JP2001047581A

JP2001047581A - 光触媒コートポリエステルフィルム

Info

Publication number: JP2001047581A
Application number: JP11222924A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Niimi; 泰志新美; Hiroaki Nagai; 宏明永井; Akio Matsumoto; 彰夫松本; Takashi Sumiya; 隆角谷; Shuichi Kinoshita; 周一木下; Masaya Onishi; 雅也大西
Original assignee: Toto Ltd; Toray Industries Inc
Current assignee: Toto Ltd; Toray Industries Inc
Priority date: 1999-08-05
Filing date: 1999-08-05
Publication date: 2001-02-20

Abstract

(57)【要約】【課題】耐候性・耐久性に優れ、高活性の光触媒層を
その上に形成した場合でも、その光触媒活性に起因する
分解作用を受け難い、光触媒層をコートしたフィルムを
提供すること。【解決手段】フィルム基体表面に、光触媒を含有する
表面層を備えるポリエステルフィルムにおいて、該フィ
ルムは、二層延伸ポリエステルフィルムであって、一層
(Ａ層)に紫外線吸収剤を含有し、Ａ層と対面側の層(Ｂ
層)には紫外線吸収剤を実質的に含有せず、該Ｂ層上に
該光触媒を含有する表面層を設けてなることを特徴とす
る、光触媒コートポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒をコートし
た高耐候性のポリエステルフィルム、その中でも特に親
水性に優れ、防曇性、防汚性、セルフクリーニング性が
発現するポリエステルフィルムに関する。

【０００２】

【従来の技術】寒冷時に自動車その他の乗物の風防ガラ
スや窓ガラス、建物の窓ガラス、眼鏡のレンズ、および
各種計器盤のカバーガラスが凝縮湿分で曇るのはしばし
ば経験されることである。また、浴室や洗面所の鏡や眼
鏡のレンズが湯気で曇ることも良く遭遇される。部材の
表面に曇りが生じるのは、表面が雰囲気の露点以下の温
度に置かれると雰囲気中の湿分が凝縮して表面に結露
し、水滴状に成長するからである。凝縮水滴が充分に細
かく、それらの直径が可視光の波長の１／２程度であれ
ば、水滴は光を散乱し、ガラスや鏡は見掛け上不透明と
なり、やはり可視性が失われる。

【０００３】湿分の凝縮が更に進行し、細かい凝縮水滴
が互いに融合してより大きな離散した水滴に成長すれ
ば、水滴と表面との界面並びに水滴と空気との界面にお
ける光の屈折により、それらの表面は翳り、ぼやけ、斑
模様になり、或いは曇る。その結果、ガラスのような透
明物品では透視像が歪んで透視性が低下し、鏡では反射
像が乱される。

【０００４】更に、車両の風防ガラスや窓ガラス、建物
の窓ガラス、車両のバックミラー、眼鏡のレンズ、マス
クやヘルメットのシールドが降雨や水しぶきを受け、離
散した多数の水滴が表面に付着すると、それらの表面は
翳り、ぼやけ、斑模様になり、或いは曇り、やはり可視
性が失われる。

【０００５】言うまでもなく、上記“曇り”は安全性や
種々の作業の能率に深い影響を与える。例えば、車両の
風防ガラスや窓ガラス、車両のバックミラーが、寒冷時
や雨天に翳り或いは曇ると、視界の確保が困難となり、
交通の安全性が損われる。内視鏡レンズやデンタルミラ
ー、歯科用レーザー治療器の集束レンズが曇ると、的確
な診断、手術、処置の障害となる。計器盤のカバーガラ
スが曇るとデータの読みが困難となる。

【０００６】他方、建築および塗料の分野においては、
環境汚染に伴い、建築外装材料や屋外建造物やその塗膜
の汚れが問題となっている。大気中に浮遊する煤塵や粒
子は晴天には建物の屋根や外壁に堆積する。堆積物は降
雨に伴い雨水により流され、建物の外壁を流下する。更
に、雨天には浮遊煤塵は雨によって持ち運ばれ、建物の
外壁や屋外建造物の表面を流下する。その結果、表面に
は、雨水の道筋に沿って汚染物質が付着する。表面が乾
燥すると、表面には縞状の汚れが現れる。

【０００７】また室内の水廻り空間においては、浴室廻
り、洗面所廻り、トイレ廻りなどにおいて、結露による
床、壁、天井の汚れや、水中の汚染物、不純物、各種微
生物に起因するヌメリ、シミ等が問題になっている。

【０００８】上記の問題を解決すべく、各種基材に防曇
性や流滴性を付与する試みが種々為されている。基材に
防曇性や流滴性を付与する手法の一つとして、基材表面
の親水性を向上させる手法があり、様々の手法が提案さ
れている。

【０００９】例えば実開平3-129357には、基材の表面に
ポリマー層を設け、この層に紫外線を照射した後アルカ
リ水溶液により処理することにより高密度の酸性基を生
成し、これによりポリマー層の表面を親水性にすること
からなる鏡の防曇方法が開示されている。

【００１０】また実開平5-68006には、親水基を有する
アクリル系モノマーと疎水基を有するモノマーとのグラ
フト重合体からなる防曇性皮膜が開示されている。

【００１１】また特開昭55-56177にはコロイダルシリカ
と非イオン性界面活性剤および/又はアニオン性界面活
性剤を含有する水性分散液からなる防曇剤が開示されて
いる。

【００１２】また特開平10-60665には金属酸化物ゾルを
含む複合溶液を基材の表面に塗布後亜焼成することによ
る親水性皮膜が開示されている。

【００１３】また特開昭57-147525には基材表面に無機
質水性ゾルの粒子を沈着させた後に、無機質コロイド粒
子および界面活性剤を含む無滴材を塗布する無滴性に優
れた合成樹脂成形物の製造方法が開示されている。

【００１４】しかしながらこれらの基材表面に親水性を
付与する方法については、基材に防曇性や流滴性を付与
するほどの高度の親水性を発現できなかったり、親水性
を付与するのに複雑な工程や高額の費用や大規模な設備
を必要としたり、熱処理工程が必要となるために耐熱性
が劣る基材に適用できなかったり、親水性の効果が短期
間しか持続しなかったり、親水性を付与するために基材
表面に設けられた塗膜の耐久性や耐摩耗性が劣っていた
り、塗膜によって基材の色調や透明性が変化して違和感
を与えたりといった問題点が一つ又はそれ以上伴ってい
た。

