JP3406077B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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    • G11C16/10Programming or data input circuits
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性半導体記憶
装置に関し、特に、チャージポンプを有する不揮発性半
導体記憶装置において、このチャージポンプの負荷の変
動を抑制する手段を備えた不揮発性半導体記憶装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、不揮発性半導体記憶装置の一
例として、フラッシュメモリは知られている。このフラ
ッシュメモリの中でも、DINOR(DIvided
bit−Line NOR)型のフラッシュメモリと呼
ばれるものが、TECHNICAL REPORT OF IEICE. Vol.93 N
o.74 P.15 〜P.20に開示されている。
【0003】上記のDINOR型フラッシュメモリで
は、フローティングゲート(電荷蓄積電極)に電子が蓄
積された状態が消去状態となる。そして、フローティン
グゲートから電子が引抜かれた状態が書込(プログラ
ム)状態となる。つまり、一般に知られているNOR型
フラッシュメモリと逆の動作が行なわれることになる。
ただし、NOR型フラッシュメモリにおいて消去動作に
要求される時間が100msec.〜1sec.程度で
あるのに対し、DINOR型フラッシュメモリの書込動
作に要求される時間は〜100μsec.程度と短いも
のとなる。
【0004】図12は、上記のDINOR型フラッシュ
メモリの構成を示すブロック図である。この図12を用
いて、DINOR型フラッシュメモリの構成および動作
について以下に説明する。
【0005】図12を参照して、メモリセルアレイ部1
5は、セクタSE1,SE2に分割されている。メモリ
セルアレイ部15は、セクタSE1,SE2にそれぞれ
対応するセレクトゲートSG1,SG2を含む。メモリ
セルアレイ部15は、pウェル領域16内に形成され
る。
【0006】メモリセルアレイ部15には2つの主ビッ
ト線MB0,MB1が配列される。主ビット線MB0,
MB1はそれぞれYゲート17内のYゲートトランジス
タYG0,YG1を介してセンスアンプ3および書込回
路4に接続される。
【0007】主ビット線MB0に対応して2つの副ビッ
ト線SB01,SB02が設けられ、主ビット線MB1
に対応して2つの副ビット線SB11,SB12が設け
られる。副ビット線SB01,SB11に交差するよう
にワード線WL0,WL1が配列され、副ビット線SB
02,SB12に交差するようにワード線WL2,WL
3が配列される。
【0008】副ビット線SB01,SB02,SB1
1,SB12とワード線WL0〜WL3との交点にはそ
れぞれメモリセル(メモリトランジスタ)M00〜M0
3,M10〜M13が設けられる。メモリセルM00,
M01,M10,M11はセクタSE1に含まれ、メモ
リセルM02,M03,M12,M13はセクタSE2
に含まれる。
【0009】各メモリセルのドレインは対応する副ビッ
ト線に接続され、コントロールゲートは対応するワード
線に接続され、ソースはソース線SLに接続される。
【0010】セレクトゲートSG1はセレクトゲートト
ランジスタSG01,SG11を含み、セレクトゲート
SG2はセレクトゲートトランジスタSG02,SG1
2を含む。副ビット線SB01,SB02はそれぞれセ
レクトゲートトランジスタSG01,SG02を介して
主ビット線MB0に接続される。副ビット線SB11,
SB12はそれぞれセレクトゲートトランジスタSG1
1,SG12を介して主ビット線MB1に接続される。
【0011】アドレスバッファ9は、外部から与えられ
るアドレス信号を受け、Xアドレス信号をXデコーダ1
0に与え、Yアドレス信号をYデコーダ8に与える。X
デコーダ10は、Xアドレス信号に応答して複数のワー
ド線WL0〜WL3のうちいずれかを選択する。Yデコ
ーダ8は、Yアドレス信号に応答して複数の主ビット線
MB0,MB1のいずれかを選択する選択信号を発生す
る。
【0012】Yゲート17内のYゲートトランジスタ
は、それぞれ選択信号に応答して主ビット線MB0,M
B1をセンスアンプ3および書込回路4に接続する。読
出時には、センスアンプ3が、主ビット線MB0または
主ビット線MB1上に読出されたデータを検知し、デー
タ入力バッファ2を介して外部に出力する。書込時に
は、外部から与えられるデータがデータ入出力バッファ
2を介して書込回路4に与えられ、書込回路4はそのデ
ータに従って主ビット線MB0,MB1にプログラム電
圧を与える。
【0013】高電圧発生回路5,6は外部から電源電圧
Vcc(たとえば5V)を受け、高電圧を発生する。負
電圧発生回路7は外部から電源電圧Vccを受け、負電
圧を発生する。ベリファイ電圧発生回路11は、外部か
ら与えられる電源電圧Vccを受け、ベリファイ時に選
択されたワード線に所定のベリファイ電圧を与える。ウ
ェル電位発生回路12は、消去時に、pウェル領域16
に負電圧を印加する。ソース制御回路13は、消去時
に、ソース線SLに負電圧を与える。セレクトゲートデ
コーダ14は、アドレスバッファ9からのアドレス信号
の一部に応答して、セレクトゲートSG1,SG2を選
択的に活性化する。
【0014】書込/消去制御回路1は、外部から与えら
れる制御信号に応答して、各回路の動作を制御する。
【0015】次に、上述の構成を有するDINOR型フ
ラッシュメモリの動作について表1を用いて説明する。
