JP4729857B2 - イオン交換膜 - Google Patents
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Description
メタノール透過係数[μmol/m/s]=α×(メタノール水溶液の濃度[mol/l])
メタノール透過係数[μmol/m/s]=α×(メタノール水溶液の濃度[mol/l])
その結果、高濃度のメタノール水溶液を使用してもメタノールのクロスリークを低減できるので、燃料濃度を高くすることができ、燃料電池に占める燃料タンクの大きさを小さくすることが可能である。αの値として、より好ましくは0.06以下であり、さらに好ましくは0.04以下であり、さらに好ましくは、0.02以下である。なお、αの値が0.08よりも大きくなると、燃料がクロスリークしやすいイオン交換膜となるため好ましくない。
イオン交換膜の厚みは、マイクロメーター(Mitutoyo 標準マイクロメーター 0−25mm 0.01mm)を用いて測定することにより求めた。測定は5×5cmの大きさのサンプルに対して20箇所測定し、その平均値を膜厚とした。なお測定は、室温が20℃で湿度が30±5RH%にコントロールされた測定室内で評価を行った。サンプルは、24時間以上、測定室内で静置したものを使用した。
イオン交換容量(IEC)としては、イオン交換膜に存在する酸型の官能基量を測定した。まずサンプル調整として、サンプル片(5×5cm)を80℃のオーブンで窒素気流下2時間乾燥し、さらにシリカゲルを充填したデシケータ中で30分間放置冷却した後、乾燥重量を測定した(Ws)。次いで、200mlの密閉型のガラス瓶に、200mlの1mol/l塩化ナトリウム-超純水溶液と秤量済みの前記サンプルを入れ、密閉状態で、室温で24時間攪拌した。次いで溶液30mlを取り出し、10mMの水酸化ナトリウム水溶液(市販の標準溶液)で中和滴定し、滴定量(T)より下記式を用いて、IEC(酸型)を求めた。
IEC(meq/g)=10T/(30Ws)×0.2
(Tの単位:ml Wsの単位:g)
膨潤率は、サンプル(5×5cm)の正確な乾燥重量(Ws)と、サンプルを70℃の超純水に2時間浸漬した後取り出し、サンプル表面に存在する余分な水滴をキムワイプ(商品名)を用いてふき取り、直ぐに測定した重量(Wl)から、下記式を用いて求めた。
膨潤率(%)=(Wl−Ws)/Ws×100(%)
イオン伝導率σは次のようにして測定した。自作測定用プローブ(ポリテトラフルロエチレン製)上で幅10mmの短冊状膜試料の表面に白金線(直径:0.2mm)を押しあて、80℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽中に試料を保持し、白金線間の10kHzにおける交流インピーダンスをSOLARTRON社1250FREQUENCY RESPONSE ANALYSERにより測定した。極間距離を10mmから40mmまで10mm間隔で変化させて測定し、極間距離と抵抗測定値をプロットした直線の勾配Dr[Ω/cm]から下記の式により膜と白金線間の接触抵抗をキャンセルして算出した。
σ[S/cm]=1/(膜幅×膜厚[cm]×Dr)
イオン交換膜の液体燃料透過速度はメタノール透過速度およびメタノール透過係数として、以下の方法で測定した。25℃に調整したメタノール水溶液に24時間浸漬したイオン交換膜をH型セルに挟み込み、セルの片側に100mlのメタノール水溶液(メタノール水溶液の調整には、市販の試薬特級グレードのメタノールと超純水(18MΩ・cm)を使用。)を、他方のセルに100mlの超純水を注入し、25℃で両側のセルを撹拌しながら、イオン交換膜を通って超純水中に拡散してくるメタノール量をガスクロマトグラフを用いて測定することで算出した(イオン交換膜の面積は、2.0cm2)。なお具体的には、超純水を入れたセルのメタノール濃度変化速度[Ct](mmol/L/s)より以下の式を用いて算出した。
メタノール透過速度[mmol/m2/s]=(Ct[mmol/L/s]× 0.1[L])/2×10-4[m2]
メタノール透過係数[μmol/m/s]=メタノール透過速度[mmol/m2/s]×膜厚[m]×1000
なお、メタノール透過係数のメタノール濃度依存性を測定する方法としては、まず、メタノール水溶液として、1.0mol/lのメタノール水溶液と5.0mol/lのメタノール水溶液を用いた試験を行い、それぞれの濃度でメタノール透過係数を求めた。次いで、メタノール透過係数とメタノール水溶液濃度をプロットした図の傾きから、下記式の傾きαを算出した。なお、測定は5回行い、計算にはその平均値を用いた。傾きαを求めるに際して、切片は必ずしも0となっていない(切片はあるものとしてαを算出している。)。理由として、メタノール水溶液濃度に対してメタノール透過係数が、必ずしも直線的に変化するわけではないと推定している。しかしながら、本発明におけるメタノール透過係数のメタノール水溶液濃度依存性を求めるに当たっては、上記のように、異なる二種類の濃度のメタノール水溶液を用いた試験を行い、その2点の間から求まる直線の傾きとして算出した。
メタノール透過係数[μmol/m/s]=α×(メタノール水溶液の濃度[mol/l])
デュポン社製20%ナフィオン(商品名)溶液に、市販の54%白金/ルテニウム触媒担持カーボン(田中貴金属工業株式会社 燃料電池用触媒)と、少量の超純水およびイソプロパノールを加え、均一になるまで撹拌し、触媒ペーストを調製した。この触媒ペーストを、東レ製カーボンペーパーTGPH−060(疎水化処理品)に白金の付着量が2mg/cm2になるように均一に塗布・乾燥して、アノード用の電極触媒層付きガス拡散層を作製した。また、同様の手法で、白金/ルテニウム触媒担持カーボンに替えて市販の白金触媒担持カーボン(田中貴金属工業株式会社 燃料電池用触媒)を用いて、疎水化したカーボンペーパー上に電極触媒層を形成することで、カソード用の電極触媒層付きガス拡散層を作製した(1mg−白金/cm2)。上記2種類の電極触媒層付きガス拡散層の間に、イオン交換膜を、電極触媒層が膜に接するように挟み、ホットプレス法により135℃、2MPaにて3分間加圧、加熱することにより、膜−電極接合体とした。この接合体をElectrochem社製の評価用燃料電池セルFC25−02SPに組み込んでセル温度40℃で、アノードおよびカソードにそれぞれ40℃のメタノール水溶液と空気を供給しながら、電流密度0.1A/cm2で放電試験を行った際の電圧を調べた。メタノール水溶液としては1mol/lおよび5mol/lの液を用い、それぞれ個別に評価した。
モル比で1.00:1.99:2.99:3.21となるように、3,3'−ジスルホ−4,4'−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩、2,6−ジクロロベンゾニトリル、4,4'−ビフェノール、炭酸カリウムの混合物を調整し、その混合物15.1gをモリキュラーシーブ4.20gと共に100ml四つ口フラスコに計り取り、窒素を流した。溶媒としてはNMPを加え、145℃で一時間撹拌した後、反応温度を190−200℃に上昇させて系の粘性が十分上がるのを目安に反応を続けた(約5.5時間)。放冷の後、沈降しているモレキュラーシーブを除いて水中にストランド状に沈殿させた。得られたポリマーは、沸騰させた超純水中で1時間洗浄した後、乾燥した。ポリマーの25%NMP溶液を調整した。流延法によってポリマー溶液を薄く引き延ばし、100℃次いで150℃で一晩乾燥することフィルムを作製した。次いで、2mol/lの硫酸水溶液中に2時間浸漬し、水洗5回後、枠に固定した状態で室温で乾燥し、実施例1のイオン交換膜を作製した。
3,3'−ジスルホ−4,4'−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩、2,6−ジクロロベンゾニトリル、4,4'−ビフェノール、炭酸カリウムをモル比で1.00:2.31:3.31:3.46となるように仕込んだ事を除いて実施例1の手法を用いて実施例2のイオン交換膜を作製した。
3,3'−ジスルホ−4,4'−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩、2,6−ジクロロベンゾニトリル、4,4'−ビフェノール、炭酸カリウムをモル比で1.00:3.25:4.25:4.46となるように仕込んだ事を除いて実施例1の手法を用いて実施例3のイオン交換膜を作製した。
流延法によってポリマー溶液を引き伸ばす際の、ポリマー溶液の厚みを変えたことを除いて、実施例1の手法により、実施例1のイオン交換膜とは厚みのことなる、実施例4、5、6、7のイオン交換膜を作製した。
市販のNafion(商品名)117膜を比較例1のイオン交換膜とした。
市販のNafion(商品名)112膜を比較例2のイオン交換膜とした。
3,3'−ジスルホ−4,4'−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩、4,4'−ジクロロジフェニルスルホン、4,4'−ビフェノール、炭酸カリウムをモル比で1.00:1.38:2.38:3.15となるように仕込んだ事を除いて実施例1の手法を用いて比較例2のイオン交換膜を作製した。すなわち、実施例1で用いた2,6−ジクロロベンゾニトリルの変わりに4,4'−ジクロロジフェニルスルホンを用い、かつ実施例1のイオン交換膜と同程度のIECを有する膜とするために、仕込み比を調整した。
Claims (4)
- 50μm、200μmと厚みを変えて作り、両者のメタノール透過係数を比較した時、メタノール透過係数の差が25%以内となることを特徴とする、請求項1の範囲のイオン交換膜。
- 請求項1乃至2のいずれかの範囲のイオン交換膜を使用したイオン交換膜・電極接合体。
- 請求項3の範囲のイオン交換膜・電極接合体を使用した燃料電池。
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