【００１５】これらの問題点を解決すべく、PCT/WO96/2
9375には基材表面に光触媒含有層を形成することによ
り、前記光触媒の光励起に応じて前記表面に親水性を付
与する方法が開示されている。この基材表面に光触媒層
を形成する簡便な手段として、特開平９-２２６０４
２、特開平９−５７９１１には、基材に貼り付けるため
のフィルムの基体表面に光触媒を含有する層を形成する
ことが開示されている。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら基材表面
に光触媒層を形成する手段として、フィルムの基体表面
に光触媒を含有する層を形成したフィルムを基材に貼り
付ける手段を用いた場合、通常のフィルムは耐候性・耐
久性に乏しいために、時間の経過と共にフィルムは劣化
し、結果的にフィルムの親水性が損なわれたり、透明性
が低下したりする現象が発生する。また光触媒活性の高
い光触媒層を形成した場合、その光触媒活性に起因する
分解作用によりフィルム基材が劣化してしまう。

【００１７】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、耐候性・耐久性に優れ、高活性の光触媒層をその
上に形成した場合でも、その光触媒活性に起因する分解
作用を受け難い、光触媒層をコートしたフィルムを提供
することを目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、フィルム基体表面に、光触媒を含有する表
面層を備えるポリエステルフィルムにおいて、該フィル
ムは、二層延伸ポリエステルフィルムであって、一層
(Ａ層)に紫外線吸収剤を含有し、Ａ層と対面側の層(Ｂ
層)には紫外線吸収剤を実質的に含有せず、該Ｂ層上に
該光触媒を含有する表面層を設けてなることを特徴とす
る、光触媒コートポリエステルフィルムを提供する。

【００１９】

【発明の実施の態様】まず以下に本発明の構成要素につ
いて説明する。

【００２０】本発明に用いるフィルム基体としては二層
延伸ポリエステルフィルムであって、一層(Ａ層)に紫外
線吸収剤を含有し、Ａ層と対面側の層(Ｂ層)には紫外線
吸収剤を実質的に含有していないフィルムが用いられ、
Ｂ層の側に光触媒を含有する表面層が設けられる。

【００２１】Ｂ層に紫外線吸収剤を含有すると、紫外線
吸収剤のブリードアウトなどの現象により、Ｂ層の上に
コーティングする層との接着性の低下などが起こるため
好ましくない。

【００２２】Ａ層の厚みは、ポリエステルフィルム全体
の厚みの５０〜９９％、さらに好ましくは８５〜９８％
であることが好ましく、好ましい下限未満であると紫外
線吸収剤の添加による耐候性・耐久性向上の効果が十分
ではない場合があり、好ましい上限を超えるとＢ層によ
る紫外線吸収剤のブリードアウト防止の効果が十分では
ない場合がある。

【００２３】Ａ層に含まれる紫外線吸収剤としては、ア
ミン系の紫外線吸収剤が好ましく、例えばベンゾトリア
ゾール誘導体やアジン誘導体をあげることができる。こ
れらの紫外線吸収剤は単独で用いてもよく、組み合せて
用いてもよい。

【００２４】紫外線吸収剤の含有量としては、Ａ層全体
の０．０５〜１０重量％、さらに好ましくは０．５〜
１．５重量％であることが好ましく、好ましい下限未満
であると紫外線吸収剤の添加による耐候性・耐久性向上
の効果が十分ではない場合があり、好ましい上限を超え
ると紫外線吸収剤の昇華・ブリードアウトなどの問題が
生じる場合がある。

【００２５】ポリエステル樹脂を構成するポリエステル
系樹脂としては、例えば酸成分として、テレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジ
カルボン酸、アジピン酸、セパシン酸、ドデカジオン
酸、アゼライン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸を用い、
アルコール成分として、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコールなどの脂肪族グ
リコール、シクロヘキサンジメタノールなどの芳香族グ
リコールを用いたものをあげることができる。これらの
ポリエステル樹脂は単独で用いてもよく、他の成分と共
重合したものであってもよい。中でも、機械特性などの
品質や経済性の点からポリエチレンテレフタレートが好
適である。

【００２６】このポリエステル系樹脂には必要に応じて
各種添加物、例えば酸化防止剤、耐熱安定剤、帯電防止
剤、各種有機・無機粒子を添加してもよい。

【００２７】無機・有機粒子としては、その形状も、真
球状粒子、凝集状粒子、燐片状粒子、数珠状粒子など各
種形状のものを使用できる。有機粒子としては、架橋ポ
リスチレン、架橋アクリル樹脂、弗素樹脂、イミド樹脂
などの熱可塑性樹脂からなるものも使用できる。無機粒
子としては炭酸カルシウム、凝集シリカ、コロイダルシ
リカ、酸化チタン、アルミナなどの粒子を使用できる。

【００２８】フィルム基体の全ヘイズは、３８μｍ換算
で２．５％以下であることが好ましく、好ましい上限を
超えると、透明性が不足し、各種機器のカバー用途など
に使用した際に、表面が曇ったように見え外観が好まし
くないなどの問題が発生する場合がある。

【００２９】Ｂ層上には更に易接着層を形成し、光触媒
を含有する表面層や光触媒を含有する表面層の下地層と
しての中間層との密着性を向上させることができる。こ
の易接着層としては水溶性または水分散性の架橋ポリエ
ステル樹脂層が好ましく、この架橋ポリエステル樹脂
は、Ｂ層上に塗布された後延伸されることにより、汎用
的な易接着性が得られる。

【００３０】この架橋ポリエステル樹脂層の好ましい厚
みは０．０１〜０．５μｍ、さらに好ましくは０．０５
〜０．１５μｍであり、好ましい下限未満になると充分
な易接着性がえられない場合があり、好ましい上限を超
えると紫外線による易接着層の劣化が顕著になり経時外
観上好ましくない場合がある。

