JPH09234843A - 積層シートの製造方法 - Google Patents

積層シートの製造方法

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JPH09234843A
JPH09234843A JP7122896A JP7122896A JPH09234843A JP H09234843 A JPH09234843 A JP H09234843A JP 7122896 A JP7122896 A JP 7122896A JP 7122896 A JP7122896 A JP 7122896A JP H09234843 A JPH09234843 A JP H09234843A
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Japan
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layer
sheet
resin
vinyl alcohol
precoat
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JP7122896A
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English (en)
Inventor
Rinjiro Ichikawa
林次郎 市川
Hirotoshi Terui
弘敏 照井
Koji Maenaka
康次 前中
Hiroyuki Torisu
裕之 鳥巣
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Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二軸延伸ポリエステルフィルム上に形成した
ビニルアルコール系重合体層を剥離して、その露出した
ビニルアルコール系重合体層上に活性エネルギー線硬化
型樹脂やその他の樹脂層を形成するときに、両層の界面
における接着力の不足を防止するようにする技術を提供
すること、さらには、諸性質も良好で、かつコスト的に
も有利な主として光学用の積層シートを得ることを目的
とする。 【解決手段】 二軸延伸ポリエステルフィルムからなる
支持体フィルム(1) 上に予め後述のビニルアルコール系
重合体層(3) に対して接着性を有しかつ前記支持体フィ
ルム(1) に対して剥離性を有する薄膜のプレコート層
(2) を形成させ、ついでそのプレコート層(2) 上にビニ
ルアルコール系重合体層(3) を形成させ、さらにそのビ
ニルアルコール系重合体層(3) 上に任意層としての他層
(4) を形成させることにより、上記重合体層(3) を含む
第1シート(A) を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学用積層シート
やその他の用途に適した積層シートを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネル用電極基板(つまり液晶
セルの基板)としては、従来はガラスが用いられていた
が、最近ではプラスチックス基板が普及してきている。
【0003】上記プラスチックス基板の代表例は、基材
フィルム上に耐透気性樹脂層を設けた後、さらにその上
から硬化性樹脂硬化物層を設けたものである。たとえ
ば、本出願人の出願にかかる特開昭63−71829号
公報には、光等方性基材シート(フィルム)層の少なく
とも片面にアンカーコート層を介して耐透気性樹脂層を
設け、さらに該耐透気性樹脂層上に架橋性樹脂硬化物層
を設けた構成の液晶表示パネル用電極基板が示されてい
る。また本出願人の出願にかかる特開平4−15951
8号公報には、光等方性基材シート(フィルム)層の少
なくとも片面に流延法による耐透気性樹脂層が設けら
れ、さらに該耐透気性樹脂層上に流延法による架橋性樹
脂硬化物層が設けられた単位積層シートの2枚またはそ
れ以上を、架橋性樹脂硬化物層が両最外層となるように
接着剤層を介して貼着した構成を有する液晶表示パネル
用電極基板が示されている。
【0004】ここで基材フィルムとしては、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリアリレートフィルム、ポリエーテ
ルスルホンフィルム、ポリスルホンフィルムなどがあげ
られる。耐透気性樹脂層の代表例はビニルアルコール系
樹脂層である。硬化性樹脂硬化物層としては、たとえ
ば、熱硬化型の樹脂であるフェノキシエーテル型架橋性
重合体の硬化物層があげられ、紫外線硬化型樹脂も用い
ることができる。
【0005】基材フィルムをベースとする上述のプラス
チックス基板は、ガラス基板に代替して用いることがで
きるが、剛性や耐熱性の点でガラスに近い性質までは得
られない上、基材フィルム自体のコストがかなり高い。
コンピュータやワードプロセッサのディスプレイのよう
