JP3469091B2 - 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 - Google Patents
高分子電解質型燃料電池の活性化方法Info
- Publication number
- JP3469091B2 JP3469091B2 JP16663798A JP16663798A JP3469091B2 JP 3469091 B2 JP3469091 B2 JP 3469091B2 JP 16663798 A JP16663798 A JP 16663798A JP 16663798 A JP16663798 A JP 16663798A JP 3469091 B2 JP3469091 B2 JP 3469091B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer electrolyte
- fuel cell
- electrolyte fuel
- electrode
- battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Description
料電池の活性化方法に関する。
トン導伝性の高分子電解質薄膜と、正極および負極の電
極、それぞれの電極周縁部に位置するガスケット、さら
にカ−ボンあるいは金属製のバイポ−ラ板や冷却板によ
り構成した。電池反応に寄与する電極触媒層は、貴金属
触媒を担持したカ−ボン粉末と電解質と同等の材料の混
合物を構成材料とし、これに必要によりフルオロカ−ボ
ン化合物系の撥水材などを添加した混合物が一般的な構
成材料である。電極は、前記電極触媒層とガス拡散層と
を接合して構成する。このようにして構成した電極は電
解質である高分子膜と組み合わせて電池を構成する。ア
ノ−ドおよびカソ−ドの構成材料は、純水素を燃料とし
て用いる場合、同一のものを使用することが可能であ
る。炭化水素系燃料を改質した水素リッチなガスを燃料
とする場合、改質ガス中に含まれる一酸化炭素による貴
金属触媒の被毒を抑制するため、アノ−ド側のみにルテ
ニウムなどの耐CO被毒材料を添加して構成することも
考えられてきた。また、電極のCO被毒特性は、温度が
高いほど緩和されるため、改質ガスを燃料に用いる場合
には70℃から90℃程度の比較的高温で電池を運転す
ることが一般的である。
し、これにスルホン基(−SO3H)を末端官能基とす
る側鎖をペンダントしたものが一般的に使用されてお
り、水分を含んだ状態でプロトン伝導性の電解質として
機能する。そのため電池の作動状態では、電解質は常に
水分を含んだ状態である必要があるが、水分を含んだ状
態の電解質は、強酸性を呈する。そのため、電解質と直
接接する部分の材料には耐酸性が要求される。
機能するため、高分子電解質型燃料電池を動作させる場
合には、電池運転温度と同程度の温度の露点まで加湿し
た燃料や空気を電池に供給する必要がある。特に電池運
転温度が高温になるほど、供給ガスの加湿制御が重要に
なってくる。
池を組み立て直後に作動させる場合や、または長時間未
使用のまま放置した電池を再作動させる場合、電池を所
定の温度に保持し、供給ガスを所定の温度や加湿量に制
御したものを供給しても、瞬時に高性能の電池出力を得
ることは一般に困難である。この原因は、高分子電解質
型燃料電池の電極拡散層は撥水処理を施してあるため、
全く濡れていないバ−ジンな電極拡散層を水和させるに
は長時間を要することによる。
と同等の材料が十分に吸湿するのにも長時間を要するか
らである。しかも、電池を所定の温度に保持し、供給ガ
スを所定の温度や加湿量に制御したものを供給し長時間
保持しても、無負荷状態のままでは電極拡散層は簡単に
は水和しない。さらに、電極触媒中に含まれる高分子電
解質と同等の材料は吸湿し難く、高電流密度で発電を続
けて、ようやく数日後に本来電池が有している高性能の
電池出力を引き出すことが可能となる。
に引き出すために、純酸素中でより高電流密度で発電し
たり、充分に大流量の供給ガスを供給した状態で電位規
制を行い電池電圧を0V付近に維持するなどの活性化処
理を行ってきた。このような手法によっても、本来電池
が有している高性能の電池出力を引き出すには数時間以
上を要することが一般的であった。
め、本発明の高分子電解質型燃料電池の活性化方法は、
高分子電解質膜を正極と負極とで挟持し、さらに前記正
極と前記負極とをガス供給路を有するバイポ−ラ板で挟
持したものを単位電池とし、少なくとも前記単位電池
