JPH0978665A - 便 器 - Google Patents

便 器

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JPH0978665A
JPH0978665A JP8176283A JP17628396A JPH0978665A JP H0978665 A JPH0978665 A JP H0978665A JP 8176283 A JP8176283 A JP 8176283A JP 17628396 A JP17628396 A JP 17628396A JP H0978665 A JPH0978665 A JP H0978665A
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toilet
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crystalline titanium
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厚 北村
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Toshiya Watabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物以外の汚物、啖、尿石も水洗のみで除
去できる便器を提供する。 【解決手段】 便器本体の少なくともボール面の釉薬層
の上に表面層を形成している。この表面層は結晶性酸化
チタンとシリカを含有する。この層に紫外線等の光触媒
粒子のバンドギャップエネルギよりも高いエネルギの光
が照射されることで、表面層は親水性を呈し、汚物等が
付着しにくくなりまた付着した汚物を容易に落とせるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大便器及び小便器に
関し、より詳しくはボール面に汚物、啖、尿石の付着し
にくい性質の表面状態を、特定波長の光照射のみで、維
持、回復し得る表面層を有する大便器及び小便器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の便器においては、ボール面に付着
する汚物、啖、尿石、微生物の汚れを水洗によって洗い
流すようにしており、その工夫としては、サイフォンを
利用した強制渦流による水洗(大便器)、スプレッダー
による高圧吐水洗浄(小便器)等の機械的な強制洗浄手
段が提案されてきた。近年、抗菌性に着目し、ボール面
に付着する微生物の繁殖防止のため、表面を形成する釉
薬上に光触媒性酸化チタンと銀を含有する層を形成した
便器が提案されている(特開平8−66635号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−66635号公報に開示される構成では、室内の微
弱な照明下での親水性維持/回復性が弱いこと、暗所で
の親水性が充分長期間維持されないこと等により、微生
物以外の汚物、啖、尿石を水洗のみで除去する効果が充
分ではなかった。本発明では、微生物以外の汚物、啖、
尿石も水洗のみで除去できる便器を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは酸化チタン
等の光触媒粒子(光半導体粒子)には物品の表面を親水
化する作用を有するという知見に基づいて本発明をなし
たものである。
【0005】従来から知られていた光触媒粒子の分解作
用は、酸化還元反応に基づくものである。この作用は、
光触媒粒子に紫外線等を照射すると、光励起により電子
−正孔対が生じ、このうち電子は表面酸素を還元してス
ーパーオキサイドイオン(O2 -)を生成し、正孔は表面
水酸基を酸化して水酸ラジカル(・OH)を生成し、こ
れらの極めて反応性に富む活性種(O2 -や・OH)の酸
化還元反応によって表面に付着した悪臭成分等を分解す
るというものである。
【0006】一方、光触媒粒子の親水化作用は、今まで
知られていなかったが、本発明者らの実験により最近新
たに知見されたものである。その理論的根拠は完全には
解明されていないが、光触媒効果によって水酸基(OH
-)が光触媒粒子の表面に化学吸着し、或いは水酸基
(OH-)が有機基と置換し、更にこの水酸基(OH-
に空気中の水分子が物理吸着し、物理吸着水が増加する
ことによって表面の親水性が増し、水との接触角が0°
に近い超親水性の表面が実現すると考えている。
【0007】具体例として、表面層がSi−O結合を有
するシリコーン樹脂からなる場合を説明すると、光触媒
粒子に光を照射する前は図1(a)に示すように、Si
原子にアルキル基(R)が結合しているため、表面層は
