JPH11315275A - 撥油性防汚部材及びその製造方法 - Google Patents

撥油性防汚部材及びその製造方法

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Publication number
JPH11315275A
JPH11315275A JP10140617A JP14061798A JPH11315275A JP H11315275 A JPH11315275 A JP H11315275A JP 10140617 A JP10140617 A JP 10140617A JP 14061798 A JP14061798 A JP 14061798A JP H11315275 A JPH11315275 A JP H11315275A
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JP
Japan
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antifouling
sheet
oil
surface layer
antifouling composition
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Application number
JP10140617A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kokubu
和也 國分
Hidefumi Fujimoto
英史 藤本
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温から200℃程度で強固な防汚性組成
物層を基材表面に形成し、油汚れ等が固着しにくく、且
つ、付着した油汚れを容易に落し易い性能を持つ、撥油
性防汚部材及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 撥油性防汚部材において、基材表面
に、光触媒粒子と、シリコン系結着剤と、フルオロアル
キル基を有するシラン化合物とを含有する防汚性組成物
で表面層が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥油性表面を有す
る防汚性部材に関し、特には、サラダ油等の食用油や魚
油等に代表される台所の油汚れに対する優れた防汚性を
有する撥油性防汚部材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】撥油性表面を有する材料は、表面自由エ
ネルギ−が低いため、物質が付着しにくく、そのため優
れた防汚性を発揮しうると言われている。撥油性表面を
有する材料の代表例としてポリテトラフルオロエチレン
等のフッ素樹脂があり、フライパン等にフッ素樹脂膜が
適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらポリテト
ラフルオロエチレンを基材表面に強固に接合されるには
300℃以上で熱融着させる必要があり、耐熱性の充分
でないプラスチックや人工大理石素材上への適用は困難
である。さらに、ポリテトラフルオロエチレン表面は、
時間の経過とともに汚れの堆積等により撥油性を失って
しまい、防汚性能を喪失する。
【0004】従って、本発明は、上記問題を解決し、室
温から200℃程度で強固な防汚性組成物層を基材表面
に形成し、油汚れ等が固着しにくく、且つ、付着した油
汚れを容易に落し易い性能を持つ、撥油性防汚部材及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項第1項記載の発明は、撥油性防汚部材
において、基材表面に、光触媒粒子と、シリコン系結着
剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物とを含
有する防汚性組成物で表面層が形成されていることを特
徴とする。
【0006】本発明においては、該部材の表面層を形成
する防汚性組成物の一成分として、シリコン系結着剤を
利用することで、室温から200度程度でも基材に防汚
性組成物から成る表面層が強固に固着されるようにな
る。また、上記防汚性組成物の一成分であるフルオロア
ルキル基を有するシラン化合物の作用により、部材表面
は優れた撥油性を呈するようになる。さらに、本発明の
撥油性防汚部材において、上記防汚性組成物が上記のよ
うな構成になっていることで、該部材表面層の最表面に
フルオロアルキル基を有するシラン化合物に由来する疎
水性部分と、添加された光触媒によって惹起された親水
性部分とが微視的に分散して存在してなる部材が提供さ
れる。本発明による該部材表面層の最表面に疎水性部分
と親水性部分とが隣接して存在する結果、親水性の付着
物および疎水性の付着物いずれもが付着できず、また付
着してもその付着は不安定であり、さらに、光触媒の酸
化分解作用が加わる結果、容易にその付着物は分解、脱
離し、部材表面は清浄な状態に維持される。
【0007】請求項第2項記載の発明は、請求項1に記
載の撥油性防汚部材において、前記撥油性防汚部材が台
所用部材であることを特徴とする。
【0008】本発明においては、撥油性防汚部材の表面
層を形成する防汚性組成物の一成分であるフルオロアル
キル基を有するシラン化合物の作用により、部材表面は
サラダ油等の食用油や魚油等に代表される台所の油汚れ
に対して優れた撥油性を呈するようになる。
【0009】請求項第3項記載の発明は、撥油性防汚部
材の製造方法において、基材表面に、光触媒粒子と、シ
リコン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン
化合物とを含有する防汚性組成物を塗布または被覆する
工程、その後前記防汚性組成物を硬化させる工程、を含
むことを特徴とする。
【0010】本発明においては、該部材の表面層を形成
する防汚性組成物の一成分として、シリコン系結着剤を
利用することで、室温から200度程度でも基材に防汚
性組成物から成る表面層が強固に固着されるようにな
る。また、上記防汚性組成物の一成分であるフルオロア
ルキル基を有するシラン化合物の作用により、部材表面
は優れた撥油性を呈するようになる。さらに、本発明の
撥油性防汚部材において、上記防汚性組成物が上記のよ
うな構成になっていることで、該部材表面層の最表面に
フルオロアルキル基を有するシラン化合物に由来する疎
水性部分と、添加された光触媒によって惹起された親水
性部分とが微視的に分散して存在してなる部材が提供さ
れる。本発明による該部材表面層の最表面に疎水性部分
と親水性部分とが隣接して存在する結果、親水性の付着
