JP3375200B2 - 高分子固体電解質組成物 - Google Patents

高分子固体電解質組成物

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JP3375200B2
JP3375200B2 JP15913294A JP15913294A JP3375200B2 JP 3375200 B2 JP3375200 B2 JP 3375200B2 JP 15913294 A JP15913294 A JP 15913294A JP 15913294 A JP15913294 A JP 15913294A JP 3375200 B2 JP3375200 B2 JP 3375200B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン伝導性及びクロ
スオーバー阻止効果に優れた高分子固体電解質組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高分子固体電解質としてはパーフ
ルオロカーボンスルホン酸、ポリサルフォン、パーフル
オロカルボン酸、スチレン−ジビニルベンゼンスルフォ
ン酸のカチオン交換樹脂及びスチレン−ブタジエン系ア
ニオン交換樹脂が知られている。特に、パーフルオロカ
ーボンスルホン酸は、デュポン社が開発したフッ素化樹
脂で商品名ナフィオンとして知られており、化学的安定
性、耐熱性に優れた高分子固体電解質として注目されて
いる。ナフィオンはテトラフルオロエチレンとパーフル
オロビニルエーテルとの共重合体をベースとし、イオン
交換基としてスルホン基を有したものである。
【0003】上記した高分子固体電解質のうち粒状のも
のは、カラム等に充填し、イオン交換カラムとして純水
の製造等に使用されている。また、高分子固体電解質を
薄膜状に製膜したものは、高分子固体電解質燃料電池を
はじめ、種々の電気化学セルのイオン交換膜として用い
られている。高分子固体電解質型電気化学セルは化学エ
ネルギーを電気エネルギーに変換するもので、例えば燃
料電池を例にとると、アノードに水素ガスやメタノール
等の燃料が、またカソードに酸素ガスや過酸化水素等の
酸化剤が供給され、アノード又はカソード電極上での電
子授受反応に対応する電流が高分子固体電解質膜中(イ
オン交換膜中)を流れる。その電流の流れは、アノード
からカソードに向かっての陽イオンの移動、又はカソー
ドからアノードに向かっての陽イオンの移動によっても
たらされる。このイオンの移動は、前記イオン交換基で
形成される三次元ネットワーク層内に水が存在すること
によりイオンの移動が起こると言われている。しかし、
高分子固体電解質膜が乾燥すると、高分子固体電解質膜
の電気抵抗、所謂比抵抗が大きくなりイオン伝導性は著
しく低下する性質がある。それ故、高分子固体電解質膜
が充分湿潤しているほど比抵抗が小さくなるので、高分
子固体電解質膜中を電流が流れる時のエネルギー損失が
少なくなり高性能の高分子固体電解質型燃料電池を得る
ことができる。また、充分に湿潤した高分子固体電解質
膜は、例えば、アノードに供給される水素ガス及びカソ
ードに供給される酸素ガスが高分子固体電解質膜をその
まま通りぬけてリークする所謂クロスオーバーを阻止す
ることができる。
【0004】このように、高分子固体電解質膜の乾燥を
防止すると共にクロスオーバーを阻止して高分子固体電
解質膜のイオン伝導性を向上させるには、高分子固体電
解質膜を充分且つ適切に水管理することが重要なポイン
トになる。このことから、従来の高分子固体電解質膜の
水管理として、アノードに供給する水素ガスに水蒸気を
飽和させて高分子固体電解質膜を間接的に加湿する間接
加湿法、又は、高分子固体電解質膜に吸湿性の撚糸状の
繊維を挟んでサンドイッチした構造にし、前記繊維を介
して高分子固体電解質膜を直接的に加湿する直接加湿法
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記間
接加湿法は、高分子固体電解質型電気化学セルの負荷の
変動に追従して、水蒸気圧を充分制御できず、高分子固
体電解質膜が乾燥したり、逆に触媒層を濡らし過ぎる
為、高分子固体電解質型電気化学セルの特性低下をもた
らす欠点がある。また、水素ガスに多くの水蒸気を供給
させる為、水素ガスが希釈されてその分だけ分圧が低下
することにより加圧運転が必要になると共に、電極触媒
中の水素ガスの拡散も阻害される為、高分子固体電解質