な大面積の基板を目指すSTN−LCDでは、レターデ
ーション値はできる限り小さくないと画質が低下するの
で5nm以下であることが望ましい。しかしながら従来の
技術においては基材フィルム自体のレターデーション値
が10nm程度あるため、全体のレターデーション値も一
定のレベル以下にはならないという限界がある。さらに
は、基材フィルム上に耐透気性樹脂層と架橋性樹脂硬化
物層とを設けた後、架橋性樹脂硬化物層の硬化のために
加熱するとき、基材フィルムの耐熱性に制約されて架橋
硬化時の加熱温度に制限を受け、完全硬化が難しいとい
う問題点もある。
【0006】プラスチックス基板として、性能的にもコ
スト的にも問題のある基材フィルムを用いないものも提
案されている。たとえば、本出願人の出願にかかる特開
平1−50021号公報(特公平7−27134号公
報)には、耐透気性合成樹脂フィルム層と架橋性樹脂硬
化物層との積層体同士が、それぞれの耐透気性合成樹脂
フィルム層面が対向する状態で接着剤層を介して積層一
体化された構成を有する液晶表示パネル用電極基板が示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−50021
号公報(特公平7−27134号公報)においては、二
軸延伸ポリエステルフィルム上にビニルアルコール系重
合体に代表される耐透気性合成樹脂の樹脂液を流延して
該樹脂のフィルム層を形成させた後、その上から架橋性
樹脂の樹脂液を流延して該樹脂の硬化物層を形成させ、
ついで得られた積層体から二軸延伸ポリエステルフィル
ムを剥離した後、残余の積層体同士を、それぞれの耐透
気性合成樹脂フィルム層面が対向する状態で、接着剤層
を介して積層一体化することにより製造している。
【0008】しかしながら、その後の本出願人の研究に
よれば、接着剤としてたとえば活性エネルギー線硬化型
樹脂を用いると、その接着剤層と耐透気性合成樹脂層と
の間の界面の接着力が不足することが判明した。
【0009】また上記の例に限らず、二軸延伸ポリエス
テルフィルム上にビニルアルコール系重合体の層を形成
し、さらにその上から他層を形成する場合、得られた積
層体から二軸延伸ポリエステルフィルムを剥離した後、
露出したビニルアルコール系重合体の層の上に活性エネ
ルギー線硬化型樹脂層やその他の樹脂層を形成しようと
すると、その界面の接着力が不足することを見い出し
た。
【0010】本発明者らは、上記の接着力不足の原因
が、ビニルアルコール系重合体の層に、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムから浸出した何らかの接着阻害物質が付
着するためではないかと考えのもとに、鋭意研究を重ね
た。
【0011】本発明は、このような背景下において、二
軸延伸ポリエステルフィルム上に形成したビニルアルコ
ール系重合体層を剥離して、その露出したビニルアルコ
ール系重合体層上に活性エネルギー線硬化型樹脂の層や
その他の樹脂層を形成するときに、両層の界面における
接着力の不足を防止するようにする技術を提供するこ
と、さらには、性能的にもコスト的にも問題のある基材
フィルムを用いることなく、剛性、耐熱性、防気性、防
湿性、光等方性の点でガラスに近い性能が得られ、他の
諸性質も良好で、かつコスト的にも有利な主として光学
用の積層シートを得る方法を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の積層シートの製
造方法の一つは、二軸延伸ポリエステルフィルムからな
る支持体フィルム(1) 上に、予め後述のビニルアルコー
ル系重合体層(3) に対して接着性を有しかつ前記支持体
フィルム(1) に対して剥離性を有する薄膜のプレコート
層(2) を形成させ、ついでそのプレコート層(2) 上にビ
ニルアルコール系重合体層(3) を形成させ、さらにその
ビニルアルコール系重合体層(3) 上に任意層としての他
層(4) を形成させることにより、ビニルアルコール系重
合体層(3) を含む第1シート(A) を得ることを特徴とす
るものである。
【0013】本発明の積層シートの製造方法の他の一つ
は、上記で得た第1シート(A) から支持体フィルム(1)
のみを剥離除去して残余の層からなる第2シート(B) を
得、その第2シート(B) のプレコート層(2) 側の面に樹
脂層(5) を形成させ、もってビニルアルコール系重合体
層(3) /プレコート層(2) /樹脂層(5) の隣接積層単位
を含む第3シート(C) を得ることを特徴とするものであ
る。
【0014】本発明の積層シートの製造方法のさらに他
の一つは、上記で得た第1シート(A) から支持体フィル
ム(1) のみを剥離除去して残余の層からなる第2シート
(B)を得、その第2シート(B) を2枚用い、そのプレコ
ート層(2) 側を対向させた状態で2枚の第2シート(B),
(B)間にノンソルベント型の樹脂液を挟持させて該樹脂
液の硬化手段を講じることにより硬化した樹脂層(5) と