【0016】
【表1】
【0017】(1) セクタ消去動作 ここでは、セクタSE1を一括消去するものと仮定す
る。まず、書込/消去制御回路1にセクタ一括消去動作
を指定する制御信号が与えられる。それにより、高電圧
発生回路6および負電圧発生回路7が活性化される。
【0018】高電圧発生回路6は、Xデコーダ10に高
電圧(10V)を与える。Xデコーダ10は、セクタS
E1のワード線WL0,WL1に高電圧(Vcg=10
V)を印加し、セクタSE2のワード線WL2,WL3
に0Vを印加する。負電圧発生回路7は、Yデコーダ8
およびウェル電位発生回路12に負電圧を与える。Yデ
コーダ8は、Yゲート17内のYゲートトランジスタY
G0,YG1に負電圧を印加する。それにより、主ビッ
ト線MB0,MB1はフローティング状態になる。ソー
ス制御回路13は、ソース線SLに負電圧(Vs=−8
V)を印加する。また、ウェル電位発生回路12は、p
ウェル領域16に負電圧(Vbb=−8V)を印加す
る。セレクトゲートデコーダ14は、セレクトゲートS
G1,SG2をオフ状態にする。
【0019】このようにして、選択セクタSE1内のメ
モリセルおよび非選択セクタSE2内のメモリセルに、
表1の〈1〉に示される電圧が印加される。その結果、
セクタSE1内のすべてのメモリセルは消去状態とな
る。
【0020】(2) 書込動作 ここでは、メモリセルM00をプログラムするものと仮
定する。すなわち、メモリセルM00にデータ“0”を
書込み、メモリセルM10はデータ“1”を保持する。
【0021】まず、書込/消去制御回路1に、プログラ
ム動作を指定する制御信号が与えられる。それにより、
高電圧発生回路5および負電圧発生回路7が活性化され
る。
【0022】負電圧発生回路7はXデコーダ10に負電
圧を与える。Xデコーダ10は、アドレスバッファ9か
ら与えられるXアドレス信号に応答してワード線WL0
を選択し、選択されたワード線WL0に負電圧(−8
V)を印加し、非選択のワード線WL1〜WL3に0V
を印加する。
【0023】高電圧発生回路5は、Yデコーダ8,書込
回路4およびセレクトゲートデコーダ14に高電圧を与
える。まず、外部からデータ入出力バッファ2を介して
データ“0”が書込回路4に与えられ、ラッチされる。
Yデコーダ8は、アドレスバッファ9から与えられるY
アドレス信号に応答してYゲート17内のYゲートトラ
ンジスタYG0に高電圧を印加し、Yゲートトランジス
タYG1に0Vを印加する。それにより、Yゲートトラ
ンジスタYG0がオンする。
【0024】書込回路4は、YゲートトランジスタYG
0を介して主ビット線MB0にデータ“0”に対応する
プログラム電圧(Vd=5V)を印加する。また、セレ
クトゲートデコーダ14は、セレクトゲートSG1をオ
ン状態にし、セレクトゲートSG2をオフ状態にする。
それにより、副ビット線SB01,SB11がそれぞれ
主ビット線MB0,MB1に接続される。ソース制御回
路13は、ソース線SLをフローティング状態にする。
ウェル電位発生回路12は、pウェル領域16に0Vを
印加する。
【0025】このようにして、メモリセルM00に、表
1の〈2〉の左欄に示される電圧が印加される。その結
果、メモリセルM00のしきい値電圧が下降する。
【0026】一定時間(たとえば1m秒)経過後、外部
からデータ入出力バッファ2を介してデータ“1”が書
込回路4に与えられ、ラッチされる。Yデコーダ8は、
アドレスバッファ9から与えられるYアドレス信号に応
答してYゲート17内のYゲートトランジスタYG1に
高電圧を印加し、YゲートトランジスタYG0に0Vを
印加する。それにより、YゲートトランジスタYG1が
オンする。書込回路4は、YゲートトランジスタYG1
を介して主ビット線MB1にデータ“1”に対応する0
Vを印加する。
【0027】このようにして、メモリセルM10に、表
1の〈2〉の右欄に示される電圧が印加される。その結
果、メモリセルM10のしきい値電圧は高いまま維持さ
れる。
【0028】(3) 読出動作 ここでは、メモリセルM00からデータを読出すものと
仮定する。まず、書込/消去制御回路1に、読出動作を
指定する制御が与えられる。
【0029】Xデコーダ10は、アドレスバッファ9か
ら与えられるXアドレス信号に応答してワード線WL0
を選択し、それに3Vを印加する。このとき、ワード線
WL1〜WL3は0Vに保たれる。セレクトゲートデコ
ーダ13は、セレクトゲートSG1をオン状態にし、セ
レクトゲートSG2をオフ状態にする。Yデコーダ8
は、アドレスバッファ9から与えられるYアドレス信号
に応答してYゲート17内のYゲートトランジスタYG
0をオンさせる。ソース制御回路13は、ソース線SL
を接地する。
【0030】このようにして、選択されたメモリセルM
00に、表1の〈3〉の左欄に示される電圧が印加され
る。それにより、M00の内容が“1”であれば主ビッ
ト線MB0に読出電流が流れる。この読出電流がセンス
アンプ3によって検知され、データ入出力バッファ2を
介して外部に出力される。このとき、非選択のメモリセ
ルには、表1の〈3〉の右欄に示されるような電圧が印
加される。
【0031】上述したDINOR型フラッシュメモリに
おいても、他のデバイスと同様、製造コストの低減が望
まれる。その一手法として、DINOR型フラッシュメ
モリのメモリトランジスタのチャンネルドープと、周辺
回路内のnチャネルMOSトランジスタのチャネルドー
プとを共通して行なう手法を挙げることができる。
【0032】上記のように、チャネルドープを共通して
行なうことによって、たとえばゲート長が0.5μm程
度のメモリトランジスタのしきい値電圧Vthは、約
0.2V〜約0.9V程度と低くなる。このように、メ