【００３１】また本発明に用いるフィルム基体の厚みに
は特に制限する必要はないが、ハンドリング性とフィル
ム表面へのコーティング組成物のコーティング後の乾燥
特性を考慮すると、特別な用途を除き１０〜２００μｍ
程度のものが通常用いられる。

【００３２】また本発明におけるフィルムを基材上に貼
り付けるために、光触媒を含有する表面層が形成されて
いる反対側の面に粘着層を設けることができ、通常は該
粘着層の表面にさらに離型フィルムを設ける。またフィ
ルムを着色するために、粘着層中に着色剤を含有させる
こともできる。

【００３３】また本発明におけるフイルムを基材上に貼
り付けるために、貼り付け面全面に前記粘着層を設ける
事に替えて、部分的な接着手段を設けることもできる。

【００３４】また本発明における光触媒を含有する表面
層の表面に、該吸水層を保護するための保護フィルムを
設けることもできる。該保護フィルムは通常基材への貼
り付け終了後にはがされ、フィルムの貯蔵、運搬時の吸
湿、汚染、ブロッキング、摩耗などのダメージ、貼り付
け時のスキージ等による機能低下を防ぐことができる。

【００３５】またその他の構成としては、本発明におけ
るフィルムと、別のプラスチックフィルム、アルミ箔、
紙などをラミネートして複合材料を作ることもできる。

【００３６】本発明における光触媒コートフィルムは、
光触媒の光励起に応じた光触媒活性によって分解性、抗
菌性、消臭性、親水性、親油性などの機能を発揮する
が、その中でも特に親水性に優れることにより、防曇
性、防汚性、セルフクリーニング性が発現することが好
ましく、以下にその優れた親水性を発現させるための好
ましい光触媒を含有する表面層について述べる。

【００３７】なお、この光触媒を含有する表面層とは必
ずしも最表面層に限るものではなく、該光触媒を含有す
る表面層の上に更に金属酸化物などの親水層や保護層を
備えてもよい。

【００３８】本発明における光触媒として好ましいもの
は、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブ
ルッカイト型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第二
鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及びチタ
ン酸ストロンチウムからなる群から選択されるものであ
る。

【００３９】これらの光触媒の光触媒を含有する表面層
中の好ましい含有量は、５〜９９重量％、さらに好まし
くは３０〜９０重量％であり、好ましい下限未満である
と光触媒活性が十分でない場合があり、好ましい上限以
上であると光触媒を含む表面層の強度が十分でなかった
り、光触媒の分解活性が強すぎてフィルムの耐久性に悪
影響を及ぼしたりする場合がある。

【００４０】本発明における光触媒を含有する表面層に
は、耐候性・耐久性を高めるため、さらにバインダーを
含むことが好ましく、このバインダーとしては無機系バ
インダーを主成分として含むことが好ましい。

【００４１】前記無機系バインダーとして好ましいもの
としてジルコニウム原子を含む無機系バインダー、珪素
原子を含む無機系バインダー、アルミニウム原子を含む
無機系バインダー、チタン原子を含む無機系バインダー
を用いることができ、それぞれの原子のアルコキシドや
キレート化合物や酸化物、水酸化物、オキシ水酸化物、
オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、ハロゲン化物、オキシハ
ロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩などや、それらの加水分解
縮重合物などを用いることができる。

【００４２】その中でも珪素原子を含む無機系バインダ
ーは特に、その蓄水作用によりフィルムの親水性向上に
寄与する。

【００４３】前記珪素原子を含む無機系バインダーとし
て好ましいものとして、珪素原子を含む化合物の加水分
解縮重合反応または該加水分解縮重合反応の一部の反応
を利用したバインダーをあげることができる。

【００４４】前記珪素原子を含む化合物として好ましい
ものとしては一般式Ｒp ＳｉＸ4-p （式中、Ｒは、水素原子およ
び有機基からなる群より一種または二種以上選択される
ものであり、Ｘはアルコキシ基およびハロゲン原子か
らなる群より一種又は二種以上選択されるものであり、
ｐは１または２である）で表される加水分解性シラン誘
導体をあげる事ができる。

【００４５】上記加水分解性シラン誘導体の好ましい具
体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチル
トリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポ
キシシラン、フェニルトリブトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエ
チルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ
エチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラ
ン、フェニルメチルジブトキシシラン、ｎ−プロピルト
リメトキシシラン、ｎ−プロピルトリエトキシシラン、
ｎ−プロピルトリプロポキシシラン、ｎ−プロピルトリ
ブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、３−クロロプロピルトリメトキシシラン、オクタ
デシルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、Ｎ−β
（アミノエチル）γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、β−
（３，４エポキシシクロヘキシル）エチルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。

【００４６】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物としては、上記の加水分解性シラン誘導
体の部分加水分解および脱水縮重合、または上記加水分
解性シラン誘導体の部分加水分解物と、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシラン、ジエトキシジメトシシラン
等の部分加水分解物との脱水縮重合により調製したもの
を利用することができる。

【００４７】上記の部分的に加水分解・脱水縮重合によ
りえられるシロキサンは下記の平均組成式で表されるも
のである。Ｒp ＳｉＸq Ｏ(4-p-q)/2 （式中、Ｒは、水素原子お
よび有機基からなる群より一種または二種以上選択され
るものであり、Ｘはアルコキシ基またはハロゲン原子
からなる群より一種又は二種以上選択されるものであ
り、ｐは０＜ｐ＜２を、ｑは０＜ｑ＜４をそれぞれ満
足する数である）

【００４８】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物として一般式ＳｉＸ4 （式中、Ｘはアルコキシ基またはハロ
ゲン原子からなる群より一種又は二種以上選択されるも
のである）で表される四官能加水分解性シラン誘導体が
挙げられる。

【００４９】上記四官能加水分解性シラン誘導体の好ま
しい具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキ
シシラン、ジエトキシジメトキシシラン、テトラクロロ
シラン、テトラブロモシラン、シラノール、ジメトキシ
ジエトキシシラン等があげられる。

【００５０】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物としては、上記の四官能加水分解性シラ
ン誘導体の部分加水分解および脱水縮重合物をあげるこ
とができる。

