JP3401359B2 - 多条植え用の田植機 - Google Patents
多条植え用の田植機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体に対して駆動
昇降自在に連結した苗植付装置を、左苗植付装置部と右
苗植付装置部とに二分割可能に、さらに、その一方に属
するセンタフロートが左右のサイドフロート間の中央箇
所に位置する状態に前記左右の苗植付装置部における内
横側部同士を接合する作業姿勢と、前記センタフロート
が最後端に位置して機体後方に露出する状態に前記左右
の苗植付装置部における背面部同士を向かい合わせる格
納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成した多条植え用の田
植機に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような多条植え用の田植機におい
ては、苗植付装置を格納姿勢に切り換えることによっ
て、走行機体に対する苗植付装置の左右方向への張出量
を減少させることができるようになっている。つまり、
路上走行時などにおいては、苗植付装置を格納姿勢に切
り換えておくことによって、苗植付装置と他物との接触
の虞を軽減できるようになっている。また、苗植付装置
の作業姿勢と格納姿勢との姿勢切り換えは、苗植付装置
と走行機体の後部に備えられた後車輪との接触を回避す
ることから、後車輪との接触を回避できる高さに苗植付
装置を上昇させた状態で行われるようになっている。従
来、上記のような多条植え用の田植機において、格納姿
勢における苗植付装置の高さとしては、後車輪との接触
を回避できる高さ以外には特に設定されていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状
態での走行中に、苗植付装置と接触する虞のある障害物
が存在するような場合には、運転者は、後方を目視して
苗植付装置が障害物と接触するか否かを確認しながら操
縦しなければならないため、苗植付装置を格納姿勢に切
り換えた状態での運転が煩わしいものとなっていた。 【0004】本発明の目的は、格納姿勢における苗植付
装置の高さを所定高さに設定することによって、苗植付
装置を格納姿勢に切り換えた状態での運転時の煩わしさ
を解消することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、走行機体にリンク機構を介して駆動昇
降自在に連結した苗植付装置を、左苗植付装置部と右苗
植付装置部とに二分割可能に、さらに、その一方に属す
るセンタフロートが左右のサイドフロート間の中央箇所
に位置する状態に前記左右の苗植付装置部における内横
側部同士を接合する作業姿勢と、前記センタフロートが
最後端に位置して機体後方に露出する状態に前記左右の
苗植付装置部における背面部同士を向かい合わせる格納
姿勢とに姿勢切り換え可能に構成した多条植え用の田植
機において、前記苗植付装置の格納姿勢においては、前
記苗植付装置が前記リンク機構における前記走行機体側
の端部よりも前記走行機体から離れた位置に位置するよ
うに構成し、かつ、前記苗植付装置の最下端部が前記走
行機体のステップと略同じレベルに位置するように格納
姿勢における前記苗植付装置の高さを設定した。 【0006】 【作用】本発明によると、苗植付装置の格納姿勢におい
ては、苗植付装置の最下端部が走行機体のステップと略
同じレベルに位置するようになることから、苗植付装置
を格納姿勢に切り換えた状態での走行中に、苗植付装置
と接触する虞のある障害物が存在するような場合には、
運転者は、走行機体のステップを目安とすることによ
り、前方を向いた状態のまま、走行機体のステップと障
害物との高さ関係から、苗植付装置と障害物との接触を
判断できるようになる。つまり、後方を目視して苗植付
装置が障害物と接触するか否かを確認しながら運転する
煩わしさを解消できる。 【0007】 【発明の効果】従って、本発明によれば、格納姿勢にお
ける苗植付装置の高さを、苗植付装置の最下端部が走行
機体のステップと略同じレベルに位置するように設定す
ることによって、苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状
態での運転時の煩わしさを解消できるようになった。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0009】図1には、乗用型田植機の全体側面が示さ
れており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1
と、走行機体1の後部にリンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の駆動により昇降自在に連結された八
条植え用の苗植付装置4によって構成されている。苗植
付装置4は、四条ずつの左苗植付装置部4Aと右苗植付
装置部4Bとの二分割構造に構成されており、苗植付装
置4の分割を行わない作業姿勢(図2参照)と、機体横
方向への張出量を減少させる格納姿勢(図3参照)とに
姿勢切り換え可能に構成されている。 【0010】苗植付装置4の構成について詳述すると、
図1〜図4に示すように、この苗植付装置4は、前記リ
ンク機構2の後端に連結された縦向きフレーム5、この
縦向きフレーム5から左右に突出する状態に連結された
横向きフレーム6、この横向きフレーム6の両端部に夫
々の第一縦軸芯P1周りに左右揺動自在に枢支連結され
た左右の揺動フレーム7、左右夫々の揺動フレーム7の
揺動端に支持ブラケット8を介して夫々の第二縦軸芯P
2周りに左右揺動自在に枢支連結されたフィードケース
9、左右夫々のフィードケース9から左右に向けて延設
された角パイプ状の支持フレーム10、左右夫々の支持
フレーム10の両端から後方に向けて延設されたフレー
ム兼用の植付伝動ケース11、夫々の植付伝動ケース1
1の後部に軸支された左右一対のロータリ式の植付機構
12、左右四条ずつに分割可能に構成されるとともに作
業姿勢において植付伝動ケース11に対して一定のスト
ロークで一体往復横移動する苗載台13、中央の二条分
の苗植え付け箇所に対して整地作用を施すように形成さ
れたセンタフロート14、および、左右夫々の三条分の
苗植え付け箇所に対して整地作用を施すように幅広に形
成された左右のサイドフロート15、などによって構成
されている。 【0011】左右夫々の苗植付装置部4A,4Bにおけ
る夫々の植付伝動ケース11の前下部には、左右の植付
伝動ケース11に渡って横架されたフロート支点パイプ
16が、その軸芯P3周りに回動自在に枢支されてい
る。左右のフロート支点パイプ16は、苗植付装置4の
作業姿勢においては、夫々の分割端に備えられた連結部
材16a,16bによって一体回動可能に連結されるよ
うになっている。夫々のフロート支点パイプ16には、
フロート支点パイプ16と軸芯P3周りに一体回動する
複数の揺動アーム17が、その揺動支点(軸芯P3)か
ら後方に向けて延設されている。夫々の揺動アーム17
のうち、苗植付装置4の作業姿勢において中央に位置す
る揺動アーム17は、右苗植付装置部4Bのフロート支
点パイプ16から延設されており、その遊端には、セン
タフロート14の後部が第一横軸芯P4周りに上下揺動
自在に軸支されている。つまり、センタフロート14は
右苗植付装置4Bに属するように構成されている。ま
た、苗植付装置4の作業姿勢において左右に位置する揺
動アーム17の遊端には、サイドフロート15の後部が
第一横軸芯P4周りに上下揺動自在に軸支されている。
右側のフロート支点パイプ16には、フロート支点パイ
プ16と一体回動自在な操作アーム19が走行機体1に
向けて延設されている。一方、右側の苗載台13を支持
するフレーム杆20には、揺動式の操作レバー21と、
この操作レバー21との係合により操作レバー21を任
意の位置で係止保持する係止具22とが設けられてい
る。操作レバー21と操作アーム19とは、操作ロッド
などからなる連係機構(図示せず)によって連係されて
いる。つまり、操作レバー21を任意の位置へ揺動操作
することによって、フロート支点パイプ16の軸芯P3
周りでの夫々の揺動アーム17の一体的な上下揺動調節
が行われるとともに、植付伝動ケース11に対するセン
タフロート14およびサイドフロート15の相対高さを
所望高さに一体的に変更でき、操作レバー21を係止具
22に係合して任意の位置で係止保持することによっ
て、センタフロート14およびサイドフロート15を植
付伝動ケース11に対する所望高さに設定できるように
なっている。そして、この操作によって、圃場泥土の硬
さに応じた苗植え付け深さの調節を行えるようになって
いる。 【0012】ちなみに、苗植付装置4を格納姿勢に切り
換える場合には、操作レバー21の揺動操作により、セ
ンタフロート14およびサイドフロート15を、植付伝
動ケース11に対する最大離間状態、つまり、苗植え付
け深さを最浅状態に設定するようになっている。また、
図5に示すように、左苗植付装置部4Aにおけるフロー
ト支点パイプ16には、操作レバー21の揺動操作によ
るセンタフロート14およびサイドフロート15の植付
伝動ケース11に対する最大離間状態(苗植え付け深さ
の最浅状態)よりも、左苗植付装置部4Aに属するサイ
ドフロート15が少し下降した状態において、植付伝動
ケース11に接当するストッパ金具23が固着されてい