疎水性を示すが、光触媒粒子のバンドギャップエネルギ
よりも高いエネルギの光を照射すると、図1(b)に示
すように、まず光触媒効果によってアルキル基(R)が
水酸基(OH-)に置換(化学吸着)され、更にこの水
酸基(OH-)に空気中の水分子が物理吸着して親水性
を発揮する。
【0008】また、光触媒粒子として酸化チタン(Ti
2)のみからなる場合を説明すると、光を照射する前
は図2(a)に示す状態であったものが、光を照射する
と、図2(b)に示すように、空気中の水分を構成する
水酸基(OH-)がTi原子に、水素原子(H+)が酸素
原子(O)に化学吸着し、更にこの水酸基(OH-)や
水素原子(H+)に空気中の水分子が物理吸着して親水
性を発揮する。
【0009】上記の説明で、光触媒粒子の有する物質の
分解作用と親水化作用とは全く別のものであることが明
らかであるが、具体的事例を示せば、TiO2でもアナタ
ーゼ型のTiO2は酸化還元反応に基づく物質の分解作用
を示すがルチル型のTiO2は殆ど酸化還元反応に基づく
物質の分解作用を示さない。また光触媒のうちでも酸化
錫も酸化還元反応に基づく物質の分解作用を示さない。
これらの光触媒粒子は伝導帯のエネルギ準位が十分に高
くないため還元反応が進行せず、その結果、伝導帯に光
励起された電子が過剰となり、光励起により生じた電子
−正孔対が酸化還元反応に関与せずに再結合するためと
考えられている。しかしながら、これらルチル型TiO2
及び酸化錫のいずれも親水化作用は示す。また、物質の
分解作用を発揮するには、光触媒層の厚みとして少なく
とも100nm以上必要であったが、親水化作用を発揮
するには、数nm以上あれば可能である。これらの事実
から光触媒による物質の分解作用と親水化作用とは全く
別のものであると言える。
【0010】本発明は以上の知見に基づきなされたもの
であり、本発明では室内の微弱な照明下での親水性維持
/回復性の確保、暗所での長時間の親水性維持の確保を
図るべく、便器表面に結晶性酸化チタンとシリカを含有
する層、或いは便器表面に、結晶性酸化チタンと、シリ
コン原子に結合する有機基の少なくとも一部が水酸基に
置換されたシリコーン樹脂を含有する層を形成した。
【0011】シリカまたは少なくとも一部が水酸基に置
換されたシリコーン樹脂を表面層に含有せしめること
で、室内の微弱な照明下での親水性維持/回復性の確
保、暗所での長時間の親水性維持の確保を図ることがで
きる。これは、シリカまたは少なくとも一部が水酸基に
置換されたシリコーン樹脂は、内部に水を蓄える傾向が
あるため、表面に形成された物理吸着水層が失われにく
いためと考えられる。
【0012】前記結晶性酸化チタンとは、アナターゼ
型、ルチル型、ブルッカイト型いずれでもよい。また、
表面層には更に銀、銅、亜鉛等の抗菌金属が添加される
ことが好ましい。このようにすることで、ボール面に付
着する微生物の繁殖防止性も確実に付与できる。
【0013】更に、便器のボール面へ紫外線を照射する
ための光源を配置すれば、親水性の回復がより速やかに
行われるようになるので好ましい。光源としては、BL
B蛍光灯、キセノンランプ、水銀灯等が好適に利用でき
る。
【0014】また、光源は人が直視できない位置に配置
したり、人が直視できないシステムにするのが好まし
い。例えば、大便器では、便蓋裏面、便座裏面、リム部
裏面の洗浄水発射部付近に光源を配置してもよいし、局
部洗浄器のように便器奥の収納部に光源を収納し、便蓋
が閉じているときにのみ適宜前記収納部から可動ノズル
等に誘導されて光源から便器ボール面に紫外線が照射さ
れるようにしてもよい。尚、便器裏面、便座裏面に配置
する光源としてはパネル状光源とするのが、便蓋等の繰
り返し開閉時の光源安定性に優れるので好ましい。
【0015】上記光源には、光源のON/OFFスイッ
チと、作動タイマーを接続し、所定時間にタイマーが作
動して、紫外線照射手段が作動する構成とすることが可
能である。このような構成とすることで、例えば、オフ
ィスビルのトイレに設置された便器のように、昼間のみ
使用され、夜間は殆ど使用されない便器では、この時間
帯に紫外線を照射し親水性を回復させることができ、確
実に汚物、啖、尿石等の水洗浄性を確保できる。更に便
器不使用時には、水洗が行われないので、菌が繁殖しや
すいが、それについても光触媒、抗菌金属、紫外線の作
用により有効に防止できる。
【0016】また上記光源には、光源のON/OFFス
イッチと、光検出手段を接続し光照度が一定値以下の場
合に、紫外線照射手段が作動する構成とすることが可能
である。光検出手段としては、可視光照度メータでも紫
外線照度メータでもよい。可視光照度メータを光検出手
段とする場合には、夜間のトイレに人がいない場合を検
出できるので、そういうタイミングに紫外線を照射でき
