JP3389605B2 - 被覆用組成物、被膜および被膜の製法 - Google Patents
被覆用組成物、被膜および被膜の製法Info
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Description
および該被膜の製法に関する。
ミラーには、付着した水滴をはじき、視界を良好にする
ことを目的として、ガラスに撥水性を付与すべく種々の
検討が行なわれている。
46号公報、特開平5−24885号公報には、ガラスなどの
基材上にフルオロアルキル基(Rf基)を含有するシラン
化合物を塗布することが記載されている。また、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報には、フルオロアルキル基含有シラン化
合物またはフルオロアルキル基含有シラン化合物を混合
した金属アルコキシドを酸などにより部分加水分解、重
縮合(ゾル化)させ、ガラス基板上に塗布し、焼成(ゲ
ル化)して撥水性酸化被膜を形成することが記載されて
いる。
撥水性基が被膜の最表面に分布しやすく、摩耗によって
撥水性が低下するといった問題がある。また、フルオロ
アルキル基含有シラン化合物やその縮合体自体は、耐熱
性、耐候性が不充分で、長期間にわたって使用すると劣
化して撥水性能が維持できないという問題がある。
として官能基を有していない含フッ素樹脂粒子を用い、
いわゆるゾル−ゲル法でえられる金属酸化物中に含フッ
素樹脂粒子を分散させることによって、撥水性被膜をう
る方法が種々検討されている。たとえば特開平5−5123
8号、特開平6−329442号、特開平6−340451号、特開
平7−102207号、特開平7−157335号各公報などには、
金属アルコキシド系化合物をアルコールなどの溶媒中で
加水分解および脱水縮合させたゾル溶液にポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン重合体、含フッ素アクリル樹脂などの撥
水性を有する含フッ素樹脂粒子(粉末またはディスパー
ジョン)を混合することによってコーティング液を作製
し、塗布し、焼成(ゲル化)することによって、撥水性
粒子がゾル−ゲル膜中に分布した撥水性被膜をガラスな
どの基材上に形成させることが記載されている。
改善が期待できるが、つぎのような問題がある。
ティング液中の含フッ素樹脂粒子の分散安定性に劣り、
含フッ素樹脂粒子が沈降しやすく、塗布後の被膜が白濁
したり透明性が著しく低下する。
し、焼成工程で塗膜が濃縮されるにしたがって分散安定
性が不充分なため、含フッ素樹脂粒子が凝集し、白濁し
たり透明性に劣る被膜となる。
性は低いため、えられた被膜中の含フッ素樹脂粒子の分
散性が劣り、被膜自体が強度的にもろくなり、耐摩耗性
に劣る被膜となる。
界面接着力が弱く、耐摩耗性試験で含フッ素樹脂粒子の
脱落が起き、撥水性が低下する。
候性などの撥水耐久性に優れた撥水性被膜または撥水性
ガラスおよびそれらに用いる分散安定性に優れた被覆用
組成物はえられていないのが現状である。
らに防汚性、非粘着性、慴動性(耐摩耗性)、耐候性な
どにも優れた多機能性被膜、該被膜の製法および該被膜
が設けられてなる多機能性複合材ならびにこれらに用い
られうる分散安定性に優れた被覆用組成物を提供するこ
とにある。
る撥水性複合材、防汚性複合材、非粘着性複合材、慴動
性複合材、耐候性複合材を提供することにある。
材を提供することにある。
カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選ばれた
少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フッ素エ
チレン性単量体を共重合してえられる官能基含有含フッ
素エチレン性重合体(以下、単に「官能基含有含フッ素
重合体(A)」ともいう)、 (B−1)金属酸化物ゾルおよび (C)溶剤 からなる被覆用組成物に関する。
が微粒子であることが好ましい。
の微粒子が撥水性微粒子であることが好ましい。
が、(a)式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む2
価の含フッ素アルキレン基を表わす)で示される少なく
とも1種の官能基含有含フッ素エチレン性単量体0.05〜
50モル%と (b)該官能基含有含フッ素エチレン性単量体(a)と
共重合可能な少なくとも1種の含フッ素エチレン性単量
体50〜99.95モル% とを共重合してえられる官能基含有含フッ素重合体であ
ることが好ましい。
量体(a)が、式(2): CH2=CFCF2−Rf 1−Y1 (2) [式中、Y1は−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、Rf 1は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキ
レン基またはORf 2(Rf 2は炭素数1〜39の2価の含フッ
素アルキレン基または炭素数1〜39のエーテル基を含む
2価の含フッ素アルキレン基である)を表わす]で示さ
れる官能基含有含フッ素エチレン性単量体であることが
好ましい。
がテトラフルオロエチレンであることが好ましい。
がテトラフルオロエチレン85〜99.7モル%と式(3): CF2=CF−Rf 3 (3) [式中、Rf 3はCF3またはORf 4(Rf 4は炭素数1〜5のパ
ーフルオロアルキル基である)を表わす]で示される単
量体0.3〜15モル%の混合物であることが好ましい。
含有含フッ素重合体(A)の微粒子からなる被膜であっ
て、該被膜中に該微粒子が分散してなる金属酸化物被膜
に関する。
含有含フッ素重合体(A)の撥水性微粒子からなる被膜
であって、該被膜中に該撥水性微粒子が分散してなる金
属酸化物被膜に関する。
セテート、金属カルボキシレー、金属硝酸塩、金属塩化
物よりなる群から選ばれた少なくとも1種からえられる
金属酸化物ゾル(B−1)と乳化重合法によりえられる
前記官能基含有含フッ素重合体(A)の微粒子を含む水
性ディスパージョンを用いる被膜の製法であって、 (1)該金属酸化物ゾル(B−1)と該水性ディスパー
ジョンを混合してコーティング液を調製するコーティン
グ液調製工程、 (2)該コーティング液を基板に塗布して塗膜を形成す
る塗膜形成工程および (3)該塗膜を焼成して該官能基含有含フッ素重合体
(A)の微粒子が分散してなる被膜を形成する被膜形成
工程をへる被膜の製法に関する。
含フッ素エチレン性重合体(A)、金属酸化物ゾル(B
−1)および溶剤(C)からなる被覆用組成物であり、
特定の官能基を導入してえられる官能基含有含フッ素重
合体(A)を用いることに最大の特徴がある。
1)および溶剤(C)中での官能基含有含フッ素重合体
(A)の分散安定性が大幅に向上するとともに、これら
からなる被覆用組成物を用いてえられる被膜は、該被膜
中に官能基含有含フッ素重合体(A)がきわめて均一に
分散しているので、特に透明性が良好で撥水性、防汚
性、非粘着性、慴動性、耐候性、耐熱性に優れることを
見出し、本発明を完成した。
(A)の微粒子を用いたばあいにおいても、前記分散安
定性、透明性、撥水性、防汚性、非粘着性、慴動性、耐
候性、耐熱性がより優れることを見出だすとともに、特
に官能基含有含フッ素重合体(A)の撥水性微粒子を用
いることによりさらにこれらの性能、なかでも特に撥水
性が飛躍的に向上することを見出した。
して、たとえば特開平7−82520号、WO94/06870号、特
開平8−12921号各公報には、ヒドロキシル器を有して
いるハロイドカーボン系ビニルエーテルと含フッ素エチ
レンとの重合体に加水分解性シラン化合物を配合した塗
料用組成物が記載されている。
塗装後、塗膜中の含フッ素重合体をマトリックスとし、
前記シラン化合物が相分離して塗膜表面に分布している
ことを特徴としている。つまり、前記公報に記載されて
いる発明は、屋外の使用で、塗膜表面のシラン化合物を
加水分解させて塗膜表面を親水化し、雨すじ汚れ性を改
善することを目的としたものである。
防汚性、非粘着性、慴動性、耐候性、耐熱性を与えうる
被膜は形成することができない。また、前記公報記載の
含フッ素重合体自体、耐候性は有しても撥水性や耐熱性
が不充分であり、本発明のいわゆるゾル−ゲル法による
被膜の作製時、たとえば焼成工程において熱分解し、外
観不良やフッ素樹脂が有している本来の性能の低下を引
き起こす。
含有含フッ素重合体(A)は、特に官能基含有含フッ素
エチレン性単量体と前記官能基を有しない含フッ素エチ
レン性単量体を共重合してえられる重合体であるのでフ
ッ素含有量が多く、これ自体撥水性、、防汚性、非粘着
性、慴動性、耐候性、耐熱性に優れ、焼成工程において
も熱分解せず、透明で撥水性に優れた金属酸化物被膜を
与えうるものである。
の官能基を有している官能基含有含フッ素重合体(A)
の官能基は、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボ
ン酸塩およびエポキシ基のうちの少なくとも1種であ
り、金属酸化物(B)の種類、金属酸化物のゾル(B−
1)を調製するときに用いる金属アルコキシドなどの出
発原料の種類、基材表面の種類など目的や用途によって
適宜選択されるが、被覆用組成物の分散安定性、被膜焼
成時の耐熱性の面でヒドロキシル基がもっとも好まし
い。
重合体(A)としては、具体的には(a)式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む2
価の含フッ素アルキレン基を表わす)で示される少なく
とも1種の官能基含有含フッ素エチレン性単量体0.05〜
50モル%と (b)該官能基含有含フッ素エチレン性単量体(a)と
共重合可能な少なくとも1種の含フッ素エチレン性単量
体50〜99.95モル% を共重合してえられる官能基含有含フッ素重合体があげ
られ、耐熱性、耐候性、撥水性の点で優れている。
的には式(4): CH2=CF−Rf 5−Y (4) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 5は炭素数1〜40
の2価の含フッ素アルキレン基またはORf 6(Rf 6は炭素
数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1
〜40のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン
基)を表わす]、式(5): CF2=CFCF2−ORf 7−Y (5) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 7は炭素数1〜39
の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜39のエ
ーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン基を表わ
す]、式(2): CH2−CFCF2−Rf 1−Y1 (2) [式中、Y1は式(1)のYと同じ、Rf1は炭素数1〜39
の2価の含フッ素アルキレン基、またはORf 2(Rf 2は炭
素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数
1〜39のエーテル結合を含む2価のアルキレン基)を表
わす または式(6): CH2=CH−Rf 8−Y (6) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 8は炭素数1〜40
の2価の含フッ素アルキレン基]で示される単量体など
があげられる。
含有含フッ素エチレン性単量体が、含フッ素エチレン性
単量体(b)との共重合性が比較的良好な点で、また、
共重合してえられた重合体の耐熱性、撥水性を著しく低
下させない理由で好ましい。
の共重合性や、えられた重合体の耐熱性の面より式
(4)、式(2)で示される単量体が好ましく、特に式
(2)で示される単量体が好ましい。
量体はさらに詳しくは
量体としては、
量体としては、
量体としては、
可能なエチレン性単量体は、既知の単量体より適宜選択
することができるが、撥水性、防汚性、非粘着性、慴動
性、耐候性、耐薬品性、耐熱性を重合体に与えるために
は、含フッ素エチレン性単量体(b)から選ばれる。
テトラフルオロエチレン、式(3): CF2=CF−Rf 3 (3) [式中、Rf 3はCF3またはORf 4(Rf 4は炭素数1〜5のパ
ーフルオロアルキレン基である)を表わす]、ヘキサフ
ルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、ビニ
リデンフルオライド、フッ化ビニル、パーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)類、ヘキサフルオロイソブテ
ン、
ら選ばれ、nはともに1〜5の整数)などがあげられ
る。
前記含フッ素エチレン性単量体(b)に加えて、撥水
性、耐熱性や非粘着性を低下させない範囲でフッ素原子
を有さないエチレン性単量体を共重合してもよい。その
ばあいフッ素原子を有さないエチレン性単量耐は、撥水
性、耐熱性を低下させないためにも炭素数5以下のエチ
レン性単量体から選ばれることが好ましく、具体的には
エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテンなどが
あげられる。
素エチレン性重合体(A)中の官能基含有含フッ素エチ
レン性単量体(a)の含有率は、該組成物中の金属酸化
物ゾル(B−1)および被膜を形成する金属酸化物
(B)の種類、官能基含有含フッ素重合体(A)と金属
酸化物ゾル(B−1)との組成比率、固形分濃度、被膜
中の官能基含有含フッ素重合体(A)の組成比率、さら
に目的や用途によって適宜選択されうるが、好ましくは
0.05〜50モル%、さらに好ましくは0.1〜20モル%、特
に好ましくは0.1〜10モル%である。
有率が、0.05%未満であると、被覆用組成物の分散安定
性が不充分となり、凝析したり、塗膜化後の被膜が白化
したりする。また、被膜中の金属酸化物と被膜中に分散
している官能基含有含フッ素重合体(A)との界面接着
性が不充分となり、摩擦などにより官能基含有含フッ素
重合体(A)が脱落し、撥水性などを低下させる。
(a)の含有率が、50モル%を超えると、官能基含有含
フッ素重合体(A)が有している本来の撥水性が失われ
たり、耐熱性が低下し、高温での焼成時に、熱分解し、
着色、発泡、ピンホールなどの塗膜不良や撥水性能の低
下などをおこしやすい。
素エチレン性重合体(A)の好ましいものをつぎに例示
する。
〜50モル%とテトラフルオロエチレン50〜99.95モル%
との重合体(I)。たとえば官能基を有するポリテトラ
フルオロエチレン(反応性PTFE)。
量体の全量に対して0.05〜50モル%含み、さらに該
(a)を除く単量体の全量に対して、テトラフルオロエ
チレン85〜99.7モル%と前記式(3): CF2=CF−Rf 3 (3) [式中、Rf 3はCF3またはORf 4(Rf 4は炭素数1〜5のパ
ーフルオロアルキル基である)を表わす] で示される単量体0.3〜15モル%との重合体(II)。
ーフルオロ(アルキルビニルエーテル)重合体(反応性
PFA)または官能基を有するテトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン重合体(反応性FEP)。
単量体の全量に対して0.05〜50モル%含み、さらに該単
量体(a)を除く単量体の全量に対して、テトラフルオ
ロエチレン40〜80モル%、エチレン20〜60モル%、その
他の共重合可能な単量体0〜15モル%との重合体(II
I)。たとえば官能基を有するエチレン−テトラフルオ
ロエチレン重合体(反応性ETFE)。
重合体(A)は、200℃以上の高い融点をもち、官能基
含有含フッ素重合体(A)の微粒子が分散されてなる、
官能基含有含フッ素重合体(A)と金属酸化物(B)か
らなる被膜を作製する際、高温での焼成においても溶融
せず、被膜中で微粒子の形態を保持することができるこ
とから好ましい。
素エチレン性重合体(A)は、前記の官能基含有含フッ
素エチレン性単量体(a)と、エチレン性単量体(b)
を周知の重合方法で共重合することによってうることが
できる。なかでも主としてラジカル共重合による方法が
用いられる。すなわち、重合を開始するには、ラジカル
的に進行するものであれば手段は何ら制限されないが、
たとえば有機、無機ラジカル重合開始剤、熱、光あるい
は電離放射線などによって開始される。重合の種類も溶
液重合、バルク重合、懸濁重合、乳化重合などを用いる
ことができる。また、分子量は、重合に用いるモノマー
の濃度、重合開始剤の濃度、連鎖移動剤の濃度、温度に
よって制御される。生成する重合体の組成は、仕込みモ
ノマーの組成によって制御可能である。
(B)と官能基含有含フッ素エチレン性重合体(A)の
微粒子からなる被膜であって、該被膜に該微粒子が分散
してなる前記金属酸化物被膜にも関する。
する金属酸化物(B)は、たとえば金属の有機化合物や
金属の無機化合物を出発原料とし、後述する溶剤(C)
中で加水分解、重縮合によってえられるものなどが好ま
しい。
目的や用途により種々のものを用いることができるが、
たとえば元素周期表における I a族:Li、Na、 I b族:Cu、 II a族:Ca、Sr、Ba、 II b族:Zn、 III a族:Y、 III b族:B、Al、Ga、 IV a族:Ti、Zr、 IV b族:Si、Ge、 V a族:V、Ta、 V b族:P、Sb、 VI a族:W、 ランタニド族:La、Nd などの金属(M)の酸化物があげられ、また、2価以上
の金属であって、アルキル基、含フッ素アルキル基、ア
ミノ基やエポキシ基、ヒドロキシル基などの官能基を有
しているアルキレン基などの有機基(R)が金属(M)
に直接結合した金属酸化物(R−MO)も用いることがで
きる。より具体的な金属酸化物(B)としては、後記す
るものがあげられる。
が、透明で硬度が高く、耐久性に富んだ被膜を形成でき
る点からSi、Al、TiまたはZrから選ばれるものが特に好
ましい。
中の官能基含有含フッ素エチレン性重合体(A)と金属
酸化物(B)の割合(体積比)は、(A)/(B)が1
〜85/99〜15、特に透明性、被膜強度の点から5〜75/25
〜95であるのが好ましい。官能基含有含フッ素重合体
(A)が多すぎると被膜の透明性が低下したり被膜がも
ろくなったりする。逆に少なすぎると撥水性、非粘着
性、防汚性といったフッ素樹脂本来の優れた性能が低下
する。
した金属酸化物被膜であって、前記官能基含有含フッ素
エチレン性重合体(A)の微粒子と前記金属酸化物
(B)の前駆体である金属酸化物ゾル(B−1)(ゲル
化前の加水分解物または低分子縮合体)と溶剤(C)と
からなる被覆用組成物を基材に適用することにより形成
できる。
る。
(C)としては、種々のものがあげられるが、金属酸化
物ゾル(B−1)溶液を均質に調製することができる点
から、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、イソブタノールなどのアルコ
ール類、または加水分解を促進するための水などから選
ばれるものが主として用いられる。
ゾル(B−1)(つまり金属酸化物被膜)の出発原料と
して用いるばあい、エチレングリコール、エチレンオキ
サイド、トリエタノールアミン、キシレンなどを用いて
もよい。また、被覆のき裂などを防ぐためにホルムアミ
ド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、シュウ酸、そ
の他の高沸点溶剤などを使用してもよい。
エチレン性重合体(A)、金属酸化物ゾル(B−1)お
よび溶剤(C)の各成分の組成比率は、目的、用途によ
り適宜選択されうるが、官能基含有含フッ素重合体
(A)と金属酸化物ゾル(B−1)の合計量に対し、官
能基含有含フッ素重合体(A)1〜85重量%、金属酸化
物ゾル(B−1)15〜99重量%であり、官能基含有含フ
ッ素重合体(A)10〜75重量%、金属酸化物ゾル(B−
1)25〜90重量%であることがさらに好ましい。
(A)と金属酸化物ゾル(B−1)の合計量は、0.1〜7
0重量%であり、好ましくは0.5〜50重量%である。
エチレン性重合体(A)は、微粒子であることが好まし
く、塗布後の金属酸化物被膜中に微粒子の形態で分散し
ており、特に耐摩耗性および撥水性に優れた被膜を与え
ることができる。
の平均粒子径は、0.01〜1.0μm程度であり、好ましく
は0.6μm以下であり、この範囲内において特に透明性
を必要とするばあい0.4μm以下であることが好まし
く、また、被覆用組成物の分散安定性、貯蔵安定性、さ
らに被膜の透明性を必要とするばあい0.2μm以下であ
ることがもっとも好ましい。
は、種々の方法で製造されるが、粒子径を細かく、また
均一に制御できることから、乳化重合法によって製造す
ることが好ましい。このばあい、乳化重合によってえら
れた官能基含有含フッ素重合体(A)の水性ディスパー