物および疎水性の付着物いずれもが付着できず、また付
着してもその付着は不安定であり、さらに、光触媒の酸
化分解作用が加わる結果、容易にその付着物は分解、脱
離し、部材表面は清浄な状態に維持される。
【0011】請求項第4項記載の発明は、撥油性防汚部
材の製造方法において、成形型表面に、光触媒粒子と、
シリコン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラ
ン化合物とを含有する防汚性組成物を塗布する工程、前
記工程を行った後に基材を形成する原料を成形型に配置
する工程、成形型を加熱及び/又は加圧する工程、を含
むことを特徴とする。
【0012】本発明においては、成形型内に未硬化の防
汚性組成物と基材原料が配置され、その後、同時に硬化
が進行し、双方が一体化するために、防汚性組成物と基
材との間に高度の密着力が得られる。
【0013】請求項第5項記載の発明は、撥油性防汚部
材の製造方法において、シートに、光触媒粒子と、シリ
コン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化
合物とを含有する防汚性組成物を塗布または被覆する工
程、その後、前記シートを、前記シートに塗布または被
覆した防汚性組成物の表面層が最表層になるように基材
と重ね、熱圧着あるいは接着等により基材表面に形成す
る工程、を含むことを特徴とする。
【0014】本発明においては、シートに防汚性組成物
を塗布或いは被覆する工程において、防汚性組成物が浸
透し易いシート材質を適宜選択すれば、防汚性組成物と
基材との高い密着性が得られる。また、乾式工法によ
り、効率良く基材表面に防汚性組成物層を形成できる。
【0015】請求項第6項記載の発明は、撥油性防汚部
材の製造方法において、シートに、光触媒粒子と、シリ
コン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化
合物とを含有する防汚性組成物を塗布または被覆する工
程、次に、前記シートを、前記シートに塗布または被覆
した防汚性組成物の表面層が基材と接するように重ね、
熱圧着あるいは接着等により基材表面に形成する工程、
その後、最表層のシートのみを剥離して、前記シートの
防汚性組成物表面層を基材に転写する工程、を含む事を
特徴とする。
【0016】本発明においては、シートに防汚性組成物
を塗布或いは被覆する工程において、シート表面層内
は、防汚性組成物の一成分であるシリコン系バインダが
よりシート側に密に配向し易いようにシートの材質を適
宜決定すれば、厚み方向について傾斜構造を形成する結
果、防汚性組成物と基材との高い密着性が得られる。ま
た、成形後の部材最表面の凹凸性状は、シート表面の性
状がそのまま転写されるため、シートの表面性状を適宜
決定すれば、狙いの凹凸あるいは平滑表面が得られる。
さらに、乾式工法での成形が可能であり、効率良く基材
表面に防汚性組成物層を形成できる。またさらには、最
表面のシートは、部材の施工が完了するまで保護フィル
ムとして保持しておいてもよい。
【0017】請求項第7項記載の発明は、撥油性防汚部
材の製造方法において、成形型内に、光触媒粒子と、シ
リコン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン
化合物とを含有する防汚性組成物から成る表面層を有す
るシ−トを、前記シートの防汚性組成物表面層が、成形
型側になるように配置する工程、次に、基材を形成する
原料を成形型に配置する工程、その後、成形型を加熱及
び/又は加圧する工程、を含むことを特徴とする。
【0018】本発明においては、成形型内に、未硬化状
態でシートに塗布或いは被覆された防汚性組成物と、未
硬化の基材原料が配置され、その後、同時に硬化が進行
し、双方が一体化するために、防汚性組成物と基材との
間に高度の密着力が得られる。また、シートに防汚性組
成物を塗布或いは被覆する工程において、防汚性組成物
が浸透し易いシート材質を適宜選択すれば、防汚性組成
物と基材との高い密着性が得られる。
【0019】請求項第8項記載の発明は、撥油性防汚部
材の製造方法において、成形型内に、光触媒粒子と、シ
リコン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン
化合物とを含有する防汚性組成物から成る表面層を有す
るシ−トを、前記シート裏面層が、成形型側になるよう
に配置する工程、次に、基材を形成する原料を成形型に
配置する工程、その後、成形型を加熱及び/又は加圧す
る工程、その後、最表層のシートのみを剥離して、前記
シート表面層を基材に転写する工程、を含むことを特徴
とする。
【0020】本発明においては、成形型内に、未硬化状
態でシートに塗布或いは被覆された防汚性組成物と、未
硬化の基材原料が配置され、その後、同時に硬化が進行
し、双方が一体化するために、防汚性組成物と基材との
間に高度の密着力が得られる。また、シートに防汚性組
成物を塗布或いは被覆する工程において、シート表面層
内は、防汚性組成物の一成分であるシリコン系バインダ
がよりシート側に密に配向し易いようにシートの材質を
適宜決定すれば、厚み方向について傾斜構造を形成する
結果、防汚性組成物と基材とのより高い密着性が得られ
る。さらに、成形後の部材最表面の凹凸性状は、シート
表面の性状がそのまま転写されるため、シートの表面性
状を適宜決定すれば、狙いの凹凸あるいは平滑表面が得
られる。またさらには、最表面のシートは、部材の施工
が完了するまで保護フィルムとして保持しておいてもよ
い。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のによる撥油性防汚部材
は、基材と、この基材上に設けられた、光触媒性酸化物
と、シリコーン樹脂またはシリカと、フルオロアルキル
基を有するシラン化合物とを含有してなる表面層からな
り、この表面層の最表面には、光触媒性酸化物と、シリ
コーンまたはシリカと、フルオロアルキル基を有するシ
ラン化合物が微視的に分散して存在してなる。本発明に
よる撥油性防汚部材表面層において、フルオロアルキル
基を有するシラン化合物が最表面に露出して存在してな
ることから、まず、この部材の最表面には疎水・撥油性
部分が形成される。一方、この最表面には、シリコーン
またはシリカが露出してなる。本発明にあっては、この
シリコーンおよびシリカには、この部材の表面に光が照
射されると、表面層中に存在する光触媒性酸化物の作用
によってさらに親水性が付与され、且つ、この親水性は
光照射が続けられる限り持続する。
【0022】さらに、一旦光照射を止めても、再び光照
射を再開することで親水性が再度付与される。親水化の