型電気化学セルの特性低下をもたらす欠点がある。この
対策として、高分子固体電解質膜の膜厚を薄くして高分
子固体電解質膜自体の比抵抗を下げることにより加湿量
を低減し、前記欠点を解消する試みもなされている。し
かし、膜厚を薄すると、前記クロスオーバーが発生し易
くなり、セル電圧を低下させる欠点がある。
【0006】一方、前記直接加湿法のように、高分子固
体電解質膜に撚糸状の繊維をサンドイッチした構造にす
ることで、高分子固体電解質膜への加湿はできるもの
の、繊維を挟んでサンドイッチにする分だけ膜厚が厚く
なりイオン伝導性の低下を招く為、根本的な解決にはな
りにくいという問題がある。従って、従来の高分子固体
電解質膜の水管理は上記したようにデメリットが多く、
満足できるものではなかった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、水の自己生成能力及び保持能力を有することに
より、イオン伝導性及びクロスオーバー阻止効果に優
れ、高分子固体電解質型燃料電池等の電気化学セル用と
して最適な高分子固体電解質組成物を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】第1の発明は、水の自己生
成能力を有することにより、イオン伝導性及びクロスオ
ーバー制御効果に優れ、高分子固体電解質型電気化学セ
ル用の膜として改良された高分子固体電解質組成物に関
するものであって、パーフルオロカーボンスルホン酸、
ポリサルフォン、パーフルオロカルボン酸、スチレン−
ジビニルベンゼンスルフォン酸のカチオン交換樹脂の
から選ばれた高分子固体電解質に、白金、金、パラジウ
ム、ロジウム、イリジウム及びルテニウムの中から選ば
れた金属触媒の少なくとも一つ以上を前記高分子固体電
解質の重量に対して0.01〜80重量%含有して成る
ことを特徴とする。
【0009】第2の発明は、水の自己生成能力に加え水
の保持能力を有することにより、イオン伝導性及びクロ
スオーバー制御効果に優れ、高分子固体電解質型電気化
学セルの膜として更に改良された高分子固体電解質組成
物に関するものであって、カチオン交換樹脂より成る
分子固体電解質に、白金、金、パラジウム、ロジウム、
イリジウム及びルテニウムの中から選ばれた金属触媒の
少なくとも一つ以上を前記高分子固体電解質の重量に対
して0.01〜80重量%含有させると共に、シリカ及
びチタニアより選ばれる1種以上の金属酸化物の微細粒
子及び/又は繊維を前記高分子固体電解質の重量に対し
て0.01〜50重量%含有させて成ることを特徴と
る。
【0010】本発明者は、イオン伝導性及びクロスオー
バー阻止効果に優れた高分子固体電解質の改良について
種々研究した結果、パーフルオロカーボンスルホン酸、
ポリサルフォン、パーフルオロカルボン酸、スチレン−
ジビニルベンゼンスルフォン酸のカチオン交換樹脂の
から選ばれた高分子固体電解質に、白金、金、パラジウ
ム、ロジウム、イリジウム及びルテニウムの中から選ば
れた金属触媒の少なくとも一つ以上を前記高分子固体電
解質の重量に対して0.01〜80重量%含有した高分
子固体電解質組成物は、水の自己生成能力を有し、これ
により、高分子固体電解質を湿潤させてイオン伝導性を
改良すると共に、クロスオーバーを阻止できることを見
いだした。
【0011】即ち、高分子固体電解質中に前記触媒金属
を含有させた高分子固体電解質組成物を用いて成膜し
て、高分子固体電解質型電気化学セルの高分子固体電解
質膜(イオン交換膜)として用いると、高分子固体電解
質膜中をクロスオーバーする水素ガス又はメタノール及
び酸素ガス又は過酸化水素が高分子固体電解質膜中で反
応して水を生成する。このように、本発明の高分子固体
電解質組成物で成膜された高分子固体電解質膜は、クロ
スオーバーしてくる水素ガス及び酸素ガスを逆に利用し
て水を自己生成することにより自ら高分子固体電解質膜
を湿潤させることができる。これにより、外部からの加
湿を低減又は省略できるので、外部から多量に加湿する
ことによる高分子固体電解質型電気化学セルの特性低下
を抑制することができると共に、無加湿運転が可能にな
る。また、クロスオーバーが阻止されることにより水素
ガス等の燃料及び酸素ガス等の酸化剤が対極に流れなく
なるので、セル電圧の低下を防止することができると共
に、高分子固体電解質膜の膜厚を薄くして高分子固体電
解質膜自体の比抵抗を小さくし、イオン伝導性を改良す
ることができる。
