、(g) …凹凸
面、(DS)…ドット・スペーサ
Claims (6)
- 【請求項1】液晶表示素子の偏光板の下に重ね合わせる
使い方をするインナータッチパネル用の透明導電性シー
トであって、 光等方性基材フィルム(1) のうち、透明導電層(4) 設置
側のA面には第1硬化型樹脂硬化物層(2a)、その反対側
のB面には第2硬化型樹脂硬化物層(2b)を、直接または
濡れ性向上処理後あるいはアンカーコーティング層を介
して設けてあること、 第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の少なく
とも一方を、フルオレン骨格を有する樹脂の硬化物層で
構成すること、を特徴とするインナータッチパネル用透
明導電性シート。 - 【請求項2】第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a),
(2b)の少なくとも一方を、フルオレン骨格を有する活性
エネルギー線硬化型樹脂の硬化物層で構成することを特
徴とする請求項1記載のインナータッチパネル用透明導
電性シート。 - 【請求項3】第1硬化型樹脂硬化物層(2a)側の面には、
直接または濡れ性向上処理後あるいは介在層を介して透
明導電層(4) を設けてあることを特徴とする請求項1記
載のインナータッチパネル用透明導電性シート。 - 【請求項4】光等方性基材フィルム(1) への第1および
第2硬化型樹脂硬化物層(2a), (2b)の形成に際しては、
第1硬化型樹脂硬化物層(2a)の硬化収縮率を小または大
に、第2硬化型樹脂硬化物層(2b)の硬化収縮率を大また
は小にする手段を講じ、第1硬化型樹脂硬化物層(2a)が
凸または凹になるようにカールさせてあることを特徴と
する請求項1記載のインナータッチパネル用透明導電性
シート。 - 【請求項5】第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a),
(2b)の少なくとも一方の表面を、微細な凹凸面(g) に形
成してあることを特徴とする請求項1記載のインナータ
ッチパネル用透明導電性シート。 - 【請求項6】第1および第2硬化型樹脂硬化物層(2a),
(2b)の少なくとも一方の表面に、無機質薄層(3) を設け
てあることを特徴とする請求項1記載のインナータッチ
パネル用透明導電性シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24714196A JPH1069352A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | インナータッチパネル用透明導電性シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24714196A JPH1069352A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | インナータッチパネル用透明導電性シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1069352A true JPH1069352A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17159049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24714196A Pending JPH1069352A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | インナータッチパネル用透明導電性シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1069352A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6395863B2 (en) | 2000-02-02 | 2002-05-28 | Microtouch Systems, Inc. | Touch screen with polarizer and method of making same |
| US6630058B2 (en) | 2000-02-03 | 2003-10-07 | Fujitsu Takamisawa Component Limited | Method and apparatus for manufacturing film with conductive sheet, for touch-panel, and film manufactured thereby |
| JPWO2002029830A1 (ja) * | 2000-09-29 | 2004-02-19 | 松下電器産業株式会社 | 導電性を有する多層反射防止膜付透明基板、この多層反射防止膜付透明基板を用いた透明タッチパネルおよびこの透明タッチパネルを用いた電子機器 |
| KR100641749B1 (ko) * | 2000-11-27 | 2006-11-06 | 토시아키 이시야마 | 유리터치패널 |
| WO2013118643A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-15 | コニカミノルタ株式会社 | 導電性フィルム、及びそれを用いたタッチパネル |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP24714196A patent/JPH1069352A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6395863B2 (en) | 2000-02-02 | 2002-05-28 | Microtouch Systems, Inc. | Touch screen with polarizer and method of making same |
| US6630058B2 (en) | 2000-02-03 | 2003-10-07 | Fujitsu Takamisawa Component Limited | Method and apparatus for manufacturing film with conductive sheet, for touch-panel, and film manufactured thereby |
| JPWO2002029830A1 (ja) * | 2000-09-29 | 2004-02-19 | 松下電器産業株式会社 | 導電性を有する多層反射防止膜付透明基板、この多層反射防止膜付透明基板を用いた透明タッチパネルおよびこの透明タッチパネルを用いた電子機器 |
| KR100641749B1 (ko) * | 2000-11-27 | 2006-11-06 | 토시아키 이시야마 | 유리터치패널 |
| WO2013118643A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-15 | コニカミノルタ株式会社 | 導電性フィルム、及びそれを用いたタッチパネル |
| JPWO2013118643A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2015-05-11 | コニカミノルタ株式会社 | 導電性フィルム、及びそれを用いたタッチパネル |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051201 |
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