JP3405804B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

Info

Publication number
JP3405804B2
JP3405804B2 JP08586094A JP8586094A JP3405804B2 JP 3405804 B2 JP3405804 B2 JP 3405804B2 JP 08586094 A JP08586094 A JP 08586094A JP 8586094 A JP8586094 A JP 8586094A JP 3405804 B2 JP3405804 B2 JP 3405804B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
joint body
peripheral surface
insert portion
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08586094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07269756A (ja
Inventor
栄 春名
勉 祖母井
秋生 保田
博義 大畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Higashio Mech Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Higashio Mech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Higashio Mech Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP08586094A priority Critical patent/JP3405804B2/ja
Publication of JPH07269756A publication Critical patent/JPH07269756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3405804B2 publication Critical patent/JP3405804B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】水道用樹脂ライニング鋼管との銅合金製
の給水栓やバルブなどの器具等の接続するための管継手
は、内部の流水と接触する部分に鉄地が露出しないよう
にした継手であって、一般形と異種金属接触防止形があ
る。異種金属接触防止形とは、異種金属の接触により生
じる腐食電流を小さくし、腐食を抑制する目的で、回路
抵抗を大きくするための絶縁構造を一般形に付加した管
継手をいう。
【0003】そして、異種金属接触防止形の管継手とし
て実開昭58−76889 号公報に記載の管継手が提案され
た。即ち、この管継手は、内外面に樹脂皮膜を設けた第
1の金属管を、外面に樹脂被覆を設けた第2の金属管に
挿入して互いに螺合したものであった。
【0004】具体的には、第1の金属管との間に絶縁ブ
ッシュをそれぞれに螺合させて介装すると共に、第2の
金属管の外面に設けた樹脂皮膜を第1の金属管側に突設
して第1の金属管との間に電気絶縁性接着剤を充填し、
かつ第1の金属管の無被覆の部分と第2の金属管の内側
部分とが対向及び/又は近接する部分に電気絶縁性材料
を介在せしめるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述の従来の
管継手では、第1の金属管の内面及び第2の金属管の外
面に、製作上難しい加工を施す必要があり、非能率的で
あり、また、コスト高となる欠点がある。
【0006】そこで、本発明では、一つ一つの各部材が
単純な構造であり、かつ安価でありながら高性能の絶縁
性を有する異種金属接触防止形の管継手を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の第1の管継手は、端部開口部に被接続管
用のねじ部を有する継手本体と、該ねじ部との間に被接
続管嵌入用の円環状間隔部を形成するための筒状部を有
する樹脂製防食コアと、を備えた管継手であって、上記
継手本体の内部に、上記樹脂製防食コアの内端面を押圧
する内端当り面を有する筒状のインサート部を、設ける
と共に、該インサート部の内端当り面に円環状の凹凸部
を形成したものである。
【0008】また、本発明の第2の管継手は、端部開口