る。これによって、苗植付装置4の格納姿勢への切り換
えに伴う左右のフロート支点パイプ16の連結解除によ
り、操作レバー21に連係されない左側のフロート支点
パイプ16のみが大きく下方へ回動して、苗植付装置4
の作業姿勢への切り換え時に、左右のフロート支点パイ
プ16の連結部材16a,16b同士が連結されなくな
る不都合を解消している。また、左苗植付装置部4Aに
属するサイドフロート15が、右苗植付装置部4Bに属
するセンタフロート14およびサイドフロート15より
も少し下降した状態において、ストッパ金具23が植付
伝動ケース11に接当するように、ストッパ金具23の
設置箇所を設定することによって、製作誤差により、植
付伝動ケース11とストッパ金具23とが接当して、操
作レバー21の揺動操作による植付伝動ケース11に対
するセンタフロート14およびサイドフロート15の最
大離間状態、つまり、苗植え付け深さの最浅状態が現出
できなくなる不都合が生じる虞を回避している。尚、図
示は省略するが、左右のフロート支点パイプ16におけ
る連結部材16a,16bの間には、連結部材16a,
16b同士の若干のズレを吸収するガイド部が備えられ
ている。 【0013】図4、図6および図7に示すように、左右
夫々の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の植付伝動
ケース11の前上部には、左右の植付伝動ケース11に
渡って横架された苗取量調節軸18が、その軸芯P5周
りに回動自在に枢支されている。左右の苗取量調節軸1
8は、苗植付装置4の作業姿勢においては、夫々の分割
端に備えられた連結部材18a,18bによって一体回
動可能に連結されるようになっている。夫々の苗取量調
節軸18には、苗取量調節軸18と軸芯P5周りに一体
回動することにより、苗載台13を苗載面に沿う方向に
移動させて植付伝動ケース11に対する苗載台13の相
対高さを変更するアーム部材24が、その揺動支点(軸
芯P5)から苗載台13にわたる状態に延設されてい
る。左側の苗取量調節軸18には、苗取量調節軸18と
一体回動自在な操作アーム25が走行機体1に向けて延
設されている。一方、左側の苗載台13を支持するフレ
ーム杆20には、揺動式の操作レバー26と、この操作
レバー26との係合により操作レバー26を任意の位置
で係止保持する係止具27とが設けられている。操作レ
バー26と操作アーム25とは、操作ロッドなどからな
る連係機構(図示せず)によって連係されている。つま
り、操作レバー26を任意の位置へ揺動操作することに
よって、苗取量調節軸18の軸芯P5周りでのアーム部
材24の上下揺動調節が行われるとともに、植付伝動ケ
ース11に対する苗載台13の相対高さを所望高さに変
更でき、操作レバー26を係止具27に係合して任意の
位置で係止保持することによって、苗載台13を植付伝
動ケース11に対する所望高さに設定できるようになっ
ている。そして、この操作によって、植付機構12によ
る苗載台13からの苗取り量を調節できるようになって
いる。 【0014】図1〜図3に示すように、苗植付装置4を
駆動する動力は、図外の植付クラッチおよび伝動軸28
を介して断続切り換え自在に走行機体1から供給される
ようになっている。走行機体1から供給された動力は、
苗植付装置4の作業姿勢においては、図2に示すよう
に、ベベルギア機構(図示せず)が内装されたギアケー
ス29により左右に分配された後、ユニバーサルジョイ
ントを備えた左右の中継軸30、および、ギアケース2
9と左右の中継軸30との間に夫々介装された爪クラッ
チ機構31を介して、左右のフィードケース9へ伝達さ
れるようになっている。また、苗植付装置4の作業姿勢
においては、図3に示すように、爪クラッチ機構31が
分離され、走行機体1からの動力が左右のフィードケー
ス9へ伝達されないようになっている。 【0015】以上の構成から、図2に示すように、左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける内横側部同士となる
左右の苗載台13における内横側縁部同士、左右のフロ
ート支点パイプ16における連結部材16a,16b同
士、および、左右の苗取量調節軸18における連結部材
18a,18b同士、などを連結することによって、分
割を行わない苗植付装置4の作業姿勢を現出できるよう
になっている。また、図3に示すように、左右の苗載台
13における内横側縁部同士、左右のフロート支点パイ
プ16における連結部材16a,16b同士、および、
左右の苗取量調節軸18における連結部材18a,18
b同士、などを連結解除するとともに、左右の苗植付装
置部4A,4Bにおける背面部同士を向かい合わせるこ
とによって、機体横方向への張出量を減少させる苗植付
装置4の格納姿勢を現出できるようになっている。尚、
苗植付装置4の格納姿勢においては、センタフロート1
4が、苗植付装置4の最後端に位置して機体後方に露出
するようになっている。 【0016】図1及び図8に示すように、走行機体1に
は、マイクロコンピュータを備えた制御装置32が搭載
されるとともに、その操縦部には、前後揺動自在に枢支
された植付クラッチレバー33が備えられている。植付
クラッチレバー33の揺動支点部には、植付クラッチレ
バー33の操作位置を検出するポテンショメータからな
るレバーセンサ33Aが備えられている。そして、制御
装置32は、レバーセンサ33Aにより検出される植付
クラッチレバー33の「上昇」「中立」「下降」「植付
入」の各操作位置に応じて、リフトシリンダ3に対する
作動油の通流状態を切り換える電磁制御弁34の作動を
制御して、苗植付装置4の上昇操作、昇降停止、下降操
作の各操作状態を現出するとともに、植付クラッチの入
り切り状態を現出するようになっている。つまり、制御
装置32には、植付クラッチレバー33の手動操作に基
づいて苗植付装置4の昇降ならびに植付クラッチの入り
切りを制御する手動制御手段32Aが制御プログラムと
して備えられている。 【0017】図9に示すように、リフトシリンダ3のシ
リンダロッド3Aと、リンク機構2の上部リンク2Aと
の間には、バネ35Aなどによって構成されたサスペン
ション機構35が介装されている。シリンダロッド3A
には、バネ35Aの一端を受ける座金36が固着されて
いる。一方、この田植機には、リフトシリンダ3への装
着によってリフトシリンダ3の収縮作動を阻止する図1
0に示すような収縮防止部材37が装備されている。こ
の収縮防止部材37は、シリンダロッド3Aに対して挾
持嵌合可能なU字状の本体部37Aと、把手部37Bに
よって構成されている。そして、図9および図11に示
すように、苗植付装置4を上昇限界位置まで上昇させた
状態で、収縮防止部材37を、リフトシリンダ3におけ
るシリンダ本体3Bの上端面と座金36の下面とにわた
る状態に、シリンダロッド3Aに挾持嵌合させることに
よって、電磁制御弁34などからの作動油のリークによ
る影響を受けることなく、安定した状態で苗植付装置4
を上昇限界位置に保持できるようになっている。ところ
で、苗植付装置4の姿勢切り換え時および格納姿勢にお
いては、苗植付装置4と走行機体1の後部に備えられた
後車輪38との接触を回避することから、苗植付装置4
を上昇限界位置に位置させるようになっている。つま
り、苗植付装置4の姿勢切り換えを行う場合や苗植付装
置4を格納姿勢に切り換えた状態で走行する場合には、
収縮防止部材37をシリンダロッド3Aに挾持嵌合させ
て苗植付装置4を上昇限界位置に保持させておくことに
よって、電磁制御弁34などからの作動油のリークによ
り不測に苗植付装置4が下降して後車輪38と接触して
破損する虞を回避できるようになっている。また、図1
1に示すように、苗植付装置4の格納姿勢においては、
苗植付装置4の最下端部となるサイドフロート15の底
面が、走行機体1のステップ1Aと略同じレベルに位置
するように、格納姿勢における苗植付装置4の高さが設
定されている。これによって、苗植付装置4を格納姿勢
に切り換えた状態で走行する場合には、走行機体1のス
テップ1Aを目安にすることによって、後方の苗植付装
置4を目視しながら操縦する面倒なく、容易に苗植付装
置4と地面側から大きく突出する杭などの障害物との接
触による苗植付装置4の破損の虞を回避できるようにな
っている。 【0018】図6および図7に示すように、センタフロ
ート14の前部には、センタフロート14を地面側へ付
勢するバネ39Aなどによって構成された付勢機構39
の下端が枢支連結されている。付勢機構39の上端側と
なるボス部材39Bは、右側の支持フレーム10の内端
に固着されたブラケット10Aからセンタフロート14
の前部上方部位まで延設された支軸40に枢支された揺
動リンク41の一端に枢支連結されるようになってい
る。揺動リンク41の他端は、一端がフロート支点パイ
プ16に固着された腰折れ式リンク機構42の遊端に枢
支されるようになっている。つまり、付勢機構39は、
苗植え付け深さ調節用の操作レバー21の操作による植
付伝動ケース11に対するセンタフロート14の相対高
さの変更に伴って、その変更量に応じた変更量で高さ変
更されるようになっている。これによって、付勢機構3
9は、苗植え付け深さの変更にかかわらず、センタフロ
ート14の揺動姿勢に応じた所定の押圧力をセンタフロ
ート14に付与するようになっている。 【0019】図2、図3、図6〜図8、図12および図