作用機序は定かではないが、例えばシリコーンの場合、
シリコーン分子中のケイ素原子に結合した有機基が少な
くとも部分的に水酸基に置換されて親水性を呈するよう
になるものと考えられる。このような親水化によって、
本発明による部材の最表面には、親水性部分が形成され
ることとなる。上記したように、疎水性部分と、光触媒
によって惹起された親水性部分とをその最表面に併せ持
ち、さらに光触媒の酸化分解作用が加わる結果、本発明
による部材表面には、親水性の付着物および疎水性の付
着物いずれもが付着できず、また付着してもその付着は
不安定であり、容易にその付着物は分解、脱離し、部材
表面は清浄な状態に維持される。
【0023】本態様の好ましい実施例を図1に示す。図
1において、部材1は、基材2とその上に形成された表
面層3とからなり、表面層3は、シリコーンまたはシリ
カ層4と、このシリカ層4中に分散されたフルオロアル
キル基を有するシラン化合物5と光触媒性酸化物6とを
含んでなり、このシリコーンまたはシリカ層4の最表面
にフルオロアルキル基を有するシラン化合物5の一部が
露出してなる。この図1に示される態様において、シリ
コーンまたはシリカは層構造のもとして、またフルオロ
アルキル基を有するシラン化合物および光触媒性酸化物
は、粒子形状のものとして提供される。
【0024】本態様において、光触媒性酸化物は、アナ
ターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、
チタン酸ストロンチウム、酸化錫、を用いることができ
る。照射される光としては、光触媒性酸化物が、アナタ
ーゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、チ
タン酸ストロンチウムの場合には、太陽光、室内照明、
蛍光灯、水銀灯、白熱電灯、キセノンランプ、高圧ナト
リウムランプ、メタルハライドランプ、BLBランプに
よる光が好ましい。また、光触媒性酸化物が酸化錫の場
合には、太陽光殺菌灯、BLBランプ等による光が好ま
しい。さらに照射される光の照度は、部材の組成、その
用途などを勘案して適宜決定されてよいが、基材表面の
親水性部分が高度に親水化されかつその状態が維持され
るためには、励起光の照度は0.001mW/cm2
上であることが好ましく、より好ましくは0.01mW
/cm2以上であり、最も好ましくは0.1mW/cm2
以上である。
【0025】本態様において、シリコーン樹脂とは、好
ましくは下記の平均組成式(1)で表されるものであ
る: RpSiX(4-p)/2 (1) (式中、Rは、水素原子および有機基の一種または二種
以上の基からなる群から選択される基であり、Xはアル
コキシ基またはハロゲン原子であり、pは0<p<2を
満足する数である)。ここで、Rが表す有機基とは、ア
ルキル(より好ましくは炭素数1〜18の非置換アルキ
ル、最も好ましくは炭素数3〜18のアルキルである)
またはアリール(好ましくは、フェニルである)を意味
する。シリコーン樹脂の好ましい具体例としては、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリクロルシラン、メチルトリブロムシラン、メチ
ルトリイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、エチルトリクロルシラン、エチルトリブロム
シラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリ
t−ブトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラ
ン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルト
リクロルシラン、n−プロピルトリブロムシラン、n−
プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルトリ
t−ブトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルト
リクロルシラン、n−ヘキシルトリブロムシラン、n−
ヘキシルトリイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリ
t−ブトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、
n−デシルトリエトキシシラン、n−デシルトリクロル
シラン、n−デシルトリブロムシラン、n−デシルトリ
イソプロポキシシラン、n−デシルトリt−ブトキシシ
ラン、n−オクタトリメトキシシラン、n−オクタトリ
エトキシシラン、n−オクタトリクロルシラン、n−オ
クタトリブロムシラン、n−オクタトリイソプロポキシ
シラン、n−オクタトリt−ブトキシシラン、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリクロルシラン、フェニルトリブロムシラン、
フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルt−ブト
キシシラン、ジメチルジクロルシラン、ジメチルジブロ
ムシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、ジフェニルジクロルシラン、ジフェニルジ
ブロムシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン、フェニルメチルジクロルシラン、
フェニルメチルジブロムシラン、フェニルメチルジメト
キシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、ビニル
トリクロルシラン、ビニルトリブロムシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリイソプロポキシシラン、ビニルトリt−ブトキシシ
ラン、トリフルオロプロピルトリクロルシラン、トリフ
ルオロプロピルトリブロムシラン、トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエト
キシシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキ
シシラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−メタア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタ
アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メ
タアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタア
クリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メ
タアクリロキプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ
−アミノプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−メチル
カプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプ
ロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブト
キシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリエトキシシランの加水分解、
脱水縮重合物が挙げられる。また、本態様において、シ
リカは無定型シリカが好ましい。
【0026】さらに、本態様において、フルオロアルキ
ル基を有するシラン化合物としては、例えばトリフルオ
ロプロピルトリクロルシラン、トリフルオロプロピルブ
ロムシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラ
ン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、ヘプタ
デカフルオロオクチルトリメトキシシラン、ヘプタデカ
フルオロオクチルトリエトキシシラン等を好適に利用で
きる。本発明においてこのフルオロアルキル基を有する
シラン化合物の撥油性の程度は、本発明の効果が発揮さ
れる範囲において適宜決定されてよいが、その程度は例
えばオレイン酸との接触角において50度以上の範囲の
ものが好ましく、より好ましくは80度のものである。
【0027】さらに、基材は特に限定されず、例えば、
金属、セラミックス、ガラス、プラスチック、木、石、
セメント、コンクリート、繊維、布帛、それらの組合わ
せ、それらの積層体が好適に利用できる。基材は部材の
用途を勘案して決定されてよい。
【0028】本態様による表面層中のフルオロアルキル
基を有するシラン化合物の存在量は、表面層の組成およ
び用途などを勘案して適宜決定されてよいが、例えば表
面層中において30〜80重量%程度の量存在するのが
好ましく、より好ましくは50〜75重量%程度であ
る。
【0029】また、表面層中の光触媒性酸化物の量も特
に限定されないが、例えば表面層中において10〜70
重量%程度の量存在するのが好ましく、より好ましくは
25〜50重量%程度である。
【0030】本発明の好ましい態様によれば、表面層の
膜厚は表面層の組成および用途などを勘案して適宜決定
されてよいが、例えば表面層を透明としたい場合は、約
0.4μm以下が好ましい。これによって光の乱反射に
よる白濁を防止することができ、表面層は実質的に透明
となるからである。さらに、好ましくは約0.2μm以
下であり、光の干渉による表面層の発色を有効に防止す
ることができる。表面層が薄ければ薄いほどその透明度
は向上するが、耐摩耗性の観点からは一定の厚さを有す
ることが好ましいことは明らかである。また、例えば光
触媒の酸化分解作用の程度をより高くしたい場合は、約
0.1μm以上が好ましい。これによって、励起光の照
度が0.001mW/cm2程度の微弱な空間において
も、堆積される汚れの分解性能は維持される。さらに、
好ましくは約0.3μm以上であり、0.001mW/
cm2程度の微弱照度の励起光を5時間/日程度受けれ
ば、堆積される汚れが分解、離脱され撥油性が維持され
る。
【0031】さらに、図1に示す態様のように、フルオ
ロアルキル基を有するシラン化合物および光触媒性酸化
物が粒子形状のものとして利用される場合、それらの粒
子径は適宜決定されてよいが、フルオロアルキル基を有
するシラン化合物は1次粒子径として10nm〜10μ
m程度の大きさが好ましく、より好ましくは100nm
〜1μm程度であり、光触媒性酸化物は結晶子径として
1nm〜100nm程度の大きさが好ましく、より好ま
しくは5nm〜20nm程度である。
【0032】本発明による撥油性防汚部材には、大気中
の浮遊煤煙のみならず、油滴、水滴、雪、さらには蛋白
質などの生体高分子、生物、微生物などが付着しにく
い。よって、本発明による部材は次のような用途に用い
ることができる。すなわち、建材、建物外装、建物内
装、構造部材、板材、窓枠、窓ガラス、乗物の外装およ
び塗装、機械装置や物品の外装、防塵カバーおよび塗
装、道路標識用反射板、各種表示装置、広告塔、道路用
遮音壁、鉄道用遮音壁、道路用化粧版、信号機用光源カ
バー、屋外表示板、橋梁、ガードレールの外装および塗
装、トンネル内装および塗装、トンネル内照明装置、硝
子、太陽電池カバー、太陽熱温水器集熱カバー、ビニー
ルハウス、車両用照明灯のカバー、道路用鏡、車両用
鏡、二輪車用計器カバーおよび計器盤、ガラスレンズ、
プラスチックレンズ、ヘルメットシールド、家屋ならび
に自動車および鉄道車両用窓ガラス、ショーケース、保
温ショーケース、膜構造材、熱交換用フィン、種々場所
のガラス表面、ブラインド、タイヤホイール、屋根材、
アンテナ、送電線、住宅設備、便器、浴槽、洗面台、照
明器具、照明カバー、台所用品、食器、食器収納器、食
器洗浄器、食器乾燥器、流し、調理レンジ、キッチンフ
ード、換気扇、抗血栓性材料、抗蛋白質付着性材料、船
底、および上記物品に貼付させるためのフィルムなどが
挙げられる。
【0033】本発明の好ましい態様によれば、疎水性部
分と、親水性部分の存在の程度は、その用途を勘案して
適宜決定されてよい。例えば、表面層の最表面におい
て、10nm2〜100nm2あたり前記フルオロアルキ
ル基を有するシラン化合物に由来する疎水性部分と、前
記シリコーンまたはシリカに由来する親水性部分とが少
なくとも一カ所づつ存在する部材は、生体高分子が付着
しにくい性質を有する。よって、このような部材は、抗
血栓性材料、蛋白質付着性材料、脂質付着防止性材料等
への応用が可能であり、より具体的にはコンタクトレン
ズ、導尿カテーテルや経皮デバイス、各種人口臓器、血
液バッグ、採尿バック、肺ドレナージ、それらの接続チ
ューブ等のディスポーザブルな医療器具などとして用い
られる。
【0034】また、表面層の最表面において、10nm
2〜1μm2あたり前記フルオロアルキル基を有するシラ
ン化合物に由来する撥油性部分と、前記シリコーンまた
はシリカに由来する親水性部分とが少なくとも一カ所づ
つ存在する部材は、生物が付着しにくい性質を有する。
よって、このような部材は、船底材料、外壁材料、浴室
