JP4830304B2 - プロトン電導性ポリマー組成物 - Google Patents
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Description
E型粘度計を用いて、30℃において粘度を測定した。周波数(1/s)と粘度(Pa・s)の挙動を調査した。
電極・電解質膜接合体を自社製の燃料電池評価用セルに組み込み、NF回路設計ブロック社性燃料電池評価装置を使用し、セル温度40℃で、アノード側の燃料に5モル/リットルのメタノール水溶液(特級メタノールと超純水から調整)、カソード側には空気を、それぞれ供給しながら、5時間発電することでエージングを行った。次いで開回路電圧(V)および100mA/cm2で定電流放電試験を行った時の電圧(V)と電流遮断法により求まる抵抗(mΩ・cm2)を調べることで初期性能を評価した。また100mA/cm2で300時間定電流連続放電試験を実施し、電流遮断法により抵抗値(mΩ・cm2)の経時変化を調査した。電極と電解質膜接合体における抵抗値が増加する場合、電極と電解質膜の間の接合性が低下したことを示す。発電後の外観からも接合状態を確認した。
(プロトン伝導性ポリマーの作製)
3,3'−ジスルホ−4,4'−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩(略号:S−DCDPS)、2,6−ジクロロベンゾニトリル(略号:DCBN)、4,4'−ビフェノール、炭酸カリウム、のモル比で1.00:1.31:2.31:2.48の混合物15gをモレキュラーシーブ2.65gと共に100ml四つ口フラスコに計り取り、窒素を流した。40mlのNMPを入れて、145℃で2時間撹拌した後、反応温度を190−200℃に上昇させて系の粘性が十分上がるのを目安に反応を続けた(約7時間)。放冷の後、沈降しているモレキュラーシーブを除いて、水中にストランド状に沈殿させた。得られたポリマーは、沸騰水中で1時間洗浄する操作を2回繰り返した。次いで1mol/リットルの塩酸水溶液1リットルに一晩撹拌しながら浸積してから、再び沸騰水中で1時間洗浄する操作を2回繰り返した後、減圧乾燥し、芳香族炭化水素系のプロトン伝導性ポリマーを得た。
(組成物の作製)
次いで乾燥状態にあるポリマー2gにイオン交換水2.66gを加え、ハイブリッドミキサー(キーエンス)で5分間撹拌し、水分を均一に行き渡らせた。次いでイソプロパノールを35.34g加えた。さらに60℃のウォーターバス中で均一になるまで撹拌することにより、実施例1の組成物を得た。組成物に含まれるプロトン伝導性ポリマーは、5重量%である。また、水と有機溶媒の混合溶媒に占める水の割合は7重量%である。
(触媒インクの作製)
市販の40%白金担持カーボン触媒、または54%白金/ルテニウム担持カーボン触媒(田中貴金属工業株式会社)に組成物を加え、均一になるまで撹拌することで燃料電池用の触媒インクを得た。なお触媒担持カーボンと組成物中に含まれるプロトン伝導性ポリマーの重量比は1:0.28となるように調整した。
(電極の作製)
触媒インクを市販のカーボンペーパー(E−Tek)に塗布・乾燥することで燃料電池用の電極を作製した。このとき白金/ルテニウム担持カーボン触媒を含む触媒インクを用いて作製した電極をアノード電極、白金担持カーボン触媒を含む触媒インクを用いて作製した電極をカソード電極とする。またアノード電極用のカーボンペーパーには親水性のカーボンパーパー、カソード電極用のカーボンペーパーは疎水化処理したカーボンペーパーを用いた。
(電解質膜の作製)
上記ののプロトン伝導性ポリマーをNMPに溶解し(25%)、ホットプレート上のガラス板に流延法によりキャストし、フィルム状になるまでNMPを留去した後、水中に一晩浸積した。さらに超純水を用いて1時間洗浄する操作を5回繰り返した。その後枠にはめて室温で乾燥することで非フッ素系のプロトン伝導性電解質膜を得た。
(電極・電解質膜接合体の作製)
