JP3405835B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3405835B2
JP3405835B2 JP25294894A JP25294894A JP3405835B2 JP 3405835 B2 JP3405835 B2 JP 3405835B2 JP 25294894 A JP25294894 A JP 25294894A JP 25294894 A JP25294894 A JP 25294894A JP 3405835 B2 JP3405835 B2 JP 3405835B2
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栄 春名
勉 祖母井
英樹 影山
博義 大畑
秋生 保田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Higashio Mech Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】給水、給湯、冷温水用等の樹脂ライニン
グ鋼管と銅合金製の給水栓やバルブなどの器具等とを接
続するための管継手は、内部の流水と接触する部分に鉄
地が露出しないように構成したものとして、一般形と異
種金属接触防止形とがある。異種金属接触防止形とは、
異種金属の接触により生じる腐食電流を小さくし、腐食
を抑制する目的で、回路抵抗を大きくするための絶縁構
造を一般形に付加した管継手をいう。
【0003】そして、異種金属接触防止形の管継手とし
て、実開昭58−76889 号に記載の管継手が公知であっ
た。即ち、その管継手は、内外面に樹脂皮膜を設けた第
1の金属管を、外面に樹脂被覆を設けた第2の金属管に
挿入して互いに螺合したものであった。
【0004】具体的には、第1の金属管との間に絶縁ブ
ッシュをそれぞれに螺合させて介装すると共に、第2の
金属管の外面に設けた樹脂皮膜を第1の金属管側に突設
して第1の金属管との間に電気絶縁性接着剤を充填し、
かつ第1の金属管の無被覆の部分と第2の金属管の内側
部分とが対向及び/又は近接する部分に電気絶縁性材料
を介在せしめるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述の従来の
管継手では、第1の金属管の内面及び第2の金属管の外
面に、製作上難しい加工を施す必要があり、非能率的で
あり、また、コスト高となる欠点がある。
【0006】そこで、本発明は、構造が簡単であり、容
易かつ安価に製造できると共に、高性能の絶縁性及び水
密性を有する異種金属接触防止形の管継手を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る管継手は、一端側に被接続管用雌ねじ
部を有すると共に他端側に組立用雌ねじ部を有する継手
本体と、該継手本体の上記被接続管用雌ねじ部との間に
被接続管嵌入用の円環状間隔部を形成するための筒状部
を有する樹脂製防食コアと、該防食コアの内端面に接す
る内端当り面を有する筒状のインサート部と、該インサ
ート部の外周面に射出成形にて一体に形成されると共に
上記継手本体の組立用雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を外
周に備えた電気的絶縁性を有する樹脂リング体と、上記
インサート部の内端の角部に設けられた周方向の切欠部
と上記継手本体の内面との間に介装される電気的絶縁性
を有するリング状のシール材と、上記インサート部の外
周面と上記継手本体の内周面との間に設けられた円環状
の隙間に介装される電気的絶縁性を有する接着剤とを、
備えたものである。
【0008】また、本発明に係る管継手は、一端側に被
接続管用雌ねじ部を有すると共に他端側に組立用雌ねじ
部を有する継手本体と、該継手本体の上記被接続管用雌
ねじ部との間に被接続管嵌入用の円環状間隔部を形成す
るための筒状部を有する樹脂製防食コアと、該防食コア
の内端面に接する内端当り面を有すると共に外周面に凹
凸面部を有する筒状のインサート部と、該インサート部