材料、浴槽材料、観賞用水槽材料、循環水等を利用した
施設(例えば、公園の人工滝)において循環水と接触す
る表面材料(例えば、意匠タイル)などとして用いられ
る。
【0035】さらに、表面層の最表面において、0.1
mm2あたり前記フルオロアルキル基を有するシラン化
合物に由来する撥油性部分と、前記シリコーンまたはシ
リカに由来する親水性部分とが少なくとも一カ所づつ存
在する部材は、大気中の浮遊煤煙に由来する汚れが付着
しにくい、または一旦付着した前記汚れが容易に除去さ
れる性質を有する。よって、屋外用建材、太陽電池カバ
ー、太陽熱温水器の集熱装置用カバー、高欄、トンネル
内壁、防音壁、遮音壁、ガードフェンス、道路用化粧板
等の道路用構造物、ブラインド、硝子、ホイール、自動
車等乗物の筐体部として用いられる。本態様による部材
は、それが防汚活性を有する限り、その表面層の水との
接触角は基本的には限定されないが、一般には10〜1
20度程度の範囲の見かけの水との接触角を有するもの
となる。
【0036】また、光触媒性酸化物は、その酸化分解作
用に基づく防汚、抗菌、防臭機能を有することが知られ
ている。本発明による部材にあってもこの作用は維持さ
れているものと思われる。このような光触媒の酸化分解
作用は、表面層の最表面において、0.1mm2あたり
前記フルオロアルキル基を有するシラン化合物に由来す
る撥油性部分と、前記シリコーンまたはシリカに由来す
る親水性部分とが少なくとも一カ所づつ存在する場合に
より好ましく発揮されるものと思われる
【0037】さらに本発明による部材は、その付着した
油滴の固着を有効に防止でき、容易に表面から脱離す
る。油滴固着防止作用を有する結果、例えば、本発明に
よる部材が厨房の換気ファンやフードに使われると、調
理用油や魚油に代表される台所の油汚れが飛着しても表
面に油膜を形成することなく滴状のままであり、これを
拭き取るのは容易である。また、付着した油滴は経時的
に酸化劣化による固化が進行するが、部材と油滴との接
触面が小さいのに加えて接触面での酸化分解作用のた
め、経時後も油滴を容易に拭き取る事ができる。このよ
うな作用は、表面層の最表面において、0.2μm2
たり前記フルオロアルキル基を有するシラン化合物に由
来する撥油性部分と、前記シリコーンまたはシリカに由
来する親水性部分とが少なくとも一カ所づつ存在する場
合により好ましく発揮されるものと思われる。
【0038】さらに本発明の好ましい態様によれば、表
面層に、Ag、Cu、Znのような金属を添加すること
が好ましい。このような金属が添加された表面層は、表
面に付着した細菌や黴を暗所でも死滅させることがで
き、よって防汚性をより向上させることができる。また
別の本発明の好ましい態様によれば、表面層に、Pt、
Pd、Ru、Rh、Ir、Osのような白金族金属を添
加することができる。このような金属が添加された表面
層は、光触媒の酸化還元活性を増強でき、有機物汚れの
分解性、有害気体や悪臭の分解性を向上させることがで
きる。
【0039】請求項3記載記載の発明によれば、撥油性
防汚部材は、好ましくは次のように製造することができ
る。まず、光触媒粒子と、シリコン系結着剤と、フルオ
ロアルキル基を有するシラン化合物を含有する防汚性組
成物から成る層で基材を被覆することによって製造する
ことができる。より具体的には、まず、フルオロアルキ
ル基を有するシラン化合物を,これを溶解する溶剤に溶
解し、これに光触媒性酸化物、さらには無機酸化物を分
散させ塗工液を調製し、これを基材上に塗布する。その
後、溶媒を蒸発させ乾燥させて基材上に防汚性組成物層
を形成することができる。さらに、基材は特に限定され
ず、例えば、金属、セラミックス、ガラス、プラスチッ
ク、木、石、セメント、コンクリート、繊維、布帛、そ
れらの組合わせ、それらの積層体が好適に利用できる。
基材は部材の用途を勘案して決定されてよい。
【0040】請求項4記載の発明によれば、撥油性防汚
部材は、好ましくは次のように製造することができる。
まず、フルオロアルキル基を有するシラン化合物をこれ
を溶解する溶剤に溶解し、これに光触媒性酸化物、さら
には無機酸化物を分散させ調製した防汚性組成物を、塗
工液として成形型表面に塗布する。その後、溶媒を蒸発
させ乾燥させて防汚性組成物層を形成しておく。次に、
基材を形成する原料を室温から200℃程度の温度に保
持した成形型上に配置し、成形型を閉合して所定の時間
だけ保持すると、成形型に塗布した上記防汚性組成物が
基材表面に転写され撥水性防汚部材の成形体を得ること
ができる。また、上記成形工程において、成形型を閉合
した後に5〜15MPa程度で成形型内の材料を加圧し
ても良い。
【0041】上記防汚性組成物を成形型に塗布する方法
としては、ロールコート法、スプレーコート法、刷毛塗
り、スポンジ塗り等の方法が好適に利用できる。上記撥
水性防汚部材の成形方法としては、加圧プレス法、加圧
注型法、ブロー成形法、射出成形法等がある。成形型内
に配置される基材原料としては、加圧プレス成形材料と
してSMC(シートモールディングコンパウンド)、B
MC(バルクモールディングコンパウンド)等のガラス
繊維強化プラスチックが、加圧注型用として不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンア
クリレート樹脂等の熱硬化性樹脂が、その他の方法には
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レート等の熱可塑性樹脂が、主に使われる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、撥油性防汚
部材は、好ましくは次のように製造することができる。
光触媒粒子と、シリコン系結着剤と、フルオロアルキル
基を有するシラン化合物を含有する防汚性組成物から成
る層でシートを被覆し、さらに前記シートで基材を被覆
することによって製造することができる。より具体的に
は、まず、フルオロアルキル基を有するシラン化合物を
これを溶解する溶剤に溶解し、これに光触媒性酸化物、
さらには無機酸化物を分散させ調製した防汚性組成物を
シートに塗布あるいは含浸する。その後、溶媒を蒸発さ
せ乾燥させてシート上に防汚性組成物層を形成すること
ができる。次に、上記シ−トを、熱圧着あるいは接着剤
を介して基材表面に接着して撥水性防汚部材の成形体を
得ることができる。
【0043】上記防汚性組成物を表面層に有するシ−ト
としては、紙、布、不織布、ガラスマット、ガラスクロ
スなどが使用可能である。上記の紙としては、例えば、
薄様紙、チタン紙、新聞巻取り紙、上質紙、中質紙、更
紙、グラビア用紙、アート紙、コート紙、筆記用紙、図
画用紙等が使用可能である。上記布と不織布としては、
