JP2003317735A - 固体高分子電解質型燃料電池、燃料電池用固体高分子電解質膜および燃料電池の製造方法 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池、燃料電池用固体高分子電解質膜および燃料電池の製造方法

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JP2003317735A
JP2003317735A JP2002116795A JP2002116795A JP2003317735A JP 2003317735 A JP2003317735 A JP 2003317735A JP 2002116795 A JP2002116795 A JP 2002116795A JP 2002116795 A JP2002116795 A JP 2002116795A JP 2003317735 A JP2003317735 A JP 2003317735A
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solid polymer
fuel cell
electrolyte membrane
electrode
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JP2002116795A
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Tsutomu Yoshitake
務 吉武
Arata Nakamura
新 中村
Sadanori Kuroshima
貞則 黒島
Yuichi Shimakawa
祐一 島川
Takashi Masako
隆志 眞子
Hidekazu Kimura
英和 木村
Hideto Imai
英人 今井
Yoshimi Kubo
佳実 久保
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NEC Corp
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】触媒電極表面と固体高分子電解質膜との界面に
おける密着性を高め、電池特性の向上および電池の信頼
性の向上を図る。また電極表面における水素イオン伝導
性や有機液体燃料の透過性等を良好に維持しつつ有機液
体燃料のクロスオーバーを抑制する。 【解決手段】燃料電池100において、凹凸面を有する
固体高分子電解質膜114を用いることにより、前記固
体高分子電解質膜114と燃料極102、酸化剤極10
8との界面の接合強度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子電解質
型燃料電池、燃料電池用固体高分子電解質膜および燃料
電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子型燃料電池はパーフルオロス
ルフォン酸膜等の固体高分子電解質膜を電解質とし、こ
の膜の両面に燃料極および酸化剤極を接合して構成さ
れ、燃料極に水素、酸化剤極に酸素を供給して電気化学
反応により発電する装置である。
【0003】各電極では次のような電気化学反応が生じ
ている。 燃料極:H→2H+2e 酸化剤極:1/2O+2H+2e→H
【0004】この反応によって、固体高分子型燃料電池
は常温・常圧で1A/cm以上の高出力を得ることが
できる。
【0005】燃料極および酸化剤極には、触媒物質が担
持された炭素粒子と固体高分子電解質との混合体が備え
られている。一般的に、この混合体は、燃料のガスの拡
散層となるカーボンペーパーなどの電極基体上に塗布さ
れて構成される。これら2つの電極により固体高分子電
解質膜を挟み、熱圧着することにより燃料電池が構成さ
れる。
【0006】この構成の燃料電池において、燃料極に供
給された水素ガスは、電極中の細孔を通過して触媒に達
し、電子を放出して水素イオンとなる。放出された電子
は燃料極内の炭素粒子および電極基体を通って外部回路
へ導き出され、外部回路より酸化剤極に流れ込む。
【0007】一方、燃料極において発生した水素イオン
は、燃料極中の固体高分子電解質および両電極間に配置
された固体高分子電解質膜を通って酸化剤極に達し、酸
化剤極に供給された酸素と外部回路より流れ込む電子と
反応して上記反応式に示すように水を生じる。この結
果、外部回路では燃料極から酸化剤極へ向かって電子が
流れ、電力が取り出される。
【0008】上記のような構成の燃料電池の特性を向上
させるためには、電極と固体高分子電解質膜との界面の
密着性が良好であることが重要となる。すなわち、両者
の界面において、電極反応によって生じた水素イオンの
伝導性が高いことが要求される。界面の密着性が不良で
あると、水素イオンの伝導性が低下して電気抵抗が上昇
し、電池効率の低下をもたらす原因となる。
【0009】以上、水素を燃料とした燃料電池について
説明したが、近年はメタノールなどの有機液体燃料を用
いた燃料電池の研究開発も盛んに行われている。
【0010】有機液体燃料を使用する燃料電池には、有
機液体燃料を水素ガスへ改質して燃料として使用するも
のや、ダイレクトメタノール型燃料電池に代表されるよ
うな、有機液体燃料を改質せずに燃料極に直接供給する
ものなどが知られている。
【0011】中でも、有機液体燃料を改質せずに燃料極
に直接供給する燃料電池は、有機液体燃料を直接燃料極
に供給する構造であるため、改質器のような装置を必要
としない。そのため、電池の構成を簡単なものとするこ
とができ、装置全体を小型化することが可能であるとい