る。従って、この時間帯に紫外線を照射して親水性を回
復させることができ、確実に汚物、啖、尿石等の水洗浄
性を確保できる。更に便器不使用時には、水洗が行われ
ないので、菌が繁殖しやすいが、それについても光触
媒、抗菌金属、紫外線の作用により有効に防止できるの
は前記と同様である。
【0017】また、紫外線照度メータを光検出手段とす
る場合には、親水性を確実に維持するに紫外線照度が不
足しているときに、効率よく紫外線を照射できる。従っ
て、光源の寿命を向上させることができるとともに、省
電力になる。
【0018】また大便器の場合、上記紫外線照射手段
に、紫外線照射手段のON・OFFスイッチと、便蓋開
閉検知手段を接続し、便蓋が閉じているときに、紫外線
照射手段が作動する構成とすることが可能である。ここ
で、便蓋開閉検知手段は、大便器内部に配置する照度メ
ータ、便座または便座の便蓋載置部に設ける荷重検知手
段等が好適に利用できる。
【0019】便器表面に表面層を形成する方法としては
以下の(1)〜(4)の方法が挙げられる。 (1)結晶性酸化チタンゾルとシリカゾルの混合物を塗
布し、焼成する。 (2)結晶性酸化チタンゾルと無定型シリカの前駆体
(例えば、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラ
ン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−プロポキ
シシラン、テトラブトキシシラン等のテトラアルコキシ
シラン、それらの加水分解物であるシラノール、または
平均分子量3000以下のポリシロキサン)の混合物を
塗布後、これらの前駆体を加水分解と脱水縮重合により
硬化させる。 (3)無定型チタニアの前駆体(チタンのアルコキシ
ド、キレート又はアセテート等)とシリカゾルの混合物
を塗布後、無定型チタニアを加熱して結晶化させる。
【0020】また本発明に係る別の便器に対する表面層
形成方法は、便器表面の釉薬層の上に結晶性酸化チタン
を含有するシリコーン塗料を塗布して表面層を形成し、
次いで表面層を加熱して樹脂を重合硬化せしめる。
【0021】この方法では、未硬化の若しくは部分的に
硬化したシリコーン(オルガノポリシロキサン)または
シリコーンの前駆体からなる塗膜形成要素に酸化チタン
(光触媒粒子)を分散させた塗料を用いる。具体的に
は、上記塗料を基材の表面に塗布し、塗膜形成要素を硬
化させた後、光触媒を光励起すると、シリコーン分子の
珪素原子に結合した有機基は光触媒の作用により水酸基
に置換され、表面が親水化(超親水化)される。この方
法は、比較的低温で塗膜形成要素を硬化せしめることが
でき、また必要に応じ何度でも塗布することができ、且
つ室内蛍光灯でも容易に親水化せしめることができる等
の利点がある。尚、室温程度の低い温度で硬化する樹脂
としては以下のものが挙げられる。メチルトリクロルシ
ラン、メチルトリブロムシラン、メチルトリメトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロ
ポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラン、エチル
トリクロルシラン、エチルトリブロムシラン、エチルト
リメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチル
トリイソプロポキシシラン、エチルトリt−ブトキシシ
ラン、n−プロピルトリクロルシラン、n−プロピルト
リブロムシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n
−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリイソ
プロポキシシラン、n−プロピルトリt−ブトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリクロルシラン、n−ヘキシルトリ
ブロムシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−
ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリイソプ
ロポキシシラン、n−ヘキシルトリt−ブトキシシラ
ン、n−デシルトリクロルシラン、n−デシルトリブロ
ムシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシル
トリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシ
ラン、n−デシルトリt−ブトキシシラン、n−オクタ
デシルトリクロルシラン、n−オクタデシルトリブロム
シラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、n−オ
クタデシルトリエトキシシラン、n−オクタデシルトリ
イソプロポキシシラン、n−オクタデシルトリt−ブト
キシシラン、フェニルトリクロルシラン、フェニルトリ
ブロムシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラ
ン、フェニルトリt−ブトキシシラン、テトラクロルシ
ラン、テトラブロムシラン、テトラメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テ
トラブトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン、ジ
メチルジクロルシラン、ジメチルジブロムシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
フェニルジクロルシラン、ジフェニルジブロムシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン、フェニルメチルジクロルシラン、フェニルメチル
ジブロムシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フ
ェニルメチルジエトキシシラン、トリエトキシヒドロシ
ラン、トリブロムヒドロシラン、トリメトキシヒドロシ
ラン、イソプロポキシヒドロシラン、トリt−ブトキシ
ヒドロシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリブ
ロムシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニ
ルトリt−ブトキシシラン、トリフルオロプロピルトリ
クロルシラン、トリフルオロプロピルトリブロムシラ
ン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフ
ルオロプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロ
ピルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピル
トリt−ブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリt−ブトキシシ
ラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリイソプロポ
キシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリt−ブ
トキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソ
プロポキシシラン、γ−アミノプロピルトリt−ブトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリt−ブトキシシラン、β−(3、4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−
(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキ
シシラン、及びこれらの部分加水分解物若しくはこれら
の混合物を使用することができる。シリコーン樹脂膜の
良好な硬度と平滑性を確保するためには、3次元架橋型
シロキサンを10モル%以上含有させるのが好ましい。
更に良好な硬度と平滑性を確保しながら樹脂膜の十分な
可撓性を提供するためには、2次元架橋型シロキサンを
60モル%以下含有させるのが好ましい。また、シリコ
ーン分子の珪素原子に結合した有機基が光励起により水
酸基に置換される速度を速めるには、シリコーン分子の
珪素原子に結合する有機基がn−プロピル基若しくはフ
ェニル基からなるシリコーンを使用するのが好ましい。
シロキサン結合を有するシリコーンに替えて、シラザン
結合を有するオルガノポリシラザン化合物を使用するこ
ともできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図3は本発明に係る大便器の
斜視図、図4は表面層の断面図であり、大便器本体の少
なくともボール面の釉薬層の上に表面層を形成してい
る。
【0023】この表面層は結晶性酸化チタンとシリカ粒
子を含んで構成され、その厚さは干渉色の発生や白濁を
防止するため0.2μm以下にしている。また表面層中
には結晶性酸化チタンの作用を助長する白金、ルテニウ
ム、ロジウム、オスニウム、イリジウム等を添加した
り、Ag,Cu,Zn等の抗菌作用を有する粒子を添加し
てもよい。
【0024】また、大便器本体の内側には、室内蛍光灯
からの光が届かない部分に光を照射するための光源を取