ジョンを、予め作製しておいた金属酸化物ゾル(B−
1)溶液に直接混合するか、または官能基含有含フッ素
重合体(A)の水性ディスパージョンを含む溶剤中で前
記金属化合物の加水分解、重縮合を行なうことにより、
本発明の被覆用組成物をうることができる。
剤、顔料、染料、増粘剤などの添加剤を用いることがで
きる。
レン性重合体(A)の微粒子および金属酸化物ゾル(B
−1)を含む前記被覆用組成物(ゾル溶液)を、後述す
るガラス、陶器などのセラミックスや金属、合成樹脂な
どの各種基材に塗布し、焼成(ゲル化)すること(すな
わち、ゾル−ゲル法)により、金属酸化物ゾル(B−
1)の重縮合がさらに進み、硬質で高強度の金属酸化物
(B)の被膜が形成され、その被膜中に含フッ素重合体
(A)が粒子状で均一に分散した金属酸化物被膜となっ
たものである。
微粒子が該被膜内部まで均一に分布しているため、該被
膜表面が摩耗され、削れたとしても、該被膜内部までフ
ッ素樹脂の優れた特性(撥水性など)を発揮し、この特
性が低下しないものである。
分散させるために、含フッ素重合体(A)の融点以下で
行うことが好ましい。しかし、溶融粘度が高く溶融しな
いもの(たとえばPTFEなど)を微粒子として用いるばあ
い、含フッ素重合体(A)の分解温度を超えない限り、
融点以上でも焼成することができる。
が、0.01〜100μmである。
膜は、たとえば金属アルコキシド、金属アセチルアセテ
ート、金属カルボキシレート、金属硝酸塩、金属塩化物
よりなる群から選ばれた少なくとも1種を出発原料と
し、加水分解および縮合反応によりえられる金属酸化物
ゾル(B−1)と乳化重合法によりえられる官能基含有
含フッ素重合体(A)の微粒子を含む水性ディスパージ
ョンを用いることによって製造でき、 (1)金属酸化物ゾル(B−1)と該水性ディスパージ
ョンを混合してコーティング液を調製するコーティング
液調製工程、 (2)該コーティング液を基材に塗布して塗膜を形成す
る塗膜形成工程および (3)該塗膜を焼成して該官能基を有している官能基含
有含フッ素重合体(A)の微粒子が分散してなる被膜を
形成する被膜形成工程をへる被膜の製法である。
コキシド、金属アセチルアセテート、金属カルボキシレ
ート、金属硝酸塩、金属塩化物またはこれらのうちの2
種以上の加水分解、重縮合により調製することができ
る。
み、加水分解と重縮合反応を受けて、金属−酸素結合を
有している重合体(金属酸化物)を生成しやすいため好
ましい。
成が困難であったり、金属アルコキシドが一般的に使用
する水、アルコールなどの溶剤に不溶なばあい(たとえ
ば銅のアルコキシドなど)、金属アセチルアセテートや
金属酢酸塩などのカルボン酸塩、オキシ酸塩などを使用
することができる。
合物がないばあい、金属硝酸塩や金属塩化物、金属酸化
物などの無機金属化合物を用いることができる。
Rはアルキル、nは該金属の原子価に相当する数値であ
る)で示される化合物であり、一般に金属Mは、最終的
にえられる相当する金属酸化物を含む被膜の目的、用途
により適宜選択することができ、アルキル基Rは、溶剤
に可溶であるかないか、加水分解反応性、重縮合反応性
などを左右するため、これらのことを考慮して目的に応
じて選択することができる。
ル基のみが結合した化合物のみならず、アルコキシル基
の一部をメチル基、エチル基などのアルキル基で置換し
た化合物、含フッ素アルキル基で置換した化合物、アミ
ノ基、エポキシ基、ヒドロキシル基、メルカプト基など
の官能基を有しているアルキレン基で置換した化合物も
用いることができる。
トネートたとえばZr(COCH2OH3)4、In(COCH2COCH3)
3、Zn(COCH2COCH3)2、金属カルボキシレートたとえ
ばPb(CH3COO)2、Y(C17H35COO)3、Ba(HCOO)2
などがあげられる。
Y(NO3)3・6H2O、Ni(NO3)2・3H2O、金属オキシ塩
化物たとえばZrOCl2、AlOCl、金属塩化物たとえばTiCl4
などがあげられる。また、フュームドシリカなどの金属
酸化物を用いて、再びゾル化して、ゾル−ゲル法を適用
することもできる。
金属酸化物の金属に相当する金属化合物を前記にあげた
化合物のうちから選択し、アルコール系の溶剤に溶解す
る。このばあい、金属化合物は前記溶剤に均一に溶解す
ることが望ましく、溶解する金属化合物を選択すること
が好ましい。
触媒として加えることにより、加水分解、重縮合がおこ
り、金属酸化物の粒子が生成し、金属酸化物ゾル(B−
1)の溶液がえられる。
酢酸、フッ酸などが一般的に用いられ、前記触媒として
のアルカリは、たとえば処理後揮発によって除去できる
アンモニアが好ましく用いられる。
属の種類、用いる金属化合物の種類、目標とするゾルの
重合度などによって異なるが、一般的に室温〜100℃、
好ましくは室温〜80℃程度であり、固形分含量は0.5〜5
0重量%であることが好ましい。
気中の水分で除々に加水分解、重縮合させ、金属酸化物
ゾル(B−1)を調製することも可能である。
ンの調製) 金属酸化物ゾル(B−1)と混合する官能基含有含フ
ッ素重合体(A)の微粒子は、種々の方法で製造でき
る。
合体(A)の粉末を微粉砕し、金属酸化物ゾル(B−
1)溶液へ、界面活性剤などとともに加えて均一に混合
する方法(このばあい、ディスパージョンと同時に後記
コーティング液ができる)、 (ロ)乳化重合法により重合と同時に官能基含有含フッ
素重合体(A)の水性ディスパージョンを製造する(こ
のばあい、直接、金属酸化物ゾル(B−1)溶液と混合
することができる)方法などがあげられるが、生産性や
品質面(小粒径化や、均一粒径化)から、乳化重合法に
より水性ディスパージョンを調製し、水性ディスパージ
ョンの状態で直接、金属酸化物ゾル(B−1)溶液に混
合することが好ましい。混合する官能基含有含フッ素重
合体(A)の微粒子の水性ディスパージョンは、通常1
〜70重量%の固形分含量を有し、好ましくは5〜50重量
%である。
酸化物ゾル(B−1)溶液(コーティング液)を調製す
る方法として、 (ハ)官能基含有含フッ素重合体(A)の微粒子を含む
水性ディスパージョンを含むアルコール溶液中で金属化
合物を加水分解および重縮合させ、金属酸化物ゾル(B
−1)を形成し、コーティング液を調製する方法、 (ニ)予め加水分解、重縮合により調製した金属酸化物
ゾル(B−1)溶液と官能基含有含フッ素重合体(A)
の微粒子を含む水性ディスパージョンを混合し、コーテ
ィング液を調製する方法 のいずれかを採用することができる。
粒子を含むディスパージョンは、この重合体が有してい
る官能基の効果により、アルコール系や他の非水系溶剤
に対し、高い分散安定性を有し、前記いずれかの方法に
よるコーティング液の調製工程においても、微粒子の沈
降や凝析などを起こさないことを見出した。また、塗布
に先立ち、目標の膜厚、基材の種類や形状により、コー
ティング液の固形分濃度を調整したり、増粘剤の添加な
どによるコーティング液の粘度の調整を行なってもよ
い。
セラミックスなどの後述する種々の基材に塗布すること
ができる。
レー、ハケ塗り、ロールコートなど公知の塗布手段で行
なうことができる。
粒子が分散してなる被膜を形成する。通常、焼成に先立
って水や溶剤を除去する乾燥工程が行なわれる。乾燥
は、通常室温〜100℃、好ましくは室温〜80℃程度で行
なう。
(A)の種類によって異なるが、100℃以上、含フッ素
重合体(A)の分解温度未満、好ましくは150℃以上、
官能基含有含フッ素重合体(A)の融点未満で行なわれ
る。100℃以下で行なうと、金属酸化物の縮重合(ゲル
化)が充分に進行しないため、架橋が不充分であり、高
硬度、高強度の被膜がえられにくい。
超えると、発泡や着色のみでなく、撥水性などのフッ素
樹脂の優れた特性が失なわれる。
(A)の微粒子からなる被膜中に、官能基含有含フッ素
重合体(A)を粒子状に分散させるために、焼成は官能
基含有含フッ素重合体(A)の融点以下で行なうことが
好ましい。しかしながら、溶融粘度が高く、溶融しない
もの(たとえばPTFEなどのようなもの)を微粒子として
用いるばあい、官能基含有含フッ素重合体(A)の分解
温度を超えない限り、融点以上でも焼成することができ
る。
体(A)の微粒子と金属酸化物(B)と溶剤(C)から
なる被覆用組成物において、前記微粒子は、撥水性、防
汚性、非粘着性、慴動性、耐候性、耐熱性を有するた
め、多機能性被覆用組成物とすることができ、さらに該
組成物を基材に塗布し、焼成することにより、特に撥水
性、防汚性、非粘着性、慴動性、耐候性、耐熱性に優れ
た被膜を基材に形成することができる。
粒子としては、一般的に含フッ素重合体(A)自体の対
水接触角が80度以上、特に95度以上のものが好ましい。
また、金属酸化物(B)と官能基含有含フッ素重合体
(A)の微粒子からなる被膜中で、該微粒子の形状を保
持するためには、高温での焼成工程において、熱分解や
溶融しない含フッ素重合体が好ましく、詳しくは融点が
150℃以上、好ましくは200℃以上、特に好ましくは250
℃以上のものが用いられる。
熱性に優れた被膜を与える含フッ素重合体(A)として
は、具体的には前述の重合体(I)、(II)、(III)
などが特に好ましくあげられる。
含フッ素エチレン性単量体(a)の含有率は、0.1〜10
モル%であることが特に好ましい。
性、非粘着性、慴動性、耐候性、耐熱性を有することか
ら、前記被膜と基材とからなる多機能性複合材をうるこ
とができる。したがって、本発明はかかる多機能性複合
材にも関する。
ては、金属系基材、非金属系無機基材、合成樹脂基材な
どがあげられる。
る合金類、金属酸化物、金属水酸化物、炭酸塩、硫酸塩
などの金属塩類も含まれる。そのなかでも金属および金
属酸化物、合金類が接着性においてより好ましい。
ッケル、チタン、モリブテン、マグネシウム、マンガ
ン、銅、銀、鉛、スズ、クロム、ベリリウム、タングス
テン、コバルトなど金属や金属化合物およびこれらの2
種以上からなる合金類などがあげられる。
鋼、Cr−Mo鋼、ステンレス鋼、ケイ素鋼、パーマロイな
どの合金鋼、Al−Cl、Al−Mg、Al−Si、Al−Cu−Ni−M
g、Al−Si−Cu−Ni−Mgなどのアルミニウム合金、黄
銅、青銅(ブロンズ)、ケイ素青銅、ケイ素黄銅、洋
白、ニッケル青銅などの銅合金、ニッケルマンガン(D
ニッケル)、ニッケル−アルミニウム(Zニッケル)、
ニッケル−ケイ素、モネルメタル、コンスタンタン、ニ
クロムインコネル、ハステロイなどのニッケル合金など
があげられる。
ム、アルミニウムの酸化物、Al−Cu系、Al−Si系、Al−
Mg系およびAl−Cu−Ni−Mg系、Al−Si−Cu−Ni−Mg系合
金、高力アルミニウム合金、耐食アルミニウム合金など
の鋳造用または展伸用のアルミニウム合金を用いること
ができる。
鋼、Ni鋼、Cr鋼、Ni−Cr鋼、Cr−Mo鋼、Ni−Cr−Mo鋼、
ステンレス鋼、ケイ素鋼、パーマロイ、不感磁性鋼、磁
石鋼、鋳鉄類などを用いることができる。
電気メッキ、溶融メッキ、クロマイジング、シリコナイ
ジング、カロライジング、シェラダイジング、溶射など
を施して他の金属を被膜したり、リン酸塩処理によりリ
ン酸塩被膜を形成させたり、陽極酸化や加熱酸化により
金属酸化物を形成させたり、電気化学的防食を施した基
材へも接着できる。
的として、金属基材表面をリン酸塩、硫酸、クロム酸、
シュウ酸などによる化成処理を施したり、サンドブラス
ト、ショットブラスト、グリットブラスト、ホーニン
グ、ペーパースクラッチ、ワイヤースクラッチ、ヘアー
ライン処理などの表面粗面化処理を施してもよく、意匠
性を目的として、金属表面に、着色、印刷、エッチング
などを施してもよい。
金系基材のばあい、その表面に防食、表面硬化、接着性
の向上などを目的に、苛性ソーダ、シュウ酸、硫酸、ク
ロム酸を用いた陽極酸化を行なって酸化皮膜を形成させ
たもの(アルマイト)や、その他前述の表面処理を施し
たものも用いることもできる。
の、たとえば溶融亜鉛メッキ鋼板、合金化溶融亜鉛メッ
キ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、亜鉛ニッケルメッキ
鋼板、亜鉛アルミニウム鋼板など、浸透法、溶射法によ
り他の金属を被膜したもの、クロム酸系やリン酸系の化
成処理または加熱処理により酸化被膜を形成させたも
の、電気的防食法を施したもの(たとえばガルバニック
鋼板)などでもよい。
器、磁器などがあげられる。
ラス、アルカリガラス、無アルカリガラスなどがあげら
れる。
カーボネート、人工大理石、耐熱エンジニアリングプラ
スチック、熱硬化性樹脂などがあげられる。
ィルム、チューブ、パイプ、板、管、棒その他の異形で
あってもよいが、製品加工性のために最終製品と同じ形
状または最終製品に近い形状であるのが好ましい。
は、撥水性だけでなく、優れた防汚性、非粘着性、慴動
性、耐候性、耐熱性を有することから、さらに官能基含
有含フッ素エチレン性重合体(A)の微粒子が良好な界
面接着性をもってマトリックスである金属酸化物(B)
からなる被膜中に均一に分散し、かつ該被膜が充分な硬
さ、透明性および接着性を有することから、用途に応じ
て各種機能性複合材として、また特定の物品用の複合材
として、多方面にわたって適用することができる。以下
に、本発明の多機能性複合材の実施の形態について詳し
く説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
る調理機器や食器などには、洗浄の際に表面に水が付着
するが、乾燥しやすいように水をはじく性能をもたせる
こと、すなわち撥水性の材料を使用することが要請され
ている。また自動車の分野においては、雨天時などの視
界を良好にすべく、車のフロントガラスやサイドミラー
が水滴をはじくように、これらの部位にも撥水性の材料
を使用することが要請されている。
脂が最も一般的であり、また現実にも使用されている。
起因して、金属またはガラスなどの基材との接着性が充
分ではないという本質的な問題がある。
複合材に、耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐候性、表面特
性(非粘着性、低摩擦性など)、電気絶縁性などに優れ
ている含フッ素重合体が炊飯器やホットプレートなどの
調理機器の加熱面などに適用されている。しかし含フッ
素重合体はその優れた非粘着性に起因して金属表面との
接着性が充分ではなく、(1)接着剤を用いるか、
(2)基材表面にサンドブラストや電気化学的な方法で
エッチングを行ない、表面に凹凸を設け、投錨(アンカ
ー)効果で接着を行なう必要がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、加熱調理面などの表面の被膜を構成する含フッ素重
合体は柔らかいため、たとえば長時間使用中または、ヘ
ラやタワシなどを用いて洗浄するうちに表面の被膜に傷
がついて透明性や意匠性が低下したり、また、たとえば
フロントガラスのワイパーなどによる摩耗により含フッ
素重合体本来の非粘着性や撥水性が低下したりする。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下し、そもそ
も撥水性自体も低下してしまうという問題があった。
号公報、特開平4−325446号公報、特開平5−24885号
公報、特開平4−359086号公報、特開平5−170486号公
報、特開平5−213633号公報、特開平5−51238号、特
開平6−329442号、特開平6−340451号、特開平7−10
2207号、特開平7−157335号各公報)がなされている。
よっても、透明性に優れ、かつ非粘着性、耐摩耗性、耐
熱性、撥油性、耐傷付き性に優れた撥水性の被膜はえら
れていない。
性複合材は、第1に優れた撥水性を長期間維持できるこ
とから、第2に官能基含有含フッ素エチレン性重合体
(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属酸化物
(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充分な硬
さ、透明性および接着性を有することから、第3に官能
基含有含フッ素エチレン性重合体(A)および金属酸化
物(B)からなる被膜が良好な耐熱性、耐摩耗性、耐傷
付き性、非粘着性、撥水性および抗菌性などを有するこ
とから、各種物品、機器や器具、建材などに用いること
ができる。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する撥水性複合材を提供すること
ができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記撥水
性複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記撥水性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記撥水性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(III)である前記撥水性複合材を
提供することができる。
の酸化物である前記撥水性複合材を提供することができ
る。
ニウムの酸化物である前記撥水性複合材を提供すること
ができる。
ウムの酸化物である前記撥水性複合材を提供することが
できる。
記撥水性複合材を提供することができる。
ある前記撥水性複合材を提供することができる。
記撥水性複合材を提供することができる。
る前記撥水性複合材を提供することができる。
記撥水性複合材を提供することができる。
撥水性複合材を提供することができる。
水性複合材を提供することができる。
前記撥水性複合材を提供することができる。
自動車用ガラスを提供することができる。
成物、被膜およびその製法についての記載が原則として
適用できるが、以下、特に好ましい態様について説明す
る。
ち、金属系基材としては、アルミニウム、ステンレス、
鉄、チタンなどの鋼板およびこれらに溶融亜鉛メッキ、
アルミニウムメッキなどを施したメッキ鋼板、クロム
酸、リン酸などの酸化処理をした化成処理鋼板、陽極酸
化を施したアルマイト処理鋼板などのものが通常用いら
れている。
ガラス、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、複層ガラス
などのガラス系基材、タイル、大型陶板、セラミックパ
ネル、レンガなどの窯業系基材、御影石、大理石などの
天然石、高強度コンクリート、ガラス繊維強化コンクリ
ート(GRC)、炭素繊維強化コンクリート(CFRC)、軽
量気泡発泡コンクリート(ALC)、複合ALCなどのコンク
リート系基材、押出成形セメント、複合成形セメントな
どのセメント系基材、その他石綿スレート、ホーロー鋼
板などのものが通常用いられている。
ト、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、人工大理石(不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂を主体とする)、その他塩化ビニル樹脂、アクリル樹
脂またはウレタン樹脂を塗装した塗装鋼板などが用いら
れている。
基材のガラス類、合成樹脂基材のアクリル樹脂やポリカ
ーボネートなどが通常使用されている。
適用する機器や器具の種類や部位により異なるが、0.01
〜100μmであり、好ましくは0.01〜50μmであり、特
に好ましくは0.02〜20μmである。
器や器具、建材およびその部分を以下に具体的に分野別
に列挙するが、これらのみに限られるものではない。
る。以下、それらの代表例をあげるがこれらのみに限ら
れるものではない。
よび内蓋など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(湯垢に対する防汚性)、耐熱水性および
抗菌性を特に効果的に利用することができる。 (b)ガスおよび電気炊飯器、ならびに洗米機構を有す
る炊飯器などの内釜内面ならびに内蓋など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(御飯粒、焦げつきに対する)防汚性およ
び耐熱性を特に効果的に利用することができ、さらにた
わしなどでの洗浄時の被膜の摩耗、傷つきなどによる性
能低下を改善できる。
ー、ざる、包丁、パン用モルダー、パン用リバースシー
ト、パン用分割丸め機などの表面ならびにボールおよび
米びつなどの内面、前記ミキサーにあってはその羽根な
ど これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、
防汚性および耐熱性を特に効果的に利用することができ
る。さらに金属ヘラなどでの摩耗や傷つきによる性能低
下を改善できる。 (b)家庭用電気食品粉砕機、電気フードクラッシャ
ー、台所電気式肉ひき機、台所用電気式ブレンダーおよ
び台所用電気式ミキサーなどの電気式フードプロセッサ
ーなどの内面ならびに羽根など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(野菜や肉汁に対する)および防汚性を特