【００５１】上記の部分的に加水分解・脱水縮重合によ
ってえられるシリケートは下記の平均組成式で表される
ものである。ＳｉＸq Ｏ(4-q)/2 （式中、Ｘはアルコキ
シ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二種以
上選択されるものであり、ｑは０＜ｑ＜４を満足する数
である）

【００５２】また本発明における光触媒を含有する表面
層にはさらに平均粒子径１〜１０００ｎｍの粒状無機酸
化物粒子を含有させることもできる。この無機酸化物粒
子は、親水性、表面硬度、耐ベタツキ性、耐ブロッキン
グ性、滑性などを向上させるために添加するものであ
り、粒径が好ましい範囲の下限未満だと粒子の分散性が
不十分になる場合があり、上限を超えると塗膜の平滑性
に悪影響を及ぼす場合がある。この無機酸化物として好
ましいものは、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニ
アからなる群より選ばれたものである。

【００５３】本発明における光触媒を含有する表面層の
厚みは好ましくは１０ｎｍ〜５μｍであり、さらに好ま
しくは５０ｎｍ〜３μｍである。光触媒を含む層の厚み
が好ましい下限未満であると光触媒活性が十分に発現さ
れにくくなり、上限を超えるとフィルムの外観、光透過
性が損なわれる場合がある。

【００５４】本発明におけるフィルム基体は耐候性・耐
久性に優れたものであるが、光触媒として活性が強いも
のを用いる場合などにさらに耐候性・耐久性を向上させ
るためや、フィルム基体または易接着層と光触媒を含有
する表面層との密着性を更に向上させるために、光触媒
を含有する表面層の下地層として難分解性の中間層を設
けることもできる。

【００５５】この難分解性の中間層としては、珪素原子
を含む化合物の加水分解縮重合反応または該加水分解縮
重合反応の一部の反応を利用した化合物を主成分として
あげることができる。

【００５６】この珪素原子を含む化合物として珪素原子
を含む化合物として好ましいものとしては一般式Ｒp ＳｉＸ4-p （式中、Ｒは、水素原子およ
び有機基からなる群より一種または二種以上選択される
ものであり、Ｘはアルコキシ基およびハロゲン原子か
らなる群より一種又は二種以上選択されるものであり、
ｐは１または２である）で表される加水分解性シラン誘
導体をあげる事ができる。

【００５７】上記加水分解性シラン誘導体の好ましい具
体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチル
トリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポ
キシシラン、フェニルトリブトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエ
チルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ
エチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラ
ン、フェニルメチルジブトキシシラン、ｎ−プロピルト
リメトキシシラン、ｎ−プロピルトリエトキシシラン、
ｎ−プロピルトリプロポキシシラン、ｎ−プロピルトリ
ブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、３−クロロプロピルトリメトキシシラン、オクタ
デシルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、Ｎ−β
（アミノエチル）γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、β−
（３，４エポキシシクロヘキシル）エチルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。

【００５８】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物としては、上記の加水分解性シラン誘導
体の部分加水分解および脱水縮重合、または上記加水分
解性シラン誘導体の部分加水分解物と、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシラン、ジエトキシジメトシシラン
等の部分加水分解物との脱水縮重合により調製したもの
を利用することができる。

【００５９】上記の部分的に加水分解・脱水縮重合によ
りえられるシロキサンは下記の平均組成式で表されるも
のである。Ｒp ＳｉＸq Ｏ(4-p-q)/2 （式中、Ｒは、水素原子お
よび有機基からなる群より一種または二種以上選択され
るものであり、Ｘはアルコキシ基またはハロゲン原子
からなる群より一種又は二種以上選択されるものであ
り、ｐは０＜ｐ＜２を、ｑは０＜ｑ＜４をそれぞれ満
足する数である）

【００６０】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物として一般式ＳｉＸ4 （式中、Ｘはアルコキシ基またはハロ
ゲン原子からなる群より一種又は二種以上選択されるも
のである）で表される四官能加水分解性シラン誘導体が
挙げられる。

【００６１】上記四官能加水分解性シラン誘導体の好ま
しい具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキ
シシラン、ジエトキシジメトキシシラン、テトラクロロ
シラン、テトラブロモシラン、シラノール、ジメトキシ
ジエトキシシラン等があげられる。

【００６２】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物としては、上記の四官能加水分解性シラ
ン誘導体の部分加水分解および脱水縮重合物をあげるこ
とができる。上記の部分的に加水分解・脱水縮重合によ
ってえられるシリケートは下記の平均組成式で表される
ものである。ＳｉＸq Ｏ(4-q)/2 （式中、Ｘはアルコキ
シ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二種以
上選択されるものであり、ｑは０＜ｑ＜４を満足する数
である）

【００６３】また本発明における難分解性中間層の別の
好ましい主成分として、平均組成式Ｒ1pＳｉ（ＯＲ2）qＯ(4-p-q)/2 （式中、Ｒ1は非置換又は置換一価炭化水素基、Ｒ2は水
素原子、炭素数１〜６の非置換一価炭化水素基及び炭素
数１〜６のアルコキシ置換一価炭化水素基から選ばれ、
ｐ，ｑは、０≦ｐ≦１．６、０＜ｑ≦３．３、０．１≦
ｐ＋ｑ＜４を満足する数である。）で表され、かつ重量
平均分子量９００未満のシリコーン樹脂をあげることが
できる。

【００６４】また上記シリコーン樹脂として好ましいも
のとしては（ａ）一般式ＳｉＸ4 （Ｘは炭素数１〜６のアルコキシ基、炭素数２〜６のア
ルケノキシ基及びフェノキシ基から選ばれる基を示す）
で表される加水分解性４官能シラン化合物０〜１００重
量部、（ｂ）一般式Ｒ3ＳｉＸ3 （Ｒ3は炭素数１〜１８の非置換又は置換一価炭化水素
基、Ｘは上記と同様の意味を示す）で表される加水分解
性３官能シラン化合物１００重量部、（ｃ）一般式Ｒ32ＳｉＸ2 （Ｒ3及びＸは上記と同様の意味を示す）で表される加
水分解性２官能シラン化合物０〜１２０重量部の加水分
解縮重合物よりなり、かつ重量平均分子量が９００未満
であるシリコーン樹脂をあげることができる。

