JPH07293765A - 絶縁継手 - Google Patents

絶縁継手

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JPH07293765A
JPH07293765A JP8983694A JP8983694A JPH07293765A JP H07293765 A JPH07293765 A JP H07293765A JP 8983694 A JP8983694 A JP 8983694A JP 8983694 A JP8983694 A JP 8983694A JP H07293765 A JPH07293765 A JP H07293765A
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JP
Japan
Prior art keywords
screw
fitting
joint
fitting recess
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP8983694A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Haruna
栄 春名
Tsutomu Ubagai
勉 祖母井
Hideki Kageyama
英樹 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】配管施工時に大きな締め込みトルクがかかって
も絶縁破壊が生じず、異種金属接触腐食を完全に防止す
ることができるとともに、製造作業工程が簡易で製造コ
ストも低減できる絶縁継手を提供することを目的として
いる。 【構成】一側に一方のねじ部が設けられ、他側に嵌合凹
部が設けられた継手本体に、他方のねじ部が設けられた
ねじ部材を、ねじ部材の嵌合部を外周面に絶縁層の一部
となるシールテープを巻回した状態で前記嵌合凹部にね
じ結合させるとともに、ねじ結合と同時に、2000kg
/cm2 以上3500kg/cm2 以下の圧縮強度を有し絶縁
層の残部となる嵌合凹部に内装されたリング状絶縁材
を、ねじ部材の端面と嵌合凹部の底部との間で挟着し、
両側のねじ部が絶縁層を介して絶縁された絶縁継手を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの金属管、特に、
自然電位の異なる材質で形成された金属管を接続するの
に用いる絶縁継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給水配管には、内部に錆が発生し
て赤水が発生しないように内面を樹脂ライニングしたラ
イニング鋼管が使用されている。一方、この給水配管か
ら給水された水を加熱して供給する給湯器などの給湯ラ
インには、通常銅や銅合金製(砲金が多い)の給水配管
が使用されている。
【0003】これらライニング鋼管と銅や銅合金製配管
材とは、一般に、いずれか一方の配管材と同じ材質で形
成された管継手、バルブ、ニップル等の接続用配管材を
用いてねじ接続されている。したがって、いずれか一方
のねじ接続部では、自然電位の異なる金属と金属とが接
触することになる。
【0004】しかし、短ねじ嵌合などの場合のように、
ねじ込みが浅く、この自然電位の異なる金属が接触して
いるねじ接続部に配管中の水が浸入したりすると、鋼管
側が異種金属接触腐食を起こし、配管中に赤水が発生す
る恐れがある。そこで、このような問題を解決するため
に、実開平2−136893号公報、実開平2−136
894号公報に開示されているような、配管材が接続さ
れるねじ部を両端に有し、2つのねじ部が中間部に設け
られた絶縁材層を介して電気的に絶縁されている絶縁継
手がある。
【0005】これら絶縁継手は、いずれも一方のねじ部
を備えた第1部材に嵌合凹部を、他方のねじ部を備えた
第2部材に嵌合部をそれぞれ設けるとともに、嵌合凹部
内周面に雌ねじを、嵌合部外周面に電気絶縁層をコーテ
ィングした雄ねじを設け、第1部材と第2部材との間に
環状のスペーサーを介在させた状態で雄ねじと雌ねじを
螺合することで得られるようになっている。しかも、螺