13に示すように、苗植付装置4には、センタフロート
14の接地圧(圃場泥面の起伏)の変動に伴う第一横軸
芯P4周りの上下揺動変位量(センタフロート14の変
位角)を検出する検出手段43が備えられている。検出
手段43は、センタフロート14の上下揺動変位量を増
幅する増幅機構43Aと、該増幅機構43Aからの上下
揺動変位量を電圧レベル(検出情報の一例)に変換して
制御装置32へ出力するポテンショメータからなる回転
センサ43Bによって構成されている。一方、走行機体
1の操縦部には、圃場泥土の硬さに応じてセンタフロー
ト14の基準姿勢を規定するための検出手段43の基準
電圧レベル(制御目標値)を設定するポテンショメータ
型の設定器44が備えられている。制御装置32は、苗
植え付け作業時において、設定器44により圃場泥土の
硬さに応じた検出手段43の基準電圧レベルが設定され
ると、検出手段43により検出された電圧レベル(セン
タフロート14の上下揺動変位量)に基づいて、設定器
44により設定された基準電圧レベルと、検出手段43
により検出される電圧レベルとが合致するように、電磁
制御弁34の作動を制御して苗植付装置4を昇降させる
ようになっている。 【0020】詳述すると、制御装置32は、例えば、設
定器44により設定された基準電圧レベルと、検出手段
43により検出された電圧レベルとを比較し、基準電圧
レベルが得られる状態となるセンタフロート14の基準
姿勢に対して、検出手段43からの電圧レベルが得られ
る状態となるセンタフロート14の実揺動姿勢が前上が
り状態にあると判断した場合には、電磁制御弁34の作
動を制御して、基準電圧レベルと検出手段43からの電
圧レベルとが合致するように苗植付装置4を上昇させる
ことによって、センタフロート14を基準姿勢に復帰さ
せるようになっている。また、基準電圧レベルと検出手
段43からの電圧レベルとを比較し、センタフロート1
4の基準姿勢に対してセンタフロート14の実揺動姿勢
が前下がり状態にあると判断した場合には、電磁制御弁
34の作動を制御して、基準電圧レベルと検出手段43
からの電圧レベルとが合致するように苗植付装置4を下
降させることによって、センタフロート14を基準姿勢
に復帰させるようになっている。つまり、制御装置32
には、検出手段43からの検出情報としての電圧レベル
に基づいて、センタフロート14が基準姿勢に復帰する
ように苗植付装置4を自動的に昇降させることによっ
て、苗植付装置4を所定の対地高さに維持する自動昇降
制御手段32Bが制御プログラムとして備えられてい
る。この自動昇降制御手段32Bの制御作動によって、
苗植え付け作業時においては、圃場の起伏に沿った、予
め設定された所定の苗植え付け深さでの安定した苗の植
え付けを行えるようになっている。 【0021】図6、図7、図12および図13に示すよ
うに、検出手段43は、センタフロート14を軸支する
揺動アーム17に設置されるようになっている。以下、
検出手段43の支持構造、ならびに、検出手段43とセ
ンタフロート14との連係構造について詳述する。 【0022】センタフロート14を軸支する左右一対の
揺動アーム17のうち、右側(右苗植付装置部4Bにお
ける内方側)に位置する揺動アーム17Aには、この揺
動アーム17Aの揺動支点となるフロート支点パイプ1
6の軸芯P3から後方に向けて延設された第一平行四連
リンク機構45と、センタフロート14の揺動支点とな
る第一横軸芯P4から前方に向けて延設された第二平行
四連リンク機構46とが、揺動アーム17Aと該揺動ア
ーム17Aの中間部に回動自在に枢支された支軸17a
を共用する状態に設けられている。第一平行四連リンク
機構45は、揺動アーム17A、フロート支点パイプ1
6に枢支された縦リンク45a、支軸17aに枢支され
た第一平行四連リンク機構45における延出端側の縦リ
ンクとしてのセンサケース45b、および、縦リンク4
5aとセンサケース45bとを揺動アーム17Aの上方
で連結するロッド45cによって構成されている。縦リ
ンク45aは、苗取量調節軸18に枢支されたブラケッ
ト47と連結され、回動が阻止されるようになってい
る。センサケース45bには、検出手段43の回転セン
サ43Bが支持固定されるようになっている。一方、第
二平行四連リンク機構46は、揺動アーム17A、揺動
アーム17Aの遊端に第一横軸芯P4周りに前後揺動自
在に枢支された縦リンク46a、支軸17aと一体回動
自在に連結された第二平行四連リンク機構46における
延出端側の縦リンク46b、および、それら前後の縦リ
ンク46a,46bを連結するロッド46cによって構
成されている。揺動アーム17A遊端側の縦リンク46
aは、センタフロート14と第一横軸芯P4周りに一体
揺動するようにセンタフロート14に固着されている。
第二平行四連リンク機構46における延出端側の縦リン
ク46bには、検出手段43の増幅機構43Aにおける
検出片としてのセクタギア43aが、支軸17aを介し
て該支軸17a周りに一体揺動自在に連結されている。
セクタギア43aは、回転センサ43Bの操作軸43b
に一体回動自在に固着されたピックアップギア43cと
噛合するようになっており、このセクタギア43aとピ
ックアップギア43cとによって増幅機構43Aが構成
されている。増幅機構43Aは、センサケース45bに
内装されるようになっている。つまり、検出手段43
は、第一平行四連リンク機構45によって支持されると
ともに、第二平行四連リンク機構46によってセンタフ
ロート14の上下揺動変位が伝達される状態にセンタフ
ロート14と連係されるようになっている。 【0023】以上の構成により、揺動アーム17の上下
揺動調節による植付伝動ケース11に対するセンタフロ
ート14の高さ変更(苗植え付け深さの変更)に伴っ
て、その変更量に応じた変更量で検出手段43も高さ変
更されるようになることから、植付伝動ケース11に対
するセンタフロート14の高さ変更に伴って、検出手段
43の基本姿勢が変化し、検出手段43からの電圧レベ
ルが変化する不都合がなくなる。これによって、苗植え
付け深さの変更に起因する上下揺動変位量の検出誤差を
抑制でき、苗を所望の植え付け深さに安定して植え付け
るための苗植付装置4の昇降制御を精度よく行えるよう
になっている。また、以上の構成から、図2、図3およ
び図7に示すように、検出手段43、第一平行四連リン
ク機構45、および、第二平行四連リンク機構46から
なる検出機構Aは、揺動アーム17の延出長さ範囲内に
収まるとともに、右苗植付装置部4Bの分割端側に位置
する揺動アーム17Bよりも右苗植付装置部4Bにおけ
る内方側に設置された状態になる。これによって、セン
タフロート14が最後端に位置して機体後方に露出する
状態となる苗植付装置4の格納姿勢での走行時や、苗植
付装置4の姿勢切り換え時などにおいても、揺動アーム
17Bにより、検出手段43を含む検出機構Aの全体
が、揺動アーム17の延出方向ならびに揺動アーム17
の延出横方向からの他物の接触が阻止された状態に保護
されるようになる。したがって、苗植付装置4の作業姿
勢においては当然のことながら、その格納姿勢での走行
時や、苗植付装置4の姿勢切り換え時などにおいても、
揺動アーム17の延出方向ならびに揺動アーム17の延
出横方向からの他物との接触により、検出手段43を含
む検出機構Aが破損する虞を回避できるようになってい
る。 【0024】図1および図2に示すように、苗植付装置
4には、苗植付装置4の作業姿勢において隣接する状態
となる左右の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の内
横側部側に位置する植付伝動ケース11同士を、センタ
フロート14の後端よりも後方に位置する状態で連結す
る連結杆48が設けられている。その連結構造について
詳述すると、連結杆48により連結される植付伝動ケー
ス11の夫々の後部には、後方に向けて延出された支持
ブラケット49,50が連結されている。図15の
(イ)にも示すように、左苗植付装置部4Aの植付伝動
ケース11に連結された支持ブラケット49の延出端に
は、縦向き姿勢に支持された連結ピン49aが備えられ
ている。右苗植付装置部4Bの植付伝動ケース11に連
結された支持ブラケット50の延出端には、その延出端
から機体前方に向けて切り込まれたスリット50aが形
成されている。一方、連結杆48は、図14にも示すよ
うに、支持ブラケット49の連結ピン49aと係合する
U字状の第一係合部48aを一端に備えた角パイプ材な
どからなる連結杆本体48A、支持ブラケット50のス
リット50aに係合する第二係合部48bを一端に備え
るとともに連結杆本体48Aに摺動自在に内嵌される角
パイプ材などからなる摺動杆48B、連結杆本体48A
に外嵌する状態で摺動杆48Bと一体摺動するように該
摺動杆48Bと連結杆本体48Aに形成された長孔48
cを挿通するピン48dにて連結されたフック金具48
C、および、フック金具48Cと係合可能に連結杆本体
48Aに支持固定されたバックル式の係合金具48Dに
よって構成されている。そして、連結杆48により、苗
植付装置4の作業姿勢において隣接する状態となる左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の内横側部側に
位置する植付伝動ケース11同士を連結する場合は、先
ず、連結杆48の第一係合部48aを支持ブラケット4
9の連結ピン49aと係合し、次に、連結杆48の第二