の外周面の該凹凸面部に射出成形にて一体に形成される
と共に上記継手本体の組立用雌ねじ部に螺合する雄ねじ
部を外周に備えた電気的絶縁性を有する樹脂リング体
と、上記インサート部の内端の角部に設けられた周方向
の切欠部と上記継手本体の内面との間に介装される電気
的絶縁性を有するリング状のシール材と、上記インサー
ト部の外周面と上記継手本体の内周面との間に設けられ
た円環状の隙間に介装される電気的絶縁性を有する接着
剤とを、備えたものである。
【0009】なお、インサート部の内周面に、雌ねじ部
を形成するも望ましい。また、インサート部に、継手本
体よりも外方へ突出する筒状部を連設すると共に、該筒
状部の外周面に、雄ねじ部を形成するも好ましい。
【0010】
【作用】継手本体とインサート部との間には、電気的絶
縁性を有する樹脂製防食コアと、シール材と、接着剤
と、樹脂リング体とが、介在するため、継手本体とイン
サート部は相互に電気的に絶縁され、かつ、高い水密性
が得られる。樹脂リング体は、インサート部の外周面
に、射出成形にて一体に形成されるため、インサート部
と樹脂リング体が分離し難くなり、インサート部の耐抜
け力及び耐回転力が大きくなる。
【0011】また、樹脂リング体が、インサート部の外
周面の凹凸面部に射出成形にて一体に形成されたもので
は、インサート部の耐抜け力及び耐回転力が一層大きく
なる。
【0012】また、インサート部の内周面に、雌ねじ部
を形成したものでは、その雌ねじ部に被接続管の雄ねじ
部を螺合して接続できる。インサート部に、継手本体よ
りも外方へ突出する筒状部を連設したものでは、筒状部
の雄ねじ部に、被接続管の雌ねじ部を螺合して接続でき
る。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき本発明を詳
説する。
【0014】図1は本発明に係る管継手の一実施例を示
し、この管継手Aは、例えば、給湯用の樹脂ライニング
鋼管(被接続管1)と銅合金製の給湯栓やバルブ等の器
具(被接続管30)との接続に使用する器具接続用継手で
ある。
【0015】なお、器具接続用継手は、内部の流水と接
触する部分に鉄地が露出しないようにした継手であっ
て、一般形と異種金属接触防止形とがある。異種金属接
触防止形は、異種金属の接触により生じる腐食電流を小
さくし、腐食を抑制する目的で、回路抵抗を大きくする
ための絶縁構造を一般形に付加した管継手である。
【0016】ところで、金属管の腐食には、自然腐食と
電食とがあり、自然腐食にはマクロセル腐食とミクロセ
ル腐食がある。また、マクロセル腐食には、コンクリー
ト・土壌による腐食と、通気差による腐食と、異種金属
による腐食と、があり、ミクロセル腐食には、酸性土壌
による腐食と、一般土壌による腐食と、バクテリアによ
る腐食と、等がある。特に、異種金属による腐食は、ガ
ルバニック電流が流れて腐食することからガルバニック
腐食と呼ばれることがある。
【0017】しかして、本発明に係る管継手は、異種金
属による腐食(異種金属接触腐食)を有効に防止するこ
とができる構成とされている。即ち、この管継手Aは、
一端側に被接続管用雌ねじ部2を有すると共に他端側に
組立用雌ねじ部3を有する継手本体4と、該継手本体4
の上記被接続管用雌ねじ部2との間に被接続管嵌入用の
円環状間隔部5を形成するための筒状部6aを有する樹
脂製防食コア6と、を備えている。
【0018】継手本体4は、鉄系の金属から成る。ま
た、該継手本体4は、その孔部の一端側の雌ねじ部2と
他端側の雌ねじ部3との間に、防食コア6が嵌合する中
間内周面部8を有している。その中間内周面部8は、図
2の拡大図で示すように、一端側から他端側へ順に、小
径部8aと内鍔部8bと大径部8cとから成る。
【0019】防食コア6は、一端側の筒状部6aと、継
手本体4の中間内周面部8に嵌合する嵌合部6bとから
成り、管継手内を流通する湯による高温に十分耐え得る
と共に電気的絶縁性を有する樹脂にて形成される。ま
た、嵌合部6bは、継手本体4の中間内周面部8の小径
部8aに嵌合する第1突部16と、内鍔部8bが嵌合する
凹周溝部17と、内鍔部8bの他端側の面部18の内端寄り