うメリットを有している。また、水素ガスや炭化水素ガ
ス等の気体燃料と比較して、有機液体燃料は容易かつ安
全に運搬可能であるという特徴も有している。
【0012】一般的に、有機液体燃料を使用する燃料電
池においては、電解質として固体高分子イオン交換樹脂
からなる固体高分子電解質膜が用いられる。ここで、燃
料電池が機能するためには、水素イオンがこの膜中を燃
料極から酸化剤極へ移動することが必要であるが、この
水素イオンの移動には水の移動が伴うことが知られてお
り、当該膜には一定の水分が含まれていることが必要で
ある。
【0013】しかし、水に対して親和性の高いメタノー
ルなどの有機液体燃料を用いる場合、当該有機液体燃料
は水分を含んだ固体高分子電解質膜に拡散し、さらに
は、酸化剤極まで到達する(クロスオーバー)という克
服すべき課題を有していた。このクロスオーバーは、本
来燃料極において電子を提供すべき有機液体燃料が酸化
剤極側で酸化されてしまい、燃料として有効に使用され
ないことから、電圧や出力の低下、燃料効率の低下を引
き起こす。
【0014】こうしたクロスオーバーの問題を解消する
観点からは、固体高分子電解質膜の材料として含水率の
低い高分子を選択し、メタノールなどの有機液体燃料が
水とともに拡散することを抑制することが望まれる。し
かしながら、その固体高分子電解質膜に接する電極表面
の触媒層については、電極層から燃料となる有機液体燃
料を効率良く移動させ、多くの水素イオンを供給するこ
とが重要である。すなわち、電極表面の触媒層は有機液
体燃料をよく透過し、電解質膜は有機液体燃料を透過さ
せないようにすることが望ましい。このようにするため
には、電極表面の触媒層を構成する高分子としては含水
率が高く有機液体燃料の透過性の高い性質を有するもの
を用い、固体高分子電解質膜を構成する高分子としては
含水率が低く有機液体燃料の透過性の低い性質を有する
ものを用いることが好適と考えられる。
【0015】ところが、上記のように電極表面触媒層の
材料と固体高分子電解質膜の材料とを異なる材料とした
場合、一般に、充分な密着性が得られず、電極表面と固
体高分子電解質膜との界面で剥離が発生する場合があ
る。このような剥離が発生すると、界面における電気抵
抗が上昇し、電池性能の信頼性の低下をもたらす原因と
なる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記事情に鑑み、本発
明は、触媒電極表面と固体高分子電解質膜との界面にお
ける密着性を高め、電池特性の向上および電池の信頼性
の向上を図ることを目的とする。
【0017】また本発明は、触媒電極表面における水素
イオン伝導性や有機液体燃料の透過性等を良好に維持し
つつ有機液体燃料のクロスオーバーを抑制することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】燃料電池の固体高分子電
解質には、一般に、ナフィオン(デュポン社製:登録商
標)等に代表される高い水素イオン伝導性を有する固体
高分子電解質が使用されている。こうした固体高分子電
解質における高い水素イオン伝導性は、高分子電解質が
多量の水分を含むことによって発現するのであるが、一
方では、この多量の水分の含有により、メタノールのよ
うな有機液体燃料が水に容易に溶解してクロスオーバー
を発生することを促すこととなる。
【0019】そこで本発明者は、クロスオーバーの抑制
を図るため、燃料極や酸化剤極、固体高分子電解質膜を
構成する固体高分子電解質として、ナフィオン等よりも
有機液体燃料透過性の低い高分子材料を用いてダイレク
トメタノール型燃料電池を作製し、評価を行った。とこ
ろが、この燃料電池はナフィオンを用いた従来の電池と
比較して電池特性が低下した。これは、燃料極におい
て、メタノールの透過性、水素イオン伝導性が低下した
ことによるものと考えられる。上記燃料電池の燃料極
は、触媒を担持する炭素粒子と、バインダーとしての固
体高分子電解質が混在した形態の触媒層を備えた構成と
なっており、触媒間に固体高分子電解質が介在した構造
となっている。このため、電極表面でメタノール、水
素、電子が円滑に移動するためには、これらの伝達経路
となる固体高分子電解質が、高いメタノール等液体燃料
透過性および優れた水素イオン伝導性を有していること
が必要となる。上記構造の電池では、固体高分子電解質
がこれらの性能が充分に満足していなかったため、良好
な電池特性が得られなかったものと考えられる。
【0020】次に本発明者らは、燃料極における触媒反
応を効率化するために、電極表面の固体高分子電解質と
してナフィオンを用い、固体高分子電解質膜として、ナ
フィオン等よりも有機液体燃料透過性の低い高分子材料
を用いてダイレクトメタノール型燃料電池の作製を試み
たところ、燃料極と固体高分子電解質膜との接合が不充
分であり、評価に耐える電池を得ることができなかっ
た。
【0021】以上の予備実験の結果を踏まえ、さらに検
討を行った結果、本発明者らは、凹凸面を有する固体高
分子電解質膜を利用することにより、電極表面と固体高
分子電解質膜との界面における密着性を効果的に高める
ことができることを見いだし、本発明の完成に至った。
【0022】本発明によれば、凹凸面を有する固体高分
子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の前記凹凸面に
接合された触媒電極と、を備えたことを特徴とする燃料
電池が提供される。
【0023】本発明に係る燃料電池は、凹凸面を有する
固体高分子電解質膜を備えるため、固体高分子電解質膜
