JP2000309068A - 親水性、流滴性、防曇性、防汚性を備えたフィルム、該フィルムの製造方法、該フィルムにより基材に親水性、流滴性、防曇性、防汚性を付与する方法、該フィルムを貼り付けた基材、該フィルムを製造するためのコーティング組成物、該コーティング組成物の製造方法 - Google Patents

親水性、流滴性、防曇性、防汚性を備えたフィルム、該フィルムの製造方法、該フィルムにより基材に親水性、流滴性、防曇性、防汚性を付与する方法、該フィルムを貼り付けた基材、該フィルムを製造するためのコーティング組成物、該コーティング組成物の製造方法

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JP2000309068A
JP2000309068A JP11094179A JP9417999A JP2000309068A JP 2000309068 A JP2000309068 A JP 2000309068A JP 11094179 A JP11094179 A JP 11094179A JP 9417999 A JP9417999 A JP 9417999A JP 2000309068 A JP2000309068 A JP 2000309068A
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Japan
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toilet
bathroom
film
coating composition
water
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JP11094179A
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English (en)
Inventor
Akio Matsumoto
彰夫 松本
Hiroaki Nagai
宏明 永井
Keiichiro Norimoto
圭一郎 則本
Keisuke Hisada
啓介 久田
Masayoshi Ketayama
正吉 桁山
Norio Sentoda
典雄 仙洞田
Osamu Tsutsui
修 筒井
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親水性の持続時間が長く高度な親水性を付与
するためのフィルム、該フィルムの製造方法、該フィル
ムの使用方法、該フィルムを貼り付けた基材、該フィル
ムを製造するためのコーティング組成物、該コーティン
グ組成物の製造を提供することを目的とする。 【解決手段】 フィルム基体表面に吸水性有機ポリマー
を含む親水層が形成されている、親水性、流滴性、防曇
性、防汚性よりなる群より選ばれた性状を呈するフィル
ムを使用する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親水性、流滴性、
防曇性、防汚性よりなる群より選ばれた性状を呈するフ
ィルム、該フィルムの製造方法、該フィルムにより基材
に親水性、流滴性、防曇性、防汚性よりなる群より選ば
れた性状を付与する方法、該フィルムを貼り付けた基
材、該フィルムを製造するためのコーティング組成物、
該コーティング組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷時に自動車その他の乗物の風防ガラ
スや窓ガラス、建物の窓ガラス、眼鏡のレンズ、および
各種計器盤のカバーガラスが凝縮湿分で曇るのはしばし
ば経験されることである。また、浴室や洗面所の鏡や眼
鏡のレンズが湯気で曇ることも良く遭遇される。部材の
表面に曇りが生じるのは、表面が雰囲気の露点以下の温
度に置かれると雰囲気中の湿分が凝縮して表面に結露
し、水滴状に成長するからである。凝縮水滴が充分に細
かく、それらの直径が可視光の波長の1/2程度であれ
ば、水滴は光を散乱し、ガラスや鏡は見掛け上不透明と
なり、やはり可視性が失われる。
【0003】湿分の凝縮が更に進行し、細かい凝縮水滴
が互いに融合してより大きな離散した水滴に成長すれ
ば、水滴と表面との界面並びに水滴と空気との界面にお
ける光の屈折により、それらの表面は翳り、ぼやけ、斑
模様になり、或いは曇る。その結果、ガラスのような透
明物品では透視像が歪んで透視性が低下し、鏡では反射
像が乱される。
【0004】更に、車両の風防ガラスや窓ガラス、建物
の窓ガラス、車両のバックミラー、眼鏡のレンズ、マス
クやヘルメットのシールドが降雨や水しぶきを受け、離
散した多数の水滴が表面に付着すると、それらの表面は
翳り、ぼやけ、斑模様になり、或いは曇り、やはり可視
性が失われる。
【0005】言うまでもなく、上記“曇り”は安全性や
種々の作業の能率に深い影響を与える。例えば、車両の
風防ガラスや窓ガラス、車両のバックミラーが、寒冷時
や雨天に翳り或いは曇ると、視界の確保が困難となり、
交通の安全性が損われる。内視鏡レンズやデンタルミラ
ー、歯科用レーザー治療器の集束レンズが曇ると、的確
な診断、手術、処置の障害となる。計器盤のカバーガラ
スが曇るとデータの読みが困難となる。
【0006】他方、建築および塗料の分野においては、
環境汚染に伴い、建築外装材料や屋外建造物やその塗膜
の汚れが問題となっている。大気中に浮遊する煤塵や粒
子は晴天には建物の屋根や外壁に堆積する。堆積物は降
雨に伴い雨水により流され、建物の外壁を流下する。更
に、雨天には浮遊煤塵は雨によって持ち運ばれ、建物の
外壁や屋外建造物の表面を流下する。その結果、表面に
は、雨水の道筋に沿って汚染物質が付着する。表面が乾
燥すると、表面には縞状の汚れが現れる。
【0007】また室内の水廻り空間においては、浴室廻
り、洗面所廻り、トイレ廻りなどにおいて、結露による
床、壁、天井の汚れや、水中の汚染物、不純物、各種微
生物に起因するヌメリ、シミ等が問題になっている。
【0008】上記の問題を解決すべく、各種基材に防曇
性や流滴性を付与する試みが種々為されている。基材に
防曇性や流滴性を付与する手法の一つとして、基材表面
の親水性を向上させる手法があり、様々の手法が提案さ
れている。
【0009】例えば実開平3-129357には、基材の表面に
ポリマー層を設け、この層に紫外線を照射した後アルカ
リ水溶液により処理することにより高密度の酸性基を生
成し、これによりポリマー層の表面を親水性にすること
からなる鏡の防曇方法が開示されている。
【0010】また実開平5-68006には、親水基を有する
アクリル系モノマーと疎水基を有するモノマーとのグラ
フト重合体からなる防曇性皮膜が開示されている。
【0011】また特開昭55-56177にはコロイダルシリカ
と非イオン性界面活性剤および/又はアニオン性界面活
性剤を含有する水性分散液からなる防曇剤が開示されて
いる。
【0012】また特開平10-60665には金属酸化物ゾルを
含む複合溶液を基材の表面に塗布後亜焼成することによ
る親水性皮膜が開示されている。
【0013】また特開昭57-147525には基材表面に無機
質水性ゾルの粒子を沈着させた後に、無機質コロイド粒
子および界面活性剤を含む無滴材を塗布する無滴性に優
れた合成樹脂成形物の製造方法が開示されている。
【0014】またPCT/WO96/29375には基材表面に光触媒
含有層を形成することにより、前記光触媒の光励起に応
じて前記表面に親水性を付与する方法が開示されてい
る。
【0015】また特開平9-226042にはフィルム
基体表面に光触媒粒子を含有する層を形成することによ
り、前記光触媒の光励起に応じて表面に親水性を付与す
る方法が開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
基材表面に親水性を付与する方法については、基材に防
曇性や流滴性を付与するほどの高度の親水性を発現でき
なかったり、親水性を付与するのに複雑な工程や高額の
費用や大規模な設備を必要としたり、熱処理工程が必要
となるために耐熱性が劣る基材に適用できなかったり、
親水性の効果が短期間しか持続しなかったり、親水性を
付与するために基材表面に設けられた塗膜の耐久性や耐
摩耗性が劣っていたり、塗膜によって基材の色調や透明
性が変化して違和感を与えたり、親水性を付与するのに
光を必要とするために光が照射できない環境下において
は効果が発揮できないといった問題点が一つ又はそれ以
上伴っていた。
【0017】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、工程が簡便で高額の費用や大規模な設備を必要と
せず、高温の熱処理工程を必要とせず、親水性の持続期
間が長く、親水性を付与するために基材表面に設けられ
た塗膜の耐久性や耐摩耗性に優れ、塗膜によって基材の
色調や透明性がほとんど変化せず、親水性の発現に光を
必要としない、基材表面に防曇性や流滴性を発現するだ
けの高度な親水性を付与するためのフィルム、該フィル
ムの製造方法、該フィルムの使用方法、該フィルムを貼
り付けた基材、該フィルムを製造するためのコーティン
グ組成物、該コーティング組成物の製造を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、フィルム基体表面に吸水性有機ポリマーを
含む親水層を形成されている、親水性、流滴性、防曇
性、防汚性よりなる群より選ばれた性状を呈するフィル
ム、フィルム基体表面に吸水性有機ポリマーを含む親水
層を形成する工程を含む、親水性、流滴性、防曇性、防
汚性よりなる群より選ばれた性状を呈するフィルムの製
造方法、フィルムを基材表面に貼り付けることにより、
基材表面に親水性、流滴性、防曇性、防汚性、防臭性、
抗菌性、汚染物分解性、セルフクリーニング性よりなる
群より選ばれた性状を付与する方法、フィルムを基材表
面に貼り付けることにより、表面に親水性、流滴性、防
曇性、防汚性、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、セルフ
クリーニング性よりなる群より選ばれた性状が付与され
た基材、フィルム基体表面にコーティングして、親水
性、流滴性、防曇性、防汚性よりなる群より選ばれた性
状を付与する、吸水性有機ポリマーを含む親水層を形成
させるためのコーティング組成物、及び該コーティング
組成物の製造方法を提供する。
【0019】
【発明の実施の態様】まず以下に本発明の構成要素につ
いて説明する。
【0020】本発明におけるフィルム用の樹脂として
は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリ−P−フェニレン
スルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(メタ)アクリル酸エステルなどから成るフィルム
が好ましく、さらに好ましくはポリエステルフィルムが
良く、その中でも特にポリエチレンテレフタレート(以
下PETと呼ぶ)は、平滑性、寸法安定性、耐熱性、強
度、高剛性、耐薬品性、耐湿耐水性、透明性等の点から
優れており、非常に好ましい。また特に耐候性を重視す
る場合にはアクリル系のフィルムを用いることが好まし
い。
【0021】また、クッション性や隠蔽性を付与する為
に、フィルム内部に多数の空洞を含有する空洞含有フィ
ルム、例えば発泡ポリエステルフィルムなども用いるこ
とができ、また、フィルムに耐候性を付与するため、紫
外線吸収剤やラジカルトラップ剤を含有したフィルムを
用いることもできる。
【0022】本発明に用いるフィルムの厚みには特に制
限する必要はないが、ハンドリング性とフィルム表面へ
コーティング組成物のコーティング後の乾燥特性を考慮
すると、10〜200μm程度のものが好ましい。
【0023】また本発明に用いるフィルムの表面に、コ
ーティング組成物のコーティング前にあらかじめプライ
マーを塗布しておき、コーティング組成物とフィルム基
材との間の密着性、濡れ性を高めることができる。また
本発明におけるコーティング組成物は好ましくは水性で
あるので、水系材料と密着性の良いプライマーを選択す
ることや、フィルムに耐候性を付与するため、紫外線吸
収剤やラジカルトラップ剤を含有したプライマーを用い
ることや、フィルムに着色するため、着色剤を添加した
プライマーを用いることもできる。
【0024】また本発明におけるフィルムを基材上に貼
り付けるために、親水層が形成されている反対側の面に
粘着層を設けることができ、通常は該粘着層の表面にさ
らに離型フィルムを設ける。
【0025】また本発明におけるフイルムを基材上に貼
り付けるために、貼り付け面全面に前記粘着層を設ける
事に替えて、部分的な接着手段を設けることもできる。
【0026】また本発明における吸水層の表面に、該吸
水層を保護するための保護フィルムを設けることもでき
る。該保護フィルムは通常基材への貼り付け終了後には
がされ、フィルムの貯蔵、運搬時の吸湿、汚染、ブロッ
キング、摩耗などのダメージ、貼り付け時のスキージ等
による機能低下を防ぐことができる。
【0027】またその他の構成としては、本発明におけ
るフィルムと、別のプラスチックフィルム、アルミ箔、