合された雄ねじと雌ねじとの隙間には接着剤が充填され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記スペー
サは、以下の3つの目的、第1部材と第2部材との間隔
を一定にする目的、雄ねじの未ねじ込み部を覆い絶縁層
を保護する目的、第1部材と第2部材の金属部が接触し
無理なねじ込みトルクがかかり、絶縁層の破壊が起こら
ないようにする目的のために設けられている。
【0007】しかし、実際に配管材を接続して配管施工
する時には、配管材の締め込みにより、嵌合部にも締め
込みのトルクが大きくかかり、簡単に接着剤層が破壊さ
れ、第1部材と第2部材とが導通したり、漏水したりす
る問題がある。特に、エポキシコーティングなどによる
硬い絶縁層を用いた場合、絶縁層が脆いため、破壊され
やすくすぐ導通や漏水につながってしまう。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて、配管
施工時に大きな締め込みトルクがかかっても絶縁破壊が
生じず、異種金属接触腐食を完全に防止することができ
るとともに、製造作業工程が簡易で製造コストも低減で
きる絶縁継手を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる絶縁継手
は、このような目的を達成するために、接続される配管
材のねじ部が螺合するねじ部を両側に有し、両ねじ部
が、それぞれ接続される配管材と同じ材質で形成されて
いるとともに、継手内部に設けられた絶縁層を介して電
気的に絶縁されている絶縁継手であって、継手本体と一
方のねじ部を有するねじ部材とから少なくとも構成さ
れ、前記継手本体が一側に嵌合凹部を有し、この嵌合凹
部内周面に雌ねじが形成されていて、2000kg/cm2
以上3500kg/cm2 以下の圧縮強度を有し嵌合凹部の
内径と略同じ外径のリング状絶縁材が前記嵌合凹部に内
装されているとともに、前記ねじ部材が前記嵌合凹部に
嵌合する嵌合部を少なくとも一部に備え、この嵌合部の
外周面に雄ねじが形成されていて、この嵌合部が外周面
にシールテープを巻回した状態で前記嵌合凹部に螺合さ
れ、嵌合部端面と前記嵌合凹部の底面との間に前記リン
グ状絶縁材が挟着されている構成とした。
【0010】上記構成において、リング状絶縁材(イン
ナー)としては、2000kg/cm2以上3000kg/cm
2 以下の圧縮強度を有していれば、特に限定されない
が、アスベスト、樹脂被覆金属リング、フェノール樹
脂,エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリアミドイミ
ド,ポリイミドなどの熱可塑性樹脂等の材質のものが挙
げられ、特に無機質充填材などを充填することで強化さ
れた合成樹脂材が好ましい。
【0011】シールテープとしては、絶縁性を有してお
れば、特に限定されないが、たとえは、4フッ化エチレ
ン樹脂等のテープが挙げられる。また、絶縁継手とは、
直管の管継手(ソケット)は勿論のこと、配管と配管と
を接続できるもの、すなわち、エルボ、チーズ、バル
ブ、ニップルなども含まれる。
【0012】さらに、ねじ部が鉄系金属で、このねじ部
にライニング鋼管を接続する場合、ライニング鋼管の内
面樹脂ライニング層にするシール部を有する樹脂コアを
内部に設けることが好ましい。樹脂コアを構成する合成
樹脂としては、特に限定されないが、たとえば、塩化ビ
ニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブテン樹脂等の熱可
塑性樹脂が挙げられる。そして、樹脂コアは、これらの
樹脂を射出成形することで形成することができる。
【0013】また、継手本体の両側に嵌合凹部を設け、
この嵌合凹部に両ねじ部を構成するねじ部材をそれぞれ
シールテープおよびリング状絶縁材を介して接続一体化
しても構わない。継手本体およびねじ部材を構成する金
属としては、ねじ部が接続される金属管と略同じ自然電
位を有する金属であれば、特に限定されない。
【0014】
【作用】上記構成によれば、継手組立時に、嵌合部の表
面にシールテープを巻回するとともに、シールテープ上
に接着剤を塗布したのち、リング状絶縁材が内装された