なし、もってビニルアルコール系重合体層(3) /プレコ
ート層(2) /樹脂層(5) /プレコート層(2) /ビニルア
ルコール系重合体層(3) の隣接積層単位を含む第4シー
ト(D) を得ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0016】〈支持体フィルム(1) 〉支持体フィルム
(1) としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、つまり
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが用いら
れる。支持体フィルム(1) の厚みに特に限定はないが、
通常は10〜200μm 程度、殊に20〜150μm の
ものを用いることが多い。支持体フィルム(1) の表面
は、平滑であっても、粗面であってもよい。
【0017】〈プレコート層(2) 〉この支持体フィルム
(1) 上には、予め後述のビニルアルコール系重合体層
(3)に対して接着性を有しかつ前記支持体フィルム(1)
に対して剥離性を有する薄膜のプレコート層(2) が形成
される。ここでプレコート層(2) としては、ビニルアル
コール系重合体層(3) との密着性の観点から鋭意検討を
重ねた結果、好適には、ポリエステル系、アミノアルキ
ッド系、シリコーン変性アミノアルキッド系、エステル
アクリレート系、ウレタン系、エポキシ系またはセルロ
ース系の樹脂層の溶液または分散液をコーティングする
ことにより得られる樹脂層が用いられる。このときの溶
剤としては、ビニルアルコール系重合体層(3) との密着
性を考慮して実験的な検討を行った結果、水系のもの、
つまり、水か、水と水混和性有機溶剤(アルコール類、
セロソルブ類等)との混合溶剤が好適に用いられ、樹脂
はこの溶剤に溶解ないし分散させる。プレコート層(2)
の厚みは、通常は 0.1〜10μm 程度、殊に 0.5〜5μ
m とすることが多い。プレコート層(2) は、SiO2のよう
な無機系の層であってもよく、このときのプレコート層
(2) の厚みは、50〜1000オングストローム程度、
殊に100〜800オングストロームとすることが多
い。
【0018】〈ビニルアルコール系重合体層(3) 〉プレ
コート層(2) 上には、ビニルアルコール系重合体層(3)
が形成される。このビニルアルコール系重合体層(3) と
しては、好適には、ポリビニルアルコールのグラフト共
重合体を架橋剤で架橋化した層があげられる。ここで架
橋剤としては、アミノ系樹脂(メラミン系樹脂等)、エ
ポキシ系化合物、イソシアネート系化合物、アルデヒド
系化合物、金属塩、金属アルコキサイド、金属キレート
化合物、金属錯体化合物、アンモニウム塩、ヒドラジン
系化合物などが例示でき、これらの架橋剤による架橋に
際しては、酸触媒などの触媒を併用することもできる。
ビニルアルコール系重合体層(3) としては、そのほか、
ポリビニルアルコールまたはその共重合変性物・グラフ
ト物・ポリマーアロイや、エチレン含量が15〜50モ
ル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体なども用い
ることができる。ビニルアルコール系重合体層(3) の厚
みに限定はないが、通常は5〜60μm程度(殊に5〜
50μm 、なかんずく10〜40μm )とすることが多
い。
【0019】〈他層(4) 〉そのビニルアルコール系重合
体層(3) 上には、任意層としての他層(4) が形成され
る。他層(4) としては、好適には、硬化性樹脂硬化物層
または耐熱耐溶剤性層があげられる。他層(4) の層の数
や厚みには特に限定はない。
【0020】他層(4) の代表例の一つは、紫外線硬化型
樹脂または電子線硬化型樹脂などの活性エネルギー線硬
化型樹脂の硬化物の層であり、その厚みは、特に限定は
ないものの、たとえば1層当り2〜100μm 程度(殊
に3〜80μm )である。前者の紫外線硬化型樹脂とし
ては、光重合性を有するプレポリマーまたは/およびモ
ノマーに、必要に応じ他の単官能または多官能性モノマ
ー、各種ポリマー、光重合開始剤(アセトフェノン類、
ベンゾフェノン類、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾ
イン、ベンゾインエーテル、ベンジルケタール類、チオ
キサントン類など)、増感剤(アミン類、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレートなど)を配合した樹脂組成物が
用いられる。ここで光重合性プレポリマーとしては、エ
ステルアクリレート系、エステルウレタンアクリレート
系、エポキシアクリレート系、シリコーンアクリレート
系などが例示され、光重合性モノマーとしては、単官能
アクリレート、2官能アクリレート、3官能以上のアク
リレートなどが例示される。後者の電子線硬化型樹脂と
しても同様の組成のものが用いられるが、光重合開始剤
や増感剤は添加するには及ばない。