に効果的に利用することができる。
天板、側面、表面およびそれらの汁受皿覆いの表面など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(油汚れに対する)、耐熱性および透明性
(色、模様などに関する意匠性)を特に効果的に利用す
ることができ、さらにたわしなどで磨いたばあいの摩耗
や傷つきによる性能低下を改善できる。
む)、業務用温蔵庫付電気オーブン、業務用炊事オーブ
ン、業務用炊事レンジなどのオーブン(台所用レン
ジ)、業務用パン焼きがま、家庭用自動パン焼き器など
の製パン用オーブン、トースター、パン用トースターな
どの電気オーブントースターおよび業務用電子レンジ、
電子オーブンレンジなどの電子レンジの内面(金属部
分)ならびにレンジ用パンなど これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(油や焦げつきに対する)、防汚性、耐熱
性を特に効果的に利用することができ、さらにへらやた
わしなどでの摩耗や傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげたオーブンレンジ類の扉内面な
ど これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性、耐熱性、透明性、および電子レンジのば
あいは耐エネルギー線性を特に効果的に利用することが
できる。
べ、電気てんぷら鍋、電気式圧力なべおよび電気式圧力
シチューなべなどの鍋ならびに釜などの内面など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れ、前記揚げな
べおよびてんぷら鍋にあっては油に対する)および耐熱
性を特に効果的に利用することができ、さらにへらやた
わしなどでの摩耗や傷つきを改善できる。
(a)にあげた性質のほか、透明性を特に効果的に利用
することができる。
理くず(廃棄物)処理機の内面など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性および防汚性を特に効果的に利用すること
ができる。
性、非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、
耐熱性および蓋にあっては透明性を特に効果的に利用す
ることができ、金属へらなどでの摩耗や、傷つきによる
性能低下、外観悪化を改善できる。 (b)電磁レンジ、電磁コンロなどの電磁調理機の調理
面など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性、耐熱性および透明性を特に効果的に利用
することができ、たわしなどによる摩耗や傷つきを改善
できる。 (c)業務用食品蒸器などの電気蒸し器などの内面、扉
内部および蓋など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性、防汚性、耐熱性および耐スチーム性を特
に効果的に利用することができ、たわしなどによる摩耗
や傷つきを改善できる。 (d)業務用茹で麺器の内面および蓋など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性、防汚性、耐熱性および耐熱水性を特に効
果的に利用することができ、たわしなどによる摩耗や傷
つきを改善できる。 (e)業務用調理焼物器の内面、内面(金属部分)、扉
内面およびレンジ用パンなど これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)お
よび耐熱性を特に効果的に利用することができ、たわし
などによる摩耗や傷つきを改善できる。 (f)業務用食器、食缶洗浄機などの内面など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性、防汚性および耐熱水性を特に効果的に利
用することができる。 (g)業務用温蔵庫の内面および扉内面など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ撥水
性、非粘着性、防汚性、透明性および耐熱性を特に効果
的に利用することができる。
前記以外の調理機器としてはつぎのようなものがあげら
れる。 前記(b)の範囲のものとして、粥調理機、ライス
ウォーマーなど。 前記(a)の範囲のものとして、各種調理用具(薄
切り用など)、調理道具、調理機械器具、調理用装置
(食品用など)、調理用鉄板、調理用機器および設備、
バーベキュー用具、食品加工機械器具(加圧装置付きな
ど)、チョコレート製造機およびそれに付随する原料処
理用温調器具など)。 前記(b)の範囲のものとして、合成調理機、ベジ
タブルスライサー、フードスライサー、ピーラー、サイ
の目カッター、フードカッター、ミートチョッパー、ミ
ートスライサー、ミートテンダライザー、カッターミキ
サー、ミキサー、フードミキサー、ブレン、リンゴ調理
機、連続割卵機、豆腐切断食品成形機、パン粉付け機、
野菜洗浄機など。 前記の範囲のものとして、ローレンジ、テーブルコ
ンロ、電気レンジ、ガスレンジ、ガステーブル、電気テ
ーブルなど。 前記の範囲のものとして、ガスサラマンダー、電気
サラマンダー、コンベクションオーブン、製パン製ホイ
ロなど。 前記の範囲のものとして、中華なべ、片手なべ、両
手なべ、ガスフライヤー、天ぷらフライヤー、オイルフ
ィルターユニット、そば鍋、回転鍋など。 前記の範囲のものとして、ぎょうざ焼き器、電磁ロ
ーレンジ、ガス蒸器、蒸気蒸器など。
ついて、撥水性に加えて奏される効果に触れつつ例示す
る。
テンドグラスの窓、風防ガラス、遮光割合調節機能をも
つガラスなど。 これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ透明
性、飛散防止性、防汚性、難燃性を特に効果的に利用す
ることができる。
築用金属製内外装パネル、金属製フェンス、金属製タイ
ルおよび金属製建築板など (b)金属製屋根材のほか、ソーラーシステム内蔵屋根
材など (c)金属製開扉のほか、金属製格子、金属製シャッタ
ー、金属製柵および金属製ポーチ(建築用)など (d)金属製ブラインド(野外用、屋外用)、とい、サ
ッシおよび雨戸など (e)金属製天井板のほか、金属製床タイル、塩化ビニ
ル化粧シートを表面にコーティングした金属製壁板など (f)その他自動車用金属製駐車設備、一般的な金属製
美術品など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性(意匠性)を特に効果的に使用する
ことができる。
天然石を貼り付けたコンクリートブロック、セグメント
状または表面がゴム素材からなるコンクリート舗装板、
GRC(繊維補強コンクリート)製壁材などの補強されて
いてもよいコンクリート板 (b)表面がタイル調のセメントなどのセメント押出成
形物。 (c)人造石材などの建築用石材。 (d)建築用タイル、ラスター釉タイル、床タイル、セ
ラミックタイルおよび陶磁製ボーダータイルなどのタイ
ル (e)非金属製の建築用外装材、建築材、建築用パネル
および建築用壁タイルなどの建築用ならびに壁用外装材 (f)ソーラーシステム内蔵セラミック製屋根材などの
屋根材 (g)墓碑、墓標などの墓石 (h)石、コンクリートまたは大理石製の小像、小立
像、像、胸像およびその他の美術品 これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ耐候
性、防汚性、防水性、透明性(意匠性)、加工性、密着
性、前記(c)についてはさらに耐摩耗性、ならびに前
記(g)および(h)についてはさらに風化防止性を特
に効果的に利用することができる。
ど (c)コンクリート用プラスチック製パネル (d)建築用ガスケット (e)防虫、紫外線・熱線遮断および飛散防止用フィル
ム付きカーテン、覆いならびに日よけなど (f)石または表面に石の模様を付したポリ塩化ビニル
製床材 (g)ソーラーシステム内蔵プラスチック製屋根材 (h)隙間を有し、かつ水はけ可能な組合わせ式ポリビ
ニルクロライド製タイル (i)合成樹脂製サッシ (j)カウンター、家具、しきい、壁板、バックスプラ
ッシュ、はば木、浴室およびシャワー室などの囲い壁用
の化粧板 (k)洗面所、シャワー室、トイレ室、便所、移動式簡
易便所、簡易公衆便所などの組立セット (l)サウナ室、車庫などの組立てセット これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、密着
性を特に効果的に利用することができる
どの建築用木材板および化粧板など (b)木製フェンス、室内取付用ドアおよび木製窓枠な
ど (c)合板の裏面にゴム製弾性材を貼り付けてなる木製
建材 (d)木製の建築用組立てセット これらにおいても、本発明の撥水性複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性および
密着性を特に効果的に利用することができる。
ン、商品陳列用パネル、商品陳列台、食事運搬用ワゴ
ン、花台など (b)棚、つい立て、机、長いすおよび整理だんす用棚
板など (c)金属製または各種基材からなる電話ボックス。 これらにおいても、本発明の撥水性複合材のもつ防汚
性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、前記(c)に
ついてはさらに貼り紙付着防止性、密着性、耐摩耗性を
特に効果的に利用することができる
ど (b)セントラルヒーティング用、換気装置用および空
気調和装置用などの金属製ダクト これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ防汚
性、加工性および密着性を特に効果的に利用することが
できる。
テムキッチン (b)電気、ガスおよび石油湯沸器(瞬間湯沸器を含
む) (c)取付け用洗面台、洗面化粧台、家庭用洗髪機、洗
髪機能を有する洗面化粧台、洗面台用洗面器、天板付洗
面器および出窓式洗面台などの洗面台 (d)水洗用便器、車用小型用便器、小便用便器、尿中
成分測定装置付便器および幼児用便器などの便器、温水
洗浄機能付便器、脱臭装置および付便座などの便座、な
らびに水洗便器用水タンク これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ防汚
性、意匠性(透明性)、加工性、耐摩耗性および抗菌性
を効果的に利用することができる。 (e)シャワー室、家庭用サウナおよび業務用サウナバ
スなどを含む浴室にて用いられるライニング、簡易浴槽
および気泡発生装置付浴槽などの浴槽、浴槽に取付ける
取手、石鹸置などの浴室用家具 (f)その他エスカレーター、およびエレベーター(個
人住宅用を含む)などこれらにおいては、本発明の撥水
性複合材のもつ防汚性、意匠性(透明性)、加工性、前
記(a)、(b)および(e)についてはさらに耐熱
性、前記(c)〜(e)についてはさらに耐摩耗性、前
記(f)についてはさらに滑り性または防錆性を特に効
果的に利用することができる。
ル取付用標識などの標識 (b)発行式信号機および機械式信号機などの信号機 (c)各種基材からなるガードレール (d)各種基材からなる電柱 (e)防音壁 (f)その他建築用または構築用のプラスチック製コン
クリート型枠など これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性、加工性、密着性、前記(f)につ
いては離型性を特に効果的に利用することができる。
に対する撥水性が要求されるものが多い。以下に、撥水
性の求められる自動車部品について、撥水性に加えて奏
される効果に触れつつ例示するが、本発明はこれら部品
および自動車にも関する。
ルーフ用ガラス、熱線入りガラスなど 基材:ガラス、ポリカーボネート 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ透明
性、防汚性、ワイパーなどに対する耐摩耗性、耐傷付き
性、耐候性を特に効果的に利用することができる。
ミラーなど 基材:鏡、ガラス 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ透明
性、防汚性、耐傷付き性などを特に効果的に利用するこ
とができる。
ンダー、スポイラー、バンパーなど 基材:鋼板、アクリル樹脂などの塗装面、ポリプロピ
レン(PP)、ウレタン、ポリエステル 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ透明
性、防汚性、耐摩耗性、耐傷付き性などを特に効果的に
利用することができる。
プ、車幅灯、フォグランプ、バックランプ用カバーまた
は電球本体など 基材:ガラス、ポリカーボネート 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 これらにおいては、本発明の撥水性複合材のもつ透明
性、防汚性、耐傷付き性などを特に効果的に利用するこ
とができる。
性、防汚性などを特に効果的に利用することができる。
性、防汚性、耐傷付き性、絶縁性などを特に効果的に利
用することができる。
性、防汚性、耐傷付き性、絶縁性などを特に効果的に利
用することができる。
て、高硬度で透明性の高い撥水性ガラスをうることがで
きる。本発明の官能基含有含フッ素重合体(A)の撥水
性微粒子と金属酸化物(B)からなる撥水性被覆用組成
物をガラスに塗布し、該撥水性微粒子が分散されてなる
被膜が設けられている撥水性ガラスは、特に透明性、耐
摩耗性に優れ、たとえば自動車用のフロントガラスとし
て用いたばあい、ワイパーなどによる摩耗によっても撥
水性が低下しにくいものである。
被覆用組成物の好ましいものとしては、たとえば含フッ
素重合体(A)が前述の撥水性を有している微粒子つま
り前記(I)、(II)または(III)から選ばれる微粒
子であって、金属酸化物(B)が、アルコキシシランな
どのシラン化合物を加水分解、重縮合したシリカゾルを
主成分とし、ばあいによってはAl、Zr、Tiなどの酸化物
を含有させたものであり、溶剤(C)がアルコール類、
水から選ばれたものであることが好ましい。
(A)の撥水性微粒子とシリカゾルを主成分とする組成
物を、前述の調製法にしたがって調製し、ガラスに塗布
し、焼成することによりうることができる。
酸アルカリガラス、鉛アルカリガラス、ソーダ石灰ガラ
ス、カリ石灰ガラス、バリウムガラスなどの珪酸塩ガラ
ス、B2O3およびSiO2を有する硼珪酸ガラス、P2O5を含有
している燐酸塩ガラスなどから選択して用いることがで
きる。
ー用ガラスであってもよい。ガラスの表面は平滑な状態
でも充分密着するが、さらに撥水性被膜との密着性を高
めるために、フッ酸処理、プラズマエッチングを行な
い、表面に微細な凹凸を設けたものも用いることができ
る。
ば官能基含有含フッ素重合体(A)の撥水性微粒子とシ
リカ(SiO2)からなる被膜であって、該被膜中に官能基
含有含フッ素重合体(A)の撥水性微粒子が分散してな
る被膜である。
素重合体(A)の含有率は、5〜85重量%、シリカの含
有率は15〜95重量%であり、好ましくは官能基含有含フ
ッ素重合体(A)10〜80重量%、シリカ20〜90重量%で
ある。
が、0.01〜2μmであり、好ましくは0.02〜1μmであ
り、特に好ましくは0.1〜1μmである。
装建材、エクステリアなどの建築建材ではホコリやバイ
煙などの付着により、食材の加工や加熱を行なう調理機
器または食器では食材の油の付着により、あるいは静電
複写機に代表されるトナーを使用する事務機器ではトナ
ー、指紋の付着により、さらには換気扇などの家電製品
ではホコリ、タバコのヤニ、油の付着により、本来の機
能や美観が損われてしまうため、防汚性の材料をそうし
た付着の可能性のある部位に使用することが要請されて
いる。
ら、建築用ガラス、各種内外壁材、屋根材および内外装
材などの建材、標識、信号機、ガードレール、電柱や防
音壁などの土木用部材などは、周囲、環境にさらされて
使用されているため、その表面には耐候性、ほこり、排
気ガスや雨筋に対する防汚性、透明性、意匠性などが求
められている。また、各種家具、ガステーブルやレンジ
フードなどの厨房用住設、システムキッチン、洗面台、
トイレや浴室などの住宅設備機器には、耐熱性、油、こ
げつきや水垢に対する非粘着性および防汚性が求められ
ている。本実施の形態2においては、前記のような製品
をすべて「建材」というが、これら建材を構成する基材
はガラス、金属、セラミック、合成樹脂やコンクリート
などからなり、その表面は何らの処理も施されていない
ものもあるが、前記要請に対し、建材に用いる複合材
に、耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐候性、表面特性(非
粘着性、低摩擦性など)、電気絶縁性などに優れている
含フッ素重合体が各種建材の表面などに適用されてい
る。しかし含フッ素重合体はその優れた非粘着性に起因
して金属などの基材の表面との接着性が充分ではなく、
(1)接着剤を用いるか、(2)基材表面にサンドブラ
ストや電気化学的な方法でエッチングを行ない、表面に
凹凸を設け、投錨(アンカー)効果で接着を行なう必要
がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、建材の表面の被膜を構成する含フッ素重合体は一般
に柔らかいため、たとえば長時間使用中または、タワシ
などを用いて洗浄するうちに表面の被膜に傷がついて透
明性や意匠性が低下したり、また、摩耗をすることによ
り含フッ素重合体本来の耐候性、防汚性、撥水性や防汚
性、非粘着性が低下したりする。さらに柔らかいため
に、外装用建材に施したばあい、ゴミやほこり、汚れな
どが、被膜中に埋め込まれやすく、そのために汚れつき
やすく、また取り除きにくいばあいもある。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下してしまう
という問題があった。
ラーに付着した水滴をはじき、視界を良好にすることを
目的として、ガラスに撥水性を付与する検討が種々行な
われており、これらを防汚性を求める分野で利用するこ
とが考えられる。
平4−325446号公報、特開平5−24885号公報、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報、特開平5−51238号、特開平6−32944
2号、特開平6−340451号、特開平7−102207号、特開
平7−157335号各公報)がなされていることが引用され
る。
よっても、透明性に優れ、かつ耐摩耗性、耐熱性、撥水
撥油性、耐傷付き性に優れた防汚性の被膜はえられてい
ない。
性複合材は、第1に優れた防汚性を長期間維持できるこ
とから、第2に官能基含有含フッ素エチレン性重合体
(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属酸化物
(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充分な硬
さ、透明性および接着性を有することから、第3に官能
基含有含フッ素エチレン性重合体(A)および金属酸化
物(B)からなる被膜が良好な耐熱性、耐候性、耐摩耗
性、耐傷付き性、非粘着性、撥水性および抗菌性などを
有することから、各種機器や器具、建材などに用いるこ
とができる。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する防汚性複合材を提供すること
ができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記防汚
性複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記防汚性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記防汚性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(III)である前記防汚性複合材を
提供することができる。
の酸化物である前記防汚性複合材を提供することができ
る。
ニウムの酸化物である前記防汚性複合材を提供すること
ができる。
ウムの酸化物である前記防汚性複合材を提供することが
できる。
記防汚性複合材を提供することができる。
ある前記防汚性複合材を提供することができる。
ス、コンクリート、セメント、タイルまたは陶板である
前記防汚性複合材を提供することができる。
前記防汚性複合材を提供することができる。
成物、被膜およびその製法についての記載が原則として
適用できるが、以下、特に好ましい態様について説明す
る。
ち、金属系基材としては、アルミニウム、ステンレス、
鉄、チタンなどの鋼板およびこれらに溶融亜鉛メッキ、
アルミニウムメッキなどを施したメッキ鋼板、クロム
酸、リン酸などの酸化処理をした化成処理鋼板、陽極酸