を被覆する第2突部19と、を有する。
【0020】なお、(図1にもどって)被接続管1は、
鉄製の管本体32と、該管本体32の内面を被覆すると共に
連結状態に於て内周面が管継手Aの防食コア6の筒状部
6aの外周面に密接する防食樹脂層33と、から成る。管
本体32の端部外周面には、この管継手Aの継手本体4の
雌ねじ部2に螺合する雄ねじ部34が形成されている。
【0021】しかして、図1と図2に示すように、この
管継手は、防食コア6の内端面7に接する内端当り面9
を有する筒状のインサート部10と、該インサート部10の
外周面に射出成形にて一体に形成されると共に継手本体
4の組立用雌ねじ部3に螺合する雄ねじ部12を外周に備
えた電気的絶縁性を有する樹脂リング体13と、を備えて
いる。
【0022】具体的には、インサート部10は外周面に凹
凸面部21を有し、樹脂リング体13は該凹凸面部21に射出
成形にて一体に形成される。また、インサート部10は、
砲金からなり、その内周面には、雌ねじ部11が形成され
ている。該雌ねじ部11は、外方へ次第に拡開するように
形成される。
【0023】インサート部10の凹凸面部21は、雄ねじ状
に形成されている。これにより、インサート部10と樹脂
リング体13との密着力を強くすることができ、特に、軸
芯方向の補強に貢献できる。また、雄ねじ部12を継手本
体4の組立用雌ねじ部3に螺着するのみで、インサート
部10の軸芯と継手本体4の軸芯とを一致させることがで
きる(いわゆる芯出しできる)ため、製造が容易とな
る。
【0024】なお、インサート部10の雌ねじ部11には、
端部に雄ねじ部31を有する砲金製の被接続管30の該雄ね
じ部31を螺着できる。
【0025】また、インサート部10の内端の角部に、周
方向に沿って切欠部14が設けられ、その切欠部14にリン
グ状のシール材15が嵌入される。つまり、この管継手
は、インサート部10の内端の角部に設けられた周方向の
切欠部14と上記継手本体4の内面との間に介装される電
気的絶縁性を有するリング状のシール材15を、備えてい
る。シール材15は、具体的には、継手本体4の内面の中
間内周面部8の内鍔部8bと大径部8cとの間の内隅角
部に圧接する。
【0026】これにより、電気的絶縁性に対する信頼性
が向上すると共に、水密性が向上するという利点があ
る。即ち、継手本体4とインサート部10との間に、後述
の接着剤20を介装すれば、水密性が良好となるが、特に
給湯用として長期使用することにより、インサート部10
と接着剤20との界面、あるいは継手本体4と接着剤20と
の界面に水が浸入する虞れがあり、最悪の場合は、漏水
事故につながることもあり得る。シール材15によれば、
このような水の浸入や漏水を防ぐことができ、給湯用と
して安心して使用できる。
【0027】なお、シール材15としては、テトラフルオ
ロエチレン製のOリングが使用される。これによれば、
耐熱性と潤滑性に優れるため、給湯用として最適であ
る。
【0028】また、インサート部10の外周面と継手本体
4の内周面との間に円環状の隙間Sを設けると共に、該
隙間Sに、電気的絶縁性を有する接着剤20を、介装す
る。具体的には、接着剤20は、インサート部10の外周面
の内端寄り面部22を被覆するように設けられる。つま
り、この管継手は、インサート部10の外周面と継手本体
4の内周面との間に設けられた円環状の隙間Sに介装さ
れる電気的絶縁性を有する接着剤20を、備えている。
【0029】なお、接着剤20の種類としては、耐熱性に
優れた一液性の熱硬化型接着剤(一液性のエポキシ接着
剤)が使用される。これによれば、給湯による高温に十
分に耐え得る。
【0030】また、隙間Sの間隔寸法としては、0.2mm
〜1.0mm 程度とするのが好ましい。そのようにすれば、
接着強度を十分に大きくすることができると共に管継手
A全体の大きさ(外径寸法)を小さく保つことができ
る。例えば、0.2mm よりも小さい場合は、絶縁抵抗値が
小さくなるうえ、継手本体4とインサート部10との芯ず
れに対応できなくなる。また、1.0mm よりも大きい場合
は、管継手A全体の大きさ(外径寸法)が大きくなり、