紙などをラミネートして複合材料を作ることもできる。
【0028】本発明における吸水性有機ポリマーとして
好適なものとしては、ポリビニルアルコール、ポリアル
キレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリ
ドン、ポリオキサゾリン、ポリアクリルアミド、ポリオ
キシエチレン、多糖類等をあげることができる。前記多
糖類としては、セルロース系では、ビスコース、メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースなどが挙げられる。また、前記多糖類と
しては、デンプン系では、可溶性デンプン、カルボキシ
メチルデンプン、ジアルデヒドデンプンなどが挙げられ
る。
【0029】本発明における吸水性有機ポリマーとして
さらに好適なものとしてポリビニルアルコールをあげる
ことができる。
【0030】前記ポリビニルアルコールとして好適なも
のは、ケン化価が60〜100%のものである。ケン化
価が60%未満になるとポリビニルアルコールの水への
溶解性が劣り好ましくない。
【0031】また前記ポリビニルアルコールとして好適
なものは、平均重合度が500〜50000のものであ
り、さらに好ましくは1000〜10000のものであ
る。重合度が好ましい範囲より大きいと、コーティング
組成物の粘性が高くなりすぎて、コーティング作業が困
難になり、逆に小さいと、親水層の親水性が劣る。この
コーティング組成物の粘性の粘性を小さくするか、また
はコーティング組成物の濃度を上げて乾燥特性を向上さ
せることにより親水層の厚膜化を可能とする手段とし
て、低粘性PVAを用いる手段を挙げることができる。
この低粘性PVAとは完全ケン化に近いPVAでありな
がら結晶度を高めるなどの手段により、水溶液の低粘性
化や耐水性の向上、強度向上を図ったものであり、好ま
しいPVAの水溶液粘性は、例えば平均重合度が約17
00のものを用いた場合には、濃度4重量%液温20℃
で、10〜40mPa・sである。このようなPVAと
しては例えば(株)クラレ製のRSポリマーをあげるこ
とができる。
【0032】本発明における吸水性有機ポリマーとして
もう一つのさらに好ましいものとして、ポリアルキレン
オキサイドをあげることができる。
【0033】前記ポリアルキレンオキサイドとして好適
なものとしてはポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
ンオキサイドなどが挙げられ、ポリエチレンオキサイド
が特に好ましい。通常、平均分子量30,000〜1,
500,000、好ましくは500,000〜750,
000のポリアルキレンオキサイドが用いられる。平均
分子量が好ましい範囲より大きいと、コーティング組成
物の粘性が高くなりすぎて、コーティング作業が困難に
なり、逆に小さいと、親水層の親水性が劣る。
【0034】本発明における吸水性有機ポリマーとして
もう一つのさらに好ましいものとして、ポリアクリル酸
をあげることができる。
【0035】なおここでいうポリアクリル酸としては、
所謂ポリアクリル酸以外にポリメタクリル酸やそれらの
塩類も含むものとする。
【0036】本発明における親水層には、耐水性、耐久
性を高めるため、さらにバインダーを含むことが好まし
く、このバインダーとしては無機系バインダーを主成分
として含むことが好ましい。
【0037】前記無機系バインダーとして好ましいもの
としてジルコニウム原子を含む無機系バインダーをあげ
ることができる。
【0038】前記ジルコニウム原子を含む無機系バイン
ダーとして好ましいものとして、ジルコニウム原子を含
む化合物の加水分解縮重合反応または該加水分解縮重合
反応の一部の反応を利用したバインダーをあげることが
できる。
【0039】前記ジルコニウム原子を含む化合物として
好ましいものとしては、ジルコニウムテトラメトキシ
ド、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテト
ラn−プロポキシド、ジルコニウムテトライソプロポキ
シド、ジルコニウムテトラn−ブトキシド、ジルコニウ
ムテトラt−ブトキシド、ジルコニウムテトラオクチネ
ート、ジルコニウムテトラアセテート、ジルコニウムテ
トラアセチルアセトナート、ジルコニウムブトキシモノ
アセチルアセトナート、ジルコニウムブトキシモノアセ
チルアセトナートビスエチルアセテート、ジルコニウム
イソプロポキシドモノアセチルアセトナート、ジルコニ
ウムイソプロポキシドビスアセチルアセトナート、ジル
コニウムイソプロポキシドトリアセチルアセトナート、
ジルコニウムt−ブトキシモノアセチルアセトナート、
ジルコニウムイソプロポキシドモノベンゾイルアセトナ
ート、ジルコニウムイソプロポキシドビスベンゾイルア
セトナート、ジルコニウムイソプロポキシドトリベンゾ
イルアセトナート、ジルコニウムアセテート等のジルコ
ニウムアルコシド、ジルコニウムキレート化合物、ジル
コニウムアシレート化合物およびそれらの部分加水分解
物、部分加水分解縮重合物をあげることができる。
【0040】また前記ジルコニウム原子を含む無機系バ
インダーとしてもう一つの好ましいものとして、ジルコ
ニウムの酸化物、水酸化物、オキシ水酸化物、オキシ硝
酸塩、オキシ炭酸塩、ハロゲン化物、オキシハロゲン化
物、硝酸塩、硫酸塩をあげることができ、その中でも特
に好ましいものとして、オキシ塩化ジルコニウム、塩化
ジルコニウムをあげることができる。
【0041】なお、前述のジルコニウム原子を含む化合
物の加水分解縮重合反応または該加水分解縮重合反応の
一部の反応を利用したバインダーは、単独で用いると硬
化反応が早すぎたり、コーティング組成物の粘度が高す
ぎたりするため、他の無機系バインダー、特に珪素原子
を含む無機系バインダーと組み合せて用いるのが好まし
い。これに対し、ジルコニウムの酸化物、水酸化物、オ
キシ水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、ハロゲン
化物、オキシハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩より選ばれ
たバインダーを用いる場合には、実質的に単独のバイン
ダーとして用いることもできるし、他の無機系バインダ
ー、特に珪素原子を含む無機系バインダーと組み合せて
用いることもできる。
【0042】なお、これらのジルコニウム原子を含む無
機系バインダーは、親水層の耐アルカリ性、耐水性、耐
久性を高めるとともに、硬化速度を早くし、低い硬化温
度で硬化を可能とする働きがある。
【0043】前記無機系バインダーとしてもう一つの好
ましいものとして、珪素原子を含む無機系バインダーを
あげることができる。
【0044】前記珪素原子を含む無機系バインダーとし
て好ましいものとして、珪素原子を含む化合物の加水分
解縮重合反応または該加水分解縮重合反応の一部の反応
を利用したバインダーをあげることができる。
【0045】前記珪素原子を含む化合物として好ましい
ものとしては 一般式 Rp SiX4-p (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
一種または二種以上選択されるものであり、 Xはアル
コキシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二
種以上選択されるものであり、pは1または2である)
で表される加水分解性シラン誘導体をあげる事ができ
る。
【0046】上記加水分解性シラン誘導体の好ましい具
体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチル
トリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポ
キシシラン、フェニルトリブトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエ
チルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ
エチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラ
ン、フェニルメチルジブトキシシラン、n−プロピルト
リメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、
n−プロピルトリプロポキシシラン、n−プロピルトリ
ブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、オクタ
デシルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。
【0047】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物としては、上記の加水分解性シラン誘導
体の部分加水分解および脱水縮重合、または上記加水分
解性シラン誘導体の部分加水分解物と、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシラン、ジエトキシジメトシシラン
等の部分加水分解物との脱水縮重合により調製したもの
を利用することができる。
【0048】上記の部分的に加水分解・脱水縮重合によ
りえられるシロキサンは下記の平均組成式で表されるも
のである。 Rp SiXq O(4-p-q)/2 (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
一種または二種以上選択されるものであり、 Xはアル
コキシ基またはハロゲン原子からなる群より一種又は二
種以上選択されるものであり、 pは0<p<2を、q
は0<q<4をそれぞれ満足する数である)
【0049】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物として一般式SiX4 (式中、 Xはア
ルコキシ基またはハロゲン原子からなる群より一種又は
二種以上選択されるものである)で表される四官能加水
分解性シラン誘導体が挙げられる。
【0050】上記四官能加水分解性シラン誘導体の好ま
しい具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキ
シシラン、ジエトキシジメトキシシラン、テトラクロロ
シラン、テトラブロモシラン、シラノール、ジメトキシ
ジエトキシシラン等があげられる。
【0051】また、本発明における別の好ましい珪素原
子を含む化合物としては、上記の四官能加水分解性シラ
ン誘導体の部分加水分解および脱水縮重合物をあげるこ
とができる。
【0052】上記の部分的に加水分解・脱水縮重合によ
ってえられるシリケートは下記の平均組成式で表される
ものである。SiXq O(4-q)/2 (式中、Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からなる
群より一種又は二種以上選択されるものであり、qは0
<q<4を満足する数である)
【0053】以上加水分解縮重合反応または該加水分解
縮重合反応の一部の反応を利用した無機系バインダーと
して、ジルコニウム原子を含む無機系バインダーと珪素
原子を含む無機系バインダーについて述べてきたが、そ
の他にもアルミニウム原子、またはチタン原子を含む無
機系バインダーを用いることができ、それぞれの原子の
アルコキシドやキレート化合物を用いることができる。
【0054】以上本発明における好適なバインダーにつ
いて述べてきたが、これらバインダーの好適な量は前記
吸水性有機ポリマー100重量部に対して0.1〜50
重量部が好ましく、さらに好ましくは1〜30重量部で
ある。バインダー量が上限を超えると親水層の吸水性が
低下し、下限を下回ると親水層の耐水性、耐久性が低下
する。この吸水性と耐水性、耐久性はトレードオフの関
係にあるため、吸水負荷が大きい浴室用途等ではバイン
ダー量を1〜15重量部と少なくし、吸水負荷が小さい
一般環境用途では、バインダー量を3〜30重量部と多
くするのが好ましい。
【0055】本発明における親水層の前記フィルム基体
表面への固定化、いいかえればコーティング組成物の硬
化促進に寄与するものとして触媒を用いることができ
る。
【0056】上記触媒としては、アルキルチタン酸塩、
オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫
ジマレート等のカルボン酸の金属塩、ジブチルアミン−
2−ヘキソエート、ジメチルアミンアセテート、エタノ
ールアミンアセテートなどのアミン塩、テトラエチルペ
ンタミン、モノエタノールアミン、N,N−ジメチルベ
ンジルアミン、n−ヘキシルアミン、トリブチルアミ
ン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミンなどのアミン類、
N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン等のアミン系シランカップリング材、P−
トルエンスルホン酸、フタル酸、酢酸、塩酸、硝酸、硫
酸、プロピオン酸、マレイン酸、アジピン酸、フマル