と、集電板と、絶縁板と、エンドプレ−トとを積層した
高分子電解質型燃料電池モジュールにおいて、前記高分
子電解質型燃料電池モジュールを脱イオン水または弱酸
性水中に浸漬し、それにより前記ガス供給路に脱イオン
水もしくは弱酸性水を導入するようにして、前記高分子
電解質型燃料電池モジュールを煮沸することを特徴とす
る。
持し、さらに前記正極と前記負極とをガス供給路を有す
るバイポ−ラ板で挟持したものを単位電池とし、少なく
とも前記単位電池と、集電板と、絶縁板と、エンドプレ
−トとを積層した高分子電解質型燃料電池モジュールに
おいて、前記ガス供給路に、前記高分子電解質型燃料電
池の動作温度より高温の、脱イオン水もしくは弱酸性水
を導入することを特徴とする。
ン水もしくは弱酸性水の圧力を0.1kgf/cm2以
上とすることが有効である。
ことが有効である。さらに、高分子電解質膜のイオン交
換基はSO3Hであり、かつ弱酸性水が希硫酸の水溶液
であることが有効である。
池を脱イオン水または弱酸性水中で煮沸することによっ
て簡単に、かつ短時間で本来電池が有している高性能の
電池出力を引き出すことを可能とする。この時、弱酸性
水中で煮沸することによって、電解質膜や電極触媒層中
に含まれる高分子電解質と同等の材料に含まれる不純物
イオンをプロトンと交換し、より高性能を引き出すこと
が可能となる。
スタックを水中で煮沸することは、容器の容量や取り扱
い性の観点で困難であることが想定される。そこで、高
分子電解質型燃料電池のガス供給路に所定の電池動作温
度より高温の脱イオン水または弱酸性水を導入すること
によって、簡単かつ短時間で本来電池が有している高性
能の電池出力を引き出すことが可能となる。さらに好ま
しくは、このとき水圧を0.1kgf/cm2以上に加
圧することによって、より早く高性能の電池出力を引き
出すことが可能となる。
路にアルコ−ルを導入することによって、電極の拡散層
は即座にアルコ−ルとなじませることが可能である。そ
の後、水蒸気または脱イオン水または弱酸性水で洗浄す
ることによって簡単に、かつ短時間で電極拡散層を水和
させ、本来電池が有している高性能の電池出力を引き出
すことが可能となる。
すると、電極触媒によってアルコ−ルが酸化され電極被
毒物質を生成する。本来電池が有している高性能の電池
出力を引き出すには、燃料極側よりも正極側の電極拡散
層を水和させることが肝要である。そこで、空気側のみ
にアルコ−ルを供給しても十分な効果が得られる。ま
た、活性化処理後しばらくは燃料極側にも酸化性ガスを
供給し、電極被毒物質を更に酸化除去した後、燃料ガス
を供給することがより望ましい。
F2−を主鎖とし、これにスルホン基(−SO3H)を末
端官能基とする側鎖をペンダントしたものを用いたと
き、これを活性化するには、弱酸性水として、希硫酸の
水溶液が望ましい。その理由は、高分子電解質のイオン
交換基が−SO3Hであるので、これに希硫酸を導入し
ても、硫酸イオンが残存しないことによる。
たは弱酸性水には、金属イオンを除去する必要がある。
この理由は、金属イオンがあると、高分子電解質のイオ
ン交換基であるたとえば−SO3 -が、金属イオンと結合
して、−SO3Me(Meは金属元素)となり、イオン
交換能力を失うことによる。この現象を防ぐためには、
導入する弱酸性水としては、純粋と水素イオンだけで構
成される過酸化水素水が特に有用である。
以上の酸素利用率で発電し、電池の正極側を半窒息状態
にし、平均電池電圧を0.3V以下の電位で保持するこ
とで電池から発生した水蒸気によって簡単に、かつ短時
間で本来電池が有している高性能の電池出力を引き出す
ことが可能となる。
ン粉末に、平均粒径約30 の白金粒子を25重量%担
持したものを反応電極の触媒とした。この触媒粉末をイ
ソプロパノ−ルに分散させた溶液に、(化1)で示した
パーフルオロカーボンスルホン酸の粉末をエチルアルコ
ールに分散したディスパージョン溶液を混合し、ペース
ト状にした。このペーストを原料としスクリ−ン印刷法
をもちいて、厚み250μmのカ−ボン不織布の一方の
面に電極触媒層を形成した。形成後の反応電極中に含ま
れる白金量は0.5mg/cm2、パーフルオロカーボ
ンスルホン酸の量は1.2mg/cm2となるよう調整
した。
とし、電極より一回り大きい面積を有するプロトン伝導
性高分子電解質膜の中心部の両面に、印刷した触媒層が
電解質膜側に接するようにホットプレスによって接合し
て、電極/電解質接合体(MEA)を作成した。ここで
は、プロトン伝導性高分子電解質として、(化2)に示
