JP3366356B2 - 半導体記憶装置とその書き込み方法 - Google Patents

半導体記憶装置とその書き込み方法

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JP3366356B2
JP3366356B2 JP30325192A JP30325192A JP3366356B2 JP 3366356 B2 JP3366356 B2 JP 3366356B2 JP 30325192 A JP30325192 A JP 30325192A JP 30325192 A JP30325192 A JP 30325192A JP 3366356 B2 JP3366356 B2 JP 3366356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気的に一度だけ書き込
み可能なメモリブロックと電気的に書き換え可能なメモ
リブロックとを有する半導体記憶装置と、この半導体記
憶装置の書き込み方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の半導体記憶装置としては、記
憶情報を書き換えるための単一の昇圧回路と電気的に書
き込み消去可能なEEPROM(Electrical
lyErasable and Programmab
le Read OnlyMemory)からなるメモ
リブロックと、情報の入出力と昇圧回路と書き込み消去
時間とを制御するコントロールブロックとで構成してい
る。
【0003】従来の技術によるEEPROMによって構
成する半導体記憶装置は、トランジスタのしきい値電圧
の製造バラツキの補正や、動作条件の変更などの情報の
記憶や、とくに半導体記憶装置の冗長回路の置換ビット
選択情報など書換えを必要とせず、かつ消失しては困る
情報もEEPROMに書き込む。
【0004】しかし、EEPROMは高温では情報の保
持ができず、そのうえα線によるソフトエラーの発生な
どの情報が消失する問題がある。
【0005】そこで一度情報を書き込むと、高温状態に
おいても、α線が照射されても情報が消失するという現
象が発生しないレーザーヒューズ溶断型、あるいは電気
ヒューズ溶断型、あるいは接合破壊型などのPROM
(ProgrammableRead Only Me
mory)からなるメモリブロックも加えて、半導体記
憶装置を構成する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ーヒューズ溶断型PROMは、情報の書き込みに、レー
ザー発生のための専用装置が必要である。さらに、ヒュ
ーズ上のパッシベーション膜を開口し、レーザーの入射
窓を形成する必要があるため、製造工程が増加してコス
トが高くなる。
【0007】電気ヒューズ溶断型PROMは、ポリシリ
コン膜などを物理的に破壊するために、シリコンクズの
発生やパッシベーション膜の劣化などの問題がある。
【0008】接合破壊型PROMは、情報の書き込みに
大電流を必要とする。このために、書き込み時に加わる
電圧が高く、書き込み電流の漏れを起こさないようにす
るためには、半導体素子は書き込み電圧以上の耐圧を必
要とする。このために半導体記憶装置の製造プロセス
が、上記の高耐圧構造を実現するため、複雑になるとい
う欠点がある。
【0009】さらに電気ヒューズ溶断型PROMと接合
破壊型PROMとは、メモリ素子に高電圧を印加し、メ
モリ素子の大電流が流れる経路において、そのほとんど
の電圧が印加される部分を熱破壊することで情報の書き
込みを行う。このため、メモリ素子と高電圧源との間に
挿入できる抵抗の大きさは制限される。
【0010】このことは高集積化のためにPROMをマ
トリックス状に配列し、アドレストランジスタと呼ばれ
るトランジスタを介して書き込みを行う場合、アドレス
トランジスタは、このアドレストランジスタによる電位
降下量を加えた書き込み電圧以上の耐圧を必要とする。
このため半導体記憶装置の製造プロセスが複雑になる欠
点がある。
【0011】そこで本発明の目的は、上記課題を解決し
て、シリコンクズの発生やパッシベーション膜の劣化を
起こさず、高集積化が可能であり、電気的に書き換え可
能なメモリ素子と同一構造のメモリ素子を用いることに
よって製造工程の簡単な電気的に一度だけ書き込み可能
なメモリ素子からなるメモリブロックと、電気的に書換
え可能なメモリ素子からなるメモリブロックとにより構
成する半導体記憶装置と、その書き込み方法とを提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の半導体記憶装置は、下記記載の構造と書き込み
方法とを採用する。
【0013】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力と書き込み消去電圧とを制御するコントロ
ールブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリ
ブロックとに情報を書き込む時間を定めたタイマーとを
備え、第1のメモリブロックは情報を書き込むための高
電圧を供給する第1の昇圧回路と第1のメモリ素子アレ
イとを有し、第2のメモリブロックは情報を書き込み消
去するための高電圧を供給する第2の昇圧回路と第2の
メモリ素子アレイとを有する。
【0014】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力と書き込み消去時間とを制御するコントロ
ールブロックと第1のメモリブロックと、第2のメモリ
ブロックとに書き込み消去電圧を供給する昇圧回路とを
備え、第1のメモリブロックは情報の書き込み時間を定
めた第1のタイマーと第1のメモリ素子アレイとを有
し、第2のメモリブロックは情報の書き込み消去時間を
定めた第2のタイマーと第2のメモリ素子アレイとを有
する。
【0015】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力を制御するコントロールブロックと第1の
メモリブロックと第2のメモリブロックとに書き込み消
去電圧を供給する昇圧回路と第1のメモリブロックと第
2のメモリブロックとに情報を書き込む時間を定めたタ
イマーとを備え、第1のメモリブロックは第1の膜厚の
ゲート絶縁膜からなる第1のメモリ素子アレイを有し、
第2のメモリブロックは第1のメモリ素子アレイのゲー
ト絶縁膜の膜厚より厚い第2の膜厚のゲート絶縁膜から
なる第2のメモリ素子アレイを有する。
【0016】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力と書き込み消去電圧と書き込み消去時間と
を制御するコントロールブロックを備え、第1のメモリ
ブロックは情報を書き込むための高電圧を供給する第1
の昇圧回路と情報の書き込み時間を定めた第1のタイマ
ーと第1のメモリ素子アレイとを有し、第2のメモリブ
ロックは情報を書き込み消去するための高電圧を供給す
る第2の昇圧回路と情報の書き込み消去時間を定めた第
2のタイマーと第2のメモリ素子アレイとを有する。
【0017】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力と書き込み消去電圧を制御するコントロー
ルブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブ
ロックとに情報を書き込む時間を定めたタイマーとを備
え、第1のメモリブロックは情報を書き込むための高電
圧を供給する第1の昇圧回路と第1の膜厚のゲート絶縁
膜からなる第1のメモリ素子アレイとを有し、第2のメ
モリブロックは情報を書き込み消去するための第2の昇
圧回路と第1のメモリ素子アレイのゲート絶縁膜の膜厚
より厚い第2の膜厚のゲート絶縁膜からなる第2のメモ
リ素子アレイとを有する。
【0018】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力と書き込み消去時間とを制御するコントロ
ールブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリ
ブロックとに書き込み消去電圧を供給する昇圧回路とを
備え、第1のメモリブロックは情報の書き込み時間を定
めた第1のタイマーと第1の膜厚のゲート絶縁膜からな
る第1のメモリ素子アレイとを有し、第2のメモリブロ
ックは情報の書き込み消去時間を定めた第2のタイマー
と第1のメモリ素子アレイのゲート絶縁膜の膜厚より厚
い第2の膜厚のゲート絶縁膜からなる第2のメモリ素子
アレイとを有する。
【0019】本発明の半導体記憶装置の構造は、電気的
に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ
ブロックと、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
ブロックと、第1のメモリブロックと第2のメモリブロ
ックの入出力と書き込み消去電圧と書き込み消去時間と
を制御するコントロールブロックとを備え、第1のメモ
リブロックは情報を書き込むための高電圧を供給する第
1の昇圧回路と情報の書き込み時間を定めた第1のタイ
マーと第1の膜厚のゲート絶縁膜からなる第1のメモリ
素子アレイとを有し、第2のメモリブロックは情報を書
き込み消去するための第2の昇圧回路と情報の書き込み
消去時間を定めた第2のタイマーと第1のメモリ素子ア
レイのゲート絶縁膜の膜厚より厚い第2の膜厚のゲート
絶縁膜からなる第2のメモリ素子アレイとを有する。
【0020】本発明の半導体記憶装置の構造は、半導体
記憶装置を構成する第1のメモリブロックと第2のメモ
リブロックのメモリ素子アレイとは、MONOS(金属
−酸化膜−窒化膜−酸化膜−半導体)構造のメモリ素子
を用いる。
【0021】本発明の半導体記憶装置の書き込み方法