係合部48bを支持ブラケット50のスリット50aに
係合し、その状態で、図14の実線で示すように、係合
金具48Dをフック金具48Cに係合し、図14の二点
鎖線で示す状態への係合金具48Dに備えたハンドル部
48eの揺動操作により、摺動杆48Bを連結杆本体4
8A側へ引き込む方向に摺動させて、連結杆本体48A
と摺動杆48Bの夫々に備えた挾持片48f,48gに
て支持ブラケット50を挾持した状態で固定するのであ
る。尚、図14および図15に示す符号48hは、係合
金具48Dをフック金具48Cに係合した状態に固定保
持するトグルバネである。また、図15の(イ)に示す
符号50bは、連結杆48の挾持片48gを係止する状
態に屈曲形成された係止部である。 【0025】以上の構成によって、連結杆48は、セン
タフロート14の後端よりも後方に位置する状態で、苗
植付装置4の作業姿勢において隣接する状態となる左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の内横側部側に
位置する植付伝動ケース11同士を連結することができ
るのである。つまり、連結杆48は、苗植付装置4の作
業姿勢における左右の苗植付装置部4A,4Bの連結強
度を向上させるとともに、苗植付装置4の作業姿勢にお
いては、連結された植付伝動ケース11の間に位置して
苗植え付け作業時のセンサフロートとして機能するセン
タフロート14に対する後方からの他物の接触を阻止す
るようになっている。これによって、センタフロート1
4に対する後方からの他物との接触によるセンタフロー
ト14やセンタフロート14に装備された検出手段43
などの破損およびセンサフロートとして機能させる場合
における外乱を防止できるのである。 【0026】一方、図3および図4に示すように、連結
杆48は、苗植付装置4の格納姿勢においては、その姿
勢において対向する状態となる左右の苗植付装置部4
A,4Bの支持フレーム10における分割端側同士にわ
たって架設されることにより、左右の苗植付装置部4
A,4Bを連結するようになっている。その連結構造に
ついて詳述すると、図15の(ロ)にも示すように、左
苗植付装置部4Aの支持フレーム10における分割端側
には、支持ブラケット10Bを介して横向き姿勢に支持
された連結部としての連結ピン10aが備えられてい
る。右苗植付装置部4Bの支持フレーム10における分
割端側には、上端から下方に向けて切り込まれた連結部
としてのスリット10bが形成された連結ブラケット1
0Cが上方に向けて延設されている。そして、連結杆4
8を、苗植付装置4の格納姿勢において対向する状態と
なる左右の苗植付装置部4A,4Bの支持フレーム10
における分割端側同士にわたって架設する場合は、先
ず、連結杆48の第一係合部48aを支持ブラケット1
0Bの連結ピン10aに上方から係合し、次に、連結杆
48の第二係合部48bを連結ブラケット10Cのスリ
ット10bに係合し、その状態で、図14の実線で示す
ように、係合金具48Dをフック金具48Cに係合し、
図14の二点鎖線で示す状態への係合金具48Dに備え
たハンドル部48eの揺動操作により、摺動杆48Bを
連結杆本体48A側へ引き込む方向に摺動させて、連結
杆本体48Aと摺動杆48Bの夫々に備えた挾持片48
f,48gにて連結ブラケット10Cを挾持した状態で
固定するのである。 【0027】以上の構成によって、連結杆48は、左右
の苗植付装置部4A,4Bの格納姿勢における後部側同
士を連結できるとともに、この連結によって、苗植付装
置4を格納姿勢に固定保持できるようになっている。ち
なみに、図2および図3に示すように、苗植付装置4の
格納姿勢においては、左右の苗植付装置部4A,4Bに
おける夫々の支持フレーム10の一端から延設されたガ
ード杆51に備えたフック金具51Aと、苗植付装置4
を上昇限界位置に位置させた状態でリンク機構2の下部
リンク2Bに接当するようにリンク機構2の後端に連結
された横向きフレーム6から前方に向けて延設された左
右一対のストッパアーム52に備えたバックル式の係合
金具52Aとの係合により、左右の苗植付装置部4A,
4Bの格納姿勢における前部側を、横向きフレーム6を
介する状態で連結できるようになっている。 【0028】図16に示すように、走行機体1の前部に
は、エンジン53が搭載されるとともに、エンジン53
の上部を覆うエンジンボンネット1Bが上方に設定され
た横軸芯P6周りに開閉自在に備えられている。エンジ
ンボンネット1Bの前下部には、苗植え付け作業時に前
回の苗植え付け工程で図外の線引きマーカにより形成さ
れたラインに機体中心を一致させるための照準具54
が、横軸芯P7周りに前後揺動自在に枢支されている。
照準具54の先端部には、フック金具54aが備えられ
ている。そして、エンジン53周りのメンテナンス時に
は、フック金具54aをステアリングハンドル55に係
合させることによって、エンジンボンネット1Bを開状
態に固定保持できるようになっている。 【0029】〔別実施例〕 上記の実施例においては、多条植え用の苗植付装置
4として八条植え用のものを例示したが、それ以外に、
例えば、十条植え用や十二条植え用のものであってもよ
い。 また、上記の実施例においては、格納姿勢における
苗植付装置4の高さ(格納姿勢における苗植付装置4の
最下端部が走行機体1のステップ1Aと略同じレベルに
位置する高さ)を、苗植付装置4の上昇限界位置と一致
させたが、格納姿勢における苗植付装置4の高さと苗植
付装置4の上昇限界位置とが一致しないものであっても
よい。 格納姿勢における苗植付装置4の最下端部が走行機
体1のステップ1Aと略同じレベルに位置する高さに格
納姿勢の苗植付装置4を保持する方法としては、例え
ば、制御装置32の制御作動で行うように制御系を構成
する方法であってもよく、また、リフトシリンダ3に対
する作動油の通流をリークなく停止できるように構成さ
れた手動式の断続切換弁などを、リフトシリンダ3と電
磁制御弁34との間に介装させるように油圧回路を構成
する方法であってもよい。 【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
昇降自在に連結した苗植付装置を、左苗植付装置部と右
苗植付装置部とに二分割可能に、さらに、その一方に属
するセンタフロートが左右のサイドフロート間の中央箇
所に位置する状態に前記左右の苗植付装置部における内
横側部同士を接合する作業姿勢と、前記センタフロート
が最後端に位置して機体後方に露出する状態に前記左右
の苗植付装置部における背面部同士を向かい合わせる格
納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成した多条植え用の田
植機に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような多条植え用の田植機におい
ては、苗植付装置を格納姿勢に切り換えることによっ
て、走行機体に対する苗植付装置の左右方向への張出量
を減少させることができるようになっている。つまり、
路上走行時などにおいては、苗植付装置を格納姿勢に切
り換えておくことによって、苗植付装置と他物との接触
の虞を軽減できるようになっている。また、苗植付装置
の作業姿勢と格納姿勢との姿勢切り換えは、苗植付装置
と走行機体の後部に備えられた後車輪との接触を回避す
ることから、後車輪との接触を回避できる高さに苗植付
装置を上昇させた状態で行われるようになっている。従
来、上記のような多条植え用の田植機において、格納姿
勢における苗植付装置の高さとしては、後車輪との接触
を回避できる高さ以外には特に設定されていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状
態での走行中に、苗植付装置と接触する虞のある障害物
が存在するような場合には、運転者は、後方を目視して
苗植付装置が障害物と接触するか否かを確認しながら操
縦しなければならないため、苗植付装置を格納姿勢に切
り換えた状態での運転が煩わしいものとなっていた。 【0004】本発明の目的は、格納姿勢における苗植付
装置の高さを所定高さに設定することによって、苗植付
装置を格納姿勢に切り換えた状態での運転時の煩わしさ
を解消することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、走行機体にリンク機構を介して駆動昇
降自在に連結した苗植付装置を、左苗植付装置部と右苗
植付装置部とに二分割可能に、さらに、その一方に属す
るセンタフロートが左右のサイドフロート間の中央箇所
に位置する状態に前記左右の苗植付装置部における内横
側部同士を接合する作業姿勢と、前記センタフロートが
最後端に位置して機体後方に露出する状態に前記左右の
苗植付装置部における背面部同士を向かい合わせる格納
姿勢とに姿勢切り換え可能に構成した多条植え用の田植
機において、前記苗植付装置の格納姿勢においては、前
記苗植付装置が前記リンク機構における前記走行機体側
の端部よりも前記走行機体から離れた位置に位置するよ
うに構成し、かつ、前記苗植付装置の最下端部が前記走
行機体のステップと略同じレベルに位置するように格納
姿勢における前記苗植付装置の高さを設定した。 【0006】 【作用】本発明によると、苗植付装置の格納姿勢におい
ては、苗植付装置の最下端部が走行機体のステップと略
同じレベルに位置するようになることから、苗植付装置
を格納姿勢に切り換えた状態での走行中に、苗植付装置