【００６５】また本発明における難分解性中間層はさら
に主成分として、平均粒子径１〜１０００ｎｍの粒状無
機酸化物を含むこともできる含有させることもできる。
この無機酸化物粒子は、親水性、表面硬度、耐ベタツキ
性、耐ブロッキング性、滑性などを向上させるために添
加するものであり、粒径が好ましい範囲の下限未満だと
粒子の分散性が不十分になる場合があり、上限を超える
と塗膜の平滑性に悪影響を及ぼす場合がある。

【００６６】この無機酸化物として好ましいものは、シ
リカ、アルミナ、ジルコニア、チタニアからなる群より
選ばれたものである。

【００６７】本発明における難分解性中間層の厚みは好
ましくは５０ｎｍ〜２０μｍであり、さらに好ましくは
２００ｎｍ〜１０μｍである。難分解性中間層の厚みが
好ましい下限未満であると耐候性・耐久性が不十分であ
る場合があり、上限を超えるとフィルムの外観、光透過
性が損なわれる場合がある。

【００６８】また本発明における光触媒を含有する表面
層や難分解性中間層には、界面活性剤として、スルホン
酸ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルアンモ
ニウム塩、スルホン酸ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテルナトリウム塩、脂肪酸ナトリウムセッケ
ン、脂肪酸カリセッケン、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサ
ルフェート、アルキルサルフェートソーダ塩、アルキル
エーテルサルフェートソーダ塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルサルフェートソーダ塩、アルキルサルフェ
ートＴＥＡ塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサ
ルフェートＴＥＡ塩、２−エチルヘキシルアルキル硫酸
エステルナトリウム塩、アシルメチルタウリン酸ナトリ
ウム、ラウロイルメチルタウリン酸ナトリウム、ドデル
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラ
ウリル２ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク
酸ラウリル２ナトリウム、ポリカルボン酸、オレオイル
ザルコシン、アミドエーテルサルフェート、ラウロイル
ザルコシネート、スルホＦＡエステルナトリウム塩等の
アニオン性界面活性剤；ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラウラート、ポリオキシエ
チレンステアレート、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンオレエート、ソルビ
タンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン
アルキルエステル、ポリエーテル変性シリコーン、ポリ
エステル変性シリコーン、ソルビタンラウラート、ソル
ビタンステアレート、ソルビタンパルミテート、ソルビ
タンオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオ
キシエチレンソルビタンラウラート、ポリオキシエレチ
ンソルビタンステアレート、ポリオキシエチレンソルビ
タンパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンオレ
エート、グリセロールステアレート、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、アルキルアルキロールアミド、ラウリン
酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミ
ド、オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレ
ンドデシルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン、ポリオキ
シエチレンアルキルプロピレンジアミン、ポリオキシエ
チレンオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシ
エチレンステアレート等のノニオン性界面活性剤；ジメ
チルアルキルベタイン、アルキルグリシン、アミドベタ
イン、イミダゾリン等の両性界面活性剤、オクタデシル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、アルキルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラデシル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ジオレイル
ジメチルアンモニウムクロライド、１−ヒドロキシエチ
ル−２−アルキルイミダゾリン４級塩、アルキルイソキ
ノリニウムブロマイド、高分子アミン、オクタデシルト
リメチルアンモニウムクロライド、アルキルトリメチル
アンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム
クロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、アルキルイミダゾリン４級塩、ジアルキルジメチル
アンモニウムクロライド、オクタデシルアミン酢酸塩、
テトラデシルアミン酢酸塩、アルキルプロピレンジアミ
ン酢酸塩、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド等
のカチオン性界面活性剤等が含まれていてもよい。

【００６９】その他本発明における光触媒を含有する表
面層や難分解性中間層には、着色剤、赤外線吸収剤、老
化防止剤、安定剤、帯電防止剤、抗菌剤、可塑剤などを
含有することもできる。

【００７０】本発明におけるフィルムは基材に貼り付け
て用いることができる。

【００７１】上記基材としては、乗り物用ガラス、建造
物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、
眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショ
ーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷
雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
ー、デンタルミラー等がある。

【００７２】本発明におけるフィルムは汎用品として、
ロール巻き状、シート状、リボン状などの形態で用いて
もよく、特定の基材に貼り付けるためにプレカットされ
たものとして用いても良い。

【００７３】前記特定の基材としては、乗り物用ガラ
ス、建造物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤
カバー、眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、
保温ショーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建
材、積氷雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪
防止送電線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用
配管、給水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、
洗面ボウル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用
床材、浴室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハン
ドグリップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、
浴室用窓枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、
排水ピット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の
桟、すのこ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂
椅子、トランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、
浴室用手すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チ
ェア、洗面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバ
ック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水
籠、食器乾燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、
換気扇、コンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、
トイレ用天井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便
座、昇降便座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ
用タオル掛け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウン
タ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐
水ノズル等のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用
鏡、洗面用収納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照
明器具、洗面カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗
浄器、手指乾燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱
水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体
検知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッ
ド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケ
ース、カメラファインダー、ビニールハウス天井、自動
車ルームミラー、デンタルミラーなどがあり、これらの
うち複数のものに用いられるようにプレカットしてもよ
い。

【００７４】

【実施例】１）フィルムの製造

【００７５】固有粘度０．６５のポリエチレンテレフタ
レートに紫外線吸収剤として、２（４、６−ジフェニル
−１、３、５−トリアジン−２−イル）−５−｛（ヘキ
シル）オキシ｝−フェノールを２０重量％添加し、マス
ター原料Ａを得た。固有粘度０．６５のポリエチレンテ
レフタレートに紫外線吸収剤含有量が表１に示した量と
なるようにマスター原料Ａを添加し、さらに平均粒径
１．５μｍの凝集シリカ粒子を０．０１重量％添加し、
水分率２０ｐｐｍ以下になるまで乾燥した（原料Ａ）。

