JP5446149B2 - 不揮発性半導体装置 - Google Patents

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本発明は、メモリトランジスタへのデータの書き込みまたはデータの読み出しが行われるように構成された不揮発性半導体装置に関する。
従来より、フラッシュメモリ等に代表される不揮発性メモリでは、ドレインにビット線が接続され、コントロールゲートがワード線とされて、多数のメモリが接続されている。そして、書換えの単位をマットと称し、数kB〜数MB程度に分割されたマットごとに書込み/消去が実行される。
マットに対するデータの読出し時には、電圧を印加するワード線とビット線との組み合わせにより任意のメモリセルを選択し、Vt(閾値電圧)により0、1を判定する。すなわち、電圧が印加されるワード線とビット線とが重なったメモリセルが選択される。
一方、データの読み出しに無関係なメモリセルのワード線に印加される電圧は0VもしくはメモリセルのVt以下に設定されるため、ドレイン−ソース間に電流が流れることはない。したがって、データの読出し時には、選択されたメモリセルのVtが高い場合には電流が流れず、Vtが低い場合には電流が流れるものとして0、1を判定する。なお、0、1判定を行う電流の差が大きいほど読み出し動作の高速化等に適している。
このようなデータの読出しにおいては、読出しセル(選択セル)以外のセル(非選択セル)にもドレインに電圧が印加される。このため、非選択セルにおいてドレイン−ソース間、およびドレイン−ウェル(基板)間に流れるリーク電流は、選択セルのOn電流とOff電流との比を鈍らせ、高速読出しにおいて問題になる。このため、リーク電流を低減する必要がある。
そこで、リーク電流を低減するようにした不揮発性半導体装置が、例えば特許文献1で提案されている。この不揮発性半導体装置では、セル選択トランジスタが、メモリセルSGデコーダから電位が供給されるセル選択線の電位により、メモリセルトランジスタを介してビット線とソース線との間を流れる電流の導通経路を開閉している。これにより、読出動作時に、非選択のメモリセルトランジスタから流れるリーク電流の影響を抑えている。
特開平11−87658号公報
しかしながら、上記従来の技術では、高温時には、ドレイン−ソース間のリーク電流も増すが、それ以上にPN接合部の接合リークも増えるため、0、1判定を行う際の電流の差すなわちOn−Off比が取れなくなる。このことについて、図11を参照して説明する。
図11は選択セルにおけるOn電流とOff電流との差(On−Off差)を示した図であり、(a)は室温、(b)は高温時について示したものである。図11の横軸はゲート電圧Vg、縦軸は選択セルに流れる電流Icellを表している。ここでは、ワード線にVgreadの電位を与えることとする。
図11の実線は、選択セルのドレイン電流(Vt=low時)を示している。また、図11の破線は、ビット線に接続されるビット数倍されたドレインリーク電流を示している。さらに、図11の点線は、1ビットでのドレインリーク電流を示している。すなわち、破線で示されるドレインリーク電流は、1セル当たりのリーク電流を数十〜数百倍した値になっている。
図11(a)に示されるように、室温時では、ワード線にVgreadの電位を与えたとしても、選択セルのドレイン電流とドレインリーク電流とに10のオーダーの電流差が生じている。一方、図11(b)に示されるように、高温時では、電流差は10のオーダーの電流差しかなくなる。これは、非選択セルにおいて、ビット線に接続されているドレインとウェルとの間の接合部に電界がかかる以上、該接合部に接合リークが生じてしまうからである。
このため、読み出し速度が低下する他、誤読出し等が生じる可能性がある。したがって、高温での不揮発性半導体装置の動作を確保するためには、電流のOn−Off比を高温時においても確保する必要がある。
本発明は、上記点に鑑み、不揮発性半導体装置において、高温時での非選択セルにおけるドレインとウェルとの接合部の接合リークを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板(8)に複数のメモリトランジスタ(1)が形成され、複数のメモリトランジスタ(1)のドレイン領域(17)にそれぞれ接続されるビット線(20)と複数のメモリトランジスタ(1)のコントロールゲート(14)にそれぞれ接続されるワード線(18)とが互いに垂直に配置されており、電圧が印加されるワード線(18)とビット線(20)とが重なったメモリトランジスタ(1)のフローティングゲート(12)へのデータの書き込みまたはデータの読み出しが行われるように構成された不揮発性半導体装置であって、半導体基板(8)の表層部に形成された複数の第1導電型ウェル(9)を備え、複数の第1導電型ウェル(9)はそれぞれ離間して設けられ、複数の第1導電型ウェル(9)それぞれに複数のメモリトランジスタ(1)の一部がそれぞれ設けられており、複数の第1導電型ウェル(9)が設けられた各領域のうちデータの読み出しが行われるメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を選択セル(22)とし、データの読み出しが行われないメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を非選択セル(23)とすると、データの読み出し時には選択セル(22)における第1導電型ウェル(9)にGND電圧を印加し、非選択セル(23)における第1導電型ウェル(9)にGND電圧よりも高くビット線(20)に印加される読み出し電圧以下の電圧を印加するウェル電位調整手段(5、21)を備えていることを特徴とする。