は、半導体記憶装置の第1のメモリブロックのメモリ素
子アレイを構成するメモリ素子のゲートとドレイン間、
ゲートとソース間、ゲートと基板間の少なくとも一つ
に、ゲート絶縁膜の絶縁破壊耐圧以上の電圧を印加する
ことにより、ゲートとドレイン、ソース、基板の少なく
とも一つが短絡状態になるように書き込む。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の半導体記憶装置の第1
実施例を示すブロック図である。
【0023】図1に示すように、半導体記憶装置1は、
電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1の
メモリブロック110と、電気的に書き込み消去可能な
第2のメモリブロック120と、これら2つの第1のメ
モリブロック110と第2のメモリブロック120との
入出力と書き込み電圧とを制御するコントロールブロッ
ク130と、これら2つの第1のメモリブロック110
と第2のメモリブロック120とに共通の書き込み消去
時間を定めるタイマー140とによって構成する。
【0024】さらに、第1のメモリブロック110およ
び第2のメモリブロック120は、それぞれ第1のメモ
リ素子アレイ111と第2のメモリ素子アレイ121、
第1のYデコーダ112と第2のYデコーダ122、第
1のXデコーダ113と第2のXデコーダ123、第1
のアドレスバッファ115と第2のアドレスバッファ1
25、および第1の昇圧回路114と第2の昇圧回路1
24とによって構成する。
【0025】このうち2つの第1の昇圧回路114と第
2の昇圧回路124とは、異なる書き込み電圧を供給
し、第1の昇圧回路114は第2の昇圧回路124より
も高い書き込み電圧を供給する。
【0026】コントロールブロック130は、外部のデ
ータバスとI/Oバッファ131とを接続しデータの入
出力を制御するデータI/O制御回路132と、外部の
アドレスバスに接続されアドレスの選択と入出力先の選
択とを行うアドレス制御回路133と、外部からの書き
込み電圧選択信号により2つの第1の昇圧回路114
と、第2の昇圧回路124とのいずれか一方を選択する
ための書き込み電圧制御回路134とによって構成す
る。
【0027】本実施例では第1のメモリ素子アレイ11
1と第2のメモリ素子アレイ121とは、いずれもMO
NOS(金属−酸化膜−窒化膜−酸化膜−半導体)構造
であり、かつ、同時形成による同一膜厚条件のメモリ素
子を用いて構成している。
【0028】図8に示す断面図に、第1のメモリ素子ア
レイ111と第2のメモリ素子アレイ121とを構成す
るメモリ素子のゲート絶縁膜の構造を模式的に示す。ゲ
ート絶縁膜とは、ゲート電極41の側より、二酸化シリ
コン膜からなるトップ酸化膜42と、シリコン窒化膜4
3と、二酸化シリコン膜からなるトンネル酸化膜44と
の3層構造の絶縁膜である。
【0029】つぎに、図8に示すMONOS構造のメモ
リ素子における、ゲート電圧とゲート絶縁膜が絶縁破壊
に至るまでの時間(これより絶縁破壊時間と記載する)
との関係の一実施例を図9のグラフに示す。図9のグラ
フにおいて、横軸はゲート電圧を示し、縦軸はゲート絶
縁破壊時間を示す。メモリ素子として、トップ酸化膜4
2、シリコン窒化膜43、トンネル酸化膜44の膜厚
は、それぞれ、5nm,12nm、2.2nmを用いて
いる。
【0030】図9に示すグラフにおいて、曲線50がゲ
ート絶縁膜の絶縁破壊の境界条件となり、曲線50で示
す条件、ならびに曲線50で示す条件より高い負のゲー
ト電圧、もしくは長い書き込み時間で絶縁破壊が生じ
る。
【0031】図1に示すタイマー140の定める書き込
み時間が10msecの場合には、図9のグラフから明
らかなように、電気的に一度だけ書き込み可能な読み出
し専用の第1のメモリ素子アレイ111のメモリ素子の
ゲートにマイナス14V以下の書き込み電圧を印加する
と、絶縁破壊条件を満たす。したがって、図1に示す第
1の昇圧回路114は、マイナス14V以下の負の高い
電圧を発生する必要がある。
【0032】書き込み後の第1のメモリ素子アレイ11
1のメモリ素子は、ゲートとドレイン間、ゲートとソー
ス間、ゲートと基板間の少なくとも一つが短絡状態
る。
【0033】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ121のメモリ素子への書き込み消去方法
は、書き込み消去電圧が図9のグラフの曲線50が示す
ゲート電圧を満たさない条件において、通常のEEPR
OMと同じである。
【0034】続いて、図1に示す構成の半導体記憶装置
の書き込み方法について述べる。
【0035】書換えを行うデータの書き込みは、第2の
メモリブロック120に対して行われる。このとき外部
からのアドレス信号は、アドレス制御回路133によっ
て第2のアドレスバッファ125に伝達し、第2のXデ
コーダ123と第2のYデコーダ122とによって、第
2のメモリ素子アレイ121の一部分を選択する。
【0036】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路134に入力し、第2の昇圧
回路124を動作状態にする。
【0037】さらに、データはデータI/O制御回路1
32を通して1/Oバッファ131に入力し、選択され
た第2のメモリ素子アレイ121のメモリ素子に書き込
まれる。この書き込み動作において、第1の昇圧回路1
14は、書き込み電圧を供給することはない。
【0038】書換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック110に対して行われる。外
部からのアドレス信号は、アドレス制御回路133によ
って、第1のアドレスバッファ115に伝達し、第1の
Xデコーダ113と第1のYデコーダ112とによっ
て、第1のメモリ素子アレイ111の一部分を選択す
る。
【0039】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路134に入力し、第1の昇圧
回路114を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ111のメモリ素子のゲート絶縁膜を絶縁破壊す
る電圧の供給を行う。
【0040】さらに、データはデータI/O制御回路1
32を通して1/Oバッファ131に入力し、選択され
た第1のメモリ素子アレイ111のメモリ素子に書き込
まれる。
【0041】この書き込み動作において、第2の昇圧回
路124は、プログラム電圧を供給することはない。さ
らに、第1の昇圧回路114の発生する書き込み電圧
が、第2のメモリ素子アレイ121に供給されることは
ない。
【0042】この半導体記憶装置からの読み出し方法を
つぎに説明する。
【0043】外部から与えられたアドレス信号は、アド
レス制御回路133によって第1のアドレスバッファ1
15と第2のアドレスバッファ125との、いずれか一
方に伝達され、データI/O制御回路132は、I/O
バッファ131の出力を外部のデータバスに出力する。
【0044】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路
114、124は、半導体記憶装置1の外部に設けても
かまわない。
【0045】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、第1の昇圧回路114を設けることにより、構造は
電気的に書き換え可能なメモリ素子のMONOS構造と
全く同一構造で、さらに、書き込みに要する時間も同一
な、電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用のメ
モリ素子を構成することが可能となり、半導体記憶装置
の応用範囲を大幅に広げることができる。
【0046】次に、本発明の半導体記憶装置の第2の実
施例について図面を参照しながら説明する。図2は第2
の実施例を示す回路ブロック図である。
【0047】図2に示すように、半導体記憶装置2は、
電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1の
メモリブロック210と、電気的に書き込み消去可能な
第2のメモリブロック220とを備えており、さらにこ
れら2つの第1のメモリブロック210と第2のメモリ
ブロック220との入出力と書き込み時間を制御するコ
ントロールブロック230と、これら2つの第1のメモ
リブロック210と第2のメモリブロック220とに共
通の書き込み電圧を供給する昇圧回路240とにより構
成する。
【0048】さらに、第1のメモリブロック210およ
び第2のメモリブロック220は、それぞれ第1のメモ
リ素子アレイ211と第2のメモリ素子アレイ221、
第1のYデコーダ212と第2のYデコーダ222、第
1のXデコーダ213と第2のXデコーダ223、第1
のアドレスバッファ215と第2のアドレスバッファ2
25、および第1のタイマー214と第2のタイマー2
24とによって構成する。
【0049】このうち2つの第1のタイマー214と第
2のタイマー224とは、異なる書き込み時間を定め、
第1のタイマー214は第2のタイマー224よりも長
い書き込み時間を定める。
【0050】コントロールブロック230は外部のデー
タバスとI/Oバッファ231とを接続しデータの入出
力を制御するデータI/O制御回路232と、外部のア
ドレスバスに接続されアドレスの選択と出力先の選択を
行うアドレス制御回路233と、外部からの書き込み時
間選択信号により2つの第1のタイマー214と第2の
タイマー224との一方を選択する書き込み時間制御回
路234とによって構成する。
【0051】本実施例では電気的に一度だけ書き込み可
能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ21