したパーフルオロカーボンスルホン酸を25μmの厚み
に薄膜化したものを用いた。
イポ−ラ板2枚のガス流路と向かい合う形で、2枚のバ
イポ−ラ板の間にMEAを挟んで、高分子電解質型燃料
電池を構成した。この高分子電解質型燃料電池の両外側
に、それぞれ必要なガスマニホ−ルド用孔を設けたヒ−
タ−板・集電板・絶縁板・エンドプレ−トを取り付け、
最外側の両エンドプレ−ト間を、ボルトとバネとナット
を用いて、電極面積に対して20kg/cm2の圧力で
締め付け、高分子電解質型燃料電池の単電池を構成し
た。この単電池を、イオン交換を行った蒸留水中で、1
時間煮沸した。
5℃に保持し、一方の電極側に73℃の露点となるよう
加湿・加温した水素ガスを、もう一方の電極側に68℃
の露点となるように加湿・加温した空気を供給した。こ
のとき、無負荷時には、0.98Vの電池電圧を得た。
また、この電池を燃料利用率80%、酸素利用率40
%、電流密度0.3A/cm2の条件で連続発電試験を
行ったところ、発電直後から0.7V以上の電池電圧を
得た。更に、5000時間以上にわたって0.7V以上
の電池電圧を保ったまま、電池電圧の劣化なく発電が可
能であった。
した蒸留水中で煮沸しない、つまり活性化処理なしの高
分子電解質型燃料電池を作成し、同条件で発電試験を行
った。その結果、無負荷時には0.93Vの電池電圧し
か得られなかった。また、この電池は燃料利用率80
%、酸素利用率40%、電流密度0.3A/cm2の条
件では、初期には運転不可能であり、強制的に負荷をと
ると起電圧は0V以下に低下した。そこで、燃料利用率
70%、酸素利用率20%、電流密度0.1A/cm2
の条件で発電試験を行い、徐々に性能が向上したのを確
認して、段階的に0.7A/cm2まで負荷を増大させ
ていった。前記操作を3回繰り返し、その後ガス利用率
などを当初の条件に戻し、0.3A/cm2の負荷で
0.7V以上の電池電圧を得るのに約3日間必要であっ
た。
蒸留水中で煮沸した例を示したが、ph=5とした過酸
化水素水中で、2時間保存したものも同様の効果を示し
た。
ン粉末に、平均粒径約30 の白金粒子を25重量%担
持したものを反応電極の触媒とした。この触媒粉末をイ
ソプロパノ−ルに分散させた溶液に、(化1)で示した
パーフルオロカーボンスルホン酸の粉末をエチルアルコ
ールに分散したディスパージョン溶液を混合し、ペース
ト状にした。このペーストを原料としスクリ−ン印刷法
をもちいて、厚み250μmのカ−ボン不織布の一方の
面に電極触媒層を形成した。形成後の反応電極中に含ま
れる白金量は0.5mg/cm2、パーフルオロカーボ
ンスルホン酸の量は1.2mg/cm2となるよう調整
した。
とし、電極より一回り大きい面積を有するプロトン伝導
性高分子電解質膜の中心部の両面に、印刷した触媒層が
電解質膜側に接するようにホットプレスによって接合し
て、電極/電解質接合体(MEA)を作成した。ここで
は、プロトン伝導性高分子電解質として、(化2)に示
したパーフルオロカーボンスルホン酸を25μmの厚み
に薄膜化したものを用いた。
イポ−ラ板2枚のガス流路と向かい合う形で、2枚のバ
イポ−ラ板の間にMEAを挟んで、高分子電解質型燃料
電池を構成した。この高分子電解質型燃料電池の両外側
に、それぞれ必要なガスマニホ−ルド用孔を設けたヒ−
タ−板・集電板・絶縁板・エンドプレ−トを取り付け、
最外側の両エンドプレ−ト間を、ボルトとバネとナット
を用いて、電極面積に対して20kg/cm2の圧力で
締め付け、高分子電解質型燃料電池の単電池を構成し
た。
積層した。この積層電池の両外側に、それぞれ必要なガ
スマニホ−ルド・冷却水マニホ−ルド用穴を設けた集電
板・絶縁板・エンドプレ−トを取り付け、最外側の両エ
ンドプレ−ト間を、ボルトとバネとナットを用いて、電
極面積に対して20kg/cm2の圧力で締め付け、高
分子電解質型燃料電池スタックを構成した。
から95℃の0.01Nの硫酸水溶液を30分間導入し
た。この時、出口側の排出口を絞り導入した水溶液に
0.1kgf/cm2の圧力がかかるよう調節した。
ックを冷却水を循環することで75℃に保持し、一方の
電極側に73℃の露点となるよう加湿・加温した水素ガ
スを、もう一方の電極側に68℃の露点となるように加
湿・加温した空気を供給したところ、無負荷時に0.9
8Vの電池電圧を得た。また、この電池を燃料利用率8
0%、酸素利用率40%、電流密度0.3A/cm2の
条件で連続発電試験を行ったところ、発電直後から0.
7V以上の電池電圧を得た。更に、5000時間以上に