【0012】また、前記金属触媒を含有させた前記高分
子固体電解質に、更にシリカやチタニアなどの金属酸化
物の微細粒子及び/又は繊維を前記高分子固体電解質の
重量に対して0.01〜50重量%含有させた高分子固
体電解質組成物にすると、高分子固体電解質膜中で生成
された水の保水能力を向上させることができる。これに
より、生成された水が効率よく保持されるので、高分子
固体電解質膜の乾燥が抑制され、イオン伝導性を更に改
良できると共に、クロスオーバーの阻止効果を更に向上
させることができる。
【0013】本発明において、高分子固体電解質に高分
散状態で含有される金属触媒の含有量は、前記した通り
高分子固体電解質の重量に対して0.01〜80重量%
で、好ましくは0.1〜15重量%が望ましい。また、
前記金属触媒の平均粒径は、0.1μm以下、好ましく
は0.01μm以下が望ましい。なぜなら、平均粒径が
細かい方が高分子固体電解質への分散性が良くなるの
で、クロスオーバー阻止効果が大きくなると共に、含有
する触媒量を低減することができる。
【0014】また、高分子固体電解質に高分散状態で含
有される金属酸化物の微細粒子は無定形の結晶構造を有
し、平均一次粒度が0.1μm以下、好ましくは0.0
1μm以下が望ましい。尚、この金属酸化物は高純度、
高比表面積(BET法130m2 /g以上)のものが好
ましい。また、金属酸化物の繊維は太さが5μm以下で
あることが望ましい。なぜなら、平均一次粒度が0.1
μm以上の粒子及び太さが5μm以上の繊維の場合は、
高分子固体電解質組成物の比抵抗を低下させる効果が小
さく実用的でない。また、含有量としては、前記の通り
高分子固体電解質の重量に対して0.01〜50重量%
であり、好ましくは0.1〜20重量%であることが望
ましい。なぜなら、高分子固体電解質組成物に含有され
る金属酸化物の含有率が0.01重量%以下又は50重
量%以上では、比抵抗の改良効果が認められなくなる。
【0015】また、シリカ、チタニア等金属酸化物の微
細粒子及び/又は繊維を高分子固体電解質に含有させる
場合には、前記金属酸化物の微細粒子及び/又は繊維及
び高分子固体電解質を夫々メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、ブタノール等の親水性の溶剤に懸濁又
溶解させた状態で混合すると、イオン交換膜の比抵抗が
小さくなるので望ましい。この理由としては、親水性の
溶剤を用いることにより、含有される金属酸化物の微細
粒子及び/又は繊維が高分子固体電解質のイオン交換基
(親水性)で形成される前記クラスター構造に近接した
状態で含有され易くなることが推定される。
【0016】また、前記金属触媒及び金属酸化物の微細
粒子及び/又は繊維を含有する高分子固体電解質として
は、前記の通りパーフルオロカーボンスルホン酸、ポリ
サルフォン、パーフルオロカルボン酸、スチレン−ジビ
ニルベンゼンスルフォン酸のカチオン交換樹脂及びスチ
レン−ブタジエン系アニオン交換樹脂等を用いることが
できる。特に、パーフルオロカーボンスルホン酸(商品
名…ナフィオン)は、耐薬品性、耐熱性に優れており好
適である。
【0017】次に、本発明の高分子固体電解質組成物の
製造、及び本発明の組成物を高分子固体電解質型電気化
学セルの高分子固体電解質膜(イオン交換膜)として用
いる場合の成膜方法の一例について説明する。 (A)金属触媒のみを含有させる場合。 前記した高分子固体電解質の5重量%イソプロパノール
溶液を、膜成型容器に流し込み室温乾燥後、60°Cで
減圧乾燥してイソプロパノールを除去して成膜する。次
に、高分子固体電解質中のイオン交換基2モルに対して
1モルの白金錯体が交換するとした時の20倍量の白金
アンミン錯体を含む蒸留水中に、前記高分子固体電解質
膜を浸漬し、60°Cで5時間振盪して白金錯体を高
子固体電解質に置換吸着させる。次に、蒸留水で4時間
以上洗浄後、ヒドラジンの20倍等量を含む蒸留水中に
浸漬し、60°Cで5時間振盪して白金微粒子を高分子
固体電解質中に析出させる。次に、4モル濃度の塩酸で
処理してイオン交換基をプロント化させた後、充分に洗
浄してから乾燥する。
【0018】これにより、高分子固体電解質に金属触媒
を高分散させた高分子固体電解質膜を作製することがで
きる。 (B)金属触媒と金属酸化物を含有させる場合。 先ず、前記した高分子固体電解質の5重量%イソプロパ
ノール溶液と、前記高分子固体電解質重量に対して0.