使用時にこの管継手が邪魔となる。
【0031】また、インサート部10の外周面の内端寄り
面部22は凹凸面部21よりも大径とされており、該内端寄
り面部22と凹凸面部21との間には段付部23が形成され
る。これにより、インサート部10を、その軸方向内方の
シール材15及び防食コア6に押圧することができ、継手
本体4に対するインサート部10の耐回転力と耐抜け力を
大きくすることができる。
【0032】なお、上記凹凸面部21は、雄ねじ状以外に
も、周方向の独立突条を多数設けても良く、あるいは、
ローレット加工を施して凹凸面部21とするも好ましい。
また、場合によっては、凹凸面部21を省略して、インサ
ート部10の外周面全体を、滑らかな円筒周面としてもよ
い。
【0033】また、樹脂リング体13の材質としては、例
えば、ポリフェニレンサルファイド(ガラス繊維補強
品)を使用する。この樹脂によれば、耐熱性・耐劣化性
に優れるため、給湯用として使用しても十分に耐えるこ
とができる。なお、上記ポリフェニレンサルファイド以
外にも、ポリアミド、変性ポリフェニレンオキサイド、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、
あるいはそれらのガラス繊維補強品等の熱可塑性樹脂、
又は、エポキシ、フェノール等の熱硬化性樹脂等を使用
するも自由であり、十分な耐熱性・耐劣化性が得られ
る。
【0034】しかして、この管継手は、次のようにして
製造される。即ち、継手本体4の鋳造品のインサート部
10挿入側(他端側)を研削し、寸法出しを行う。また、
インサート部10の外周面に樹脂リング体13を射出成形に
て一体に形成する。
【0035】そして、図3に示すように、インサート部
10の外周面の内端寄り面部22に、硬化前の接着剤20を塗
布して、シール材15と、樹脂リング体13が一体に形成さ
れたインサート部10を、継手本体4の他端側から挿入す
る。なお、接着材20として、一液性のエポキシ接着剤が
使用される。また、シール材15を、インサート部10の内
端の切欠部14に嵌入させてから継手本体4内に挿入して
も良く、あるいは、先にシール材15を継手本体4内に挿
入して後、インサート部10を挿入するも自由である。
【0036】さらに、インサート部10と樹脂リング体13
とを軸心廻りに回転させて、樹脂リング体13の雄ねじ部
12を、継手本体4の雌ねじ部3に螺合させ、全体を組立
てる。
【0037】その後、上記のように組立てたものを、約
150 ℃の温度に調整された炉内に30分程度通して接着剤
20をキュアリング(硬化)させて接着強度を出す。この
とき、シール材15と樹脂リング体13は、十分な耐熱性を
有しているため、問題は発生しない。
【0038】その後、継手本体4内に防食コア6を一体
成形すれば、図1と図2に示した管継手Aが完成する。
なお、上述の製造方法以外にも、図3の仮想線で示すよ
うに、継手本体4内に防食コア6を一体に形成した後
に、インサート部10の外周面の内端寄り面部22に、硬化
前の接着剤20を塗布して、シール材15と、樹脂リング体
13が一体に形成されたインサート部10とを、継手本体4
の他端側から挿入し、その後、接着剤20を硬化させるこ
とにより、本発明の管継手を形成することもできる。
【0039】しかして、この管継手の一端側の雌ねじ部
2に、被接続管1の鉄製の管本体32の雄ねじ部34を螺着
すると共に、他端側のインサート部10の雌ねじ部11に、
砲金製の被接続管30の雄ねじ部31を螺着することによ
り、この管継手を介して、被接続管1と被接続管30を連
通連結することができる。
【0040】これにより、本発明の管継手を介して、異
種金属(鉄と砲金)が接触することなく被接続管1,30
を連結することができ、腐食(ガルバニック腐食)を有
効に防止できる。即ち、管継手Aの一端側の雌ねじ部2
と被接続管1の管本体32の雄ねじ部34は鉄系であり、管
継手Aの他端側のインサート部10の雌ねじ部11と被接続
管30の雄ねじ部31は砲金であるため、ガルバニック電流
は流れず、かつ、管継手Aの継手本体4とインサート部