化を施したアルマイト処理鋼板などのものが通常用いら
れている。
ガラス、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、複層ガラス
などのガラス系基材、タイル、大型陶板、セラミックパ
ネル、レンガなどの窯業系基材、御影石、大理石などの
天然石、高強度コンクリート、ガラス繊維強化コンクリ
ート(GRC)、炭素繊維強化コンクリート(CFRC)、軽
量気泡発泡コンクリート(ALC)、複合ALCなどのコンク
リート系基材、押出成形セメント、複合成形セメントな
どのセメント系基材、その他石綿スレート、ホーロー鋼
板などのものが通常用いられている。
ト、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、人工大理石(不飽和ポリエステル類、アクリル類を
主体としたもの)、その他塩化ビニル樹脂、アクリル樹
脂またはウレタン樹脂を塗装した塗装鋼板などが用いら
れている。
材のガラス類、合成樹脂基材のアクリル樹脂やポリカー
ボネートなどが通常使用されている。
は、適用する機器や器具の種類や部位により異なるが、
0.01〜100μmであり、好ましくは0.01〜70μmであ
り、特に好ましくは0.02〜50μmである。
器や器具、建材およびその部分を以下に分野別に列挙す
るが、これらのみに限られるものではない。
多く、特に防汚性が要求されるものである。以下、それ
らの代表例をあげるがこれらのみに限られるものではな
い。
よび内蓋など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(湯垢に対する)、耐熱水性および抗菌性を特に効果
的に利用することができる。 (b)ガスおよび電気炊飯器、ならびに洗米機構を有す
る炊飯器などの内釜内面ならびに内蓋など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(御飯粒、焦げつきに対する)および耐熱性を特に効
果的に利用することができ、さらにたわしなどでの洗浄
時の被膜の摩耗、傷つきなどによる性能低下を改善でき
る。
ー、ざる、包丁、パン用モルダー、パン用リバースシー
ト、パン用分割丸め機などの表面ならびにボールおよび
米びつなどの内面、前記ミキサーにあってはその羽根な
ど これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)および耐熱性
を特に効果的に利用することができる。さらに金属ヘラ
などでの摩耗や傷つきによる性能低下を改善できる。 (b)家庭用電気食品粉砕機、電気フードクラッシャ
ー、台所電気式肉ひき機、台所用電気式ブレンダーおよ
び台所用電気式ミキサーなどの電気式フードプロセッサ
ーなどの内面ならびに羽根など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(野菜や肉汁に対する)を特に効果的に利用すること
ができる。
天板、側面、表面およびそれらの汁受皿覆いの表面など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(油汚れに対する)、耐熱性および透明性(色、模様
などに関する意匠性)を特に効果的に利用することがで
き、さらにたわしなどで磨いたばあいの摩耗や傷つきに
よる性能低下を改善できる。
む)、業務用温蔵庫付電気オーブン、業務用炊事オーブ
ン、業務用炊事レンジなどのオーブン(台所用レン
ジ)、業務用パン焼きがま、家庭用自動パン焼き器など
の製パン用オーブン、トースター、パン用トースターな
どの電気オーブントースターおよび業務用電子レンジ、
電子オーブンレンジなどの電子レンジの内面(金属部
分)ならびにレンジ用パンなど これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(油や焦げつきに対する)、耐熱性を特に効果的に利
用することができ、さらにへらやたわしなどでの摩耗や
傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげたオーブンレンジ類の扉内面な
ど これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性、耐熱性、透明性、および電子レンジのばあいは耐エ
ネルギー線性を特に効果的に利用することができる。
べ、電気てんぷら鍋、電気式圧力なべおよび電気式圧力
シチューなべなどの鍋ならびに釜などの内面など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(焦げつき、こびりつき汚れ、前記揚げなべおよびて
んぷら鍋にあっては油に対する)および耐熱性を特に効
果的に利用することができ、さらにへらやたわしなどで
の摩耗や傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげた鍋および釜の蓋など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ前記
(a)にあげた性質のほか、透明性を特に効果的に利用
することができる。
理くず(廃棄物)処理機の内面など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性を特に効果的に利用することができる。
性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、耐熱性およ
び蓋にあっては透明性を特に効果的に利用することがで
き、金属へらなどでの摩耗や、傷つきによる性能低下、
外観悪化を改善できる。 (b)電磁レンジ、電磁コンロなどの電磁調理機の調理
面など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性、耐熱性および透明性を特に効果的に利用することが
でき、たわしなどによる摩耗や傷つきを改善できる。 (c)業務用食品蒸器などの電気蒸し器などの内面、扉
内卯および蓋など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性、耐熱性および耐スチーム性を特に効果的に利用する
ことができ、たわしなどによる摩耗や傷つきを改善でき
る。 (d)業務用茹で麺器の内面および蓋など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性、耐熱性および耐熱水性を特に効果的に利用すること
ができ、たわしなどによる摩耗や傷つきを改善できる。 (e)業務用調理焼物器の内面、内面(金属部分)、扉
内面およびレンジ用パンなど これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)および耐熱性
を特に効果的に利用することができ、たわしなどによる
摩耗や傷つきを改善できる。 (f)業務用食器、食缶洗浄機などの内面など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性および耐熱水性を特に効果的に利用することができ
る。 (g)業務用温蔵庫の内面および扉内面など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ防汚
性、透明性および耐熱性を特に効果的に利用することが
できる。
前記以外の調理機器としては、前記実施の形態1におい
て列挙したものと同様のものがあげられる。
煙、ゴミ、指紋、ほこりなどを原因とする汚れを特にき
らう部分も多い。以下、それらの代表例をあげるが、こ
れらのみに限られるものではない。
ー、その他印刷機能を有する機器 トナーを使用またはトナーが付着しうる部分の材料と
して好適である。たとえばつぎのものがあげられる。
防汚性、耐久性、耐熱性に優れた定着ロールをうること
ができ、官能基含有含フッ素重合体自身が接着性に優れ
ることからプライマーを設けなくてよく、製造加工性に
も優れる。 (b)カラー・モノクロ共用 基材:金属をシリコンゴムまたはウレタンゴムで被覆
し、さらに離型シリコンオイルを塗布したもの 上記基材からなる本発明の防汚性複合材を用いると、
防汚性、紙の離型性、耐摩耗性に優れた定着ロールをう
ることができ、また、官能基含有含フッ素重合体が接着
性に優れることから、プライマー層を設けなくてもよい
ため、製造加工性にも優れる。
したもの 上記基材からなる本発明の防汚性複合材を用いると、
防汚性、耐摩耗性に優れた加圧ロールをうることがで
き、また、官能基含有含フッ素重合体自身がプライマー
層を設けなくてよく、接着性に優れるため製造加工性も
良好である。
防汚性、紙の離型性、耐摩耗性に優れた帯電ロールをう
ることができ、また官能基含有含フッ素重合体自身が接
着性に優れるためプライマー層を設けなくてよく、製造
加工性もよい。
防汚性、紙の離型性、耐摩耗性、弾性に優れた転写ロー
ルをうることができ、また官能基含有含フッ素重合体が
接着性に優れるためプライマー層を設けなくてよく、製
造加工性もよい。
防汚性、耐摩耗性に優れた転写ベルトをうることがで
き、また官能基含有含フッ素重合体自身が接着性に優れ
るためプライマー層を設けなくてよく、製造加工性に優
れる。
イド(PPB)、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリオキシメチレン(POM)またはポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)など)からなるもの 上記基材からなる本発明の防汚性複合材を用いると、
防汚性、耐摩耗性、紙送り性に優れ、ロールを傷付けに
くい分離爪および低摩擦性、耐摩耗性、耐熱性に優れた
定着軸受けをうることができ、官能基含有含フッ素重合
体が接着性に優れることからプライマー層を必要とせず
製造加工性にも優れる。
エーテルイミド、POMまたはPEEKなど)からなるもの 上記基材からなる本発明の防汚性複合材を用いると、
防汚性、耐摩耗性に優れる排紙コロおよび排紙ガイドを
うることができ、官能基含有含フッ素重合体が接着性に
接着性に優れるためにプライマー層を必要とせず製造加
工性にも優れる。
性を利用してつぎのようなOA関連機器用の部品にも用い
ることができる。
(前面) 基材:ガラス 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 この防汚性複合材を用いると、透明性、ほこりや指紋
などに対する防汚性に優れたブラウン管、液晶パネルお
よびプラズマディスプレイをうることができ、またプラ
イマー層を設ける必要がなく製造加工性に優れる。
透明性、ほこりや指紋などに対する防汚性、修正液、イ
ンクなどに対する防汚性に優れたコンタクトガラスをう
ることができ、官能基含有含フッ素重合体が接着性に優
れるためにプライマー層を設ける必要がなく製造加工性
に優れる。
る。以下、各建材について、防汚性に加えて奏される効
果に触れつつ例示する。
テンドグラスの窓、風防ガラス、遮光割合調節機能をも
つガラスなど。 これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ透明
性、非粘着性、難燃性を特に効果的に利用することがで
きる。
築用金属製内外装パネル、金属製フェンス、金属製タイ
ルおよび金属製建築板など (b)金属製屋根材のほか、ソーラーシステム内蔵屋根
材など (c)金属製開扉のほか、金属製格子、金属製シャッタ
ー、金属製柵および金属製ポーチ(建築用)など (d)金属製ブラインド(野外用、屋外用)、とい、サ
ッシおよび雨戸など (e)金属製天井板のほか、金属製床タイル、塩化ビニ
ル化粧シートを表面にコーティングした金属製壁板など (f)その他自動車用金属製駐車設備、一般的な金属製
美術品など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ耐候
性、非粘着性、透明性(意匠性)を特に効果的に使用す
ることができる。
天然石を貼り付けたコンクリートブロック、セグメント
状または表面がゴム素材からなるコンクリート舗装板、
GRC(繊維補強コンクリート)製壁材などの補強されて
いてもよいコンクリート板 (b)表面がタイル調のセメントなどのセメント押出成
形物 (c)人造石材などの建築用石材 (d)建築用タイル、ラスター釉タイル、床タイル、セ
ラミックタイルおよび陶磁製ボーダータイルなどのタイ
ル (e)非金属製の建築用外装材、建築材、建築用パネル
および建築用壁タイルなどの建築用ならびに壁用外装材 (f)ソーラーシステム内蔵セラミック製屋根材などの
屋根材 (g)墓碑、墓標などの墓石 (h)石、コンクリートまたは大理石製の小像、小立
像、像、胸像およびその他の美術品 これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ耐候
性、非粘着性、防水性、透明性(意匠性)、加工性、密
着性、前記(c)についてはさらに耐摩耗性、ならびに
前記(g)および(h)についてはさらに風化防止性を
特に効果的に利用することができる。
ど (c)コンクリート用プラスチック製パネル (d)建築用ガスケット (e)防虫、紫外線・熱線遮断および飛散防止用フィル
ム付きカーテン、覆いならびに日よけなど (f)石または表面に石の模様を付したポリ塩化ビニル
製床材 (g)ソーラーシステム内蔵プラスチック製屋根材 (h)隙間を有し、かつ水はけ可能な組合わせ式ポリビ
ニルクロライド製タイル (i)合成樹脂製サッシ (j)カウンター、家具、しきい、壁板、バックスプラ
ッシュ、はば木、浴室およびシャワー室などの囲い壁用
の化粧板 (k)洗面所、シャワー室、トイレ室、便所、移動式簡
易便所、簡易公衆便所などの組立セット (l)サウナ室、車庫などの組立てセット これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ耐候
性、非粘着性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、密
着性を特に効果的に利用することができる。
どの建築用木材板および化粧板など (b)木製フェンス、室内取付用ドアおよび木製窓枠な
ど (c)合板の裏面にゴム製弾性材を貼り付けてなる木製
建材 (d)木製の建築用組立てセット これらにおいても、本発明の防汚性複合材のもつ耐候
性、非粘着性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性およ
び密着性を特に効果的に利用することができる。
ン、商品陳列用パネル、商品陳列台、食事運搬用ワゴ
ン、花台など (b)棚、つい立て、机、長いすおよび整理だんす用棚
板など (c)金属製または各種基材からなる電話ボックス これらにおいても、本発明の防汚性複合材のもつ非粘
着性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、前記(c)
についてはさらに貼り紙付着防止性、密着性、耐摩耗性
を特に効果的に利用することができる。
ど (b)セントラルヒーティング用、換気装置用および空
気調和装置用などの金属製ダクト これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ非粘
着性、加工性および密着性を特に効果的に利用すること
ができる。
テムキッチン (b)電気、ガスおよび石油湯沸器(瞬間湯沸器を含
む) (c)取付け用洗面台、洗面化粧台、家庭用洗髪機、洗
髪機能を有する洗面化粧台、洗面台用洗面器、天板付洗
面器および出窓式洗面台などの洗面台 (d)水洗用便器、車用小型用便器、小便用便器、尿中
成分測定装置付便器および幼児用便器などの便器、温水
洗浄機能付便器、脱臭装置および付便座などの便座、な
らびに水洗便器用水タンク これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ非粘
着性、意匠性(透明性)、加工性、耐摩耗性および抗菌
性を効果的に利用することができる。 (e)シャワー室、家庭用サウナおよび業務用サウナバ
スなどを含む浴室にて用いられるライニング、簡易浴槽
および気泡発生装置付浴槽などの浴槽、浴槽に取付ける
取手、石鹸置などの浴室用家具 (f)その他エスカレーター、およびエレベーター(個
人住宅用を含む)などこれらにおいては、本発明の防汚
性複合材のもつ非粘着性、意匠性(透明性)、加工性、
前記(a)、(b)および(e)についてはさらに耐熱
性、前記(c)〜(e)についてはさらに耐摩耗性、前
記(f)についてはさらに滑性または防錆性を特に効果
的に利用することができる。
ル取付用標識などの標識 (b)発行式信号機および機械式信号機などの信号機 (c)各種基材からなるガードレール (d)各種基材からなる電柱 (e)防音壁 (f)その他建築用または構築用のプラスチック製コン
クリート型枠など これらにおいては、本発明の防汚性複合材のもつ耐候
性、非粘着性、透明性、加工性、密着性、前記(f)に
ついては離型性を特に効果的に利用することができる。
の車体、窓ガラスなどの外装部材の汚れを防止できる。
また内装についても前記住設と同様の効果がある。その
ほか、ホイール、ミラー、ライトなどの部品についても
同様の効果がある。
リエステル 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:ほこり、ばい煙に対する防汚性、透明性、意匠
性、耐傷付き性。
ス、電車車両用窓ガラス 基材:ガラス 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:ほこり、ばい煙、指紋に対する防汚性、撥水
性、透明性、ワイパー摩耗性。
ど) 適用個所:カバー表面、電球表面 基材:ポリカーボネート、ガラス 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:ほこり、ばい煙に対する防汚性、撥水性、透明
性、耐傷付き性。
ネル、トランク 基材:ウレタン樹脂、PP 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:タバコの煙り、ほこり、指紋に対する防汚性、
透明性、意匠性。
性。
耐傷付き性、透明性、意匠性。
て、各種の家電製品の汚れが問題となる部分、部品に使
用できる。その代表例を以下にあげる。
ン、プロペラ 基材:PP、アルミ、ガルバニウム鋼板、亜鉛メッキ鋼
板 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:ほこり、ばい煙、たばこのヤニに対する防汚
性、ふきとり性、透明性、意匠性、加工性。
板 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:油汚れ、こびりつきに対する防汚性、透明性、
意匠性、タワシなどに対する耐摩耗性、耐傷付き性。
付き性。
キ鋼板 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:食品、調味料に対する防汚性、こびりつきに対
するふきとり性、透明性、意匠性、加工性。
加工性。
いは静電複写機に代表されるトナーを使用する事務機
器、さらには換気扇などの家電製品では、食材やトナ
ー、油などの使用材料が機器やその部分などに付着する
と、本来の機能や美観が損われてしまうため、非粘着性
の材料をそうした付着の可能性のある部位に使用するこ
とが要請されている。
樹脂が最も一般的であり、また現実にも使用されてい
る。
優れた非粘着性に起因して、金属またはガラスなどの基
材との接着性が充分ではないという本質的な問題があ
る。
る複合材に、耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐候性、表面
特性(非粘着性、低摩擦性など)、電気絶縁性などに優
れている含フッ素重合体が炊飯器やホットプレートなど
の調理機器の加熱面などに適用されている。しかし含フ
ッ素重合体はその優れた非粘着性に起因して金属表面と
の接着性が充分ではなく、(1)接着剤を用いるか、
(2)基材表面にサンドブラストや電気化学的な方法で
エッチングを行ない、表面に凹凸を設け、投錨(アンカ
ー)効果で接着を行なう必要がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、加熱調理面などの表面の被膜を構成する含フッ素重
合体は柔らかいため、たとえば長時間使用中または、ヘ
ラやタワシなどを用いて洗浄するうちに表面の被膜に傷
がついて透明性や意匠性が低下したり、また摩耗をする
ことにより含フッ素重合体本来の非粘着性や撥水性が低
下したりする。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下してしまう
という問題があった。
ラーに付着した水滴をはじき、視界を良好にすることを
目的として、ガラスに撥水性を付与する検討が種々行な
われており、これらを非粘着性を求める分野で利用する
ことが考えられる。