わたって0.7V以上の電池電圧を保ったまま、電池電
圧の劣化なく発電が可能であった。
ガス導入口から95℃の0.01Nの硫酸水溶液を30
分間導入することで活性化した例を示したが、90℃で
ph=5とした過酸化水素水を1時間導入することで活
性化したものも同様の効果を示した。また同様に、95
℃の脱イオン水を3時間導入したものも同様の効果を得
た。
ン粉末に、平均粒径約30 の白金粒子を25重量%担
持したものを反応電極の触媒とした。この触媒粉末をイ
ソプロパノ−ルに分散させた溶液に、(化1)で示した
パーフルオロカーボンスルホン酸の粉末をエチルアルコ
ールに分散したディスパージョン溶液を混合し、ペース
ト状にした。このペーストを原料としスクリ−ン印刷法
をもちいて、厚み250μmのカ−ボン不織布の一方の
面に電極触媒層を形成した。形成後の反応電極中に含ま
れる白金量は0.5mg/cm2、パーフルオロカーボ
ンスルホン酸の量は1.2mg/cm2となるよう調整
した。
とし、電極より一回り大きい面積を有するプロトン伝導
性高分子電解質膜の中心部の両面に、印刷した触媒層が
電解質膜側に接するようにホットプレスによって接合し
て、電極/電解質接合体(MEA)を作成した。ここで
は、プロトン伝導性高分子電解質として、(化2)に示
したパーフルオロカーボンスルホン酸を25μmの厚み
に薄膜化したものを用いた。
イポ−ラ板2枚のガス流路と向かい合う形で、2枚のバ
イポ−ラ板の間にMEAを挟んで、高分子電解質型燃料
電池を構成した。この高分子電解質型燃料電池の両外側
に、それぞれ必要なガスマニホ−ルド用孔を設けたヒ−
タ−板・集電板・絶縁板・エンドプレ−トを取り付け、
最外側の両エンドプレ−ト間を、ボルトとバネとナット
を用いて、電極面積に対して20kg/cm2の圧力で
締め付け、高分子電解質型燃料電池の単電池を構成し
た。
cのメタノ−ルを供給した後、イオン交換蒸留水を供給
して洗浄した。その後、この高分子電解質型燃料電池を
75℃に保持し、両方の電極側に70℃の露点となるよ
う加湿・加温した空気を1時間供給した後、燃料極側を
窒素ガスで置換した。その後、燃料極側に73℃の露点
となるよう加湿・加温した水素ガスを、空気極側に68
℃の露点となるように加湿・加温した空気を供給したと
ころ、無負荷時に0.98Vの電池電圧を得た。また、
この電池を燃料利用率80%、酸素利用率40%、電流
密度0.3A/cm2の条件で連続発電試験を行ったと
ころ、発電直後から0.7V以上の電池電圧を得た。更
に、5000時間以上にわたって0.7V以上の電池電
圧を保ったまま、電池電圧の劣化なく発電が可能であっ
た。
イオン交換蒸留水を供給することで活性化したが、ph
=5とした過酸化水素水を1時間導入することで活性化
したものも同様の効果を示した。
いても同様の効果を得た。 (実施例4)アセチレンブラック系カ−ボン粉末に、平
均粒径約30 の白金粒子を25重量%担持したものを
反応電極の触媒とした。この触媒粉末をイソプロパノ−
ルに分散させた溶液に、(化1)で示したパーフルオロ
カーボンスルホン酸の粉末をエチルアルコールに分散し
たディスパージョン溶液を混合し、ペースト状にした。
このペーストを原料としスクリ−ン印刷法をもちいて、
厚み250μmのカ−ボン不織布の一方の面に電極触媒
層を形成した。形成後の反応電極中に含まれる白金量は
0.5mg/cm2、パーフルオロカーボンスルホン酸
の量は1.2mg/cm2となるよう調整した。
とし、電極より一回り大きい面積を有するプロトン伝導
性高分子電解質膜の中心部の両面に、印刷した触媒層が
電解質膜側に接するようにホットプレスによって接合し
て、電極/電解質接合体(MEA)を作成した。ここで
は、プロトン伝導性高分子電解質として、(化2)に示
したパーフルオロカーボンスルホン酸を25μmの厚み
に薄膜化したものを用いた。
さらに非多孔質カ−ボン板からなるバイポ−ラ板2枚の
ガス流路が向かい合う形で、2枚のバイポ−ラ板の間に
MEAとガスケットを挟んで、高分子電解質型燃料電池
を構成した。この高分子電解質型燃料電池の両外側に、
それぞれ必要なガスマニホ−ルド用孔を設けたヒ−タ−
板・集電板・絶縁板・エンドプレ−トを取り付け、最外
側の両エンドプレ−ト間を、ボルトとバネとナットを用
いて、電極面積に対して20kg/cm2の圧力で締め
付け、高分子電解質型燃料電池の単電池を構成した。
ま75℃まで昇温し、燃料極側に73℃の露点となるよ
う加湿・加温した水素ガスを、空気極側に68℃の露点