絹、麻、木綿等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、ポ
リエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維等を織成
したものが使用可能である。ガラスクロスとはガラス繊
維を織成したものであり、ガラスマットとは織成しない
ガラス繊維同士の交点を接着剤により接着してシート状
にしたものである。さらには、上記シートに、未硬化の
熱硬化性樹脂等を予め含浸させておいてもよく、硬化成
形時に防汚性組成物と上記熱硬化性樹脂との相溶効果に
より、基材と防汚性組成物とのより高い密着性が得られ
る。上記のシートに予め含浸させる熱硬化性樹脂として
は、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、ウレタンアクリレート樹脂、ジアリルフタレート樹
脂等の各種熱硬化性樹脂からなる組成物が挙げられる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、撥油性防汚
部材は、好ましくは次のように製造することができる。
光触媒粒子と、シリコン系結着剤と、フルオロアルキル
基を有するシラン化合物を含有する防汚性組成物から成
る層でシートを被覆し、さらに前記シートで基材を被覆
した後に硬化が完了した防汚性組成物からシートのみを
剥離することによって製造することができる。より具体
的には、まず、フルオロアルキル基を有するシラン化合
物をこれを溶解する溶剤に溶解し、これに光触媒性酸化
物、さらには無機酸化物を分散させ調製した防汚性組成
物をシートに塗布あるいは含浸する。その後、溶媒を蒸
発させ乾燥させてシート上に防汚性組成物層を形成する
ことができる。次に、上記シ−トを、熱圧着あるいは接
着剤を介して基材表面に接着して、防汚性組成物が完全
に硬化して基材と密着したところで、最表層のシートの
みを剥離して、撥水性防汚部材の成形体を得ることがで
きる。本発明においては、シートに防汚性組成物を塗布
或いは被覆する工程において、シート表面層内は、防汚
性組成物の一成分であるシリコン系バインダがよりシー
ト側に密に配向し易いようにシートの材質を適宜決定す
れば、厚み方向について傾斜構造を形成する結果、防汚
性組成物と基材との高い密着性が得られる。また、成形
後の部材最表面の凹凸性状は、シート表面の性状がその
まま転写されるため、シートの表面性状を適宜決定すれ
ば、狙いの凹凸あるいは平滑表面が得られる。さらに
は、最表面のシートは、防汚性組成物が硬化した後も、
剥がさずに保持しておいても良く、部材の施工が完了す
るまで保護フィルムとして使用することができる。上記
防汚性組成物を表面層に有するシ−トとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
等の樹脂フィルムなどが使用可能である。
【0045】請求項7記載の発明によれば、撥油性防汚
部材は、好ましくは次のように製造することができる。
まず、光触媒粒子とシリコン系結着剤とフルオロアルキ
ル基を有するシラン化合物を含有する防汚性組成物をシ
ートに塗布あるいは含浸して、シート表面層を上記防汚
性組成物で形成する。次に、上記シ−トを、成形型側に
前記表面層がくるように、成形型上に配置する。次に、
基材を形成する原料を室温から200℃程度の温度に保
持した成形型上に配置し、成形型を閉合して所定の時間
だけ保持すると、予め成形型上に配置した上記シートと
基材とが硬化一体化して撥水性防汚部材の成形体を得る
ことができる。また、上記成形工程において、成形型を
閉合した後に5〜15Mpa程度で成形型内の材料を加
圧しても良い。
【0046】上記防汚性組成物を表面層に有するシ−ト
としては、紙、布、不織布、ガラスマット、ガラスクロ
スなどが使用可能である。さらには、上記シートに、未
硬化の熱硬化性樹脂等を予め含浸させておいてもよく、
硬化成形時に防汚性組成物と上記熱硬化性樹脂との相溶
効果により、基材と防汚性組成物とのより高い密着性が
得られる。上記のシートに予め含浸させる熱硬化性樹脂
としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレ
ート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂等の各種熱硬化性樹脂からなる組成物が挙げら
れる。
【0047】請求項8記載の発明によれば、撥油性防汚
部材は、好ましくは次のように製造することができる。
まず、光触媒粒子と,シリコン系結着剤と,フルオロア
ルキル基を有するシラン化合物を含有する防汚性組成物
をシートに塗布あるいは含浸して、シート表面層を上記
防汚性組成物で形成する。次に、上記シ−トを、成形型
側に前記裏面層がくるように、成形型上に配置する。次
に、基材を形成する原料を室温から200℃程度の温度
に保持した成形型上に配置し、成形型を閉合して所定の
時間だけ保持すると、予め成形型上に配置した上記シー
トと基材とが硬化一体化する。また、上記成形工程にお
いて、成形型を閉合した後に5〜15Mpa程度で成形
型内の材料を加圧しても良い。最後に、最表層のシート
を剥離すれば、撥水性防汚部材の成形体を得ることがで
きる。本発明においては、シートに防汚性組成物を塗布
或いは被覆する工程において、シート表面層内は、防汚
性組成物の一成分であるシリコン系バインダがよりシー
ト側に密に配向し易いようにシートの材質を適宜決定す
れば、厚み方向について傾斜構造を形成する結果、防汚
性組成物と基材との高い密着性が得られる。また、成形
後の部材最表面の凹凸性状は、シート表面の性状がその
まま転写されるため、シートの表面性状を適宜決定すれ
ば、狙いの凹凸あるいは平滑表面が得られる。さらに
は、最表面のシートは、防汚性組成物が硬化した後も、
剥がさずに保持しておいても良く、部材の施工が完了す
るまで保護フィルムとして使用することができる。上記
防汚性組成物を表面層に有するシ−トとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
等の樹脂フィルムなどが使用可能である。
【0048】請求項第5〜8記載の撥油性防汚部材の製
造方法において、シート表面に防汚性組成物を形成する
には、ロールコート法、バーコート法、スピンコート
法、ディップ法等による塗布あるいは含浸方法がある。
【0049】請求項第4、7、8記載の撥油性防汚部材
の製造方法において、撥水性防汚部材の成形方法として
は、加圧プレス法、加圧注型法、ブロー成形法、射出成
形法等がある。成形型内に配置される基材原料として
は、加圧プレス成形材料としてSMC(シートモールデ