と接触する虞のある障害物が存在するような場合には、
運転者は、走行機体のステップを目安とすることによ
り、前方を向いた状態のまま、走行機体のステップと障
害物との高さ関係から、苗植付装置と障害物との接触を
判断できるようになる。つまり、後方を目視して苗植付
装置が障害物と接触するか否かを確認しながら運転する
煩わしさを解消できる。 【0007】 【発明の効果】従って、本発明によれば、格納姿勢にお
ける苗植付装置の高さを、苗植付装置の最下端部が走行
機体のステップと略同じレベルに位置するように設定す
ることによって、苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状
態での運転時の煩わしさを解消できるようになった。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0009】図1には、乗用型田植機の全体側面が示さ
れており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1
と、走行機体1の後部にリンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の駆動により昇降自在に連結された八
条植え用の苗植付装置4によって構成されている。苗植
付装置4は、四条ずつの左苗植付装置部4Aと右苗植付
装置部4Bとの二分割構造に構成されており、苗植付装
置4の分割を行わない作業姿勢(図2参照)と、機体横
方向への張出量を減少させる格納姿勢(図3参照)とに
姿勢切り換え可能に構成されている。 【0010】苗植付装置4の構成について詳述すると、
図1〜図4に示すように、この苗植付装置4は、前記リ
ンク機構2の後端に連結された縦向きフレーム5、この
縦向きフレーム5から左右に突出する状態に連結された
横向きフレーム6、この横向きフレーム6の両端部に夫
々の第一縦軸芯P1周りに左右揺動自在に枢支連結され
た左右の揺動フレーム7、左右夫々の揺動フレーム7の
揺動端に支持ブラケット8を介して夫々の第二縦軸芯P
2周りに左右揺動自在に枢支連結されたフィードケース
9、左右夫々のフィードケース9から左右に向けて延設
された角パイプ状の支持フレーム10、左右夫々の支持
フレーム10の両端から後方に向けて延設されたフレー
ム兼用の植付伝動ケース11、夫々の植付伝動ケース1
1の後部に軸支された左右一対のロータリ式の植付機構
12、左右四条ずつに分割可能に構成されるとともに作
業姿勢において植付伝動ケース11に対して一定のスト
ロークで一体往復横移動する苗載台13、中央の二条分
の苗植え付け箇所に対して整地作用を施すように形成さ
れたセンタフロート14、および、左右夫々の三条分の
苗植え付け箇所に対して整地作用を施すように幅広に形
成された左右のサイドフロート15、などによって構成
されている。 【0011】左右夫々の苗植付装置部4A,4Bにおけ
る夫々の植付伝動ケース11の前下部には、左右の植付
伝動ケース11に渡って横架されたフロート支点パイプ
16が、その軸芯P3周りに回動自在に枢支されてい
る。左右のフロート支点パイプ16は、苗植付装置4の
作業姿勢においては、夫々の分割端に備えられた連結部
材16a,16bによって一体回動可能に連結されるよ
うになっている。夫々のフロート支点パイプ16には、
フロート支点パイプ16と軸芯P3周りに一体回動する
複数の揺動アーム17が、その揺動支点(軸芯P3)か
ら後方に向けて延設されている。夫々の揺動アーム17
のうち、苗植付装置4の作業姿勢において中央に位置す
る揺動アーム17は、右苗植付装置部4Bのフロート支
点パイプ16から延設されており、その遊端には、セン
タフロート14の後部が第一横軸芯P4周りに上下揺動
自在に軸支されている。つまり、センタフロート14は
右苗植付装置4Bに属するように構成されている。ま
た、苗植付装置4の作業姿勢において左右に位置する揺
動アーム17の遊端には、サイドフロート15の後部が
第一横軸芯P4周りに上下揺動自在に軸支されている。
右側のフロート支点パイプ16には、フロート支点パイ
プ16と一体回動自在な操作アーム19が走行機体1に
向けて延設されている。一方、右側の苗載台13を支持
するフレーム杆20には、揺動式の操作レバー21と、
この操作レバー21との係合により操作レバー21を任
意の位置で係止保持する係止具22とが設けられてい
る。操作レバー21と操作アーム19とは、操作ロッド
などからなる連係機構(図示せず)によって連係されて
いる。つまり、操作レバー21を任意の位置へ揺動操作
することによって、フロート支点パイプ16の軸芯P3
周りでの夫々の揺動アーム17の一体的な上下揺動調節
が行われるとともに、植付伝動ケース11に対するセン
タフロート14およびサイドフロート15の相対高さを
所望高さに一体的に変更でき、操作レバー21を係止具
22に係合して任意の位置で係止保持することによっ
て、センタフロート14およびサイドフロート15を植
付伝動ケース11に対する所望高さに設定できるように
なっている。そして、この操作によって、圃場泥土の硬
さに応じた苗植え付け深さの調節を行えるようになって
いる。 【0012】ちなみに、苗植付装置4を格納姿勢に切り
換える場合には、操作レバー21の揺動操作により、セ
ンタフロート14およびサイドフロート15を、植付伝
動ケース11に対する最大離間状態、つまり、苗植え付
け深さを最浅状態に設定するようになっている。また、
図5に示すように、左苗植付装置部4Aにおけるフロー
ト支点パイプ16には、操作レバー21の揺動操作によ
るセンタフロート14およびサイドフロート15の植付
伝動ケース11に対する最大離間状態(苗植え付け深さ
の最浅状態)よりも、左苗植付装置部4Aに属するサイ
ドフロート15が少し下降した状態において、植付伝動
ケース11に接当するストッパ金具23が固着されてい
る。これによって、苗植付装置4の格納姿勢への切り換
えに伴う左右のフロート支点パイプ16の連結解除によ
り、操作レバー21に連係されない左側のフロート支点
パイプ16のみが大きく下方へ回動して、苗植付装置4
の作業姿勢への切り換え時に、左右のフロート支点パイ
プ16の連結部材16a,16b同士が連結されなくな
る不都合を解消している。また、左苗植付装置部4Aに
属するサイドフロート15が、右苗植付装置部4Bに属
するセンタフロート14およびサイドフロート15より
も少し下降した状態において、ストッパ金具23が植付
伝動ケース11に接当するように、ストッパ金具23の
設置箇所を設定することによって、製作誤差により、植
付伝動ケース11とストッパ金具23とが接当して、操
作レバー21の揺動操作による植付伝動ケース11に対
するセンタフロート14およびサイドフロート15の最
大離間状態、つまり、苗植え付け深さの最浅状態が現出
できなくなる不都合が生じる虞を回避している。尚、図
示は省略するが、左右のフロート支点パイプ16におけ
る連結部材16a,16bの間には、連結部材16a,
16b同士の若干のズレを吸収するガイド部が備えられ
ている。 【0013】図4、図6および図7に示すように、左右
夫々の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の植付伝動
ケース11の前上部には、左右の植付伝動ケース11に
渡って横架された苗取量調節軸18が、その軸芯P5周
りに回動自在に枢支されている。左右の苗取量調節軸1
8は、苗植付装置4の作業姿勢においては、夫々の分割
端に備えられた連結部材18a,18bによって一体回
動可能に連結されるようになっている。夫々の苗取量調
節軸18には、苗取量調節軸18と軸芯P5周りに一体
回動することにより、苗載台13を苗載面に沿う方向に
移動させて植付伝動ケース11に対する苗載台13の相
対高さを変更するアーム部材24が、その揺動支点(軸
芯P5)から苗載台13にわたる状態に延設されてい
る。左側の苗取量調節軸18には、苗取量調節軸18と
一体回動自在な操作アーム25が走行機体1に向けて延
設されている。一方、左側の苗載台13を支持するフレ
ーム杆20には、揺動式の操作レバー26と、この操作
レバー26との係合により操作レバー26を任意の位置
で係止保持する係止具27とが設けられている。操作レ
バー26と操作アーム25とは、操作ロッドなどからな
る連係機構(図示せず)によって連係されている。つま
り、操作レバー26を任意の位置へ揺動操作することに
よって、苗取量調節軸18の軸芯P5周りでのアーム部
材24の上下揺動調節が行われるとともに、植付伝動ケ
ース11に対する苗載台13の相対高さを所望高さに変
更でき、操作レバー26を係止具27に係合して任意の
位置で係止保持することによって、苗載台13を植付伝
動ケース11に対する所望高さに設定できるようになっ
ている。そして、この操作によって、植付機構12によ
る苗載台13からの苗取り量を調節できるようになって
いる。 【0014】図1〜図3に示すように、苗植付装置4を
駆動する動力は、図外の植付クラッチおよび伝動軸28
を介して断続切り換え自在に走行機体1から供給される
ようになっている。走行機体1から供給された動力は、
苗植付装置4の作業姿勢においては、図2に示すよう
に、ベベルギア機構(図示せず)が内装されたギアケー
ス29により左右に分配された後、ユニバーサルジョイ
ントを備えた左右の中継軸30、および、ギアケース2