01〜50重量%相当の金属酸化物の微細粒子及び/又
は繊維(例えば、商品名…アエロジル380、日本アエ
ロジル社製、平均一次粒度0.007μmのシリカやチ
タン化合物(化学式Ti〔OCH(CH3)2 〕)の加水
分解で得た、平均一次粒度0.005μmのチタニア等
を用いることができる)のイソプロパノール分散液(濃
度…5g/l)を混合して超音波ホモジナイザーで良く
攪拌する。次に、この溶液を膜成型容器に流し込み室温
乾燥後、60°Cで減圧乾燥してイソプロパノールを除
去して成膜する。尚、押出し成型又はスクリーン印刷に
よる成膜も可能である。また、前記微細粒子及び/又は
繊維を高分子固体電解質に含有させる変形例としては、
高分子固体電解質を製膜した後にその膜の表面に前記微
細粒子及び/又は繊維を直接塗布し、その後にホットプ
レス等の加熱圧着処理等により表面層に微細粒子及び/
又は繊維を埋め込む方法である。この場合、高分子固体
電解質膜表面の微細粒子及び/又は繊維の含有率が0.
01〜50重量%になるようにする。
【0019】次に、上記方法で作製した金属酸化物含有
高分子固体電解質膜に、金属触媒として白金微粒子を付
加的に含有させる方法を説明する。先ず、高分子固体電
解質中のイオン交換基2モルに対して1モルの白金錯体
が交換するとした時の20倍量の白金アンミン錯体を含
む蒸留水中に、前記金属酸化物含有高分子固体電解質膜
を浸漬し、60°Cで5時間振盪して白金錯体を金属酸
化物含有高分子固体電解質に置換吸着させる。次に、蒸
留水で4時間以上洗浄後、ヒドラジンの20倍等量を含
む蒸留水中に浸漬し、60°Cで5時間振盪して白金微
粒子を金属酸化物含有高分子固体電解質中に析出させ
る。次に、4モル濃度の塩酸で処理してイオン交換基を
プロトン化させた後、充分に洗浄してから乾燥する。
【0020】これにより、高分子固体電解質に金属触媒
及び金属酸化物を高分散させた高分子固体電解質膜を作
製することができる。尚、金属酸化物に予め白金を金属
微粒子で担持させて、しかる後にその金属酸化物を前記
手法により高分子固体電解質に混入させても良い。以上
説明したように、本発明の高分子固体電解質組成物は、
水の自己生成能力と保持能力を有することにより、イオ
ン伝導性及びクロスオーバー阻止効果に優れているの
で、高分子固体電解質型燃料電池をはじめ、イオン交換
膜酸素センサー、イオン交換膜法による水電解セル、イ
オン交換膜型アセトアルデヒド合成等の電気化学セルの
イオン交換膜としての用途に有用である。そして、アノ
ード、高分子固体電解質層、カソードから成る電気化学
セルの高分子固体電解質層として用いる場合は、この高
分子固体電解質組成物を0.03〜0.2mm程度、好
ましくは0.05〜0.1mm程度の薄膜状にしたもの
を用いることが望ましい。
【0021】
【作用】本発明の高分子固体電解質組成物は、高分子固
体電解質に微細粒子の金属触媒(平均粒径が0.1μm
以下)を、前記高分子固体電解質の重量に対して0.0
1〜80重量%含有されるようにしたので、水の自己生
成能力を有することができる。これにより、高分子固体
電解質を湿潤させてイオン伝導性を改良すると共に、ク
ロスオーバーを阻止できる。
【0022】即ち、この高分子固体電解質組成物を成膜
して高分子固体電解質型電気化学セルの高分子固体電解
質膜(イオン交換膜)として用いると、高分子固体電解
質膜中をクロスオーバーしてくる燃料のガス又は液体
(例えば水素ガスやメタノール)及び酸化性のガス又は
液体(例えば酸素ガスや過酸化水素)を逆に利用して水
を生成することができる。これにより、高分子固体電解
質組成物自体が水の自己生成能力を有し、外部から水を
供給しなくとも、高分子固体電解質膜を湿潤させること
ができる。また、クロスオーバーが阻止されることによ
り水素ガス及び酸素ガスが対極に流れなくなるので、セ
ル電圧の低下を防止することができると共に、高分子固
体電解質膜の膜厚を薄くして高分子固体電解質膜自体の
比抵抗を小さくすることができる。
【0023】また、前記金属触媒を含有させた前記高分
子固体電解質に、更に金属酸化物の微細粒子及び/又は
繊維を前記高分子固体電解質の重量に対して0.01〜