モリトランジスタのしきい値電圧Vthが低くなること
によって、書込特性を向上させることが可能となる。よ
り具体的には、書込速度を速くすることが可能となる。
【0033】ここで、メモリトランジスタのしきい値電
圧Vthを低くすることによって書込特性を向上させる
ことが可能となる理由について以下に説明する。メモリ
トランジスタにおけるコントロールゲート/フローティ
ングゲート間の容量カップリングをαCGとし、メモリト
ランジスタにおけるフローティングゲート/ドレインの
容量カップングをαD とした場合、書込開始時のフロー
ティングゲート電位(Vfg)は、次のような式で表わ
される。
【0034】
【数1】
【0035】上記の数式1において、Vdはドレイン電
圧を示し、Vcgはコントロールゲート電圧を示し、Δ
Vth=VthErase −Vthinitであり、Vth
Erase は消去時のメモリトランジスタのしきい値電圧V
th(5〜6V)を示し、Vth initはメモリトランジ
スタのフローティングゲートに電荷が全くない場合のメ
モリトランジスタのしきい値電圧Vthを示している。
【0036】上記の数式1を参照して、初期状態におけ
るメモリトランジスタのしきい値電圧Vthを低くする
ことによって、ΔVthは大きくなる。それにより、書
込特性を決定するフローティングゲート/ドレイン間の
電界F(F=(Vd−Vfg)/tox)は大きくなる。
それにより、FN(Fowler−Nordheim)
電流は大きくなる。それにより、書込速度を速くするこ
とが可能となる。その結果、書込特性を向上させること
が可能となる。
【0037】以上説明したように、メモリトランジスタ
のチャネルドープと周辺回路におけるnチャネルMOS
トランジスタのチャネルドープとを共通して行なうこと
によって、DINOR型フラッシュメモリの低コスト化
を実現することが可能となるとともに、DINOR型フ
ラッシュメモリの書込特性をも向上させることが可能と
なる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、メモリトランジスタのしきい値電圧Vthを低
く設定した場合には、次のような問題が生じる。その問
題点について、図13および図14を用いて説明する。
図13は、メモリセルアレイ部を示す等価回路図であ
る。図14は、メモリトランジスタに書込を行なう際の
書込動作を説明するためのブロック図である。
【0039】まず、図13を参照して、メモリトランジ
スタ(cell)のコントロールゲートは、所定のワー
ド線WL1〜WL3に接続され、メモリトランジスタの
ドレイン領域は、所定のビット線BL1,BL2に接続
される。また、メモリトランジスタのソース領域は、ソ
ース線SLに接続される。
【0040】次に、図14を参照して、DINOR型フ
ラッシュメモリでは、あるワード線WLnに接続される
メモリトランジスタに対して書込を行なう場合、そのワ
ード線に接続されるメモリトランジスタのうち書込が行
なわれるメモリトランジスタの情報が書込回路4に送ら
れ、ラッチされる。そして、そのメモリトランジスタを
含むビット線BLに対し、チャージポンプ(以下単に
「CP」と称する)19によって所定のビット線バイア
ス(Vd=5〜6V)が印加される。その後、ワード線
WLnにのみ負バイアス(−8V)が印加される。それ
により、ワード線WLnに接続されるメモリトランジス
タのうち所望のメモリトランジスタに対して書込が行な
われることになる。このとき、他のワード線には0Vが
印加される。たとえば、図13におけるcell(2,
3)に書込を行なう場合には、ビット線BL2に5〜6
Vが印加され、ワード線WL3に−8Vが印加される。
【0041】上記の書込が行なわれたメモリトランジス
タが接続されるビット線と同一のビット線に接続される
メモリトランジスタのドレイン領域には、上記のVd
(5〜6V)が印加される。図13では、cell
(2,1),cell(2,2)のドレイン領域にVd
(5〜6V)が印加される。図14では、このような非
選択のメモリトランジスタが63ビット存在することに
なる。
【0042】DINOR型フラッシュメモリでは、消去
状態においてフローティングゲートに電子が蓄積されて
いるため、消去状態におけるメモリトランジスタのしき
い値電圧Vthが、書込状態のそれに比べて高く設定さ
れている。ここで、消去状態でのΔVth=3.0Vと
し、αCG=0.6とし、αD =0.1とした場合、書込
時にビット線に6Vが印加された非選択のメモリトラン
ジスタのフローティングゲート電位は、そのメモリトラ
ンジスタが既に書込まれているか否かによって異なる。
より具体的には、以下のようになる。
【0043】〈既に書込まれたメモリトランジスタのフ
ローティングゲート電位〉上記の数式1に、ΔVth=
0,Vd=6V,Vcg=0を代入する。それにより、
Vfg=0.6Vが得られる。
【0044】〈書込まれていないメモリトランジスタの
フローティングゲート電位〉上記の数式1に、ΔVth
=3,Vd=6V,Vcg=0を代入する。それによ
り、フローティングゲート電位Vfg=−1.2Vが得
られる。
【0045】このように、既に書込が行なわれたメモリ
トランジスタにおいてフローティングゲート電位Vfg
が0.6V程度となることによって、そのメモリトラン
ジスタにチャネルが形成されてしまう。その理由につい
て以下に説明する。
【0046】図15は、DINOR型フラッシュメモリ
におけるメモリトランジスタのサブスレッショルド特性
を示す図である。図15において、ドレイン電圧Vd=
1Vにてソース/ドレイン領域間に流れる電流Ids=
1μAとなるところでメモリトランジスタのしきい値電
圧Vthを規定すれば、Vth=0.39Vが得られ
る。