部に被接続管用のねじ部を有する継手本体と、該ねじ部
との間に被接続管嵌入用の円環状間隔部を形成するため
の筒状部を有する樹脂製防食コアと、を備えた管継手で
あって、上記継手本体の内部に、上記樹脂製防食コアの
内端面を押圧する内端当り面を有する筒状のインサート
部を、設けると共に、該インサート部の外周面と上記継
手本体の内周面との間に円環状の隙間を設け、かつ、該
隙間に電気的絶縁性を有する接着剤を介装したものであ
る。
【0009】この場合、一部がインサート部の外端部に
外嵌して該インサート部の外周面と該継手本体の内周面
との間に所定寸の円環状の隙間を確保するための電気的
絶縁材からなる介在部材を、備えるのが好ましい。
【0010】また、本発明の第3の管継手は、端部開口
部に被接続管用のねじ部を有する継手本体と、該ねじ部
との間に被接続管嵌入用の円環状間隔部を形成するため
の筒状部を有する樹脂製防食コアと、を備えた管継手で
あって、上記継手本体の内部に、上記樹脂製防食コアの
内端面を押圧する内端当り面を有する筒状のインサート
部を、設けると共に、上記継手本体に螺合して上記イン
サート部を上記防食コア側へ押圧するための押圧輪を備
えたものである。
【0011】また、本発明の第4の管継手は、端部開口
部に被接続管用のねじ部を有する継手本体と、該ねじ部
との間に被接続管嵌入用の円環状間隔部を形成するため
の筒状部を有する樹脂製防食コアと、を備えた管継手で
あって、上記継手本体の内部に、上記樹脂製防食コアの
内端面を押圧する内端当り面を有する筒状のインサート
部を、設け、かつ、電気的絶縁材からなる介在部材のく
さび部を、上記インサート部の外端部に外嵌して、該イ
ンサート部の外周面と該継手本体の内周面との間に所定
寸の円環状の隙間を形成すると共に、該隙間に電気的絶
縁性を有する接着剤を介装し、かつ、上記介在部材を、
上記インサート部側へ押圧して保持する押圧輪を、上記
継手本体に螺合したものである。
【0012】また、本発明の第5の管継手は、端部開口
部に被接続管用のねじ部を有する継手本体と、該ねじ部
との間に被接続管嵌入用の円環状間隔部を形成するため
の筒状部を有する樹脂製防食コアと、を備えた管継手で
あって、上記継手本体の内部に、上記樹脂製防食コアの
内端面を押圧する内端当り面を有する筒状インサート部
を、設けると共に、上記継手本体に螺合して上記インサ
ート部を上記防食コア側へ押圧するための押圧輪を備
え、かつ、上記インサート部の外周面と上記継手本体の
内周面の一部乃至上記押圧輪の内周面との間に、電気的
絶縁材からなるスペーサを介装して、隙間を形成すると
共に、該隙間に電気的絶縁性を有する接着剤を介装した
ものである。
【0013】そして、各管継手において、インサート部
の内周面にねじ部を形成するも、インサート部に、継手
本体から外部へ突出する筒状部を連設すると共に、該筒
状部の外周面にねじ部を形成するも自由である。
【0014】さらに、押圧輪としても、継手本体の雌ね
じ部に螺合する雄ねじ部を有するものであっても、継手
本体の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有するものであっ
てもよい。
【0015】また、押圧輪が継手本体から突出しないよ
うにするも好ましい。
【0016】
【作用】筒状のインサート部の内端当り面が、樹脂製防
食コアの内端面を押圧し、しかも、この内端当り面に
は、円環状の凹凸部が設けられているので、樹脂製防食
コアの内端面とインサート部の内端当り面との間に管内
流体が浸入せず、優れた防水機能を発揮する。
【0017】また、インサート部の外周面と継手本体の
内周面との間の隙間、又は、インサート部の外周面と継
手本体の内周面の一部乃至押圧輪の内周面との間の隙間
に、電気的絶縁性を有する接着剤が介装されるので、イ
ンサート部と継手本体とは直接接触せず、相互に絶縁さ
れる。
【0018】インサート部の外周面と継手本体の内周面
との間の隙間は、電気的絶縁材からなる介在部材の一部
(くさび部)がインサート部の外端部に外嵌されること
により形成されるので、その隙間を確実に確保すること
ができる。また、インサート部の外周面と継手本体の内
周面の一部乃至押圧輪の内周面との間の隙間には、電気
的絶縁材からなるスペーサが介装されているので、その
隙間を確実に確保することができる。
【0019】また、押圧輪を継手本体に螺合させること
によりインサート部は防食コア側へ押圧され、防食コア
の内端面とインサート部の内端当り面とが確実に密着す
ると共に、介在部材又はスペーサが押圧輪とインサート
部との間に確実に保持される。
【0020】インサート部の内周面にねじ部が形成され