嵌合凹部に嵌合部を螺合する。そして、標準締め込みト
ルクの数倍のトルクで嵌合部をねじ込む。このねじ込み
によってリング状絶縁材が、嵌合部端面と嵌合凹部の底
部によって挟着される。リング状絶縁材は、所定の圧縮
強度を有しているので、嵌合部端面および嵌合凹部底部
に水密に密着しシールするとともに、ねじ部と継手本体
との間を絶縁する。
【0015】しかも、もし万一このリング状絶縁材が破
壊されたとしても、シールテープが嵌合部の周囲に巻回
されているので、このシールテープが絶縁性を確保する
とともに、漏水を防止することができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかかる
絶縁継手の第1実施例としての管継手を製造工程順にあ
らわしている。図1(c)に示すように、この管継手A
は、第1ねじ部1と第2ねじ部2とを備え、第1ねじ部
1がFC(鋳鉄)で形成されていて、第2ねじ部2が砲
金、ステンレス,銅などの耐蝕性を有する金属材で形成
されている。
【0017】また、第1ねじ部1と第1ねじ部2との間
には、絶縁層3が設けられていて、第1ねじ部1と第2
ねじ部2とがこの絶縁層3を介して絶縁されている。絶
縁層3は、リング状絶縁材としての圧縮強度3000kg
/cm2 のエポキシ樹脂被覆金属リング(以下、「樹脂被
覆金属リング」と記す)4とシールテープ5とから構成
されている。
【0018】さらに、この管継手Aは、その中央部内面
に樹脂コア7が設けられていて、この樹脂コア6の筒状
のシール部61が第1ねじ部1に対面して設けられてい
る。この管継手Aは、図1(a),(b)に示すよう
に、第1ねじ部1を有する継手本体7に第2ねじ部2を
有するねじ部材8を螺合一体化することによって製造さ
れるようになっている。
【0019】詳しく説明すると、まず、図1(a)に示
すように、この管継手Aは、第1ねじ部1が設けられた
FC材から形成された継手本体7と、第2ねじ部2が設
けられた砲金、銅、ステンレス鋼等の耐蝕性材料から形
成されたねじ部材8とが組み立てられるようになってい
る。すなわち、継手本体8は、筒状をしていて、一側内
周面に第1ねじ部1としての雌ねじを備え、他側に嵌合
凹部(受口)71、中央部に環状溝72を有している。
また、嵌合凹部71の内周面には雌ねじ71aが形成さ
れている。
【0020】他方、ねじ部材8は、第2ねじ部2として
の雌ねじが内周面に形成された筒状をしていて、外周面
に雄ねじ81が設けられている。そして、継手本体7と
ねじ部材8とは、嵌合凹部71に樹脂被覆金属リング4
を内装するとともに、ねじ部材8の外周面に設けた雄ね
じ81上に、図2に示すようにシールテープ5を巻回し
シールテープ5に必要に応じて接着剤51を塗布したの
ち、雄ねじ81を雌ねじ71aに螺合し、嵌合凹部71
にねじ部材8を略完全にねじ込むことで組み立てられ
る。すなわち、この実施例の管継手Aでは、ねじ部材8
略全体が嵌合部となっている。
【0021】この締め込みによって、ねじ部材8の端面
82と嵌合凹部71の底部71bとの間に樹脂被覆金属
リング4が挟着され、継手本体7とねじ部材8とが樹脂
被覆金属リング4およびシールテープ5を介して電気的
に絶縁される。なお、上記締め込みは、標準締め込みト
ルクの数倍のトルクで行われる。最後に、樹脂コア6を
射出成形によって形成することで、図1(c)のような
ことで管継手Aが完成する。
【0022】この管継手Aは、以上のように、継手本体
7にねじ部材8をねじ込むと言う簡単な作業で第1ねじ
部1と第2ねじ部との間に絶縁層3が形成できる。ま
た、配管材を接続する際に、ねじ部材8を嵌合凹部71
へねじ込む方向に過大なトルクがかかっても、3000
kg/cm2 の圧縮強度を有する樹脂被覆金属リング4でね
じ部材8の端面82がしっかりと受けられて絶縁および
シール性が確保される。
【0023】さらに、もし万一樹脂被覆金属リング4が
破壊されたとしても、ねじ部材8の雄ねじ81にシール
テープ5が巻回されているので、このシールテープによ
り絶縁性とシール性が確保される。したがって、この管
継手Aは、第2ねじ部2側に耐蝕性配管材(図示せず)
を、第1ねじ部1側に樹脂ライニング鋼管(図示せず)
