JP2006236757A - 膜電極接合体用高分子電解質膜、その製造方法、膜電極接合体および燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高分子電解質膜の少なくとも片面側に、前記高分子電解質膜ポリマーのイオン交換容量よりも大きなイオン交換容量を持つ電解質膜形成性ポリマーからなる凸部が形成された膜電極接合体用高分子電解質膜であって、前記凸部が前記高分子電解質膜を基準にして0.01〜30μmの高さで、かつ密度が100個/mm2以上であることを特徴とする膜電極接合体用高分子電解質膜。
【選択図】図3
Description
しかしながら、このような接合方法は、一般的に用いられるホットプレスによる方法に比べて煩雑な手法であることから、より簡便な方法が求められている。
(1) 高分子電解質膜の少なくとも片面側に、前記高分子電解質膜のイオン交換容量よりも大きなイオン交換容量を持つ電解質膜形成性ポリマーからなる凸部が形成された膜電極接合体用高分子電解質膜であって、前記凸部が前記高分子電解質膜を基準にして0.01〜30μmの高さで、かつ密度が100個/mm2以上であることを特徴とする膜電極接合体用高分子電解質膜である。
(2) 前記凸部の高さ方向の断面形状が円形、略円形、楕円形、山形、四角形、台形、星形、これらの複合形のいずれか又はこれらが混在した形状であることを特徴とする(1)に記載の膜電極接合体用高分子電解質膜である。
(3) 前記高分子電解質膜のイオン交換容量が0.1〜2.0meq/gの範囲にあり、前記凸部のイオン交換容量が、少なくとも前記高分子電解質膜のイオン交換容量よりも大きく、かつ0.8〜3.5meq/gの範囲にあることを特徴とする(1)に記載の膜電極接合体用高分子電解質膜である。
(4) 前記凸部による前記高分子電解質膜の被覆率が、前記高分子電解質膜の面積に対して25〜95%であることを特徴とする(1)に記載の膜電極接合体用高分子電解質膜である。
(5) 前記高分子電解質が炭化水素系高分子電解質であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の膜電極接合体用高分子電解質膜である。
(6) 基材としての高分子電解質膜の少なくとも片面側に電解質膜形成性ポリマーからなる凸部を形成させるに際し、前記高分子電解質膜上に電解質膜形成性ポリマーの溶液又は分散液を噴霧又はスクリーン印刷で付与するか又は離形性支持体上に前記電解質膜形成性ポリマーの溶液又は分散液を噴霧又はスクリーン印刷で付与後、前記高分子電解質膜上に転写することにより凸部を形成させることを特徴とする膜電極接合体用高分子電解質膜の製造方法である。
(7) (1)〜(5)のいずれかに記載の膜電極接合体用高分子電解質膜と、少なくとも触媒を含む電極とが接合された膜電極接合体である。
(8) (7)に記載の膜電極接合体を用いた燃料電池である。
本発明の膜電極接合体用高分子電解質膜は、基材としての高分子電解質膜の少なくとも片面側に、該高分子電解質膜のイオン交換容量よりも大きなイオン交換容量を持つ電解質膜形成性ポリマーからなる凸部が形成されてなる高分子電解質膜である。なお、以下に本発明においては、凸部が形成される前の高分子電解質膜を基材高分子電解質膜、凸部が形成されてなる高分子電解質膜を接合用高分子電解質膜と表記する。
該凸部は、基材高分子電解質膜表面を基準にして高さが0.01〜30μmであり、該凸部の密度(数)が100個/mm2以上である。
これらの形状であることによっても、膜と電極との接合性が改善される。またこれらの形状は単一層である必要はなく、重なって形成されていても良い。
さらに、印刷法や転写などの制御した被覆方法によれば、四角形や台形や三角形や長方形などに代表されるような、特に限定されない幾何学的な形状とすることやこれらの突起を規則的に配列させることも可能である。
すなわち、基材高分子電解質膜のイオン交換容量が0.1〜2.0meq/gの範囲にあることによって、水やメタノールに対する耐膨潤性に優れて膜の形態安定性を発現させ、基材高分子電解質膜よりイオン交換容量が大きい電解質膜形成性ポリマーからなる凸部を形成することによって接合性を改善し、形態安定性と接合性とを両立させることが可能となる。
前記凸部の基材高分子電解質膜上における被覆率の求め方は特に限定されないが、接合用高分子電解質膜上面から撮影した電子顕微鏡写真から求める方法が簡便である。別の手法として、フィルム表面に存在する凸部の表面積を、3次元形状測定装置(マイクロマップ社製、TYPE550など)を用いても算出することも可能である。