り付け、この光源を便器本体に設けた開閉蓋の箇所から
交換可能としている。尚、光源を取り付け箇所は上記に
限らず、便蓋裏面やリム部内壁等でもよい。
【0025】また、光源による光の照射は、タイマー回
路を組み込むことによって、一定時間毎に一定間隔で照
射するか、夜間等の一定の時間帯のみ照射するか、或い
は使用検知手段と連動して、洗浄と同時若しくは使用後
一定時間照射する。
【0026】例えば便蓋開閉検知手段と光源のオン・オ
フ手段とが接続され、便蓋が閉じたときに所定時間光源
が点灯するようにしてもよい。いずれにしても、照射光
の照度、時間等の条件は、表面層の水との接触角が10
°以下となるようにすることが好ましい。
【0027】図5は本発明に係る小便器の斜視図であ
り、小便器本体の少なくともボール面の釉薬層の上に表
面層を形成している。この表面層は前記同様、結晶性酸
化チタンとシリカ粒子を含んで構成され、その厚さは干
渉色の発生や白濁を防止するため0.2μm以下にして
いる。また表面層中には結晶性酸化チタンの作用を助長
する白金、ルテニウム、ロジウム、オスニウム、イリジ
ウム等を添加したり、Ag,Cu,Zn等の抗菌作用を有
する粒子を添加してもよい。
【0028】また、小便器本体の内側には、室内蛍光灯
からの光が届かない部分に光を照射するための光源を取
り付け、この光源を便器本体に設けた開閉蓋の箇所から
交換可能としている。
【0029】また、光源による光の照射は、タイマー回
路を組み込むことによって、一定時間毎に一定間隔で照
射するか、夜間等の一定の時間帯のみ照射するか、或い
は使用検知手段と連動して、洗浄と同時若しくは使用後
一定時間照射するようにする。また、照射光の照度、時
間等の条件は、表面層の水との接触角が10°以下とな
るようにすることが好ましい。
【0030】次に具体的な実施例を述べる。 (実施例1)便器と同一組成のタイル板を作製し、その
上にアナターゼ型酸化チタンゾルとシリカゾルの混合物
を塗布し、930℃で焼成した。この焼成によって表面
層中の酸化チタン粒子はアナターゼ型からルチル型に相
転移した。得られた試料にBLBランプを照度0.5m
W/cm2で1日照射した。
【0031】(実施例2)便器と同一組成のタイル板を
作製し、その上にアナターゼ型酸化チタンゾルとシリカ
ゾルの混合物を塗布し、930℃で焼成した。この焼成
によって表面層中の酸化チタン粒子はアナターゼ型から
ルチル型に相転移した。その後、硝酸銀水溶液を塗布
し、光還元によって固定した。得られた試料にBLBラ
ンプを照度0.5mW/cm2で1日照射した。
【0032】(実施例3)便器と同一組成のタイル板を
作製し、その上にアナターゼ型酸化チタンゾルとテトラ
エトキシシランとの混合物を塗布し、150℃で乾燥し
た。この間にテトラエトキシシランは加水分解及び脱水
重合され無定形シリカに変化した。得られた試料にBL
Bランプを照度0.5mW/cm2で1日照射した。
【0033】(実施例4)便器と同一組成のタイル板を
作製し、その上にアナターゼ型酸化チタンゾルとテトラ
エトキシシランと硝酸銀の混合物を塗布し、150℃で
乾燥した。この間にテトラエトキシシランは加水分解及
び脱水重合され無定形シリカに変化した。得られた試料
にBLBランプを照度0.5mW/cm2で1日照射し
た。
【0034】(比較例)便器と同一組成のタイル板を作
製し、このタイル板にBLBランプを照度0.5mW/
cm2で1日照射した。
【0035】(評価1)各実施例及び比較例について、
1週間放置後、紫外線照度800ルクスの白熱電灯を1
日間照射後に、水との接触角を測定した。結果は、全て
の実施例において、水との接触角は0°で微弱な紫外線
照射下でも超親水性を発揮することが確認された。また
比較例の水との接触角は30°であった。
【0036】(評価2)各実施例及び比較例について、
1週間放置後、紫外線照度0.5mW/cm2のBLB
蛍光灯を0.2日間照射後に、水との接触角を測定し
た。結果は、全ての実施例において、水との接触角は0
°で超親水性を発揮することが確認された。また比較例
の水との接触角は30°であった。従って、紫外線照度
が大きいと、より速く親水化されることが確認された。
【0037】(評価3)評価2を行った各実施例及び比
較例について、3週間暗所に放置し、水との接触角を測
定した。結果は、全ての実施例において、水との接触角
は5°未満で超親水性を維持することが確認された。ま
た比較例の水との接触角は50°であった。
【0038】(評価4)各実施例及び比較例について抗
菌性を調べた。結果は、実施例2と実施例4では菌の生
存率は10%未満であり、実施例1と実施例3及び比較
例では菌の生存率は70%以上であった。
【0039】(評価5)石鹸カスとラードを含有した液