【００７６】固有粘度０．６５のポリエチレンテレフタ
レートに平均粒径１．５μｍの凝集シリカ粒子を０．１
２重量％添加し、水分率２０ｐｐｍ以下になるまで乾燥
した（原料B）。

【００７７】上記原料Ａ,Ｂを２８０℃で層Ａ、Ｂのシ
ート状に押し出し、２５℃の冷却ロール上でシート状に
成形、９５℃で長手方向に３．３倍延伸し、水溶性架橋
ポリエステル系樹脂を塗布・乾燥した後、さらに１３０
℃で幅方向に４．０倍に二軸延伸し、A層、B層の厚みが
それぞれ表１に示す値である、総フィルム厚み３８μm
の二軸延伸フィルムを得た。ただし、上記架橋ポリエス
テル樹脂層は、最終フィルムでの塗布厚みが０．０７μ
mになるようにB層上に塗布した（フィルムNo６は塗布し
ていない）。

【００７８】なお、上記で塗布した水溶性または水分散
性の架橋ポリエステル樹脂層は、下記の２種類のポリエ
ステル樹脂A、B、及びメラミン樹脂Cを固形分比で５
０：５０：５重量部の割合で混合したものである。 A：酸成分としてナトリウムスルホイソフタル酸を１重
量％含有し、ガラス転移点が０℃であるポリエステル樹
脂 B：酸成分としてナトリウムスルホイソフタル酸を１３
重量％含有し、ガラス転移点が６０℃であるポリエステ
ル樹脂 C：メラミン樹脂

【００７９】表１に、それぞれのフィルムの物性の測定
結果を示す。

【００８０】

【表１】

【００８１】総合的に判定すると、No４のフィルム以外
は本発明に用いられる光触媒コートポリエステルフィル
ム用のフィルムとして使用可能であり、その中でもNo１
のフィルムが最も優れていた。なお表１に示した物性の
測定方法は以下の通りである

【００８２】（耐候性）ＪＩＳ−Ｚ２３８１（屋外暴露
試験通則）に準じて、太陽光集光暴露試験を実施、積算
紫外線量０．５年相当でのフィルムの引っ張り伸度を、
ＪＩＳ−Ｃ２１５１に準じて測定した。伸度保持率が７
５％以上を◎、５０％以上、７５％未満を○、２５％以
上５０％未満を△、２５％未満を×とした。

【００８３】（製膜性）紫外線吸収剤の昇華、ブリード
アウトなどにより、作業性に問題が生じたり発煙や異臭
が発生したり、厚みムラが生じたりしやすくなったもの
を×、そういう問題が発生しにくいものを○とした。

【００８４】（ヘイズ）ＪＩＳ−Ｋ７１０５に準じて、
フィルムの全ヘイズを測定し、フィルム厚さ３８μｍの
値に換算する。

【００８５】２）光触媒コートポリエステルフィルムの
製造と評価

【００８６】表１で総合的に評価して最も優れていたフ
ィルムＮｏ１を実施例用フィルムとし、比較のため、Ｂ
層のみの３８μｍ厚のフィルムに実施例フィルムと同様
の架橋ポリエステル層を設けたフィルムを比較例用フィ
ルムとして、以下の実験を行った。

【００８７】Ａ４サイズにカットした実施例用フィルム
と比較例用フィルムの架橋ポリエステル樹脂層上に、平
均分子量５５０のシリコーン樹脂をマイヤーバー法にて
＃５のバーを用い塗膜を形成し、１２０℃ ２分間乾燥
させることにより、厚み２μｍの中間層を形成した。

【００８８】次に、４官能性シロキサン樹脂含有酸化チ
タン塗料（固形分重量比でアナターゼ型酸化チタン５９
重量％、４官能シリケート４１重量％）を固形分１％
〜６％まで変化させ、同様にマイヤーバー法にて＃５
のバーを使用し、上記中間層上にコーティングした。
その後十分レベリングをおこない、１２０℃１分間乾
燥、硬化させサンプルを作成した。

【００８９】硬化後の塗膜厚みを測定した結果、固形分
１％が膜厚約０．１μｍに相当することが確認された。
（例えば２％の固形分の塗料を用いると膜厚は０．２μ
ｍとなる）それぞれのサンプルの初期外観は良好であり、塗布前後
のヘイズ値の有為差はなかった。またそれぞれのサンプ
ルの機械的性能を調べるため、サンプルを５０ｍｍ角に
切断し、ガラス板に貼りあわせた後、荷重が５００ｇか
かるようにセットしたスポンジで１０００回摺動させた
後、強度０．８ｍＷ／cm2のBLB光を２４時間照射後、水
との接触角を測定したが、すべてのサンプルで接触角は
１０°以下となり、摺動試験後も塗膜の脱落による親水
性能の劣化が見られないことがわかった。

【００９０】次にそれぞれのサンプルの初期物性とサン
シャインウェザーメーター（以下ＳＷＯＭと略す）にか
け１００時間ごとに取り出して測定した物性を表２に示
す。

【００９１】

【表２】

【００９２】なお表２の親水性は水との接触角θで評価
するが、初期の親水性だけはサンプルに強度０．８ｍＷ
／cm2のBLB光を24時間照射した後の水との接触角を測定
し、ＳＷＯＭにかけた後の親水性は、ＳＷＯＭから取り
出した直後の接触角を測定する。

【００９３】なお、実施例用フィルム使用の場合、いず
れの固形分濃度に設定した場合も初期接触角は５°以
下の良好な値を示した。

【００９４】表２より明らかなように、実施例のフィル
ムではＳＷＯＭにかけた後の変色や親水性の低下がほと
んど見られないのに対し、比較例のフィルムにおいては
ＳＷＯＭにかけていく時間が長くなるほど変色や親水性
の低下が見られ、その程度は光触媒を含む表面層の厚さ
が厚く即ち光触媒活性が強いほど顕著になる。

【００９５】次に実用コーティングマシンでの量産性を
検討するため、３５０ｍｍ幅、長さ２００ｍの前記実施
例用フィルムと前記比較例用フイルムを準備し、マルチ
コーターにてサンプルを１００ｍ試作した。

