JP3139941B2 - 管継手の防食構造 - Google Patents

管継手の防食構造

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JP3139941B2 JP07156588A JP15658895A JP3139941B2 JP 3139941 B2 JP3139941 B2 JP 3139941B2 JP 07156588 A JP07156588 A JP 07156588A JP 15658895 A JP15658895 A JP 15658895A JP 3139941 B2 JP3139941 B2 JP 3139941B2
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管継手の防食構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、管路が敷設される場所は、海浜埋
立地などの劣悪な環境である場合が増加してきている。
このような場合は、埋設環境の腐食性を評価したうえ
で、適切な防食対策がとられることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、埋設環境の腐
食性を正確に評価する場合は、詳細な調査が必要になる
などの困難が生じる。そこで、このような困難を解消す
る目的で、管体に簡単な措置を施すだけで安価で効果的
に防食対策を施すことができるようにすることが望まれ
ているという課題がある。また、特に継手部では、管ど
うしの接合のために通常は鋼製のボルト・ナットが用い
られる場合が多いが、このボルト・ナットに腐食が生じ
た場合は、管自体には異常がなくても管内流体の漏れに
つながる可能性があり、このため継手部およびその周辺
を防食することの重要性が高いという課題がある。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、管の継手部およびその周辺に簡単かつ確実に防食措
置を施すことができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、一方の鋳鉄管の端部に形成された受口と鉄製
の押輪とが周方向に複数の鉄製のボルトによって締結さ
れることで、前記押輪によって、前記受口と、この受口
の内部に挿入される他方の鋳鉄管の挿口との間のシール
材を圧縮するように構成された継手部において、前記受
口と押輪とが締結されたときにこれら受口と押輪との間
に形成される間隙に、前記ボルトによって共締めされる
とともに、この共締めにもとづき前記継手部に電気的に
接続される亜鉛製の防食リングを設けたものである。
【0006】
【作用】このような構成によれば、管路の埋設環境が劣
悪な場合には、亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が高いの
で、亜鉛製の防食リングは、鉄製の管体やボルトなどの
犠牲陽極として作用し、防食効果を発揮する。またこの
防食リングはボルトによって共締めされて継手部に電気
的に接続されるため、簡単に取り付けられるとともに、
配線作業などは不要である。しかも、押輪と受口とを互
いに締結したときに本来的に生じる間隙を利用して防食
リングを設置しているため、この防食リングを設置する
ための特別のスペースを別に必要とすることがないとい
う利点がある。
【0007】
【実施例】図1は管どうしの継手部の構造を示す。図示
のように一方のダクタイル鋳鉄管11の端部には受口12が
形成され、この管11に接合される他方のダクタイル鋳鉄
管13の端部には、受口12の内部に挿入される挿口14が形
成されている。受口12の開口端の内周にはテーパ状のシ
ール材圧接面15が形成されており、このシール材圧接面
15と挿口14の外周との間には、ゴム製の環状のシール材
16が配置されている。挿口14の外周には環状の鉄製の押
輪17が設けられており、また受口12の開口端の外周には
押輪17に対応したフランジ部18が形成されている。そし
て、これら押輪17とフランジ部18とが、周方向に複数の
管軸方向の鉄製のT頭ボルト19とナット20とによって締
結されることで、押輪17でシール材16が圧縮されて所要
のシール機能が達成される。
【0008】このように押輪17とフランジ部18とがT頭
ボルト19とナット20とによって締結されたときには、こ
れら押輪17とフランジ部18との間には本来的に間隙が生
じるが、この間隙には亜鉛製の防食リング21が配されて
いる。この防食リング21は、図1および図2に示される
ように所定の厚さの板状のリングにて構成されており、
各T頭ボルト19を通すための周方向に複数のボルト孔22
が形成されている。また防食リング21の両面には、周方
向に複数の管軸方向の円柱状の突起23が一体に形成され
ている。この突起23は、防食リング21の一面側および他
面側における同じ位置に形成されている。また防食リン
グ21の突起23の外周には、防食塗装が施されている。反
対に、突起23の先端面や防食リング21の本体側には、こ
のような防食塗装は施されていない。
【0009】このような構成において、管どうしの継手