平4−325446号公報、特開平5−24885号公報、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報、特開平5−51238号、特開平6−32944
2号、特開平6−340451号、特開平7−102207号、特開
平7−157335号各公報)がなされていることが引用され
る。
よっても、透明性に優れ、かつ耐摩耗性、耐熱性、撥水
撥油性、耐傷付き性に優れた非粘着性の被膜はえられて
いない。
着性複合材は、第1に優れた非粘着性を長期間維持でき
ることから、第2に官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属酸化
物(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充分な
硬さ、透明性および接着性を有することから、第3に官
能基含有含フッ素エチレン性重合体(A)および金属酸
化物(B)からなる被膜が良好な耐熱性、耐摩耗性、耐
傷付き性、防汚性、撥水性および抗菌性などを有するこ
とから、各種機器や器具、建材などに用いることができ
る。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する非粘着性複合材を提供するこ
とができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記非粘
着性複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記非粘着性複合材を
提供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記非粘着性複合材を
提供することができる。
(A)が前記重合体(III)である前記非粘着性複合材
を提供することができる。
の酸化物である前記非粘着性複合材を提供することがで
きる。
ニウムの酸化物である前記非粘着性複合材を提供するこ
とができる。
ウムの酸化物である前記非粘着性複合材を提供すること
ができる。
記非粘着性複合材を提供することができる。
記非粘着性複合材を提供することができる。
前記非粘着性複合材を提供することができる。
粘着性複合材を提供することができる。
組成物、被膜およびその製法についての記載が原則とし
て適用できるが、以下、特に好ましい態様について説明
する。
すべてが採用できるが、特に多く使用されるものとして
は、たとえば金属系基材として 冷延鋼板、 メッキ鋼板、たとえば、Znメッキ鋼板あるいはZn合金
メッキ鋼板、Alメッキ鋼板あるいはAl合金メッキ鋼板、
Crメッキ鋼板(TFS)、Niメッキ鋼板、Cuメッキ鋼板、
ガルバニウム鋼板など、 アルミニウム板、 チタン板、 ステンレス板、 などのものがあげられる。
基材のガラス類、合成樹脂系基材のアクリル樹脂やポリ
カーボネートなどが通常使用されている。
厚は、適用する機器や器具の種類や部位により異なる
が、0.01〜100μmであり、好ましくは0.01〜50μmで
あり、特に好ましくは0.02〜20μmである。
機器や器具、建材およびその部分を以下に具体的に分野
別に列挙するが、これらのみに限られるものではない。
多く、特に非粘着性が要求されるものである。以下、そ
れらの代表例をあげるがこれらのみに限られるものでは
ない。
よび内蓋など これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(湯垢に対する防汚性)、耐熱水性および抗菌性
を特に効果的に利用することができる。 (b)ガスおよび電気炊飯器、ならびに洗米機構を有す
る炊飯器などの内釜内面ならびに内蓋など これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(御飯粒、焦げつきに対する)防汚性および耐熱
性を特に効果的に利用することができ、さらにたわしな
どでの洗浄時の被膜の摩耗、傷つきなどによる性能低下
を改善できる。
ー、ざる、包丁、パン用モルダー、パン用リバースシー
ト、パン用分割丸め機などの表面ならびにボールおよび
米びつなどの内面、前記ミキサーにあってはその羽根な
ど これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、防汚性
および耐熱性を特に効果的に利用することができる。さ
らに金属ヘラなどでの摩耗や傷つきによる性能低下を改
善できる。 (b)家庭用電気食品粉砕機、電気フードクラッシャ
ー、台所電気式肉ひき機、台所用電気式ブレンダーおよ
び台所用電気式ミキサーなどの電気式フードプロセッサ
ーなどの内面ならびに羽根など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(野菜や肉汁に対する)および防汚性を特に効果
的に利用することができる。
天板、側面、表面およびそれらの汁受皿覆いの表面な
ど。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(油汚れに対する)、耐熱性および透明性(色、
模様などに関する意匠性)を特に効果的に利用すること
ができ、さらにたわしなどで磨いたばあいの摩耗や傷つ
きによる性能低下を改善できる。
む)、業務用温蔵庫付電気オーブン、業務用炊事オーブ
ン、業務用炊事レンジなどのオーブン(台所用レン
ジ)、業務用パン焼きがま、家庭用自動パン焼き器など
の製パン用オーブン、トースター、パン用トースターな
どの電気オーブントースターおよび業務用電子レンジ、
電子オーブンレンジなどの電子レンジの内面(金属部
分)ならびにレンジ用パンなど。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(油や焦げつきに対する)、防汚性、耐熱性を特
に効果的に利用することができ、さらにへらやたわしな
どでの摩耗や傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげたオーブンレンジ類の扉内面な
ど。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性、耐熱性、透明性、および電子レンジのばあいは
耐エネルギー線性を特に効果的に利用することができ
る。
べ、電気てんぷら鍋、電気式圧力なべおよび電気式圧力
シチューなべなどの鍋ならびに釜などの内面など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(焦げつき、こびりつき汚れ、前記揚げなべおよ
びてんぷら鍋にあっては油に対する)および耐熱性を特
に効果的に利用することができ、さらにへらやたわしな
どでの摩耗や傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげた鍋および釜の蓋など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ前
記(a)にあげた性質のほか、透明性を特に効果的に利
用することができる。
理くず(廃棄物)処理機の内面など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性および防汚性を特に効果的に利用することができ
る。
粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、耐熱性
および蓋にあっては透明性を特に効果的に利用すること
ができ、金属へらなどでの摩耗や、傷つきによる性能低
下、外観悪化を改善できる。 (b)電磁レンジ、電磁コンロなどの電磁調理機の調理
面など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性、耐熱性および透明性を特に効果的に利用するこ
とができ、たわしなどによる摩耗や傷つきを改善でき
る。 (c)業務用食品蒸器などの電気蒸し器などの内面、扉
内卯および蓋など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性、防汚性、耐熱性および耐スチーム性を特に効果
的に利用することができ、たわしなどによる摩耗や傷つ
きを改善できる。 (d)業務用茹で麺器の内面および蓋など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性、防汚性、耐熱性および耐熱水性を特に効果的に
利用することができ、たわしなどによる摩耗や傷つきを
改善できる。 (e)業務用調理焼物器の内面、内面(金属部分)、扉
内面およびレンジ用パンなど。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)および耐
熱性を特に効果的に利用することができ、たわしなどに
よる摩耗や傷つきを改善できる。 (f)業務用食器、食缶洗浄機などの内面など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性、防汚性および耐熱水性を特に効果的に利用する
ことができる。 (g)業務用温蔵庫の内面および扉内面など。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ非
粘着性、防汚性、透明性および耐熱性を特に効果的に利
用することができる。
る前記以外の調理機器としては、前記実施の形態1にお
いて列挙したものと同様のものがあげられる。
どの付着を特にきらう部分も多い。以下、それらの代表
例をあげるが、これらのみに限られるものではない。
刷機能をもつ機器 トナーを使用またはトナーが付着しうる部分の材料と
して好適である。たとえばつぎのものがあげられる。
状の本発明の非粘着性複合材を用いると、トナー非粘着
性、耐熱性に優れた定着ロールをうることができ、本発
明の被膜が接着性に優れることからプライマーを設けな
くてよく、製造加工性にも優れる。さらに表面硬度が高
く耐摩耗性などの耐久性にも優れる。 (b)カラー・モノクロ共用 基材:金属をシリコンゴムまたはウレタンゴムで被覆
し、さらに離型シリコンオイルを塗布したもの 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料、チューブまたはシート 本発明の非粘着性複合材を用いると、トナー非粘着
性、紙の離型性、耐摩耗性に優れた定着ロールをうるこ
とができ、また、本発明の被膜が接着性に優れることか
ら、プライマー層を設けなくてもよいため、製造加工性
にも優れる。
したもの 上記基材からなる本発明の非粘着性複合材を用いる
と、トナー非粘着性、耐摩耗性に優れた加圧ロールをう
ることができ、また、本発明の被膜がプライマー層を設
けなくてよく、接着性に優れるため製造加工性も良好で
ある。
と、トナー非粘着性、紙の離型性、耐摩耗性に優れた帯
電ロールをうることができ、また、本発明の被膜が接着
性に優れるためプライマー層を設けなくてよく、製造加
工性もよい。
と、トナー非粘着性、紙の離型性、耐摩耗性に優れた転
写ロールをうることができ、また本発明の被膜が接着性
に優れるためプライマー層を設けなくてよく、製造加工
性もよい。
と、トナー非粘着性、耐摩耗性に優れた転写ベルトをう
ることができ、また本発明の被膜が接着性に優れるため
プライマー層を設けなくてよく、製造加工性に優れる。
ド、ポリエーテルイミド、POMまたはPEEKなど)からな
るもの 上記基材からなる本発明の非粘着性複合材を用いる
と、トナー非粘着性、耐摩耗性、紙送り性に優れ、ロー
ルを傷付けにくい分離爪および低摩擦性、耐摩耗性、耐
熱性に優れた定着軸受けをうることができ、本発明の被
膜が接着性に優れることからプライマー層を必要とせず
製造加工性にも優れる。
エーテルイミド、POMまたはPEEKなど)からなるもの 本発明の非粘着性複合材を用いると、トナー非粘着
性、耐摩耗性に優れる排紙コロおよび排紙ガイドをうる
ことができ、本発明の被膜が接着に優れるためにプライ
マー層を必要とせず製造加工性にも優れる。
明性を利用してつぎのようなOA関連機器用の部品にも用
いることができる。
(前面) この非粘着性複合材を用いると、透明性、ほこりや指
紋などに対する非粘着性および防汚性、優れたブラウン
管、液晶パネルおよびプラズマディスプレイをうること
ができ、またプライマー層を設ける必要がなく製造加工
性に優れる。さらに表面硬度も高く、耐摩耗性、耐瘍体
性にも優れる。
や指紋などに対する非粘着性および防汚性、修正液、イ
ンクなどに対する非粘着性に優れたコンタクトガラスを
うることができ、本発明の被膜が接着性に優れるために
プライマー層を設ける必要がなく製造加工性に優れる。
さらに表面硬度も高く、耐摩耗性、耐瘍体性にも優れ
る。
ある。以下、各建材について、非粘着性に加えて奏され
る効果に触れつつ例示する。
ス)、ステンドグラスの窓、風防ガラス、遮光割合調節
機能をもつガラスなど。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ透
明性、防汚性、難燃性を特に効果的に利用することがで
きる。
築用金属製内外装パネル、金属製フェンス、金属製タイ
ルおよび金属製建築板など (b)金属製屋根材のほか、ソーラーシステム内蔵屋根
材など (c)金属製開扉のほか、金属製格子、金属製シャッタ
ー、金属製柵および金属製ポーチ(建築用)など (d)金属製ブラインド(野外用、屋外用)、とい、サ
ッシおよび雨戸など (e)金属製天井板のほか、金属製床タイル、塩化ビニ
ル化粧シートを表面にコーティングした金属製壁板など (f)その他自動車用金属製駐車設備、一般的な金属製
美術品など これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ耐
候性、防汚性、透明性(意匠性)を特に効果的に使用す
ることができる。
天然石を貼り付けたコンクリートブロック、セグメント
状または表面がゴム素材からなるコンクリート舗装板、
GRC(繊維補強コンクリート)製壁材などの補強されて
いてもよいコンクリート板 (b)表面がタイル調のセメントなどのセメント押出成
形物 (c)人造石材などの建築用石材 (d)建築用タイル、ラスター釉タイル、床タイル、セ
ラミックタイルおよび陶磁製ボーダータイルなどのタイ
ル (e)非金属製の建築用外装材、建築材、建築用パネル
および建築用壁タイルなどの建築用ならびに壁用外装材 (f)ソーラーシステム内蔵セラミック製屋根材などの
屋根材 (g)墓碑、墓標などの墓石 (h)石、コンクリートまたは大理石製の小像、小立
像、像、胸像およびその他の美術品 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ耐
候性、防汚性、防水性、透明性(意匠性)、加工性、密
着性、前記(c)についてはさらに耐摩耗性、ならびに
前記(g)および(h)についてはさらに風化防止性を
特に効果的に利用することができる。
ど (c)コンクリート用プラスチック製パネル (d)建築用ガスケット (e)防虫、紫外線・熱線遮断および飛散防止用フィル
ム付きカーテン、覆いならびに日よけなど (f)石または表面に石の模様を付したポリ塩化ビニル
製床材 (g)ソーラーシステム内蔵プラスチック製屋根材 (h)隙間を有し、かつ水はけ可能な組合わせ式ポリビ
ニルクロライド製タイル (i)合成樹脂製サッシ (j)カウンター、家具、しきい、壁板、バックスプラ
ッシュ、はば木、浴室およびシャワー室などの囲い壁用
の化粧板 (k)洗面所、シャワー室、トイレ室、便所、移動式簡
易便所、簡易公衆便所などの組立セット (l)サウナ室、車庫などの組立てセット これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ耐
候性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、密
着性を特に効果的に利用することができる。
どの建築用木材板および化粧板など (b)木製フェンス、室内取付用ドアおよび木製窓枠な
ど (c)合板の裏面にゴム製弾性材を貼り付けてなる木製
建材 (d)木製の建築用組立てセット これらにおいても、本発明の非粘着性複合材のもつ耐
候性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性およ
び密着性を特に効果的に利用することができる。
ン、商品陳列用パネル、商品陳列台、食事運搬用ワゴ
ン、花台など (b)棚、つい立て、机、長いすおよび整理だんす用棚
板など (c)金属製または各種基材からなる電話ボックス これらにおいても、本発明の非粘着性複合材のもつ防
汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、前記(c)
についてはさらに貼り紙付着防止性、密着性、耐摩耗性
を特に効果的に利用することができる。
ど (b)セントラルヒーティング用、換気装置用および空
気調和装置用などの金属製ダクト。 これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ防
汚性、加工性および密着性を特に効果的に利用すること
ができる。
テムキッチン (b)電気、ガスおよび石油湯沸器(瞬間湯沸器を含
む) (c)取付け用洗面台、洗面化粧台、家庭用洗髪機、洗
髪機能を有する洗面化粧台、洗面台用洗面器、天板付洗
面器および出窓式洗面台などの洗面台 (d)水洗用便器、車用小型用便器、小便用便器、尿中
成分測定装置付便器および幼児用便器などの便器、温水
洗浄機能付便器、脱臭装置および付便座などの便座、な
らびに水洗便器用水タンク これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ防
汚性、意匠性(透明性)、加工性、耐摩耗性および抗菌
性を効果的に利用することができる。 (e)シャワー室、家庭用サウナおよび業務用サウナバ
スなどを含む浴室にて用いられるライニング、簡易浴槽
および気泡発生装置付浴槽などの浴槽、浴槽に取付ける
取手、石鹸置などの浴室用家具 (f)その他エスカレーター、およびエレベーター(個
人住宅用を含む)などこれらにおいては、本発明の非粘
着性複合材のもつ防汚性、意匠性(透明性)、加工性、
前記(a)、(b)および(e)についてはさらに耐熱
性、前記(c)〜(e)についてはさらに耐摩耗性、前
記(f)についてはさらに滑性または防錆性を特に効果
的に利用することができる。
ル取付用標識などの標識 (b)発行式信号機および機械式信号機などの信号機 (c)各種基材からなるガードレール (d)各種基材からなる電柱 (e)防音壁 (f)その他建築用または構築用のプラスチック製コン
クリート型枠など これらにおいては、本発明の非粘着性複合材のもつ耐
候性、防汚性、透明性、加工性、密着性、前記(f)に
ついては離型性を特に効果的に利用することができる。
油などに対する非粘着性を必要とする部位が数多くあ
る。たとえば以下のものがあげられる。
鋼板、亜鉛メッキ鋼板など 上記基材からなる本発明の非粘着性複合材を用いる
と、油汚れ、こびりつきなどに対する優れた非粘着性、
ふきとり性を効果的に利用でき、特に透明性、意匠性に
優れ、さらにたわしなどに対する摩耗や傷つきを改善で
きる。
装、吹出口、プロペラなど) 基材:樹脂(PPなど)、アルミニウム、ガルバニウム
鋼板、亜鉛メッキ鋼板など 上記基材からなる本発明の非粘着性複合材を用いる
と、ほこり、ばい煙、たばこのやになどの汚れに対する
優れた非粘着性、ふきとり性を効果的に利用でき、特に
透明性、意匠性、加工性を改善できる。
ニウム鋼板、亜鉛メッキ鋼板など 上記基材からなる本発明の非粘着性複合材を用いる
と、食品、調味料などの汚れ、こびりつきなどに対する
優れた非粘着性、ふきとり性を効果的に利用でき、特に
透明性、意匠性、加工性を改善できる。
び内外装材などの建材、標識、信号機、カードレール、
電柱や防音壁などの土木用部材などは、周囲、環境にさ
らされて使用されているため、その表面には特に耐候性
が求められており、さらにほこり、排気ガスや雨筋に対
する防汚性、透明性、意匠性などが求められている。こ
れら建材を構成する基材はガラス、金属、セラミック、
合成樹脂やコンクリートなどからなり、その表面は何ら
の処理も施されていないものもあるが、前記要請に対
し、建材に用いる複合材に、耐候性、耐熱性、耐薬品
性、耐蝕性、表面特性(非粘着性、低摩擦性など)、電
気絶縁性などに優れている含フッ素重合体が各種建材の
表面などに適用されている。しかし含フッ素重合体はそ
の優れた非粘着性に起因して金属などの基材の表面との
接着性が充分ではなく、(1)接着剤を用いるか、
(2)基材表面にサンドブラストや電気化学的な方法で
エッチングを行ない、表面に凹凸を設け、投錨(アンカ
ー)効果で接着を行なう必要がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、含フッ素重合体は柔らかいために、外装用建材など
に施したばあい、ゴミやほこり、汚れなどが、被膜中に
埋め込まれやすく、そのために汚れがつきやすく、また