【0047】上記の既に書込まれたメモリトランジスタ
において、ソース領域はフローティング状態となってお
り、このソース電位Vsは近似的に0Vと見なせる。そ
して、既に書込が行なわれたメモリトランジスタのフロ
ーティングゲート電位Vfgが上述のように0.6V程
度であるため、〜10μA程度の電流が流れるチャネル
が、既に書込まれたメモリトランジスタに形成される。
このようなチャネルが形成されることによって、フロー
ティングに設定されていたメモリトランジスタのソース
領域から電子がドレイン領域に引抜かれることとなる。
それにより、ソース電位が上昇する。前述のように、書
込時には、CPによって発生された所定の電圧がメモリ
トランジスタに印加されることになる。このとき、上記
のように選択ビット線上で既に書込まれた非選択セルに
てチャネルが形成される。それにより、CPの負荷にこ
のソース領域の容量が加わることとなる。その結果、C
Pの負荷が増大する。それにより、CPの立上がり速度
が低下し、結果として書込速度の低下を招くこととな
る。
【0048】ソース電位は、ある程度まで上昇すると、
今度はバックゲート効果によってその電位上昇は止ま
る。ここでバックゲート効果とは、pウェル領域に対す
るソース領域の電位上昇が起こり、チャネル表面ポテン
シャルとソースポテンシャルとの間の電位差が相対的に
大きくなるためチャネルがカットオフされる現象をい
う。しかし、このソース電位は、そのまま固定されず、
フローティングゲートに電子が蓄積されワード線に−8
Vが印加されたメモリトランジスタ(図13ではcel
l(1,3))で発生するバンド間トンネルによって低
下する。図16は、非選択ビット線上にある消去状態セ
ルのソース端子におけるバンド間トンネルリーク電流の
発生を示す図である。上記のcell(1,3)では、
フローティングゲート電位Vfgは−6.5V程度とな
る。これは数式1にΔVth=3V,Vs=1V,Vc
g=−8Vを代入して得られる。図16では、Vfgを
−7Vとしてソース領域でのバンド間トンネル電流を評
価している。それにより、1nA/cellのバンド間
トンネル電流が流れる。そして、このようなメモリトラ
ンジスタが、多数存在し得る。それにより、ソース領域
の電位が降下する。そして、再びメモリトランジスタの
チャネルがオンする。それにより、ソース電位が上昇す
る。このような動作が繰返される。その結果、周期的に
CPの負荷が増大し、安定した書込特性の確保が困難と
なる。
【0049】図17は、DINOR型フラッシュメモリ
において、メモリトランジスタのソース電位の上昇に伴
う書込速度の変化を示す図である。図17を参照して、
ソースがオープン状態の場合では、100μsec.で
メモリトランジスタのしきい値電圧Vthが〜2.7V
(フローティングゲートにほぼ電荷が0の状態)となっ
ている。それに対し、ソース電位が1V程度に上昇する
と、同じVthに到達するのに要する書込時間は、〜2
00μsec.と遅くなってしまう。このように、CP
の負荷の増大に伴なう書込特性の不安定化に加えて、書
込速度の低下という問題も生じる。
【0050】以上説明したように、従来のDINOR型
フラッシュメモリにおいては、メモリトランジスタのし
きい値電圧Vthを単に低く設定した場合には、CPの
負荷が安定せず、安定した書込特性の確保が困難となる
といった問題が生じることとなる。
【0051】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、CPを
用いる不揮発性半導体記憶装置において、CPの負荷を
安定化させることによって安定した書込特性を確保する
ことにある。
【0052】
【課題を解決するための手段】この発明に従う不揮発性
半導体記憶装置は、主表面を有する半導体基板と、ウェ
ル領域と、メモリトランジスタと、チャージポンプと、
チャージポンプ負荷制御手段とを備える。ウェル領域
は、半導体基板の主表面に形成される。メモリトランジ
スタは、ウェル領域上に形成され、情報を記憶する。チ
ャージポンプは、メモリトランジスタに接続され、情報
の書込/消去を行なう際にメモリトランジスタに印加す
る所定の電圧を発生させる。チャージポンプ負荷制御手
段は、メモリトランジスタあるいはウェル領域に接続さ
れ、チャージポンプの負荷の変動を制御する。特に、第
1の発明によれば不揮発性半導体記憶装置は、半導体基
板の主表面に形成されたウェル領域と、ウェル領域内に
チャネル領域を規定するように間隔をあけて形成された
1対の不純物拡散層と、前記チャネル領域上に第1の絶
縁層を介在して形成された電荷蓄積電極と、電荷蓄積電
極上に第2の絶縁層を介在して形成されたワード線とを
有し情報を記憶するメモリトランジスタと、一方の不純
物拡散層に接続され、他方の不純物拡散層とワード線と
に所定電圧を印加することによって電荷蓄積電極から電
子を引き抜く際に、一方の不純物拡散層と電荷蓄積電極
との間にかかる電界が4.3MV/cm以下となるよう
に一方の不純物拡散層に正電圧を印加する正電圧印加手
段とを含む。 また、第2の発明によれば不揮発性半導体
記憶装置は、半導体基板の主表面に形成されたウェル領
域と、ウェル領域上に形成され、第1の電荷蓄積電極と
第1のワード線と第1のソース/ドレイン領域とを有し
情報を記憶する第1のメモリトランジスタと、ウェル領
域上に形成され、第1のメモリトランジスタとの間で第
1のソース領域を共有し、第2の電荷蓄積電極と第2の
ワード線と第2のドレイン領域とを有し情報を記憶する
第2のメモリトランジスタと、第1および第2のドレイ
ン領域と電気的に接続されるように半導体基板の主表面
上に形成されたビット線と、第1のワード線とビット線
とに所定電圧を印加することによって、第1の電荷蓄積