をそれぞれ接続した時、第1ねじ部1が、鋼管と略同じ
自然電位を持つ鉄系材料で形成され、第2ねじ部2が耐
蝕性配管材と同種の耐蝕性金属材で形成され、かつ、絶
縁層3を介して第1ねじ部1と第2ねじ部2とが絶縁さ
れているので、ねじ接続部で異種金属接触腐食を起こす
ことがない。
【0024】また、この管継手Aは、樹脂ライニング鋼
管が前述のようにねじ接続されると、樹脂コア6のシー
ル部61が樹脂ライニング鋼管の内周面、すなわち、ラ
イニング層の内周面に水密に密着するため、鋼管の端面
の非ライニング部分が配管内の湯や水に触れることがな
く、非ライニング部の腐食を防ぐことができる。図3
は、本発明にかかる絶縁継手の第2実施例としての管継
手をあらわしている。
【0025】この管継手Bは、第2ねじ部2′が雄ねじ
になっている以外は、この第2ねじ部2′が一側に嵌合
部9を有するねじ部材8′に突出するように設けられて
いる以外は、製造方法も第1実施例の管継手Aと同様に
なっている。したがって、管継手Aと全く同様の作用効
果を備えている。本発明にかかる絶縁継手は、上記実施
例に限定されない。たとえば、上記の実施例では、第2
ねじ部を備えたねじ部材を継手本体と螺合一体化するよ
うにしていたが、第2ねじ部だけでなく第1ねじ部側も
継手本体と別体にし、第2ねじ部と同様にして継手本体
と一体化できるようにしても構わない。また、上記実施
例ではすべて樹脂コアが設けられていたが、樹脂コアは
無くても構わない。
【0026】
【発明の効果】本発明にかかる絶縁継手は、以上のよう
に構成されているので、製造が容易で製造コストも低減
できる。勿論、異種金属接触腐食を完全に防止すること
ができるとともに、配管材を取り付け時に過大なトルク
がかかっても絶縁層が破壊されることなく、常に絶縁性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる絶縁継手の第1実施例としての
管継手の製造工程をあらわす半断面図であって、同図
(a)は継手本体にねじ部材を嵌合する前の状態をあら
わし、同図(b)は継手本体にねじ部材を焼き嵌めした
状態をあらわし、同図(c)は得られた管継手をあらわ
している。
【図2】図1(c)の継手本体とねじ部材との螺合部拡
大断面図である。
【図3】本発明にかかる絶縁継手の第2実施例としての
管継手をあらわす半断面図である。
【符号の説明】
A 管継手(絶縁継手) B 管継手(絶縁継手) 1 第1ねじ部 2 第2ねじ部 2′ 第2ねじ部 3 絶縁層 4 エポキシ樹脂被覆金属リング(リング状絶縁材) 5 シールテープ 7 継手本体 8 ねじ部材 8′ ねじ部材 9 嵌合部 71 嵌合凹部 71a 雌ねじ 71b 嵌合凹部底部 81 雄ねじ 82 端面(嵌合部端面)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接続される配管材のねじ部が螺合するねじ
    部を両側に有し、両ねじ部が、それぞれ接続される配管
    材と同じ材質で形成されているとともに、継手内部に設
    けられた絶縁層を介して電気的に絶縁されている絶縁継
    手であって、継手本体と一方のねじ部を有するねじ部材
    とから少なくとも構成され、前記継手本体が一側に嵌合
    凹部を有し、この嵌合凹部内周面に雌ねじが形成されて
    いて、2000kg/cm 2 以上3500kg/cm2 以下の圧
    縮強度を有し嵌合凹部の内径と略同じ外径のリング状絶
    縁材が前記嵌合凹部に内装されているとともに、前記ね
    じ部材が前記嵌合凹部に嵌合する嵌合部を少なくとも一
    部に備え、この嵌合部の外周面に雄ねじが形成されてい
    て、この嵌合部が外周面にシールテープを巻回した状態
    で前記嵌合凹部に螺合され、嵌合部端面と前記嵌合凹部
    の底面との間に前記リング状絶縁材が挟着されているこ
    とを特徴とする絶縁継手。
JP8983694A 1994-04-27 1994-04-27 絶縁継手 Pending JPH07293765A (ja)

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