体を滴下して光沢度の変化を測定した。結果は、実施例
2と実施例4では光沢度は90%以上維持され、実施例
1と実施例3では光沢度は80%以上維持され、比較例
では60%以下であった。
【0040】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明によれば、便
器表面に結晶性酸化チタンとシリカを含有する層、或い
は便器表面に、結晶性酸化チタンと、シリコン原子に結
合する有機基の少なくとも一部が水酸基に置換されたシ
リコーン樹脂を含有する層を形成したので、室内蛍光灯
等から微弱な紫外線が照射されるだけで表面層が親水性
となり、汚物が便器表面にこびりつくことがなく、洗浄
水にて簡単に洗い流せ、確実に汚物、啖、尿石等の水洗
浄性を確保できる。
【0041】また、便器表面に薄く水膜が形成されるの
で、夜間等に定期的に水を流す必要がなく、水の無駄使
いを防げる。また夜間等には、水洗が行われないので、
菌が繁殖しやすいが、それについても光触媒、抗菌金
属、紫外線の作用により有効に防止できる。
【0042】また、結晶性酸化チタン粒子は酸化還元反
応によって有機物を分解する作用も発揮するので、付着
した汚物を分解する。このため、汚物自体が付着しにく
く、したがって汚物を栄養源とする細菌等も繁殖しにく
い。特に、結晶性酸化チタンの他にAgやCu等の抗菌剤
を含有せしめることで更に抗菌効果は有効になる。
【0043】また、便器自体に蛍光灯等の光源を設け
て、室内灯の光が届かないところにも紫外線等が届くよ
うにすれば、目に見えないところにも汚物は付着しにく
くなる。
【0044】また、便器表面の釉薬層の上にアナターゼ
型酸化チタンを含むシリコーン樹脂塗料を塗布し、これ
を重合硬化せしめるようにすれば、比較的低温で重合せ
しめることができるので、酸化チタンは親水性と分解作
用の双方に優れたアナターゼ型のままとなり、しかも加
熱装置も簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光触媒粒子を含有するシリコーン樹脂表面に親
水性が付与される過程を説明した図
【図2】光触媒粒子からなる表面層に親水性が付与され
る過程を説明した図
【図3】本発明に係る便器の一例としての大便器の斜視
【図4】表面層の断面図
【図5】本発明に係る便器の一例としての小便器の斜視
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千国 真 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 渡部 俊也 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器表面に、結晶性酸化チタンとシリカ
    を含有する層が形成されていることを特徴とする便器。
  2. 【請求項2】 便器表面に、結晶性酸化チタンと、シリ
    コン原子に結合する有機基の少なくとも一部が水酸基に
    置換されたシリコーン樹脂を含有する層が形成されてい
    ることを特徴とする便器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の便器に
    おいて、前記層には、更に銀、銅、亜鉛等の抗菌金属が
    添加されていることを特徴とする便器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の便器にお
    いて、この便器は便器のボール面へ紫外線を照射するた
    めの光源が配置されていることを特徴とする便器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の便器において、前記光
    源には、光源のON・OFFスイッチと、作動タイマー
    が接続されており、所定時間にタイマーが作動して、紫
    外線照射手段が作動することを特徴とする便器。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の便器において、前記光
    源には、光源のON・OFFスイッチと、光検出手段が
    接続されており、光照度が一定値以下の場合に、紫外線
    照射手段が作動することを特徴とする便器。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の便器において、前記紫
    外線照射手段には、紫外線照射手段のON・OFFスイ
    ッチと、便蓋開閉検知手段が接続されており、便蓋が閉
    じているときに、紫外線照射手段が作動することを特徴
    とする便器。
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