電極から電子を引抜く際に、第2のワード線の電位をウ
ェル領域に対して相対的に負電位に設定する電位設定手
段を含む。 上記半導体基板には第1導電型の不純物が導
入され、半導体基板の主表面には第2導電型の第2のウ
ェル領域が形成され、上記ウェル領域は第2のウェル領
域内に形成され、ウェル領域には第1導電型の不純物が
導入され、電位設定手段はウェル領域に接続され、電位
設定手段によってウェル領域に所定の正電圧が印加さ
れ、第2のワード線には0Vが印加されることが好まし
い。 また、上記電位設定手段は第2のワード線に接続さ
れ、電位設定手段によって第2のワード線に所定の負電
圧が印加され、ウェル領域には0Vが印加されることが
好ましい。
【0053】
【作用】この発明に従う不揮発性半導体記憶装置は、チ
ャージポンプ負荷制御手段を備える。それにより、チャ
ージポンプの負荷の変動を抑制することが可能となる。
それにより、チャージポンプの立上がり速度の低下を効
果的に阻止することが可能となる。その結果、不揮発性
半導体記憶装置の安定した書込特性を確保することが可
能となる。特に、第1の発明によれば、一方の不純物拡
散層と電荷蓄積電極との間にかかる電界が4.3MV/
cm以下となるように一方の不純物拡散層に正電圧を印
加する正電圧印加手段を含むので、書込特性もしくは消
去特性が向上する。 第2の発明によれば、第1のワード
線とビット線とに所定電圧を印加することによって、第
1の電荷蓄積電極から電子を引抜く際に、第2のワード
線の電位をウェル領域に対して相対的に負電位に設定す
る電位設定手段を含むので、第2のメモリトランジスタ
におけるチャネルの形成を抑制することができる。
【0054】
【実施例】次に、図1〜図11を用いて、この発明に係
る実施例について説明する。
【0055】(第1実施例)まず、図1〜図3を用い
て、この発明の第1の実施例について説明する。図1
は、この発明の思想を模式的に示すブロック図である。
図2は、この発明の第1の実施例におけるDINOR型
フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。図3
は、この発明の第1の実施例の思想を示す模式図であ
る。
【0056】まず、図1を用いて、この発明の主たる思
想について説明する。図1を参照して、この発明に従う
DINOR型フラッシュメモリにおいては、メモリセル
アレイ部15にCP(チャージポンプ)負荷制御手段2
0が接続されている。このCP負荷制御手段20は、メ
モリセルアレイ部15内において形成されるメモリトラ
ンジスタあるいはこのメモリトランジスタが形成される
メモリセルアレイ部15内のウェル領域に接続される。
このCP負荷制御手段20を有することによって、特
に、書込時のCP19の負荷の変動を抑制することが可
能となる。それにより、書込特性を向上させることが可
能となる。
【0057】以下、本実施例から第3実施例にわたっ
て、上記のCP負荷制御手段20の具体的な構成につい
て説明をしていく。
【0058】まず、図3を用いて、本実施例の思想を説
明する。図3を参照して、pウェル領域16上には、メ
モリトランジスタ23が形成される。メモリトランジス
タ23は、n型のソース/ドレイン領域21,22と、
フローティングゲート25と、コントロールゲート(ワ
ード線)27を備える。ソース/ドレイン領域21,2
2は、pウェル領域16の表面にチャネル領域を規定す
るように間隔をあけて設けられる。そして、ドレイン領
域22には、好ましくは、n−拡散層22aが形成され
る。このようにn−拡散層22aを有することによっ
て、ドレイン領域22近傍における耐圧を向上させるこ
とが可能となる。チャネル領域上には、ゲート絶縁層2
4が形成され、このゲート絶縁層24上にフローティン
グゲート25が形成される。フローティングゲート25
には、電子が蓄積される。フローティングゲート25上
には、層間絶縁層26を介在してコントロールゲート2
7が形成される。
【0059】本実施例においては、上記の構成を有する
メモリトランジスタ23のソース領域21に、ソース正
電圧印加手段28が接続される。このソース正電圧印加
手段28は、書込時(フローティングゲート25から電
子を引抜くとき)に、ソース領域21に正電圧を印加す
るためのものである。このソース正電圧印加手段28を
有することによって、書込時にソース領域21に所望の
正電圧を印加することが可能となる。
【0060】より具体的には、コントロールゲート27
に−8V程度の電圧が印加され、ドレイン領域22に6
V程度の電圧が印加された際に、このソース正電圧印加
手段28によって、ソース領域21に所定の正電圧が印
加されることになる。そのため、バックゲート効果によ
り、選択ビット線上に存在する既に書込まれたメモリト
ランジスタにチャネルが形成されるのを阻止できる。そ
れにより、書込時に、ソース領域21の電位の上昇を効
果的に阻止することが可能となる。
【0061】図10は、DINOR型フラッシュメモリ
において、ドレイン領域に6V程度の電圧を印加し、ソ
ース領域21に種々の正電圧を印加した場合のサブスレ
ッショルド特性を示す図である。図10に示されるよう
に、ソース領域にたとえば1V程度のソース電圧(V
s)を印加することによって、フローティングゲート電
位Vfgが0.6V程度でもチャネルリークは1pA以
下に抑制されていることがわかる。つまり、メモリトラ
ンジスタにチャネルがほぼ形成されていないことがわか
る。それにより、ソース電位の上昇を効果的に阻止で
き、CPの負荷の変動を効果的に抑制することが可能と
なる。それにより、安定した書込特性が得られる。
【0062】しかしながら、上記のようにソース領域2
1に正電圧を印加することによって、書込速度は若干低