9と左右の中継軸30との間に夫々介装された爪クラッ
チ機構31を介して、左右のフィードケース9へ伝達さ
れるようになっている。また、苗植付装置4の作業姿勢
においては、図3に示すように、爪クラッチ機構31が
分離され、走行機体1からの動力が左右のフィードケー
ス9へ伝達されないようになっている。 【0015】以上の構成から、図2に示すように、左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける内横側部同士となる
左右の苗載台13における内横側縁部同士、左右のフロ
ート支点パイプ16における連結部材16a,16b同
士、および、左右の苗取量調節軸18における連結部材
18a,18b同士、などを連結することによって、分
割を行わない苗植付装置4の作業姿勢を現出できるよう
になっている。また、図3に示すように、左右の苗載台
13における内横側縁部同士、左右のフロート支点パイ
プ16における連結部材16a,16b同士、および、
左右の苗取量調節軸18における連結部材18a,18
b同士、などを連結解除するとともに、左右の苗植付装
置部4A,4Bにおける背面部同士を向かい合わせるこ
とによって、機体横方向への張出量を減少させる苗植付
装置4の格納姿勢を現出できるようになっている。尚、
苗植付装置4の格納姿勢においては、センタフロート1
4が、苗植付装置4の最後端に位置して機体後方に露出
するようになっている。 【0016】図1及び図8に示すように、走行機体1に
は、マイクロコンピュータを備えた制御装置32が搭載
されるとともに、その操縦部には、前後揺動自在に枢支
された植付クラッチレバー33が備えられている。植付
クラッチレバー33の揺動支点部には、植付クラッチレ
バー33の操作位置を検出するポテンショメータからな
るレバーセンサ33Aが備えられている。そして、制御
装置32は、レバーセンサ33Aにより検出される植付
クラッチレバー33の「上昇」「中立」「下降」「植付
入」の各操作位置に応じて、リフトシリンダ3に対する
作動油の通流状態を切り換える電磁制御弁34の作動を
制御して、苗植付装置4の上昇操作、昇降停止、下降操
作の各操作状態を現出するとともに、植付クラッチの入
り切り状態を現出するようになっている。つまり、制御
装置32には、植付クラッチレバー33の手動操作に基
づいて苗植付装置4の昇降ならびに植付クラッチの入り
切りを制御する手動制御手段32Aが制御プログラムと
して備えられている。 【0017】図9に示すように、リフトシリンダ3のシ
リンダロッド3Aと、リンク機構2の上部リンク2Aと
の間には、バネ35Aなどによって構成されたサスペン
ション機構35が介装されている。シリンダロッド3A
には、バネ35Aの一端を受ける座金36が固着されて
いる。一方、この田植機には、リフトシリンダ3への装
着によってリフトシリンダ3の収縮作動を阻止する図1
0に示すような収縮防止部材37が装備されている。こ
の収縮防止部材37は、シリンダロッド3Aに対して挾
持嵌合可能なU字状の本体部37Aと、把手部37Bに
よって構成されている。そして、図9および図11に示
すように、苗植付装置4を上昇限界位置まで上昇させた
状態で、収縮防止部材37を、リフトシリンダ3におけ
るシリンダ本体3Bの上端面と座金36の下面とにわた
る状態に、シリンダロッド3Aに挾持嵌合させることに
よって、電磁制御弁34などからの作動油のリークによ
る影響を受けることなく、安定した状態で苗植付装置4
を上昇限界位置に保持できるようになっている。ところ
で、苗植付装置4の姿勢切り換え時および格納姿勢にお
いては、苗植付装置4と走行機体1の後部に備えられた
後車輪38との接触を回避することから、苗植付装置4
を上昇限界位置に位置させるようになっている。つま
り、苗植付装置4の姿勢切り換えを行う場合や苗植付装
置4を格納姿勢に切り換えた状態で走行する場合には、
収縮防止部材37をシリンダロッド3Aに挾持嵌合させ
て苗植付装置4を上昇限界位置に保持させておくことに
よって、電磁制御弁34などからの作動油のリークによ
り不測に苗植付装置4が下降して後車輪38と接触して
破損する虞を回避できるようになっている。また、図1
1に示すように、苗植付装置4の格納姿勢においては、
苗植付装置4の最下端部となるサイドフロート15の底
面が、走行機体1のステップ1Aと略同じレベルに位置
するように、格納姿勢における苗植付装置4の高さが設
定されている。これによって、苗植付装置4を格納姿勢
に切り換えた状態で走行する場合には、走行機体1のス
テップ1Aを目安にすることによって、後方の苗植付装
置4を目視しながら操縦する面倒なく、容易に苗植付装
置4と地面側から大きく突出する杭などの障害物との接
触による苗植付装置4の破損の虞を回避できるようにな
っている。 【0018】図6および図7に示すように、センタフロ
ート14の前部には、センタフロート14を地面側へ付
勢するバネ39Aなどによって構成された付勢機構39
の下端が枢支連結されている。付勢機構39の上端側と
なるボス部材39Bは、右側の支持フレーム10の内端
に固着されたブラケット10Aからセンタフロート14
の前部上方部位まで延設された支軸40に枢支された揺
動リンク41の一端に枢支連結されるようになってい
る。揺動リンク41の他端は、一端がフロート支点パイ
プ16に固着された腰折れ式リンク機構42の遊端に枢
支されるようになっている。つまり、付勢機構39は、
苗植え付け深さ調節用の操作レバー21の操作による植
付伝動ケース11に対するセンタフロート14の相対高
さの変更に伴って、その変更量に応じた変更量で高さ変
更されるようになっている。これによって、付勢機構3
9は、苗植え付け深さの変更にかかわらず、センタフロ
ート14の揺動姿勢に応じた所定の押圧力をセンタフロ
ート14に付与するようになっている。 【0019】図2、図3、図6〜図8、図12および図
13に示すように、苗植付装置4には、センタフロート
14の接地圧(圃場泥面の起伏)の変動に伴う第一横軸
芯P4周りの上下揺動変位量(センタフロート14の変
位角)を検出する検出手段43が備えられている。検出
手段43は、センタフロート14の上下揺動変位量を増
幅する増幅機構43Aと、該増幅機構43Aからの上下
揺動変位量を電圧レベル(検出情報の一例)に変換して
制御装置32へ出力するポテンショメータからなる回転
センサ43Bによって構成されている。一方、走行機体
1の操縦部には、圃場泥土の硬さに応じてセンタフロー
ト14の基準姿勢を規定するための検出手段43の基準
電圧レベル(制御目標値)を設定するポテンショメータ
型の設定器44が備えられている。制御装置32は、苗
植え付け作業時において、設定器44により圃場泥土の
硬さに応じた検出手段43の基準電圧レベルが設定され
ると、検出手段43により検出された電圧レベル(セン
タフロート14の上下揺動変位量)に基づいて、設定器
44により設定された基準電圧レベルと、検出手段43
により検出される電圧レベルとが合致するように、電磁
制御弁34の作動を制御して苗植付装置4を昇降させる
ようになっている。 【0020】詳述すると、制御装置32は、例えば、設
定器44により設定された基準電圧レベルと、検出手段
43により検出された電圧レベルとを比較し、基準電圧
レベルが得られる状態となるセンタフロート14の基準
姿勢に対して、検出手段43からの電圧レベルが得られ
る状態となるセンタフロート14の実揺動姿勢が前上が
り状態にあると判断した場合には、電磁制御弁34の作
動を制御して、基準電圧レベルと検出手段43からの電
圧レベルとが合致するように苗植付装置4を上昇させる
ことによって、センタフロート14を基準姿勢に復帰さ
せるようになっている。また、基準電圧レベルと検出手
段43からの電圧レベルとを比較し、センタフロート1
4の基準姿勢に対してセンタフロート14の実揺動姿勢
が前下がり状態にあると判断した場合には、電磁制御弁
34の作動を制御して、基準電圧レベルと検出手段43
からの電圧レベルとが合致するように苗植付装置4を下
降させることによって、センタフロート14を基準姿勢
に復帰させるようになっている。つまり、制御装置32
には、検出手段43からの検出情報としての電圧レベル
に基づいて、センタフロート14が基準姿勢に復帰する
ように苗植付装置4を自動的に昇降させることによっ
て、苗植付装置4を所定の対地高さに維持する自動昇降
制御手段32Bが制御プログラムとして備えられてい
る。この自動昇降制御手段32Bの制御作動によって、
苗植え付け作業時においては、圃場の起伏に沿った、予
め設定された所定の苗植え付け深さでの安定した苗の植
え付けを行えるようになっている。 【0021】図6、図7、図12および図13に示すよ
うに、検出手段43は、センタフロート14を軸支する
揺動アーム17に設置されるようになっている。以下、
検出手段43の支持構造、ならびに、検出手段43とセ
ンタフロート14との連係構造について詳述する。 【0022】センタフロート14を軸支する左右一対の
揺動アーム17のうち、右側(右苗植付装置部4Bにお
ける内方側)に位置する揺動アーム17Aには、この揺
動アーム17Aの揺動支点となるフロート支点パイプ1
6の軸芯P3から後方に向けて延設された第一平行四連
リンク機構45と、センタフロート14の揺動支点とな
る第一横軸芯P4から前方に向けて延設された第二平行
四連リンク機構46とが、揺動アーム17Aと該揺動ア
ーム17Aの中間部に回動自在に枢支された支軸17a