たものでは、このインサート部のねじ部に、給水栓やバ
ルブ等の器具を螺合させることができ、また、インサー
ト部に、継手本体から外部へ突出する筒状部が連設され
ると共に、該筒状部の外周面にねじ部が形成されたもの
では、この筒状部に、内周面にねじ部を有する被接続管
部を外嵌すると共に、この被接続管部のねじ部を筒状部
のねじ部に螺合させることができる。
【0021】さらに、押圧輪が継手本体から突出しない
ものでは、この押圧輪が外部からの衝撃等により損傷す
ることがなく、また、接続される給水栓やバルブ等の鍔
部等がこの押圧輪に接触しない。
【0022】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
【0023】図1は本発明に係る管継手の第1の実施例
を示し、この管継手は、例えば、水道用樹脂ライニング
鋼管(被接続管1)と銅合金製の給水栓やバルブ等の器
具2との接続に使用する器具接続用継手である。
【0024】なお、この器具接続用継手は、ライニング
鋼管と銅合金製の器具などとの接続に使用するもので、
内部の流水と接触する部分に鉄地が露出しないようにし
た継手であって、一般形と異種金属接触防止形がある。
また、異種金属接触防止形とは、異種金属の接触により
生じる腐食電流を小さくし、腐食を抑制する目的で、回
路抵抗を大きくするための絶縁構造を一般形に付加した
管継手である。
【0025】ところで、金属管の腐食には、自然腐食と
電食とがあり、自然腐食にはマクロセル腐食とミクロセ
ル腐食がある。また、マクロセル腐食には、コンクリー
ト・土壌による腐食と、通気差による腐食と、異種金属
による腐食と、があり、ミクロセル腐食には、酸性土壌
による腐食と、一般土壌による腐食と、バクテリアによ
る腐食と、等がある。特に、異種金属による腐食は、ガ
ルバニック電流が流れて腐食することからガルバニック
腐食と呼ばれることがある。
【0026】従って、本発明に係る管継手は、異種金属
による腐食(異種金属接触腐食)を有効に防止すること
ができる構成としている。
【0027】即ち、本発明に係る管継手は、端部開口部
3aに被接続管1用のねじ部4を有する継手本体3と、
該継手本体3内に設けられる樹脂製防食コア5と、内端
当り面6が防食コア5の内端面7を押圧する筒状のイン
サート部8と、インサート部8を防食コア5側へ押圧す
る押圧輪9と、を備える。
【0028】継手本体3は鉄系の金属からなり、その孔
部が、テーパ部10aと小径部10bと中径部10cと大径部
10dとを備え、テーパ部10aの開口部をもって上述の端
部開口部3aとする。この端部開口部3aに形成される
ねじ部4に、被接続管1の雄ねじ部13が螺合する。
【0029】なお、被接続管1は、金属製管本体11と、
該金属製管本体11の内面を被覆する防食樹脂層12と、か
らなり、管本体11の端部外周面に雄ねじ部13が形成され
る。
【0030】また、継手本体3の小径部10bと中径部10
cとの間には、円環状の内鍔部14が設けられ、小径部10
bから内鍔部14を介して中径部10cの一部まで防食コア
5の一部が嵌合している。
【0031】防食コア5は、筒状部5aと、継手本体3
に嵌合する嵌合部(上述の一部)5bと、からなる。筒
状部5aはねじ部4との間に被接続管1嵌入用の円環状
間隔部15を形成する。また、筒状部5aの外周面には、
螺旋状又は独立状の小突条16が設けられる。
【0032】即ち、被接続管1の雄ねじ部13を継手本体
3のねじ部4に螺着する際に、小突条16が被接続管1の
防食樹脂層12の内周面に次第に食い込むように、又は、
小突条16自体が押し潰されるようにしている。従って、
この小突条16により、筒状部5aの外周面と、被接続管
1の内周面とが確実に密着する。
【0033】そして、嵌合部5bは、小径部10bに嵌合
する第1突部17と、内鍔部14が嵌合する凹周溝部18と、
中径部10cの内端部に嵌合する第2突部19と、からな
り、継手本体3に嵌着される。
【0034】次に、インサート部8は、例えば、筒状の
砲金からなり、外端に向って順次拡開する孔部の内周面
20にはねじ部21が形成される。また、インサート部8は
継手本体3に装着(嵌着)された際には、その内端当り
面6が防食コア5の内端面7(つまり、嵌合部5bの第
2突部19の端面)を押圧する。
【0035】しかして、この内端当り面6には、円環状
の凹凸部22が形成される。凹凸部22は、図2に示すよう
に、内端当り面6に周方向切欠き部を設けることにより
形成される。この切欠き部は、第1テーパ部23と第2テ
ーパ部24とからなり、また、第1テーパ部23と第2テー