【0021】他層(4) の代表例の他の一つは、熱硬化型
または耐熱耐溶剤性層を形成しうる樹脂の樹脂液、たと
えば、フェノキシエーテル型架橋性重合体、ポリアミド
イミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ樹脂などの
樹脂液などを用いて形成した樹脂の層であり、その厚み
は、特に限定はないものの、たとえば1層当り2〜10
0μm 程度(殊に3〜80μm )である。アモルファス
ポリオレフィンに内的架橋手段(架橋剤の配合)または
外的架橋手段(活性エネルギー線照射)を講じた層など
も用いることができる。他層(4) のうち上記ビニルアル
コール系重合体層(3) と隣接する層には、そのビニルア
ルコール系重合体層(3) との密着性向上のため、適宜ポ
リイソシアネート化合物などを配合することができる。
【0022】〈第1シート(A) の製造〉積層シートを製
造するにあたっては、支持体フィルム(1) 上に予めプレ
コート層(2) を形成させ、ついでそのプレコート層(2)
上にビニルアルコール系重合体層(3) を形成させ、さら
にそのビニルアルコール系重合体層(3) 上に任意層とし
ての他層(4) を形成させることにより、ビニルアルコー
ル系重合体層(3) を含む第1シート(A) を得る。プレコ
ート層(2) の形成、ビニルアルコール系重合体層(3) の
形成は、通常は流延法によりなされる。他層(4) の形成
も通常は流延法によりなされるが、ポリエステルフィル
ムなどの鋳型フィルムを用いて、後述の鋳型法により形
成させることもできる。
【0023】〈第2シート(B) を経ての第3シート(C)
の製造〉このようにして得た第1シート(A) から支持体
フィルム(1) のみを剥離除去して残余の層からなる第2
シート(B) を得、その第2シート(B) のプレコート層
(2) 側の面に樹脂層(5) を形成させれば、ビニルアルコ
ール系重合体層(3) /プレコート層(2) /樹脂層(5) の
隣接積層単位を含む第3シート(C) を得ることができ
る。樹脂層(5) の形成は、通常は流延法によりなされる
が、ポリエステルフィルムなどの鋳型フィルムを用い
て、後述の鋳型法により形成させることもできる。この
ときの樹脂層(5) としては、先に他層(4) としてあげた
ような硬化性樹脂硬化物層または耐熱耐溶剤性層を形成
しうる樹脂があげられるが、それらに限定されない。
【0024】〈第2シート(B) を経ての第4シート(D)
の製造〉また、上記のようにして得た第1シート(A) か
ら支持体フィルム(1) のみを剥離除去して残余の層から
なる第2シート(B) を得、その第2シート(B) を2枚用
い、そのプレコート層(2) 側を対向させた状態で2枚の
第2シート(B), (B)間にノンソルベント型の樹脂液を挟
持させて該樹脂液の硬化手段を講じることにより硬化し
た樹脂層(5) となせば、ビニルアルコール系重合体層
(3) /プレコート層(2) /樹脂層(5) /プレコート層
(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) の隣接積層単位
を含む第4シート(D) を得ることができる。このときの
樹脂層(5) としては、先に他層(4) として用いたような
活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化物の層、熱硬化型樹
脂硬化物層または耐熱耐溶剤性層のうち、ノンソルベン
ト型の樹脂液から形成可能な樹脂層があげられる。
【0025】上記第4シート(D) の製造は、より具体的
には、わずかに間隙をあけて並行に配置した1対のロー
ルのそれぞれに第2シート(B) をそのプレコート層(2)
側が上面になるように供給し、ロールの間隙に向けてノ
ンソルベント型の樹脂液を吐出すると共に、両ロールを
互いに喰い込む方向に回転させて2枚の第2シート(B),
(B)間にその樹脂液が挟持されるようにし、そのように
挟持された状態で紫外線や電子線の照射あるいは加熱を
行うなど該樹脂液の硬化手段を講じることにより該樹脂
液を硬化させればよい。
【0026】〈鋳型法〉上に述べた鋳型法とは、上記第
4シート(D) の製造法の場合と同様に、あるフィルムと
ポリエステルフィルムなどの鋳型フィルムとの間にノン
ソルベントタイプの活性エネルギー線硬化型樹脂液や熱
硬化型樹脂液を挟持させて活性エネルギー線照射または
加熱を行うことにより該樹脂液を硬化させる方法を言
う。この鋳型法においては、鋳型フィルムの表面の平滑
性(粗面のときは粗度)が、挟持され、ついで硬化され
た層に転写される。使用した鋳型フィルムは爾後の適当
な段階で剥離除去される。
【0027】〈作用〉本発明においては、二軸延伸ポリ
エステルフィルムからなる支持体フィルム(1) 上に、予
めビニルアルコール系重合体層(3) に対して接着性を有
しかつ前記支持体フィルム(1) に対して剥離性を有する
薄膜のプレコート層(2) を形成させ、ついでそのプレコ