1、および電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素
子アレイ221は、ともにMONOS(金属−酸化膜−
窒化膜−酸化膜−半導体)構造であり、かつ、同時形成
による同一の膜厚条件のメモリ素子を用いて構成してい
る。
【0052】図8に示す断面図に、第1のメモリ素子ア
レイ211と第2のメモリ素子アレイ221とのメモリ
素子のゲート絶縁膜の構造を模式的に示す。ゲート絶縁
膜とは、ゲート電極41の側より、二酸化シリコン膜か
らなるトップ酸化膜42と、シリコン窒化膜43と、二
酸化シリコン膜からなるトンネル酸化膜44との3層構
造の絶縁膜である。
【0053】つぎに、図8に示すMONOS構造のメモ
リ素子のゲート電圧と絶縁破壊時間との関係を示す図9
のグラフを用いて、第1のメモリ素子アレイ211への
書き込み動作を説明する。
【0054】図9のグラフにおいて、曲線50が絶縁破
壊の境界条件となり、曲線50で示される条件、ならび
に曲線50で示される条件より高い書き込み電圧、もし
くは長い書き込み時間でゲート絶縁膜に絶縁破壊が生じ
る。
【0055】図2に示す昇圧回路240が供給する書き
込み電圧がマイナス11Vの場合には、図9のグラフか
ら明らかなように、電気的に一度だけ書き込み可能な読
み出し専用である第1のメモリ素子アレイ211のメモ
リ素子のゲートに書き込み電圧を14秒以上印加すると
絶縁破壊時間を満たす。書き込み後の第1のメモリ素子
アレイ211のメモリ素子は、ゲートとドレイン間、ゲ
ートとソース間、ゲートと基板間の少なくとも一つが短
絡状態となる。
【0056】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ221のメモリ素子への書き込み消去方法
は、書き込み消去時間が図9のグラフの絶縁破壊時間を
満たさない条件において、通常のEEPROMと同じで
ある。
【0057】続いて、図2に示す構成の半導体記憶装置
の書き込み方法について述べる。書換えを行うデータの
書き込みは第2のメモリブロック220に対して行われ
る。このとき外部からのアドレス信号はアドレス制御回
路233によって、第2のアドレスバッファ225に伝
達され、第2のXデコーダ223と第2のYデコーダ2
22とによって、第2のメモリ素子アレイ221の一部
分を選択する。
【0058】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路234に入力し、第2のタイ
マー224を動作状態にする。
【0059】またさらに、データは、データI/O制御
回路232を通して1/Oバッファ231に入力し、選
択された第2のメモリ素子アレイ221のメモリ素子に
書き込まれる。
【0060】書換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック210に対して行われる。外
部からのアドレス信号はアドレス制御回路233によっ
て第1のアドレスバッファ215に伝達され、第1のX
デコーダ213と第1のYデコーダ212とによって、
第1のメモリ素子アレイ211の一部分を選択する。
【0061】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路234に入力し、第1のタイ
マー214を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ211のメモリ素子のゲート絶縁膜を絶縁破壊す
るまで、昇圧回路240からの電圧の供給を行う。
【0062】またさらに、データは、データI/O制御
回路232を通して1/Oバッファ231に入力し、選
択した第1のメモリ素子アレイ211のメモリ素子に書
き込まれる。
【0063】この半導体記憶装置からの読み出しは、外
部から与えられたアドレス信号は、アドレス制御回路2
33によって第1のアドレスバッファ215と第2のア
ドレスバッファ225との一方に伝達され、データI/
O制御回路232はI/Oバッファ231の出力を外部
のデータバスに出力する。
【0064】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路2
40は、半導体記憶装置2の外部に設けてもかまわな
い。
【0065】以上説明したように、第2の実施例によれ
ば、第1のタイマー214を設けることにより、構造は
電気的に書き換え可能なメモリ素子のMONOS構造と
全く同一構造で、さらに、書き込みに要する電圧も同一
な、電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用のメ
モリ素子を構成することが可能となり、半導体記憶装置
の応用範囲を大幅に広げることができる。
【0066】次に、本発明の半導体記憶装置の第3の実
施例について図面を参照しながら説明する。図3は第3
の実施例を示す回路ブロック図である。
【0067】図3に示すように、半導体記憶装置3は、
電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1の
メモリブロック310と、電気的に書き込み消去可能な
第2のメモリブロック320とを備えており、さらにこ
れら2つの第1のメモリブロック310と第2のメモリ
ブロック320との入出力を制御するコントロールブロ
ック330と、これら2つの第1のメモリブロック31
0と第2のメモリブロック320とに共通の書き込み電
圧を供給する昇圧回路340と、これら2つの第1のメ
モリブロック310と第2のメモリブロック320とに
共通の書き込み時間を定めるタイマー341とにより構
成する。
【0068】さらに、第1のメモリブロック310およ
び第2のメモリブロック320は、それぞれ第1のメモ
リ素子アレイ311と第2のメモリ素子アレイ321、
第1のYデコーダ312と第2のYデコーダ322、第
1のXデコーダ313と第2のXデコーダ323、第1
のアドレスバッファ315と第2のアドレスバッファ3
25とによって構成する。
【0069】コントロールブロック330は、外部のデ
ータバスとI/Oバッファ331とを接続しデータの入
出力を制御するデータI/O制御回路332と、外部の
アドレスバスに接続しアドレスの選択と出力先の選択を
行うアドレス制御回路333とによって構成する。
【0070】本実施例では電気的に一度だけ書き込み可
能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ311
と、および電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素
子アレイ321とは、ともにMONOS(金属−酸化膜
−窒化膜−酸化膜−半導体)構造である。ただし、電気
的に一度だけ書き込み可能な読みだし専用の第1のメモ
リ素子アレイ311のメモリ素子のゲート絶縁膜の厚さ
は、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素子アレ
イ321のメモリ素子のゲート絶縁膜の厚さより薄い。
【0071】図8の断面図に、メモリ素子のゲート絶縁
膜の構造を模式的に示す。ゲート絶縁膜とは、ゲート電
極41側より、二酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜
42と、シリコン窒化膜43と、二酸化シリコン膜から
なるトンネル酸化膜44との3層構造の絶縁膜である。
【0072】酸化膜不良は絶縁破壊電界から、3つのモ
ードに分類される。つまり、絶縁破壊電界が1MV/c
m以下で、ピンホールによるAモード不良と、1MV/
cmより大きく8MV/cm以下で、酸化膜の局所的に
リーク電流の大きいウィークスポットによるBモード不
良と、8MV/cm以上の真性破壊耐圧を持つCモード
である。
【0073】酸化膜の膜厚を薄くすると、Bモード不良
の発生率は減少するが、Aモード不良の発生率が増加す
ることは公知である。したがって、第1のメモリ素子ア
レイ311のゲート絶縁膜として酸化膜のみを用いて、
EEPROMの書き込み消去電圧と同一の電圧で真性絶
縁破壊を起こすように酸化膜を薄くすることは、最初か
ら書き込み状態である不良ビットの発生率を増加するこ
とになる。
【0074】しかしながら、本実施例のようにゲート絶
縁膜を、図8に示すように、トップ酸化膜42、シリコ
ン窒化膜43、トンネル酸化膜44の3層構造にする
と、それぞれ下層膜のピンホールを上層膜が覆うことに
なり、Aモード不良の発生を抑えてEEPROMの書き
込み消去電圧と同一の電圧で真性絶縁破壊を起こすよう
にゲート絶縁膜を薄くすることが可能である。
【0075】つぎに、図8のMONOS構造のメモリ素
子のシリコン窒化膜43の膜厚と絶縁破壊時間との関係
の一実施例を図10のグラフに示す。図10のグラフ
は、図3における昇圧回路340が供給する書き込み電
圧をマイナス9Vとし、図8におけるトップ酸化膜42
とトンネル酸化膜44の膜厚を一定とし、シリコン窒化
膜43の膜厚を変化させた場合における、絶縁破壊時間
を測定したものである。
【0076】図10のグラフにおいて、曲線51はトッ
プ酸化膜42とトンネル酸化膜44の膜厚が、それぞれ
5nmと2.2nmの場合であり、曲線52はトップ酸
化膜42とトンネル酸化膜44の膜厚がいずれも2nm
の場合であり、曲線53はトップ酸化膜42とトンネル
酸化膜44の膜厚がいずれも1nmの場合である。この
曲線51と曲線52と曲線53とは、図8のMONOS
構造のメモリ素子のゲート絶縁膜の絶縁破壊の境界条件
となる。
【0077】ここで、電気的に一度だけ書き込み可能な
読み出し専用の第1のメモリ素子アレイ311の第1の
ゲート絶縁膜におけるシリコン窒化膜に必要な膜厚条件
は、タイマー341の設定する書き込み時間に対応して
曲線51と曲線52と曲線53のいずれかで示される
より薄いことである。