となるように加湿・加温した空気を供給したところ、無
負荷時に0.93Vの電池電圧を得た。次に、この電池
を燃料利用率90%、酸素利用率60%となるようガス
流量を調整しながら、電池電圧が0.1となるよう低電
位で発電を行い1時間保持した。
0%となるようガス流量を調整し、0.3A/cm2の
定電流密度で連続発電試験を行ったところ、発電直後か
ら0.7V以上の電池電圧を得た。更に、5000時間
以上にわたって0.7V以上の電池電圧を保ったまま、
電池電圧の劣化なく発電が可能であった。
池あたり0.1Vとしたが、0.3Vより高い電圧で
は、効果が著しく低下した。
くし、これを長時間印可すると、電池の出力特性が劣化
した。これは印加電圧を単電池あたり0Vより低くする
と、電池のいわゆる転極現象が起こり、電池反応部分が
一部破壊されたことによるものと考えられる。
燃料電池を脱イオン水または弱酸性水中で煮沸すること
によって簡単に、かつ短時間で本来電池が有している高
性能の電池出力を引き出すことが可能となる。また、高
分子電解質型燃料電池のガス供給路に所定の電池動作温
度より高温の脱イオン水または弱酸性水を導入すること
によって簡単に、かつ短時間で本来電池が有している高
性能の電池出力を引き出すことが可能となる。さらに好
ましくは、このとき水圧を0.1kgf/cm2以上に
加圧することによって、より早く高性能の電池出力を引
き出すことが可能となる。
路にアルコ−ルを導入した後水蒸気または脱イオン水ま
たは弱酸性水で洗浄することによって簡単に、かつ短時
間で本来電池が有している高性能の電池出力を引き出す
ことが可能となる。
上の酸素利用率で発電し、平均電池電圧を0.3V以下
の電位で10秒以上保持することによって簡単に、かつ
短時間で本来電池が有している高性能の電池出力を引き
出すことが可能となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 高分子電解質膜を正極と負極とで挟持
し、さらに前記正極と前記負極とをガス供給路を有する
バイポ−ラ板で挟持したものを単位電池とし、少なくと
も前記単位電池と、集電板と、絶縁板と、エンドプレ−
トとを積層した高分子電解質型燃料電池モジュールにお
いて、前記高分子電解質型燃料電池モジュールを脱イオ
ン水または弱酸性水中に浸漬し、それにより前記ガス供
給路に脱イオン水もしくは弱酸性水を導入するようにし
て、前記高分子電解質型燃料電池モジュールを煮沸する
ことを特徴とする高分子電解質型燃料電池の活性化方
法。 - 【請求項2】 高分子電解質膜を正極と負極とで挟持
し、さらに前記正極と前記負極とをガス供給路を有する
バイポ−ラ板で挟持したものを単位電池とし、少なくと
も前記単位電池と、集電板と、絶縁板と、エンドプレ−
トとを積層した高分子電解質型燃料電池モジュールにお
いて、前記ガス供給路に、前記高分子電解質型燃料電池
の動作温度より高温の、脱イオン水もしくは弱酸性水を
導入することを特徴とする高分子電解質型燃料電池の活
性化方法。 - 【請求項3】 ガス供給路に導入する、脱イオン水もし
くは弱酸性水の圧力を0.1kgf/cm2以上とする
ことを特徴とする請求項2に記載の高分子電解質型燃料
電池の活性化方法。 - 【請求項4】 弱酸性水が、過酸化水素水であることを
特徴とする請求項1、2、または3記載の高分子電解質
型燃料電池の活性化方法。 - 【請求項5】 高分子電解質膜のイオン交換基はSO3
Hであり、かつ弱酸性水が希硫酸の水溶液であることを
特徴とする請求項1、2、または3記載の高分子電解質
型燃料電池の活性化方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16663798A JP3469091B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 |
US09/322,948 US6187464B1 (en) | 1998-06-01 | 1999-05-28 | Method for activating fuel cell |
CNB021473897A CN1238922C (zh) | 1998-06-01 | 1999-06-01 | 燃料电池的活化方法 |
EP99109371A EP0961334A3 (en) | 1998-06-01 | 1999-06-01 | Method for activating fuel cell |