取り除きにくく、透明性、意匠性を低下させたりする。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下してしまう
という問題があった。
ラーに付着した水滴をはじき、視界を良好にすることを
目的として、ガラスに撥水性を付与する検討が種々行な
われており、これらを耐候性を求める分野で利用するこ
とが考えられる。
平4−325446号公報、特開平5−24885号公報、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報、特開平5−51238号、特開平6−32944
2号、特開平6−340451号、特開平7−102207号、特開
平7−157335号各公報)がなされていることが引用され
る。
よっても、透明性に優れ、かつ耐摩耗性、耐熱性、撥水
撥油性、耐傷付き性に優れた耐候性の被膜はえられてい
ない。
性複合材は、第1に優れた耐候性を長期間維持できるこ
とから、第2に官能基含有含フッ素エチレン性重合体
(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属酸化物
(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充分な硬
さ、透明性および接着性を有することから、第3に官能
基含有含フッ素エチレン性重合体(A)の微粒子(B)
からなる被膜が良好な耐熱性、耐摩耗性、耐傷付き性、
防汚性、撥水性および抗菌性などを有することから、各
種機器や器具、建材などに用いることができる。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する耐候性複合材を提供すること
ができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記耐候
性複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記耐候性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記耐候性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(III)である前記耐候性複合材を
提供することができる。
の酸化物である前記耐候性複合材を提供することができ
る。
ニウムの酸化物である前記耐候性複合材を提供すること
ができる。
ウムの酸化物である前記耐候性複合材を提供することが
できる。
記耐候性複合材を提供することができる。
ある前記耐候性複合材を提供することができる。
記耐候性複合材を提供することができる。
る前記耐候性複合材を提供することができる。
記耐候性複合材を提供することができる。
耐候性複合材を提供することができる。
候性複合材を提供することができる。
前記耐候性複合材を提供することができる。
成物、被膜およびその製法についての記載が原則として
適用できるが、以下、特に好ましい態様について説明す
る。
うち、金属系基材としては、アルミニウム、ステンレ
ス、鉄、チタンなどの鋼板およびこれらに溶融亜鉛メッ
キ、アルミニウムメッキなどを施したメッキ鋼板、クロ
ム酸、リン酸などの酸化処理をした化成処理鋼板、陽極
酸化を施したアルマイト処理鋼板などのものが通常用い
られている。
ガラス、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、複層ガラス
などのガラス系基材、タイル、大型陶板、セラミックパ
ネル、レンガなどの窯業系基材、御影石、大理石などの
天然石、高強度コンクリート、ガラス繊維強化コンクリ
ート(GRC)、炭素繊維強化コンクリート(CFRC)、軽
量気泡発泡コンクリート(ALC)、複合ALCなどのコンク
リート系基材、押出成形セメント、複合成形セメントな
どのセメント系基材、その他石綿スレート、ホーロー鋼
板などのものが通常用いられている。
ト、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、人工大理石(不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂を主体とする)、その他塩化ビニル樹脂、アクリル樹
脂またはウレタン樹脂を塗装した塗装鋼板などが用いら
れている。
基材のガラス類、合成樹脂基材のアクリル樹脂やポリカ
ーボネートなどが通常使用されている。
は、適用する機器や器具の種類や部位により異なるが、
0.01〜100μmであり、好ましくは0.1〜70μmであり、
特に好ましくは1〜50μmである。
器や器具、建材およびその部分を以下に具体的に分野別
に列挙するが、これらのみに限られるものではない。
ら、耐候性が要求される材料設備などが多い。以下、各
建材について、耐候性に加えて奏される効果に触れつつ
例示する。
(窓ガラス)、ステンドグラスの窓、風防ガラス、遮光
割合調節機能をもつガラスなど。 これらにおいては、本発明の耐候性複合材のもつ透明
性、防汚性、難燃性を特に効果的に利用することができ
る。
築用金属製外装パネル、金属製フェンス、金属製タイル
および金属製建築板など (b)金属製屋根材のほか、ソーラーシステム内蔵屋根
材など (c)金属製開扉のほか、金属製格子、金属製シャッタ
ー、金属製柵および金属製ポーチ(建築用)など (d)金属製ブラインド(野外用、屋外用)、とい、サ
ッシおよび雨戸など (e)金属製天井板のほか、金属製床タイル、塩化ビニ
ル化粧シートを表面にコーティングした金属製壁板など (f)その他自動車用金属製駐車設備、一般的な金属製
美術品など これらにおいては、本発明の耐候性複合材のもつ非粘
着性、防汚性、透明性(意匠性)を特に効果的に使用す
ることができる。
天然石を貼り付けたコンクリートブロック、セグメント
状または表面がゴム素材からなるコンクリート舗装板、
GRC(繊維補強コンクリート)製壁材などの補強されて
いてもよいコンクリート板 (b)表面がタイル調のセメントなどのセメント押出成
形物 (c)人造石材などの建築用石材 (d)建築用タイル、ラスター釉タイル、床タイル、セ
ラミックタイルおよび陶磁製ボーダータイルなどのタイ
ル (e)非金属製の建築用外装材、建築材、建築用パネル
および建築用壁タイルなどの建築用ならびに壁用外装材 (f)ソーラーシステム内蔵セラミック製屋根材などの
屋根材 (g)墓碑、墓標などの墓石 (h)石、コンクリートまたは大理石製の小像、小立
像、像、胸像およびその他の美術品 これらにおいては、本発明の耐候性複合材のもつ非粘
着性、防汚性、防水性、透明性(意匠性)、加工性、密
着性、前記(c)についてはさらに耐摩耗性、ならびに
前記(g)および(h)についてはさらに風化防止性を
特に効果的に利用することができる。
ど (c)コンクリート用プラスチック製パネル (d)建築用ガスケット (e)防虫、紫外線・熱線遮断および飛散防止用フィル
ム付きカーテン、覆いならびに日よけなど (f)石または表面に石の模様を付したポリ塩化ビニル
製床材 (g)ソーラーシステム内蔵プラスチック製屋根材 (h)隙間を有し、かつ水はけ可能な組合わせ式ポリビ
ニルクロライド製タイル (i)合成樹脂製サッシ これらにおいては、本発明の耐候性複合材のもつ非粘
着性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、密
着性を特に効果的に利用することができる。
どの建築用木材板および化粧板など (b)木製フェンス、室内取付用ドアおよび木製窓枠な
ど (c)合板の裏面にゴム製弾性材を貼り付けてなる木製
建材 (d)木製の建築用組立てセット これらにおいても、本発明の耐候性複合材のもつ非粘
着性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性およ
び密着性を特に効果的に利用することができる。
ル取付用標識などの標識 (b)発行式信号機および機械式信号機などの信号機 (c)各種基材からなるガードレール (d)各種基材からなる電柱 (e)防音壁 (f)その他建築用または構築用のプラスチック製コン
クリート型枠など これらにおいては、本発明の耐候性複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性、加工性、密着性、前記(f)につ
いては離型性を特に効果的に利用することができる。
風雨に絶えずさらされて用いられていることから、太陽
電池モジュール全体としても、また各部品においても耐
候性が求められる。以下に本発明の耐候性複合材を適用
することのできるものについて、耐候性のほかに奏され
る効果とともに列記する。
ン、充填剤層(EVA、ガラスなど) 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:透明性、耐候性、防汚性、難燃性。
には、建材と同様に太陽光や風雨にさらされることから
耐候性が求められる。各自動車関連用途について耐候性
に加えて奏される効果についてふれつつ例示する。
ガラス 基材:ガラス 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料、フィルム 効果:透明性、加工性、防汚性、ふきとり性、撥水
性、飛散防止性。
ー) 適用箇所:カバー材表面、電球表面 基材:ガラス、ポリカーボネート 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料、フィルム 効果:耐候性、防汚性、加工性、撥水性。
イ類) 官能基含有含フッ素重合体:I、II、III 適用形態:塗料 効果:耐候性、防汚性、透明性・意匠性、加工性。
の加熱面などは使用時に衣服などに押しつけながら摺り
動かして用いるため、低摩擦性や耐摩耗性などのいわゆ
る摺動性が求められており、摺動性に優れた材料をそう
した部位に使用することが要請されている。
性、耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐候性、非粘着性、電
気絶縁性などに優れている含フッ素重合体がアイロン加
熱面などに適用されている。しかし含フッ素重合体はそ
の優れた非粘着性に起因して金属表面との接着性が充分
ではなく、(1)接着剤を用いるか、(2)基材表面に
サンドブラストや電気化学的な方法でエッチングを行な
い、表面に凹凸を設け、投錨(アンカー)効果で接着を
行なう必要がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、摺動面などの表面の被膜を構成する含フッ素重合体
は柔らかいため、たとえば長時間使用中摩擦・摩耗によ
り被膜に傷がついて透明性や意匠性が低下したり、また
摩耗をすることにより含フッ素重合体本来の摺動性(低
摩擦性)、非粘着性や撥水性が低下したりする。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下してしまう
という問題があった。
ラーに付着した水滴をはじき、視界を良好にすることを
目的として、ガラスに撥水性を付与する検討が種々行な
われており、これらを摺動性(低摩擦性)を求める分野
で利用することが考えられる。
平4−325446号公報、特開平5−24885号公報、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報、特開平5−51238号、特開平6−32944
2号、特開平6−340451号、特開平7−102207号、特開
平7−157335号各公報)がなされていることが引用され
る。
よっても、透明性に優れ、かつ耐熱性、撥水撥油性、耐
傷付き性、ならびに低摩耗性などの摺動性に優れた被膜
はえられていない。
性複合材は、第1に優れた摺動性を長期間維持できるこ
とから、第2に官能基含有含フッ素エチレン性重合体
(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属酸化物
(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充分な硬
さ、透明性および接着性を有することから、第3に官能
基含有含フッ素エチレン性重合体(A)および金属酸化
物(B)からなる被膜が良好な耐熱性、耐傷付き性、防
汚性、撥水性および抗菌性などを有することから、各種
機器や器具などに用いることができる。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する摺動性複合材を提供すること
ができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記摺動
性複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記摺動性複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記摺動性複合材を提
供することができる。
の酸化物である前記摺動性複合材を提供することができ
る。
ニウムの酸化物である前記摺動性複合材を提供すること
ができる。
ウムの酸化物である前記摺動性複合材を提供することが
できる。
記摺動性複合材を提供することができる。
記摺動性複合材を提供することができる。
前記摺動性複合材を提供することができる。
動性複合材を提供することができる。
成物、被膜およびその製法についての記載が原則として
適用できるが、以下、特に好ましい態様について説明す
る。
すべてが採用できるが、特に多く使用されるものとして
は、たとえば金属系基材として 冷延鋼板、 メッキ鋼板、たとえば、Znメッキ鋼板あるいはZn合金
メッキ鋼板、Alメッキ鋼板あるいはAl合金メッキ鋼板、
Crメッキ鋼板(TFS)、Niメッキ鋼板、Cuメッキ鋼板、
ガルバニウム鋼板など、 アルミニウム板、 チタン板、 スレンレス板、 などのものがあげられる。
基材のガラス類、樹脂系基材のアクリル樹脂やポリカー
ボネートなどが通常使用されている。
は、適用する機器や器具の種類や部位により異なるが、
0.01〜100μmであり、好ましくは0.01〜50μmであ
り、特に好ましくは0.02〜20μmである。
器や器具およびその部分を以下に具体的に分野別に列挙
するが、これらのみに限られるものではない。
性や低摩耗性など優れた摺動性が求められる部分も多
い。以下、摺動性のほかに奏される効果に触れつつそれ
らの代表例をあげるが、これらのみに限られるものでは
ない。
である。たとえばつぎのものがあげられる。 (a)分離爪および定着軸受け(表面) 基材:耐熱性樹脂(たとえばPPS、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルイミド、POMまたはPEEKなど)からな
るもの 官能基含有含フッ素重合体:I、II 適用形態:塗料 この摺動性複合材を用いると、トナー非粘着性、耐摩
耗性、紙送り性に優れ、ロールを傷付けにくい分離爪お
よび低摩擦性、耐摩耗性、耐熱性に優れた定着軸受けを
うることができ、官能基含有含フッ素重合体が接着性に
接着性に優れることからプライマー層を必要とせず製造
加工性にも優れる。 (b)排紙コロおよび排紙ガイド 基材:樹脂(たとえばポリエーテルサルファイド、ポリ
アミドイミド、ポリエーテルイミド、POMまたはPEEKな
ど)からなるもの 官能基含有含フッ素重合体:I、II 適用形態:塗料 本発明の摺動性複合材を用いると、トナー非粘着性、
耐摩耗性に優れる排紙コロおよび排紙ガイドをうること
ができ、官能基含有含フッ素重合体が接着性に優れるた
めにプライマー層を必要とせず製造加工性にも優れる。
される部位(部品)などがある。以下、各家電製品につ
いて、摺動性に加えて奏される効果に触れつつ例示す
る。したがって本発明はこれら部品および家電製品にも
関する。
性、加工性、意匠性を特に効果的に利用することができ
る。
要請により、耐摩耗性、低摩耗性を含む摺動性が要求さ
れる部位(部品)などがある。以下、それら住宅設備機
器およびその部位について、摺動性に加えて奏される効
果に触れつつ例示する。したがって本発明はこれら住宅
設備機器およびその部位(部品)にも関する。
性、意匠性、耐候性を特に効果的に利用することができ
る。
耐薬品性を必要とする部位(部品)が数多くある。
性、耐熱性、非粘着性、防汚性を特に効果的に利用する
ことができる。
性、耐熱性を特に効果的に利用することができる。
性、耐熱性を特に効果的に利用することができる。
キシュー、ベアリングテナーなどの表面に塗料などの形
態で塗布し摺動性を付与できる。
性、防錆性、耐薬品性、低トルク施工性を特に効果的に
利用することができる。
着性、防汚染性、加工性、低荷重での切断性を有し効果
的に利用することができる。
品性、加工性、耐摩耗性を特に効果的に利用することが
できる。
性、耐薬品性などを特に効果的に利用することができ
る。
(胃カメラ部品など)、時計部品、農機具部品、機械工
業用無給油軸受類などに用いることができる。
理時間の短縮や、調理してえられた食べ物のおいしさへ
の追求のため、より高温での調理ができることが望まれ
ている。また、そのような機器は調理後に簡単に片づけ
ることができるように油およびこげなどの汚れの除去が
容易であることが望まれているとともに、長期間の使用
によりヘラやタワシなどで表面に傷がついたり摩耗しな
いことも求められている。さらに物品の外観に係わるこ
とから意匠性がよいことも望まれている。
熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐候性、表面特性(非粘着
性、低摩擦性など)、電気絶縁性などに優れている含フ
ッ素重合体が炊飯器やホットプレートなどの調理機器の
加熱面などに適用されている。しかし含フッ素重合体は
その優れた非粘着性に起因して金属表面との接着性が充
分ではなく、(1)接着剤を用いるか、(2)基材表面
にサンドブラストや電気化学的な方法でエッチングを行
ない、表面に凹凸を設け、投錨(アンカー)効果で接着
を行なう必要がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、加熱調理面などの表面の被膜を構成する含フッ素重
合体は柔らかいため、たとえば長時間使用中または、ヘ
ラやタワシなどを用いて洗浄するうちに表面の被膜に傷
がついて透明性や意匠性が低下したり、また摩耗するこ
とにより含フッ素重合体本来の撥水性や非粘着性が低下
したりする。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下してしまう
という問題があった。
ラーに付着した水滴をはじき、視界を良好にすることを
目的として、ガラスに撥水性を付与する検討が種々行な
われており、これらを調理機器の分野で利用することが
考えられる。
平4−325446号公報、特開平5−24885号公報、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報、特開平5−51238号、特開平6−32944
2号、特開平6−340451号、特開平7−102207号、特開
平7−157335号各公報)がなされていることが引用され
る。
よっても、透明性に優れ、かつ耐摩耗性、耐熱性、撥水
撥油性、耐傷付き性に優れた被膜はえられていない。
機器用複合材は、第1に官能基含有含フッ素エチレン性
重合体(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属
酸化物(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充
分な硬さ、透明性および接着性を有することから、第2
に官能基含有含フッ素エチレン性重合体(A)および金
属酸化物(B)からなる被膜が良好な非粘着性、耐熱
性、耐摩耗性、耐傷付き性、防汚性、撥水性および抗菌
性などを有することから、各種調理機器に用いることが
できる。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する調理機器用複合材を提供する
ことができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記調理
機器用複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記調理機器用複合材
を提供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記調理機器用複合材
を提供することができる。
(A)が前記重合体(III)である前記調理機器用複合
材を提供することができる。
の酸化物である前記調理機器用複合材を提供することが
できる。
ニウムの酸化物である前記調理機器用複合材を提供する
ことができる。
ウムの酸化物である前記調理機器用複合材を提供するこ
とができる。
記調理機器用複合材を提供することができる。
記調理機器用複合材を提供することができる。
前記調理機器用複合材を提供することができる。
理機器用複合材を提供することができる。
てなる調理機器を提供することができる。
なる加熱調理機器を提供することができる。
なるホットプレートを提供することができる。
加熱面に用いてなるホットプレートを提供することがで
きる。
材をガラス製の蓋に用いてなるホットプレートを提供す
ることができる。
なるオーブンレンジを提供することができる。
内面に用いてなるオーブンレンジを提供することができ
る。
ングプレートに用いてなるオーブンレンジを提供するこ
とができる。
製の扉に用いてなるオーブンレンジを提供することがで
きる。
なる加熱鍋を提供することができる。
加熱面に用いてなる加熱鍋を提供することができる。
製の蓋に用いてなる加熱鍋を提供することができる。
なるフライパンを提供することができる。
加熱面に用いてなるフライパンを提供することができ
る。
なるフライヤーを提供することができる。
内面に用いてなるフライヤーを提供することができる。
製内面に用いてなるフライヤーを提供することができ
る。
なる炊飯器を提供することができる。
内面に用いてなる炊飯器を提供することができる。
内蓋に用いてなる炊飯器を提供することができる。
なるジャーを提供することができる。
内面に用いてなるジャーを提供することができる。
内蓋に用いてなるジャーを提供することができる。
なる食器または容器を提供することができる。
なる金属製食器または容器を提供することができる。
なるガラス製食器または容器を提供することができる。
なる食品加工用調理機器を提供することができる。
なる食品混合用調理機器を提供することができる。
なる食品切断加工用調理機器を提供することができる。
なるベーカリー機器を提供することができる。
用組成物、被膜およびその製法についての記載が原則と
して適用できるが、以下、特に好ましい態様について説
明する。
のうち、金属系基材としては、 冷延鋼板、 メッキ鋼板、たとえば、Znメッキ鋼板あるいはZn合金
メッキ鋼板、Alメッキ鋼板あるいはAl合金メッキ鋼板、
Crメッキ鋼板(TFS)、Niメッキ鋼板、Cuメッキ鋼板、
ガルバニウム鋼板など、 アルミニウム板、 チタン板、 ステンレス板、 などのものが通常用いられている。
基材のガラス類、樹脂系基材のアクリル樹脂やポリカー
ボネートなどが通常使用されている。
膜厚は、適用する調理機器の種類や部位により異なる
が、0.01〜100μmであり、好ましくは0.01〜50μmで
あり、特に好ましくは0.02〜20μmである。
な調理機器およびその部分を以下に具体的に調理機器の
分野別に列挙する。したがって、本発明は後述する調理
機器および各種部分にも関する。
に示した。
よび内蓋など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
防汚性(湯垢に対する)、耐熱水性および抗菌性を特に
効果的に利用することができる。 (b)ガスおよび電気炊飯器、ならびに洗米機構を有す
る炊飯器などの内釜内面ならびに内蓋など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(御飯粒、焦げつきに対する)防汚性および耐
熱性を特に効果的に利用することができ、さらにたわし
などでの洗浄時の被膜の摩耗、傷つきなどによる性能低
下を改善できる。
ー、ざる、包丁、パン用モルダー、パン用リバースシー
ト、パン用分割丸め機などの表面ならびにボールおよび
米びつなどの内面、前記ミキサーにあってはその羽根な
ど。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、防汚
性および耐熱性を特に効果的に利用することができる。
さらに金属ヘラなどでの摩耗や傷つきによる性能低下を
改善できる。 (b)家庭用電気食品粉砕機、電気フードクラッシャ
ー、台所電気式肉ひき機、台所用電気式ブレンダーおよ
び台所用電気式ミキサーなどの電気式フードプロセッサ
ーなどの内面ならびに羽根など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(野菜や肉汁に対する)および防汚性を特に効
果的に利用することができる。
天板、側面、表面およびそれらの汁受皿覆いの表面な
ど。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(油汚れに対する)、耐熱性および透明性
(色、模様などに関する意匠性)を特に効果的に利用す
ることができ、さらにたわしなどで磨いたばあいの摩耗
や傷つきによる性能低下を改善できる。
む)、業務用温蔵庫付電気オーブン、業務用炊事オーブ
ン、業務用炊事レンジなどのオーブン(台所用レン
ジ)、業務用パン焼きがま、家庭用自動パン焼き器など
の製パン用オーブン、トースター、パン用トースターな
どの電気オーブントースターおよび業務用電子レンジ、
電子オーブンレンジなどの電子レンジの内面(金属部
分)ならびにレンジ用パンなど。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(油や焦げつきに対する)、防汚性、耐熱性を
特に効果的に利用することができ、さらにへらやたわし
などでの摩耗や傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげたオーブンレンジ類の扉内面な
ど。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性、耐熱性、透明性、および電子レンジのばあい
は耐エネルギー線性を特に効果的に利用することができ
る。
べ、電気てんぷら鍋、電気式圧力なべおよび電気式圧力
シチューなべなどの鍋ならびに釜などの内面など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れ、前記揚げなべお
よびてんぷら鍋にあっては油に対する)および耐熱性を
特に効果的に利用することができ、さらにへらやたわし
などでの摩耗や傷つきを改善できる。 (b)前記(a)にあげた鍋および釜の蓋など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
前記(a)にあげた性質のほか、透明性を特に効果的に
利用することができる。
理くず(廃棄物)処理機の内面など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性および防汚性を特に効果的に利用することがで
きる。
非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)、耐熱
性および蓋にあっては透明性を特に効果的に利用するこ
とができ、金属へらなどでの摩耗や、傷つきによる性能
低下、外観悪化を改善できる。 (b)電磁レンジ、電磁コンロなどの電磁調理機の調理
面など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性、耐熱性および透明性を特に効果的に利用する
ことができ、たわしなどによる摩耗や傷つきを改善でき
る。 (c)業務用食品蒸器などの電気蒸し器などの内面、扉
内卯および蓋など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性、防汚性、耐熱性および耐スチーム性を特に効
果的に利用することができ、たわしなどによる摩耗や傷
つきを改善できる。 (d)業務用茹で麺器の内面および蓋など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性、防汚性、耐熱性および耐熱水性を特に効果的
に利用することができ、たわしなどによる摩耗や傷つき
を改善できる。 (e)業務用調理焼物器の内面、内面(金属部分)、扉
内面およびレンジ用パンなど。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性(焦げつき、こびりつき汚れに対する)および
耐熱性を特に効果的に利用することができ、たわしなど
による摩耗や傷つきを改善できる。 (f)業務用食器、食缶洗浄機などの内面など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性、防汚性および耐熱水性を特に効果的に利用す
ることができる。 (g)業務用温蔵庫の内面および扉内面など。 これらにおいては、本発明の調理機器用複合材のもつ
非粘着性、防汚性、透明性および耐熱性を特に効果的に
利用することができる。
きる前記以外の調理機器としては、実施の形態1で列挙
したものと同様のものがあげられる。
び内外装材などの建材、標識、信号機、カードレール、
電柱や防音壁などの土木用部材などは、周囲、環境にさ
らされて使用されているため、その表面には耐候性、ほ
こり、排気ガスや雨筋に対する防汚性、透明性、意匠性
などが求められている。また、各種家具、ガステーブル
やレンジフードなどの厨房用住設、システムキッチン、
洗面台、トイレや浴室などの住宅設備機器には、耐熱
性、油、こげつきや水垢に対する非粘着性および防汚性
が求められている。本実施の形態7においては、前記の
ような製品のすべて「建材」というが、これら建材を構
成する基材はガラス、金属、セラミック、合成樹脂やコ
ンクリートなどからなり、その表面は何らの処理も施さ
れていないものもあるが、前記要請に対し、建材に用い
る複合材に、耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐候性、表面
特性(非粘着性、低摩擦性など)、電気絶縁性などに優
れている含フッ素重合体が各種建材の表面などに適用さ
れている。しかし含フッ素重合体はその優れた非粘着性
に起因して金属などの基材の表面との接着性が充分では
なく、(1)接着剤を用いるか、(2)基材表面にサン
ドブラストや電気化学的な方法でエッチングを行ない、
表面に凹凸を設け、投錨(アンカー)効果で接着を行な
う必要がある。
熱性があって、透明で高い接着力を有する接着剤がない
ため、また、(2)のように基材表面に凹凸を設ける方
法では凹凸の生成により表面を著しく荒らすことにな
り、ガラス基材の透明性や金属系基材の金属光沢などの
色調を活かすことができないという意匠性の問題があ
る。さらに、仮に、透明な接着剤が開発されたとして
も、建材の表面の被膜を構成する含フッ素重合体は一般
に柔らかいため、たとえば長時間使用中または、タワシ
などを用いて洗浄するうちに表面の被膜に傷がついて透
明性や意匠性が低下したり、また摩耗をすることにより
含フッ素重合体本来の耐候性、防汚性、撥水性や非粘着
性が低下したりする。さらに柔らかいために、外装用建
材に施したばあい、ゴミやほこり、汚れなどが、被膜中
に埋め込まれやすく、そのために汚れがつきやすく、ま
た取り除きにくいばあいもある。
被膜にガラス系やアルミニウム系などの無機充填材を添
加して硬さを付与することが行なわれているが、被膜が
もろくなったり、透明性や意匠性などを低下してしまう
という問題があった。
ラーに付着した水滴をはじき、視界を良好にすることを
目的として、ガラスに撥水性を付与する検討が種々行な
われており、これらを建材の分野で利用することが考え
られる。
平4−325446号公報、特開平5−24885号公報、特開平
4−359086号公報、特開平5−170486号公報、特開平5
−213633号公報、特開平5−51238号、特開平6−32944
2号、特開平6−340451号、特開平7−102207号、特開
平7−157335号各公報)がなされていることが引用され
る。
よっても、接着性、透明性だけでなく、耐摩耗性、耐熱
性、撥水撥油性、耐傷付き性に充分に優れた建材用複合
材にふさわしい被膜はえられていない。
用複合材は、第1に官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が良好な界面接着性をもって金属酸化
物(B)からなる被膜中で均一に分散し該被膜が充分な
硬さ、透明性および接着性を有することから、第2に官
能基含有含フッ素エチレン性重合体(A)および金属酸
化物(B)からなる被膜が良好な耐候性、耐汚性、非粘
着性、撥水性、耐熱性、耐摩耗性、耐傷付き性などを有
することから、たとえば建築用ガラス、建材、厨房用住
設、住宅設備機器、土木の分野における各種部材を含む
各種建材に用いることができる。
ル基、カルボン酸塩およびエポキシ基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基含有含フ
ッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜
50モル%と(b)前記の官能基を有さない含フッ素エチ
レン性単量体の少なくとも1種の単量体50〜99.95モル
% とを共重合してなる官能基含有含フッ素エチレン性重合
体(A)の微粒子が金属酸化物(B)層中に分散してい
る被膜を基材表面に有する建材用複合材を提供すること
ができる。
ン性単量体(a)が式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含フッ素ア
ルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン
基、炭素数1〜40のエーテル基を含む含フッ素アルキレ
ン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素
オキシアルキレン基を表す)で示される少なくとも1種
の官能基含有含フッ素エチレン性単量体である前記建材
用複合材を提供することができる。
(A)が前記重合体(I)である前記建材用複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(II)である前記建材用複合材を提
供することができる。
(A)が前記重合体(III)である前記建材用複合材を
提供することができる。
の酸化物である前記建材用複合材を提供することができ
る。
ニウムの酸化物である前記建材用複合材を提供すること
ができる。
ウムの酸化物である前記建材用複合材を提供することが
できる。
記建材用複合材を提供することができる。
前記建材用複合材を提供することができる。
前記建材用複合材を提供することができる。
ネートからなる前記建材用複合材を提供することができ
る。
である前記建材用複合材を提供することができる。
ある前記建材用複合材を提供することができる。
らなる前記建材用複合材を提供することができる。
ートからなる前記建材用複合材を提供することができ
る。
からなる前記建材用複合材を提供することができる。
る建築外装用部材を提供することができる。
カーテンウォールを提供することができる。
屋根用部材を提供することができる。
瓦を提供することができる。
屋根材を提供することができる。
窓用部材を提供することができる。
サッシ類を提供することができる。
雨どいを提供することができる。
エクステリア類を提供することができる。
扉を提供することができる。
外塀を提供することができる。
建築内装用部材を提供することができる。
壁材を提供することができる。
床材を提供することができる。
天井を提供することができる。
造作材を提供することができる。
内装ドアを提供することができる。
ブラインドを提供することができる。
住宅設備機器を提供することができる。
バス−トイレタリーを提供することができる。
洗面台を提供することができる。
便器を提供することができる。
浴槽を提供することができる。
厨房用部材を提供することができる。
システムキッチンを提供することができる。
ガステーブルを提供することができる。
レンジフードを提供することができる。
エレベーターを提供することができる。
エスカレーターを提供することができる。
土木用建材を提供することができる。
道路建設用部材を提供することができる。
道路建設用防音壁を提供することができる。
道路建設用標識を提供することができる。
道路建設用ガードレールを抵抗することができる。
道路建設用信号機カバーを提供することができる。
道路建設用電灯カバーを提供することができる。
上下水道施設部材を提供することができる。
橋梁用部材を提供することができる。
鉄道施設部材を提供することができる。
鉄道施設用ボルトを提供することができる。
鉄道施設用信号機カバーを提供することができる。
鉄道施設用架線を提供することができる。
鉄道施設用鉄塔を提供することができる。
電力施設用部材を提供することができる。
電力施設用ガラスを提供することができる。
電力施設用電柱を提供することができる。
電力施設用アームを提供することができる。
化学プラント用部材を提供することができる。
成物、被膜およびその製法についての記載が原則として
適用できるが、以下、特に好ましい態様について説明す
る。
うち、金属系基材としては、アルミニウム、ステンレ
ス、鉄、チタンなどの鋼板およびこれらに溶融亜鉛メッ
キ、アルミニウムメッキなどを施したメッキ鋼板、クロ
ム酸、リン酸などの酸化処理をした化成処理鋼板、陽極
酸化を施したアルマイト処理鋼板などのものが通常用い
られている。
ラス、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、複層ガラスな
どのガラス系基材、タイル、大型陶板、セラミックパネ
ル、レンガなどの窯業系基材、御影石、大理石などの天
然石、高強度コンクリート、ガラス繊維強化コンクリー
ト(GRC)、炭素繊維強化コンクリート(CFRC)、軽量
気泡発泡コンクリート(ALC)、複合ALCなどのコンクリ
ート系基材、押出成形セメント、複合成形セメントなど
のセメント系基材、その他石綿スレート、ホーロー鋼板
などのものが通常用いられている。
ト、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、人工大理石(不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂を主体とする)、その他塩化ビニル樹脂、アクリル樹
脂またはウレタン樹脂を塗装した塗装鋼板などが用いら
れている。
材のガラス類、合成樹脂基材のアクリル樹脂やポリカー
ボネートなどが通常使用されている。
ィルム、チューブ、パイプ、板、管、棒その他の異形で
あってもよいが、製品加工性のために最終製品と同じ形
状または最終製品に近い形状であるのが好ましい。
は、適用する建材の種類や部位により異なるが、0.01〜
100μmであり、好ましくは0.1〜70μmであり、特に好
ましくは1〜50μmである。
材およびその部分を以下に具体的に建材の分野別に列挙
する。したがって、本発明は後述する建材および各種部
分にも関する。
に示した。なお、表中の「金属酸化物」の欄に記載した
ものは、金属酸化物(B)を構成するのに好ましい金属
(M)である。
ラス)、ステンドグラスの窓、風防ガラス、遮光割合調
節機能をもつガラスなど。 これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ透明
性、防汚性、難燃性を特に効果的に利用することができ
る。
築用金属製内外装パネル、金属製フェンス、金属製タイ
ルおよび金属製建築板など (b)金属製屋根材のほか、ソーラーシステム内蔵屋根
材など (c)金属製開扉のほか、金属製格子、金属製シャッタ
ー、金属製柵および金属製ポーチ(建築用)など (d)金属製ブラインド(野外用、屋外用)、とい、サ
ッシおよび雨戸など (e)金属製天井板のほか、金属製床タイル、塩化ビニ
ル化粧シートを表面にコーティングした金属製壁板など (f)その他自動車用金属製駐車設備、一般的な金属製
美術品など これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性(意匠性)を特に効果的に使用する
ことができる。
天然石を貼り付けたコンクリートブロック、セグメント
状または表面がゴム素材からなるコンクリート舗装板、
GRC(繊維補強コンクリート)製壁材などの補強されて
いてもよいコンクリート板 (b)表面がタイル調のセメントなどのセメント押出成
形物 (c)人造石材などの建築用石材 (d)建築用タイル、ラスター釉タイル、床タイル、セ
ラミックタイルおよび陶磁製ボーダータイルなどのタイ
ル (e)非金属製の建築用外装材、建築材、建築用パネル
および建築用壁タイルなどの建築用ならびに壁用外装材 (f)ソーラーシステム内蔵セラミック製屋根材などの
屋根材 (g)墓碑、墓標などの墓石 (h)石、コンクリートまたは大理石製の小像、小立
像、像、胸像およびその他の美術品 これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ耐候
性、防汚性、防水性、透明性(意匠性)、加工性、密着
性、前記(c)についてはさらに耐摩耗性、ならびに前
記(g)および(h)についてはさらに風化防止性を特
に効果的に利用することができる。
ど (c)コンクリート用プラスチック製パネル (d)建築用ガスケット (e)防虫、紫外線・熱線遮断および飛散防止用フィル
ム付きカーテン、覆いならびに日よけなど (f)石または表面に石の模様を付したポリ塩化ビニル
製床材 (g)ソーラーシステム内蔵プラスチック製屋根材 (h)隙間を有し、かつ水はけ可能な組合わせ式ポリビ
ニルクロライド製タイル (i)合成樹脂製サッシ (j)カウンター、家具、しきい、壁板、バックスプラ
ッシュ、はば木、浴室およびシャワー室などの囲い壁用
の化粧板 (k)洗面所、シャワー室、トイレ室、便所、移動式簡
易便所、簡易公衆便所などの組立セット (l)サウナ室、車庫などの組立てセット これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、密着
性を特に効果的に利用することができる。
どの建築用木材板および化粧板など (b)木製フェンス、室内取付用ドアおよび木製窓枠な
ど (c)合板の裏面にゴム製弾性材を貼り付けてなる木製
建材 (d)木製の建築用組立てセット これらにおいても、本発明の建材用複合材のもつ耐候
性、防汚性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性および
密着性を特に効果的に利用することができる。
ン、商品陳列用パネル、商品陳列台、食事運搬用ワゴ
ン、花台など (b)棚、つい立て、机、長いすおよび整理ダンス用棚
板など (c)金属製または各種基材からなる電話ボックス これらにおいても、本発明の建材用複合材のもつ防汚
性、透明性(意匠性)、耐水性、加工性、前記(c)に
ついてはさらに貼り紙付着防止性、密着性、耐摩耗性、
耐傷付き性を特に効果的に利用することができる。
ど (b)セントラルヒーティング用、換気装置用および空
気調和装置用などの金属製ダクト これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ防汚
性、非粘着性(油汚れに対する、加工性および密着性を
特に効果的に利用することができる。
テムキッチン (b)電気、ガスおよび石油湯沸器(瞬間湯沸器を含
む) (c)取付け用洗面台、洗面化粧台、家庭用洗髪機、洗
髪機能を有する洗面化粧台、洗面台用洗面器、天板付洗
面器および出窓式洗面台などの洗面台 (d)水洗用便器、専用小型用便器、小便用便器、尿中
成分測定装置付便器および幼児用便器などの便器、温水
洗浄機能付便器、脱臭装置および付便座などの便座、な
らびに水洗便器用水タンク (e)シャワー室、家庭用サウナおよび業務用サウナバ
スなどを含む浴室にて用いられるライニング、簡易浴槽
および気泡発生装置付浴槽などの浴槽、浴槽に取付ける
取手、石鹸置などの浴室用家具 (f)その他エスカレーター、およびエレベーター(個
人住宅用を含む)など これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ防汚
性、意匠性(透明性)、加工性、前記(a)、(b)お
よび(e)についてはさらに耐熱性、前記(c)〜
(e)についてはさらに耐摩耗性、耐傷付き性、前記
(f)についてはさらに滑り性または防錆性を特に効果
的に利用することができる。
ル取付用標識などの金属性道路標識を含む標識 (b)発行式信号機および機械式信号機などの信号機 (c)各種基材からなるガードレール (d)各種基材からなる電柱 (e)防音壁 (f)その他建築用または構築用のプラスチック製コン
クリート型枠など これらにおいては、本発明の建材用複合材のもつ耐候
性、防汚性、耐傷付き性、透明性(意匠性)、加工性、
密着性、前記(f)については離型性を特に効果的に利
用することができる。
に具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定され
るものではない。
パージョンの製造) 撹拌機、バルブ、圧力ゲージ、温度計を備えた3リッ
トルガラスライニング製オートクレーブに純水1500ml、
パーフルオロオクタン酸アンモニウム9.0g、パラフィン
60gを入れ、窒素ガスで充分置換したのち、真空にし、
エタンガス20mlを仕込んだ。
−2,5−ビストリフルオロメチル−3,6−ジオキサ−8−
ノネノール)(式(7))
VE)16.1gを窒素ガスを用いて圧入し、系内の温度を70
℃に保った。
E)を内圧が8.5kgf/cm2Gとなるように圧入した。
た溶液を窒素を用いて圧入して反応を開始した。
/cm2Gまで低下した時点でテトラフルオロエチレンガス
で8.5kgf/cm2Gまで再加圧し、降圧、昇圧を繰り返し
た。
始からテトラフルオロエチレンガスが約40g消費される
ごとに、前記のヒドロキシ基を有している含フッ素エチ
レン性単量体(前記式(7)で示される化合物)の0.96
gを計9回(計8.64g)圧入して重合を継続し、重合開始
よりテトラフルオロエチレンが約400g消費された時点で
供給を止めオートクレーブを冷却し、未反応モノマーを
放出し、青みかかった半透明の水性ディスパージョン19
78gをえた。 えられた水性ディスパージョン中のポリマーの濃度は
21.1%、動的光散乱法で測定した粒子径は97nmであっ
た。
結凝析を行ない、析出したポリマーを洗浄、乾燥し白色
固体を単離した。えられた重合体の組成は、19F−NMR分
析、IR分析により、TFE/PPVE/(式(7)で示されるヒ
ドロキシル基を有している含フッ素エチレン性単量体)
=99.2/0.3/0.5モル%であった。
収が観測された。
解温度Td=357℃であった。高化式フローテスターを用
いて2mm、長さ8mmのノズルを用い、372℃で予熱5分
間、荷重7kgf/cm2でメルトフローレートを測定したとこ
ろ1.5g/10minであった。
性ディスパージョンの製造) 製造例1と同じオートクレーブに純水150ml、パーフ
ルオロオクタン酸アンモニウム9.0g、パラフィン60gを
入れ、窒素ガスで充分置換したのち真空にし、エタンガ
ス20mlを仕込んだ。
−2,5−ビストリフルオロメチル−3,6−ジオキサ−8−
ノネノール)(式(7)で示される化合物)3.6g、パー
フルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)16.5gを
窒素ガスを用いて圧入し系内の温度を70℃に保った。
E)を内圧が8.5kgf/cm2Gとなるように圧入した。
た溶液を窒素を用いて圧入して反応を開始した。
/cm2Gまで低下した時点で、テトラフルオロエチレンガ
スで8.5kgf/cm2Gまで再加圧し、降圧、昇圧を繰り返し
た。
からテトラフルオロエチレンガスが40g消費されるごと
に、前記のヒドロキシ基を有している含フッ素エチレン
性単量体(式(7)で示される化合物)の1.8gを計9回
(計16.2g)圧入して重合を継続し、重合開始よりテト
ラフルオロエチレンが400g消費された時点で供給を止め
オートクレーブを冷却し、未反応モノマーを放出した。
水性ディスパージョン1997gをえた。えられた水性ディ
スパージョン中のポリマーの濃度は22.1%、粒子径は14
1nmであった。
をとり白色固体を単離した。
している含フッ素単量体)=98.2/0.7/1.1モル% Tm=314℃ 1%熱分解温度Td=366℃ メルトフローレート:1.3g/10min なお、赤外スペクトルは3620〜3400cm−1に−OHの特
性吸収が観測された。
性ディスパージョンの製造) 製造例1と同じオートクレーブに純水1500ml、パーフ
ルオロオクタン酸アンモニウム9.0g、パラフィン60gを
入れ、窒素ガスで充分置換したのち真空にし、エタンガ
ス20mlを仕込んだ。
−2,5−ビストリフルオロメチル−3,6−ジオキサ−8−
ノネノール)(式(7)で示される化合物)3.6g、パー
フルオロ(プロピルビニルエーテル(PPVE)18.4gを窒
素ガスを用いて圧入し、系内の温度を70℃に保った。
内圧8.5kgf/cm2Gとなるように圧入した。
た溶液を窒素を用いて圧入して反応を開始した。
/cm2Gまで低下した時点で、テトラフルオロエチレンガ
スで8.5kgf/cm2Gまで再加圧し、降圧、昇圧を繰り返し
た。
からテトラフルオロエチレンガスが40g消費されるごと
に、前記のヒドロキシ基を有している含フッ素エチレン
性単量体(式(7)で示される化合物)の3.6gを計9回
(計32.4g)を圧入して重合を継続し、重合開始よりテ
トラフルオロエチレンが400g消費された時点で供給を止
めオートクレーブを冷却し、未反応モノマーを放出し
た。水性ディスパージョン1988gをえた。えられた水性
ディスパージョン中のポリマーの濃度は22.3%、粒子径
は85nmであった。
ンの一部をとり白色固体を単離した。
している含フッ素単量体)=97.3/0.9/1.8モル% Tm=314℃ 1%熱分解温度Td=371℃ メルトフローレート:1.1g/10min なお、赤外スペクトルは3620〜3400cm−1に−OHの特
性吸収が観測された。
ジョンの合成) 製造例1において、パラフィン、パーフルオロ−
(1、1、9、9−テトラハイドロ−2,5−ビストリフ
ルオロメチル−3,6−ジオキサ−8−ノネノール)(式
(7)で示される化合物)を用いなかったこと以外は、
製造例1と同様にして乳化重合を行い、官能基を含まな
いPFAの水性ディスパージョン1922gをえた。
粒子径は156nmであった。
なかった。
ン46g、エタノール200gを500mlのビーカーに入れ室温で
1時間撹拌した。つぎに、0.1N塩酸水溶液50gを加え50
℃で3時間撹拌し、シリカゾル溶液をえた。
かに前記(1)でえられたシリカゾル溶液87.5gを加え
室温で1時間撹拌し、コーティング液をえた。
ケーターを用いてパイレックスガラス板上に塗布し、ウ
ェット塗膜を形成した。
し、ガラス基板上の水やエタノールを乾燥させた後、大
気下250℃にて60分間焼成し、約6μmの被膜をえた。
についてつぎの試験を行なった。
静置し、分散性を観察し、液全体が透明〜半透明のとき
を「○」、液全体が白濁しているときを「△」、部分的
に含フッ素重合体が沈降しているかまたは液全体が凝析
しているときを「×」として評価した。
ーメーターによりヘイズ値を測定した。
での鉛筆硬度を測定した。
目を作りクロスカット面にセロハン粘着テープを貼りつ
け、これを被膜に対して垂直方向に強く引っぱり、被膜
の剥離状態を観察し、被膜の残り数/100で表示した。
る試験片の概略斜視図を示す。試験板1は前述の(4)
でえられた試験板であり、長さaは150mm以上で、表面
の汚れは、アセトンでふきとった。まず、18mm幅の粘着
テープ2(JIS Z 1522)を300mm切り取り、150mmの
長さaの部分だけを試験板1の上にのせ、テープ2の上
からJIS S 6050の消しゴムでこすり、圧着させて接
着部分3をうる。残った150mmの部分には紙をはり(図
示せず)、取り扱いしやすいようにした。圧着後約20分
放置し、テープ20を試験板1に馴染ませた。テープ2を
試験板1の端から幅b(25mm)のところまではがし、試
験板1を引張試験機の下側のつかみ具へ取り付けた。剥
がしたテープ2の先端を180゜折り返し、上側つかみ具
へ、テープ2が真っ直ぐ剥がれるように取り付けた。引
張速度20mm/分で、試験機で試験板1からテープ2が剥
がれる力を測定した。値はテープ2が滑らかに剥がれて
いる部分の平均を測定値とした。
記被膜を3000回摩擦した後の対水接触角を前記と同様
にして測定した。
スパージョンを用いて、表17に示す組成のコーティング
液を実施例1と同様により調製した。
塗布したこと以外は、実施例1と同様にして塗布、焼
成、試験を行なった。結果を表17に示す。
スパージョンを用い、表17に示す組成のコーティング液
を調製したこと以外は、実施例2と同様にしてコーティ
ング液の調製、塗布、焼成、試験を行なった。結果を表
17に示す。
合体の水性ディスパージョンを用い、表17に示す組成で
コーティング液を調製したこと以外は、実施例1と同様
にしてコーティング液の調製、塗布、焼成、試験を行な
った。結果を表17に示す。
ないシリカゾル溶液のみを用いて、実施例1と同様にし
て塗布、焼成、評価を行なった。結果を表17に示す。
物は分散安定性に優れ、該組成物からえられる被膜は透
明性、撥水性、耐摩耗性に優れていることがわかる。
セトンで脱脂した厚さ1.5mmの純アルミニウム板(A1050
P)を用いた以外は、実施例1と同様にしてコーティン
グ液の調整、塗布、焼成を行ない、アルミニウム板上に
被膜を形成した。透明で、下地のアルミが鮮かに写った
意匠性の良好な被膜がえられた。
さ、密着性、非粘着性、撥水性の試験を行なった。さら
に下記に示す方法で汚染性および耐候性試験を行なっ
た。
ン交換水90gに加え、ガラスビーズを用いて分散、混合
し、カーボン分散液をえた。
g/m2塗装し80℃で2時間加熱して、黒色の試験板をえ
た。 (評価) えられた黒色の試験板を、流水にさらしながら、ハケ
でなぞり洗浄した。ついで目視にて汚染の度合を観察
し、以下の基準で評価した。結果を表18に示す。 ○:洗浄により汚染の除去が可能であり、ほぼ汚染試
験前の塗装板にもどった。
面に灰色の汚れがしみ込んだように付着しており、その
汚れは除去できなかった。
きなかった。
(株)製)に投入し、促進耐候性試験を行ない、500時
間試験後の塗装板の対水接着角を測定した。結果を表18
に示す。
サンドブラスト処理した後、プライマー(ダイキン工業
(株)製、ポリフロンTFEエナメル EK−1959 DGN)を
スプレー塗装を行ない、赤外乾燥炉で90℃で乾燥させ、
プライマー層を設けた。
(株)製、ネオフロン粉体塗料ACX−31)を静電塗装し
た後350℃で30分間焼成し、被膜を形成したPFA粉体塗装
板をえた。プライマーの灰褐色の被膜がえられた。
の試験を行った。結果を表18に示す。
510(ダイキン工業(株)製、OH価60)100g、イソシア
ネート硬化剤コロネートHX、(日本ポリウレタン(株)
製)10.5gおよび酢酸ブチル120gを混合し、OH/NCO比=
1:1に調整したクリア塗装用塗料を作製した。
ウム板に、前記クリア塗装用塗料をスプレー塗装した
後、120℃で30分間焼成して被膜を形成した塗装板をえ
た。また、該塗装板を用いて実施例4と同様の試験を行
なった。結果を表18に示す。
ィックA801(大日本インキ(株)製、OH価100)100gと
イソシアネート硬化剤コロネートHX(比較例4と同じ)
17g、酢酸ブチル120gを混合し、OH/NCO比=1:1に調整し
た塗料を作製した。この塗料を用いて比較例4と同様に
してアルミニウム板にスプレー塗装、焼成を行なって被
膜を形成した塗装板をえた。
った。結果を表18に示す。
導入し、金属酸化物および溶剤と組み合わせることによ
ってえられる本発明の被覆用組成物、それを用いてえら
れる被膜および多機能性複合材について、つぎの効果を
見出した。
乳化剤を含む、フッ素樹脂微粒子のディスパージョンに
おいても、これを溶剤に添加することにより不安定とな
り凝析することが多いが、前記のように特定の官能基を
導入することによって、含フッ素重合体(A)のディス
パージョンの分散安定性が向上し、本発明の被覆性組成
物において用いるようなアルコール系溶剤に対しても凝
析などしない安定な組成物をうることができた。
分解後の縮重合反応において、含フッ素重合体(A)の
官能基が金属化合物または金属酸化物と含フッ素重合体
(A)が部分的な反応に関与し、被覆用組成物中の含フ
ッ素重合体(A)の分散安定性が向上した。
をさらに進める過程において、前記と同様な反応が起
き、結合により被膜中の含フッ素重合体(A)と金属酸
化物(B)(ゲル)との分散性、界面接着性が改善され
た。
物(B)および溶剤(C)からなる本発明の被覆用組成
物、それからなる被膜が各種基材に設けられてなる多機
能性複合材に優れた透明性、耐摩耗性を与え、さらに撥
水性、防汚性、非粘着性、慴動性、耐候性、耐熱性を与
えるものである。
属、樹脂類、セラミックなど種々のものに塗布すること
ができ、密着性の優れた被膜をうることができ、種々の
基材に撥水性、透明性のみならず、耐熱性、耐候性、防
汚性、耐薬品性、低摩擦性、非粘着性、低屈折性、反射
防止性などを与えることができ、種々の用途への展開が
できる。
して透明性を失わず、さらにガラス基材の表面に、撥水
性、撥油性、反射防止性、低屈折率性などを与え、自
動車用ガラス、建材用ガラス、光学関連部品、液
晶関連部品などに用いることができる。また、アルミニ
ウムや鉄、合金類などの金属表面に対しては、耐食性、
防錆性、耐薬品性、耐候性、非粘着性、摺動性を与える
ことができ、建材、化学プラント、食品加工、調理機
器、自動車関連部品、OA関連部品など種々の用途への展
開が可能である。
汚性複合材、非粘着性複合材、耐候性複合材、慴動性複
合材としても種々の分野で好適に用いることができ、と
くに調理機器用複合材や建材用複合材として好適に用い
ることができる。 [図面の簡単な説明]
の概略斜視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】(A)ヒドロキシル基、カルボキシル基お
よびカルボン酸塩のうちの少なくとも1種を有している
官能基含有含フッ素エチレン性単量体を共重合してえら
れる官能基含有含フッ素エチレン性重合体および (B−1)金属酸化物ゾルおよび (C)溶剤 からなる被覆用組成物。 - 【請求項2】官能基を有している前記含フッ素エチレン
性重合体(A)が微粒子である請求の範囲第1項記載の
被覆用組成物。 - 【請求項3】官能基を有している前記含フッ素エチレン
性重合体(A)の微粒子が撥水性微粒子である請求項2
記載の撥水性被覆用組成物。 - 【請求項4】官能基を有している前記含フッ素エチレン
性重合体(A)が、(a)式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、XおよびX1は同じかまたは異なりいずれも水
素原子またはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含
フッ素アルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合
を含有している2価の含フッ素アルキレン基を表わす)
で示される少なくとも1種の官能基含有含フッ素エチレ
ン性単量体0.05〜50モル%と (b)該官能基含有含フッ素エチレン性単量体(a)と
共重合可能な少なくとも1種の含フッ素エチレン性単量
体50〜99.95モル% を共重合してえられる官能基を有している含フッ素エチ
レン性重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の被
覆用組成物。 - 【請求項5】官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)が、式(2): CH2=CFCF2−Rf 1−Y1 (2) [式中、Y1は−CH2OH、−COOH、カルボン酸塩またはエ
ポキシ基、Rf 1は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキ
レン基またはORf 2(Rf 2は炭素数1〜39の2価の含フッ
素アルキレン基または炭素数1〜39のエーテル基を含む
2価の含フッ素アルキレン基である)を表わす]で示さ
れる官能基含有含フッ素エチレン性単量体である請求項
4記載の被覆用組成物。 - 【請求項6】含フッ素エチレン性単量体(b)がテトラ
フルオロエチレンである請求項4または5記載の被覆用
組成物。 - 【請求項7】含フッ素エチレン性単量体(b)がテトラ
フルオロエチレン85〜99.7モル%と式(3): CF2=CF−Rf 3 (3) [式中、Rf 3はCF3またはORf 4(Rf 4は炭素数1〜5のパ
ーフルオロアルキル基である)を表わす]で示される単
量体0.3〜15モル%の混合物である請求項4または5記
載の被覆用組成物。 - 【請求項8】金属酸化物(B)と請求項1、2、4、
5、6または7記載の官能基を有している含フッ素エチ
レン性重合体(A)の微粒子からなる被膜であって、該
被膜中に該微粒子が分散してなる金属酸化物被膜。 - 【請求項9】金属酸化物(B)と請求項3、4、5、6
または7記載の官能基を有している含フッ素エチレン性
重合体(A)の撥水性微粒子からなる被膜であって、該
被膜中に該撥水性微粒子が分散してなる金属酸化物被
膜。 - 【請求項10】金属アルコキシド、金属アセチルアセテ
ート、金属カルボキシレート、金属硝酸塩、金属塩化物
よりなる群から選ばれた少なくとも1種からえられる金
属酸化物ゾル(B−1)と乳化重合法によりえられる請
求項1、2、4、5、6または7記載の官能基を有して
いる含フッ素エチレン性重合体(A)の微粒子を含む水
性ディスパージョンを用いる被膜の製法であって、 (1)該金属酸化物ゾル(B−1)と該水性ディスパー
ジョンを混合してコーティング液を調製するコーティン
グ液調製工程、 (2)該コーティング液を基板に塗布して塗膜を形成す
る塗膜形成工程および (3)該塗膜を焼成して該官能基を有している含フッ素
エチレン性重合体(A)の微粒子が分散してなる被膜を
形成する被膜形成工程 をへる被膜の製法。
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