【0078】図3に示すタイマー341が定める書き込
み時間が10msecの場合には、図10のグラフから
明らかなように、電気的に一度だけ書き込み可能な読み
出し専用である第1のメモリ素子アレイ311のメモリ
素子のゲート絶縁膜のシリコン窒化膜43の膜厚を、曲
線52の場合には8nm以下とし、曲線53の場合には
12nm以下にするとゲート絶縁膜の絶縁破壊条件を満
たす。
【0079】ただし、ここでトップ酸化膜42とトンネ
ル酸化膜44との膜厚が、いずれも1nmの条件では、
曲線53よりシリコン窒化膜43の厚さを6nmより薄
くしても、絶縁破壊時間は短縮されることはなく、薄膜
化の効果は得られない。書き込み後の第1のメモリ素子
アレイ311のメモリ素子は、ゲートとドレイン間、ゲ
ートとソース間、ゲートと基板間の少なくとも一つが短
絡状態となる。
【0080】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ321のメモリ素子への書き込み消去方法
は、メモリ素子のゲート絶縁膜の膜厚が、図10の絶縁
破壊が生じるゲート絶縁膜の膜厚を満たさない条件にお
いて、通常のEEPROMと同じである。
【0081】続いて、図3に示す構成の半導体記憶装置
の書き込み方法について述べる。書換えを行うデータの
書き込みは第2のメモリブロック320に対して行われ
る。このとき外部からのアドレス信号は、アドレス制御
回路333によって第2のアドレスバッファ325に伝
達され、第2のXデコーダ323と第2のYデコーダ3
22とによって、第2のメモリ素子アレイ321の一部
分を選択する。
【0082】データは、データI/O制御回路332を
通して1/Oバッファ331に入力して、選択された第
2のメモリ素子アレイ321のメモリ素子に書き込まれ
る。
【0083】書換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック310に対して行われる。外
部からのアドレス信号はアドレス制御回路333によっ
て第1のアドレスバッファ315に伝達され、第1のX
デコーダ313と第1のYデコーダ312とによって、
第1のメモリ素子アレイ311の一部分を選択する。
【0084】データは、データI/O制御回路332を
通して1/Oバッファ331に入力して、選択した第1
のメモリ素子アレイ311のメモリ素子に書き込まれ
る。
【0085】この半導体記憶装置からの読み出しは、外
部から与えられたアドレス信号は、アドレス制御回路3
33によって第1のアドレスバッファ315と第2のア
ドレスバッファ325との一方に伝達され、データI/
O制御回路332はI/Oバッファ331の出力を外部
のデータバスに出力する。
【0086】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路3
40は、半導体記憶装置3の外部に設けてもかまわな
い。
【0087】以上説明したように、第3の実施例によれ
ば、電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第
1のメモリ素子アレイ311のメモリ素子のゲート絶縁
膜の膜厚を、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ321のメモリ素子のゲート絶縁膜の膜厚よ
り薄くすることで、構造は電気的に書き換え可能なメモ
リ素子のMONOS構造と全く同一構造で、さらに、書
き込みに要する電圧と時間とが同一な電気的に一度だけ
書き込み可能な読み出し専用のメモリ素子を構成するこ
とが可能となり、半導体記憶装置の応用範囲を大幅に広
げることができる。
【0088】次に、本発明の半導体記憶装置の第4の実
施例について図面を参照しながら説明する。図4は第4
の実施例を示す回路ブロック図である。
【0089】図4に示すように、半導体記憶装置4は、
電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1の
メモリブロック410と、電気的に書き込み消去可能な
第2のメモリブロック420とを備えており、さらにこ
れら2つの第1のメモリブロック410と第2のメモリ
ブロック420との入出力と書き込み電圧と書き込み時
間とを制御するコントロールブロック430とにより構
成する。
【0090】さらにまた、第1のメモリブロック410
および第2のメモリブロック420は、それぞれ第1の
メモリ素子アレイ411と第2のメモリ素子アレイ42
1、第1のYデコーダ412と第2のYデコーダ42
2、第1のXデコーダ413と第2のXデコーダ42
3、第1のアドレスバッフ415と第2のアドレスバッ
ファ425、第1の昇圧回路414と第2の昇圧回路4
24、および第1のタイマー416と第2のタイマー4
26とによって構成する。
【0091】このうち2つの第1の昇圧回路414と第
2の昇圧回路424は異なる書き込み電圧を供給し、第
1の昇圧回路414は第2の昇圧回路424よりも高い
書き込み電圧を供給する。
【0092】さらに、2つの第1のタイマー416と第
2のタイマー426とは、異なる書き込み時間を定め、
第1のタイマー416は第2のタイマー426よりも短
い書き込み時間を定める。
【0093】コントロールブロック430は外部のデー
タバスとI/Oバッファ431とを接続しデータの入出
力を制御するデータI/O制御回路432と、外部のア
ドレスバスに接続されアドレスの選択と出力先の選択を
行うアドレス制御回路433と、外部からの書き込み
選択信号によって2つの第1の昇圧回路414と第2
の昇圧回路424との一方を選択する書き込み電圧制御
回路434と、外部からの書き込み時間選択信号により
2つの第1のタイマー416と第2のタイマー426と
の一方を選択する書き込み時間制御回路435とによっ
て構成する。
【0094】本実施例では電気的に一度だけ書き込み可
能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ41
1、および電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素
子アレイ421は、ともにMONOS(金属−酸化膜−
窒化膜−酸化膜−半導体)構造であり、かつ、同時形成
による同一の膜厚条件のメモリ素子を用いて構成してい
る。
【0095】図8に示す断面図に、第1のメモリ素子ア
レイ411と第2のメモリ素子アレイ421とのメモリ
素子のゲート絶縁膜の構造を模式的に示す。ゲート絶縁
膜とは、ゲート電極41側より、二酸化シリコン膜から
なるトップ酸化膜42と、シリコン窒化膜43と、二酸
化シリコン膜からなるトンネル酸化膜44との3層構造
の絶縁膜である。
【0096】つぎに、図8に示すMONOS構造のメモ
リ素子のゲート電圧と絶縁破壊時間との関係の一実施例
を図9のグラフに示す。このゲート電圧と絶縁破壊時間
との関係を示す図9のグラフを用いて、電気的に一度だ
け書き込み可能な読みだし専用の第1のメモリ素子アレ
イ411への書き込み動作を説明する。
【0097】図9のグラフにおいて、曲線50が絶縁破
壊の境界条件となり、曲線50で示される条件、ならび
に曲線50で示される条件より高い書き込み電圧、もし
くは長い書き込み時間でゲート絶縁膜に絶縁破壊が生じ
る。
【0098】図4に示す第2の昇圧回路424が供給す
る書き込み電圧がマイナス9Vであり、第2のタイマー
426が定める書き込み時間が10msecである場合
においては、図9のグラフから明らかなように、図8に
示すMONOS構造のメモリ素子のゲート絶縁膜を絶縁
破壊することはできない。また、この第2の昇圧回路4
24と第2のタイマー426とには、電気的に書き込み
消去可能な第2のメモリ素子アレイ421のメモリ素子
の性能と寿命から適切値が設定されているため変更はで
きない。
【0099】図4に示す第1の昇圧回路414が供給す
る書き込み電圧が、マイナス15Vである場合には、図
9のグラフから明らかなように、第1のタイマー416
の設定値が2msec以上において、電気的に一度だけ
書き込み可能な読みだし専用である第1のメモリ素子ア
レイ411のメモリ素子のゲート絶縁膜の絶縁破壊条件
を満たす。同様に、第1の昇圧回路415が供給する書
き込み電圧がマイナス18Vである場合には、第1のタ
イマーの設定値は20μsec以上である。
【0100】第1の昇圧回路414が供給する書き込み
電圧を、第2の昇圧回路424が供給する書き込み電圧
よりも負側に高くすることによって、第1のタイマー4
16の定める書き込み時間は、第2のタイマー426の
定める書き込み時間より短くできる。書き込み後の第1
のメモリ素子アレイ411のメモリ素子はゲートとドレ
イン間、ゲートとソース間、ゲートと基板間の少なくと
も一つが短絡状態となる。
【0101】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ421のメモリ素子への書き込み消去方法
は、書き込み電圧と書き込み消去時間が、図9のグラフ
の絶縁破壊条件を満たさない条件において、通常のEE
PROMと同じである。
【0102】続いて、図4に示す構成の半導体記憶装置
の書き込み方法について述べる。書換えを行うデータの
書き込みは第2のメモリブロック420に対して行われ
る。このとき外部からのアドレス信号は、アドレス制御
回路433によって第2のアドレスバッファ425に伝
達され、第2のXデコーダ423と第2のYデコーダ4
22とによって、第2のメモリ素子アレイ421の一部
分を選択する。
【0103】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路434に入力し、第2の昇圧
回路424を動作状態にする。
【0104】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路435に入力し、第2のタイ