EP08011420A EP1981112A3 (en) | 1998-06-01 | 1999-06-01 | Method for activating a fuel cell |
CN99107155A CN1113420C (zh) | 1998-06-01 | 1999-06-01 | 燃料电池的活化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16663798A JP3469091B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003156491A Division JP2003317777A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 |
JP2003288468A Division JP2004006416A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000003718A JP2000003718A (ja) | 2000-01-07 |
JP3469091B2 true JP3469091B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=15834981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16663798A Expired - Fee Related JP3469091B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-15 | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3469091B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3475869B2 (ja) | 1999-09-17 | 2003-12-10 | 松下電器産業株式会社 | 高分子電解質型燃料電池とその特性回復方法 |
JP4920137B2 (ja) * | 2001-03-07 | 2012-04-18 | パナソニック株式会社 | 高分子電解質型燃料電池の運転方法 |
JP4038723B2 (ja) | 2003-05-21 | 2008-01-30 | アイシン精機株式会社 | 固体高分子型燃料電池の賦活方法 |
KR100513541B1 (ko) * | 2003-11-27 | 2005-09-07 | 현대자동차주식회사 | 고체 고분자 연료 전지의 초기 활성화 방법 |
JP2006080005A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 燃料電池のガス供給方法、及び燃料電池発電システム |
US7608118B2 (en) * | 2004-11-15 | 2009-10-27 | 3M Innovative Properties Company | Preconditioning fuel cell membrane electrode assemblies |
JP2007273460A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-10-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池の活性化方法、および活性化された燃料電池用セルあるいは燃料電池用膜/電極接合体およびそれを備えたセルスタックもしくは燃料電池、および燃料電池用活性化装置 |
JP2008153175A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-03 | Kuraray Co Ltd | 固体高分子型燃料電池用膜−電極接合体の製造方法 |
JP2009272217A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Three M Innovative Properties Co | 膜電極接合体の活性化方法及び膜電極接合体とそれを用いた固体高分子型燃料電池 |
JP5112211B2 (ja) * | 2008-07-22 | 2013-01-09 | 本田技研工業株式会社 | 固体高分子型燃料電池のエージング方法 |
JP5506182B2 (ja) | 2008-11-14 | 2014-05-28 | パナソニック株式会社 | 燃料電池スタックを備える燃料電池システムおよび燃料電池スタックの製造方法 |