50重量%含有させた高分子固体電解質組成物にする
と、高分子固体電解質膜中で生成された水の保持能力を
向上させることができる。従って、本発明の高分子固体
電解質組成物を用いれば、性能の良い高分子固体電解質
型電気化学セルを作ることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明に係る高分子固体電解質組成物
の好ましい実施例を記載するが、本実施例は本発明を限
定するものではない。 (実例1)高分子固体電解質に触媒金属及びシリカ又は
チタニアを含有させた効果を調べるため、本発明の高分
子固体電解質組成物で成膜した膜を、高分子固体電解質
膜として高分子固体電解質燃料電池を作製し、加湿状態
及び無加湿状態での電池特性試験を行った。図1及び図
2は作製した高分子固体電解質型燃料電池の構造であ
り、1は高分子固体電解質膜(イオン交換膜)、2はカ
ソード触媒層、3はアノード触媒層、4は酸素の供給通
路5を有するカソード集電体、6は水素の供給通路7を
有するアノード集電体、8はシール材を示している。
【0025】そして、高分子固体電解質膜1として次の
3通りの膜を作製し、膜厚はすべて60μmに統一し
た。また、カソード触媒層2、アノード触媒層3、酸素
の供給通路5を有するカソード集電体4、及び水素の供
給通路7を有するアノード集電体6及びシール材8は全
て共通のものを使用した。 電池A…前述した高分子固体電解質組成物の製造及び
成膜方法(A)によりナフィオンに白金を含有させた高
分子固体電解質膜を使用。この高分子固体電解質膜の白
金触媒の含有量はナフィオンに対して5.8重量%とし
た。
【0026】電池B…前述した高分子固体電解質組成
物の製造及び成膜方法(B)により、ナフィオンに白金
とシリカを含有させた高分子固体電解質膜を使用。この
高分子固体電解質膜の白金触媒の含有量はナフィオンに
対して5.8重量%、シリカの含有量はナフィオンに対
して5重量%とした。 電池C…前述した高分子固体電解質組成物の製造及び
成膜方法(B)により、ナフィオンに白金とチタニアを
含有させた高分子固体電解質膜を使用。この高分子固体
電解質膜の白金触媒の含有量はナフィオンに対して5.
8重量%、チタニアの含有量はナフィオンに対して5重
量%とした。 電池D…比較例としてナフィオンのみの高分子固体電
解質膜を使用した。
【0027】また、運転条件は以下の条件で行った。 反応ガス…水素(アノード側)、酸素(カソード側) セル運転温度…80°C セル運転圧力…大気圧 その他の条件…加湿(予め80°Cで加湿したアノード
ガスによる間接加湿)又は無加湿 そして、前記各電池A、B、Cについて電流を取り出さ
ない時の抵抗値を測定し、その結果を図3に示した。ま
た、前記各電池について加湿運転中及び無加湿運転中の
650mVにおけるIR込みでの電流密度を測定し、そ
の結果を図4に示した。
【0028】図3の結果から、加湿した場合は各電池の
抵抗値は殆ど同等であるが、無加湿の場合の抵抗値は、
電池Dが32.3Ωcm2 であるのに対し、電池A及び
Bは0.19Ωcm2 、また電池Cは0.15Ωcm2
と明らかに低い値を示した。このことは、高分子固体電
解質膜にクロスオーバーしてくる水素ガスと酸素ガスと
により水が生成され、これにより高分子固体電解質膜の
抵抗値が低くなったものと考察される。
【0029】また、図4の結果から、加湿運転中では、
電池Dにおいても充分な特性が得られ、電流密度が電池
A、B及びCよりも高くなる。電池Dが電池A、B及び
Cに比べ高い電流密度を示す理由としては、電流の流れ
が大きく、水を多く生成する限界電流付近では、高分子
固体電解質膜中に白金やシリカがあることで水が抜けず
に溜まってしまうことが考えられる。しかし、無加湿運
転では、電池Dは、始め6mA/cm2 の小さな電流値
を流したところ、セル電圧が−1Vを越えてしまい運転
不可能であった。これに対し、電池Aは105mA/c
2 、電池Bは381mA/cm2 、電池Cは450m
A/cm2 の電流密度を示した。特に、電池B及びCが
高い電流密度を示したことは、高分子固体電解質膜にク
ロスオーバーしてくる水素ガスと酸素ガスが高分子固体
電解質膜中の白金の触媒作用により水が生成され、生成
された水がシリカやチタニアにより保持されることによ
り、高分子固体電解質膜の乾燥を防ぐためと考えられ
る。
【0030】上記結果から、電池A、B及びCの無加湿
運転時における電流密度は、加湿運転時に比べてまだ小
さく性能的に充分ではないが、無加湿運転が可能なこと
を示唆している。 (実例2)実例1において作製した電池A、B、C及び
Dを用いて、加湿温度が80°Cと、40°Cにおける
電流密度と運転時間との関係を調べ、その結果を図5に
示す。尚、テストに先立って各電池に乾燥ガスを通して
高分子固体電解質膜を強制的に乾燥した。これは高分子
固体電解質膜に金属触媒あるいは金属触媒とシリカ、金
属触媒とチタニアを含有させた効果をより明確に調べる
ためである。また、セル運転温度は加湿温度と同じ温度
で行い、電流密度の測定は加湿ポットの加熱を開始した
時から行った。
【0031】その結果、図5から分かるように、80°
C加湿の場合は、電池A、B、C及びDが略同じ特性曲
線を描くが、電池A、B及びCは電池Dに比べ立ち上が
りが早くなる傾向が見られた。これは、電池A、B及び
Cが水の自己生成能力があるので、加湿水蒸気を発生さ
せる加湿ポットの温度がまだ低く水素ガスへの加湿が少
ない時でも、高分子固体電解質膜を内部から湿潤させて
イオン伝導性をいち早く高めるものと考察される。
【0032】一方、40°C加湿の場合は、電池Dは極
めて小さな電流密度しか得られないのに対し、電池A、
B及びCは80°C加湿の場合に比べ緩い傾斜の立ち上
がりになる傾向があるものの、80°C加湿の場合と同
程度の電流密度を得ることができた。このように、本発
明の高分子固体電解質組成物を成膜して高分子固体電解
質型燃料電池の高分子固体電解質膜として用いることに
より、加湿温度即ち運転温度を低下しても同等の電流密
度が得られることから、電気出力の効率アップになると
共に、加湿ポット及びセルを運転温度にするまでの加熱
時間が短くなるので、スタートアップ時間を短縮するこ
とができる。
【0033】尚、このテストでは高分子固体電解質膜に
金属触媒あるいは金属触媒とシリカ、金属触媒とチタニ
アを含有させた効果をより明確に調べるため、テストに
先立って各電池に乾燥ガスを通して高分子固体電解質膜
を強制的に乾燥したが、実運転の際には、運転停止時に
高分子固体電解質膜に水素ガスと酸素ガスとを微量流し
ておく。これにより、高分子固体電解質膜の金属触媒に
より水が生成され、運転停止時でも高分子固体電解質膜
が乾燥することがないので、運転開始時の電流密度の立
ち上がりをより早くすることができる。
【0034】
【発明の効果】第1の発明の高分子固体電解質組成物
は、カチオン交換樹脂より成る高分子固体電解質に、白
金、金、パラジウム、ロジウム、イリジウム及びルテニ
ウムの中から選ばれた金属触媒の少なくとも一つ以上を
前記高分子固体電解質の重量に対して0.01〜80重
量%含有させた。また、第2の発明の高分子固体電解質
組成物は、第1の発明の高分子固体電解質組成物に更に
シリカ、チタニア等の金属酸化物の微細粒子及び/又は
繊維を前記高分子固体電解質の重量に対して0.01〜
50重量%含有させた。これにより、これらの高分子固
体電解質組成物を、高分子固体電解質型燃料電池等の電
気化学セル用の高分子固体電解質膜(イオン交換膜)と
して用いると、水の自己生成能力に加え水の保持能力を
有することができるので、以下の効果を奏することがで
き、性能のよい高分子固体電解質型電気化学セルを作製
することができる。
【0035】高分子固体電解質膜が水の自己生成能力
及び保持能力を有しているので、外部からの加湿量を低
減できる。これにより、外部から多量に加湿することに
よる高分子固体電解質型電気化学セルの特性低下を抑制
することができる。 外部からの加湿量を低減できることにより、運転温度
を低くできるので、電気出力の効率アップを図ることが
できると共に、運転開始時のスタートアップ時間を短縮
させることができる。
【0036】運転停止時に高分子固体電解質膜に燃料
のガス又は液体と酸化性のガス又は液体とを微量流して
おくと、高分子固体電解質膜の金属触媒により水が生成