パ部24とは略直角をなす。
【0036】従って、インサート部8が継手本体3に装
着された際には、内端当り面6が防食コア5の内端面7
に圧接し、図2に示すように、この切欠き部内に防食コ
ア5の一部が嵌入する。
【0037】この際、防食コア5には、図2の矢印の如
き力が作用し、インサート部8と防食コア5との間に隙
間が生じず、この管継手内部からインサート部8の外周
面25と、これに対応する継手本体3の内周面26との間に
水等の管内流体が浸入することがない。なお、インサー
ト部8を装着するにあたって、凹凸部22の凹部にOリン
グ等のシール材を嵌合するも好ましい。
【0038】次に、押圧輪9は、例えば、樹脂またはゴ
ムからなり、外端面側に内鍔部27が設けられ、内鍔部27
より内方がテーパ孔部28とされる。
【0039】また、押圧輪9の外周面には、雄ねじ部29
が形成され、この雄ねじ部29が、継手本体3の大径部10
dに形成された雌ねじ部30に螺合する。そして、インサ
ート部8の外周面25の外端面31側には、該外端面31に向
って順次縮径するテーパ部32が形成される。
【0040】従って、図1に示すように、押圧輪9を、
その内鍔部27の内端面33がインサート部8の外端面31に
当接するまで継手本体3に螺着すれば、テーパ孔部28の
内周面がインサート部8のテーパ部32を摺動して、該押
圧輪9がインサート部8を内方へ順次押圧する。
【0041】しかして、押圧輪9を螺着する際には、テ
ーパ孔部28の内周面がインサート部8のテーパ部32を摺
動するので、インサート部8は、いわゆる「芯出し」さ
れ、その軸心は継手本体3の軸心に一致する。
【0042】即ち、インサート部8の外周面25と継手本
体3の内周面26(具体的には、中径部10cの内周面)
と、の間に、図2に示すように、所定寸の円環状の隙間
34が形成される。そして、この隙間34には、電気的絶縁
性を有する接着剤Sが充填される。この接着剤Sは、例
えば、エポキシ系,フェノール系,シアノアクリレート
系等からなる。なお、インサート部8を装着する際に
は、第1テーパ部23にても、センタリング(芯出し)が
行なわれる。
【0043】従って、上述の如く構成された管継手によ
れば、被接続管1の雄ねじ部13を継手本体3のねじ部4
に螺着すると共に、器具2の配管等の雄ねじ部をインサ
ート部8のねじ部21に螺着すれば、被接続管1と器具2
とがこの管継手を介して連通連結される。
【0044】この場合、異種金属の接触がなく、腐食
(ガルバニック腐食)が有効に防止される。即ち、イン
サート部8を砲金からなり、また、これに螺着される器
具2の配管等は銅合金(砲金)であるので、インサート
部8と器具2との間にガルバニック電流が流れず、さら
に、被接続管1の管本体11は炭素鋼等の鉄系からなり、
また、この被接続管1が螺合する継手本体3は鉄系から
なるので、この間にガルバニック電流が流れず、かつ、
被接続管1と器具2の配管とが接触しないからである。
【0045】また、防食コア5とインサート部8との間
に水等の管内流体が浸入することがないので、接着剤S
層に管内流体が回り込んで、接着力を低下させることが
ないと共に、管内流体の外部への流出を有効に防止し、
かつ、樹脂被覆が施されていない継手本体3への管内流
体の流出を防止し、管内流体による防食を有効に防止す
ることができる。
【0046】ところで、インサート部8の外周面25と継
手本体3の内周面26との間の隙間34に介装される接着剤
Sは、絶縁と、配管ねじ込み時のインサート部8の廻り
止めを兼ねるが、この接着剤中に、接触導通を防ぐため
に、ガラスやポリアミド樹脂等のフィラーを混入するも
自由である。
【0047】また、押圧輪9を樹脂とした場合、その樹
脂としては、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド
又は、これらのガラス繊維強化品とするのが好ましい。
【0048】さらに、インサート部8と押圧輪9とを予
め一体成型するも自由である。
【0049】次に、図3は第2の実施例を示し、この場
合、インサート部8と押圧輪9との間に、電気的絶縁材
からなるリング状の介在部材36が介在される。
【0050】即ち、介在部材36は、図4に示すように、
平板リング状の本体部36aと、該本体部36aの外周縁部
から内方へ突出するリング状のくさび部36bと、からな
り、その一部(つまり、くさび部36b)がインサート部
8の外端部に外嵌して、インサート部8の外周面25と、
継手本体3の内周面26との間に、所定寸の円環状の隙間
34を確保する。
【0051】また、介在部材36としては、図7に示すよ