KR101922329B1 (ko) * | 2017-03-02 | 2018-11-26 | 한국에너지기술연구원 | 공기호흡형 고분자 전해질 연료전지의 활성화 및 장기보관 방법 |
-
1998
- 1998-06-15 JP JP16663798A patent/JP3469091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000003718A (ja) | 2000-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3271801B2 (ja) | 高分子固体電解質型燃料電池、該燃料電池の加湿方法、及び製造方法 | |
US6187464B1 (en) | Method for activating fuel cell | |
CN110504472B (zh) | 一种提高催化剂利用率的直接甲醇燃料电池膜电极及其制备方法 | |
US7803495B2 (en) | Polymer electrolyte membrane for fuel cell, method for preparing the same, and fuel cell system comprising the same | |
CA2471330A1 (en) | Method of making a membrane electrode assembly for electrochemical fuel cells | |
US6638659B1 (en) | Membrane electrode assemblies using ionic composite membranes | |
JP3469091B2 (ja) | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 | |
KR101640731B1 (ko) | 연료 전지 시스템 | |
CN100369311C (zh) | 燃料电池的活化方法 | |
JP3358222B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池の活性化方法 | |
JP3448550B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池スタック | |
US20060121333A1 (en) | Electrode for fuel cell, method for manufacturing the same, and fuel cell using the same | |
JP2003317735A (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池、燃料電池用固体高分子電解質膜および燃料電池の製造方法 | |
JP2004022346A (ja) | 燃料電池用電極触媒、燃料電池用電極およびそれを用いた燃料電池 | |
KR20190118355A (ko) | 연료전지용 막-전극 접합체의 전극 제조용 조성물 및 이를 이용한 연료전지용 막-전극 접합체의 전극의 제조방법 | |
JP3844022B2 (ja) | 固体高分子電解質を備えた直接型メタノ−ル燃料電池 | |
JP5481297B2 (ja) | 膜電極接合体および燃料電池 | |
JP2003317777A (ja) | 高分子電解質型燃料電池の活性化方法 | |
JP2002319421A (ja) | 固体高分子型燃料電池の起動方法及び製造方法 | |
JP2012256611A (ja) | 燃料電池の活性化方法、および燃料電池用活性化装置 | |
JP3774898B2 (ja) | 固体高分子電解質を備えた直接型メタノ−ル燃料電池 | |
JP2741574B2 (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池 | |
KR100481591B1 (ko) | 연료전지용 고분자 나노복합막, 그의 제조방법 및 이를이용한 연료전지 | |
JP3991283B2 (ja) | 高分子電解質膜電極接合体の保管方法 | |
JP2002015746A (ja) | 燃料電池および燃料電池用電極部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |