JPH0760132A - 光触媒体および光触媒体の担持方法 - Google Patents
光触媒体および光触媒体の担持方法Info
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Abstract
に、光触媒機能を損なうことなく、耐久性があり、かつ
作業性良く担持することができる光触媒体を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子3を、無
機質粒子2の表面略一面にわたって担持する。あるいは
光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子3を集合させ相互担
持する。あるいは有機系バインダ4を混合することで、
対象物体5の表面上への吹き付け、塗布を容易とする。
また、ブラックライト6による波長が300〜400n
mの近紫外光を照射することで、光触媒体1表面の有機
系バインダ4を分解除去するが、光触媒体1の裏側の二
酸化チタン粒子3には近紫外光があたらないため、その
部分の有機系バインダ4が分解せず、有機系バインダ4
の接着力が維持される。
Description
質等を分解、浄化、無害化、あるいは殺菌する光触媒体
および光触媒体の担持方法に関するものである。
するにつれ、光触媒体はあらゆる物体表面に、光触媒機
能を損なうことなく、耐久性をもたせ、かつ作業性良く
担持させることが求められている。
担持方法は、光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子を光触
媒体として用い、水ガラス等の無機系バインダを物体表
面に塗布し、更にその上に光触媒体である二酸化チタン
粒子の粉体を吹き付け等で表面コーティング後、乾燥、
あるいは焼結等により担持する方法が一般的であった。
活性を持つ二酸化チタン粒子は無機系のバインダを介し
て物体表面に接着、コーティングされる。汚れ成分であ
る有機物が光触媒体表面に付着した際、波長が300〜
400nmの近紫外光を照射すると、光触媒体である光
触媒活性を持つ二酸化チタンが励起し、汚れ成分である
有機物を分解、浄化することになる。
媒体および光触媒体の担持方法では、無機系バインダと
して水ガラスを用いた場合、相手材料とのなじみ性が問
題となり、水をはじき易いような塗装面、材料に対して
は事実上使用できないという問題がある。また吹き付け
工程が、無機系バインダの吹き付けおよびその後の光触
媒体の吹き付けと、2段工程の作業になるとともに、十
分な注意を払っても、光触媒体の吹き付け作業時に、光
触媒体表面に無機系バインダが付着、あるいは無機系バ
インダ中に、光触媒体である光触媒活性を持つ二酸化チ
タン粒子が埋没し、その部分の光触媒活性が損なわれ、
光触媒活性部分がまばらになるという問題があり、更に
無機系バインダのかわりに、有機系バインダを用いた場
合、波長が300〜400nmの近紫外光を照射した光
触媒活性時に、光触媒体の有機系バインダが分解し、バ
インダとしての役目をなさなくなるという問題があっ
た。
系バインダが使用できる光触媒体を提供することを第1
の目的とする。
タン粒子のみで構成することにより、有機系バインダが
使用できる光触媒体を簡単に製造し提供することにあ
る。
付け塗布ができ、光触媒性能を損なうことなく、耐久性
をもたせ、かつ作業性良く担持することができる光触媒
体を提供することにある。
ンダに付着し、波長が300〜400nmの近紫外光を
遮断、あるいは弱める前に、有機系バインダを分解し、
ゴミの付着を防止し、光触媒機能を使用可能ならしめる
光触媒体の担持方法を提供することにある。
の近紫外光の照射時に、物体表面が奥行きのある場合で
も、奥の方まで波長が300〜400nmの近紫外光を
到達ならしめる光触媒体を提供することにある。
成するための第1の手段は、光触媒活性を持つ二酸化チ
タン粒子を、無機質粒子表面の略一面にわたって担持し
てなる構成としたものである。
手段は、光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子を集合させ
相互担持してなる構成としたものである。
手段は、有機バインダを混合してなる請求項1または2
記載の構成としたものである。
手段は、対象物体表面上に吹き付け、あるいは塗布後、
波長が300〜400nmの近紫外光を照射する請求項
3記載の構成としたものである。
手段は、波長が300〜400nmの近紫外光の光反射
粒子を混合してなる請求項3記載の構成としたものであ
る。
触媒活性を持つ二酸化チタン粒子を、無機質粒子表面、
略一面にわたって担持させるため、波長が300〜40
0nmの近紫外光を一方向から照射した場合、反対側の
光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子は、近紫外光が当た
らず、励起しないため、その部分の有機系バインダの分
解を防止することができる。
触媒活性を持つ二酸化チタン粒子のみのため、製造上簡
単に集合させ相互担持することができる。
に容易に吹き付け塗布ができるので、波長が300〜4
00nmの近紫外光を照射した際、光触媒体の物体側の
光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子に、近紫外光が当た
らず、励起しないため、光触媒体と物体との間の有機系
バインダの分解を防止することができる。
表面の有機系バインダを分解し、ゴミ等の付着を防止
し、いつでも使用可能な状態にすることができる。
00〜400nmの近紫外光の光反射粒子を混合してい
るため、近紫外光が次々と反射して、物体表面が奥行き
のある場合でも、奥の方まで近紫外光が到達、光触媒活
性ならしめることができる。
を参照しながら説明する。
2の表面に、略一面にわたって光触媒活性を持つ二酸化
チタン粒子3が担持されている。無機質粒子2として
は、アタパルジャイント、セピオライト等の珪酸マグネ
シウム系、あるいはゼオライト、ジークライト、ペント
ナイト、カオリン等の珪酸アルミニウム系、その他アル
ミナ、あるいは光触媒活性を持たない二酸化チタン等が
ある。担持方法としては、焼結担持方法があり、その
他、熱担持、溶融担持、あるいは無機系のバインダ使用
による担持方法がある。無機系のバインダ使用の場合
は、光触媒体1の表面に無機系のバインダが付着し、光
触媒活性を損なわない注意が必要となる。光触媒活性を
持つ二酸化チタン粒子3の大きさは、略Φ10〜20n
m、無機質粒子2の大きさは、光触媒活性を持つ二酸化
チタン粒子3と同程度以上である。光触媒体1の大きさ
を、可視光は通るが、波長が300〜400nmの近紫
外光をカットする大きさとすれば、透明性を持たせるこ
とができる。
を持つ二酸化チタン粒子3を、無機質粒子2の表面略一
面にわたって担持しているため、波長が300〜400
nmの近紫外光を一方向から照射した場合、無機質粒子
2が十分大きければ、反対側の光触媒活性を持つ二酸化
チタン粒子3は、近紫外光が当たらず、励起しないた
め、物体表面との接着機能を持つ有機系バインダの分解
を防止することができる。
く、その作用効果に差異は生じない。
によれば、物体表面に接着させる有機系バインダを分解
することなく、光触媒体を活性化することができ、また
透明性を有することができる。
ついて、図2〜図3を参照しながら説明する。尚、第1
実施例と同一部分については、同一番号を付し詳細な説
明は省略する。図に示すように、光触媒体1は光触媒活
性を持つ二酸化チタン粒子3を集合させ相互担持して構
成されている。担持方法としては、焼結担持方法があ
り、その他、熱担持、溶融担持、あるいは無機系のバイ
ンダ使用による担持方法がある。無機系のバインダ使用
の場合は、光触媒体1の表面に無機系のバインダが付着
し、光触媒活性を損なわない注意が必要となる。光触媒
活性を持つ二酸化チタン粒子3の大きさは、略Φ10〜
20nm、光触媒体1の大きさを、光触媒活性を持つ二
酸化チタン粒子3の大きさの略3〜20倍、可視光は通
るが、波長が300〜400nmの近紫外光をカットす
る大きさとすれば、透明性を持たせることができる。
を持つ二酸化チタン粒子3を集合させ担持する構成のた
め、材料が1種類のみであり、焼結等の担持製造が容易
となる。また、波長が300〜400nmの近紫外光を
一方向から照射した場合、反対側の光触媒活性を持つ二
酸化チタン粒子3は、近紫外光が当たらず、励起しない
ため、物体表面との接着機能を持つ有機系バインダの分
解を防止することができる。
によれば、容易に製造することができる。また物体表面
に接着させる有機系バインダを分解させることなく光触
媒体を活性することができ、また透明性を有することが
できる。
ついて、図4を参照しながら説明する。尚、第1実施例
と同一部分については、同一番号を付し詳細な説明は省
略する。
ンダ4は混合して構成されている。有機系バインダ4と
しては、相手の物体表面の性質、なじみ性に応じて、ア
クリル系、酢酸ビニール系、フッ素樹脂系、シリコン樹
脂系他と適宜選択される。
ダ4の混合体を物体表面に吹き付け塗布することがで