と触媒電極との間の密着性が顕著に改善される。その結
果、触媒電極と固体高分子電解質膜との界面での接触抵
抗が小さくなり、固体高分子電解質膜の出力を向上させ
ることが可能となるので、電池特性や電池の信頼性を向
上することができる。
【0024】本発明の上記燃料電池において、前記凹凸
面の中心線平均粗さ(Ra)が0.5nm≦Ra≦10
0nmとすることができる。こうすることにより、上記
固体高分子電解質膜と触媒電極とが良好に接合される。
【0025】また、本発明の上記燃料電池において、前
記凹凸面の局部山頂の平均間隔(S)が0.5nm≦S
≦1000nmとすることができる。こうすることによ
り、上記固体高分子電解質膜と触媒電極とが良好に接合
される。
【0026】ここで、前記中心線平均粗さ(Ra)およ
び前記局部山頂の平均間隔(S)は、JIS−B−06
01により規定され、たとえば、原子間力顕微鏡(AF
M)などを用いて測定することができる。
【0027】本発明の燃料電池において、固体高分子電
解質膜の凹凸面は、たとえば以下の方法により形成する
ことができる。 (i)固体高分子電解質膜表面に繊維をこすりつける。 (ii)固体高分子電解質膜表面にイオン照射する。 (iii)固体高分子電解質膜表面をプラズマ処理する。 (iv)キャスト時に凹凸面を有する剥離性シートを用
いる。すなわち、凹凸面を有する剥離性シートに、固体
高分子電解質の溶液または分散液を展開した後、乾燥
し、凹凸面を有する固体高分子電解質膜を作製する。ま
たは、前記分散液を展開した後、乾燥前に凹凸面を有す
る剥離性シートと接触させ、乾燥させる。
【0028】これらにより前記固体高分子電解質膜表面
に好ましい形態の凹凸構造が付与され、燃料電池におい
て、固体高分子電解質膜と触媒電極とが密着性が顕著に
改善される。その結果、触媒電極と固体高分子電解質膜
との界面での接触抵抗が小さくなり、固体高分子電解質
膜の出力を向上させることが可能となるので、電池特性
や電池の信頼性を向上することができる。
【0029】本発明の燃料電池において、前記触媒電極
は、触媒物質および固体高分子電解質を含む触媒層を有
することができ、該触媒層と前記固体高分子電解質膜の
前記凹凸面が接合してなる構成とすることができる。こ
うすることにより、固体高分子電解質膜と触媒電極との
間の密着性がさらに改善される。
【0030】本発明の燃料電池において、前記触媒層を
構成する固体高分子電解質は、固体高分子電解質膜を構
成する高分子化合物またはその誘導体からなる構成とす
ることができる。こうすることにより、前記固体高分子
電解質膜と前記触媒電極との固体高分子電解質膜と触媒
電極との間の密着性をさらに高めることができる。
【0031】本発明によれば、固体高分子電解質膜の少
なくとも一方の面に、凹凸面を形成する工程を含むこと
を特徴とする燃料電池用高分子電解質膜の製造方法が提
供される。
【0032】本発明に係る製造方法によれば、前記固体
高分子電解質膜表面に好ましい凹凸構造が付与される。
結果として、燃料電池用触媒電極の触媒層との密着性に
優れた、燃料電池用固体高分子電解質膜を安定的に供給
できる。
【0033】本発明の燃料電池の製造方法において、固
体高分子電解質膜に凹凸面を付与する工程として、たと
えば以下の工程を含むことができる。 (i)固体高分子電解質膜表面に繊維をこすりつける工
程。 (ii)固体高分子電解質膜表面にイオン照射する工程。 (iii)固体高分子電解質膜表面をプラズマ処理する工
程。 (iv)キャスト時に凹凸面を有する剥離性シートを用
いる工程。すなわち、凹凸面を有する剥離性シートに、
固体高分子電解質の溶液または分散液を展開した後、乾
燥し、凹凸面を有する固体高分子電解質膜を作製する工
程。または、前記分散液を展開した後、乾燥前に凹凸面
を有する剥離性シートと接触させ、乾燥させる工程。
【0034】本発明によれば、前記凹凸面の中心線平均
粗さ(Ra)が0.5nm≦Ra≦100nmの値を有
することを特徴とする燃料電池用固体高分子電解質膜の
製造方法が提供される。
【0035】また、本発明によれば、前記凹凸面の局部
山頂の平均間隔(S)が0.5nm≦S≦1000nm
であることを特徴とする燃料電池用固体高分子電解質膜
の製造方法が提供される。
【0036】こうすることにより、本発明に係る燃料電
池において、前記固体高分子電解質膜表面に好ましい凹
凸構造が付与される。結果として、触媒電極の触媒層と
の密着性に優れた、燃料電池用固体高分子電解質膜を安
定的に供給できる。
【0037】本発明によれば、前記の燃料電池用固体高
分子電解質膜の製造方法によって前記燃料電池用固体高
分子電解質膜を得る工程と、触媒物質を担持した導電粒
子と固体高分子電解質を含む粒子とを含有する塗布液を
基体上に塗布して触媒層を形成することにより触媒電極
を作製する工程と、前記固体高分子電解質膜と前記触媒
電極とを当接させた状態で、前記固体高分子電解質膜と
前記触媒電極とを圧着する工程と、を含むことを特徴と
する、燃料電池の製造方法が提供される。
【0038】本発明に係る製造方法によれば、前記固体
高分子電解質膜と前記触媒電極の触媒層との密着性に優
れ、さらに電池特性および電池の信頼性に優れた燃料電
池を安定的に供給できる。
【0039】本発明の燃料電池製造方法において、前記
触媒層を構成する固体高分子電解質は、固体高分子電解
質膜を構成する高分子化合物またはその誘導体からなる
構成とすることができる。こうすることにより、前記固
体高分子電解質膜と前記触媒電極との密着性がさらに優
れた燃料電池を安定的に供給できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に本発明の固体高分子電解質