うに、くさび部36bを、断面形状が三角形状とされるも
のであってもよい。そして、介在部材36の材質として
は、例えば、ベークライト、樹脂、セラミックス等の絶
縁材とする。
【0052】しかして、この場合の押圧輪9としては、
その雄ねじ部29を、継手本体3の雌ねじ部30に螺合させ
た際には、介在部材36をインサート部8に内方へ押圧
し、このインサート部8の内端当り面6を防食コア5の
内端面7に圧接させる。なお、この場合も、勿論、内端
当り面6には凹凸部22が設けられ、管内流体がインサー
ト部8の内端当り面6と防食コア5の内端面7との間か
ら、接着剤Sが介装された隙間34に浸入することがな
い。
【0053】しかして、電気的絶縁材からなる介在部材
36をインサート部8と押圧輪9との間に介在させるの
で、押圧輪9はインサート部8に接触しない。従って、
この押圧輪9を樹脂やゴムから形成することなく、継手
本体3と同様の鉄系の金属とすることができる。
【0054】また、介在部材36により隙間34を確実に確
保することができるので、この図3に示す管継手では、
インサート部8の外周面25にテーパ部を設けていないと
共に、押圧輪9にテーパ孔部28を設けていない。
【0055】従って、インサート部8の外周面25と押圧
輪9の内周面37との間に、図4に示すように、上記隙間
34に連通連結される隙間38が形成され、この隙間38にも
接着剤Sが介装される。
【0056】なお、インサート部8の外周面25外端縁に
は、周方向切欠き部39が設けられ、この切欠き部39に介
在部材36のくさび部36bが嵌合する。
【0057】従って、この場合も、被接続管1と器具2
との接続状態において、腐食及び管内流体の外部への洩
れを確実に防止することができる。
【0058】次に、図5と図6は第3の実施例を示し、
この場合、押圧輪9が図3と図4の押圧輪9に相違し
て、雌ねじ部40を有している。
【0059】即ち、この押圧輪9は、孔部41を有する円
環状の本体部42と、この本体部42の内面外周縁部から内
方へ突出する短円筒部43と、からなり、短円筒部43に雌
ねじ部40が形成されている。
【0060】そして、継手本体3の外周面には、雄ねじ
部44が設けられ、この雄ねじ部44に押圧輪9の雌ねじ部
40が螺着される。
【0061】従って、この場合、継手本体3は、図1と
図3に示す管継手では有していた大径部10dを省略して
いる。
【0062】即ち、インサート部8と継手本体3との間
に、介在部材36の一部、つまりくさび部36bを侵入さ
せ、これにより、インサート部8の外周面25と継手本体
3の内周面26との間に、所定寸の隙間34を確保してい
る。また、押圧輪9を継手本体3に螺着することによ
り、介在部材36をインサート部8側へ押圧して、該イン
サート部8の内端当り面6を防食コア5の内端面7に押
圧している。
【0063】従って、この場合も、被接続管1と、器具
2との接続状態において、腐食及び管内流体の外部への
洩れを確実に防止することができる。
【0064】次に、図8は第4の実施例を示し、この場
合、図1に示す管継手と同様、押圧輪9を樹脂またはゴ
ムとしているが、該押圧輪9を継手本体3から突出しな
いように設定している。
【0065】即ち、インサート部8の外周面25に切欠部
51を形成し、この切欠部51に押圧輪9を嵌着し、インサ
ート部8と押圧輪9とを一体化している。
【0066】そして、この押圧輪9の外周面に設けられ
た雄ねじ部29を、継手本体3(この場合、大径部10dが
省略されている。)この中径部10cに設けられた雌ねじ
部30に螺着している。
【0067】従って、押圧輪9を螺着することにより、
インサート部8の内端当り面6は防食コア5の内端面7
を押圧する。
【0068】この場合も、勿論、インサート部8の外周
面25と継手本体3の内周面26との間の隙間34に接着剤S
が介装される。
【0069】次に、図9は第5の実施例を示し、この場
合も、図8に示す管継手と同様、押圧輪9を継手本体3
から突出しないようにしているが、押圧輪9の内周面37
とインサート部8の外周面26(具体的には、切欠部51の
切欠き面)との間に隙間38が形成されている。
【0070】即ち、インサート部8の外周面25と継手本
体3の内周面26の一部乃至押圧輪9の内周面37との間
に、隙間52(隙間34と隙間38とでもって形成される。)
が形成される。
【0071】また、この隙間52には、ベークライト、樹
脂、セラミックス等の絶縁材からなるスペーサ53、及び
接着剤Sが介装され、このスペーサ53にて上記隙間52を
確保している。スペーサ53は、短円筒部53aと該短円筒