10は、その間の防食コア6、シール材15、接着剤20、及
び、樹脂リング体13にて、相互に電気的に絶縁されるた
め、ガルバニック電流は流れないからである。
【0041】なお、上述の実施例では、インサート部10
の凹凸面部21と、樹脂リング体13の雄ねじ部12とが、別
々のピッチのねじ山とされているが、これらを同一ピッ
チのねじ山とするも望ましい。また、インサート部10の
凹凸面部21と内端寄り面部22との間の段付部23を省略し
て、樹脂リング体13の厚さ寸法を小さくするも自由であ
る。
【0042】次に、図4は、本発明に係る管継手の他の
実施例を示し、インサート部10に、継手本体4よりも外
方へ突出する筒状部24が連設されていると共に、該筒状
部24の外周面に、雄ねじ部25が形成されている。なお、
インサート部10の内径と筒状部24の内径と防食コア6の
内径は、同一径とされる。
【0043】また、インサート部10の内端部には、小内
鍔部28が形成され、かつ、防食コア6の内端部には、イ
ンサート部10の小内鍔部28に係止状に接する突部29が形
成される。これにより、インサート部10の耐抜け力を大
きくすることができる。
【0044】なお、シール材15としては、アスベストパ
ッキンが使用されている。また、その他の構成について
は、図1と図2に記載したものと同様とされる。
【0045】しかして、この管継手Aの筒状部24の雄ね
じ部25には、端部に雌ねじ部26を有する砲金製の被接続
管27の該雌ねじ部26を螺嵌できる。
【0046】なお、本発明は上述の実施例以外にも設計
変更可能であり、例えば、この管継手を給水用として使
用する場合には、接着剤20として、二液性のエポキシ樹
脂、あるいは、低温で硬化する一液性のエポキシ樹脂を
使用しても構わない。その場合、製造工程に於て、常温
で接着剤20を硬化させ得るため、炉内に通す必要が無
い。また、樹脂リング体13の材質も、塩化ビニル樹脂、
ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン等の
汎用の耐熱性が低い樹脂を使用できる。
【0047】また、シール材15としては、シートパッキ
ンとOリングのどちらを使用するも自由であり、例え
ば、アスベストパッキン、ノンアスベストパッキン、ゴ
ムパッキン(NBR、EPDM等)、樹脂パッキン(ポ
リテトラフルオロエチレン等)が使用可能である。
【0048】また、インサート部10の材質は、砲金(銅
合金)製以外にも、ステンレス製とするも好ましい。そ
のようにすれば、インサート部10側に連結される被接続
管30, 27がステンレス製である場合に対応でき、異種金
属接触腐食が発生しない。
【0049】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
【0050】請求項1記載の管継手によれば、継手本体
4とインサート部10とが相互に電気的に絶縁されるた
め、ガルバニック電流が流れないようにできる。従っ
て、異種金属接触腐食を防止できる。また、継手本体4
に対するインサート部10の耐抜け力と耐回転力を大きく
することができると共に、水漏れを確実に防止できる。
さらに、容易かつ安価に製造でき、大量生産が可能とな
る。
【0051】請求項2記載の管継手によれば、請求項1
記載のものと同様の効果を奏すると共に、継手本体4に
対するインサート部10の耐抜け力と耐回転力を一層大き
くすることができる。
【0052】請求項3記載の管継手によれば、請求項1
又は2記載のものと同様の効果を奏すると共に、インサ
ート部10の雌ねじ部11に、被接続管30の雄ねじ部31を螺
着して連結できる。
【0053】請求項4記載の管継手によれば、請求項1
又は2記載のものと同様の効果を奏すると共に、インサ
ート部10の筒状部24の雄ねじ部25に、被接続管27の雌ね
じ部26を螺嵌して連結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す半截断面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】製造方法を説明する断面図である。