下する(図17参照)。しかし、ビット線(ドレイン)
電位を上昇させることによって書込速度低下は回避でき
る。このことが図9に示されている。図9は、ビット線
電位を変化させた場合の書込時間の変化を示す図であ
る。
【0063】ここで、ソース正電圧印加手段28につい
てより詳しく説明する。図3に示されるように、ソース
正電圧印加手段28は、正電圧発生回路18とソース制
御回路13とを備える。正電圧発生回路18によって、
ソース領域21に印加される所定の正電圧が発生される
ことになる。具体的には、この正電圧発生回路18は、
ソース制御回路13を介してソース領域21に所定の電
圧が印加されることによってソース領域とフローティン
グゲート25との間の電界が4.3MV/cm以下とな
るような正電圧を発生させる。より具体的には、ゲート
絶縁層24の厚みを約80Å程度とし、ソース領域21
/フローティングゲート25間のカップリングを0.1
とし、フローティングゲート25/コントロールゲート
27間のカップリングを0.6とし、書込初期における
ΔVth=3Vとした場合に、ソース領域21に印加さ
れる電圧は1.8V程度以下である。この値は、1万回
程度の書込/消去サイクルを繰返した後においても所望
の特性を得られること、DINOR型フラッシュメモリ
においてバイト書込を達成するには〜500msec.
程度で、メモリトランジスタのしきい値電圧Vth>
4.6V以上程度までしかメモリトランジスタのしきい
値電圧Vthが変化しないことが要求されることなどを
考慮した結果選択された値である。
【0064】上述のように、ソース領域21に1.8V
程度の正電圧を印加することによって、フローティング
ゲート電位Vfgは、次のように表わされる。すなわ
ち、Vfg=−0.6×3+0.1×1.8=−1.6
2Vである。これより、ソース領域21/フローティン
グゲート25間の電界は、(1.8−(−1.62))
/80Å=4.28MV/cmとなる。ソース領域21
/フローティングゲート25間の電界が、このような値
以下のものとなるようにソース領域21に所定の正電圧
を印加しなければならない。それにより、書込特性が向
上されかつ高性能なDINOR型フラッシュメモリが得
られることになる。
【0065】図2には、本実施例におけるDINOR型
フラッシュメモリの具体的な構成が示されている。図2
を参照して、本実施例におけるDINOR型フラッシュ
メモリにおいては、正電圧発生回路18が設けられ、こ
の正電圧発生回路18はソース制御回路13に接続され
ている。それ以外の構成に関しては図12に示されるD
INOR型フラッシュメモリと同様である。
【0066】なお、本実施例の思想は、NOR型フラッ
シュメモリにも適用可能である。この場合には、ドレイ
ン領域に上述のような正バイアスが印加されることにな
る。それにより、NOR型フラッシュメモリの場合に
は、良好な消去特性が得られることになる。
【0067】(第2実施例)次に、図4〜図8を用い
て、この発明の第2の実施例について説明する。図4
は、この発明の第2の実施例の思想を概念的に示す模式
図である。まずこの図4を用いて、本実施例の思想につ
いて説明する。
【0068】図4を参照して、p型半導体基板31の主
表面には、nウェル領域32が形成される。このnウェ
ル領域32内にpウェル領域16が形成される。pウェ
ル領域16の表面には、2つのメモリトランジスタ23
a,23bが形成されている。ここで、メモリトランジ
スタ23aとメモリトランジスタ23bとは同一のビッ
ト線に接続され、メモリトランジスタ23aが書込のた
めに選択され、メモリトランジスタ23bが非選択であ
るものと仮定する。
【0069】そのため、メモリトランジスタ23aのコ
ントロールゲート27には、−8Vの電圧が印加され、
メモリトランジスタ23aのドレイン領域22には6V
の電圧が印加されている。一方、非選択であるメモリト
ランジスタ23bのドレイン領域にも6Vの電圧が印加
されている。このとき、pウェル領域16あるいは非選
択のメモリトランジスタ23bのコントロールゲート2
7に、電位設定手段30が接続される。
【0070】この電位設定手段30は、メモリトランジ
スタ23aのフローティングゲート25から電子を引抜
く際に、非選択のメモリトランジスタ23bのコントロ
ールゲート27(ワード線)の電位を、pウェル領域1
6に対して相対的に負電位に設定する機能を有する。そ
れにより、非選択のメモリトランジスタ23bにチャネ
ルが形成されることを効果的に阻止することが可能とな
る。その結果、非選択のメモリトランジスタ23bにお
けるソース電位の上昇を阻止することができ、チャージ
ポンプの負荷の変動を効果的に抑制することが可能とな
る。その結果、DINOR型フラッシュメモリの書込特
性を向上させることが可能となる。なお、本実施例の思
想もNOR型フラッシュメモリに適用可能である。
【0071】次に、本実施例の思想を実現する2つの例
について図5〜図8を用いて説明する。
【0072】〈1〉 第1の例 まず図5および図6を用いて、第1の例について説明す
る。図5は、この第1の例におけるDINOR型フラッ
シュメモリの構成を示すブロック図である。図6は、こ
の第1の例の思想を概念的に示す模式図である。
【0073】まず図6を参照して、この第1の例におい
ては、pウェル領域16に上述の電位設定手段30が接
続される。そして、このとき、非選択のメモリトランジ
スタのコントロールゲート27には0Vが印加される。
電位設定手段30は、図6に示されるように、正電圧発
生回路29とウェル電位発生回路12とを備える。そし
て、正電圧発生回路によって発生された所定の正電圧
が、ウェル電位発生回路12を介してpウェル領域16
に印加されることになる。