部53aから外径へ突出する鍔部53bとからなる。
【0072】従って、この図8と図9に示す管継手も、
被接続管1と器具2との接続状態において、腐食及び管
内流体の外部への洩れを確実に防止することができる。
【0073】次に、図10の(イ)は図1の管継手の変形
例であり、図10の(ロ)は図3の管継手の変形例であ
り、図10の(ハ)は図5の管継手の変形例である。
【0074】即ち、図10の各管継手は、インサート部8
に、継手本体3から外部へ突出する筒状部45が連設さ
れ、この筒状部45の外周面46にねじ部47が形成されてい
る。
【0075】従って、図10の各(イ)(ロ)(ハ)の管
継手では、内周面48にねじ部49を有する被接続管50の該
ねじ部49が筒状部45のねじ部47に螺着されるものであ
る。
【0076】また、図8と図9に示す管継手において
も、図10に示すように、インサート部8に、外周面46に
ねじ部47が形成された筒状部45を連設するものであって
もよい。
【0077】ところで、本発明に係る管継手としては、
ソケット形状以外に、エルボ型やチーズ型であってもよ
い。
【0078】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0079】樹脂製防食コア5の内端面7とインサート
部8の内端当り面6との間に管内流体(例えば、水)が
浸入せず、優れた防水機能を発揮する。
【0080】インサート部8の外周面25と継手本体3の
内周面26との間の隙間34、又は、インサート部8の外周
面25と継手本体3の内周面26の一部乃至押圧輪9の内周
面37との間の隙間52に電気的絶縁性を有する接着剤Sが
介装されるので、インサート部8と継手本体3とが直接
接触せず、この間にガルバニック電流が流れず腐食する
ことがない。
【0081】隙間34又は隙間52内の接着剤Sにて、器具
2等の配管のねじ込み時のインサート部8の廻り止めが
有効に行なわれる。
【0082】介在部材36又はスペーサ53を有するもので
は、介在部材36又はスペーサ53にて接着剤Sが介装され
る隙間34又は隙間52を確実に確保することができ、イン
サート部8と継手本体3とが接触導通とならない。
【0083】押圧輪9を有するものでは、押圧輪9に
て、インサート部8の内端当り面6が樹脂製防食コア5
の内端面7を押圧した状態で、インサート部8、介在部
材36及びスペーサ53を確実に継手本体3に保持させるこ
とができる。
【0084】インサート部8の内周面20にねじ部21を有
するものでは、雄ねじ部を有する給水栓やバルブ等を接
続することができ、また、外周面46にねじ部47を有する
筒状部45が連設されたものでは、この筒状部45に、ねじ
孔を有する配管等を接続することができる。
【0085】押圧輪9が、継手本体3の雌ねじ部30に螺
合する雄ねじ部29を有するものでは、押圧輪9の大部分
が継手本体3内に挿入状となり、この押圧輪9を掴む範
囲が狭く、施工時に不意に押圧輪9が螺退せず、信頼性
が向上する。
【0086】押圧輪9が、継手本体3の雄ねじ部44に螺
合する雌ねじ部40を有するものでは、押圧輪9が継手本
体3に外嵌状とされるので、該押圧輪9を継手本体3に
螺着しやすい。
【0087】全体として、各部材が単純な構造であり、
製造しやすくコスト高とならない。
【0088】押圧輪9が継手本体3から突出しないもの
では、この押圧輪9が外部からの衝撃等により損傷する
ことがなく、また、接続される給水栓やバルブ等の鍔部
がこの押圧輪に接触せず、この押圧輪9が金属製であっ
ても、異種金属接触腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】第2の実施例を示す断面図である。
【図4】要部拡大断面図である。
【図5】第3の実施例を示す断面図である。
【図6】要部拡大断面図である。
【図7】介在部材の変形例を示す拡大断面図である。
【図8】第4の実施例を示す断面図である。
【図9】第5の実施例を示す断面図である。