【図4】他の実施例を示す半截断面図である。
【符号の説明】
2 被接続管用雌ねじ部 3 組立用雌ねじ部 4 継手本体 5 円環状間隔部 6 防食コア 6a 筒状部 7 内端部 9 内端当り面 10 インサート部 11 雌ねじ部 12 雄ねじ部 13 樹脂リング体 14 切欠部 15 シール材 20 接着剤 21 凹凸面部 24 筒状部 25 雄ねじ部 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 英樹 滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工 業株式会社内 (72)発明者 大畑 博義 大阪府河内長野市菊水町8−22 東尾メ ック株式会社内 (72)発明者 保田 秋生 大阪府河内長野市菊水町8−22 東尾メ ック株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−73685(JP,U) 実開 昭58−89685(JP,U) 実開 平2−136891(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 25/02 F16L 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に被接続管用雌ねじ部2を有する
    と共に他端側に組立用雌ねじ部3を有する継手本体4
    と、該継手本体4の上記被接続管用雌ねじ部2との間に
    被接続管嵌入用の円環状間隔部5を形成するための筒状
    部6aを有する樹脂製防食コア6と、該防食コア6の内
    端面7に接する内端当り面9を有する筒状のインサート
    部10と、該インサート部10の外周面に射出成形にて一体
    に形成されると共に上記継手本体4の組立用雌ねじ部3
    に螺合する雄ねじ部12を外周に備えた電気的絶縁性を有
    する樹脂リング体13と、上記インサート部10の内端の角
    部に設けられた周方向の切欠部14と上記継手本体4の内
    面との間に介装される電気的絶縁性を有するリング状の
    シール材15と、上記インサート部10の外周面と上記継手
    本体4の内周面との間に設けられた円環状の隙間Sに介
    装される電気的絶縁性を有する接着剤20とを、備えたこ
    とを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 一端側に被接続管用雌ねじ部2を有する
    と共に他端側に組立用雌ねじ部3を有する継手本体4
    と、該継手本体4の上記被接続管用雌ねじ部2との間に
    被接続管嵌入用の円環状間隔部5を形成するための筒状
    部6aを有する樹脂製防食コア6と、該防食コア6の内
    端面7に接する内端当り面9を有すると共に外周面に凹
    凸面部21を有する筒状のインサート部10と、該インサー
    ト部10の外周面の該凹凸面部21に射出成形にて一体に形
    成されると共に上記継手本体4の組立用雌ねじ部3に螺
    合する雄ねじ部12を外周に備えた電気的絶縁性を有する
    樹脂リング体13と、上記インサート部10の内端の角部に
    設けられた周方向の切欠部14と上記継手本体4の内面と
    の間に介装される電気的絶縁性を有するリング状のシー
    ル材15と、上記インサート部10の外周面と上記継手本体
    4の内周面との間に設けられた円環状の隙間Sに介装さ
    れる電気的絶縁性を有する接着剤20とを、備えたことを
    特徴とする管継手。
  3. 【請求項3】 インサート部10の内周面に、雌ねじ部11
    が形成されている請求項1又は2記載の管継手。
  4. 【請求項4】 インサート部10に、継手本体4よりも外
    方へ突出する筒状部24が連設されていると共に、該筒状
    部24の外周面に、雄ねじ部25が形成されている請求項1
    又は2記載の管継手。
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