されると共に、生成した水をシリカ、チタニア等の金属
酸化物に保持することができる。これにより、運転停止
中でも高分子固体電解質膜が乾燥することがないので、
運転開始時の電流密度の立ち上がりを早くすることがで
きる。
【0037】高分子固体電解質膜が水の自己生成能力
及び保持能力を有しているので、無加湿運転が可能であ
る。 クロスオーバーを阻止できることにより、燃料のガス
又は液体及び酸化性のガス又は液体が対極に流れなくな
るので、セル電圧の低下を防止できる。 クロスオーバーを阻止できることにより、高分子固体
電解質膜の膜厚を薄くして高分子固体電解質膜自体の比
抵抗を小さくし、イオン伝導性を改良することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】高分子固体電解質型燃料電池の構成図
【図2】高分子固体電解質型燃料電池の組立図
【図3】電池A(ナフィオンに白金を含有させた高分子
固体電解質組成物を成膜した高分子固体電解質膜を使
用)、電池B(ナフィオンに白金とシリカを含有させた
高分子固体電解質組成物を成膜した高分子固体電解質膜
を使用)、電池C(ナフィオンに白金とチタニアを含有
させた高分子固体電解質組成物の成膜した高分子固体電
解質を使用)及び電池D(ナフィオンのみの高分子固体
電解質膜を使用)の電流を取り出さない時の各電池の抵
抗値の比較図
【図4】前記各電池について加湿運転中及び無加湿運転
中の650mVにおけるIR込みでの電流密度を測定し
た比較図
【図5】前記各電池について加湿温度が80°Cと40
°Cにおける電流密度と運転時間との関係図
【符号の説明】
1…高分子固体電解質膜 2…カソード触媒層 3…アノード触媒層 4…カソード集電体 5…酸素ガス供給通路 6…アノード集電体 7…水素ガス供給通路 8…シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01M 8/02 H01M 8/02 P (56)参考文献 特開 昭61−295387(JP,A) 特開 平6−260170(JP,A) 特開 平6−52871(JP,A) 特開 平6−20709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 H01M 8/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カチオン交換樹脂より成る高分子固体電解
    質に、白金、金、パラジウム、ロジウム、イリジウム及
    びルテニウムの中から選ばれた金属触媒の少なくとも一
    つ以上を前記高分子固体電解質の重量に対して0.01
    〜80重量%含有させて成ることを特徴とする高分子固
    体電解質組成物。
  2. 【請求項2】カチオン交換樹脂より成る高分子固体電解
    質に、白金、金、パラジウム、ロジウム、イリジウム及
    びルテニウムの中から選ばれた金属触媒の少なくとも一
    つ以上を前記高分子固体電解質の重量に対して0.01
    〜80重量%含有させると共に、シリカ及びチタニアよ
    り選ばれる1種以上の金属酸化物の微細粒子及び/又は
    繊維を前記高分子固体電解質の重量に対して0.01〜
    50重量%含有させて成ることを特徴とする高分子固体
    電解質組成物。
  3. 【請求項3】前記カチオン交換樹脂はパーフルオロカー
    ボンスルホン酸、ポリサルフォン、パーフルオロカルボ
    ン酸、スチレン−ジビニルベンゼンスルフォン酸の中か
    ら選ばれたことを特徴とする請求項又はの高分子固
    体電解質組成物。
  4. 【請求項4】前記金属触媒の平均粒径が0.1μm以下
    であることを特徴とする請求項1、又はの高分子固
    体電解質組成物。
  5. 【請求項5】前記金属酸化物の微細粒子は平均一次粒度
    が0.1μm以下であると共に、前記金属酸化物の繊維
    は太さが6μm以下であることを特徴とする請求項
    記載の高分子固体電解質組成物。
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