マー426を動作状態にする。
【0105】またさらに、データはデータI/O制御回
路432を通して、1/Oバッファ431に入力して、
選択された第2のメモリ素子アレイ421のメモリ素子
に書き込まれる。この書き込み動作において、第1の昇
圧回路414は書き込み電圧を供給することはない。
【0106】書換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック410に対して行われる。外
部からのアドレス信号は、アドレス制御回路433によ
って第1のアドレスバッファ415に伝達され、第1の
Xデコーダ413と第1のYデコーダ412とによっ
て、第1のメモリ素子アレイ411の一部分を選択す
る。
【0107】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路434に入力し、第1の昇圧
回路414を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ411のメモリ素子のゲート絶縁膜を、絶縁破壊
する電圧の供給を行う。
【0108】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路435に入力し、第1のタイ
マー416を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ411のメモリ素子のゲートに第1の昇圧回路4
14が供給する電圧を、定めた書き込み時間だけ印加す
る。
【0109】また、データはデータI/O制御回路43
2を通して1/Oバッファ431に入力し、選択した第
1のメモリ素子アレイ411のメモリ素子に書き込まれ
る。この書き込み動作において、第2の昇圧回路424
は書き込み電圧を供給することはない。
【0110】この半導体記憶装置からの読み出しは、外
部から与えられたアドレス信号は、アドレス制御回路4
33によって第1のアドレスバッファ415と第2のア
ドレスバッファ425との一方に伝達され、データI/
O制御回路432はI/Oバッファ431の出力を外部
のデータバスに出力する。
【0111】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路4
14、424は、半導体記憶装置4の外部に設けてもか
まわない。
【0112】以上説明したように、第4の実施形態によ
れば、第1の昇圧回路414と第1のタイマー416と
を設けることにより、構造は電気的に書き換え可能なメ
モリ素子のMONOS構造と全く同一構造で、さらに、
高速で電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の
メモリ素子を構成することが可能となり、半導体記憶装
置の応用範囲を大幅に広げることができる。
【0113】次に、本発明の半導体記憶装置の第5の実
施例について図面を参照しながら説明する。図5は第5
の実施例を示す回路ブロック図である。
【0114】図5に示すように、半導体記憶装置5は、
電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1の
メモリブロック510と、電気的に書き込み消去可能な
第2のメモリブロック520とを備えており、さらにこ
れら2つの第1のメモリブロック510と第2のメモリ
ブロック520との入出力と書き込み電圧とを制御する
コントロールブロック530と、これら2つの第1のメ
モリブロック510と第2のメモリブロック520とに
共通の書き込み時間を定めるタイマー540とにより構
成する。
【0115】またさらに、第1のメモリブロック510
および第2のメモリブロック520は、それぞれ第1の
メモリ素子アレイ511と第2のメモリ素子アレイ52
1、第1のYデコーダ512と第2のYデコーダ52
2、第1のXデコーダ513と第2のXデコーダ52
3、第1のアドレスバッファ515と第2のアドレスバ
ッファ525、および第1の昇圧回路514と第2の昇
圧回路524とによって構成する。
【0116】このうち2つの第1の昇圧回路514と第
2の昇圧回路524とは、異なる書き込み電圧を供給
し、第1の昇圧回路514は第2の昇圧回路524より
も低い書き込み電圧を供給する。
【0117】コントロールブロック530は外部のデー
タバスとI/Oバッファ531とを接続しデータの入出
力を制御するデータI/O制御回路532と、外部のア
ドレスバスに接続されアドレスの選択と出力先の選択を
行うアドレス制御回路533と、外部からの書き込み時
間選択信号により2つの第1の昇圧回路514と第2の
昇圧回路524との一方を選択する書き込み電圧制御回
路534とによって構成する。
【0118】本実施例では電気的に一度だけ書き込み可
能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ51
1、および電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素
子アレイ521とは、ともにMONOS(金属−酸化膜
−窒化膜−酸化膜−半導体)構造である。ただし、電気
的に一度だけ書き込み可能な読みだし専用の第1のメモ
リ素子アレイ511のメモリ素子のゲート絶縁膜の厚さ
は、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素子アレ
イ521のメモリ素子のゲート絶縁膜の厚さより薄い。
【0119】図8に示す断面図に、第1のメモリ素子ア
レイ511と第2のメモリ素子アレイ521とのメモリ
素子のゲート絶縁膜の構造を模式的に示す。ゲート絶縁
膜とは、ゲート電極41側より、二酸化シリコン膜から
なるトップ酸化膜42と、シリコン窒化膜43と、二酸
化シリコン膜からなるトンネル酸化膜44との3層構造
の絶縁膜である。
【0120】つぎに、図8に示すMONOS構造のメモ
リ素子のシリコン窒化膜の膜厚とメモリ素子のゲート絶
縁膜が絶縁破壊に至るゲート電圧(これより絶縁破壊電
圧と記載する)との関係の一実施例を図11のグラフに
示す。
【0121】図11に示すグラフは、図5におけるタイ
マー540が定める書き込み時間を10msecとし、
図8におけるトップ酸化膜42とトンネル酸化膜44の
膜厚を一定とし、シリコン窒化膜43の膜厚を変化させ
た場合における絶縁破壊電圧を測定したものである。
【0122】図11のグラフにおいて、曲線54はトッ
プ酸化膜42とトンネル酸化膜44との膜厚がいずれも
2nmの場合であり、曲線55はトップ酸化膜42とト
ンネル酸化膜44の膜厚とがいずれも1nmの場合であ
る。この曲線54と曲線55とは、図8のMONOS構
造のメモリ素子のゲート絶縁膜の絶縁破壊の境界条件と
なる。
【0123】図5に示す電気的に一度だけ書き込み可能
な読み出し専用の第1のメモリ素子アレイ511の第1
のゲート絶縁膜におけるシリコン窒化膜に必要な膜厚条
件は、第1の昇圧回路514が供給する書き込み電圧
対応して曲線54と曲線55のいずれかで示される膜厚
より薄いことである。
【0124】図5に示す第1の昇圧回路514が供給す
る書き込み電圧がマイナス7Vの場合においては、図1
1のグラフから明らかなように、電気的に一度だけ書き
込み可能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ
511のメモリ素子のゲート絶縁膜のシリコン窒化膜4
3の膜厚を、曲線54の場合には4nm以下であり、曲
線55の場合には8nm以下の膜厚にするとゲート絶縁
膜の絶縁破壊条件を満たす。
【0125】書き込み後の第1のメモリ素子アレイ51
1のメモリ素子は、ゲートとドレイン間、ゲートとソー
ス間、ゲートと基板間の少なくとも一つが短絡状態とな
る。
【0126】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ521のメモリ素子への書き込み消去方法
は、メモリ素子のゲート絶縁膜が、図11のグラフの絶
縁破壊条件を満たさない条件において、通常のEEPR
OMと同じである。
【0127】続いて、図5に示す構成の半導体記憶装置
における書き込み方法について述べる。書換えを行うデ
ータの書き込みは、第2のメモリブロック520に対し
て行われる。このとき外部からのアドレス信号はアドレ
ス制御回路533によって第2のアドレスバッファ52
5に伝達され、第2のXデコーダ523と第2のYデコ
ーダ522とによって、第2のメモリ素子アレイ521
の一部分を選択する。
【0128】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路534に入力し、第2の昇圧
回路524を動作状態にする。
【0129】また、データはデータI/O制御回路53
2を通して1/Oバッファ531に入力して、選択され
た第2のメモリ素子アレイ521のメモリ素子に書き込
まれる。この書き込み動作において、第1の昇圧回路5
14は書き込み電圧を供給することはない。
【0130】書き換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック510に対して行われる。外
部からのアドレス信号はアドレス制御回路533によっ
て第1のアドレスバッファ515に伝達され、第1のX
デコーダ513と第1のYデコーダ512によって第1
のメモリ素子アレイ511の一部分を選択する。
【0131】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路534に入力し、第1の昇圧
回路514を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ511のメモリ素子のゲート絶縁膜を絶縁破壊す
る電圧の供給を行う。
【0132】また、データはデータI/O制御回路53
2を通して1/Oバッファ531に入力し、選択した第
1のメモリ素子アレイ511のメモリ素子に書き込まれ
る。この書き込み動作において、第2の昇圧回路524
は書き込み電圧を供給することはない。
【0133】この半導体記憶装置からの読み出しは、外
部から与えられたアドレス信号は、アドレス制御回路5
33によって第1のアドレスバッファ515と第2のア
ドレスバッファ525との一方に伝達され、データI/
O制御回路532はI/Oバッファ531の出力を外部
のデータバスに出力する。
【0134】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路5
14、524は、半導体記憶装置5の外部に設けてもか
まわない。
【0135】以上説明したように、第5の実施例によれ
ば、第1の昇圧回路514を設けることと、電気的に一
度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ素子
アレイ511のメモリ素子のゲート絶縁膜を薄くするこ
とにより、構造は電気的に書き換え可能なメモリ素子の
MONOS構造と全く同一構造で、さらに、書き込みに
要する時間が同一で、書き込みに要する電圧が書き込み
消去可能な第2のメモリ素子アレイ521の書き込み電
圧より低い、電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し
専用のメモリ素子を構成することが可能となり、半導体
記憶装置の応用範囲を大幅に広げることができる。
【0136】次に、本発明の半導体記憶装置の第6の実
施例について図面を参照しながら説明する。図6は第6
の実施例を示す回路ブロック図である。
【0137】図6に示すように、半導体記憶装置6は電
気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメ
モリブロック610と、電気的に書き込み消去可能な第
2のメモリブロック620と、さらにこれら2つの第1
のメモリブロック610と第2のメモリブロック620
との入出力と書き込み時間とを制御するコントロールブ
ロック630と、これら2つの第1のメモリブロック6
10と第2のメモリブロック620とに同電圧の書き込
み電圧を供給する昇圧回路640とにより構成する。
【0138】さらに、第1のメモリブロック610およ
び第2のメモリブロック620は、それぞれ第1のメモ
リ素子アレイ611と第2のメモリ素子アレイ621、
第1のYデコーダ612と第2のYデコーダ622、第
1のXデコーダ613と第2のXデコーダ623、第1
のアドレスバッファ615と第2のアドレスバッファ6
25、および第1のタイマー614と第2のタイマー6
24とによって構成する。
【0139】このうち第1のタイマー614と第2のタ
イマー624とは、異なる書き込み時間を定め、第1の
タイマー614は第2のタイマー624よりも短い書き
込み時間を定める。
【0140】コントロールブロック630は、外部のデ
ータバスとI/Oバッファ631とを接続して、データ
の入出力を制御するデータI/O制御回路632と、外
部のアドレスバスに接続し、アドレスの選択と出力先の
選択を行うアドレス制御回路633と、外部からの書き
込み時間選択信号により2つの第1のタイマー614と
第2のタイマー624との一方を選択する書き込み時間
制御回路634とによって構成する。
【0141】図6に示す本実施例では、第1のメモリ素
子アレイ611および第2のメモリ素子アレイ621
は、ともにMONOS構造である。ただし、電気的に一
度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1のメモリ素子
アレイ611のゲート絶縁膜の厚さは第2のメモリ素子
アレイ621のゲート絶縁膜の厚さより薄い。
【0142】図8にMONOS構造のメモリ素子のゲー
ト絶縁膜の構造を模式的に示す。ゲート絶縁膜とは、ゲ
ート電極41側より二酸化シリコン膜からなるトップ酸
化膜42と、シリコン窒化膜43と、二酸化シリコン膜
からなるトンネル酸化膜44との3層構造の絶縁膜であ
る。
【0143】つぎに、図8のMONOS構造のメモリ素
子のシリコン窒化膜43の膜厚と絶縁破壊時間との関係
の一実施例を図10のグラフに示す。
【0144】図10のグラフは、図6における昇圧回路
640が供給する書き込み電圧をマイナス9Vとし、図
8におけるトップ酸化膜42とトンネル酸化膜44の膜
厚を一定とし、シリコン窒化膜43の膜厚を変化させた
場合における絶縁破壊時間を測定したものである。
【0145】図10のグラフにおいて、曲線51はトッ
プ酸化膜42とトンネル酸化膜44の膜厚がそれぞれ5
nmと2.2nmの場合であり、これに対して曲線52
はトップ酸化膜42とトンネル酸化膜44の膜厚がいず
れも2nmの場合であり、曲線53はトップ酸化膜42
とトンネル酸化膜44の膜厚がいずれも1nmの場合で
ある。この曲線51と曲線52と曲線53とは、図8の
MONOS構造のメモリ素子のゲート絶縁膜の絶縁破壊
の境界条件となる。
【0146】ここで電気的に一度だけ書き込み可能な読
み出し専用の第1のメモリ素子アレイ611の第1のゲ
ート絶縁膜におけるシリコン窒化膜に必要な膜厚条件
と、第1のタイマー614に必要な設定条件は、曲線5
1と曲線52と曲線53のいずれかに適合するよりも膜
厚が薄いか、もしくは曲線に適合する絶縁破壊時間より
も書き込み時間が長いことである。
【0147】図6に示す第2のタイマー624が定める
書き込み時間が10msecの場合には、図10のグラ
フから明らかなように、メモリ素子のゲート絶縁膜のシ
リコン窒化膜43の膜厚を、曲線52の場合には8nm
以下とし、曲線53の場合には12nm以下の膜厚にす
るとゲート絶縁膜の絶縁破壊条件を満たす。
【0148】さらに、トップ酸化膜42とトンネル酸化
膜44との厚さがいずれも2nmの条件である曲線52
では、メモリ素子のゲート絶縁膜のシリコン窒化膜43
の膜厚が4nm場合には、200μsecまで絶縁破壊
時間を短縮できる。
【0149】トップ酸化膜42とトンネル酸化膜44と
の厚さが、いずれも1nmの条件である曲線53では、
メモリ素子のゲート絶縁膜のシリコン窒化膜43の膜厚
が6nm以下の場合には、100μsecまで絶縁破壊
時間を短縮できる。
【0150】しかし、第2のタイマー624が定める書
き込み時間は、電気的に書き込み消去可能な第2のメモ
リ素子アレイ621のメモリ素子の性能と寿命から、適
切値が設定されているため変更はできない。
【0151】したがって、第1のタイマー614が定め
る書き込み時間は、図10のグラフに示される絶縁破壊
条件を満たす範囲で、第2のタイマー624が定める書
き込み時間よりも短い書き込み時間を設定できる。
【0152】書き込み後の第1のメモリ素子アレイ61
1のメモリ素子は、ゲートとドレイン間、ゲートとソー
ス間、ゲートと基板間の少なくとも一つが短絡状態とな
る。
【0153】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ621のメモリ素子への書き込み消去方法
は、第2のメモリ素子アレイ621のゲート絶縁膜の膜
厚に対して図10のグラフの絶縁破壊条件を満たさな
い、第2のタイマー624の書き込み時間設定条件にお
いて、もしくは第2のタイマー624において設定する
書き込み時間が、図10のグラフの絶縁破壊時間を満た
さない膜厚条件において、通常のEEPROMと同じで
ある。
【0154】続いて、図6に示す構成の半導体記憶装置
の書き込み方法について述べる。書換えを行うデータの
書き込みは第2のメモリブロック620に対して行われ
る。このとき外部からのアドレス信号は、アドレス制御
回路633によって第2のアドレスバッファ625に伝
達され、第2のXデコーダ623と第2のYデコーダ6
22によって、第2のメモリ素子アレイ621の一部分
を選択する。
【0155】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路634に入力し、第2のタイ
マー624を動作状態にする。
【0156】またさらに、データは、データI/O制御
回路632を通して1/Oバッファ631に入力して、
選択された第2のメモリ素子アレイ621のメモリ素子
に書き込まれる。
【0157】書換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック610に対して行われる。外
部からのアドレス信号は、アドレス制御回路633によ
って第1のアドレスバッファ615に伝達され、第1の
Xデコーダ613と第1のYデコーダ612によって、
第1のメモリ素子アレイ611の一部分を選択する。
【0158】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路634に入力し、第1のタイ
マー624を動作状態にし、選択したメモリ素子のゲー
ト絶縁膜を絶縁破壊するまで昇圧回路640からの電圧
の供給を行なう。
【0159】また、データはデータI/O制御回路63
2を通して1/Oバッファ631に入力して、選択され
た第1のメモリ素子アレイ611のメモリ素子に書き込
まれる。
【0160】この半導体記憶装置からの読み出しは、外
部から与えられたアドレス信号は、アドレス制御回路6
33によって第1のアドレスバッファ615と第2のア
ドレスバッファ625との一方に伝達され、データI/
O制御回路632はI/Oバッファ631の出力を外部
のデータバスに出力する。
【0161】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路6
40は、半導体記憶装置6の外部に設けてもかまわな
い。
【0162】以上説明したように、第6の実施例によれ
ば、電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第