【図10】変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 継手本体 3a 端部開口部 4 ねじ部 5 樹脂製防食コア 5a 筒状部 6 内端当り面 7 内端面 8 インサート部 9 押圧輪 15 円環状間隔部 22 凹凸部 25 外周面 26 内周面 29 雄ねじ部 30 雌ねじ部 34 隙間 36 介在部材 40 雌ねじ部 44 雄ねじ部 45 筒状部 46 外周面 47 ねじ部 52 隙間 53 スペーサ S 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大畑 博義 富田林市寺池台4丁目2番317棟104 (56)参考文献 特開 平7−269752(JP,A) 特開 昭62−283289(JP,A) 実開 平2−136891(JP,U) 実開 平4−73685(JP,U) 実開 昭58−31489(JP,U) 実開 平1−87390(JP,U) 特公 昭59−52318(JP,B1) 特公 昭56−1509(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 25/02 F16L 15/04 F16L 58/18

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部開口部3aに被接続管用のねじ部4
    を有する継手本体3と、該ねじ部4との間に被接続管嵌
    入用の円環状間隔部15を形成するための筒状部5aを有
    する樹脂製防食コア5と、を備えた管継手であって、上
    記継手本体3の内部に、上記樹脂製防食コア5の内端面
    7を押圧する内端当り面6を有する筒状のインサート部
    8を、設けると共に、該インサート部8の内端当り面6
    に円環状の凹凸部22を形成したことを特徴とする管継
    手。
  2. 【請求項2】 端部開口部3aに被接続管用のねじ部4
    を有する継手本体3と、該ねじ部4との間に被接続管嵌
    入用の円環状間隔部15を形成するための筒状部5aを有
    する樹脂製防食コア5と、を備えた管継手であって、上
    記継手本体3の内部に、上記樹脂製防食コア5の内端面
    7を押圧する内端当り面6を有する筒状のインサート部
    8を、設けると共に、該インサート部8の外周面25と上
    記継手本体3の内周面26との間に円環状の隙間34を設
    け、かつ、該隙間34に電気的絶縁性を有する接着剤Sを
    介装したことを特徴とする管継手。
  3. 【請求項3】 一部がインサート部8の外端部に外嵌し
    て該インサート部8の外周面25と該継手本体3の内周面
    26との間に所定寸の円環状の隙間34を確保するための電
    気的絶縁材からなる介在部材36を、備えた請求項2記載
    の管継手。
  4. 【請求項4】 端部開口部3aに被接続管用のねじ部4
    を有する継手本体3と、該ねじ部4との間に被接続管嵌
    入用の円環状間隔部15を形成するための筒状部5aを有
    する樹脂製防食コア5と、を備えた管継手であって、上
    記継手本体3の内部に、上記樹脂製防食コア5の内端面
    7を押圧する内端当り面6を有する筒状のインサート部
    8を、設けると共に、上記継手本体3に螺合して上記イ
    ンサート部8を上記防食コア5側へ押圧するための押圧
    輪9を備えたことを特徴とする管継手。
  5. 【請求項5】 端部開口部3aに被接続管用のねじ部4
    を有する継手本体3と、該ねじ部4との間に被接続管嵌
    入用の円環状間隔部15を形成するための筒状部5aを有
    する樹脂製防食コア5と、を備えた管継手であって、上
    記継手本体3の内部に、上記樹脂製防食コア5の内端面
    7を押圧する内端当り面6を有する筒状のインサート部
    8を、設け、かつ、電気的絶縁材からなる介在部材36の
    くさび部36bを、上記インサート部8の外端部に外嵌し
    て、該インサート部8の外周面25と該継手本体3の内周
    面26との間に所定寸の円環状の隙間34を形成すると共
    に、該隙間34に電気的絶縁性を有する接着剤Sを介装
    し、かつ、上記介在部材36を、上記インサート部8側へ
    押圧して保持する押圧輪9を、上記継手本体3に螺合し
    たことを特徴とする管継手。
  6. 【請求項6】 端部開口部3aに被接続管用のねじ部4
    を有する継手本体3と、該ねじ部4との間に被接続管嵌
    入用の円環状間隔部15を形成するための筒状部5aを有
    する樹脂製防食コア5と、を備えた管継手であって、上
    記継手本体3の内部に、上記樹脂製防食コア5の内端面
    7を押圧する内端当り面6を有する筒状インサート部8
    を、設けると共に、上記継手本体3に螺合して上記イン
    サート部8を上記防食コア5側へ押圧するための押圧輪
    9を備え、かつ、上記インサート部8の外周面25と上記
    継手本体3の内周面26の一部乃至上記押圧輪9の内周面
    37との間に、電気的絶縁材からなるスペーサ53を介装し
    て、隙間52を形成すると共に、該隙間52に電気的絶縁性