【0074】このとき、pウェル領域16に印加される
正電圧は、ソース/ドレイン領域21,22とpウェル
領域16との間にリーク電流が発生しない程度の電圧で
ある。このように、電位設定手段30によってpウェル
領域16に所定の正電圧を印加することによって、見か
け上フローティングゲート25の電位を、pウェル領域
16に印加した電位分だけ低くすることが可能となる。
それにより、非選択のメモリトランジスタにおけるチャ
ネルの形成が効果的に抑制される。それにより、上述の
第1の実施例の場合と同様に、チャージポンプの負荷の
変動を効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、書込特性を向上させることが可能となる。図11
は、pウェル領域16に正電圧を印加した場合のサブス
レッショルド特性を示す図である。pウェル領域16に
正電圧(Vbb=3V)を印加することによってチャネ
ルの形成が抑制されているのがわかる。
【0075】また、pウェル領域16に正電圧を印加す
ることによって、pウェル領域16とドレイン領域22
との間の電位差を小さくすることが可能となる。それに
より、ドレイン領域22とpウェル領域16との間のリ
ーク電流を抑制することが可能となる。このことも、チ
ャージポンプの負荷を小さく抑えることに寄与し得る。
その結果、チャージポンプの立上がり速度を向上させる
ことが可能となり、書込速度を向上させることが可能と
なる。
【0076】次に、図5を用いて、第1の例におけるD
INOR型フラッシュメモリの具体的な構成について説
明する。図5を参照して、この第1の例におけるDIN
OR型フラッシュメモリにおいては、正電圧発生回路2
9が設けられ、この正電圧発生回路29がウェル電位発
生回路12に接続されている。それ以外の構成に関して
は図12に示されるDINOR型フラッシュメモリと同
様である。
【0077】〈2〉 第2の例 次に、図7および図8を用いて、第2の例におけるDI
NOR型フラッシュメモリについて説明する。図7は、
第2の例におけるDINOR型フラッシュメモリの構成
を示すブロック図である。図8は、第2の例の思想を概
念的に示す模式図である。
【0078】まず図8を参照して、電位設定手段30
は、非選択のメモリトランジスタ23bのコントロール
ゲート27に接続される。そして、この電位設定手段3
0によって、非選択のメモリトランジスタ23bのコン
トロールゲート27に、たとえば−1V程度の負バイア
スを印加する。このとき、コントロールゲート27に印
加される負バイアスは、フローティングゲート25から
の電子の引抜きを起こしすぎない程度の値である必要が
ある。このように電位設定手段30によって非選択のメ
モリトランジスタ23bのコントロールゲート27に負
バイアスを印加することによって、フローティングゲー
ト25の電位を、メモリトランジスタのしきい値電圧V
thに比べて低く設定することが可能となる。それによ
り、非選択のメモリトランジスタにおけるチャネルの形
成を効果的に抑制することが可能となる。その結果、非
選択のメモリトランジスタ23bにおけるソース電位の
上昇を防止でき、チャージポンプの負荷を安定化させる
ことが可能となる。それにより、安定した書込特性が得
られる。
【0079】上記の電位設定手段30は、図8に示され
るように、Xデコーダ10と、負電圧発生回路7bとを
備える。この負電圧発生回路7bによって、上述したよ
うな−1V程度の負電圧を発生させる。そして、Xデコ
ーダ10を介して、非選択のメモリトランジスタ23b
のコントロールゲート27にその負電位が印加されるこ
とになる。このとき、電位設定手段30によって非選択
のメモリトランジスタ23bのコントロールゲート27
に印加される負電圧の値は、好ましくは、非選択のメモ
リトランジスタ23bのフローティングゲート25の電
位Vfgの値を0V程度にし得るものである。それによ
り、非選択のメモリトランジスタ23bにチャネルが形
成されることを効果的に抑制することが可能となる。
【0080】次に、図7を参照して、負電圧発生回路7
bが設けられ、この負電圧発生回路7bがXデコーダ1
0に接続される。それ以外の構成に関しては、図12に
示されるDINOR型フラッシュメモリと同様である。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に従う不
揮発性半導体記憶装置によれば、チャージポンプの負荷
を安定化させることが可能となる。それにより、チャー
ジポンプの立上がり速度の低下を効果的に阻止すること
ができ、DINOR型の場合であれば安定した書込特
性、NOR型の場合であれば安定した消去特性が得られ
る。特に、第1の発明によれば、一方の不純物拡散層と
電荷蓄積電極との間にかかる電界が4.3MV/cm以
下となるように一方の不純物拡散層に正電圧を印加する
正電圧印加手段を含むので、書込特性もしくは消去特性
が向上する。 第2の発明によれば、第1のワード線とビ
ット線とに所定電圧を印加することによって、第1の電
荷蓄積電極から電子を引抜く際に、第2のワード線の電
位をウェル領域に対して相対的に負電位に設定する電位
設定手段を含むので、第2のメモリトランジスタにおけ
るチャネルの形成を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の思想を概略的に示すブロック図で
ある。
【図2】 この発明の第1の実施例におけるDINOR
型フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の第1の実施例の思想を概念的に示
す模式図である。
【図4】 この発明の第2の実施例の思想を概念的に示
す模式図である。
【図5】 この発明の第2の実施例の第1の例における