1のメモリ素子アレイ611のメモリ素子のゲート絶縁
膜の膜厚を、電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ621のメモリ素子のゲート絶縁膜の膜厚よ
り薄くすることで、構造は電気的に書き換え可能なメモ
リ素子のMONOS構造と全く同一構造で、さらに、書
き込みに要する電圧が同一で、しかも、書き込みに要す
る時間が短い電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し
専用のメモリ素子を構成することが可能となり、半導体
記憶装置の応用範囲を大幅に広げることができる。
【0163】次に、本発明の半導体記憶装置の第7の実
施例について図面を参照しながら説明する。図7は第7
の実施例を示す回路ブロック図である。
【0164】図7に示すように、半導体記憶装置7は、
電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用の第1の
メモリブロック710と、電気的に書き込み消去可能な
第2のメモリブロック720とを備えており、さらにこ
れら2つの第1のメモリブロック710と第2のメモリ
ブロック720との入出力と書き込み電圧と書き込み時
間とを制御するコントロールブロック730とにより構
成する。
【0165】さらに、第1のメモリブロック710およ
び第2のメモリブロック720は、それぞれ第1のメモ
リ素子アレイ711と第2のメモリ素子アレイ721、
第1のYデコーダ712と第2のYデコーダ722、第
1のXデコーダ713と第2のXデコーダ723、第1
のアドレスバッファ715と第2のアドレスバッファ7
25、第1の昇圧回路714と第2の昇圧回路724、
および第1のタイマー716と第2のタイマー726と
によって構成する。
【0166】このうち2つの第1の昇圧回路714と第
2の昇圧回路724は異なる書き込み電圧を供給する。
【0167】さらに、2つの第1のタイマー716と第
2のタイマー726とは、異なる書き込み時間を定め、
第1のタイマー716は第2のタイマー726よりも短
い書き込み時間を定める。
【0168】コントロールブロック730は外部のデー
タバスとI/Oバッファ731とを接続しデータの入出
力を制御するデータI/O制御回路732と、外部のア
ドレスバスに接続されアドレスの選択と出力先の選択を
行うアドレス制御回路733と、外部からの書き込み時
間選択信号により2つの第1の昇圧回路714と第2の
昇圧回路724との一方を選択する書き込み電圧制御回
路734と、外部からの書き込み時間選択信号によっ
て、2つの第1のタイマー716と第2のタイマー72
6との一方を選択する書き込み時間制御回路735とに
よって構成する。
【0169】本実施例では電気的に一度だけ書き込み可
能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ71
1、および電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ素
子アレイ721は、ともにMONOS(金属−酸化膜−
窒化膜−酸化膜−半導体)構造である。
【0170】ただしここで、電気的に一度だけ書き込み
可能な読み出し専用の第1のメモリ素子アレイ711の
メモリ素子のゲート絶縁膜の厚さは、第2のメモリ素子
アレイ721のメモリ素子のゲート絶縁膜の厚さより薄
い。
【0171】図8に示す断面図に、第1のメモリ素子ア
レイ711と第2のメモリ素子アレイ721とのメモリ
素子のゲート絶縁膜の構造を模式的に示す。ゲート絶縁
膜とは、ゲート電極41側より二酸化シリコン膜からな
るトップ酸化膜42と、シリコン窒化膜43と、二酸化
シリコン膜からなるトンネル酸化膜44との3層構造の
絶縁膜である。
【0172】つぎに、図8に示すMONOS構造のメモ
リ素子のゲート電圧と絶縁破壊時間との関係の一実施例
を図12のグラフに示す。
【0173】図12のグラフにおいて、メモリ素子とし
て、トップ酸化膜42、シリコン窒化膜43、トンネル
酸化膜44の膜厚は、それぞれ、1nm、5nm、1n
mを用いている。
【0174】図12のグラフにおいて、曲線56が絶縁
破壊の境界条件となり、曲線56で示される条件、なら
びに曲線56で示される条件より高い書き込み電圧、も
しくは長い書き込み時間でゲート絶縁膜に絶縁破壊が生
じる。
【0175】図7に示す電気的に書き込み消去可能な第
2のメモリ素子アレイ721のメモリ素子のゲート絶縁
膜として、トップ酸化膜42、シリコン窒化膜43、ト
ンネル酸化膜44の膜厚がそれぞれ、5nm、12n
m、2.2nmを用いている場合には、第2の昇圧回路
724が供給する書き込み電圧はマイナス9Vであり、
第2のタイマー726が定める書き込み時間が10ms
ecである。
【0176】この第2の昇圧回路724と第2のタイマ
ー726とには、電気的に書き込み消去可能な第2のメ
モリ素子アレイ721のメモリ素子の性能と寿命から適
切値が設定されているため変更はできない。
【0177】図7に示す第1のタイマー716が定める
書き込み時間が5msecである場合には、図12のグ
ラフから明らかなように、第1の昇圧回路714が供給
する電圧はマイナス7V以下で、電気的に一度だけ書き
込み可能な読み出し専用である第1のメモリ素子アレイ
711のメモリ素子のゲート絶縁膜の絶縁破壊条件を満
たす。
【0178】同様に、第1のタイマー716が定める書
き込み時間が10μsecである場合には、第1の昇圧
回路714が供給する書き込み電圧はマイナス11V以
下である。
【0179】第1の昇圧回路714が供給する書き込み
電圧を、マイナス7Vよりも負に高くすることにより、
第1のタイマー716の定める書き込み時間は第2のタ
イマー726の定める書き込み時間より短くできる。
【0180】書き込み後の第1のメモリ素子アレイ71
1のメモリ素子は、ゲートとドレイン間、ゲートとソー
ス間、ゲートと基板間の少なくとも一つが短絡状態とな
る。
【0181】電気的に書き込み消去可能な第2のメモリ
素子アレイ721のメモリ素子への書き込み消去方法
は、書き込み電圧と書き込み消去時間が、図12のグラ
フの絶縁破壊条件を満たさない条件において、通常のE
EPROMと同じである。
【0182】続いて、図7に示す構成の半導体記憶装置
の書き込み方法について述べる。書換えを行うデータの
書き込みは第2のメモリブロック720に対して行われ
る。
【0183】このとき外部からのアドレス信号は、アド
レス制御回路733によって第2のアドレスバッファ7
25に伝達され、第2のXデコーダ723と第2のYデ
コーダ722とによって、第2のメモリ素子アレイ72
1の一部分を選択する。
【0184】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路734に入力し、第2の昇圧
回路724を動作状態にする。
【0185】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路735に入力し、第1のタイ
マー726を動作状態にする。
【0186】またさらに、データは、データI/O制御
回路732を通して1/Oバッファ731に入力し、選
択された第2のメモリ素子アレイ721のメモリ素子に
書き込まれる。
【0187】この書き込み動作において、第1の昇圧回
路714は書き込み電圧を供給することはない。
【0188】書換えを必要としないデータの書き込み
は、第1のメモリブロック710に対して行われる。外
部からのアドレス信号はアドレス制御回路733によっ
て第1のアドレスバッファ715に伝達され、第1のX
デコーダ713と第1のYデコーダ712によって第1
のメモリ素子アレイ711の一部分を選択する。
【0189】同様に外部からの書き込み電圧選択信号
は、書き込み電圧制御回路734に入力し、第1の昇圧
回路714を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ711のメモリ素子のゲート絶縁膜を絶縁破壊す
る電圧の供給を行う。
【0190】同様に外部からの書き込み時間選択信号
は、書き込み時間制御回路735に入力し、第1のタイ
マー716を動作状態にし、選択した第1のメモリ素子
アレイ711のメモリ素子のゲートに第1の昇圧回路7
14が供給する電圧を、定めた書き込み時間だけ印加す
る。
【0191】また、データはデータI/O制御回路73
2を通して1/Oバッファ731に入力し、選択した第
1のメモリ素子アレイ711のメモリ素子に書き込まれ
る。
【0192】この書き込み動作において、第2の昇圧回
路724は書き込み電圧を供給することはない。
【0193】この半導体記憶装置からの読み出しは、外
部から与えられたアドレス信号は、アドレス制御回路7
33によって第1のアドレスバッファ715と第2のア
ドレスバッファ725との一方に伝達され、データI/
O制御回路732はI/Oバッファ731の出力を外部
のデータバスに出力する。
【0194】なお半導体記憶装置を構成する昇圧回路7
14、724は、半導体記憶装置7の外部に設けてもか
まわない。
【0195】以上説明したように、第7の実施例によれ
ば、第1の昇圧回路714と第1のタイマー716とを
設けることにより、構造は電気的に書き換え可能なメモ
リ素子のMONOS構造と全く同一構造で、さらに、高
速で電気的に一度だけ書き込み可能な読み出し専用のメ
モリ素子を構成することが可能となり、半導体記憶装置
の応用範囲を大幅に広げることができる。
【0196】次に、本発明の半導体記憶装置の書き込み
方法について図面を参照しながら説明する。
【0197】図13のグラフは、図8に示すMONOS
構造のメモリ素子のゲート電圧とゲート電流密度との関
係の一実施例である。図13のグラフにおいて、横軸は
ゲート電圧の絶対値を示し、縦軸はゲート電流密度を示
す。