き、これに波長が300〜400nmの近紫外光を照射
した際、光触媒体1と物体との間の光触媒活性を持つ二
酸化チタン粒子3に、近紫外光が当たらず、励起しない
ため、光触媒体1と物体との間の有機系バインダ4の分
解を防止し、接着を維持することができる。
によれば、物体表面に容易に吹き付け塗布することがで
き、波長が300〜400nmの近紫外光を照射しての
光触媒活性時に、有機系バインダの接着力を維持するこ
とができる。
ついて、図5を参照しながら説明する。尚、第3実施例
と同一部分については、同一番号を付し詳細な説明は省
略する。
ダ4は混合して、対象物体表面5に吹き付け塗布されて
いる。その吹き付け塗布された面に、ブラックライト6
により、波長が300〜400nmの近紫外光が照射さ
れる。
り、波長が300〜400nmの近紫外光を照射する
と、光触媒体1の表面の有機系バインダ4を分解し、ゴ
ミ等の付着、接着およびゴミ付着による近紫外光の遮断
を防止し、対象の汚染有機成分が光触媒体1上に付着す
ると、光触媒体1による波長が300〜400nmの近
紫外光活性作用による油等の分解、浄化作用がおこり、
塗布面はいつでも使用可能な状態にすることができる。
記載の光触媒体の担持方法によれば、光触媒体の表面の
有機系バインダを分解し、ゴミ等の付着およびゴミ付着
による近紫外光の遮断を防止し、塗布面はいつでも使用
可能な状態にすることができる。
ついて、図6〜図7を参照しながら説明する。尚第3実
施例と同一部分については、同一番号を付し詳細な説明
は省略する。
ンダ4と波長が300〜400nmの近紫外光の光反射
粒子7とは混合して、混合物8を構成している。混合物
8は、ハニカム状物体9の表面10に吹き付けあるいは
ディッピング等で塗布されている。
体9の表面10に塗布した状態で、ハニカム状物体9の
一方から、波長が300〜400nmの近紫外光を照射
すると、光触媒体1の表面の有機バインダ4が分解、浄
化されるとともに、波長が300〜400nmの近紫外
光の光反射粒子7の反射作用により、近紫外光が次々と
反射され、奥行き方向も含めて、ハニカム状物体9の表
面10一面に近紫外光が照射され、光触媒体が活性化さ
れることができる。
によれば、奥行きのあるハニカム状物体表面でも、容易
に塗布できるとともに、一方から照射した近紫外光がハ
ニカム状物体の表面一面に照射され、光触媒体を活性化
することができる。
明によれば、核になる無機質粒子として熱担持し易いも
のを選定することができるので、物体表面に接着させる
有機系バインダを分解することなく光触媒体を活性化す
ることができ、また透明性を有することができるという
効果のある光触媒体が提供できる。
チタン粒子のみのため、容易に製造することのできる、
物体表面に接着させる有機系バインダを分解させること
なく光触媒体を活性化することができ、透明性を有する
ことができるという効果のある光触媒体が提供できる。
布することができ、光触媒性能を損なうことなく、耐久
性をもたせ、かつ作業性良く担持することができるとと
もに、光触媒活性時に、有機系バインダの接着力を維持
し、接着力において耐久性を維持することができるとい
う効果のある光触媒体が提供できる。
を分解し、ゴミ等の付着およびゴミ付着による近紫外光
の遮断を防止し、いつでも使用可能な状態にすることが
できる効果のある光触媒体が提供できる。
表面でも、容易に塗布できるとともに、波長が300〜
400nmの近紫外光の照射時に、波長が300〜40
0nmの近紫外光の光反射粒子を混合しているため、近
紫外光が次々と反射して物体表面に奥行きのある場合で
も、奥の方まで波長が300〜400nmの近紫外光を
到達ならしめ、光触媒活性力を持たす効果のある光触媒
体が提供できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子を、
無機質粒子表面の略一面にわたって担持してなる光触媒
体。 - 【請求項2】 光触媒活性を持つ二酸化チタン粒子を集
合させ相互担持してなる光触媒体。 - 【請求項3】 有機系バインダを混合してなる請求項1
または2記載の光触媒体。 - 【請求項4】 対象物体表面に吹き付け、あるいは塗布
後、波長が300〜400nmの近紫外光を照射する請
求項3記載の光触媒体の担持方法。 - 【請求項5】 波長が300〜400nmの近紫外光の
光反射粒子を混合してなる請求項3記載の光触媒体。
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