ート層(2) 上にビニルアルコール系重合体層(3) を形成
させ、さらにそのビニルアルコール系重合体層(3) 上に
任意層としての他層(4) を形成させることにより、ビニ
ルアルコール系重合体層(3) を含む第1シート(A) を得
ている。
【0028】このようにして得た第1シート(A) から支
持体フィルム(1) のみを剥離除去して残余の層からなる
第2シート(B) を得ようとするときは、プレコート層
(2) の存在により円滑な剥離が図られる上、支持体フィ
ルム(1) からの接着阻害物質(ポリエステル中に含まれ
るオリゴマー、押出成形時にダイのリップ等に付着した
ポリエステル分解物が混入したもの、成形時に添加した
滑剤・紫外線吸収剤・酸化防止剤などと思われる)によ
る接着阻害が解消される。すなわち、露出したプレコー
ト層(2) 表面では支持体フィルム(1) に由来する接着阻
害物質の付着による接着阻害がなく、第2シート(B) の
プレコート層(2) 側の面に樹脂層(5) を形成させたとき
に両層の界面における密着性が良好に保たれる。
【0029】またこの第2シート(B) を用いて、上述の
ように、ビニルアルコール系重合体層(3) /プレコート
層(2) /樹脂層(5) の隣接積層単位を含む第3シート
(C) や、ビニルアルコール系重合体層(3) /プレコート
層(2) /樹脂層(5) /プレコート層(2) /ビニルアルコ
ール系重合体層(3) の隣接積層単位を含む第4シート
(D) を得れば、性能的にもコスト的にも問題のある基材
フィルムを用いることなく、剛性、耐熱性、防気性、防
湿性、光等方性の点でガラスに近い性能が得られ、他の
諸性質も良好で、かつコスト的にも有利な主として光学
用の積層シートを得ることができる。
【0030】〈用途〉本発明の方法により得られる積層
シートは、光学用シート、殊に液晶表示パネル用電極基
板として有用であり、小型または中型はもとより、大型
のTN、STN液晶用の電極基板にも対処しうる。その
ほか、インナータッチパネル基板、各種の記録装置(光
カード、光ディスク等)、表示装置(高分子液晶表示基
板等)をはじめとする種々の用途に用いることができ
る。
【0031】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下、「部」とあるのは重量部である。なお表面粗
度は、光の干渉を利用した非接触式表面粗さ計により測
定したものである。
【0032】実施例1 図1は本発明の積層シートの製造方法の一例を示した工
程図である。
【0033】〈第1シート(A) の製造〉支持体フィルム
(1) の一例としての厚み75μm の二軸延伸ポリエステ
ルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム)上に、ポリエステル系樹脂(高松油脂株式会社製
の「A−513E」)の濃度20重量%の水分散液をコ
ーティングした後、温度100℃で2分間乾燥した。こ
れにより、厚み2μm のプレコート層(2) が形成され
た。
【0034】ついでそのプレコート層(2) 上に、ポリビ
ニルアルコールのN−メチロールアクリルアミド−アク
リル酸グラフト共重合体の濃度12重量%の水溶液にメ
チロールメラミン系架橋剤を固形分の重量比で100:
15の割合で配合した組成の樹脂液を流延し、温度が段
階的に80℃から120℃にまで高くなるように設定し
た乾燥機中を通過させて乾燥させ、厚み20μm のビニ
ルアルコール系重合体層(3) を形成させた。
【0035】ついでそのビニルアルコール系重合体層
(3) の上から、フェノキシエーテル樹脂60部、ジオキ
サン6部、セロソルブアセテート12部、トリレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体
の75重量%濃度の溶液20部からなる組成の架橋性重
合体の樹脂液を流延し、温度が80〜120℃まで段階
的に高くなるように設定した乾燥機内を通過させること
により乾燥し、さらに160℃で10分間熱処理して、
厚み20μm の他層(4) を形成させた。
【0036】これにより、支持体フィルム(1) /プレコ
ート層(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) /他層
(4) の層構成を有する第1シート(A) が得られた。
【0037】〈第2シート(B) の製造〉上記で得た第1
シート(A) から支持体フィルム(1) のみを剥離除去した
が、剥離は円滑であった。これにより、残余の層(プレ
コート層(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) /他層
(4) )からなる第2シート(B) が得られた。
【0038】〈第3シート(C) の製造〉わずかの間隙を
あけて並行に配置した1対のロールの一方に、上記で得
た第2シート(B) のプレコート層(2) 側が上面となるよ