上記の電解質膜を20℃湿度80RH%の雰囲気下で水分と平衡させた後、同環境下において、前記2種類の電極で挟み込んだ(アノード電極およびカソード電極。触媒インク塗布面が電解質膜に接するように配置する。)。この電極と電解質膜の積層体を、ガスケットと共に2枚のステンレスプレートに挟んだ。次いで、130℃、加圧下でホットプレスして電極と電解質膜を接合した。ステンレスプレートで挟まれた状態のまま取り出し、室温になるまで自然冷却することによって、電極・電解質膜接合体を得た。
乾燥状態にある実施例1のプロトン伝導性ポリマー2gに超純水0.63gを加え、ハイブリッドミキサー(キーエンス)で5分間撹拌し、水分を均等に行き渡らせた。次いでアセトンを7.35g加えた。室温で激しく撹拌することにより、実施例2の組成物を得た。組成物に含まれるプロトン伝導性ポリマーは20重量%である。また水と有機溶媒の混合溶媒に占める水の割合は8重量%である。
乾燥状態にある実施例1のプロトン伝導性ポリマー2gに超純水1.27gを加え、ハイブリッドミキサー(キーエンス)で5分間撹拌し、水分を均等に行き渡らせた。次いでエチレングリコールジメチルエーテルを7.37g加えた。室温で激しく撹拌することにより、実施例3の組成物を得た。組成物に含まれるプロトン伝導性ポリマーは19重量%である。また水と有機溶媒の混合溶媒に占める水の割合は15重量%である。
乾燥状態にある実施例1のプロトン伝導性ポリマー2gにイオン交換水11.4gを加え、ハイブリッドミキサー(キーエンス)で5分間撹拌し、水分を均等に行き渡らせた。次いでイソプロパノールを26.6g加えた。60℃で撹拌することにより、比較例1の組成物を得た。組成物に含まれるプロトン伝導性ポリマーは5重量%である。また水と有機溶媒の混合溶媒に占める水の割合は30重量%である。
乾燥状態にある実施例1のプロトン伝導性ポリマー2gに水は加えず、イソプロパノールを38g加えた。60℃で撹拌を続けたが、プロトン伝導性ポリマーが均一に混ざらず、良好な組成物を作ることができなかった。
実施例1において触媒インクを作製する際、5重量%芳香族炭化水素系のプロトン伝導性ポリマーが含有された組成物に代えて、市販のナフィオン5重量%溶液を用いたことを除いて、実施例1の手法で比較例3の触媒インク、電極、電極・電解質膜接合体を作製した。
Claims (7)
- 一般式(1)で示される構成成分を含む芳香族炭化水素系のプロトン伝導性ポリマーと、水と有機溶媒からなる混合溶剤からなる組成物であって、ポリマーの含有量が1〜30重量%であり、かつニュートン粘性を示すことを特徴とする組成物。
- 有機溶媒が、アルコール類、エーテル類、ケトン類、ニトリル類から選ばれた1種類の有機溶剤であり、かつ水と有機溶媒からなる混合溶媒における水の割合が、1〜20重量%であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- プロトン伝導性ポリマーとして、一般式(1)の構造とともに一般式(2)で示される構成成分を含むことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の組成物。
- プロトン伝導性ポリマーとして、一般式(3)とともに一般式(4)で示される構成成分を含むことを特徴とする請求項3に記載の組成物。
- 少なくともプロトン伝導性ポリマーに水を加えた後、有機溶媒を加えて混合する工程を持つことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の組成物の製造方法。
- 一般式(1)で示される構成成分を含む芳香族炭化水素系のプロトン伝導性ポリマーと、水と有機溶媒からなる混合溶剤からなる組成物であって、ポリマーの含有量が1〜30重量%であり、かつニュートン粘性を示すことを特徴とする組成物と、少なくとも白金族系金属を含む触媒を混合してなる燃料電池用電極の触媒層作製用触媒インク。
- 請求項6に記載の触媒インクを用いて作製した電極を少なくとも使用し、かつ非フッ素系のプロトン伝導性電解質膜と積層してなることを特徴とする電極・電解質膜接合体。
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