【００９６】サンプルはまず平均分子量６００のアクリ
ルシリコーン樹脂をを＃５のバーを使用し１２０℃
３０ｍ／分の条件にて製膜し、次に４官能性シロキサ
ン樹脂含有酸化チタン塗料（固形分重量比でアナターゼ
型酸化チタン６５重量％、４官能シリケート３５重量
％）を固形分２．５％に調合し、同様にマイヤーバー
法にて＃５のバーを使用し、１２０℃ ５±３ｍ/分の
条件にて乾燥、硬化させてサンプルを試作した。

【００９７】乾燥・硬化後のそれぞれのサンプルのコー
ティング層の厚みは、中間層が２．５μｍ、光触媒を含
有する表面層が０．２５μｍであった。

【００９８】それぞれのサンプルに関し、サイドミラー
用フィルムの試験規格に合格するかどうかを評価した結
果を表３に示す。

【００９９】

【表３】

【０１００】

【発明の効果】本発明により、耐候性・耐久性に優れ
た、光触媒をコートし特に親水性に優れたフィルムを得
ることができる。また本発明のフィルムは耐久性・耐候
性が優れているため、光触媒活性の強いフィルムを得る
事もできる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｃ０９Ｄ 1/02 Ｃ０９Ｄ 1/02 5/00 5/00 Ｌ (72)発明者松本彰夫福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内 (72)発明者角谷隆岐阜県安八郡神戸町大字安次900番地の１東レ株式会社岐阜工場内 (72)発明者木下周一岐阜県安八郡神戸町大字安次900番地の１東レ株式会社岐阜工場内 (72)発明者大西雅也岐阜県安八郡神戸町大字安次900番地の１東レ株式会社岐阜工場内Ｆターム(参考） 4F006 AA35 AA56 AB35 AB39 AB67 AB68 AB69 AB73 AB74 AB76 BA03 BA10 BA11 BA17 CA00 CA04 CA05 DA04 EA05 4F100 AA01D AA01E AA17D AA19E AA20E AA21D AA21E AA23D AA25D AA27E AA28D AK41B AK41C AK41E AK52E AR00D AR00E AS00D AT00A BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E BA13 CA07B EH362 EJ38B EJ38C JA20B JA20D JA20E JB05 JB12E JL06 JL07 YY00B YY00D YY00E 4G069 AA04 AA08 BA04A BA04B BA22A BA22B BA48A CA01 CA11 DA06 EA08 EC22X ED03 ED04 EE01 EE06 4J038 DL021 DL031 HA216 JC32 KA04 PC08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フィルム基体表面に、光触媒を含有する
表面層を備えるポリエステルフィルムにおいて、該フィ
ルムは、二層延伸ポリエステルフィルムであって、一層
(Ａ層)に紫外線吸収剤を含有し、Ａ層と対面側の層(Ｂ
層)には紫外線吸収剤を実質的に含有せず、該Ｂ層上に
該光触媒を含有する表面層を設けてなることを特徴とす
る、光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項２】前記光触媒コートポリエステルフィルム
の表面は前記光触媒の光励起に応じて親水性を呈するこ
とを特徴とする、請求項１に記載の光触媒コートポリエ
ステルフィルム。
【請求項３】前記Ａ層の厚みがポリエステルフィルム
全体の厚みの５０〜９９％、さらに好ましくは８５〜９
８％である、請求項１、２に記載の光触媒コートポリエ
ステルフィルム。
【請求項４】前記Ｂ層上にさらに水溶性または水分散
性の架橋ポリエステル樹脂層を設けた、請求項１乃至３
に記載の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項５】前記架橋ポリエステル樹脂層の厚みは
０．０１〜０．５μｍ、さらに好ましくは０．０５〜
０．１５μｍである、請求項４に記載の光触媒コートポ
リエステルフィルム。
【請求項６】前記フィルム基体の全ヘイズが、３８μ
ｍ換算で２．５％以下である、請求項１乃至５に記載の
光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項７】前記紫外線吸収剤がアミン系紫外線吸収
剤である、請求項１乃至６に記載の光触媒コートポリエ
ステルフィルム。
【請求項８】前記紫外線吸収剤の含有量がＡ層全体の
０．０５〜１０重量％、さらに好ましくは０．５〜１．
５重量％である、請求項１に記載の光触媒コートポリエ
ステルフィルム。
【請求項９】前記光触媒を含有する表面層の下地層と
して難分解性の中間層を設けた、請求項１乃至８に記載
の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項１０】前記難分解性の中間層が、珪素原子を
含む化合物の加水分解縮重合反応または該加水分解縮重
合反応の一部の反応を利用した化合物を主成分として含
む、請求項９に記載の光触媒コートポリエステルフィル
ム。
【請求項１１】前記珪素原子を含む化合物が（ａ）一般式Ｒp ＳｉＸ4-p （式中、Ｒは、水素原
子および有機基からなる群より一種又は二種以上選択さ
れるものであり、Ｘはアルコキシ基およびハロゲン原
子からなる群より一種又は二種以上選択されるものであ
り、ｐは１または２である）で表される加水分解性シラ
ン誘導体（ｂ）平均組成式Ｒp ＳｉＸq Ｏ(4-p-q)/2 （式中、
Ｒは、水素原子および有機基からなる群より一種または
二種以上選択されるものであり、Ｘはアルコキシ基お
よびハロゲン原子からなる群より一種又は二種以上選択
されるものであり、ｐは０＜ｐ＜２を、ｑは０＜ｑ＜
４をそれぞれ満足する数である）で表されるシロキサン（ｃ）一般式ＳｉＸ4 （式中、Ｘはアルコキシ基およ
びハロゲン原子からなる群から一種又は二種以上選択さ
れるものである）で表される四官能加水分解性シラン誘
導体（ｄ）平均組成式ＳｉＸq Ｏ(4-q)/2 （式中、Ｘはアル
コキシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二
種以上選択されるものであり、ｑは０＜ｑ＜４を満足す
る数である）で表されるシリケートよりなる群より選ば
れたものである、請求項１０に記載の光触媒コートポリ
エステルフィルム。