DINOR型フラッシュメモリの構成を示すブロック図
である。
【図6】 この発明の第2の実施例の第1の例の思想を
概念的に示す模式図である。
【図7】 この発明の第2の実施例の第2の例における
DINOR型フラッシュメモリの構成を示すブロック図
である。
【図8】 この発明の第2の実施例の第2の例の思想を
概念的に示す模式図である。
【図9】 ドレイン電圧(Vd)を変化させた場合の書
込に要する時間とメモリトランジスタのしきい値電圧と
の関係を示す図である。
【図10】 ソース領域に正バイアスを印加した場合の
サブスレッショルド特性を示す図である。
【図11】 基板(ウェル領域)に正バイアスを印加し
た場合のサブスレッショルド特性を示す図である。
【図12】 従来のDINOR型フラッシュメモリの構
成を示すブロック図である。
【図13】 従来のDINOR型フラッシュメモリのメ
モリセルアレイ部の等価回路図である。
【図14】 従来のDINOR型フラッシュメモリの書
込動作を説明するためのブロック図である。
【図15】 従来のDINOR型フラッシュメモリのメ
モリトランジスタのサブスレッショルド特性を示す図で
ある。
【図16】 バンド間トンネル電流の電子によりソース
電位が低下している様子を示す図である。
【図17】 従来のDINOR型フラッシュメモリにお
いて、ソース電位を変化させた場合のメモリトランジス
タのしきい値電圧Vthと書込時間との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
19 チャージポンプ(CP)、21 ソース領域、2
2 ドレイン領域、23,23a,23b メモリトラ
ンジスタ、22a n−拡散層、24 ゲート絶縁層、
25 フローティングゲート、26 層間絶縁層、27
コントロールゲート(ワード線)、Vfg フローテ
ィングゲート電位、Id ドレイン電流、Is ソース
電流、Vbb 基板(ウェル)電位、Vd ドレイン電
位、Vsソース電位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792 (56)参考文献 特開 平5−304301(JP,A) 特開 平1−134795(JP,A) 特開 平5−174588(JP,A) 特開 平5−210991(JP,A) 特開 平6−77437(JP,A) 特開 平6−275842(JP,A) 特開 平5−89673(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 G11C 16/04 G11C 16/06 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体基板の主表面に形成されたウェル
    領域と、 前記ウェル領域内にチャネル領域を規定するように間隔
    をあけて形成された1対の不純物拡散層と、前記チャネ
    ル領域上に第1の絶縁層を介在して形成された電荷蓄積
    電極と、前記電荷蓄積電極上に第2の絶縁層を介在して
    形成されたワード線とを有し、情報を記憶するメモリト
    ランジスタと、一方の前記不純物拡散層に接続され、他方の前記不純物
    拡散層と前記ワード線とに所定電圧を印加することによ
    って前記電荷蓄積電極から電子を引抜く際に、前記一方
    の不純物拡散層と前記電荷蓄積電極との間にかかる電界
    が4.3MV/cm以下となるように前記一方の不純物
    拡散層に正電圧を印加する正電圧印加手段とを含む、
    揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の主表面に形成されたウェル
    領域と、 前記ウェル領域上に形成され、第1の電荷蓄積電極と第
    1のワード線と第1のソース/ドレイン領域とを有し情
    報を記憶する第1のメモリトランジスタと、 前記ウェル領域上に形成され、前記第1のメモリトラン
    ジスタとの間で前記第1のソース領域を共有し、第2の
    電荷蓄積電極と第2のワード線と第2のドレイン領域と
    を有し情報を記憶する第2のメモリトランジスタと、 前記第1および第2のドレイン領域と電気的に接続され
    るように前記半導体基板の主表面上に形成されたビット
    線と、 前記第1のワード線と前記ビット線とに所定電圧を印加
    することによって、前記第1の電荷蓄積電極から電子を
    引抜く際に、前記第2のワード線の電位を前記ウェル領
    域に対して相対的に負電位に設定する電位設定手段を含
    む、 不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板には第1導電型の不純物
    が導入され、 前記半導体基板の主表面には第2導電型の第2のウェル
    領域が形成され、 前記ウェル領域は前記第2のウェル領域内に形成され、
    前記ウェル領域には第1導電型の不純物が導入され、 前記電位設定手段は前記ウェル領域に接続され、前記電
    位設定手段によって前記ウェル領域に所定の正電圧が印
    加され、 前記第2のワード線には0Vが印加される、請求項
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記電位設定手段は前記第2のワード線
    に接続され、前記電位設定手段によって前記第2のワー
    ド線に所定の負電圧が印加され、前記ウェル領域には0
    Vが印加される、請求項に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
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