うに供給し、また他方のロールに表面平滑なポリエステ
ルフィルムからなる鋳型フィルム(M) をその平滑面が上
面となるように供給し、両ロールを上方から見て互いに
喰い込む方向に回転させながら、両ロール間にノンソル
ベントタイプの特殊アクリレート系の紫外線硬化型樹脂
液を吐出し、該樹脂液がサンドウイッチ状に挟持された
状態で、出力120W/cm、1灯、ランプ距離150mm、
積算光量1000mJ/cm2の条件で紫外線照射を行って上
記樹脂液を硬化させ、厚み15μm の活性エネルギー線
硬化型樹脂硬化物層からなる樹脂層(5) となし、ついで
爾後の適当な段階で鋳型フィルム(M) を剥離除去した。
これにより、(5)/(2)/(3)/(4) の層構成を有する第3シ
ート(C) が得られた。
【0039】この第3シート(C) の(5)-(2)-(3) 間の剥
離強度は300g/inchであり、(3)-(4) 間の剥離強度は
350g/inchであった。この第3シート(C) は、剛性、
耐熱性、光等方性(633nmにおけるレターデーション
値:6nm)が良好であった。またこの第3シート(C)
は、機械的強度も良好で、表面硬度((5) 面の鉛筆硬
度:4H、(4) 面の鉛筆硬度:4H)、耐透湿性(透湿
度:9g/m2・24hr以下)、耐薬品性(ジメチルアセトア
ミド、ケトン類、アルコール類等に対する)、酸素遮断
性(ASTM D-1434-75に準じた測定で 0.1cc/24hr・m2
atm 以下)、可視光線透過率(88%)、表面平滑性
((5) の表面の粗度:平均で0.06μm 、最大で0.1μm
)、透明電極密着性((5) または(4) 面に金属酸化物
によるアンダーコートを施しまたは施さずに、スパッタ
リング法によりITO層を形成させたときのITO密着
性)などの性質も良好であった。この積層シートは、通
常の基材フィルムを用いる方法に比すると、コスト的に
も格段に有利である。
【0040】〈第4シート(D) の製造〉またこれとは別
に、わずかの間隙をあけて並行に配置した1対のロール
の一方に、上記で得た第2シート(B) のプレコート層
(2) 側が上面となるように供給し、もう一方のロールに
も上記で得た第2シート(B) のプレコート層(2) 側が上
面となるように供給し、両ロールを上方から見て互いに
喰い込む方向に回転させながら、ロールの間隙に向けて
ノンソルベントタイプの特殊アクリレート系の紫外線硬
化型樹脂液を吐出し、該樹脂液がサンドウイッチ状に挟
持された状態で、出力120W/cm、1灯、ランプ距離1
50mm、積算光量1000mJ/cm2の条件で紫外線照射を
行って上記樹脂液を硬化させ、厚み15μm の活性エネ
ルギー線硬化型樹脂硬化物層からなる樹脂層(5) となし
た。これにより、(4)/(2)/(3)/(5)/(3)/(2)/(4) の層構
成を有する対称型の第4シート(D) が得られた。
【0041】この第4シート(D) の(5)-(2)-(3) 間の剥
離強度は270g/inchであり、(3)-(4) 間の剥離強度は
350g/inchであった。この第4シート(D) は、剛性、
耐熱性、光等方性(633nmにおけるレターデーション
値:4nm)が良好であった。またこの第4シート(D)
は、機械的強度も良好で、表面硬度((4) 面の鉛筆硬
度:4H)、耐透湿性(透湿度:7g/m2・24hr以下)、
耐薬品性(ジメチルアセトアミド、ケトン類、アルコー
ル類等に対する)、酸素遮断性(ASTM D-1434-75に準じ
た測定で 0.1cc/24hr・m2・atm 以下)、可視光線透過
率(87%)、透明電極密着性((4) 面に金属酸化物に
よるアンダーコートを施しまたは施さずに、スパッタリ
ング法によりITO層を形成させたときのITO密着
性)などの性質も良好であった。この積層シートは、通
常の基材フィルムを用いる方法に比すると、コスト的に
も格段に有利である。
【0042】実施例2 〈第1シート(A) の製造〉支持体フィルム(1) 上に、ウ
レタン系樹脂(旭電化工業株式会社製の「HUX−23
2)の濃度20重量%の水分散液をコーティングした
後、温度120℃で2分間乾燥した。これにより、厚み
2μm のプレコート層(2) が形成されたので、そのプレ
コート層(2) 上に、ポリビニルアルコールのコハク酸グ
ラフト共重合体の濃度11重量%の水溶液にメチロール
メラミン系架橋剤を固形分の重量比で100:10の割
合で配合した組成の樹脂液を流延して、厚み20μm の
ビニルアルコール系重合体層(3) を形成させた。
【0043】ついでその耐透気性樹脂層(3) の上から、
ポリアミドイミド樹脂にフェノールノボラック系エポキ
シ樹脂を樹脂分比で10:1の割合で混合した固形分1
5重量%の樹脂液を流延した後、温度70〜130℃で
乾燥し、さらに温度170℃で60分間加熱キュアし
て、厚み30μm の他層(4) を形成させた。
【0044】これにより、支持体フィルム(1) /プレコ
ート層(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) /他層