【請求項１２】前記難分解性の中間層が、平均組成式
Ｒ1pＳｉ（ＯＲ2）qＯ(4-p-q)/2（式中、Ｒ1は非置換又
は置換一価炭化水素基、Ｒ2は水素原子、炭素数１〜６
の非置換一価炭化水素基及び炭素数１〜６のアルコキシ
置換一価炭化水素基から選ばれ、ｐ，ｑは、０≦ｐ≦
１．６、０＜ｑ≦３．３、０．１≦ｐ＋ｑ＜４を満足す
る数である。）で表され、かつ重量平均分子量９００未
満のシリコーン樹脂を主成分として含む、請求項９に記
載の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項１３】前記シリコーン樹脂が、（ａ）一般式ＳｉＸ4 （Ｘは炭素数１〜６のアルコキシ基、炭素数２〜６のア
ルケノキシ基及びフェノキシ基から選ばれる基を示す）
で表される加水分解性４官能シラン化合物０〜１００重
量部、（ｂ）一般式Ｒ3ＳｉＸ3 （Ｒ3は炭素数１〜１８の非置換又は置換一価炭化水素
基、Ｘは上記と同様の意味を示す）で表される加水分解
性３官能シラン化合物１００重量部、（ｃ）一般式Ｒ32ＳｉＸ2 （Ｒ3及びＸは上記と同様の意味を示す）で表される加
水分解性２官能シラン化合物０〜１２０重量部の加水分
解縮重合物よりなり、かつ重量平均分子量が９００未満
である、請求項１２に記載の光触媒コートポリエステル
フィルム。
【請求項１４】前記難分解性中間層が、平均粒子径１
〜１０００ｎｍの粒状無機酸化物を主成分として含む、
請求項９に記載の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項１５】前記無機酸化物が、シリカ、アルミ
ナ、ジルコニア、チタニアからなる群より選ばれたもの
である、請求項１４に記載の光触媒コートポリエステル
フィルム。
【請求項１６】前記光触媒が、アナターゼ型酸化チタ
ン、ルチル型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化錫、酸化第二鉄、三酸化二ビスマス、三
酸化タングステン、及びチタン酸ストロンチウムからな
る群から選択されるものである、請求項１乃至１５に記
載の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項１７】前記光触媒の前記表面層中の含有量
が、５〜９９重量％、さらに好ましくは３０〜９０重量
％である、請求項１乃至１６に記載の光触媒コートポリ
エステルフィルム。
【請求項１８】前記光触媒を含有する表面層が無機系
バインダーを主成分として含む、請求項１乃至１７に記
載の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項１９】前記無機系バインダーが、珪素原子を
含む無機系バインダーを含む請求項１８に記載の、光触
媒コートポリエステルフィルム。
【請求項２０】前記珪素原子を含む無機系バインダー
が、珪素原子を含む化合物の加水分解縮重合反応または
該加水分解縮重合反応の一部の反応を利用したバインダ
ーである、請求項１９に記載の、光触媒コートポリエス
テルフイルム。
【請求項２１】前記珪素原子を含む化合物が（ａ）一般式Ｒp ＳｉＸ4-p （式中、Ｒは、水素原
子および有機基からなる群より一種又は二種以上選択さ
れるものであり、Ｘはアルコキシ基およびハロゲン原
子からなる群より一種又は二種以上選択されるものであ
り、ｐは１または２である）で表される加水分解性シラ
ン誘導体（ｂ）平均組成式Ｒp ＳｉＸq Ｏ(4-p-q)/2 （式中、
Ｒは、水素原子および有機基からなる群より一種または
二種以上選択されるものであり、Ｘはアルコキシ基お
よびハロゲン原子からなる群より一種又は二種以上選択
されるものであり、ｐは０＜ｐ＜２を、ｑは０＜ｑ＜
４をそれぞれ満足する数である）で表されるシロキサン（ｃ）一般式ＳｉＸ4 （式中、Ｘはアルコキシ基およ
びハロゲン原子からなる群から一種又は二種以上選択さ
れるものである）で表される四官能加水分解性シラン誘
導体（ｄ）平均組成式ＳｉＸq Ｏ(4-q)/2 （式中、Ｘはアル
コキシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二
種以上選択されるものであり、ｑは０＜ｑ＜４を満足す
る数である）で表されるシリケートよりなる群より選ば
れたものである、請求項２０に記載の光触媒コートポリ
エステルフィルム。
【請求項２２】前記光触媒を含有する表面層が、さら
に平均粒子径１〜１０００ｎｍの粒状無機酸化物を含
む、請求項１乃至２１に記載の光触媒コートポリエステ
ルフィルム。
【請求項２３】前記無機酸化物が、シリカ、アルミ
ナ、ジルコニア、チタニアからなる群より選ばれたもの
である、請求項２２に記載の光触媒コートポリエステル
フィルム。
【請求項２４】前記フィルム基体の前記光触媒を含有
する表面層が形成されている反対側の表面に粘着層が形
成されている、請求項１乃至２３に記載の光触媒コート
ポリエステルフィルム。
【請求項２５】前記粘着層の表面にさらに離型フィル
ムを備えた、請求項２４に記載の光触媒コートポリエス
テルフィルム。
【請求項２６】前記粘着層中に着色剤が含有されてい
る、請求項２４，２５に記載の光触媒コートポリエステ
ルフィルム。
【請求項２７】前記フィルム基体の前記親水層が形成
されている反対側の表面に部分的接着手段を備えた、請
求項１乃至２３に記載の光触媒コートポリエステルフィ
ルム。
【請求項２８】前記親水層の表面にさらに保護フィル
ムを備えた、請求項１乃至２７に記載の光触媒コートポ
リエステルフィルム。
【請求項２９】前記光触媒コートポリエステルフィル
ムは基材に貼り付けるためのフィルムである、請求項１
乃至２８に記載の光触媒コートポリエステルフィルム。
【請求項３０】前記光触媒コートポリエステルフィル
ムは特定の基材に貼り付けるためにプレカットされたフ
ィルムである、請求項１乃至２８に記載の光触媒コート
ポリエステルフィルム。
【請求項３１】前記基材は、乗り物用ガラス、建造物
用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、眼
鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショー
ケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷雪
防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
ー、デンタルミラーのいずれかである、請求項２９，３
０に記載の光触媒コートポリエステルフィルム。