部の接合に際しては、あらかじめ押輪17と防食リング21
とシール材16とを外ばめしておいた挿口14を受口12の内
部に挿入する。そして、図示のようにT頭ボルト19を押
輪17とフランジ部18とに通し、かつ防食リング21のボル
ト孔22にも通して、ナット20によりこれら押輪17と防食
リング21とを互いに締結する。すると、押輪17によりシ
ール材16が圧縮されるとともに、防食リング21が押輪17
とフランジ部18との間に共締めされる。
【0010】このとき、突起23における防食塗装の施さ
れていない先端面が、押輪17と受口12の端面とに接す
る。またT頭ボルト19の締結によりこの突起23がつぶさ
れ、それによって突起23の先端面が押輪17と受口12の端
面とに強く圧接されることで、この防食リング21が継手
部すなわち押輪17と受口12の端面とに確実に電気的に接
続されることになる。また上述のように防食リング21の
一面側および他面側における同じ位置にそれぞれ一対の
突起23が配置されているため、そうでない場合すなわち
一面側と他面側とにおいて異なる位置に突起が存在する
場合に比べ、ボルト締めしたときに両方の突起23に確実
に圧縮力が加わって、これらの突起23が良好につぶされ
ることになり、その点からも確実に電気的な接続が行わ
れることになる。
【0011】鋳鉄管11、13からなる管路が埋設された環
境が劣悪である場合は、防食リング21を構成する亜鉛は
管本体および継手部を構成する鉄に比べて電気化学的に
卑(イオン化傾向が高い)であるので、管11や押輪17や
さらにこの防食リング21のごく近傍に存在するT頭ボル
ト19やナット20のための犠牲陽極として作用し、これに
よって防食効果を発揮する。
【0012】また突起23の外周には防食塗装が施されて
いるため、犠牲陽極として作用したときの亜鉛の消耗は
リング21の本体側から起こる。このため、防食リング21
と受口12および押輪17との電気的な一体化は、この防食
リング21が消耗してしまうまで維持される。
【0013】このように押輪17と受口12のフランジ部18
との間に防食リング21を挟み込んでT頭ボルト19により
共締めするだけで、この防食リング21を設置することが
できるため、簡単な作業だけで確実な防食対策が可能で
あり、犠牲電極の取り付けに際して一般的に必要な配線
作業などを不要とすることができる。また、このような
防食リング21を共締めするだけであるので、構造が簡単
で安価に製造することができる。しかも、防食リング21
の本体部の外径を大きくするだけで、犠牲陽極として作
用する期間の延長を図ることができる。また、上述のよ
うに押輪17とフランジ部18とを互いに締結したときに本
来的に生じる間隙を利用して防食リング21を設置してい
るため、この防食リング21を設置するための特別のスペ
ースを別に必要とすることがないという利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、鋳鉄
管どうしの継手部における周方向に複数の鉄製のボルト
によって共締めされるとともに、この共締めにもとづき
継手部に電気的に接続される亜鉛製の防食リングを設け
たため、この防食リングを共締めするだけの簡単な作業
だけで容易に防食効果を発揮させることができ、またボ
ルトによる共締めだけで防食リングを継手部に電気的に
接続させることができるため、配線作業などを不要とす
ることができ、しかも、押輪と受口とを互いに締結した
ときに本来的に生じる間隙を利用して防食リングを設置
しているため、この防食リングを設置するための特別の
スペースを別に必要とすることがないという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の管継手の防食構造を示す要
部の断面図である。
【図2】図1における防食リングの斜視図である。
【図3】同防食リングの全体断面図である。
【符号の説明】
11 ダクタイル鋳鉄管 13 ダクタイル鋳鉄管 17 押輪 19 T頭ボルト 21 防食リング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の鋳鉄管の端部に形成された受口と
    鉄製の押輪とが周方向に複数の鉄製のボルトによって締
    結されることで、前記押輪によって、前記受口と、この
    受口の内部に挿入される他方の鋳鉄管の挿口との間のシ
    ール材を圧縮するように構成された継手部において、前
    記受口と押輪とが締結されたときにこれら受口と押輪と
    の間に形成される間隙に、前記ボルトによって共締めさ
    れるとともに、この共締めにもとづき前記継手部に電気
    的に接続される亜鉛製の防食リングを設けたことを特徴
    とする管継手の防食構造。
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JP5281945B2 (ja) * 2009-04-06 2013-09-04 本田技研工業株式会社 犠牲電極の取付構造

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