ィングコンパウンド)、BMC(バルクモールディング
コンパウンド)等のガラス繊維強化プラスチックが、加
圧注型用として不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアク
リレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等の熱硬化性
樹脂が、その他の方法にはポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂が、
主に使われる。
【0050】
【実施例1】(1)本発明の撥水性防汚部材の製作 防汚性組成物は、イソプロパノールで5重量%に希釈し
たFAS(フルオロアルキルシラン)を、含浸用シート
にはDAP紙(ジアリルフタレート樹脂を含浸したチタ
ン紙)を使用する。FASをDAP紙表面にフローコテ
ィングした後1時間自然乾燥させ、含浸用シート上に防
汚性組成物層を形成する。次に、基材としてSMC(シ
ートモールディングコンパウンド)を使用し、含浸用シ
ートと重ねて加熱プレスを行う。この時、含浸用シート
上の防汚性組成物層がプレス型の下型に接するように含
浸用シートがセットされ、その上にSMCを重ね置く。
プレス成形の条件は、金型温度がDAP紙側(下型)は
145℃、SMC側(上型)が130℃に設定されてい
る。また、加圧力は80Kgf/cm2で5分間キープ
した後、脱型して成形は完了する。なお、成形品形状は
平形(200mm角×5mm厚)である。ここで成形し
た試料を防汚試料1とする。
【0051】(2)防汚性評価 次に、防汚試料1の防汚性を評価するため、表面の撥水
・撥油性を調べた。撥水性は水の接触角によって、撥油
性はオレイン酸の接触角によって調べた。防汚性組成物
層を有さない比較試料1についても同じく水とオレイン
酸の接触角を調べた。尚、接触角測定には協和界面科学
製CA−X150を使用した。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示す通り、防汚試料1の水とオレイ
ン酸の接触角は高く、比較試料1に対して狙いの防汚性
能を付与できた。
【0054】(3)防汚性評価 防汚試料1の防汚性を評価するために油の拭き取り評価
を行った。拭き取りテストは、試料上に滴下した油滴を
濡れタオルで拭き取って油の残留状態を調べる方法であ
る。油を滴下後に一定期間放置して拭き取りテストを行
い防汚効果の維持性を確認した。尚、油は、付着力の強
いイワシの精製油を用い、0.1gを滴下し、拭き取り
には5Nの荷重を加えた。
【0055】
【表2】
【0056】テストの結果、表2に示す通り、防汚試料
1が比較試料に対し優位性が認められる。
【0057】(4)処理剤の摩耗耐久性評価 次に、試料の耐摩耗性を評価するため、防汚試料1の表
面をフェルト面で17KN/m2荷重しながら摺動し、
これを繰り返し1000回行った。その後、水とオレイ
ン酸の接触角を測定して初期値と比較した。尚、摺動テ
ストには太平理化学工業製「ラビングテスター」を使用
し、接触角測定には協和界面科学製CA−X150を用
いた。また、比較試料2は四フッ化エチレン(PTF
E)樹脂で被覆した珪酸カルシウム板(東陶機器KNN
P−F)で撥油防汚建材として市販されている。
【0058】
【表3】
【0059】表3に示す通り、防汚試料1は摩耗後も高
撥水・撥油性を維持しており防汚処理していない比較試
料1とは明らかに差がある。これは市販の防汚建材(比
較試料2)とほぼ同等のレベルである。
【0060】
【実施例2】(1)本発明の防汚性材の製作 防汚性組成物の調合は、FASと光触媒とを以下の要領
で混合調整して行った。光触媒にはTiO2/SiO2
の異なる石原産業製ST−K01とST−K03を用い
て下表4のような組成比になるようにイソプロパノール
で調整する。また、この光触媒調整液に銀を光還元固定
したものも合わせて作製する。銀の光還元固定方法は、
TiO2/SiO2と硝酸銀との固形分比が99:1にな
るように光触媒調整液と混合し、BLBランプで1mW
/cm2の紫外線を照射しながら3〜6時間撹拌する。
以上のように調整した光触媒とイソプロパノールで5重
量%に希釈したFASとを混合して1〜3時間撹拌した
後、防汚性組成物として使用する。 防汚性組成物のFAS:TiO2:SiO2組成比は表4
に示す6通りである。
【0061】
【表4】
【0062】上記防汚性組成物を用いて、実施例1と同
じ要領で含浸用シート上に防汚性組成物層を形成する。
また、加熱プレス成形も実施例1と同じ要領で行った。
【0063】(2)防汚性評価 次に、防汚試料2〜7の表面の撥水性を水の接触角によ
って、撥油性をオレイン酸の接触角によって調べた。
尚、接触角測定には協和界面科学製CA−X150を使
用した。表5に示す通り、防汚試料2〜7のいずれも水
とオレイン酸の接触角は高く、比較試料1に対して狙い
の撥水・撥油性能を付与できた。
【0064】
【表5】
【0065】(3)防汚性評価 防汚試料4と防汚試料7について、防汚性を評価するた
めに油の拭き取り評価を行った。拭き取りテストは、試
料上に滴下した油滴を濡れタオルで拭き取って油の残留
状態を調べる方法である。油を滴下後に一定期間放置し
て拭き取りテストを行い防汚効果の維持性を確認した。
尚、油は付着力の強いイワシの精製油を用い、0.1g
を滴下し、拭き取りには5Nの荷重を加えた。
【0066】
【表6】
【0067】テストの結果、表6に示す通り、防汚試料
4と防汚試料7の優位性が認められる。更に、光触媒を
添加した防汚試料4,7については長期の防汚効果維持
性が認められた。
【0068】(4)光触媒活性評価 次に、防汚試料2〜7について、コーティングした処理
剤中の光触媒の分解性能を硝酸銀呈色テストによって確
認した。硝酸銀呈色テストの手順は、まず、硝酸銀(1
重量%)とディスパノール(0.5重量%)の混合水溶
液を作製する。この水溶液を試料表面に刷毛塗りして紫
外線(BLBランプで1mW/cm2)を5分間照射
し、ペーパータオルで軽く拭き取る。次に、呈色した試
料表面の色値を測定して呈色前の値との差ΔE*にて光
活性力を評価する。ΔE*が大であれば光活性力は大で
ある。尚、色値の測定には日本電色工業製SZS−Σ8
0を使用した。
【0069】
【表7】
【0070】表7のΔE*値から明らかなように、防汚
試料2〜7のすべてが比較試料よりも大きく光活性を示
す事が分かる。
【0071】(5)処理剤の摩耗耐久性評価 次に、試料の耐摩耗性を評価するため、防汚試料4の表
面をフェルト面で17KN/m2荷重しながら摺動し、
これを繰り返し1万回行った。その後、水とオレイン酸
の接触角を測定して初期値と比較した。尚、摺動テスト