酸、吉草酸、乳酸、酪酸、クエン酸、リンゴ酸、ピクリ
ン酸、ぎ酸、炭酸などの酸類、アルミニウムキレート、
アルミニウムアセチルアセトナート、過塩素酸アルミニ
ウム、塩化アルミニウム、アルミニウムイソブトキシ
ド、アルミニウムイソプロポキシドのようなアルミニウ
ム化合物;テトライソプロピルチタネート、テトラブチ
ルチタネートのようなチタン化合物;水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラ
ート、酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、ギ酸カリウム、プロピオン酸カリウム、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウム
ヒドロキシド、アンモニアのような塩基性化合物類;錫
アセチルアセトナート、ジブチル錫オクチレートのよう
な錫化合物;コバルトオクチレート、コバルトアセチル
アセトナート、鉄アセチルアセトナートのような含金属
化合物類、過酸化水素などの過酸化物などをあげること
ができる。
【0057】なおこれらの触媒は単独で用いることもで
きれば、組み合せて用いることもできる。組み合せて用
いる場合には片方が硬化を促進し、片方が保存安定性や
急激な硬化を防ぐための硬化遅延剤として働く場合もあ
る。
【0058】またこれらの触媒は最初からコーティング
組成物に混合しておくこともできるし、またコーティン
グ直前にコーティング組成物に混合することもできる
し、コーティング後の塗膜に作用させることもできる。
【0059】本発明における親水層には界面活性剤を含
むこともでき、特に親水性基を含有するフッ素系界面活
性剤を用いると、親水層の表面は、前記フッ素系界面活
性剤に由来する撥水・撥油部分と、吸水性有機ポリマー
に由来する親水性部分とが微視的に分散する。これによ
って、親水層表面においては、親油性、疎水性あるいは
親水性の汚染物質がいずれも付着しにくく、付着しても
その付着は不安定であり、容易に脱落すため、表面を清
浄に保ち、長期間に渡って、良好な吸水性を保持するこ
とができる。
【0060】本発明における親水層には銀イオンのよう
な熱線吸収剤を含んでも良く、例えば窓ガラスにフィル
ムを貼り付けた場合、太陽の輻射による室内温度の上昇
を抑制することができる。
【0061】本発明における親水層には高密度ポリエチ
レン、パラフィンなどの蓄熱剤を含んでも良く、例えば
窓ガラスにフィルムを貼り付けた場合、太陽の輻射によ
る室内温度の上昇を抑制することができる。
【0062】本発明における親水層にはセリウム、セリ
ウム原子を含む化合物、ベンゾトリアゾール系、ベンゾ
フェノン系、サリシレート系、シアノアクリレート系、
オギザニリド系等の紫外線吸収剤を含んでも良く、例え
ば窓ガラスにフィルムを貼り付けた場合に、人体に有害
な紫外線をカットすることができる。
【0063】本発明における親水性層には銀、銅などの
抗菌性金属、またはその化合物を含んでも良く、抗菌性
金属の抗菌作用により、細菌類の発生、繁殖をある程度
抑制することができる。またこれらに替えてイミダゾ−
ル類などの有機系抗菌剤を用いることもできる。
【0064】本発明における親水層には、耐引っ掻き
性、透明性、耐粘着性、耐ベタツキ性、耐ブロッキング
性、滑性等を付与するために、微粒子を含んでも良い。
上記微粒子として好ましいものとしては、酸化セリウ
ム、酸化錫、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、
コロイダルジルコニア、コロイダルチタニア、アクリル
エマルジョン等のエマルジョン、アクリル酸塩被覆ポリ
エステル微粒子などをあげることができる。その中でも
特に好ましいのは無機微粒子であってその平均粒径が1
nm〜1μmのものであり、さらに好ましい平均粒径は
3nm〜100nmのものである。粒径が好ましい範囲
の下限以下だと粒子の分散性が不十分になる場合があ
り、上限以上だと塗膜の平滑性に悪影響を及ぼす場合が
ある。上記微粒子の好ましい添加量は吸水性樹脂100
重量部に対して1〜200重量部、より好ましくは5〜
100重量部であり、添加量が好ましい範囲の下限以下
だと、添加の効果が十分ではない場合があり、、上限以
上だと吸水性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0065】本発明における親水性層には光半導体を含
んでも良く、前記光半導体の光触媒作用により、防臭
性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セルフクリーニン
グ性などの性状を該親水層に発現させることができる。
【0066】前記光半導体として好ましいものは金属酸
化物を主成分とする光触媒粒子である。
【0067】前記金属酸化物として好ましいものとして
は、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化錫、酸化第二鉄、三酸化二ビスマス、三酸
化タングステン、及びチタン酸ストロンチウム等をあげ
ることができ、その中でも特に好ましいのはアナターゼ
型酸化チタンである。
【0068】前記光半導体の好ましい含有量は、前記吸
水性有機ポリマー100重量部に対して0.01〜50
重量部であり、さらに好ましい含有量は0.1〜10重
量部である。含有量が好ましい範囲の下限以下であると
添加の効果が十分ではない場合があり、上限以上だと吸
水性樹脂の分解劣化の原因となる場合がある。
【0069】前記光半導体は好ましくは、光半導体の水
系ゾルとして前記コーティング組成物に添加される。
【0070】本発明におけるフィルムの表面に光触媒活
性を付与するもう一つの手段は、前記親水層の表面にさ
らに光半導体を含む層を設けることである。
【0071】前記光半導体を含む層を前記親水層の表面
に形成する手段としては、前記光半導体とバインダーを
含むコーティング組成物を、前記親水層の上にコーティ
ングする方法や、前記光半導体を前記親水層が硬化する
前に塗布する方法や、前記親水層を加熱軟化したところ
に前記光半導体を塗布して固定する方法などを利用する
ことができる。
【0072】前記光触媒を含む層の厚みは好ましくは1
0nm〜5μmであり、さらに好ましくは50nm〜3
μmである。光触媒を含む層の厚みが好ましい上限以上
であると親水層に起因する作用が発現しにくくなり、下
限以下であると光触媒を含む層に起因する作用が発現し
にくくなる。
【0073】本発明におけるフィルムの親水層の好まし
い厚みは1μm〜200μmであり、さらに好ましくは
3μm〜80μmである。
【0074】親水層の厚みが好ましい上限以上であると
フィルム製造時の乾燥が難しくなったり、親水層の耐水
性、耐久性が劣ったりする場合があり、厚みが好ましい
下限以下であると親水層の吸水性が低くなって所望の親
水効果が得られなくなる場合がある。この吸水性と耐水
性、耐久性、製造時の乾燥特性はトレードオフの関係に
あるため、吸水負荷が大きい浴室用途等では親水層厚み
を5〜80μmと厚くし、吸水負荷が小さい一般環境用
途では、親水層厚みを3〜50μmと薄くするのが好ま
しい。
【0075】本発明におけるフィルムは基材に貼り付け
て用いることができる。
【0076】上記基材としては、乗り物用ガラス、建造
物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、
眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショ
ーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷
雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
ー、デンタルミラー等がある。
【0077】本発明におけるフィルムは汎用品として、
ロール巻き状、シート状、リボン状などの形態で用いて
もよく、特定の基材に貼り付けるためにプレカットされ
たものとして用いても良い。
【0078】前記特定の基材としては、乗り物用ガラ
ス、建造物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤
カバー、眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、
保温ショーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建
材、積氷雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪
防止送電線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用
配管、給水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、
洗面ボウル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用
床材、浴室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハン
ドグリップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、
浴室用窓枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、
排水ピット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の
桟、すのこ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂
椅子、トランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、
浴室用手すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チ
ェア、洗面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバ
ック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水
籠、食器乾燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、
換気扇、コンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、
トイレ用天井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便
座、昇降便座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ
用タオル掛け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウン
タ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐
水ノズル等のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用
鏡、洗面用収納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照
明器具、洗面カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗
浄器、手指乾燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱
水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体
検知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッ
ド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケ
ース、カメラファインダー、ビニールハウス天井、自動
車ルームミラー、デンタルミラーなどがある。
【0079】本発明におけるフィルム基体表面に前記親
水層を形成するためには、前記コーティング組成物を前
記フィルム基体表面に塗布する方法が好ましい。
【0080】コーティング組成物の塗布前に前記フィル
ム基体表面またはフィルム基体表面に形成されたプライ
マー表面をコロナ放電処理することにより、親水層との
密着性を向上させても良い。
【0081】また前記コーティング組成物をフィルム基
体表面に塗布する方法としては、リバースロールコーテ
ィング、ダイコーティング、ナイフコーティング、ドク
ターブレードコーティング、各種バーコーティング、デ
ィップコーティング、グラビアロールコーティング、カ
レンダーコーティング、スキーズコーティング、キスコ
ーティング、ファンテンコーティング、スプレーコーテ
ィング、フローコーティング等があり、コーティング組
成物性状や生産ロットなどに応じて適宜選択することが
できる。
【0082】なお、コーティング組成物塗布後のフィル
ムは乾燥工程に送られるが、コーティング組成物により
形成された親水層が厚すぎて均一な乾燥、硬化が難しい
場合には、複数回に分けてコーティング組成物を塗布し
乾燥、硬化させても良い。1回のコーティングにおける
乾燥時間、温度は、コーティング組成物やフィルムの種
類、および親水層の膜厚により適宜選択することがで
き、乾燥温度50〜200℃、乾燥時間5秒〜30分の
範囲で生産するのが好ましい。
【0083】また塗布直後の乾燥工程での硬化のみでは
なく、後硬化を促進させるための、加熱などによるエー
ジング工程を設けても良い。
【0084】本発明におけるコーティング組成物として
好ましいものは、前記吸水性有機ポリマーと、前記バイ
ンダーと溶媒を主成分として含むものである。
【0085】前記コーティング組成物としてさらに好ま
しいものは、前記吸水性有機ポリマー100重量部に対
し、前記バインダーを0.1〜50重量部、前記溶媒を
200〜10000重量部含むものである。
【0086】前記コーティング組成物としていっそうさ
らに好ましいものは、前記吸水性有機ポリマー100重
量部に対し、前記バインダーを1〜30重量部、前記溶
媒を500〜5000重量部含むものである。バインダ
ー量が好ましい上限を超えると親水層の吸水性が低下
し、好ましい下限を下回ると吸水層の耐水性、耐久性が
低下する。この吸水性と耐水性、耐久性はトレードオフ
の関係にあるため、吸水負荷が大きい浴室用途等ではバ
インダー量を1〜15重量部と少なくし、吸水負荷が小
さい一般環境用途では、バインダー量を3〜30重量部
と多くするのが好ましい。また溶媒量が好ましい上限を
超えると、乾燥が難しくなる場合があり、好ましい下限
を下回るとコーティング組成物の粘性が上昇して均一な
コーティングが難しくなる場合がある。
【0087】また前記溶媒としては水または水含有有機
溶媒が好ましい。
【0088】上記有機溶媒は、上記コーティング組成物
を安定に分散させ、フィルム基体上に均一かつ平滑な皮
膜を形成させうるものである限り特に限定されないが、
沸点が200℃以上のものを用いると乾燥に時間がかか
り膜の白化の原因となることがあるため沸点が200℃
以下のものを用いることが好ましい。好ましい有機溶媒
の例としてはメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、t−ブタノール、イソブタノー
ル、n−ブタノール、2−メチルプロパノール、ペンタ
ノール、エチレングリコール、ジアセトンアルコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、4−ヒドロキ
シ−4−メチル−2−ペンタノン、ジプロピレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、1−エトキシ−2−プロパノール、1−ブトキシ−
2−プロパノール、1−プロポキシ−2−プロパノー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、2−ブトキシエタノール等のア
ルコール系溶剤や、n−ヘキサン、トルエン、キシレ
ン、ミネラルスピリットなどの炭化水素系溶剤、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤をあ
げることができ、その中でも水との相溶性が高いものが
使いやすい。
【0089】本発明におけるコーティング組成物には、
さらにレベリング剤として、ジアセトンアルコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、4−ヒドロキシ
−4−メチル−2−ペンタノン、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、1−エトキシ−2−プ
ロパノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、1−プロポキシ−
2−プロパノール、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル、ジプロピレングコリールモノエチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、ア
セチレンアルコール等を含むこともできる。
【0090】また本発明におけるコーティング組成物に
は、界面活性剤として、スルホン酸ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテルアンモニウム塩、スルホン酸
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルナトリウ
ム塩、脂肪酸ナトリウムセッケン、脂肪酸カリセッケ
ン、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルサ
ルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキル
サルフェートソーダ塩、アルキルエーテルサルフェート
ソーダ塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフ
ェート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェ
ートソーダ塩、アルキルサルフェートTEA塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルサルフェートTEA塩、
2−エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム
塩、アシルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメ
チルタウリン酸ナトリウム、ドデルシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル2ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル2ナト
リウム、ポリカルボン酸、オレオイルザルコシン、アミ
ドエーテルサルフェート、ラウロイルザルコシネート、
スルホFAエステルナトリウム塩等のアニオン性界面活
性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエステル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエ
ーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンラウラート、ポリオキシエチレンステアレ
ート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンオレエート、ソルビタンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエステル変性シ
リコーン、ソルビタンラウラート、ソルビタンステアレ
ート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンオレエー
ト、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレン
ソルビタンラウラート、ポリオキシエレチンソルビタン
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート、グリ
セロールステアレート、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、アルキルアルキロールアミド、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、オキシエ
チレンドデシルアミン、ポリオキシエチレンドデシルア
ミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシ
エチレンオクタデシルアミン、ポリオキシエチレンアル
キルプロピレンジアミン、ポリオキシエチレンオキシプ
ロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンステア
レート等のノニオン性界面活性剤;ジメチルアルキルベ
タイン、アルキルグリシン、アミドベタイン、イミダゾ
リン等の両性界面活性剤、オクタデシルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンジル
アンモニウムクロライド、テトラデシルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモ
ニウムクロライド、1−ヒドロキシエチル−2−アルキ
ルイミダゾリン4級塩、アルキルイソキノリニウムブロ
マイド、高分子アミン、オクタデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキル
イミダゾリン4級塩、ジアルキルジメチルアンモニウム
クロライド、オクタデシルアミン酢酸塩、テトラデシル
アミン酢酸塩、アルキルプロピレンジアミン酢酸塩、ジ
デシルジメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性
界面活性剤等を添加することもできる。
【0091】本発明におけるコーティング組成物の製造
方法としては特に制限はなく、これまで述べてきたよう
な成分が安定して配合されるような方法であれば良い。
【0092】特にバインダーを安定して配合し、なおか
つ硬化速度を速めたり硬化温度を低くしたりする手段と
して、バインダーを溶媒の一部と混合し、前反応させて
後に、前記吸水性有機ポリマー及び残りの溶媒と混合す
る手段をあげることができる。
【0093】その前反応の際には前記触媒を加えて、さ
らに硬化速度を速めたり硬化温度を低くしたりする手段
もあり、さらに硬化速度を速めたり硬化温度を低くした
りできる可能性がある。
【0094】
【実施例】(実施例1)オキシ塩化ジルコニウム8水和
物0.0015kgとメタノール0.0285kgを混
合して10分間攪拌した。その後25%アンモニア水
0.00006kgを加えて10分間攪拌した。その後
6%ポリビニルアルコール水溶液0.5kgを加えて1
0分間攪拌した後に、24時間静置してコーティング組
成物1を調整した。なおポリビニルアルコールの平均重
合度は3500であり、ケン化価は86〜90%であ
る。
【0095】このコーティング組成物1を厚み100μ
mの高透明性易接着処理PETフィルムに塗布した後1
30℃で5分間乾燥して実施例フィルム1を得た。乾燥
後の親水層の厚みは約10μmであった。
【0096】又、コーティング処理をしない同じフィル
ムを比較例フィルム1と呼ぶ。フィルム1の実施例と比
較例では透明性には目視外観、透過率測定共に有意差は
なかった。
【0097】フィルム1をマイナス5℃の冷凍庫で2分
間冷却後に、室温に出しても実施例のコーティング面は
結露しなかったのに対し、比較例はただちに結露した。
実施例の親水層の鉛筆硬度はHであり、水またはノルマ
ルプロパノールのようなアルコールに溶解しない吸水性
を有する膜ができた。コーティング面に5%水酸化ナト
リウム水溶液を1時間接触させても、防露膜の溶解、剥
離はなかった。
【0098】実施例フィルム1をオートバイ用ヘルメッ
トシールドに部分的に貼り付けて冬場の3ヶ月にわたり
1日約1時間走行中に着用して、防曇性の維持性を調べ
たところ、3ヶ月経過後も防曇性は完全に保たれてい
た。
【0099】(実施例2)エチルシリケート40(コル
コート社製);0.0003kgに2%硝酸水溶液;
0.00005kgとメタノール0.0027kgを加
えて12時間攪拌し、加水分解を行った。(エチルシリ
ケート加水分解液)そして、この溶液に、オキシ塩化ジ
ルコニウム・八水和物(和光純薬製);0.0006k
gとメタノール0.0114kgを加えて5分間攪拌し
た。一方、ポリビニルアルコール3,500部分ケン化
型;ケン化価:86〜90%(和光純薬製);0.01
kgに水;0.09kgを加え、90℃の条件下で5時
間攪拌し、ポリビニルアルコールを溶解させた。そし
て、この2つの溶液を混合し、常温(25℃)で30分
攪拌し、コーティング組成物2が得られた。このコーテ
ィング組成物2を厚み100μmの高透明性易接着性P
ETフィルムに3回重ね塗りにて塗工し、それぞれの塗
工後140℃で4分間加熱・乾燥したところ、透明な実
施例フィルム2が得られ、その膜厚を測定したところ4
5μmであった。
【0100】実施例フィルム2を浴室用手鏡に部分的に
貼り付けて入浴した。フィルムを貼り付けていない部分
は瞬時に曇が発生したが、フィルムを貼り付けた部分は
30分間入浴している間曇は発生しなかった。この入浴
を毎日1回3ヶ月間続けたが、防曇機能は低下しなかっ
た。
【0101】(実施例3)エチルシリケート40(コルコ
ート社製);0.006kgに2%硝酸水溶液;0.0
01kgとメタノール0.054kgを加えて12時間攪
拌し、加水分解を行った。(エチルシリケート加水分解
液)この溶液に30%過酸化水素(和光純薬製);0.
000007kgを加え、常温(25℃)で5分攪拌し
た。一方、ポリエチレンオキサイド(和光純薬製);
0.00033kgにメタノール;0.0056kgを
加え、60℃の条件下で1時間攪拌し、ポリエチレンオ
キサイドを溶解させた。そして、この2つの溶液を混合
し、30分間常温(25℃)で30分攪拌し、コーティン
グ組成物3が得られた。このコーティング組成物3を厚
み38μmの高透明性PETフィルムに塗布した後14
0℃で3分間乾燥して実施例フィルム3を得た。乾燥後
の親水層の厚みは約15μmであった。
【0102】又、コーティング処理をしない同じフィル
ムを比較例フィルム3と呼ぶ。フィルム3の実施例と比
較例では透明性には目視外観、透過率測定共に有意差は
なかった。
【0103】フィルム3の実施例と比較例を厚さ2mm
の透明ガラス板に張りつけたものを用い、以下に述べる
耐汚染試験を行った。
【0104】汚染試験前の初期透過率を測定したとこ
ろ、実施例は85.6%、比較例は85.6%と差はな
かった。
【0105】0.05kgのオレイン酸に油溶性色素
(SUDAN RED 7B)0.0001gを溶解した油汚れを
サンプル表面全体にフローコートし、2分間後に水道水
流水で10秒間流した。
【0106】続いて乾燥後に透過率を測定したところ、
実施例は85.6%と全く変わりがなかったのに対し、
比較例では81.5%とはっきり透過率が低下してい
た。
【0107】さらに同じサンプルを用い、浴室内の防汚
効果の模擬的な測定として以下の実験を行った。
【0108】(wet汚染負荷方法:汚染負荷が固着しな
いうちに水洗する方法。) 1)石鹸水(0.5g/リッター)を噴霧、1分後シャ
ワー洗浄(10秒間)した。 2)5分後、シャンプー希釈水(0.5g/リッター)
を噴霧後、たんぱく質水溶液(0.5gBSA/リッター)
を噴霧、1分後シャワー洗浄(10秒間)した。 3)5分後、リンス希釈水(0.5g/リッター)を噴
霧、1分後シャワー洗浄(10秒間)した。 以上を1回のwet汚染負荷行程とした。
【0109】(dry汚染負荷方法:汚染負荷を固着さ
せてから水洗する方法。) 1)石鹸水(0.5g/リッター)を噴霧した。 2)5分後シャンプー希釈水(0.5g/リッター)を
噴霧後、たんぱく質水溶液(0.5gBSA/リッター)を
噴霧した。 3)5分後リンス希釈水(0.5g/リッター)を噴霧
後、50℃15分間乾燥した。 4)乾燥後、シャワー洗浄(10秒間)した。 以上を1回のdry汚染負荷工程とした。
【0110】上記wetとdryの汚染負荷工程をそれ
ぞれ4回繰り返し、その前後での汚れの差をサンプルの
ヘイズ値で評価した。
【0111】汚染工程前の実施例のヘイズ値は、dry
が1.82、wetが1.86であり、比較例のそれ
は、dryが2.74、wetが2.48であった。こ
れに対して汚染負荷工程後のヘイズ値は、実施例のヘイ
ズ値は、dryが3.41、wetが2.6であり、比
較例のそれは、dryが6.08、wetが4.7と、
どちらの方法においても本発明におけるフィルムには防
汚効果があることがわかった。
【0112】(実施例4)実施例1において、ポリビニ
ルアルコールとして、平均重合度1700、ケン化価9
7.5〜98.5%のクラレRSポリマーを用い、ポリ
ビニルアルコール水溶液濃度を10%とし、ポリビニル
アルコール水溶液の量を0.3kgとした他は実施例1
と同様にして実施例フィルム4を得た。乾燥後の親水層
の厚みは約25μmであった。
【0113】比較例フィルム1と実施例フィルム4では
透明性には目視外観、透過率測定共に有意差はなかっ
た。
【0114】95℃の熱湯の湯面上、30cmに実施例
フィルム1、実施例フィルム4、比較例フィルム1を湯
面と垂直に固定して、曇りが発生するまでの時間を測定
した。その結果は実施例フィルム1が4分40秒、実施
例フィルム4が15分20秒、比較例フィルム1が瞬間
的であった。
【0115】(実施例5)実施例1において、ポリビニ
ルアルコールに対して乾重比で20重量%のコロイダル
シリカを加えた他は実施例1と同様にして実施例フィル
ム5を得た。乾燥後の親水層の厚みは約10μmであっ
た。
【0116】実施例フィルム1と実施例フィルム5をそ
れぞれ、親水層と親水層の反対側の面を重ねあわせた後
に50℃で一昼夜放置し、剥離性を調べた。その結果は
実施例フィルム1がブロッキング現象が発生したのに対
し、実施例フィルム5は優れた剥離性を示した。
【0117】
【発明の効果】本発明により、工程が簡便で高額の費用
や大規模な設備を必要とせず、高温の熱処理工程を必要
とせず、親水性の持続期間が長く、親水性を付与するた
めに基材表面に設けられた塗膜の耐久性や耐摩耗性に優
れ、塗膜によって基材の色調や透明性がほとんど変化せ
ず、親水性の発現に光を必要としない、基材表面に防曇
性や流滴性を発現するだけの高度な親水性を付与するた
めのフィルム、該フィルムの製造方法、該フィルムの使
用方法、該フィルムを貼り付けた基材、該フィルムを製
造するためのコーティング組成物、該コーティング組成
物の製造方法を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 302 B05D 7/24 302M 4J038 302P 303 303B B32B 7/02 B32B 7/02 27/30 27/30 A 102 102 C08J 7/04 C08J 7/04 T S C08K 3/10 C08K 3/10 C08L 29/04 C08L 29/04 A 33/02 33/02 71/02 71/02 C09D 5/14 C09D 5/14 129/04 129/04 A 133/02 133/02 171/02 171/02 C09J 7/02 C09J 7/02 (72)発明者 久田 啓介 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 桁山 正吉 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 仙洞田 典雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 筒井 修 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AA01 AB01 AC03 AC22 AC26 AC27 BB24Z BB26Z BB49Y CA32 CA34 CA37 CA39 DA03 DB43 DB48 DB53 DC01 DC11 DC18 DC38 EA06 EA41 EB19 EB22 EB43 EB55 EC35 EC37 EC38 EC47 4F006 AA35 AB03 AB20 AB24 AB32 AB33 AB62 AB72 AB76 BA10 BA11 DA03 DA04 4F100 AA05B AA07B AA08B AA17B AA27B AH06B AH08B AH08H AJ03B AK01A AK01B AK21B AK25B AK26B AK54B AK69K AK79B AK79H AK80B AT00A AT00D BA04 BA07 BA10B CA09B CA09H CA12B CA12H CA16B CA16H CA18B CA18H CB05C DC21C DE01B DE01H GB07 GB31 GB48 GB71 GB81 JB05 JB05B JD15B JL06 JL07 JL08B JL08H JL13C JL14D YY00B 4J002 AB001 BB221 BE031 BG011 BG131 BJ001 CB001 CH021 CM011 DB006 DE046 DE097 DE107 DE117 DE137 DE187 DJ006 EC076 EX036 FD059 FD318 GH00 4J004 AB01 CA03 CA04 CA05 CA06 CC02 CC03 CC05 CD05 CD06 CE03 DB02 FA04 FA10 GA01 4J038 CE021 CG031 CG171 CK031 DF001 DJ001 DL032 DM022 HA216 KA02 KA04 KA09 KA12 KA20 MA14 NA05 NA06 PA07 PC08 (54)【発明の名称】 親水性、流滴性、防曇性、防汚性を備えたフィルム、該フィルムの製造方法、該フィルムにより 基材に親水性、流滴性、防曇性、防汚性を付与する方法、該フィルムを貼り付けた基材、該フィ ルムを製造するためのコーティング組成物、該コーティング組成物の製造方法

Claims (146)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基体表面に吸水性有機ポリマー
    を含む親水層が形成されている、親水性、流滴性、防曇
    性、防汚性よりなる群より選ばれた性状を呈するフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 前記フィルム基体表面と前記親水層の間
    にプライマー層が形成されている、請求項1に記載のフ
    ィルム
  3. 【請求項3】 前記フィルム基体の前記親水層が形成さ
    れている反対側の表面に粘着層が形成されている、請求
    項1、2に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 前記粘着層の表面にさらに離型フィルム
    を備えた、請求項3に記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 前記フィルム基体の前記親水層が形成さ
    れている反対側の表面に部分的接着手段を備えた、請求
    項1、2に記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 前記親水層の表面にさらに保護フィルム
    を備えた、請求項1乃至5に記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリビニル
    アルコール、ポリアルキレンオキサイド、ポリアクリル
    酸、ポリビニルピロリドン、ポリオキサゾリン、ポリア
    クリルアミド、ポリオキシエチレン、多糖類よりなる群
    より選ばれたポリマーを含む、請求項1乃至6に記載の
    フィルム
  8. 【請求項8】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリビニル
    アルコールを主成分として含む請求項1乃至6に記載の
    フィルム。
  9. 【請求項9】 前記ポリビニルアルコールの平均重合度
    が500〜50000であり、ケン化価が60〜100
    %である請求項8に記載のフィルム。
  10. 【請求項10】 前記ポリビニルアルコールが低粘性ポ
    リビニルアルコールである請求項8に記載のフィルム。
  11. 【請求項11】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリアル
    キレンオキサイドを主成分として含む請求項1乃至6に
    記載のフィルム
  12. 【請求項12】 前記ポリアルキレンオキサイドの平均
    分子量が30,000〜1,500,000である、請
    求項11に記載のフィルム
  13. 【請求項13】 前記吸水性有機ポリマーがポリアクリ
    ル酸を主成分として含む、請求項1乃至6に記載のフイ
    ルム。
  14. 【請求項14】 前記親水層がさらにバインダーを含
    む、請求項1乃至13に記載のフィルム。
  15. 【請求項15】 前記バインダーが無機系バインダーを
    主成分として含む、請求項14に記載のフィルム。
  16. 【請求項16】 前記無機系バインダーがジルコニウム
    原子を含む無機系バインダーを含む、請求項15に記載
    のフィルム。
  17. 【請求項17】 前記ジルコニウム原子を含む無機系バ
    インダーが、ジルコニウム原子を含む化合物の加水分解
    縮重合反応または該加水分解縮重合反応の一部の反応を
    利用したバインダーである、請求項16に記載のフイル
    ム。
  18. 【請求項18】 前記ジルコニウム原子を含む化合物
    が、ジルコニウムアルコキシド、ジルコニウムアルコキ
    シドの部分加水分解物、ジルコニウムアルコキシドの部
    分加水分解縮重合物、ジルコニウムキレート化合物、ジ
    ルコニウムキレート化合物の部分加水分解物、ジルコニ
    ウムキレート化合物の部分加水分解縮重合物、ジルコニ
    ウムアシレート化合物、ジルコニウムアシレート化合物
    の部分加水分解物、ジルコニウムアシレート化合物の部
    分加水分解縮重合物からなる群より選ばれたものであ
    る、請求項17に記載のフィルム。
  19. 【請求項19】 前記ジルコニウム原子を含む無機系バ
    インダーが、ジルコニウムの酸化物、水酸化物、オキシ
    水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、ハロゲン化
    物、オキシハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩からなる群よ
    り選ばれたものである、請求項16に記載のフィルム。
  20. 【請求項20】 前記無機系バインダーが珪素原子を含
    む無機系バインダーを含む請求項15に記載のフィル
    ム。
  21. 【請求項21】 前記珪素原子を含む無機系バインダー
    が、珪素原子を含む化合物の加水分解縮重合反応または
    該加水分解縮重合反応の一部の反応を利用したバインダ
    ーである、請求項20に記載のフイルム。
  22. 【請求項22】 前記珪素原子を含む化合物が (a) 一般式 Rp SiX4-p (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
    一種又は二種以上選択されるものであり、 Xはアルコ
    キシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二種
    以上選択されるものであり、pは1または2である)で
    表される加水分解性シラン誘導体 (b) 平均組成式 Rp SiXq O(4-p-q)/2 (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
    一種または二種以上選択されるものであり、 Xはアル
    コキシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二
    種以上選択されるものであり、 pは0<p<2を、q
    は0<q<4をそれぞれ満足する数である)で表される
    シロキサン (c) 一般式SiX4 (式中、 Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からな
    る群から一種又は二種以上選択されるものである)で表
    される四官能加水分解性シラン誘導体 (d) 平均組成式SiXq O(4-q)/2 (式中、Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からなる
    群より一種又は二種以上選択されるものであり、qは0
    <q<4を満足する数である)で表されるシリケートよ
    りなる群より選ばれたものである請求項21に記載のフ
    ィルム。
  23. 【請求項23】 前記バインダーが、前記吸水性有機ポ
    リマー100重量部に対して0.1〜50重量部含まれ
    た、請求項14乃至22に記載のフィルム。
  24. 【請求項24】 前記親水層の前記フィルム基体表面へ
    の固定化に触媒が用いられている、請求項1乃至23に
    記載のフィルム。
  25. 【請求項25】 前記親水層がさらに界面活性剤を含
    む、請求項1乃至24に記載のフィルム。
  26. 【請求項26】 前記親水層がさらに熱線吸収剤を含
    む、請求項1乃至25に記載のフィルム。
  27. 【請求項27】 前記親水層がさらに蓄熱剤を含む、請
    求項1乃至26に記載のフィルム。
  28. 【請求項28】 前記親水層がさらに紫外線吸収剤を含
    む、請求項1乃至27に記載のフィルム。
  29. 【請求項29】 前記親水層がさらに抗菌性金属または
    その化合物を含む請求項1乃至28に記載のフィルム。
  30. 【請求項30】 前記親水層がさらに平均粒径1nm〜
    1μmの無機微粒子を含む請求項1乃至29に記載のフ
    ィルム。
  31. 【請求項31】 前記親水層がさらに光半導体を含む、
    請求項1乃至30に記載のフィルム。
  32. 【請求項32】 前記光半導体が金属酸化物を主成分と
    する光触媒粒子である請求項31に記載のフィルム。
  33. 【請求項33】 前記金属酸化物がアナターゼ型酸化チ
    タン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第
    二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及びチ
    タン酸ストロンチウムからなる群から選択されるもので
    ある、請求項32に記載のフィルム。
  34. 【請求項34】 前記光半導体の含有量が、前記吸水性
    有機ポリマー100重量部に対して0.01〜50重量
    部である、請求項31乃至33に記載のフィルム
  35. 【請求項35】 前記親水層が光触媒作用により、防臭
    性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セルフクリーニン
    グ性よりなる群より選ばれた性状をさらに示す、請求項
    31乃至34に記載のフィルム。
  36. 【請求項36】 前記親水層の表面にさらに光半導体を
    含む層を設けた、請求項1乃至30に記載のフィルム。
  37. 【請求項37】 前記光半導体が金属酸化物を主成分と
    する光触媒粒子である請求項36に記載のフィルム。
  38. 【請求項38】 前記金属酸化物がアナターゼ型酸化チ
    タン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第
    二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及びチ
    タン酸ストロンチウムからなる群から選択されるもので
    ある、請求項37に記載のフィルム。
  39. 【請求項39】 前記光半導体を含む層の厚みは10n
    m〜5μmである、請求項36乃至38に記載のフィル
    ム。
  40. 【請求項40】 前記光半導体を含む層が光触媒作用に
    より、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セルフ
    クリーニング性よりなる群より選ばれた性状をさらに示
    す、請求項36乃至39に記載のフィルム。
  41. 【請求項41】 前記親水層の厚みは1μm〜200μ
    mである、請求項1乃至40に記載のフィルム。
  42. 【請求項42】 前記フィルムは基材に貼り付けるため
    のフィルムである請求項1乃至41に記載のフィルム。
  43. 【請求項43】 前記基材は、乗り物用ガラス、建造物
    用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、眼
    鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショー
    ケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷雪
    防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
    線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
    水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
    ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
    室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
    プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
    枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
    ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
    こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
    ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
    すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
    面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
    所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
    燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
    ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
    井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
    座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
    け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
    シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
    のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
    納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
    カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
    燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
    フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
    のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
    吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
    ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
    ー、デンタルミラーのいずれかである、請求項42に記
    載のフィルム。
  44. 【請求項44】 前記フィルムは特定の基材に貼り付け
    るためにプレカットされたものである請求項1乃至41
    に記載のフィルム。
  45. 【請求項45】 前記特定の基材は、乗り物用ガラス、
    建造物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバ
    ー、眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温
    ショーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、
    積氷雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止
    送電線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配
    管、給水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗
    面ボウル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床
    材、浴室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンド
    グリップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴
    室用窓枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排
    水ピット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の
    桟、すのこ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂
    椅子、トランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、
    浴室用手すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チ
    ェア、洗面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバ
    ック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水
    籠、食器乾燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、
    換気扇、コンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、
    トイレ用天井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便
    座、昇降便座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ
    用タオル掛け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウン
    タ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐
    水ノズル等のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用
    鏡、洗面用収納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照
    明器具、洗面カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗
    浄器、手指乾燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱
    水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体
    検知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッ
    ド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケ
    ース、カメラファインダー、ビニールハウス天井、自動
    車ルームミラー、デンタルミラーのいずれかである、請
    求項44に記載のフィルム。
  46. 【請求項46】 フィルム基体表面に吸水性有機ポリマ
    ーを含む親水層を形成する工程を含む、親水性、流滴
    性、防曇性、防汚性よりなる群より選ばれた性状を呈す
    るフィルムの製造方法。
  47. 【請求項47】 前記親水層を形成する前に、前記フィ
    ルム基体表面にプライマー層を形成する工程をさらに含
    む、請求項46に記載のフィルムの製造方法。
  48. 【請求項48】 前記フィルム基体の前記親水層が形成
    されている反対側の表面に粘着層を形成する工程をさら
    に含む、請求項46、47に記載のフィルムの製造方
    法。
  49. 【請求項49】 前記粘着層の表面にさらに離型フィル
    ムを備える工程を含む、請求項48に記載のフィルムの
    製造方法。
  50. 【請求項50】 前記フィルム基体の前記親水層が形成
    されている反対側の表面に部分的接着手段を備える工程
    をさらに含む、請求項46、47に記載のフィルムの製
    造方法。
  51. 【請求項51】 前記親水層の表面にさらに保護フィル
    ムを備える工程をさらに含む、請求項46乃至50に記
    載のフィルムの製造方法。
  52. 【請求項52】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリビニ
    ルアルコール、ポリアルキレンオキサイド、ポリアクリ
    ル酸、ポリビニルピロリドン、ポリオキサゾリン、ポリ
    アクリルアミド、ポリオキシエチレン、多糖類よりなる
    群より選ばれたポリマーを含む、請求項46乃至51に
    記載のフィルムの製造方法。
  53. 【請求項53】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリビニ
    ルアルコールを主成分として含む請求項46乃至52に
    記載のフィルムの製造方法。
  54. 【請求項54】 前記ポリビニルアルコールの平均重合
    度が500〜50000であり、ケン化価が60〜10
    0%である請求項53に記載のフィルムの製造方法。
  55. 【請求項55】 前記ポリビニルアルコールが低粘性ポ
    リビニルアルコールである請求項53に記載のフィルム
    の製造方法。
  56. 【請求項56】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリアル
    キレンオキサイドを主成分として含む請求項46乃至5
    1に記載のフィルムの製造方法。
  57. 【請求項57】 前記ポリアルキレンオキサイドの平均
    分子量が30,000〜1,500,000である、請
    求項56に記載のフィルムの製造方法。
  58. 【請求項58】 前記吸水性有機ポリマーがポリアクリ
    ル酸を主成分として含む、請求項46乃至51に記載の
    フイルムの製造方法。
  59. 【請求項59】 前記親水層がさらにバインダーを含
    む、請求項46乃至58に記載のフィルムの製造方法。
  60. 【請求項60】 前記バインダーが無機系バインダーを
    主成分として含む、請求項59に記載のフィルムの製造
    方法。
  61. 【請求項61】 前記無機系バインダーがジルコニウム
    原子を含む無機系バインダーを含む、請求項60に記載
    のフィルムの製造方法。
  62. 【請求項62】 前記ジルコニウム原子を含む無機系バ
    インダーが、ジルコニウム原子を含む化合物の加水分解
    縮重合反応または該加水分解縮重合反応の一部の反応を
    利用したバインダーである、請求項61に記載のフイル
    ムの製造方法。
  63. 【請求項63】 前記ジルコニウム原子を含む化合物
    が、ジルコニウムアルコキシド、ジルコニウムアルコキ
    シドの部分加水分解物、ジルコニウムアルコキシドの部
    分加水分解縮重合物、ジルコニウムキレート化合物、ジ
    ルコニウムキレート化合物の部分加水分解物、ジルコニ
    ウムキレート化合物の部分加水分解縮重合物、ジルコニ
    ウムアシレート化合物、ジルコニウムアシレート化合物
    の部分加水分解物、ジルコニウムアシレート化合物の部
    分加水分解縮重合物からなる群より選ばれたものであ
    る、請求項62に記載のフィルムの製造方法。
  64. 【請求項64】 前記ジルコニウム原子を含む無機系バ
    インダーが、ジルコニウムの酸化物、水酸化物、オキシ
    水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、ハロゲン化
    物、オキシハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩からなる群よ
    り選ばれたものである、請求項61に記載のフィルムの
    製造方法。
  65. 【請求項65】 前記無機系バインダーが珪素原子を含
    む無機系バインダーを含む請求項60に記載のフィルム
    の製造方法。
  66. 【請求項66】 前記珪素原子を含む無機系バインダー
    が、珪素原子を含む化合物の加水分解縮重合反応または
    該加水分解縮重合反応の一部の反応を利用したバインダ
    ーである、請求項65に記載のフイルムの製造方法。
  67. 【請求項67】 前記珪素原子を含む化合物が (a) 一般式 Rp SiX4-p (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
    一種又は二種以上選択されるものであり、 Xはアルコ
    キシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二種
    以上選択されるものであり、pは1または2である)で
    表される加水分解性シラン誘導体 (b) 平均組成式 Rp SiXq O(4-p-q)/2 (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
    一種または二種以上選択されるものであり、 Xはアル
    コキシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二
    種以上選択されるものであり、 pは0<p<2を、q
    は0<q<4をそれぞれ満足する数である)で表される
    シロキサン (c) 一般式SiX4 (式中、 Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からな
    る群から一種又は二種以上選択されるものである)で表
    される四官能加水分解性シラン誘導体 (d) 平均組成式SiXq O(4-q)/2 (式中、Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からなる
    群より一種又は二種以上選択されるものであり、qは0
    <q<4を満足する数である)で表されるシリケートよ
    りなる群より選ばれたものである請求項66に記載のフ
    ィルムの製造方法。
  68. 【請求項68】 前記バインダーが、前記吸水性有機ポ
    リマー100重量部に対して0.1〜50重量部含まれ
    た、請求項59乃至67に記載のフィルムの製造方法。
  69. 【請求項69】 前記親水層の前記フィルム基体表面へ
    の固定化に触媒が用いられている、請求項46乃至68
    に記載のフィルムの製造方法。
  70. 【請求項70】 前記親水層がさらに界面活性剤を含
    む、請求項46乃至69に記載のフィルムの製造方法。
  71. 【請求項71】 前記親水層がさらに熱線吸収剤を含
    む、請求項46乃至70に記載のフィルムの製造方法。
  72. 【請求項72】 前記親水層がさらに蓄熱剤を含む、請
    求項46乃至71に記載のフィルムの製造方法。
  73. 【請求項73】 前記親水層がさらに紫外線吸収剤を含
    む、請求項46乃至72に記載のフィルムの製造方法。
  74. 【請求項74】 前記親水層がさらに抗菌性金属または
    その化合物を含む請求項46乃至73に記載のフィルム
    の製造方法。
  75. 【請求項75】 前記親水層がさらに平均粒径1nm〜
    1μmの無機微粒子を含む請求項46乃至74に記載の
    フィルムの製造方法。
  76. 【請求項76】 前記親水層がさらに光半導体を含む、
    請求項46乃至75に記載のフィルムの製造方法。
  77. 【請求項77】 前記光半導体が金属酸化物を主成分と
    する光触媒粒子である請求項76に記載のフィルムの製
    造方法。
  78. 【請求項78】 前記金属酸化物がアナターゼ型酸化チ
    タン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第
    二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及びチ
    タン酸ストロンチウムからなる群から選択されるもので
    ある、請求項77に記載のフィルムの製造方法。
  79. 【請求項79】 前記光半導体の含有量が、前記吸水性
    有機ポリマー100重量部に対して0.01〜50重量
    部である、請求項76乃至78に記載のフィルムの製造
    方法
  80. 【請求項80】 前記親水層が光触媒作用により、防臭
    性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セルフクリーニン
    グ性よりなる群より選ばれた性状をさらに示す、請求項
    76乃至79に記載のフィルムの製造方法。
  81. 【請求項81】 前記親水層の表面にさらに光半導体を
    含む層を設ける工程を含む、請求項46乃至75に記載
    のフィルムの製造方法。
  82. 【請求項82】 前記光半導体が金属酸化物を主成分と
    する光触媒粒子である請求項81に記載のフィルムの製
    造方法。
  83. 【請求項83】 前記金属酸化物がアナターゼ型酸化チ
    タン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第
    二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及びチ
    タン酸ストロンチウムからなる群から選択されるもので
    ある、請求項82に記載のフィルムの製造方法。
  84. 【請求項84】 前記光半導体を含む層の厚みは10n
    m〜5μmである、請求項81乃至83に記載のフィル
    ムの製造方法。
  85. 【請求項85】 前記光半導体を含む層が光触媒作用に
    より、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セルフ
    クリーニング性よりなる群より選ばれた性状をさらに示
    す、請求項81乃至84に記載のフィルムの製造方法。
  86. 【請求項86】 前記親水層の厚みは1μm〜200μ
    mである、請求項46乃至85に記載のフィルムの製造
    方法。
  87. 【請求項87】 前記フィルムは基材に貼り付けるため
    のフィルムである請求項46乃至86に記載のフィルム
    の製造方法。
  88. 【請求項88】 前記基材は、乗り物用ガラス、建造物
    用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、眼
    鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショー
    ケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷雪
    防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
    線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
    水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
    ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
    室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
    プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
    枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
    ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
    こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
    ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
    すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
    面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
    所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
    燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
    ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
    井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
    座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
    け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
    シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
    のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
    納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
    カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
    燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
    フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
    のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
    吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
    ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
    ー、デンタルミラーのいずれかである、請求項87に記
    載のフィルムの製造方法。
  89. 【請求項89】 特定の基材に貼り付けるためにプレカ
    ットする工程をさらに含む請求項46乃至86に記載の
    フィルムの製造方法。
  90. 【請求項90】 前記特定の基材は、乗り物用ガラス、
    建造物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバ
    ー、眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温
    ショーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、
    積氷雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止
    送電線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配
    管、給水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗
    面ボウル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床
    材、浴室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンド
    グリップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴
    室用窓枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排
    水ピット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の
    桟、すのこ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂
    椅子、トランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、
    浴室用手すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チ
    ェア、洗面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバ
    ック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水
    籠、食器乾燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、
    換気扇、コンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、
    トイレ用天井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便
    座、昇降便座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ
    用タオル掛け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウン
    タ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐
    水ノズル等のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用
    鏡、洗面用収納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照
    明器具、洗面カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗
    浄器、手指乾燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱
    水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体
    検知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッ
    ド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケ
    ース、カメラファインダー、ビニールハウス天井、自動
    車ルームミラー、デンタルミラーのいずれかである、請
    求項89に記載のフィルムの製造方法。
  91. 【請求項91】 請求項1乃至45に記載のフィルムを
    基材表面に貼り付けることにより、基材表面に親水性、
    流滴性、防曇性、防汚性、防臭性、抗菌性、汚染物分解
    性、セルフクリーニング性よりなる群より選ばれた性状
    を付与する方法。
  92. 【請求項92】 前記フィルムは、請求項46乃至90
    に記載のフィルムの製造方法により製造されたものであ
    る、請求項91に記載の基材表面に親水性、流滴性、防
    曇性、防汚性、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、セルフ
    クリーニング性よりなる群より選ばれた性状を付与する
    方法。
  93. 【請求項93】 前記基材は、乗り物用ガラス、建造物
    用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、眼
    鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショー
    ケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷雪
    防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
    線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
    水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
    ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
    室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
    プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
    枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
    ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
    こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
    ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
    すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
    面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
    所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
    燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
    ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
    井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
    座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
    け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
    シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
    のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
    納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
    カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
    燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
    フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
    のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
    吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
    ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
    ー、デンタルミラーのいずれかである、請求項91,9
    2に記載の、基材表面に親水性、流滴性、防曇性、防汚
    性、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、セルフクリーニン
    グ性よりなる群より選ばれた性状を付与する方法。
  94. 【請求項94】 請求項1乃至45に記載のフィルム
    を基材表面に貼り付けることにより、表面に親水性、流
    滴性、防曇性、防汚性、防臭性、抗菌性、汚染物分解
    性、セルフクリーニング性よりなる群より選ばれた性状
    が付与された基材。
  95. 【請求項95】 前記フィルムは、請求項46乃至90
    に記載のフィルムの製造方法により製造されたものであ
    る、請求項94に記載の表面に親水性、流滴性、防曇
    性、防汚性、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、セルフク
    リーニング性よりなる群より選ばれた性状が付与された
    基材。
  96. 【請求項96】 前記基材は、乗り物用ガラス、建造物
    用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、眼
    鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショー
    ケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷雪
    防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
    線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
    水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
    ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
    室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
    プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
    枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
    ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
    こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
    ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
    すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
    面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
    所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
    燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
    ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
    井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
    座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
    け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
    シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
    のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
    納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
    カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
    燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
    フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
    のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
    吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
    ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
    ー、デンタルミラーのいずれかである、請求項94,9
    5に記載の、表面に親水性、流滴性、防曇性、防汚性、
    防臭性、抗菌性、汚染物分解性、セルフクリーニング性
    よりなる群より選ばれた性状を付与された基材。
  97. 【請求項97】 フィルム基体表面にコーティングし
    て、親水性、流滴性、防曇性、防汚性よりなる群より選
    ばれた性状を付与する、吸水性有機ポリマーを含む親水
    層を形成させるためのコーティング組成物。
  98. 【請求項98】 前記フィルム基体表面にプライマー層
    が形成されており、該プライマー層の上にコーティング
    するための、請求項97に記載のコーティング組成物。
  99. 【請求項99】 前記フィルム基体の前記親水層を形成
    する反対側の表面に粘着層を形成する、請求項97、9
    8に記載のコーティング組成物。
  100. 【請求項100】 前記粘着層の表面にはさらに離型フ
    ィルムを備える、請求項99に記載のコーティング組成
    物。
  101. 【請求項101】 前記フィルム基体の前記親水層を形
    成する反対側の表面に部分的接着手段を備える、請求項
    97、98に記載のコーティング組成物。
  102. 【請求項102】 前記親水層の表面にさらに保護フィ
    ルムを備える、請求項97乃至101に記載のコーティ
    ング組成物。
  103. 【請求項103】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリビ
    ニルアルコール、ポリアルキレンオキサイド、ポリアク
    リル酸、ポリビニルピロリドン、ポリオキサゾリン、ポ
    リアクリルアミド、ポリオキシエチレン、多糖類よりな
    る群より選ばれたポリマーを含む、請求項97乃至10
    2に記載のコーティング組成物。
  104. 【請求項104】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリビ
    ニルアルコールを主成分として含む請求項97乃至10
    2に記載のコーティング組成物。
  105. 【請求項105】 前記ポリビニルアルコールの平均重
    合度が500〜50000であり、ケン化価が60〜1
    00%である請求項104に記載のコーティング組成
    物。
  106. 【請求項106】 前記ポリビニルアルコールが低粘性
    ポリビニルアルコールである請求項104に記載のコー
    ティング組成物。
  107. 【請求項107】 前記吸水性有機ポリマーが、ポリア
    ルキレンオキサイドを主成分として含む請求項97乃至
    103に記載のコーティング組成物。
  108. 【請求項108】 前記ポリアルキレンオキサイドの平
    均分子量が30,000〜1,500,000である、
    請求項107に記載のコーティング組成物。
  109. 【請求項109】 前記吸水性有機ポリマーがポリアク
    リル酸を主成分として含む、請求項97乃至103に記
    載のコーティング組成物。
  110. 【請求項110】 前記親水層がさらにバインダーを含
    む、請求項97乃至109に記載のコーティング組成
    物。
  111. 【請求項111】 前記バインダーが無機系バインダー
    を主成分として含む、請求項110に記載のコーティン
    グ組成物。
  112. 【請求項112】 前記無機系バインダーがジルコニウ
    ム原子を含む無機系バインダーを含む、請求項111に
    記載のコーティング組成物。
  113. 【請求項113】 前記ジルコニウム原子を含む無機系
    バインダーが、ジルコニウム原子を含む化合物の加水分
    解縮重合反応または該加水分解縮重合反応の一部の反応
    を利用したバインダーである、請求項112に記載のコ
    ーティング組成物。
  114. 【請求項114】 前記ジルコニウム原子を含む化合物
    が、ジルコニウムアルコキシド、ジルコニウムアルコキ
    シドの部分加水分解物、ジルコニウムアルコキシドの部
    分加水分解縮重合物、ジルコニウムキレート化合物、ジ
    ルコニウムキレート化合物の部分加水分解物、ジルコニ
    ウムキレート化合物の部分加水分解縮重合物、ジルコニ
    ウムアシレート化合物、ジルコニウムアシレート化合物
    の部分加水分解物、ジルコニウムアシレート化合物の部
    分加水分解縮重合物からなる群より選ばれたものであ
    る、請求項113に記載のコーティング組成物。
  115. 【請求項115】 前記ジルコニウム原子を含む無機系
    バインダーが、ジルコニウムの酸化物、水酸化物、オキ
    シ水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、ハロゲン化
    物、オキシハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩からなる群よ
    り選ばれたものである、請求項112に記載のコーティ
    ング組成物。
  116. 【請求項116】 前記無機系バインダーが珪素原子を
    含む無機系バインダーを含む請求項111に記載のコー
    ティング組成物。
  117. 【請求項117】 前記珪素原子を含む無機系バインダ
    ーが、珪素原子を含む化合物の加水分解縮重合反応また
    は該加水分解縮重合反応の一部の反応を利用したバイン
    ダーである、請求項116に記載のコーティング組成
    物。
  118. 【請求項118】 前記珪素原子を含む化合物が (a) 一般式 Rp SiX4-p (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
    一種又は二種以上選択されるものであり、 Xはアルコ
    キシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二種
    以上選択されるものであり、pは1または2である)で
    表される加水分解性シラン誘導体 (b) 平均組成式 Rp SiXq O(4-p-q)/2 (式中、 Rは、水素原子および有機基からなる群より
    一種または二種以上選択されるものであり、 Xはアル
    コキシ基およびハロゲン原子からなる群より一種又は二
    種以上選択されるものであり、 pは0<p<2を、q
    は0<q<4をそれぞれ満足する数である)で表される
    シロキサン (c) 一般式SiX4 (式中、 Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からな
    る群から一種又は二種以上選択されるものである)で表
    される四官能加水分解性シラン誘導体 (d) 平均組成式SiXq O(4-q)/2 (式中、Xはアルコキシ基およびハロゲン原子からなる
    群より一種又は二種以上選択されるものであり、qは0
    <q<4を満足する数である)で表されるシリケートよ
    りなる群より選ばれたものである請求項117に記載の
    コーティング組成物。
  119. 【請求項119】 前記バインダーが、前記吸水性有機
    ポリマー100重量部に対して0.1〜50重量部含ま
    れた、請求項110乃至118に記載のコーティング組
    成物。
  120. 【請求項120】 前記親水層の前記フィルム基体表面
    への固定化に触媒が用いられている、請求項97乃至1
    19に記載のコーティング組成物。
  121. 【請求項121】 前記親水層がさらに界面活性剤を含
    む、請求項97乃至120に記載のコーティング組成
    物。
  122. 【請求項122】 前記親水層がさらに熱線吸収剤を含
    む、請求項97乃至121に記載のコーティング組成
    物。
  123. 【請求項123】 前記親水層がさらに蓄熱剤を含む、
    請求項97乃至122に記載のコーティング組成物。
  124. 【請求項124】 前記親水層がさらに紫外線吸収剤を
    含む、請求項97乃至123に記載のコーティング組成
    物。
  125. 【請求項125】 前記親水層がさらに抗菌性金属また
    はその化合物を含む請求項97乃至124に記載のコー
    ティング組成物。
  126. 【請求項126】 前記親水層がさらに平均粒径1nm
    〜1μmの無機微粒子を含む請求項97乃至125に記
    載のコーティング組成物。
  127. 【請求項127】 前記親水層がさらに光半導体を含
    む、請求項97乃至126に記載のコーティング組成
    物。
  128. 【請求項128】 前記光半導体が金属酸化物を主成分
    とする光触媒粒子である請求項127に記載のコーティ
    ング組成物。
  129. 【請求項129】 前記金属酸化物がアナターゼ型酸化
    チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化
    第二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及び
    チタン酸ストロンチウムからなる群から選択されるもの
    である、請求項128に記載のコーティング組成物。
  130. 【請求項130】 前記光半導体の含有量が、前記吸水
    性有機ポリマー100重量部に対して0.01〜50重
    量部である、請求項127乃至129に記載のコーティ
    ング組成物。
  131. 【請求項131】 前記親水層が光触媒作用により、防
    臭性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セルフクリーニ
    ング性よりなる群より選ばれた性状をさらに示す、請求
    項127乃至130に記載のコーティング組成物。
  132. 【請求項132】 前記親水性層の表面にさらに光半導
    体を含む層を設ける、請求項97乃至126に記載のコ
    ーティング組成物。
  133. 【請求項133】 前記光半導体が金属酸化物を主成分
    とする光触媒粒子である請求項132に記載のコーティ
    ング組成物。
  134. 【請求項134】 前記金属酸化物がアナターゼ型酸化
    チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化
    第二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、及び
    チタン酸ストロンチウムからなる群から選択されるもの
    である、請求項133に記載のコーティング組成物。
  135. 【請求項135】 前記光半導体を含む層の厚みは10
    nm〜5μmである、請求項132乃至134に記載の
    コーティング組成物。
  136. 【請求項136】 前記光半導体を含む層が光触媒作用
    により、防臭性、抗菌性、汚染物分解性、親水性、セル
    フクリーニング性よりなる群より選ばれた性状をさらに
    示す、請求項132乃至135に記載のコーティング組
    成物。
  137. 【請求項137】 前記親水層の厚みは1μm〜200
    μmである、請求項97乃至136に記載のコーティン
    グ組成物。
  138. 【請求項138】 前記フィルムは基材に貼り付けるた
    めのフィルムである請求項97乃至137に記載のコー
    ティング組成物。
  139. 【請求項139】 前記基材は、乗り物用ガラス、建造
    物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤カバー、
    眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、保温ショ
    ーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建材、積氷
    雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪防止送電
    線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用配管、給
    水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、洗面ボウ
    ル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴
    室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハンドグリッ
    プ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓
    枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピッ
    ト、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すの
    こ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、ト
    ランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手
    すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗
    面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバック、台
    所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水籠、食器乾
    燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コ
    ンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天
    井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便
    座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛
    け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウンタ、フラッ
    シュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等
    のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収
    納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面
    カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾
    燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水槽、空調機
    フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検知センサ−
    のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッド、シャワ−
    吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケース、カメラ
    ファインダー、ビニールハウス天井、自動車ルームミラ
    ー、デンタルミラーのいずれかである、請求項138に
    記載のコーティング組成物。
  140. 【請求項140】 前記フィルムは特定の基材に貼り付
    けるためにプレカットされたものである請求項97乃至
    137に記載のコーティング組成物。
  141. 【請求項141】 前記特定の基材は、乗り物用ガラ
    ス、建造物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤
    カバー、眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、
    保温ショーケース、積氷雪の防止屋根、氷柱形成防止建
    材、積氷雪防止アンテナ、通信障害の防止材料、積氷雪
    防止送電線、円錐放電防止材料、浴室用天井材、便器用
    配管、給水用配管、小便器、大便器、便器用トラップ、
    洗面ボウル、洗面トラップ、浴槽、浴室用壁材、浴室用
    床材、浴室用グレ−チング、シャワ−フック、浴槽ハン
    ドグリップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、
    浴室用窓枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、
    排水ピット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の
    桟、すのこ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂
    椅子、トランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、
    浴室用手すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チ
    ェア、洗面器置き台等の浴室用部材、台所用キッチンバ
    ック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水
    籠、食器乾燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、
    換気扇、コンロ着火部、トイレ用床材、トイレ用壁材、
    トイレ用天井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻き器、便
    座、昇降便座、トイレ用扉、トイレブ−ス用鍵、トイレ
    用タオル掛け、便蓋、トイレ用手すり、トイレ用カウン
    タ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付き便座の吐
    水ノズル等のトイレ用部材、洗面トラップ、洗面所用
    鏡、洗面用収納棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照
    明器具、洗面カウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗
    浄器、手指乾燥機、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱
    水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体
    検知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッ
    ド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地、壁紙、冷蔵ケ
    ース、カメラファインダー、ビニールハウス天井、自動
    車ルームミラー、デンタルミラーのいずれかである、請
    求項140に記載のコーティング組成物。
  142. 【請求項142】 前記コーティング組成物は、前記吸
    水性有機ポリマーと、前記バインダーと溶媒を主成分と
    して含むものである、請求項97乃至141に記載のコ
    ーティング組成物。
  143. 【請求項143】 前記コーティング組成物は、前記吸
    水性有機ポリマー100重量部に対し、前記バインダー
    を0.1〜50重量部、前記溶媒を200〜10000
    重量部含むものである、請求項142に記載のコーティ
    ング組成物。
  144. 【請求項144】 前記溶媒が水または水含有有機溶媒
    である請求項142,143に記載のコーティング組成
    物。
  145. 【請求項145】 請求項142乃至144に記載のコ
    ーティング組成物の製造方法であって、バインダーを前
    記溶媒の一部と混合し、前反応させて後に、前記吸水性
    ポリマーおよび残りの溶媒と混合することを特徴とす
    る、コーティング組成物の製造方法。
  146. 【請求項146】 前記前反応の際に触媒を加える請求
    項145に記載のコーティング組成物の製造方法。
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