    を有する接着剤Sを介装したことを特徴とする管継手。
  7. 【請求項7】 インサート部8の内周面20にねじ部21が
    形成された請求項1,2,4,5又は6記載の管継手。
  8. 【請求項8】 インサート部8に、継手本体3から外部
    へ突出する筒状部45が連設されると共に、該筒状部45の
    外周面46にねじ部47が形成された請求項1,2,4,5
    又は6記載の管継手。
  9. 【請求項9】 押圧輪9が、継手本体3の雌ねじ部30に
    螺合する雄ねじ部29を有する請求項4,5又は6記載の
    管継手。
  10. 【請求項10】 押圧輪9が、継手本体3の雄ねじ部44に
    螺合する雌ねじ部40を有する請求項4又は5記載の管継
    手。
  11. 【請求項11】 継手本体3から突出しない押圧輪9を備
    えた請求項4又は6記載の管継手。
JP08586094A 1994-03-30 1994-03-30 管継手 Expired - Fee Related JP3405804B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08586094A JP3405804B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08586094A JP3405804B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07269756A JPH07269756A (ja) 1995-10-20
JP3405804B2 true JP3405804B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=13870641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08586094A Expired - Fee Related JP3405804B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3405804B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09159075A (ja) * 1995-12-08 1997-06-17 Sekisui Chem Co Ltd 絶縁バルブ
JP5033648B2 (ja) * 2008-01-10 2012-09-26 中国電力株式会社 土壌中に埋設される鋼材の診断方法
JP2017223313A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 アイシン精機株式会社 配管接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07269756A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05240383A (ja) パイプライン等に使用する電気絶縁性フランジ付き管継手
JP3405804B2 (ja) 管継手
JPH0637953B2 (ja) 管 継 手
JP2541746Y2 (ja) 管継手
JP3405816B2 (ja) 管継手
JPH074386Y2 (ja) 水用電気絶縁管継手
JP3405815B2 (ja) 管継手
JPH074385Y2 (ja) 内外面樹脂被覆継手
JP3418256B2 (ja) 防食ボール弁
JPH0753024Y2 (ja) ビクトリック型管継手
JP3139941B2 (ja) 管継手の防食構造
JP3405835B2 (ja) 管継手
JP3225969U (ja) ステンレス管接続用鋳鉄製可撓継手
JP3418257B2 (ja) 防食仕切弁
JP2577022Y2 (ja) 管継手
JP2577182Y2 (ja) 防食管接続構造
JPH0435667Y2 (ja)
JPH0712257A (ja) 防食バルブ
JP2501974Y2 (ja) 管端防食管継手
JPH10132159A (ja) 管継手およびその製造方法
JPH07269755A (ja) 異質金属管接続用防食継手
JP2543978Y2 (ja) 管継手
JP2005351434A (ja) 腐食防止金属製配管継手
JPH07269754A (ja) 給水栓用絶縁継手
JP2914700B2 (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees