JPH11349899A - 高吸水性複合材料及び高吸水性コーティング組成物 - Google Patents

高吸水性複合材料及び高吸水性コーティング組成物

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JPH11349899A
JPH11349899A JP10178159A JP17815998A JPH11349899A JP H11349899 A JPH11349899 A JP H11349899A JP 10178159 A JP10178159 A JP 10178159A JP 17815998 A JP17815998 A JP 17815998A JP H11349899 A JPH11349899 A JP H11349899A
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JP
Japan
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coating composition
superabsorbent
water
bathroom
superabsorbent material
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JP10178159A
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English (en)
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Keisuke Hisada
啓介 久田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明で防曇性、防露性、防汚性及び被膜強度
に優れていると同時に薬品及び温水等に対する耐久性に
優れたコーティング層を有する防曇性、防露性、防汚性
物品を提供することにある。 【解決手段】 基材の表面に形成される高吸水性コーテ
ィング組成物において、組成物が、無機アルコキシドお
よび該アルコキシドの加水分解物の少なくとも重縮合反
応を、OH基を有するポリマー、または、吸水性有機ポ
リマーと過酸化物の存在下で生ぜしめて得られる組成物
で形成された高吸水性コーティング組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防曇性または防
露性物品、特に透明性が要求されるガラス、鏡、プラス
ティックフィルム等の物品に防曇性または防露性を付与
したコーティング組成物、このコーティング組成物を用
いた高吸水性材料、この高吸水性材料を製造する方法、
およびこの高吸水性材料を用いた物品に関する。本発明
はさらに、前記高吸水性材料の調製に用いられる触媒に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス、鏡、プラスティックフィルム等
の物品に防曇性または防露性を付与するために、界面活
性剤やポリビニルアルコール等の水溶性樹脂からなる防
曇層を設けることが知られている。しかし、前者は防曇
効果に持続性が無く、後者は耐水性が悪く実用的でな
い。
【0003】また、特開平8-231944号公報には、基材表
面において、無機アルコキシドおよび該アルコキシド
が、加水分解・重縮合して形成されるOH基を有するポ
リマーのような無機質骨格に、ポリエチレンオキサイド
のような有機分子が架橋したハイブリッド物質から成る
透明なコーティング組成物を、被覆することで、不溶性
且つ表面硬度の優れた防曇性コーティング膜が、得られ
るということが記されている。しかし、この被膜は、水
酸化ナトリウムのような薬品や60℃クラスの温水に対
して耐久性があまりなく、石鹸や皮脂などの汚れも付き
やすい傾向にあった。また、被膜表面に湯気をあて続け
ると1分後に水膜が被膜の全面を覆い、そこから大きな
水滴が発生し、表面が見にくくなる現象が見られた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、前
記の問題を解決するもので、その目的とするところは、
透明で防曇性、防露性、防汚性及び被膜強度に優れてい
ると同時に薬品及び温水等に対する耐久性に優れたコー
ティング層を有する防曇性、防露性、防汚性物品を提供
することにある。さらに本発明の目的は、そのような優
れた特性を持つコーティング組成物、このコーティング
組成物を用いた高吸水性材料、この高吸水性材料を製造
する方法を提供すること。およびこの高吸水性材料を用
いた物品を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の基材の表面に形
成される高吸水性コーティング組成物において、組成物
が、無機アルコキシドおよび該アルコキシドの加水分解
物の少なくとも重縮合反応を、OH基を有するポリマ
ー、または、吸水性有機ポリマーと過酸化物の存在下で
生ぜしめて得られる組成物で形成されたことを特徴とす
る高吸水性コーティング組成物である。
【0006】さらに、無機アルコキシドおよび該アルコ
キシドの加水分解反応及び加水分解物の重縮合反応を、
OH基を有するポリマー、または、吸水性有機ポリマー
と過酸化物の存在下で生ぜしめる高吸水性コーティング
組成物でもある。
【0007】好適な実施態様においては、前記アルコキ
シドが、次式(I)で示される化合物の少なくとも1種
である、 M(OR)n(X)a-n (I) ここで、Mは、Si、Al、Ti、Zr、Ca、Fe、
V、Sn、Li、Be、B、およびPからなる群から選
択される無機原子であり、Rは、アルキル基であり、X
は、アルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハ
ロゲンであり、aは、Mの原子価であり、そしてnは、
1からaまでの整数である。
【0008】好適な実施態様においては、前記Xが、カ
ルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、ビニル基、ま
たはエポキシ基を有するアルキル基である。
【0009】好適な実施態様においては、前記アルコキ
シドが、Si(OC254、Al(O−iso−C3
73、Ti(O−iso−C374、Zr(O−t−
494、Ca(OC252、Fe(OC253
V(O−iso−C374、Sn(O−t−C
494、Li(OC25)、Be(OC352、B
(OC253、P(OC252、およびP(OC
33でなる群から選択される少なくとも一種である。
【0010】好適な実施態様においては、前記過酸化物
が、過酸化水素である事を特徴とする高吸水性コーティ
ング組成物である。
【0011】好適な実施態様においては、前記高吸水性
コーティング組成物と、光触媒的に親水性にするための
光触媒性コーティング組成物とから成ることを特徴とす
る高吸水性複合コーティング組成物である。
【0012】好適な実施態様においては、前記高吸水性
コーティング組成物内に、光触媒的に親水性にするため
の光触媒性コーティング組成物が内包されて成ることを
特徴とする高吸水性複合コーティング組成物である。
【0013】好適な実施態様においては、前記高吸水性
複合コーティング組成物において、光触媒性コーティン
グ組成物が、主に光触媒粒子とシリコン系結着剤からな
ることを特徴とする高吸水性複合コーティング組成物で
ある。
【0014】好適な実施態様においては、基材の少なく
とも片面に、前記高吸水性コーティング組成物により形
成される膜を有する、高吸水性材料である。
【0015】好適な実施態様においては、高吸水性コー
ティング組成物と、光触媒性コーティング組成物とから
成ることを特徴とする高吸水性複合コーティング組成物
が、基材上を被覆してなる高吸水性材料において、該高
吸水性材料の最表層が光触媒性コーティング組成物から
なり、また、その下層が高吸水性コーティング組成物で
形成されることを特徴とする高吸水性材料である。
【0016】好適な実施態様においては、前記高吸水性
コーティング組成物と、光触媒性コーティング組成物と
から成ることを特徴とする高吸水性複合コーティング組
成物が、基材上を被覆してなる高吸水性材料において、
該高吸水性材料の最表層が高吸水性コーティング組成物
からなり、また、その下層が光触媒性コーティング組成
物で形成されることを特徴とする高吸水性材料である。
【0017】好適な実施態様においては、前記高吸水性
コーティング組成物と、光触媒性コーティング組成物と
から成ることを特徴とする高吸水性複合コーティング組
成物が、芯材を被覆してなる高吸水性材料において、該
高吸水性材料の片面が高吸水性コーティング組成物から
なり、また、一方の面が光触媒性コーティング組成物で
形成されることを特徴とする高吸水性材料である。
【0018】好適な実施態様においては、前記高吸水性
コーティング組成物内に、光触媒的に親水性にするため
の光触媒性コーティング組成物が内包されて成ることを
特徴とする高吸水性複合コーティング組成物が、基材上
を被覆してなることを特徴とする高吸水性材料である。
【0019】好適な実施態様においては、前記基材が、
ガラス、プラスチック、磁器、陶器または金属等である
高吸水性材料である。
【0020】好適な実施態様においては、高吸水性材料
の製造方法であって、基材の少なくとも片面に前記高吸
水性または高吸水性複合コーティング組成物を塗工する
工程、および該塗工膜を80℃以上で熱処理する工程、
を包含する方法である。
【0021】好適な実施態様においては、前記過酸化物
の触媒が、前記アルコキシドの加水分解物の重縮合反
応、前記吸水性有機ポリマーの架橋反応、および該加水
分解物、前記OH基を有するポリマー、および該吸水性
有機ポリマー相互間の重縮合反応および/または架橋反
応のための触媒として作用し、前記高吸水性材料が形成
される、製造方法である。
【0022】好適な実施態様においては、前記高吸水性
材料が、ヒーター、送風機を含む乾燥機を併設してなる
ことを特徴とする高吸水性材料である。
【0023】好適な実施態様においては、最表層が光触
媒性コーティング組成物からなり、また、その下層が前
記高吸水性コーティング組成物で形成されることを特徴
とする高吸水性材料において、該高吸水性材料の端部ま
たは一部分に給水コネクタを設けてなり、該高吸水性材
料と該高吸水性材料に併設した貯水槽あるいは給水栓と
を連結して、該高吸水性材料の表面層の光触媒性コーテ
ィング組成物に、常に飽和状態に水が供給され、これを
維持することを特徴とする高吸水性材料である。
【0024】好適な実施態様においては、前記高吸水性
材料は、浴槽、浴室用壁材、浴室用床材、浴室用グレ−
チング、浴室用天井、シャワ−フック、浴槽ハンドグリ
ップ、浴槽エプロン部、浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用
窓枠、浴室窓の床板、浴室照明器具、排水目皿、排水ピ
ット、浴室扉、浴室扉枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、す
のこ、マット、石鹸置き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、
トランスファ−ボ−ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用
手すり、風呂蓋、浴室用タオル掛け、シャワ−チェア、
洗面器置き台等の浴室用部材、ごとく、台所用キッチン
バック、台所用床材、シンク、キッチンカウンタ、排水
篭、食器乾燥機、食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、
換気扇、コンロ着火部、コンロのつまみ等の台所用部
材、小便器、大便器、便器用トラップ、便器用配管、ト
イレ用床材、トイレ用壁材、トイレ用天井、ボ−ルタッ
プ、止水栓、紙巻き器、便座、昇降便座、トイレ用扉、
トイレブ−ス用鍵、トイレ用タオル掛け、便蓋、トイレ
用手すり、トイレ用カウンタ、フラッシュバルブ、タン
ク、洗浄機能付き便座の吐水ノズル等のトイレ用部材、
洗面ボウル、洗面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収納
棚、排水栓、歯ブラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面カ
ウンタ、水石鹸供給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾燥
機、回転タオル等の洗面用部材、洗濯槽、洗濯機蓋、洗
濯機パン、脱水槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水
栓金具、人体検知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、
シャワ−ヘッド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地の
いずれかであることを特徴とする高吸水性材料である。
【0025】好適な実施態様においては、前記高吸水性
材料は、 給水用配管であることを特徴とする高吸水性
材料である。
【0026】好適な実施態様においては、前記高吸水性
材料は、乗り物用ガラス、建造物用窓ガラス、車両用ミ
ラー、道路鏡、計器盤カバー、眼鏡レンズ、ヘルメット
シールド、ゴーグル、保温ショーケースのいずれかであ
ることを特徴とする高吸水性材料である。
【0027】好適な実施態様においては、前記高吸水性
材料は、屋根における積氷雪の防止、氷柱形成の防止、
アンテナへの積氷雪の防止、通信障害の防止、送電線へ
の積氷雪の防止、円錐放電の防止のいずれかであること
を特徴とする高吸水性材料である。
【0028】好適な実施態様においては、前記高吸水性
材料は、浴室用鏡、浴室用窓、浴室照明器具、洗面所用
鏡のいずれかであることを特徴とする高吸水性材料であ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】請求項1から6に記載の発明は、
無機アルコキシドおよび該アルコキシドの加水分解物の
少なくとも重縮合反応を、OH基を有するポリマー、ま
たは、吸水性有機ポリマーと過酸化物の存在下で生ぜし
めて得られる高吸水性コーティング組成物で、被膜が形
成された事と、無機アルコキシドおよび該アルコキシド
の加水分解反応及び加水分解物の重縮合反応を、OH基
を有するポリマー、または、吸水性有機ポリマーと過酸
化物の存在下で生ぜしめる高吸水性コーティング組成物
で、被膜が形成された事を特徴とする。本発明に用いら
れる無機アルコキシドは、例えば、次式(1)で示され
る化合物の少なくとも1種である。 M(OR)n(X)a-n (1) ここで、Mは、Si、Al、Ti、Zr、Ca、Fe、
V、Sn、Li、Be、B、およびPからなる群から選
択される無機原子であり、Rは、アルキル基であり、X
は、アルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハ
ロゲンであり、aは、Mの原子価であり、またnは、1
からaまでの整数である。
【0030】式(1)の化合物のうち、n=a、つまり
Mにアルコキシ基のみが結合した化合物が汎用される。
【0031】前記MがSiの場合は、アルコキシドは、
Si(OR14で表される。ここでR1は、好ましくは
炭素数1〜4の低級アルキル基である。このようなアル
コキシシランとしては、Si(OCH34、Si(OC
254などが挙げられる。
【0032】上記MがAlの場合は、アルコキシドは、
Al(OR23で表される。ここでR2は、好ましくは
低級アルキル基である。このようなアルミニウムアルコ
キシドとしては、Al(OCH33、Al(OC25
3、Al(O−n−C373、Al(O−iso−C
373、Al(OC493などが挙げられる。上記ア
ルミニウムアルコキシドは、2種以上を混合して用いて
もよい。このようなアルミニウムアルコキシドは、通
常、上記アルコキシシランと混合して用いられ、アルミ
ニウムアルコキシドを用いることによって、得られるコ
ーティング膜の透光性や耐熱性が向上する。アルミニウ
ムアルコキシドの使用量は、好ましくは上記アルコキシ
シラン100重量部に対して10重量部以下の範囲であ
り、さらに好ましくは約5重量部である。10重量部を
上回ると、形成されるポリマーがゲル化しやすくなり、
得られるコーティング膜に亀裂が生じる場合がある。
【0033】上記MがTiの場合には、アルコキシド
は、Ti(OR34で表される。ここでR3は好ましく
は低級アルキル基である。このようなチタニウムアルコ
キシドとしては、Ti(O−CH34、Ti(O−C2
54、Ti(O−n−C374、Ti(O−iso−C
374、Ti(O−C494などが挙げられる。上記
チタニウムアルコキシドは、2種以上を混合して用いて
もよい。このようなチタニウムアルコキシドは、通常、
上記アルコキシシランと混合して用いられ、チタニウム
アルコキシドを用いることによって、得られるコーティ
ング膜の耐紫外線性は向上し、基材の耐熱性も著しく向
上する。チタニウムアルコキシドの使用量は、上記アル
コキシシラン100重量部に対して3重量部以下の範囲
であり、好ましくは約1重量部である。3重量部を上回
ると、形成されるポリマーが脆化し、基材を被覆した際
にコーティング膜が剥離しやすくなる。
【0034】上記MがZrの場合には、アルコキシド
は、Zr(OR44で表される。ここでR4は、好まし
くは低級アルキル基である。このようなジルコニウムア
ルコキシドとしては、Zr (OCH34、Zr(OC
254、Zr(O−iso−C374、Zr(O−t−
494、Zr(O−n−C494などが挙げられ
る。上記ジルコニウムアルコキシドは、2種類以上を混
合して用いてもよい。このようなジルコニウムアルコキ
シドは、通常、上記アルコキシシランと混合して用いら
れ、ジルコニウムアルコキシドを用いることによって、
得られるコーティング膜の靭性や耐熱性が向上する。ジ
ルコニウムアルコキシドの使用量は、上記アルコキシシ
ラン100重量部に対して5重量部以下の範囲であり、
好ましくは約3重量部である。5重量部を上回ると、形
成されるポリマーがゲル化しやすくなり、ポリマーの脆
性が大きくなり、基材を被覆した際にコーティング膜が
剥離しやすくなる。
【0035】上記以外のアルコキシドとしては、例え
ば、Ca(OC252、Fe(OC253、V(O−
iso−C374、Sn(O−t−C494、Li(O
25)、Be(OC352、B(OC253、P
(OC252、P(OCH33などが挙げられる。
【0036】式(1)で示される無機アルコキシドのう
ちn=a−1以下の場合、つまりMにアルコキシ以外の
基Xが結合している化合物としては、例えば、XがC
l、Brのようなハロゲンである化合物がある。Xがハ
ロゲンである化合物には、アルコキシル基と同様に加水
分解されてOH基を生じ重縮合反応が起こる。Xはま
た、アルキル基や官能基を有するアルキル基であり得、
このアルキル基の炭素数は通常1〜15である。このよ
うな基は、加水分解されずに得られるポリマー中に有機
部分として残留する。上記官能基としては、カルボキシ
ル基、カルボニル基、アミノ基、ビニル基、エポキシ基
などがある。
【0037】Xを有する式(1)の化合物としては、ビ
ニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルメトキシシランなど
が挙げられる。
【0038】本発明に用いられる吸水性有機ポリマーと
しては、ポリアルキレンオキサイドが好適に利用でき
る。前記ポリアルキレノキサイドとしては、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリプロピレングリコール、ポリプロピ
レンオキサイドなどが挙げられ、ポリエチレンオキサイ
ドが特に好ましい。通常、重量平均分子量30,000
〜1,500,000、好ましくは500,000〜7
50,000のポリアルキレンオキサイドが用いられ
る。また、その他の吸水性有機ポリマーとして、ポリビ
ニルピロリドン、ポリオキサゾリン、ポリビニルアルコ
ール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン
系、多糖類、ポリアクリル酸系などが挙げられる。前記
多糖類としては、セルロース系では、ビスコース、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどが挙げられる。また、前記多糖類
として、デンプン系では、可溶性デンプン、カルボキシ
メチルデンプン、ジアルデヒドデンプンなどが挙げられ
る。
【0039】本発明に用いられ得る触媒としては、酸触
媒および過酸化物が挙げられる。酸触媒は無機アルコキ
シドの加水分解反応に用いられる。従って、予め無機ア
ルコキシドがある程度加水分解されて、重縮合し、OH
基を有するポリマー(比較的低分子量のオリゴマーであ
り得る)を使用する場合には、酸触媒は不要となり得
る。
【0040】前記酸触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸な
どの鉱酸などが用いられる。鉱酸の無水物、例えば、塩
化水素ガスも用いられ得る。この他に有機酸やその無水
物も利用され得る。それには例えば、酒石酸、フタル
酸、マレイン酸、ドデシルコハク酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、メチルナジック酸、ピロメリット酸、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸、ジクロルコハク酸、クロレンデ
ィック酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水ドデシ
ルコハク酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルナ
ジック酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸、無水ジクロルコハク酸、無水クロレン
ディック酸などが挙げられる。これらの酸触媒は、アル
コキシド100重量部に対して0.01〜0.5重量
部、好ましくは0.015〜0.3重量部である。0.
01重量部未満の場合には加水分解が不充分となるおそ
れがあり、0.5重量部を越える場合には重縮合反応が
進行し、粘度が増大するおそれがある。
【0041】前記過酸化物触媒は、主としてアルコキシ
ドの加水分解物の重縮合反応の触媒として、且つ吸水性
有機ポリマーの架橋反応の触媒として、且つ該加水分解
物、上記OH基を有するポリマーおよび吸水性有機ポリ
マー相互間の重縮合反応および/または架橋反応の触媒
として用いられる。このような過酸化物で、好ましい例
としては、過酸化水素である。また、その他好ましい過
酸化物としては、過酸化カリウム、過酸化ナトリウム、
過酸化バリウム、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、等がある。上記過酸化水素触媒の使用量は、好まし
くは上記アルコキシド、上記OH基を有するポリマー、
および吸水性有機ポリマーの合計量100重量部に対し
て、0.0001〜50重量部、さらに好ましくは、
0.01〜2重量部で、最も好ましくは、0.1重量部で
ある。
【0042】本発明に用いられる有機溶媒としては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、ブチルアルコールなどの水と相溶性のある溶媒
が用いられる。この有機溶媒は水と共に用いられる。上
記有機溶媒の使用量は、好ましくは、アルコキシド、上
記OH基を有するポリマー、吸水性有機ポリマーおよび
過酸化水素の合計100重量部に対して100〜500
00重量部であり、さらに好ましくは1000〜500
0重量部で、最も好ましくは約3000重量部である。
【0043】本発明の高吸水性コーティング組成物に
は、さらに、少なくとも1種のポリアクリル酸類を含有
させてもよい。前記ポリアクリル酸類としては、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、これらの塩類などが挙げ
られる。前記ポリアクリル酸類の使用量は、好ましく
は、高吸水性コーティング組成物100重量部に対し
て、0.1〜10重量部である。0.1重量部未満の場
合には、得られる組成物は吸水スピードが遅くなるおそ
れがあり、10重量部を越える場合には、得られる組成
物のタックが生じるおそれがある。特に得られる組成物
の硬度を有する部材に適用する場合には、前記ポリアク
リル酸類は、高吸水性コーティング組成物100重量部
に対して、0.1〜0.5重量部の範囲の割合で使用す
ることが好ましい。
【0044】本発明においては、さらに、前記高吸水性
コーティング組成物中に、熱線吸収性を有する銀イオン
を含有させても良く、ガラスなどの透明材に利用すれ
ば、太陽光などの輻射による室内温度の上昇を抑制する
ことができる。
【0045】また、本発明においては、前記高吸水性コ
ーティング組成物中に、Ceなどの紫外線吸収剤を含有
させても良く、ガラスなどの透明材に利用すれば、人体
に有害な短波長太陽光線などを遮断できる。
【0046】また、本発明においては、前記高吸水性コ
ーティング組成物中に、抗カビ剤、抗菌剤、あるいは防
虫剤を含有させてもよく、カビ、細菌類の繁殖を発生、
繁殖を防止できる。
【0047】また、本発明においては、前記高吸水性コ
ーティング組成物中に、香料を含有させてもよく、乗り
物や建物内に利用すれば、より快適に過ごすことができ
る。
【0048】本発明においては、親水性基を含有するフ
ッ素系界面活性剤を含有してもよく、高吸水性材料の表
面は、前記フッ素系界面活性剤に由来する撥水・撥油部
分と、高吸水性コーティング組成物に由来する親水性部
分とが微視的に分散する。これによって、高吸水性材料
表面においては、親油性、疎水性あるいは親水性の汚染
物質がいずれも付着しにくく、付着してもその付着は不
安定であり、容易に脱落すため、表面を清浄に保ち、長
期間に渡って、良好な吸水性を保持することができる。
【0049】本発明の高吸水性コーティング組成物にお
いては、無機アルコキシドが酸触媒の作用により加水分
解し、アルコキシ基およびハロゲン(X)がOH基に変
化する。さらに過酸化水素の作用により、OH基の脱プ
ロトン化が起こり、その結果、加水分解物が重縮合を開
始し、分子内にOH基を有するポリマーあるいはオリゴ
マーを形成する。これと同時に過酸化水素により、組成
物中に存在する吸水性有機ポリマーのOH基部分が、前
記加水分解アルコキシドやOH基を有するポリマーある
いはオリゴマーと反応し、(1)式のMで示されるSi
などの無機部分と、吸水性有機ポリマー由来の有機部分
とを有する複合ポリマーが形成される。組成物の各成分
を混合すると、上記のように加水分解反応および重縮合
反応が部分的に進行するため、無機アルコキシド、その
加水分解物、該加水分解物の重縮合オリゴマーまたはポ
リマー、吸水性有機ポリマー、上記アルコキシド由来の
加水分解物と吸水性有機ポリマーとの重縮合あるいは架
橋反応物が混合した、コロイド状ゾルの状態となる。
(1)式のXが特定の官能基を有する場合には、さら
に、この官能基が反応を行う場合もある。例えば、Xが
エポキシ基を有する基である場合には、このエポキシ基
が過酸化水素により開環して、OH基を生じ、さらにア
ルコキシドや吸水性有機ポリマーとの反応が進行する。
Xがビニル基を有する基である場合には、このビニル基
の部分に反応性のモノマーを結合させることも可能であ
る。
【0050】このようなコーティング組成物を基材に塗
工し、乾燥後、80℃以上で熱処理を行うと、前記重縮
合反応および架橋反応が進行し、三次元構造を有する複
合ポリマーが形成される。このポリマーは無機部分と有
機部分とを有するポリマーである。すなわち、このポリ
マーは、無機部分である不溶性骨格を有しているため、
このポリマーにより形成される被膜は、水および有機溶
剤に不溶であり、高い表面硬度を有する。さらに、この
ポリマーは、有機部分である吸水性有機ポリマーを有し
ているため、形成された被膜表面部分に吸水性有機ポリ
マーに由来する親水部分が存在し、その部分に水分が吸
着する。さらに、上記(1)式X基の末端にカルボニル
基、カルボキシル基、アミノ基、ビニル基、アミノ基、
エポキシ基などを有する場合には、さらにその基にも水
分が吸着する。
【0051】前記コーティング組成物にさらにポリアク
リル酸類を含有させる場合には、得られるコーティング
組成物の吸水性が向上する。
【0052】請求項第7項記載の発明は、コーティング
組成物が、高吸水性コーティング組成物と、光触媒的に
親水性にするための光触媒性コーティング組成物とから
成ることを特徴とする。本発明においては、前記高吸水
性コーティング組成物と光触媒性コーティング組成物と
が積層されてなる高吸水性複合コーティング組成物を形
成する。その結果、本発明の高吸水性複合コーティング
組成物の厚み方向に関して、傾斜機能を有することとな
る。上記高吸水性コーティング組成物は、高い吸水能力
を有する三次元構造の複合ポリマーで形成されている。
湯気のような微小な水滴が部材の表面に接すると、水分
を表面で結露させることなく、前記複合ポリマー中の吸
水性有機ポリマーに到達して吸収される。また、上記光
触媒性コーティング組成物は、添加された光触媒によっ
て惹起されて高度に親水化する。これによって、本発明
の高吸水性複合コーティング組成物は、表面が高い親水
性を有し、疎水性の汚染物や帯電した浮遊物などが付着
しにくく、また付着してもその付着は不安定であり、さ
らに、光触媒の酸化分解作用が加わる結果、容易にその
付着物は分解、脱離することになる。
【0053】請求項第8項記載の発明は、高吸水性複合
コーティング組成物が、吸水性を有するハイブリッド物
質から成る高吸水性コーティング組成物内に、光触媒的
に親水性にするための光触媒性コーティング組成物が内
包されて成ることを特徴とする。本発明においては、上
記高吸水性複合コーティング組成物は、無機部分と有機
部分とを有する三次元の骨格構造を成し、その隙間に吸
水性を有する有機ポリマーと光触媒的に親水性にするた
めの光触媒性コーティング組成物とを取り込んで、骨格
の持つ接着力で固定される。三次元骨格に内包される前
記吸水性有機ポリマーは、高い吸水性を有し、湯気のよ
うな微小な水滴が部材の表面に接すると、水分を表面で
結露させることなく、吸水性コーティング中の該吸水性
有機ポリマーに到達して吸収される。また、同じく三次
元骨格に内包される上記光触媒性コーティング組成物
は、添加された光触媒によって惹起されて高度に親水化
すると、部材の最表面は、疎水性の汚染物や帯電した浮
遊物などが付着しにくく、また付着してもその付着は不
安定であり、さらに、光触媒の酸化分解作用が加わる結
果、容易にその付着物は分解、脱離することになる。
【0054】上記光触媒性組成物は、光触媒性酸化物と
シリコン系結着剤を主成分として有する。該光触媒性コ
ーティング組成物の好ましい態様としては、光触媒性酸
化物粒子がシリコン系結着剤で表面処理され、光触媒性
酸化物粒子をシリコン系結着剤が完全に被覆するもので
ある。これによって、本発明の高吸水性複合コーティン
グ組成物中の有機成分を光触媒の酸化作用から保護し、
効率よく親水性部分が光触媒によって惹起されることに
なる。
【0055】請求項第9項記載の発明は、上記光触媒性
コーティング組成物が、主に光触媒粒子とシリコン系結
着剤からなることを特徴とする。光触媒性粒子である光
触媒性酸化物は下記のものを用いることができる。照射
される光としては、光触媒性酸化物が、アナターゼ型酸
化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸ス
トロンチウムの場合には、太陽光、室内照明、蛍光灯、
水銀灯、白熱電灯、キセノンランプ、高圧ナトリウムラ
ンプ、メタルハライドランプ、BLBランプによる光が
好ましい。また、光触媒性酸化物が酸化錫の場合には、
太陽光殺菌灯、BLBランプ等による光が好ましい。さ
らに照射される光の照度は、部材の組成、その用途など
を勘案して適宜決定されてよいが、基材表面の親水性部
分が高度に親水化されかつその状態が維持されるために
は、励起光の照度は0.001mW/cm2 以上である
ことが好ましく、より好ましくは0.01mW/cm2
以上であり、最も好ましくは0.1mW/cm2 以上で
ある。
【0056】本態様において、シリコーン系結着剤と
は、シリコーン樹脂のことであり、好ましくは下記の平
均組成式(2)で表されるものである。 RpSiX(4-p)/2 (2) (式中、Rは、水素原子および有機基の一種または二種
以上の基からなる群から選択される基であり、Xはアル
コキシ基またはハロゲン原子であり、pは0<p<2を
満足する数である)。ここで、Rが表す有機基とは、ア
ルキル(より好ましくは炭素数1〜18の非置換アルキ
ル、最も好ましくは炭素数3〜18のアルキルである)
またはアリール(好ましくは、フェニルである)を意味
する。シリコーン樹脂の好ましい具体例としては、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリクロルシラン、メチルトリブロムシラン、メチ
ルトリイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、エチルトリクロルシラン、エチルトリブロム
シラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリ
t−ブトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラ
ン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルト
リクロルシラン、n−プロピルトリブロムシラン、n−
プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルトリ
t−ブトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルト
リクロルシラン、n−ヘキシルトリブロムシラン、n−
ヘキシルトリイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリ
t−ブトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、
n−デシルトリエトキシシラン、n−デシルトリクロル
シラン、n−デシルトリブロムシラン、n−デシルトリ
イソプロポキシシラン、n−デシルトリt−ブトキシシ
ラン、n−オクタトリメトキシシラン、n−オクタトリ
エトキシシラン、n−オクタトリクロルシラン、n−オ
クタトリブロムシラン、n−オクタトリイソプロポキシ
シラン、n−オクタトリt−ブトキシシラン、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリクロルシラン、フェニルトリブロムシラン、
フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルt−ブト
キシシラン、ジメチルジクロルシラン、ジメチルジブロ
ムシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、ジフェニルジクロルシラン、ジフェニルジ
ブロムシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン、フェニルメチルジクロルシラン、
フェニルメチルジブロムシラン、フェニルメチルジメト
キシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、ビニル
トリクロルシラン、ビニルトリブロムシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリイソプロポキシシラン、ビニルトリt−ブトキシシ
ラン、トリフルオロプロピルトリクロルシラン、トリフ
ルオロプロピルトリブロムシラン、トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエト
キシシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキ
シシラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−メタア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタ
アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メ
タアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタア
クリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メ
タアクリロキプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ
−アミノプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−メチル
カプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプ
ロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブト
キシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリエトキシシランの加水分解、
脱水縮重合物が挙げられる。また、本態様において、シ
リカは無定型シリカが好ましい。
【0057】さらに本発明の好ましい態様によれば、光
触媒性コーティング組成物に、Ag、Cu、Znのよう
な金属を添加することが好ましい。このような金属が添
加された表面層は、表面に付着した細菌や黴を暗所でも
死滅させることができ、よって防汚性をより向上させる
ことができる。また別の本発明の好ましい態様によれ
ば、光触媒性コーティング組成物に、Pt、Pd、R
u、Rh、Ir、Osのような白金族金属を添加するこ
とができる。このような金属が添加された表面層は、光
触媒の酸化還元活性を増強でき、有機物汚れの分解性、
有害気体や悪臭の分解性を向上させることができる。例
えば、トイレの床や便器など、しばしば小便の汚滴れが
付着し悪臭を発する部位に利用すると効果的である。
【0058】本発明においては、さらに、上記光触媒性
コーティング組成物中に、熱線吸収性を有する銀イオン
を含有させても良く、太陽光の輻射による室内温度の上
昇を抑制することができる。
【0059】また、本発明においては、上記光触媒性コ
ーティング組成物中に、Ceなどの紫外線吸収剤を含有
させても良く、人体に有害な短波長太陽光線を遮断でき
る。
【0060】請求項第10項記載の発明は、前記高吸水
性コーティング組成物が、基材上を被覆してなる高吸水
性材料である。
【0061】請求項第11項記載の発明は、前記高吸水
性複合コーティング組成物が、基材上を被覆してなる高
吸水性材料において、該高吸水性材料の最表層が光触媒
性コーティング組成物からなり、また、その下層が高吸
水性コーティング組成物で形成される。
【0062】本発明の好ましい第一の具体例は、図1に
示されるものである。基材3表面は、まず、無機質骨格
に有機分子が架橋したハイブリッド物質4から成る高吸
水性コーティング組成物1で被覆され、次いで、部材の
最表層を、光触媒的に親水性にするための光触媒性コー
ティング組成物2が形成される。
【0063】本発明によれば、高吸水性複合コーティン
グ組成物は、例えば、以下のようにして形成される。ま
ず上記高吸水性コーティング組成物の各成分を混合して
透明から半透明の塗工液を得る。次いで、この塗工液を
上記基材の少なくとも片面に塗工し、これを80℃以上
の温度、好ましくは120℃〜200℃の範囲内で加熱
乾燥させることにより、本発明の被覆基材が得られる。
必要に応じて、上記塗工液を数回重ねて塗工した後、上
記加熱処理を行ってもよい。
【0064】前記高吸水性コーティング組成物において
は、請求項1から6に記載の組成物と同一の組成物から
なる。
【0065】次いで、上記光触媒性コーティング組成物
は、基本的には、表面層を形成するための組成物を塗布
し、表面層を形成して製造することができる。
【0066】本発明の好ましい態様によれば、このよう
な製造のための組成物は、(a)シリコーン樹脂皮膜を
形成可能なシリコーン樹脂皮膜前駆体またはシリカ皮膜
を形成可能なシリカ皮膜前駆体と、(b)前記(a)の
皮膜前駆体中に分散された光触媒性酸化物とを含んでな
る。ここで、シリコーン樹脂皮膜前駆体の好ましい例と
しては、平均組成式 Rp SiXq (4-p-q)/2 (式中、Rは、前記式(2)で定義したものと同義であ
り、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子であり、pは
0<p<2を、qは0<q<4をそれぞれ満足する数で
ある)で表されるシロキサンが挙げられる。また、シリ
コーン樹脂皮膜前駆体の別の好ましい例としては、一般
式 Rp SiX4-p (式中、Rは、前記式(2)で定義したものと同義であ
り、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子であり、pは
1または2である)で表される加水分解性シラン誘導体
が挙げられる。さらに、この加水分解性シラン誘導体の
好ましい具体例としては、メチルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラ
ン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキ
シシラン、エチルトリブトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニル
トリプロポキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラ
ン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシ
シラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキ
シシラン、ジエチルジプロポキシシラン、ジエチルジブ
トキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェ
ニルメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジブトキ
シシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロ
ピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリプロポキシ
シラン、n−プロピルトリブトキシシラン、γ−グリコ
キシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。ま
た、上記したシロキサンとしては、上記の加水分解性シ
ラン誘導体の部分加水分解および脱水縮重合、または上
記加水分解性シラン誘導体の部分加水分解物と、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポ
キシシラン、テトラブトキシシラン、ジエトキシジメト
キシシラン等の部分加水分解物との脱水縮重合により調
製したものを利用することができる。また、シリカ皮膜
前駆体の好ましい例としては、平均組成式 SiXq (4-q)/2 (式中、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子であり、
qは0<q<4を満足する数である)で表されるシリケ
ートが挙げられる。また、シリカ皮膜前駆体の別の好ま
しい例としては、一般式 SiX4 (式中、Rは、前記式(2)で定義したものと同義であ
り、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子である)で表
される四官能加水分解性シラン誘導体が挙げられる。さ
らに、上記四官能加水分解性シラン誘導体の好ましい具
体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラ
ン、ジエトキシジメトキシシラン等があげられる。ま
た、上記シリケートの好ましい具体例としては、上記四
官能加水分解性シラン誘導体の部分加水分解および脱水
縮重合などが挙げられる。好ましくは上記(a)、
(b)および(c)を溶剤に溶解または分散してなる。
好ましい溶剤としては、水、エタノール、プロパノール
等が挙げられる。また、この表面層を形成するための組
成物は、さらに添加剤を含むことができ、例えば塩酸、
硝酸、酢酸、マレイン酸等のシリコーンの前駆体の加水
分解を促進する触媒;トリブチルアミン、ヘキシルアミ
ンなどの塩基性化合物類、アルミニウムトリイソプロポ
キシド、テトライソプロピルチタネートなどの酸性化合
物類等のシリコーンの前駆体を硬化させる触媒;シラン
カップリング剤等のコーティング液の分散性を向上させ
る界面活性剤;ジアセトンアルコール、セロソルブ等の
レベリング剤、ジメチルエーテル等の噴霧剤などを含ん
でいてもよい。この組成物を用いた本発明の態様による
部材は、前記高吸水性コーティング組成物上に上記光触
媒性コーティング組成物を塗布し、そしてこの基材を、
組成物中のシリコーン樹脂被膜前駆体またはシリカ皮膜
前駆体をシリコーン被膜またはシリカ被膜とする反応に
付することによって製造される。
【0067】シリコーン樹脂皮膜前駆体またはシリカ皮
膜前駆体をシリコーン皮膜またはシリカ被膜とする反応
は、利用される前駆体の性質を勘案して適宜決定されて
よいが、例えば加熱処理、室温放置、紫外線照射、湿潤
処理等により前駆体を重合させて行うことができる。本
発明による方法において有利な点は、この反応の選択に
よって、比較的低い反応条件下において部材の製造が可
能な点である。具体的には、例えば室温で放置するだけ
で製造が可能であり、また紫外線照射による場合もほぼ
室温で製造することが可能である。さらに、上記組成物
が提供されたことによって、本発明によれば、防汚性を
付与したい表面に上記組成物を塗布し、組成物中のシリ
コーン樹脂被膜前駆体またはシリカ被膜前駆体をシリコ
ーン被膜またはシリカ被膜とする反応に付することを含
んでなる、所望の表面に防汚性を付与する方法が提供さ
れる。
【0068】請求項第12項記載の発明によれば、基材
上を被覆してなる高吸水性材料において、該高吸水性材
料の最表層が高吸水性コーティング組成物からなり、ま
た、その下層が光触媒性コーティング組成物で形成され
る。
【0069】本発明の好ましい第一の具体例は、図2に
示されるものである。本発明によれば、高吸水性複合コ
ーティング組成物における最上層と下層の積層構成が、
請求項第11項記載の高吸水性複合コーティング組成物
とは逆の組成物からなる。つまり、基材表面は、まず、
光触媒的に親水性にするための光触媒性コーティング組
成物2で被覆され、次いで、部材の最表層を、無機質骨
格に有機分子が架橋したハイブリッド物質4から成る高
吸水性コーティング組成物1が形成される。
【0070】請求項第13項記載の発明によれば、芯材
を被覆してなる高吸水性材料において、該高吸水性材料
の片面が高吸水性コーティング組成物からなり、また、
一方の面が光触媒性コーティング組成物で形成される。
【0071】本発明の好ましい第一の具体例は、図3に
示されるものである。本発明においては、高吸水性コー
ティング組成物と光触媒性コーティング組成物との積層
構成が、請求項第11項記載の高吸水性材料とは異な
り、高吸水性コーティング組成物1と光触媒性コーティ
ング組成物2とは芯材3を挟んで形成される。
【0072】本発明による高吸水性材料は、高吸水性コ
ーティング組成物が、接する雰囲気中の水分量が少ない
室内側で、また、光触媒性コーティング組成物は、大量
の水や汚染物質に曝されるような環境で使用されると、
より良い効果を発揮する。例えば、建築用ガラス、自動
車用ガラスなどに用いた場合、室内側に高吸水性コーテ
ィング組成物を、また、外側に光触媒性コーティング組
成物が対面するように配すればよい。室内が低温、多湿
で結露し易い条件下に置かれても、高吸水性コーティン
グ組成物によって、微小な水滴が部材の表面に接する
と、水分を表面で結露させることがない。また、外側
が、大気中の疎水性の汚染物質に曝されても、光触媒性
コーティング組成物の高い親水性によって表面に水膜を
形成し、水滴による疎水性の汚染物などが付着しにく
く、また付着してもその付着は不安定であり、さらに、
光触媒の酸化分解作用が加わる結果、容易にその付着物
は分解、脱離し、表面は清浄な状態に保たれる。これに
よって、本発明の部材は、常に良好な視界を確保するこ
とができる。
【0073】請求項第14項記載の発明によれば、基材
上を被覆してなる高吸水性材料において、吸水性を有す
るハイブリッド物質から成る高吸水性コーティング組成
物内に、光触媒的に親水性にするための光触媒性コーテ
ィング組成物が内包されて成る。
【0074】本発明の好ましい第一の具体例は、図4に
示されるものである。本発明によると、前記高吸水性コ
ーティング組成物1は、無機部分と有機部分とを有する
三次元の骨格構造を成し、その隙間に吸水性を有する吸
水性ポリマー5と光触媒的に親水性にするための光触媒
性コーティング組成物2とを取り込んで、骨格の持つ接
着力で固定される。三次元骨格に内包される前記吸水性
ポリマーは、高い吸水性を有し、湯気のような微小な水
滴が部材の表面に接すると、水分を表面で結露させるこ
となく、吸水性コーティング中の有機ポリマーに到達し
て吸収される。また、同じく三次元骨格に内包される前
記光触媒性コーティング組成物は、添加された光触媒に
よって惹起されて高度に親水化すると、部材の最表面
は、疎水性の汚染物などが付着しにくく、また付着して
もその付着は不安定であり、さらに、光触媒の酸化分解
作用が加わる結果、容易にその付着物は分解、脱離する
ことになる。
【0075】上記高吸水性コーティング組成物及び光触
媒性コーティング組成物の塗布方法としては、スプレー
コーティング法、ディップコーティング法、フローコー
ティング法、スピンコーティング法、ロールコーティン
グ法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法が好適に利用で
きる。
【0076】上記高水性材料の基材は、特に限定され
ず、例えば、金属、セラミックス、ガラス、プラスチッ
ク、木、石、セメント、コンクリート、繊維、布帛、そ
れらの組合わせ、それらの積層体が好適に利用できる。
基材は部材の用途を勘案して決定されてよい。
【0077】上記高水性材料を使った鏡用の基材には、
裏面に反射コートを設けたガラス基材からなる鏡、裏面
に反射コートを設けた透明プラスチックからなる鏡、プ
ラスチック、ガラス、金属等の基材表面に反射コートを
設けた鏡、プラスチック、ガラス、金属等の基材表面に
反射コートを設け、さらにその上に透明なハードコート
を設けた鏡、鏡面研磨した金属基材からなる鏡、鏡面研
磨した金属基材からなる鏡の表面に透明なハードコート
を設けた鏡、裏面に反射コートを設けた透明プラスチッ
ク基材の上に透明なハードコートを設けた鏡、等が好適
に利用できる。基材と表面層との間には、基材との密着
性向上等の目的で透明な中間層を設けてもよい。
【0078】請求項第16項記載の本発明によれば、前
記高吸水性コーティング組成物または高吸水性複合コ−
ティング組成物は、例えば、以下のようにして形成され
る。まず上記高吸水性コーティング組成物の各成分を混
合して透明から半透明の塗工液を得る。次いで、この塗
工液を上記基材の少なくとも片面に塗工し、これを80
℃以上の温度、好ましくは120℃〜200℃の範囲内
で加熱乾燥させることにより、本発明の被覆基材が得ら
れる。必要に応じて、上記塗工液を数回重ねて塗工した
後、上記加熱処理を行ってもよい。
【0079】請求項第17項記載の本発明によれば、高
吸水性コ−ティング組成物または高吸水性複合コ−ティ
ング組成物においては、無機アルコキシドが酸触媒の作
用により加水分解し、アルコキシル基およびハロゲン
(X)がOH基に変化する。さらに過酸化物触媒の作用
により、OH基の脱プロトン化が起こり、その結果、加
水分解物が重縮合を開始し、分子内にOH基を有するポ
リマ−あるいはオリゴマ-を形成する。これと同時に過
酸化物触媒により、組成物中に存在する吸水性有機ポリ
マーのOH基部分が、上記加水分解アルコキシドやOH
基を有するポリマ-あるいはオリゴマ−と反応し、(1)
式のMで示されるSiなどの無機部分と、吸水性有機ポ
リマー由来の有機部分とを有する複合ポリマ−が形成さ
れる。組成物の各成分を混合すると、上記のように加水
分解反応および重縮合反応が部分的に進行するため、無
機アルコキシド、その加水分解物、該加水分解物の重縮
合オリゴマ−またはポリマ−、吸水性有機ポリマー、上
記アルコキシド由来の加水分解物と吸水性有機ポリマー
との重縮合るいは架橋反応物が混合した、コロイド状ゾ
ル状態となる。(1)式のXが特定の官能基を有する場
合には、さらに、この官能基が反応を行う場合もある。
例えば、Xがエポキシ基を有する基である場合には、こ
のエポキシ基が過酸化物触媒により開環して、OH基を
生じ、さらにアルコキシドや吸水性有機ポリマーとの反
応が進行する。Xがビニル基を有する基である場合に
は、このビニル基の部分に反応性のモノマ−を結合させ
ることも可能である。
【0080】このようなコ−ティング組成物を基材に塗
工し乾燥後、80℃以上で熱処理を行うと、上記重縮合反
応および架橋反応が進行し、三次元構造を有する複合ポ
リマ−が形成される。このポリマ−は無機部分と有機部
分とを有するポリマ−である。すなわち、このポリマ-
は、無機部分である不溶性骨格を有しているため、この
ポリマ−により形成される被膜は、水および有機溶剤に
不溶であり、高い表面硬度を有する。さらに、このポリ
マ−は、有機部分である吸水性有機ポリマーを有してい
るため、形成された被膜表面部分に吸水性有機ポリマー
に由来する親水部分が存在し、その部分に水分が吸着す
る。さらに、上記(1)式X基の末端にカルボニル基、
カルボキシル基、アミノ基、ビニル基、アミノ基、エポ
キシ基などを有する場合には、さらにその基にも水分が
吸着する。
【0081】請求項第18項記載の発明によれば、高吸
水性材料が、ヒーター、送風機を含む乾燥機を併設して
なる。
【0082】本発明によると、上記高吸水性材料近傍に
乾燥機を併設することで、高吸水性コーティング組成物
の吸水能力を飛躍的に向上させ、より高い防露、防曇効
果が得られる。また、これにより、高吸水性コーティン
グ組成物または、高吸水性複合コーティング組成物の吸
水速度制御すれば、雰囲気の調湿を行うことができる。
【0083】請求項第19項記載の発明は、高吸水性複
合コーティング組成物が、前記高吸水性コーティング組
成物と、光触媒性コーティング組成物とから成り、該高
吸水性材料の端部または一部分に給水コネクタを設け
て、該高吸水性材料と該高吸水性材料に併設した貯水槽
あるいは給水栓とを連結して、該高吸水性材料の表面層
の光触媒性コーティング組成物に、常に飽和状態に水が
供給され、これを維持することを特徴とする。
【0084】本発明においては、前記高吸水性コーティ
ング組成物と光触媒性コーティング組成物とが積層され
てなる。その結果、本発明の高吸水性複合コーティング
組成物の厚み方向に関して、傾斜機能を有することとな
る。高吸水性コーティング組成物は、高い吸水能力を有
する三次元構造の複合ポリマーで形成されている。そし
て、その被膜内は、細孔が多数存在し、端部または一部
分にある給水コネクタから毛管現象により水が細孔内に
行き渡り、該高吸水性材料の下層の高吸水性コーティン
グ組成物に、常に飽和状態に水が供給され、これを維持
することになる。そして、表面層の光触媒性コーティン
グ組成物にその水が伝わって、その表層面が常に水膜を
作り、添加された光触媒によって惹起されて高度に親水
化する効果と合わさって、表面が高い親水性を有し、疎
水性の汚染物や帯電した浮遊物などが付着しにくく、ま
た付着してもその付着は不安定であり、さらに、光触媒
の酸化分解作用が加わる結果、容易にその付着物は分
解、脱離することになる。
【0085】
【実施例】実施例、比較例で用いた評価方法は、次の通
りである。
【0086】防曇性;50mm角の塗工鏡を冷蔵庫(約
0℃)に5分間収納し、その後、25℃、湿度80%の
雰囲気下に放置して、鏡の塗工表面の曇り具合を確認し
た。 ;曇り発生、×;曇りなし
【0087】防汚性;50mm角の塗工鏡を、平均1μ
W/cm2の照度(波長350nmにおいて)を持つ日光が
1日平均8時間照射する浴室内鏡の最下部の部分に取り付
け、1日4人ずつその浴室内で頭・身体を石鹸等で普段
通り洗ってもらい、(暴露)その暴露後の光沢度の変化
をVGS-sensor光沢計(日本電色工業株式会社製)により
1日毎に測定し、その減衰の度合い〔光沢保持率;初期
の光沢度に対する光沢度の比(%)〕により汚れ具合を
判断した。汚れの判断の基準として光沢保持率80%以
上だと汚れは目立たないが、80〜70%だと目立ち始
め、70%以下だとかなり目立つ。 ◎;光沢保持率90%以上、;光沢保持率80%以上、 △;光沢保持率70〜80%、×;光沢保持率70%未
【0088】耐薬品性;50mm角の塗工鏡を、5%水
酸化ナトリウム溶液に鏡の下半分浸し、24時間後喫水
線より下の部分で外観上問題ないか調べる。 ;問題なし、△;喫水線の跡が鏡表面上に残った。 ×;被膜が剥離
【0089】耐温水性;50mm角の塗工鏡を、60℃
の温水中に鏡の下半分浸し、10日後喫水線より下の部
分で外観上問題ないか調べる。 ;問題なし、△;喫水線の跡が鏡表面上に残った。 ×;被膜が剥離
【0090】コーティング組成物強度;鉛筆硬度測定で
コーティング組成物強度を評価する。使用する鉛筆硬度
計は、東洋精機製のP型を使用する。
【0091】防曇性の持続性;50mm角の塗工鏡を1
50℃の乾燥機に10分間入れ、その後、加湿器で湯気
を吹き付けて水膜が出来るまでの時間を測定した。時間
が長いものほど防曇性の維持性がある。
【0092】防露性;サンフ゜ルを浴室の床から40cmの
高さのところに設置して、浴室内を30℃-95%RH
の条件にした。 ;設置30分後、結露しない。 ×;設置30分後、結露した水滴が落下した。
【0093】(実施例1)エチルシリケート40(コルコ
ート社製);6gに2%硝酸水溶液;1gとメタノール5
4gを加えて12時間撹拌し、加水分解を行った。(エ
チルシリケート加水分解液)この溶液に30%過酸化水
素(和光純薬製);0.007gを加え、常温(25℃)で
5分撹拌した。一方、ポリエチレンオキサイド(和光純
薬製);0.33gにメタノール;5.6gを加え、60℃の
条件下で1時間撹拌し、ポリエチレンオキサイドを溶解
させた。そして、この2つの溶液を混合し、30分間常
温(25℃)で30分撹拌し、塗工液が得られた。この塗
工液を鏡の片面に2回重ねて塗工し、150℃で10分間
加熱・乾燥したところ、透明な塗工膜(膜厚;1.0μ
m)が得られた。
【0094】(比較例1)エチルシリケート加水分解液
に過酸化水素の替わりに、5%N,N-ジメチルベンジルア
ミン/メタノール溶液;0.001gを加える以外、実施例1
と同じである。透明な塗工膜(膜厚;1.0μm)が得ら
れた。
【0095】(実施例2)実施例1と同じ塗工液を調製
する。一方、40%固形分濃度のエチルシリケート40
(コルコート社製):6gをメタノール(和光純薬
製);44.7gで希釈し、5分ほどスターラーで混合
した後、60〜70%硝酸溶液(和光純薬製)を蒸留水
で希釈して作った2%硝酸溶液;9.3gを静かに注入
しながら混合する。この後、エチルシリケート40の加
水分解を進行するため、30℃に設定した恒温槽内にお
いて3日間スターラーで撹拌する。この4%溶液;25
gに、ジアセトンアルコール(ゴードー溶剤製);1
7.5gとn―プロパノール(和光純薬製);17.5
gを混合して作った溶剤に希釈し、その希釈後の溶液に
10%ナノチタニア(NTS-1,昭和電工製);40gを添
加し、30℃に設定した恒温槽内において2時間スター
ラーで撹拌する。撹拌後、1日間常温常湿の雰囲気下に
静置する。これにより5%固形分濃度の光触媒性コーテ
ィング組成物の塗工液;100gが出来る。そして、最
初の実施例1と同じ塗工液を鏡の片面に1回重ねて塗工
した後、次に調製した光触媒性コーティング組成物の塗
工液を鏡の片面に1回重ねて塗工して、150℃で10分
間加熱・乾燥したところ、透明な塗工膜(膜厚;1.0μ
m)が得られた。
【0096】(比較例2)比較例1と同じ塗工液を調製
し、その塗工液を鏡の片面に1回重ねて塗工した後、実
施例2の光触媒性コーティング組成物の塗工液を重ねて
塗工し、150℃で10分間加熱・乾燥したところ、透明
な塗工膜(膜厚;1.0μm)が得られた。
【0097】(実施例3)実施例2と同じ2つの塗工液
を使い、その塗工の順番を逆にして塗工し、150℃で
10分間加熱・乾燥したところ、透明な塗工膜(膜厚;
1.0μm)が得られた。
【0098】(比較例3)比較例2と同じ2つの塗工液
を使い、その塗工の順番を逆にして塗工し、150℃で
10分間加熱・乾燥したところ、透明な塗工膜(膜厚;1.
0μm)が得られた。
【0099】(実施例4)エチルシリケート40(コルコ
ート社製);5gに2%硝酸水溶液;1gとメタノール
63gを加えて12時間撹拌し、加水分解を行った。
(エチルシリケート加水分解液)この溶液に30%過酸
化水素(和光純薬製);0.007gを加え、常温(25
℃)で5分撹拌した。一方、ポリエチレンオキサイド
(和光純薬製);0.33gにメタノール;5.6gを加え、
60℃の条件下で1時間撹拌し、ポリエチレンオキサイ
ドを溶解させた。この2つの溶液を混合して、さらに、
10%ナノチタニア(NTS-1,昭和電工製);30gを添
加し、30分間常温(25℃)で30分撹拌し、塗工液が
得られた。この塗工液を鏡の片面に2回重ねて塗工し、
150℃で10分間加熱・乾燥したところ、透明な塗工膜
(膜厚;1.0μm)が得られた。
【0100】(比較例4)エチルシリケート加水分解液
に過酸化水素の替わりに、5%N,N-ジメチルベンジルア
ミン/メタノール溶液;0.001gを加える以外、実施例4
と同じである。透明な塗工膜(膜厚;1.0μm)が得ら
れた。
【0101】
【表1】
【0102】(実施例5)実施例2で使用した塗工膜を
鏡に塗布し、さらに、裏側に面ヒーターを貼り付けた。
該鏡の表面温度を室温+20℃に設定した。
【0103】(比較例5)未処理の鏡を用意し、さら
に、裏側に面ヒーターを貼り付けた。該鏡の表面温度を
室温+20℃に設定した。
【0104】
【表2】
【0105】(実施例6)実施例2で使用した塗工膜を
100mm角の鏡に塗布し、その鏡を立てかけた時の下か
ら20mmのところまで水に浸したサンフ゜ルを用意する。
【0106】(比較例6)水に浸さないこと以外、実施
例6と同じ鏡を用意する。
【0107】
【表3】
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、本発明の高吸水性材料
を用いることにより、コーティング組成物表面の温水や
アルカリ性洗剤などに対する耐久能力が向上し、石鹸や
皮脂などの汚れも付きにくくなる可能性がある。また、
さらに防曇性の持続や防露性の向上を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、基材表面に高吸水性複合コーティン
グ組成物を形成した高吸水性吸水性材料を示す。
【図2】本発明の、基材表面に高吸水性複合コーティン
グ組成物を形成した高吸水性材料を示す。
【図3】本発明の、基材表面に高吸水性複合コーティン
グ組成物を形成した高吸水性材料を示す。
【図4】本発明の、基材表面に高吸水性複合コーティン
グ組成物を形成した高吸水性材料を示す。
【符号の説明】
1: 高吸水性コーティング組成物層 2:光触媒性コーティング組成物層 3:基材 4:無機質骨格に有機分子が架橋したハイブリッド物質 5:吸水性有機ポリマー 6:光触媒性酸化物 7:シリコーンまたはシリカ層 8:抗菌性金属
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B05D 7/24 303 B05D 7/24 303A C09D 5/00 C09D 5/00 D 7/00 7/00 Z 183/02 183/02 185/00 185/00 E03C 1/00 E03C 1/00 E04H 9/16 E04H 9/16 B

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に形成される高吸水性コーテ
    ィング組成物において、組成物が、無機アルコキシドお
    よび該アルコキシドの加水分解物の少なくとも重縮合反
    応を、OH基を有するポリマー、または、吸水性有機ポ
    リマーと過酸化物の存在下で生ぜしめて得られる組成物
    で形成されたことを特徴とする高吸水性コーティング組
    成物。
  2. 【請求項2】 無機アルコキシドおよび該アルコキシド
    の加水分解反応及び加水分解物の重縮合反応を、OH基
    を有するポリマー、または、吸水性有機ポリマーと過酸
    化物の存在下で生ぜしめる請求項1に記載の高吸水性コ
    ーティング組成物。
  3. 【請求項3】 前記アルコキシドが、次式(I)で示さ
    れる化合物の少なくとも1種である、請求項1に記載の
    高吸水性コーティング組成物: M(OR)n(X)a-n (I) ここで、Mは、Si、Al、Ti、Zr、Ca、Fe、
    V、Sn、Li、Be、B、およびPからなる群から選
    択される無機原子であり、Rは、アルキル基であり、X
    は、アルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハ
    ロゲンであり、aは、Mの原子価であり、そしてnは、
    1からaまでの整数である。
  4. 【請求項4】 前記Xが、カルボニル基、カルボキシル
    基、アミノ基、ビニル基、またはエポキシ基を有するア
    ルキル基である、請求項3に記載の高吸水性コーティン
    グ組成物。
  5. 【請求項5】 前記アルコキシドが、Si(OC25
    4、Al(O−iso−C373、Ti(O−iso−
    374、Zr(O−t−C494、Ca(OC
    252、Fe(OC253、V(O−iso−C
    374、Sn(O−t−C494、Li(OC
    25)、Be(OC352、B(OC253、P(O
    252、およびP(OCH33でなる群から選択さ
    れる少なくとも一種である、請求項3に記載の高吸水性
    コーティング組成物。
  6. 【請求項6】前記過酸化物が、過酸化水素である事を特
    徴とする請求項1及び2に記載の高吸水性コーティング
    組成物。
  7. 【請求項7】高吸水性複合コーティング組成物におい
    て、 請求項1から6に記載の高吸水性コーティング組
    成物と、光触媒的に親水性にするための光触媒性コーテ
    ィング組成物とから成ることを特徴とする高吸水性複合
    コーティング組成物。
  8. 【請求項8】 高吸水性複合コーティング組成物におい
    て、請求項1から6に記載の高吸水性コーティング組成
    物内に、光触媒的に親水性にするための光触媒性コーテ
    ィング組成物が内包されて成ることを特徴とする高吸水
    性複合コーティング組成物。
  9. 【請求項9】請求項7から8に記載の高吸水性複合コー
    ティング組成物において、光触媒性コーティング組成物
    が、主に光触媒粒子とシリコン系結着剤からなることを
    特徴とする高吸水性複合コーティング組成物。
  10. 【請求項10】基材の少なくとも片面に、請求項1から
    6いづれかに記載の高吸水性コーティング組成物により
    形成される膜を有する、高吸水性材料。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の高吸水性複合コーテ
    ィング組成物が、基材上を被覆してなる高吸水性材料に
    おいて、該高吸水性材料の最表層が光触媒性コーティン
    グ組成物からなり、また、その下層が高吸水性コーティ
    ング組成物で形成されることを特徴とする高吸水性材
    料。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の高吸水性複合コーテ
    ィング組成物が、基材上を被覆してなる高吸水性材料に
    おいて、該高吸水性材料の最表層が高吸水性コーティン
    グ組成物からなり、また、その下層が光触媒性コーティ
    ング組成物で形成されることを特徴とする高吸水性材
    料。
  13. 【請求項13】請求項7に記載の高吸水性複合コーティ
    ング組成物が、芯材を被覆してなる高吸水性材料におい
    て、該高吸水性材料の片面が高吸水性コーティング組成
    物からなり、また、一方の面が光触媒性コーティング組
    成物で形成されることを特徴とする高吸水性材料。
  14. 【請求項14】 請求項8に記載の高吸水性複合コーテ
    ィング組成物が、基材上を被覆してなることを特徴とす
    る高吸水性材料。
  15. 【請求項15】、請求項10から14に記載の基材が、
    ガラス、プラスチック、磁器、陶器または金属等である
    高吸水性材料。
  16. 【請求項16】 高吸水性材料の製造方法であって、
    基材の少なくとも片面に請求項1から9に記載の組成物
    を塗工する工程、および該塗工膜を80℃以上で熱処理
    する工程、を包含する方法。
  17. 【請求項17】 前記過酸化物の触媒が、前記アルコキ
    シドの加水分解物の重縮合反応、前記吸水性有機ポリマ
    ーの架橋反応、および該加水分解物、前記OH基を有す
    るポリマー、および該吸水性有機ポリマー相互間の重縮
    合反応および/または架橋反応のための触媒として作用
    し、前記高吸水性材料が形成される、請求項16に記載
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記高吸水性材料において、高吸水性
    材料が、ヒーター、送風機を含む乾燥機を併設してなる
    ことを特徴とする請求項10〜15いづれかに記載の高
    吸水性材料。
  19. 【請求項19】 請求項11に記載の 高吸水性材料に
    おいて、該高吸水性材料の端部または一部分に給水コネ
    クタを設けてなり、該高吸水性材料と該高吸水性材料に
    併設した貯水槽あるいは給水栓とを連結して、該高吸水
    性材料の表面層の光触媒性コーティング組成物に、常に
    飽和状態に水が供給され、これを維持することを特徴と
    する高吸水性材料。
  20. 【請求項20】 前記高吸水性材料は、浴槽、浴室用壁
    材、浴室用床材、浴室用グレ−チング、浴室用天井、シ
    ャワ−フック、浴槽ハンドグリップ、浴槽エプロン部、
    浴槽排水栓、浴室用窓、浴室用窓枠、浴室窓の床板、浴
    室照明器具、排水目皿、排水ピット、浴室扉、浴室扉
    枠、浴室窓の桟、浴室扉の桟、すのこ、マット、石鹸置
    き、手桶、浴室用鏡、風呂椅子、トランスファ−ボ−
    ド、給湯機、浴室用収納棚、浴室用手すり、風呂蓋、浴
    室用タオル掛け、シャワ−チェア、洗面器置き台等の浴
    室用部材、ごとく、台所用キッチンバック、台所用床
    材、シンク、キッチンカウンタ、排水篭、食器乾燥機、
    食器洗浄器、コンロ、レンジフ−ド、換気扇、コンロ着
    火部、コンロのつまみ等の台所用部材、小便器、大便
    器、便器用トラップ、便器用配管、トイレ用床材、トイ
    レ用壁材、トイレ用天井、ボ−ルタップ、止水栓、紙巻
    き器、便座、昇降便座、トイレ用扉、トイレブ−ス用
    鍵、トイレ用タオル掛け、便蓋、トイレ用手すり、トイ
    レ用カウンタ、フラッシュバルブ、タンク、洗浄機能付
    き便座の吐水ノズル等のトイレ用部材、洗面ボウル、洗
    面トラップ、洗面所用鏡、洗面用収納棚、排水栓、歯ブ
    ラシ立て、洗面鏡用照明器具、洗面カウンタ、水石鹸供
    給器、洗面器、口腔洗浄器、手指乾燥機、回転タオル等
    の洗面用部材、洗濯槽、洗濯機蓋、洗濯機パン、脱水
    槽、空調機フィルタ、タッチパネル、水栓金具、人体検
    知センサ−のカバ−、シャワ−ホ−ス、シャワ−ヘッ
    ド、シャワ−吐水部、シ−ラント、目地のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項10〜15いづれかに記載の
    高吸水性材料。
  21. 【請求項21】 前記高吸水性材料は、給水用配管で
    あることを特徴とする請求項10〜15いづれかに記載
    の高吸水性材料。
  22. 【請求項22】 前記高吸水性材料は、乗り物用ガラ
    ス、建造物用窓ガラス、車両用ミラー、道路鏡、計器盤
    カバー、眼鏡レンズ、ヘルメットシールド、ゴーグル、
    保温ショーケースのいずれかであることを特徴とする請
    求項10〜15いづれかに記載の高吸水性材料。
  23. 【請求項23】前記高吸水性材料は、屋根における積氷
    雪の防止、氷柱形成の防止、アンテナへの積氷雪の防
    止、通信障害の防止、送電線への積氷雪の防止、円錐放
    電の防止のいずれかであることを特徴とする請求項10
    〜15いづれかに記載の高吸水性材料。
  24. 【請求項24】 前記高吸水性材料は、浴室用鏡、浴
    室用窓、浴室照明器具、洗面所用鏡のいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項10〜15いづれかに記載の高吸
    水性材料。
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