型燃料電池及びその製造方法について詳細に説明する。
【0041】本発明における燃料電池は、燃料極、酸化
剤極および固体高分子電解質膜を含み、固体高分子電解
質膜は少なくとも一方の面に凹凸面を備えることを特徴
とする。燃料極と酸化剤極とをあわせて、触媒電極と呼
ぶ。なお、凹凸面は、固体高分子電解質膜の一方の面の
全面に形成されていても、その一部に形成されていても
よい。
【0042】図1は本発明の実施の形態における燃料電
池の単セル構造を模式的に示した断面図である。燃料電
池100は、複数の単セル構造101を有する。各単セ
ル構造101は、燃料極102、酸化剤極108および
固体高分子電解質膜114から構成される。各単セル構
造101の燃料極102には、燃料極側エンドプレート
120を介して燃料124が供給される。また、各単セ
ル構造101の酸化剤極108には、酸化剤極側エンド
プレート122を介して酸化剤126が供給される。
【0043】また、図2は燃料極102、酸化剤極10
8、および固体高分子電解質膜114の構造を模式的に
表した断面図である。
【0044】固体高分子電解質膜114は、燃料極10
2と酸化剤極108を隔てるとともに、両者の間で水素
イオンを移動させる役割を有する。このため、固体高分
子電解質膜114は、水素イオンの導電性が高く、水移
動性が高い膜であることが好ましい。また、化学的に安
定であって機械的強度が高いことが好ましい。
【0045】固体高分子電解質膜114を構成する材料
としては、スルホン基、リン酸基、ホスホン基、ホスフ
ィン基などの強酸基や、カルボキシル基などの弱酸基な
どの極性基を有する有機高分子が好ましく用いられる。
こうした有機高分子として、スルフォン化ポリ(4−フ
ェノキシベンゾイル−1,4−フェニレン)、アルキル
スルフォン化ポリベンゾイミダゾールなどの芳香族含有
高分子;ポリスチレンスルホン酸共重合体、ポリビニル
スルホン酸共重合体、架橋アルキルスルホン酸誘導体、
フッ素樹脂骨格およびスルホン酸からなるフッ素含有高
分子などの共重合体;アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルフォン酸のようなアクリルアミド類とn−ブチ
ルメタクリレートのようなアクリレート類とを共重合さ
せて得られる共重合体;スルホン基含有パーフルオロカ
ーボン(ナフィオン(デュポン社製:登録商標)、アシ
プレックス(旭化成社製:登録商標));カルボキシル
基含有パーフルオロカーボン(フレミオンS膜(旭硝子
社製));などが例示される。このうち、スルフォン化
ポリ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレ
ン)、アルキルスルフォン化ポリベンゾイミダゾールな
どの芳香族含有高分子を選択した場合、有機液体燃料の
透過を抑制でき、クロスオーバーによる電池効率の低下
を抑えることができる。
【0046】また、本発明における固体高分子電解質膜
114は、表面に凹凸構造を有する。
【0047】固体高分子電解質膜114の凹凸面は、た
とえば中心線平均粗さ(Ra)が好ましくは0.5nm
以上、より好ましくは1nm以上とすることができる。
また、Raは、好ましくは100nm以下、より好まし
くは50nm以下とすることができる。これにより、触
媒電極表面との密着性が顕著に改善される。
【0048】前記固体高分子電解質膜114の凹凸面
は、たとえば凹凸面の局部山頂の平均間隔(S)は、好
ましくは0.5nm以上、より好ましくは1nm以上と
することができる。また、前記Sは、好ましくは100
0nm以下、より好ましくは100nm以下とすること
ができる。これにより、触媒電極表面との密着性が顕著
に改善される。
【0049】ここで、前記中心線平均粗さ(Ra)およ
び前記局部山頂の平均間隔(S)は、JIS−B−06
01により規定され、たとえば、原子間力顕微鏡(AF
M)などを用いて測定することができる。
【0050】本実施形態における燃料極102および酸
化剤極108は、図2のように、燃料極102および酸
化剤極108は、触媒を担持した炭素粒子と固体高分子
電解質の微粒子とを含む触媒層106、触媒層112を
基体104、基体110上に形成した構成となってい
る。基体表面は撥水処理してもよい。
【0051】基体104、基体110としては、カーボ
ンペーパー、カーボンの成形体、カーボンの焼結体、焼
結金属、発泡金属などの多孔性基体を用いることができ
る。また、基体104、基体110の撥水処理にはポリ
テトラフルオロエチレンなどの撥水剤を用いることがで
きる。
【0052】燃料極102の触媒としては、白金、白金
とルテニウム、金、レニウムなどとの合金、ロジウム、
パラジウム、イリジウム、オスミウム、ルテニウム、レ
ニウム、金、銀、ニッケル、コバルト、リチウム、ラン
タン、ストロンチウム、イットリウムなどが例示され
る。一方、酸化剤極108の触媒としては、燃料極10
2の触媒と同様のものが用いることができ、上記例示物
質を使用することができる。なお、燃料極102および
酸化剤極108の触媒は同じものを用いても異なるもの
を用いてもよい。
【0053】触媒を担持する炭素粒子としては、アセチ
レンブラック(デンカブラック(電気化学社製:登録商
標)、XC72(Vulcan社製)など)、ケッチェンブラ
ック、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、ア
モルファスカーボンなどが例示される。炭素粒子の粒径
は、たとえば、0.01〜0.1μm、好ましくは0.
02〜0.06μmとする。
【0054】本発明において、燃料極102または酸化
剤極108を構成する固体高分子電解質は、電極表面に
おいて、触媒を担持した炭素粒子と固体高分子電解質膜
114を電気的に接続するとともに触媒表面に有機液体
燃料を到達させる役割を有しており、水素イオン伝導性
や水移動性が要求され、さらに、燃料極102において
はメタノール等の有機液体燃料透過性が求められ、酸化
剤極108においては酸素透過性が求められる。固体高
分子電解質はこうした要求を満たすためのものであり、
水素イオン伝導性や、メタノール等の有機液体燃料透過
性に優れる材料が好ましく用いられる。具体的には、ス
ルホン基、リン酸基などの強酸基や、カルボキシル基な
どの弱酸基などの極性基を有する有機高分子が好ましく
用いられる。
【0055】こうした有機高分子として、スルホン基含
有パーフルオロカーボン(ナフィオン(デュポン社
製)、アシプレックス(旭化成社製)など);カルボキ
シル基含有パーフルオロカーボン(フレミオンS膜(旭
硝子社製)など);ポリスチレンスルホン酸共重合体、
ポリビニルスルホン酸共重合体、架橋アルキルスルホン
酸誘導体、フッ素樹脂骨格およびスルホン酸からなるフ
ッ素含有高分子などの共重合体;アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルフォン酸のようなアクリルアミド類
とn−ブチルメタクリレートのようなアクリレート類と
を共重合させて得られる共重合体;などが例示される。
【0056】また、極性基の結合する対象の高分子とし
ては他に、ポリベンズイミダゾール誘導体、ポリベンズ
オキサゾール誘導体、ポリエチレンイミン架橋体、ポリ
サイラミン誘導体、ポリジエチルアミノエチルポリスチ
レン等のアミン置換ポリスチレン、ジエチルアミノエチ
ルポリメタクリレート等の窒素置換ポリアクリレート等
の窒素または水酸基を有する樹脂;シラノール含有ポリ
シロキサン、ヒドロキシエチルポリメチルアクリレート
に代表される水酸基含有ポリアクリル樹脂;パラヒドロ
キシポリスチレンに代表される水酸基含有ポリスチレン
樹脂;などを用いることもできる。
【0057】また、上記した高分子に対して、適宜、架
橋性の置換基、例えば、ビニル基、エポキシ基、アクリ
ル基、メタクリル基、シンナモイル基、メチロール基、
アジド基、ナフトキノンジアジド基を導入してもよい。
【0058】ここで、クロスオーバー抑制の観点から
は、前記固体高分子電解質膜114または燃料極10
2、酸化剤極108中の固体高分子電解質を、いずれ
も、有機液体燃料の透過性の低い材料を用いることが好
ましい。たとえば、スルフォン化ポリ(4−フェノキシ
ベンゾイル−1,4−フェニレン)、アルキルスルフォ
ン化ポリベンゾイミダゾールなどの芳香族縮合系高分子
により構成することが好ましい。
【0059】本発明に係る燃料電池の燃料としては、液
体有機燃料や水素含有ガスを用いることができる。この
うち、液体有機燃料を用いる構成とした場合、液体燃料
のクロスオーバーを抑制しつつ電池効率の向上を図るこ
とができ、本発明の効果がより顕著に発揮される。
【0060】本発明における燃料電池用固体高分子電解
質膜114、および燃料電池100の作製方法は特に制
限がないが、たとえば以下のようにして作製することが
できる。
【0061】本発明における固体高分子電解質膜114
は、用いる材料に応じて適宜な方法を採用して作製する
ことができる。たとえば固体高分子電解質膜114を有
機高分子材料で構成する場合、有機高分子材料を溶媒に
溶解ないし分散した液体を、ポリテトラフルオロエチレ
ン等の剥離性シート等の上にキャストして乾燥させるこ
とにより得ることができる。
【0062】ここで、上記剥離性シート表面に、凹凸構
造を有する物質を用いることにより、乾燥後の固体高分
子電解質膜114表面に求める凹凸構造を有する膜を得
ることができる。
【0063】さらに、固体高分子電解質膜溶液または分
散液をキャスト後、乾燥前に凹凸構造を有する剥離性シ
ート等を上部に接触させることによっても、乾燥後の固
体高分子電解質膜114表面に求める凹凸構造を有する
膜を得ることができる。
【0064】上記の方法で用いる剥離性シート等は、た
とえば中心線平均粗さ(Ra)が、好ましくは0.5n
m以上、より好ましくは1nm以上とすることができ
る。また、前記Raは、好ましくは100nm以下、よ
り好ましくは50nm以下とすることができる。これに
より、前記固体高分子電解質膜114表面に好ましい凹
凸が付与される。
【0065】また、前記剥離シートの凹凸面は、たとえ
ば凹凸面の局部山頂の平均間隔(S)0.5nm以上、
好ましくは1nm以上とすることができる。また、局部
山頂の平均間隔(S)は、1000nm以下、好ましく
は100nm以下とすることができる。これにより、前
記固体高分子電解質膜114表面に好ましい凹凸が付与
される。
【0066】本発明における固体高分子電解質膜114
の作製において、上記のキャスト法により表面が平滑な
固体高分子電解質膜114を作製した後、表面に凹凸構
造を形成させる方法として、たとえば固体高分子電解質
膜114の表面に他の物質をこすりつける方法があげら
れる。こすりつける物質として、たとえば繊維、繊維の
束、布、等の素材を用いることができる。こすりつける
物質の繊維の太さは、たとえば、0.5nm以上1μm
以下とすることができる。
【0067】また、別の方法として、固体高分子電解質
膜114の表面にイオンを照射する方法がある。照射す
るイオンとしては、たとえばアルゴンイオンが例示さ
れ、たとえば、10−2Torr以下の真空中、入射角
1〜45度の低入射角照射を行うことができる。
【0068】さらに、固体高分子電解質膜114の表面
に凹凸構造を形成させる別の方法に、酸素処理する方法
があり、たとえば、プラズマ酸素アッシャーを用いるこ
とができる。プラズマ照射条件は凹凸の程度等に応じて
適宜選択されるが、たとえば、1Torr以下の真空
中、100W以上500W以下のRFプラズマを1〜2
0分照射することにより好適な凹凸構造が得られる。
【0069】燃料極102および酸化剤極108の触媒
の炭素粒子への担持は、一般的に用いられている含浸法
によって行うことができる。次に触媒を担持させた炭素
粒子と固体高分子電解質を溶媒に分散させ、ペースト状
とした後、これを基体に塗布、乾燥させることによって
燃料極102および酸化剤極108を得ることができ
る。ここで、炭素粒子の粒径は、たとえば0.01〜
0.1μmとする。触媒粒子の粒径は、たとえば1nm
〜10nmとする。また、固体高分子電解質粒子の粒径
は、たとえば0.05〜1μmとする。炭素粒子と固体
高分子電解質粒子とは、たとえば、重量比で2:1〜4
0:1の範囲で用いられる。また、ペースト中の水と溶
質との重量比は、たとえば、1:2〜10:1程度とす
る。基体へのペーストの塗布方法については特に制限が
ないが、たとえば、刷毛塗り、スプレー塗布、およびス
クリーン印刷等の方法を用いることができる。ペースト
は、約1μm〜2mmの厚さで塗布される。ペーストを
塗布した後、使用するフッ素樹脂に応じた加熱温度およ
び加熱時間で加熱し、燃料極または酸化剤極が作製され
る。加熱温度および加熱時間は、用いる材料によって適
宜に選択されるが、たとえば、加熱温度100℃〜25
0℃、加熱時間30秒間〜30分とすることができる。
【0070】以上のようにして作製した表面に凹凸を有
する上記固体高分子電解質膜114を、上記燃料極10
2および上記酸化剤極108で挟み、ホットプレスし、
触媒電極−固体高分子電解質膜接合体を得る。このと
き、両電極の触媒が設けられた面と固体高分子電解質膜
とが接するようにする。ホットプレスの条件は、材料に
応じて選択されるが、固体高分子電解質膜114や電極
表面の固体高分子電解質を軟化点やガラス転移のある有
機高分子で構成する場合、これらの高分子の軟化温度や
ガラス転移温度を超える温度とすることができる。具体
的には、例えば、温度100〜250℃、圧力1〜10
0kg/cm、時間10秒〜300秒とする。
【0071】
【実施例】以下に本発明の固体高分子電解質膜を用いた
固体高分子電解質型燃料電池及びその製造方法を実施例
によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れない。
【0072】[実施例1]本実施例では、スルホン化ポ
リ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレン)
膜を作製し、この表面を改質したものを固体高分子電解
質膜として用いた。すなわち、スルホン化ポリ(4−フ
ェノキシベンゾイル−1,4−フェニレン)をイソプロ
パノールに溶解し、キャスト法により大きさ10cm×
10cm、厚さ50μmの膜を複数作製した。
【0073】次に、膜の両面に、太さ300〜500n
mのナイロン系有機物繊維をこすり付けて凹凸を付与し
た。こうして得られた複数の固体高分子電解質膜の凹凸
の程度を評価したところ、膜表面の中心線平均粗さ(R
a)は1nmから100nmの範囲であった。また、上
記膜表面の局部山頂の平均間隔(S)は、1nmから1
00nmの範囲であった。
【0074】触媒電極中の固体高分子電解質には、アル
コール溶液に固体高分子電解質を分散させたアルドリッ
チ・ケミカル社製の5wt%ナフィオン溶液を用いた。
また、触媒には炭素微粒子(デンカブラック;電気化学
社製)に粒子径3〜5nmの白金を重量比で50%担持
させた触媒担持炭素微粒子を使用した。この固体高分子
電解質分散液と触媒担持炭素微粒子とを重量比で1:2
の割合で混ぜ、50℃にて3時間超音波分散器で分散す
ることによりペースト状にした。このペーストをガス拡
散層となるカーボンペーパー(東レ社製:TGP−H−
120)上にスクリーン印刷法で塗布した後、100℃
にて加熱乾燥し、固体高分子電解質−触媒複合電極を作
製した。得られた電極表面の白金量は0.1〜0.4m
g/cm となった。
【0075】次に、この複合電極を上に記載のスルホン
化ポリ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレ
ン)膜の両面に温度100〜150℃、圧力10〜50
kg/cmでホットプレスし、触媒電極−固体高分子
電解質膜接合体を作製した。なお、この際、スルホン化
ポリ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレ
ン)膜として前記のように表面処理した膜と未処理の膜
を用いることにより、2種類の接合体を作製した。
【0076】これらの接合体各10サンプルを10v/
v%メタノール水溶液に24時間浸漬後、100℃にて
乾燥した。得られたサンプルについてテープによる剥離
試験を行った結果、未処理の膜ではすべて触媒電極が固
体高分子電解質膜より剥離したが、表面処理した膜を用
いた場合にはすべて剥離せず、上記表面処理によって固
体高分子電解質膜と触媒電極との接合強度が顕著に上昇
していることが確認された。
【0077】次に、上で作製した触媒電極−固体高分子
電解質膜接合体をそれぞれ燃料電池の単セル測定用装置
にセットし、特性評価用単セルを作製した。このセル
に、10v/v%メタノール水溶液と酸素ガスを供給
し、1気圧、室温下における電流電圧特性を測定した。
ここで、メタノール水溶液と酸素ガスの供給量はそれぞ
れ2cc/min、及び、30cc/minである。そ
の結果、未処理の膜を用いた場合の電流密度100mA
/cmでの電池電圧は350mV程度であったが、前
記の表面処理を行った膜を用いた場合には電池電圧が4
20mV程度の高い出力が得られた。このことから、上
記表面処理により固体高分子電解質膜と触媒電極との接
合面での抵抗上昇による出力低下を抑制することが確か
められた。
【0078】[実施例2]実施例1と同様にキャスト法
によりスルホン化ポリ(4−フェノキシベンゾイル−
1,4−フェニレン)膜を複数作製した後、上記膜の両
面にアルゴンイオンを照射による表面改質を施すことに
より凹凸を付与した。こうして得られた複数の固体高分
子電解質膜の凹凸の程度を評価したところ、膜表面の中
心線平均粗さ(Ra)は1nmから10nmの範囲であ
った。また、上記膜表面の局部山頂の平均間隔(S)
は、1nmから10nmの範囲であった。ここで、アル
ゴンイオンは10−4Torrの真空中、加速電圧50
V、入射角20度で10分照射した。また、本実施例に
おいては比較のため、固体高分子電解質膜に従来用いら
れているデュポン社製固体高分子電解質膜ナフィオン1
12も用いた。
【0079】固体高分子電解質−触媒複合電極、及び、
触媒電極−固体高分子電解質膜接合体は実施例1と同様
の方法により作製した。本実施例においても、固体高分
子電解質膜であるスルホン化ポリ(4−フェノキシベン
ゾイル−1,4−フェニレン)膜には実施例1同様表面
処理した膜と未処理の膜を用い、2種類の接合体を作製
した。さらに、本実施例では固体高分子電解質膜にデュ
ポン社製固体高分子電解質膜ナフィオン112を用いた
触媒電極−固体高分子電解質膜接合体も作製し、上記2
種類のスルホン化ポリ(4−フェノキシベンゾイル−
1,4−フェニレン)膜を用いた場合との特性比較を行
った。
【0080】これらの接合体各10サンプルを10v/
v%メタノール水溶液に24時間浸漬後、100℃にて
乾燥した。得られたサンプルについてテープによる剥離
試験を行った結果、表面処理を行わなかったスルホン化
ポリ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレ
ン)膜を用いた接合体サンプルはすべて触媒電極が固体
高分子電解質膜より剥離したが、アルゴン照射により表
面処理したスルホン化ポリ(4−フェノキシベンゾイル
−1,4−フェニレン)膜を用いた接合体サンプルはす
べて剥離せず、上記表面処理によって固体高分子電解質
膜と触媒電極との接合強度が顕著に上昇していることが
確認された。
【0081】次に、上で作製した触媒電極−固体高分子
電解質膜接合体をそれぞれ燃料電池の単セル測定用装置
にセットし、特性評価用単セルを作製した。このセル
に、30v/v%メタノール水溶液と酸素ガスを供給
し、1気圧、室温下における電流電圧特性を測定した。
ここで、メタノール水溶液と酸素ガスの供給量はそれぞ
れ2cc/min、及び、30cc/minである。そ
の結果、表面未処理の膜を用いた場合の電流密度100
mA/cmでの電池電圧は350mV程度であった
が、前記の表面処理を行った膜を用いた場合には電池電
圧が440mV程度の高い出力が得られた。一方、固体
高分子電解質膜を従来用いられているナフィオン112
としたセルの電池電圧は300mV程度であった。以上
のことから、本発明で得られる触媒電極−固体高分子電
解質膜接合体は従来用いられている固体高分子電解質膜
を用いた場合と比べ、高メタノール濃度で生じるクロス
オーバーを抑制することがわかった。さらに、固体高分
子電解質膜表面に上記処理を施すことにより、固体高分
子電解質膜と触媒電極との接合面での抵抗上昇による出
力低下を抑制し、燃料電池セルの出力が向上することが
確かめられた。
【0082】[実施例3]実施例1、2と同様に、キャ
スト法によりスルホン化ポリ(4−フェノキシベンゾイ
ル−1,4−フェニレン)膜を複数作製し、この表面を
改質したものを固体高分子電解質膜として用いた。薄膜
の両表面に0.1Torrの酸素雰囲気で400WのR
Fプラズマを10分照射することによる酸素プラズマア
ッシャー処理を施し凹凸を付与した。こうして得られた
複数の固体高分子電解質膜の凹凸の程度を評価したとこ
ろ、膜表面の中心線平均粗さ(Ra)は1nmから10
nmの範囲であった。また、上記膜表面の局部山頂の平
均間隔(S)は、1nmから10nmの範囲であった。
固体高分子電解質−触媒複合電極、及び、触媒電極−固
体高分子電解質膜接合体は実施例1、2と同様の方法に
より作製した。本実施例においても、固体高分子電解質
膜であるスルホン化ポリ(4−フェノキシベンゾイル−
1,4−フェニレン)膜には実施例1同様表面処理した
膜と未処理の膜を用い、2種類の接合体を作製した。
【0083】これらの接合体各10サンプルを10v/
v%メタノール水溶液に24時間浸漬後、100℃にて
乾燥した。得られたサンプルについてテープによる剥離
試験を行った結果、表面処理を行わなかったスルホン化
ポリ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレ
ン)膜を用いた接合体サンプルはすべて触媒電極が固体
高分子電解質膜より剥離したが、酸素プラズマアッシャ
ーによって表面処理したスルホン化ポリ(4−フェノキ
シベンゾイル−1,4−フェニレン)膜を用いた接合体
サンプルはすべて剥離せず、上記表面処理によって固体
高分子電解質膜と触媒電極との接合強度が顕著に上昇し
ていることが確認された。
【0084】次に、上で作製した触媒電極−固体高分子
電解質膜接合体をそれぞれ燃料電池の単セル測定用装置
にセットし、特性評価用単セルを作製した。このセル
に、50v/v%メタノール水溶液と酸素ガスを供給
し、1気圧、室温下における電流電圧特性を測定した。
ここで、メタノール水溶液と酸素ガスの供給量はそれぞ
れ2cc/min、及び、30cc/minである。そ
の結果、表面未処理の膜を用いた場合の電流密度100
mA/cmでの電池電圧は350mV程度であった
が、前記の表面処理を行った膜を用いた場合には電池電
圧が400mV程度の高い出力が得られたことから、上
記表面処理により固体高分子電解質膜と触媒電極との接
合面での抵抗上昇による出力低下を抑制し、高メタノー
ル濃度で生じるクロスオーバーも生じず、燃料電池セル
の出力が向上することが確かめられた。
【0085】なお、以上の実施例では固体高分子電解質
としてアルドリッチ・ケミカル社製のナフィオン溶液を
用いたが、上記実施例に限定されるものではない。
【0086】以上の各実施例から、本発明により電池特
性が大幅に向上することが明らかになった。すなわち、
本発明による実施例では、固体高分子電解質膜に凹凸面
を形成することにより、触媒電極表面と固体高分子電解
質膜との界面における密着性を高め、電池特性の向上お
よび電池の信頼性の向上することができた。さらに、燃
料中のメタノール濃度が高い場合においても、触媒電極
表面における水素イオン伝導性等を良好に維持しつつ、
メタノールのクロスオーバーを抑制することができた。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、凹
凸面を有する固体高分子電解質膜を用いるため、触媒電
極との界面において良好な密着性が得られる。このた
め、前記触媒電極表面と前記固体高分子電解質膜との界
面における密着性を高め、電池特性の向上および電池の
信頼性を向上させることができる。また、触媒電極表面
における水素イオン伝導性や有機液体燃料の透過性等を
良好に維持しつつ、有機液体燃料のクロスオーバーを抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における燃料電池の単セル
構造を模式的に示した断面図である。
【図2】本発明の燃料電池の一例における燃料極、酸化
剤極および固体高分子電解質膜を模式的に表した断面図
である。
【符号の説明】
100 燃料電池 101 単セル構造 102 燃料極 104 基体 106 触媒層 108 酸化剤極 110 基体 112 触媒層 114 固体高分子電解質膜 120 燃料極側エンドプレート 122 酸化剤極側エンドプレート 124 燃料 126 酸化剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒島 貞則 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 島川 祐一 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 眞子 隆志 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 木村 英和 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 今井 英人 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 久保 佳実 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA08 BB02 BB04 BB08 CX05 EE18 HH03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸面を有する固体高分子電解質膜と、
    前記固体高分子電解質膜の前記凹凸面に接合された触媒
    電極と、を備えたことを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料電池において、前
    記凹凸面の中心線平均粗さ(Ra)が0.5nm≦Ra
    ≦100nmの値を有することを特徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の燃料電池にお
    いて、前記凹凸面の局部山頂の平均間隔(S)が0.5
    nm≦S≦1000nmであることを特徴とする燃料電
    池。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載の燃料電
    池において、前記凹凸面は繊維をこすりつけることによ
    って形成されたものであることを特徴とする燃料電池。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3いずれかに記載の燃料電
    池において、前記凹凸面はイオン照射により形成された
    ものであることを特徴とする燃料電池。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3いずれかに記載の燃料電
    池において、前記凹凸面はプラズマ処理により形成され
    たものであることを特徴とする燃料電池。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6いずれかに記載の燃料電
    池において、前記触媒電極は、触媒物質および固体高分
    子電解質を含む触媒層を有し、該触媒層と前記固体高分
    子電解質膜の前記凹凸面が接合してなることを特徴とす
    る燃料電池。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7いずれかに記載の燃料電
    池において、前記触媒層を構成する固体高分子電解質
    は、固体高分子電解質膜を構成する高分子化合物または
    その誘導体からなることを特徴とする燃料電池。
  9. 【請求項9】 固体高分子電解質膜の少なくとも一方の
    面に、繊維をこすりつけることによって凹凸面を形成す
    る工程を含むことを特徴とする燃料電池用固体高分子電
    解質膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 固体高分子電解質膜の少なくとも一方
    の面に、イオン照射によって凹凸面を形成する工程を含
    むことを特徴とする燃料電池用固体高分子電解質膜の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 固体高分子電解質膜の少なくとも一方
    の面に、プラズマ処理によって凹凸面を形成する工程を
    含むことを特徴とする燃料電池用固体高分子電解質膜の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11いずれかに記載の燃
    料電池用固体高分子電解質膜の製造方法において、前記
    凹凸面の中心線平均粗さ(Ra)が0.5nm≦Ra≦
    100nmの値を有することを特徴とする燃料電池用固
    体高分子電解質膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12いずれかに記載の燃
    料電池用固体高分子電解質膜の製造方法において、前記
    凹凸面の局部山頂の平均間隔(S)が0.5nm≦S≦
    1000nmの値を有することを特徴とする燃料電池用
    固体高分子電解質膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至13いずれかに記載の燃
    料電池用固体高分子電解質膜の製造方法によって固体高
    分子電解質膜を得る工程と、触媒物質を担持した導電粒
    子と固体高分子電解質を含む粒子とを含有する塗布液を
    基体上に塗布して触媒層を形成し触媒電極を作製する工
    程と、前記固体高分子電解質膜と前記触媒電極とを当接
    させた状態で、前記固体高分子電解質膜と前記触媒電極
    とを圧着する工程と、を含むことを特徴とする、燃料電
    池の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の燃料電池の製造方
    法において、前記触媒層を構成する固体高分子電解質と
    して、固体高分子電解質膜を構成する高分子化合物また
    はその誘導体を用いることを特徴とする燃料電池の製造
    方法。
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