基材高分子電解質膜が、イオン交換容量の大きいポリマーで完全に覆われると、表面ポリマーの影響で基材高分子電解質膜の特性も変化してしまうが、不連続的に部分的に覆われた場合には、意外にも基材高分子電解質膜の特性はそのままに維持した状態で電極との接合性を改善することができる。
実際の表面積の増加は、例えばSEMやAMFによる高分子電解質膜の断面形状や表面の状態から容易に観察することができる。またマイクロマップなどの表面観察も有効である。さらには吸着を利用した測定なども可能である。例えば表面観察で凹凸の形成が認められる場合、表面積が増大したことがわかる。
本発明において、上記2,6−ジクロロベンゾニトリルおよび2,4−ジクロロベンゾニトリルは、異性体の関係にあり、いずれを用いたとしても良好なプロトン伝導性、耐熱性、加工性および寸法安定性を達成することができる。その理由としては両モノマーとも反応性に優れるとともに、小さな繰り返し単位を構成することで分子全体の構造をより硬いものとしていると考えられる。
なお、本発明における膜形成性とは、それ単独で製膜できることを意味するが、製膜された膜は、支持体がない状態でも膜の形状をなし、それを安定に取扱える程度に高分子化されてていることが、基材である高分子電解質膜との接着性の点で好ましい。
基材への処理は、片面処理、両面処理あるいは両面同時処理であってもよい。また、ノズルと基材高分子電解質膜間の距離も適宜選択できる。距離が近いほど一つの凸部が占める面積が拡くなりやすく、遠くなるほど小さい面積になりやすい。噴霧粒子の接着性を高めるために、熱的・機械的あるいは電気的な力を利用することもできる。例えば噴霧塗布後に熱処理やプレス処理を行うこともできるし、電気的な力により粒子を加速することも可能である。
触媒への被毒性や触媒インクとしての取り扱い性などを考慮すると、炭素数が6以下から構成される溶媒が好ましく、アルコール系溶媒としては、特にエタノール、イソプロパノール、ブタノール、2−メトキシエタノール、2−エトシキエタノールなどは好適に使用できる。またエーテル系溶媒としては、エチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、メチラールなどは好適に使用できる。またケトン系溶媒としては、ジエチルケトンなどが選択可能である。また、これらに水を加えた系はより良好な例である。
本発明の接合体用電解質膜と電極との接合体の製造方法としては、接合体用電解質膜に対して両側から電極の触媒層面が接するように挟み込んだ後、120℃以上などの温度で加熱、加圧するホットプレス法は適切な方法の一つであるが、スプレーやインクジェットなどの手法で電解質膜上に直接触媒層を形成することも可能である。
電極中の空孔率は特に制限されるものではない。またフッ素系結着剤やポリプロピレンやポリエチレンなどに代表される疎水性化合物の含浸など、ガス拡散層および触媒層のガス拡散性をコントロールするための手法なども好適に利用できる。
<電解質膜の膜厚>
電解質膜の厚みは、市販のマイクロメーター(Mitutoyo マイクロメーター 0.001mm)を用いて測定した。室温が20℃で湿度が30±5RH%にコントロールされた測定室内で24時間以上静置した電解質膜を5×5cmの大きさに切断したサンプルに対して、20箇所の厚みを測定し、その平均値を膜厚とした。
イオン交換容量(IEC)としては、イオン交換膜に存在する酸型の官能基量を測定した。まずサンプル調整として、サンプル片(5×5cm)を80℃のオーブンで窒素気流下2時間乾燥し、さらにシリカゲルを充填したデシケータ中で30分間放置冷却した後、乾燥重量を測定した(Ws)。次いで、200mlの密閉型のガラス瓶に、200mlの1mol/l塩化ナトリウム-超純水溶液と秤量済みの前記サンプルを入れ、密閉したまま、室温で24時間攪拌した。次いで、溶液30mlを取り出し、10mMの水酸化ナトリウム水溶液(市販の標準溶液)で中和滴定し、滴定量(T)より下記式を用いて、IECを求めた。
IEC(meq/g)=10T/(30Ws)×0.2
(Tの単位:ml、Wsの単位:g)
自作測定用プローブ(テフロン(登録商標)製)上で短冊状膜試料の表面に白金線(直径:0.2mm)を押しあて、恒温槽に満たした25℃の超純水中に試料を保持し、白金線間のインピーダンスをSOLARTRON社1250FREQUENCY RESPONSE ANALYSERにより測定した。極間距離を変化させて測定し、極間距離とC−Cプロットから見積もられる抵抗測定値をプロットした勾配から以下の式により膜と白金線間の接触抵抗をキャンセルした導電率を算出した。
導電率[S/cm]=1/膜幅[cm]×膜厚[cm]×抵抗極間勾配[Ω/cm]
高分子電解質膜のメタノール透過速度およびメタノール透過係数は、以下の方法で測定した。25℃に調整した5モル/リットルのメタノール水溶液(メタノール水溶液の調整には、市販の試薬特級グレードのメタノールと超純水(18MΩ・cm)を使用)に24時間浸漬した高分子電解質膜をH型セルに挟み込み、セルの片側に100mlの5モル/リットルのメタノール水溶液を、他方のセルに100mlの超純水を注入し、25℃で両側のセルを撹拌しながら、高分子電解質膜を通って超純水中に拡散してくるメタノール量をガスクロマトグラフにより測定することで算出した(高分子電解質膜の面積は、2.0cm2)。
なお具体的には、超純水を入れたセルのメタノール濃度変化速度[Ct](mmol/L/s)より以下の式を用いて算出した。
メタノール透過速度[mmol/m2/s]=(Ct[mmol/L/s]× 0.1[L])/2×10-4[m2]
メタノール透過係数[mmol/m/s]=メタノール透過速度[mmol/m2/s]×膜厚[m]
室温が20℃で湿度が30±5RH%にコントロールされた測定室内で24時間以上静置した高分子電解質膜を5×5cmの大きさに切断しサンプルを準備した。25℃、30重量%のメタノール水溶液にサンプルを浸積し、3時間経過後に取り出した。取り出した直後の濡れた状態で測定した面積(Aw)から下記式により膨潤率を算出した。
膨潤率[%]=(Aw[cm2]−25[cm2])/25[cm2]×100[%]
サンプル表面を走査型電子顕微鏡を用いて、表面の凸部形態を観察し、凸部の形状、凸部の密度(数)及び凸部の被覆率(%)を求めた。なお、凸部の密度(数)は、一定面積(0.125mm×0.094mm)で25カ所、測定場所を変えて測定し、1mm2当りに換算した。
また、凸部の高さは、常法により凸部断面を走査型電子顕微鏡で写真撮影し、断面形状を観察することで凸部の高さを測定した。
デュポン社製20%ナフィオン(登録商標)溶液3.75mlに、市販の54%白金/ルテニウム触媒担持カーボン2gと、少量の超純水およびイソプロパノールを加え、均一になるまで撹拌し、触媒ペーストを調製した。この触媒ペーストを、東レ製カーボンペーパーTGPH−060に白金の付着量が1.7mg/cm2になるようにアプリケーターを用いて均一に塗布・乾燥して、アノード用の触媒層付きガス拡散層を作製した。
また、同様の手法で、白金/ルテニウム触媒担持カーボンに替えて市販の40%白金触媒担持カーボンを用いて、別途疎水化した前記カーボンペーパー上に電極触媒層を形成することで、カソード用の触媒層付きガス拡散層を作製した(20%ナフィオン溶液と40%白金触媒担持カーボンの混合比は、重量比で3.75:2。1.1mg−白金/cm2)。
上記2種類の触媒層付きガス拡散層の間に、電解質膜を、触媒層が膜に接するように挟み、ホットプレスにより加圧、加熱することにより、電解質膜と電極との接合体(MEA)を作製した。このMEAを市販のガスケットに挟み込んだ後、自社製の評価用燃料電池セルに組み込んでセル温度40℃で、アノードに40℃の濃度15重量%のメタノール水溶液を、カソードに乾燥空気をそれぞれ供給しながら、電流密度0.1A/cm2で放電試験を行った際の電圧を調べた。
測定は、運転開始後、3時間後および300時間後の値を代表値として評価した。なおガスケットと電極との間の隙間が大きいと発電性能が低下することから、隙間は可能な限りなくなるよう調整した。
モル比で1.00:2.03:3.04:4.54となるように、3,3'−ジスルホ−4,4'−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩、2,6−ジクロロベンゾニトリル、4,4'−ビフェノール、炭酸カリウムの混合物を調整し、その混合物14.5gをモリキュラーシーブ3.57gと共に100ml四つ口フラスコに計り取り、窒素を流した。溶媒としてはNMPを使用した。156℃で一時間撹拌した後、反応温度を190〜200℃に上昇させて系の粘性が十分上がるのを目安に反応を続けた(約5時間)。放冷の後、沈降しているモレキュラーシーブを除いて水中にストランド状に沈殿させた。
得られたポリマーは、沸騰させた超純水中で1時間洗浄した後、乾燥した。ポリマーの30%NMP溶液を調整した。水中への沈殿過程〜NMPへの溶解過程を2回繰り返すことにより、ポリマーの洗浄を行った。次いで流延法によってポリマー溶液を薄く引き延ばし、80℃次いで130℃で5時間乾燥することフィルムを作製した。
さらに、2mol/lの硫酸水溶液中に一晩時間浸漬し、水洗5回後、室温で乾燥することで電解質膜1を作製した。また、この際出発原料のモル比を変えることによって、異なるイオン交換容量(酸性官能基量)を有する各種電解質膜も作製した。
高分子電解質膜の物性を表1に示す。なお、比較のために、ナフィオン膜の物性を評価した結果も表1に示す。
図1において、ナフィオン膜と電解質膜1は、ほぼ同じ直線に乗り、良好に接合していることを示している(僅かにナフィオン膜の方が抵抗が小さいので、より良好な接合性を示している。)。よりイオン交換容量の小さい電解質膜2および3の電解質膜においては、電池の抵抗が大きく、良好な接合体となっていないことを示している(特に電解質膜3で顕著)。
そこで、本発明においては、このような接合性を改善するために、各電解質膜に凸部を形成する。
高分子電解質膜の作成例に記載した手法により作製した高分子電解質膜(ただしイオン交換容量:1.82meq/g)を、超純水と1,2−ジメトキシエタンの混合溶液(超純水が15重量%)に加え、混合撹拌することによって、前記電解質膜1〜3よりもイオン交換容量の高い電解質膜形成性ポリマーを含む液(ポリマー濃度で3重量%)を得た。得られた液体は、外観上均一な液体であり、E型粘度計でこの粘性を調べると、ニュートン粘性を示した。粘度(30℃)は、約0.1Pa・sであった。得られた液体を絵画用のエアースプレーにより霧状にしてノズルから表1の各高分子電解質膜に噴霧することによって実施例1〜3の高分子電解質膜を作製した。
なお、噴霧塗布を行った際、高分子電解質膜の膨潤による変形はほとんど観察されなかった。このことは、各高分子電解質膜は、単に水を噴霧した場合には、膜が大きく膨潤し、変形してしまう膜であることを確認しているので、本発明における凸部形成過程においては、水を含む混合溶媒は、蒸発速度が速く、噴霧されて各高分子電解質膜に到達する前か到達直後には、その多くが蒸発していることを示している。
このようにして高分子電解質膜の両面に凸部を形成することで、本発明の膜電極接合体用電解質膜を得た。その物性を表3に示す。
また、電解質膜2と同じ組成で厚みの異なる高分子電解質膜に対しても実施例1と同様の手法で凸部を作製した接合用高分子電解質膜(実施例4)の評価結果も図2に示した。
2:電解質膜(基材)
Claims (8)
- 高分子電解質膜の少なくとも片面側に、前記高分子電解質膜のイオン交換容量よりも大きなイオン交換容量を持つ電解質膜形成性ポリマーからなる凸部が形成された膜電極接合体用高分子電解質膜であって、前記凸部が前記高分子電解質膜を基準にして0.01〜30μmの高さで、かつ密度が100個/mm2以上であることを特徴とする膜電極接合体用高分子電解質膜。
- 前記凸部の高さ方向の断面形状が円形、略円形、楕円形、山形、四角形、台形、星形、これらの複合形のいずれか又はこれらが混在した形状であることを特徴とする請求項1に記載の膜電極接合体用高分子電解質膜。
- 前記高分子電解質膜のイオン交換容量が0.1〜2.0meq/gの範囲にあり、前記凸部のイオン交換容量が、少なくとも前記高分子電解質膜のイオン交換容量よりも大きく、かつ0.8〜3.5meq/gの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の膜電極接合体用高分子電解質膜。
- 前記凸部による前記高分子電解質膜の被覆率が、前記高分子電解質膜の面積に対して25〜95%であることを特徴とする請求項1に記載の膜電極接合体用高分子電解質膜。
- 前記高分子電解質が炭化水素系高分子電解質であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の膜電極接合体用高分子電解質膜。
- 基材としての高分子電解質膜の少なくとも片面側に電解質膜形成性ポリマーからなる凸部を形成させるに際し、前記高分子電解質膜上に電解質膜形成性ポリマーの溶液又は分散液を噴霧又はスクリーン印刷で付与するか又は離形性支持体上に前記電解質膜形成性ポリマーの溶液又は分散液を噴霧又はスクリーン印刷で付与後、前記高分子電解質膜上に転写することにより凸部を形成させることを特徴とする膜電極接合体用高分子電解質膜の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかの膜電極接合体用高分子電解質膜と、少なくとも触媒を含む電極とが接合された膜電極接合体。
- 請求項7に記載の膜電極接合体を用いた燃料電池。
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JP5130471B2 (ja) | 2013-01-30 |
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