には太平理化学工業製「ラビングテスター」を使用し、接
触角測定には協和界面科学製CA−X150を用いた。
【0072】
【表8】
【0073】表8から明らかな様に、防汚試料4は摩耗
1万回後も高い撥水・撥油性を維持している。これは、
市販の防汚建材(比較試料2)とほぼ同等のレベルであ
る。
【0074】
【発明の効果】本発明では、基材表面に、光触媒粒子
と、シリコン系結着剤と、フルオロアルキル基を有する
シラン化合物を含有する防汚性組成物から表面層が形成
されていることを特徴とする撥油性防汚部材を提供す
る。本発明の撥油性防汚部材において、該部材の最表層
を形成する防汚性組成物の成分を上記のような構成にす
ることで以下のような効果を発現する。まず、シリコン
系結着剤を利用することで、室温から200度程度でも
基材に防汚性組成物から成る表面層が強固に固着される
ようになる。さらに、撥油剤として、フルオロアルキル
基を有するシラン化合物を使用すると、上記シリコン系
結着剤と部分的にシロキサン結合をつくり、該部材の最
表層は強固な膜を形成することとなる。
【0075】また、上記防汚性組成物に含有するフルオ
ロアルキル基を有するシラン化合物の作用により、部材
表面はサラダ油等の食用油や魚油等に代表される台所の
油汚れに対して優れた撥油性を呈するようになる。さら
に、本発明の撥水性防汚部材において、上記防汚性組成
物が上記のような構成になっていることで、該部材表面
層の最表面にフルオロアルキル基を有するシラン化合物
に由来する疎水性部分と、添加された光触媒によって惹
起された親水性部分とが微視的に分散して存在してなる
部材が提供される。前記のように、該部材表面層の最表
面に疎水性部分と親水性部分とが隣接して存在する結
果、親水性の付着物および疎水性の付着物いずれもが付
着できず、また付着してもその付着は不安定であり、さ
らに、光触媒の酸化分解作用が加わる結果、容易にその
付着物は分解、脱離し、部材表面は清浄な状態に維持さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、基材表面に防汚性組成物層を形成し
た撥水性防汚性部材を示す図である。
【図2】本発明の、撥油性防汚部材の製造方法を説明す
るための略図である。
【符号の説明】
1…撥水性防汚性部材、2,9…基材、3,11…防汚
性組成物層、4…シリコーンまたはシリカ層、5…フル
オロアルキル基を有するシラン化合物、6…光触媒性酸
化物、7…成形型(凸)、8…成形型(凹)、10…シ
ート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に、光触媒粒子と、シリコン
    系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物
    とを含有する防汚性組成物で表面層が形成されているこ
    とを特徴とする撥油性防汚部材。
  2. 【請求項2】 前記撥油性防汚部材は、台所用部材で
    あることを特徴とする請求項1に記載の撥油性防汚部
    材。
  3. 【請求項3】 基材表面に、光触媒粒子と、シリコン
    系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物
    とを含有する防汚性組成物を塗布または被覆する工程、
    その後前記防汚性組成物を硬化させる工程、を含むこと
    を特徴とする撥油性防汚部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 成形型表面に、光触媒粒子と、シリコ
    ン系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合
    物とを含有する防汚性組成物を塗布する工程、前記工程
    を行った後に基材を形成する原料を成形型に配置する工
    程、成形型を加熱及び/又は加圧する工程、を含むこと
    を特徴とする撥油性防汚部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 シートに、光触媒粒子と、シリコン系
    結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物と
    を含有する防汚性組成物を塗布または被覆する工程、そ
    の後、前記シートを、前記シートに塗布または被覆した
    防汚性組成物の表面層が最表層になるように基材と重
    ね、熱圧着あるいは接着等により基材表面に形成する工
    程、を含むことを特徴とする撥油性防汚部材の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 シートに、光触媒粒子と、シリコン系
    結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物と
    を含有する防汚性組成物を塗布または被覆する工程、次
    に、前記シートを、前記シートに塗布または被覆した防
    汚性組成物の表面層が基材と接するように重ね、熱圧着
    あるいは接着等により基材表面に形成する工程、その
    後、最表層のシートのみを剥離して、前記シートの防汚
    性組成物表面層を基材に転写する工程、を含む事を特徴
    とする撥油性防汚部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 成形型内に、光触媒粒子と、シリコン
    系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物
    とを含有する防汚性組成物から成る表面層を有するシ−
    トを、前記シートの防汚性組成物表面層が、成形型側に
    なるように配置する工程、次に、基材を形成する原料を
    成形型に配置する工程、その後、成形型を加熱及び/又
    は加圧する工程、を含むことを特徴とする撥油性防汚部
    材の製造方法。
  8. 【請求項8】 成形型内に、光触媒粒子と、シリコン
    系結着剤と、フルオロアルキル基を有するシラン化合物
    とを含有する防汚性組成物から成る表面層を有するシ−
    トを、前記シート裏面層が、成形型側になるように配置
    する工程、次に、基材を形成する原料を成形型に配置す
    る工程、その後、成形型を加熱及び/又は加圧する工
    程、その後、最表層のシートのみを剥離して、前記シー
    ト表面層を基材に転写する工程、を含むことを特徴とす
    る撥油性防汚部材の製造方法。
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