【0198】メモリ素子として、トップ酸化膜42、シ
リコン窒化膜43、トンネル酸化膜44の膜厚は、それ
ぞれ、5nm、12nm、2.2nmを用いている。
【0199】図13のグラフにおいて、曲線57はゲー
ト電極41に負の電圧を印加する場合を示し、曲線58
はゲート電極41に正の電圧を印加する場合を示してい
る。
【0200】曲線58はゲート電圧Vgが19Vで過剰
電流が流れており、このゲート電圧でゲート絶縁膜が絶
縁破壊していることが示されている。
【0201】一方、曲線57はゲート電圧Vgの絶対値
が15Vで過剰電流が流れている。
【0202】つまり、負のゲート電圧を印加する場合の
方が、正のゲート電圧を印加する場合に比べて、4Vほ
ど低電圧でゲート絶縁膜を絶縁破壊することが可能であ
る。
【0203】したがって、電気的に一度だけ書き込み可
能な読み出し専用のメモリ素子のゲートには、負の高い
電圧を印加する方が、正の電圧を印加するよりは書き込
みが容易である。
【0204】書き込み後のメモリ素子はゲートとドレイ
ン間、ゲートとソース間、ゲートと基板間の少なくとも
一つが短絡状態である。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気的に書き換え可能な半導体記憶装置のPROMから
なるメモリブロックにおいて、シリコンクズの発生やパ
ッシベーション膜の劣化を起こさない。したがって、半
導体素子の特性劣化が発生しない。さらに、構造は電気
的に書換え可能なメモリ素子のMONOS構造と全く同
一で、高温状態においても、α線を照射されてもデータ
を消失することのない、書き込み可能な不揮発性メモリ
を得ることが可能となり、半導体記憶装置の応用範囲を
大幅に広げることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図2】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図3】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図4】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図5】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図6】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図7】本発明の実施例における半導体記憶装置を示す
回路ブロック図である。
【図8】本発明の実施例におけメモリ素子を示す断面図
である。
【図9】本発明の電気的に一度だけ書き込み可能なメモ
リ素子の情報の書き込み例を示し、ゲート電圧と絶縁破
壊時間との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の電気的に一度だけ書き込み可能なメ
モリ素子の情報の書き込み例を示し、ゲート絶縁膜の膜
厚と絶縁破壊時間との関係を示すグラフである。
【図11】本発明の電気的に一度だけ書き込み可能なメ
モリ素子の情報の書き込み例を示し、ゲート絶縁膜の膜
厚と絶縁破壊電圧との関係を示すグラフである。
【図12】本発明の電気的に一度だけ書き込み可能なメ
モリ素子の情報の書き込み例を示し、ゲート電圧と絶縁
破壊時間との関係を示すグラフである。
【図13】本発明の電気的に一度だけ書き込み可能なメ
モリ素子の情報の書き込み例を示し、ゲート電圧とゲー
ト電流密度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 半導体記憶装置 110 第1のメモリブロック 111 第1のメモリ素子アレイ 114 第1の昇圧回路 120 第2のメモリブロック 121 第2のメモリ素子アレイ 124 第2の昇圧回路 130 コントロールブロック 134 書き込み電圧制御回路 140 タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/02 G11C 17/12 H01L 21/8247 H01L 27/10 471 H01L 27/115

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に一度だけ書き込み可能な読み出
    し専用の第1のメモリブロックと、電気的に書き込み消
    去可能な第2のメモリブロックと、両メモリブロックの入出力を制御し、かつ、第1のメモ
    リブロックに情報を書き込むための電圧を供給する外部
    の第1の昇圧回路および第2のメモリブロックに情報を
    書き込み消去するための電圧を供給する外部の第2の昇
    圧回路を操作して書き込み消去電圧を制御するコントロ
    ールブロックと、 第1のメモリブロックと第2のメモリブロックに情報を
    書き込む時間を定める単一のタイマーとを備え、 第1のメモリブロックは第1の膜厚のゲート絶縁膜から
    なる第1のメモリ素子アレイを有し、第2のメモリブロ
    ックは、第1のメモリ素子アレイと同種のメモリ素子ア
    レイであって、第1のメモリ素子アレイのゲート絶縁膜
    の膜厚より厚い第2の膜厚のゲート絶縁膜からなる第2
    のメモリ素子アレイを有することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体記憶装置の第1
    のメモリブロックに前記第1の昇圧回路を組み込むこと
    と、前記第2のメモリブロックに前記第2の昇圧回路を
    組み込むことの一方または両方を行ったことを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    記憶装置の書き込み方法であって、 第1の昇圧回路は第2の昇圧回路より低い電圧を供給す
    ることを特徴とする半導体記憶装置の書き込み方法
  4. 【請求項4】 電気的に一度だけ書き込み可能な読み出
    し専用の第1のメモリブロックと、電気的に書き込み消
    去可能な第2のメモリブロックと、両メモリブロックの入出力を制御し、かつ、外部の単一
    の昇圧回路から供給される電圧を用いて第1のメモリブ
    ロックに情報を書き込む時間あるいは第2のメモリブロ
    ックに情報を書き込み消去する時間を、後述の2個のタ
    イマーを操作して制御するコントロールブロックとを備
    え、 第1のメモリブロックは情報の書き込み時間を定める第
    1のタイマーと第1の膜厚のゲート絶縁膜からなる第1
    のメモリ素子アレイとを有し、第2のメモリブロックは
    情報の書き込み消去時間を定める第2のタイマーと、
    1のメモリ素子アレイと同種のメモリ素子アレイであっ
    て、第1のメモリ素子アレイのゲート絶縁膜より厚い第
    2の膜厚のゲート絶縁膜からなる第2のメモリ素子アレ
    イとを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体記憶装置に、前
    記昇圧回路を組み込んだことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の半導体
    記憶装置の書き込み方法であって、 第1のタイマーは第2のタイマーより短い書き込み時間
    を定めることを特徴とする半導体記憶装置の書き込み方
    法。
  7. 【請求項7】 電気的に一度だけ書き込み可能な読み出
    し専用の第1のメモリブロックと、電気的に書き込み消
    去可能な第2のメモリブロックと、両メモリブロックの入出力を制御し、かつ、第1のメモ
    リブロックに情報を書き込むための電圧を供給する外部
    の第1の昇圧回路および第2のメモリブロックに情報を
    書き込み消去するための電圧を供給する外部の第2の昇
    圧回路を操作して書き込み消去電圧を制御するととも
    に、後述の2個のタイマーを操作して書き込み消去時間
    を制御するコントロールブロックを備え、 第1のメモリブロックは情報の書き込み時間を定める第
    1のタイマーと第1の膜厚のゲート絶縁膜からなる第1
    のメモリ素子アレイとを有し、第2のメモリブロックは
    情報の書き込み消去時間を定める第2のタイマーと、第
    1のメモリ素子アレイと同種のメモリ素子アレイであっ
    て、第1のメモリ素子アレイのゲート絶縁膜より厚い第
    2の膜厚のゲート絶縁膜からなる第2のメモリ素子アレ
    イとを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体記憶装置の第1
    のメモリブロックに前記第1の昇圧回路を組み込むこと
    と、前記第2のメモリブロックに前記第2の昇圧回路を
    組み込むことの一方または両方を行ったことを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の半導体
    記憶装置の書き込み 方法であって、 第1の昇圧回路と第2の昇圧回路は異なる電圧を供給
    し、第1のタイマーは第2のタイマーより短い書き込み
    時間を定める か、あるいは第1のタイマーと第2のタイマーは異なる書き
    込み時間を定め、第1の昇圧回路は第2の昇圧回路より
    低い電圧を供給することを特徴とする半導体記憶装置の
    書き込み方法
  10. 【請求項10】 請求項1あるいは請求項4あるいは請
    求項7に記載の半導体記憶装置において、 第1のメモリブロックと第2のメモリブロックのメモリ
    素子アレイは、MONOS(金属−酸化膜−窒化膜−酸
    化膜−半導体)構造のメモリ素子を用いることを特徴と
    する半導体記憶装置。
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