(4) の層構成を有する第1シート(A) が得られた。
【0045】〈第2シート(B) の製造〉上記で得た第1
シート(A) から支持体フィルム(1) のみを剥離除去した
が、剥離は円滑であった。これにより、残余の層(プレ
コート層(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) /他層
(4) )からなる第2シート(B) が得られた。
【0046】〈第3シート(C) の製造〉以下実施例1と
同様にして第3シート(C) を製造した。ただし、実施例
1とは異なるメーカーのノンソルベントタイプの特殊ア
クリレート系の紫外線硬化型樹脂液を用いて、厚み15
μm の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層からなる樹
脂層(5) となした。この第3シート(C) の(5)-(2)-(3)
間の剥離強度は400g/inchであり、(3)-(4) 間の剥離
強度は240g/inchであった。この第3シート(C) は、
剛性、耐熱性、光等方性(633nmにおけるレターデー
ション値:6nm)が良好であった。またこの第3シート
(C) は、機械的強度も良好で、表面硬度((5) 面の鉛筆
硬度:4H、(4) 面の鉛筆硬度:4H)、耐透湿性(透
湿度:10g/m2・24hr以下)、耐薬品性(ジメチルアセ
トアミド、ケトン類、アルコール類等に対する)、酸素
遮断性(ASTM D-1434-75に準じた測定で 0.1cc/24hr・
m2・atm 以下)、可視光線透過率(88%)、表面平滑
性((5) の表面の粗度:平均で0.06μm 、最大で 0.1μ
m )、透明電極密着性((5) または(4) 面に金属酸化物
によるアンダーコートを施しまたは施さずに、スパッタ
リング法によりITO層を形成させたときのITO密着
性)などの性質も良好であった。この積層シートは、通
常の基材フィルムを用いる方法に比すると、コスト的に
も格段に有利である。
【0047】〈第4シート(D) の製造〉以下実施例1と
同様にして第4シート(D) を製造した。ただし、実施例
1とは異なるメーカーのノンソルベントタイプの特殊ア
クリレート系の紫外線硬化型樹脂液を用いて、厚み15
μm の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層からなる樹
脂層(5) となした。この第4シート(D) の(5)-(2)-(3)
間の剥離強度は380g/inchであり、(3)-(4) 間の剥離
強度は240g/inchであった。この第4シート(D) は、
剛性、耐熱性、光等方性(633nmにおけるレターデー
ション値:8nm)が良好であった。またこの第4シート
(D) は、機械的強度も良好で、表面硬度((4) 面の鉛筆
硬度:3H)、耐透湿性(透湿度:9g/m2・24hr以
下)、耐薬品性(ジメチルアセトアミド、ケトン類、ア
ルコール類等に対する)、酸素遮断性(ASTM D-1434-75
に準じた測定で 0.1cc/24hr・m2・atm 以下)、可視光
線透過率(89%)、透明電極密着性((4) 面に金属酸
化物によるアンダーコートを施しまたは施さずに、スパ
ッタリング法によりITO層を形成させたときのITO
密着性)などの性質も良好であった。この積層シート
は、通常の基材フィルムを用いる方法に比すると、コス
ト的にも格段に有利である。
【0048】実施例3 〈第1シート(A) の製造〉支持体フィルム(1) 上に、ウ
レタン系樹脂(旭電化工業株式会社製の「HUX−35
0)の濃度20重量%の水分散液をコーティングした
後、温度140℃で2分間乾燥した。これにより、厚み
2μm のプレコート層(2) が形成されたので、そのプレ
コート層(2) 上に実施例1と同様にして厚み25μm の
ビニルアルコール系重合体層(3) を形成させた。
【0049】わずかの間隙をあけて並行に配置した1対
のロールの一方に、上記で得た第1シート(A) のビニル
アルコール系重合体層(3) 側が上面となるように供給
し、また他方のロールにポリエステルフィルムからなる
鋳型フィルム(M) を供給し、両ロールを上方から見て互
いに喰い込む方向に回転させながら、両ロール間にノン
ソルベントタイプの特殊アクリレート系の紫外線硬化型
樹脂液を吐出し、該樹脂液がサンドウイッチ状に挟持さ
れた状態で、出力120W/cm、1灯、ランプ距離150
mm、積算光量1000mJ/cm2の条件で紫外線照射を行っ
て上記樹脂液を硬化させ、厚み15μm の活性エネルギ
ー線硬化型樹脂硬化物層からなる他層(4)となし、つい
で爾後の適当な段階で鋳型フィルム(M) を剥離除去し
た。
【0050】これにより、支持体フィルム(1) /プレコ
ート層(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) /他層