を共用する状態に設けられている。第一平行四連リンク
機構45は、揺動アーム17A、フロート支点パイプ1
6に枢支された縦リンク45a、支軸17aに枢支され
た第一平行四連リンク機構45における延出端側の縦リ
ンクとしてのセンサケース45b、および、縦リンク4
5aとセンサケース45bとを揺動アーム17Aの上方
で連結するロッド45cによって構成されている。縦リ
ンク45aは、苗取量調節軸18に枢支されたブラケッ
ト47と連結され、回動が阻止されるようになってい
る。センサケース45bには、検出手段43の回転セン
サ43Bが支持固定されるようになっている。一方、第
二平行四連リンク機構46は、揺動アーム17A、揺動
アーム17Aの遊端に第一横軸芯P4周りに前後揺動自
在に枢支された縦リンク46a、支軸17aと一体回動
自在に連結された第二平行四連リンク機構46における
延出端側の縦リンク46b、および、それら前後の縦リ
ンク46a,46bを連結するロッド46cによって構
成されている。揺動アーム17A遊端側の縦リンク46
aは、センタフロート14と第一横軸芯P4周りに一体
揺動するようにセンタフロート14に固着されている。
第二平行四連リンク機構46における延出端側の縦リン
ク46bには、検出手段43の増幅機構43Aにおける
検出片としてのセクタギア43aが、支軸17aを介し
て該支軸17a周りに一体揺動自在に連結されている。
セクタギア43aは、回転センサ43Bの操作軸43b
に一体回動自在に固着されたピックアップギア43cと
噛合するようになっており、このセクタギア43aとピ
ックアップギア43cとによって増幅機構43Aが構成
されている。増幅機構43Aは、センサケース45bに
内装されるようになっている。つまり、検出手段43
は、第一平行四連リンク機構45によって支持されると
ともに、第二平行四連リンク機構46によってセンタフ
ロート14の上下揺動変位が伝達される状態にセンタフ
ロート14と連係されるようになっている。 【0023】以上の構成により、揺動アーム17の上下
揺動調節による植付伝動ケース11に対するセンタフロ
ート14の高さ変更(苗植え付け深さの変更)に伴っ
て、その変更量に応じた変更量で検出手段43も高さ変
更されるようになることから、植付伝動ケース11に対
するセンタフロート14の高さ変更に伴って、検出手段
43の基本姿勢が変化し、検出手段43からの電圧レベ
ルが変化する不都合がなくなる。これによって、苗植え
付け深さの変更に起因する上下揺動変位量の検出誤差を
抑制でき、苗を所望の植え付け深さに安定して植え付け
るための苗植付装置4の昇降制御を精度よく行えるよう
になっている。また、以上の構成から、図2、図3およ
び図7に示すように、検出手段43、第一平行四連リン
ク機構45、および、第二平行四連リンク機構46から
なる検出機構Aは、揺動アーム17の延出長さ範囲内に
収まるとともに、右苗植付装置部4Bの分割端側に位置
する揺動アーム17Bよりも右苗植付装置部4Bにおけ
る内方側に設置された状態になる。これによって、セン
タフロート14が最後端に位置して機体後方に露出する
状態となる苗植付装置4の格納姿勢での走行時や、苗植
付装置4の姿勢切り換え時などにおいても、揺動アーム
17Bにより、検出手段43を含む検出機構Aの全体
が、揺動アーム17の延出方向ならびに揺動アーム17
の延出横方向からの他物の接触が阻止された状態に保護
されるようになる。したがって、苗植付装置4の作業姿
勢においては当然のことながら、その格納姿勢での走行
時や、苗植付装置4の姿勢切り換え時などにおいても、
揺動アーム17の延出方向ならびに揺動アーム17の延
出横方向からの他物との接触により、検出手段43を含
む検出機構Aが破損する虞を回避できるようになってい
る。 【0024】図1および図2に示すように、苗植付装置
4には、苗植付装置4の作業姿勢において隣接する状態
となる左右の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の内
横側部側に位置する植付伝動ケース11同士を、センタ
フロート14の後端よりも後方に位置する状態で連結す
る連結杆48が設けられている。その連結構造について
詳述すると、連結杆48により連結される植付伝動ケー
ス11の夫々の後部には、後方に向けて延出された支持
ブラケット49,50が連結されている。図15の
(イ)にも示すように、左苗植付装置部4Aの植付伝動
ケース11に連結された支持ブラケット49の延出端に
は、縦向き姿勢に支持された連結ピン49aが備えられ
ている。右苗植付装置部4Bの植付伝動ケース11に連
結された支持ブラケット50の延出端には、その延出端
から機体前方に向けて切り込まれたスリット50aが形
成されている。一方、連結杆48は、図14にも示すよ
うに、支持ブラケット49の連結ピン49aと係合する
U字状の第一係合部48aを一端に備えた角パイプ材な
どからなる連結杆本体48A、支持ブラケット50のス
リット50aに係合する第二係合部48bを一端に備え
るとともに連結杆本体48Aに摺動自在に内嵌される角
パイプ材などからなる摺動杆48B、連結杆本体48A
に外嵌する状態で摺動杆48Bと一体摺動するように該
摺動杆48Bと連結杆本体48Aに形成された長孔48
cを挿通するピン48dにて連結されたフック金具48
C、および、フック金具48Cと係合可能に連結杆本体
48Aに支持固定されたバックル式の係合金具48Dに
よって構成されている。そして、連結杆48により、苗
植付装置4の作業姿勢において隣接する状態となる左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の内横側部側に
位置する植付伝動ケース11同士を連結する場合は、先
ず、連結杆48の第一係合部48aを支持ブラケット4
9の連結ピン49aと係合し、次に、連結杆48の第二
係合部48bを支持ブラケット50のスリット50aに
係合し、その状態で、図14の実線で示すように、係合
金具48Dをフック金具48Cに係合し、図14の二点
鎖線で示す状態への係合金具48Dに備えたハンドル部
48eの揺動操作により、摺動杆48Bを連結杆本体4
8A側へ引き込む方向に摺動させて、連結杆本体48A
と摺動杆48Bの夫々に備えた挾持片48f,48gに
て支持ブラケット50を挾持した状態で固定するのであ
る。尚、図14および図15に示す符号48hは、係合
金具48Dをフック金具48Cに係合した状態に固定保
持するトグルバネである。また、図15の(イ)に示す
符号50bは、連結杆48の挾持片48gを係止する状
態に屈曲形成された係止部である。 【0025】以上の構成によって、連結杆48は、セン
タフロート14の後端よりも後方に位置する状態で、苗
植付装置4の作業姿勢において隣接する状態となる左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の内横側部側に
位置する植付伝動ケース11同士を連結することができ
るのである。つまり、連結杆48は、苗植付装置4の作
業姿勢における左右の苗植付装置部4A,4Bの連結強
度を向上させるとともに、苗植付装置4の作業姿勢にお
いては、連結された植付伝動ケース11の間に位置して
苗植え付け作業時のセンサフロートとして機能するセン
タフロート14に対する後方からの他物の接触を阻止す
るようになっている。これによって、センタフロート1
4に対する後方からの他物との接触によるセンタフロー
ト14やセンタフロート14に装備された検出手段43
などの破損およびセンサフロートとして機能させる場合
における外乱を防止できるのである。 【0026】一方、図3および図4に示すように、連結
杆48は、苗植付装置4の格納姿勢においては、その姿
勢において対向する状態となる左右の苗植付装置部4
A,4Bの支持フレーム10における分割端側同士にわ
たって架設されることにより、左右の苗植付装置部4
A,4Bを連結するようになっている。その連結構造に
ついて詳述すると、図15の(ロ)にも示すように、左
苗植付装置部4Aの支持フレーム10における分割端側
には、支持ブラケット10Bを介して横向き姿勢に支持
された連結部としての連結ピン10aが備えられてい
る。右苗植付装置部4Bの支持フレーム10における分
割端側には、上端から下方に向けて切り込まれた連結部
としてのスリット10bが形成された連結ブラケット1
0Cが上方に向けて延設されている。そして、連結杆4
8を、苗植付装置4の格納姿勢において対向する状態と
なる左右の苗植付装置部4A,4Bの支持フレーム10
における分割端側同士にわたって架設する場合は、先
ず、連結杆48の第一係合部48aを支持ブラケット1
0Bの連結ピン10aに上方から係合し、次に、連結杆
48の第二係合部48bを連結ブラケット10Cのスリ
ット10bに係合し、その状態で、図14の実線で示す
ように、係合金具48Dをフック金具48Cに係合し、
図14の二点鎖線で示す状態への係合金具48Dに備え
たハンドル部48eの揺動操作により、摺動杆48Bを
連結杆本体48A側へ引き込む方向に摺動させて、連結
杆本体48Aと摺動杆48Bの夫々に備えた挾持片48
f,48gにて連結ブラケット10Cを挾持した状態で
固定するのである。 【0027】以上の構成によって、連結杆48は、左右
の苗植付装置部4A,4Bの格納姿勢における後部側同
士を連結できるとともに、この連結によって、苗植付装