(4) の層構成を有する第1シート(A) が得られた。
【0051】〈第2シート(B) の製造〉上記で得た第1
シート(A) から支持体フィルム(1) のみを剥離除去した
が、剥離は円滑であった。これにより、残余の層(プレ
コート層(2) /ビニルアルコール系重合体層(3) /他層
(4) )からなる第2シート(B) が得られた。
【0052】〈第3シート(C) の製造〉このようにして
得た第2シート(B) のプレコート層(2) 上に、ノンソル
ベントタイプのエステルアクリレート系の紫外線硬化型
樹脂液を流延した後、紫外線照射を行って、厚み15μ
m の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層からなる樹脂
層(5) となした。得られた第3シート(C) は、実施例2
の場合と同様のすぐれた特性を有していた。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、二軸延伸ポリエステル
フィルム上に形成したビニルアルコール系重合体層を剥
離して、その露出したビニルアルコール系重合体層上に
活性エネルギー線硬化型樹脂の層やその他の樹脂層を形
成するときに、両層の界面における接着力の不足が防止
できる。また、性能的にもコスト的にも問題のある基材
フィルムを用いることなく、剛性、耐熱性、防気性、防
湿性、光等方性の点でガラスに近い性能が得られ、他の
諸性質も良好で、かつコスト的にも有利な主として光学
用の積層シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層シートの製造方法の一例を示した
工程図である。
【符号の説明】
(1)…支持体フィルム、 (2) …プレコート層、 (3) …ビニルアルコール系重合体層、 (4) …他層、 (5) …樹脂層、 (A) …第1シート、 (B) …第2シート、 (C) …第3シート、 (D) …第4シート、 (M) …鋳型フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥巣 裕之 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸ポリエステルフィルムからなる支
    持体フィルム(1) 上に、予め後述のビニルアルコール系
    重合体層(3) に対して接着性を有しかつ前記支持体フィ
    ルム(1) に対して剥離性を有する薄膜のプレコート層
    (2) を形成させ、ついでそのプレコート層(2) 上にビニ
    ルアルコール系重合体層(3) を形成させ、さらにそのビ
    ニルアルコール系重合体層(3) 上に任意層としての他層
    (4) を形成させることにより、ビニルアルコール系重合
    体層(3) を含む第1シート(A) を得ることを特徴とする
    積層シートの製造方法。
  2. 【請求項2】ビニルアルコール系重合体層(3) が、ポリ
    ビニルアルコールのグラフト共重合体の架橋化した層で
    ある請求項1記載の積層シートの製造方法。
  3. 【請求項3】他層(4) が、硬化性樹脂硬化物層または耐
    熱耐溶剤性層である請求項1記載の積層シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1で得た第1シート(A) から支持体
    フィルム(1) のみを剥離除去して残余の層からなる第2
    シート(B) を得、その第2シート(B) のプレコート層
    (2) 側の面に樹脂層(5) を形成させ、もってビニルアル
    コール系重合体層(3) /プレコート層(2) /樹脂層(5)
    の隣接積層単位を含む第3シート(C) を得ることを特徴
    とする積層シートの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1で得た第1シート(A) から支持体
    フィルム(1) のみを剥離除去して残余の層からなる第2
    シート(B) を得、その第2シート(B) を2枚用い、その
    プレコート層(2) 側を対向させた状態で2枚の第2シー
    ト(B), (B)間にノンソルベント型の樹脂液を挟持させて
    該樹脂液の硬化手段を講じることにより硬化した樹脂層
    (5) となし、もってビニルアルコール系重合体層(3) /
    プレコート層(2) /樹脂層(5) /プレコート層(2) /ビ
    ニルアルコール系重合体層(3) の隣接積層単位を含む第
    4シート(D) を得ることを特徴とする積層シートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】樹脂層(5) が、硬化性樹脂硬化物層または
    耐熱耐溶剤性層である請求項4または5記載の積層シー
    トの製造方法。
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