置4を格納姿勢に固定保持できるようになっている。ち
なみに、図2および図3に示すように、苗植付装置4の
格納姿勢においては、左右の苗植付装置部4A,4Bに
おける夫々の支持フレーム10の一端から延設されたガ
ード杆51に備えたフック金具51Aと、苗植付装置4
を上昇限界位置に位置させた状態でリンク機構2の下部
リンク2Bに接当するようにリンク機構2の後端に連結
された横向きフレーム6から前方に向けて延設された左
右一対のストッパアーム52に備えたバックル式の係合
金具52Aとの係合により、左右の苗植付装置部4A,
4Bの格納姿勢における前部側を、横向きフレーム6を
介する状態で連結できるようになっている。 【0028】図16に示すように、走行機体1の前部に
は、エンジン53が搭載されるとともに、エンジン53
の上部を覆うエンジンボンネット1Bが上方に設定され
た横軸芯P6周りに開閉自在に備えられている。エンジ
ンボンネット1Bの前下部には、苗植え付け作業時に前
回の苗植え付け工程で図外の線引きマーカにより形成さ
れたラインに機体中心を一致させるための照準具54
が、横軸芯P7周りに前後揺動自在に枢支されている。
照準具54の先端部には、フック金具54aが備えられ
ている。そして、エンジン53周りのメンテナンス時に
は、フック金具54aをステアリングハンドル55に係
合させることによって、エンジンボンネット1Bを開状
態に固定保持できるようになっている。 【0029】〔別実施例〕 上記の実施例においては、多条植え用の苗植付装置
4として八条植え用のものを例示したが、それ以外に、
例えば、十条植え用や十二条植え用のものであってもよ
い。 また、上記の実施例においては、格納姿勢における
苗植付装置4の高さ(格納姿勢における苗植付装置4の
最下端部が走行機体1のステップ1Aと略同じレベルに
位置する高さ)を、苗植付装置4の上昇限界位置と一致
させたが、格納姿勢における苗植付装置4の高さと苗植
付装置4の上昇限界位置とが一致しないものであっても
よい。 格納姿勢における苗植付装置4の最下端部が走行機
体1のステップ1Aと略同じレベルに位置する高さに格
納姿勢の苗植付装置4を保持する方法としては、例え
ば、制御装置32の制御作動で行うように制御系を構成
する方法であってもよく、また、リフトシリンダ3に対
する作動油の通流をリークなく停止できるように構成さ
れた手動式の断続切換弁などを、リフトシリンダ3と電
磁制御弁34との間に介装させるように油圧回路を構成
する方法であってもよい。 【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】作業姿勢の苗植付装置を示す平面図
【図3】格納姿勢の苗植付装置を示す平面図
【図4】格納姿勢の苗植付装置を示す背面図
【図5】(イ)植付伝動ケースに対するストッパ金具の
離間状態を示す側面図 (ロ)植付伝動ケースに対するストッパ金具の接当状態
を示す側面図 【図6】検出手段の支持構造および連係構造を示すセン
タフロートの側面図 【図7】検出手段の支持構造および連係構造を示すセン
タフロートの平面図 【図8】制御構成を示すブロック図 【図9】リフトシリンダに対する収縮防止部材の嵌合状
態を示す側面図 【図10】収縮防止部材の構成を示す斜視図 【図11】走行機体と格納姿勢の苗植付装置との高さ関
係を示す田植機後部の側面図 【図12】検出手段の構成および支持構造を示す縦断正
面図 【図13】検出手段の構成を示す縦断側面図 【図14】連結杆の構成を示す斜視図 【図15】(イ)作業姿勢の左右の苗植付装置部同士を
連結杆で連結した状態を示す平面図 (ロ)格納姿勢の左右の苗植付装置部同士を連結杆で連
結した状態を示す背面図 【図16】エンジンボンネットの開状態を示す田植機前
部の側面図 【符号の説明】 1 走行機体 1A ステップ2 リンク機構 4 苗植付装置 4A 左苗植付装置部 4B 右苗植付装置部 14 センタフロート 15 サイドフロート
離間状態を示す側面図 (ロ)植付伝動ケースに対するストッパ金具の接当状態
を示す側面図 【図6】検出手段の支持構造および連係構造を示すセン
タフロートの側面図 【図7】検出手段の支持構造および連係構造を示すセン
タフロートの平面図 【図8】制御構成を示すブロック図 【図9】リフトシリンダに対する収縮防止部材の嵌合状
態を示す側面図 【図10】収縮防止部材の構成を示す斜視図 【図11】走行機体と格納姿勢の苗植付装置との高さ関
係を示す田植機後部の側面図 【図12】検出手段の構成および支持構造を示す縦断正
面図 【図13】検出手段の構成を示す縦断側面図 【図14】連結杆の構成を示す斜視図 【図15】(イ)作業姿勢の左右の苗植付装置部同士を
連結杆で連結した状態を示す平面図 (ロ)格納姿勢の左右の苗植付装置部同士を連結杆で連
結した状態を示す背面図 【図16】エンジンボンネットの開状態を示す田植機前
部の側面図 【符号の説明】 1 走行機体 1A ステップ2 リンク機構 4 苗植付装置 4A 左苗植付装置部 4B 右苗植付装置部 14 センタフロート 15 サイドフロート
フロントページの続き
(72)発明者 谷 覚
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(56)参考文献 特開 昭53−2220(JP,A)
特開 平5−284822(JP,A)
特開 昭61−254108(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01C 11/02
A01B 73/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行機体(1)にリンク機構(2)を介
して駆動昇降自在に連結した苗植付装置(4)を、左苗
植付装置部(4A)と右苗植付装置部(4B)とに二分
割可能に、さらに、その一方に属するセンタフロート
(14)が左右のサイドフロート(15)間の中央箇所
に位置する状態に前記左右の苗植付装置部(4A),
(4B)における内横側部同士を接合する作業姿勢と、
前記センタフロート(14)が最後端に位置して機体後
方に露出する状態に前記左右の苗植付装置部(4A),
(4B)における背面部同士を向かい合わせる格納姿勢
とに姿勢切り換え可能に構成した多条植え用の田植機で
あって、 前記苗植付装置(4)の格納姿勢においては、前記苗植
付装置(4)が前記リンク機構(2)における前記走行
機体(1)側の端部よりも前記走行機体(1)から離れ
た位置に位置するように構成し、かつ、前記苗植付装置
(4)の最下端部が前記走行機体(1)のステップ(1
A)と略同じレベルに位置するように格納姿勢における
前記苗植付装置(4)の高さを設定してある多条植え用
の田植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04672795A JP3401359B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 多条植え用の田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04672795A JP3401359B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 多条植え用の田植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08242633A JPH08242633A (ja) | 1996-09-24 |
JP3401359B2 true JP3401359B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=12755378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04672795A Expired - Fee Related JP3401359B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 多条植え用の田植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3401359B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014050333A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Kobashi Kogyo Co Ltd | 畦塗り機 |
-
1995
- 1995-03-07 JP JP04672795A patent/JP3401359B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014050333A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Kobashi Kogyo Co Ltd | 畦塗り機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08242633A (ja) | 1996-09-24 |
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---|---|---|---|
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