これにより、非選択セル(23)において、第1導電型ウェル(9)にGND電圧が印加される場合よりも、ビット線(20)に接続されたドレイン領域(17)とウェル電位調整手段(5、21)によってGND電圧よりも高い電圧が印加された第1導電型ウェル(9)との電位差を小さくすることができる。したがって、ドレイン領域(17)と第1導電型ウェル(9)との接合部の接合リークを低減することができる。このように、常温で非選択セル(23)の接合リークを低減できるため、高温時における接合リークも低減することができる。こうして、高温時において、データの読み出し時に0、1判定を行う際の選択セル(22)の電流比を確保することができる。
請求項2に記載の発明では、第1導電型の第1半導体層(24)と第2半導体層(25)とで絶縁層(26)が挟み込まれて構成されたSOI基板(27)のうち第1導電型の第1半導体層(24)に複数のメモリトランジスタ(1)が形成され、複数のメモリトランジスタ(1)のドレイン領域(17)にそれぞれ接続されるビット線(20)と複数のメモリトランジスタ(1)のコントロールゲート(14)にそれぞれ接続されるワード線(18)とが互いに垂直に配置されており、電圧が印加されるワード線(18)とビット線(20)とが重なったメモリトランジスタ(1)のフローティングゲート(12)へのデータの書き込みまたはデータの読み出しが行われるように構成された不揮発性半導体装置であって、第1導電型の第1半導体層(24)に絶縁層(26)に達するトレンチ(28)が形成され、該トレンチ(28)によって第1導電型の第1半導体層(24)が複数に分割された複数の第1導電型ウェル(9)を備え、複数の第1導電型ウェル(9)それぞれに複数のメモリトランジスタ(1)の一部がそれぞれ設けられており、複数の第1導電型ウェル(9)が設けられた各領域のうちデータの読み出しが行われるメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を選択セル(22)とし、データの読み出しが行われないメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を非選択セル(23)とすると、データの読み出し時には選択セル(22)における第1導電型ウェル(9)にGND電圧を印加し、非選択セル(23)における第1導電型ウェル(9)にGND電圧よりも高くビット線(20)に印加される読み出し電圧以下の電圧を印加するウェル電位調整手段(5、21)を備えていることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ドレイン領域(17)と第1導電型ウェル(9)との接合部の接合リークを低減することができる。また、第1導電型ウェル(9)以外のウェルを用いないため、不揮発性半導体装置の面積を小さくすることができる。
請求項3に記載の発明では、複数のメモリトランジスタ(1)のソース領域(16)にソース線(19)がそれぞれ接続されており、データの読み出し時に非選択セル(23)におけるソース線(19)の電位を浮遊電位とすることで、非選択セル(23)におけるメモリトランジスタ(1)のソース領域(16)の電位をそれぞれ浮遊電位とするソース線電圧印加手段(4)を備えていることを特徴とする。
これにより、基板バイアス効果によって非選択セル(23)の閾値Vtが低下してドレイン−ソース間リークが増大することを抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、データの読み出し時に非選択セル(23)のワード線(18)にGND電圧から選択セル(22)のワード線(18)に印加される読み出し電圧の間の電圧を印加するワード線電圧印加手段(3)を備えていることを特徴とする。
これにより、ドレイン領域(17)から広がる空乏層をなだらかにすることができる。したがって、非選択セル(23)におけるメモリトランジスタ(1)がオフのときにドレイン領域(17)から第1導電型ウェル(9)にリークするGIDL電流を低減することができる。
請求項5に記載の発明では、複数のメモリトランジスタ(1)それぞれは、コントロールゲート(14)の一部がフローティングゲート(12)の一部を覆っているスプリットゲート型構造をなしていることを特徴とする。
これによると、フローティングゲート(12)とコントロールゲート(14)とがそれぞれ第1導電型ウェル(9)に対向するように配置される。このため、コントロールゲート(14)における閾値Vtをフローティングゲート(12)における閾値Vtよりも高くすることができる。したがって、基板バイアス効果により閾値Vtが低下しても、ドレイン−ソース間リークが問題にならないようにすることができる。
請求項6に記載の発明のように、複数のメモリトランジスタ(1)のソース領域(16)それぞれにソース線(19)が接続されており、ソース線(19)をビット線(20)と平行に配置することもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、以下の各実施形態で示されるP型は本発明の第1導電型に対応している。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される不揮発性半導体装置は、例えばフラッシュメモリとして用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。この図に示されるように、不揮発性半導体装置は、複数のメモリトランジスタ1と、ビット線電圧印加部2と、ワード線電圧印加部3と、ソース線電圧印加部4と、ウェル電位調整部5とを備えて構成されている。
なお、ビット線電圧印加部2、ワード線電圧印加部3、ソース線電圧印加部4、およびウェル電位調整部5は、図示しない制御部からの指令に従って作動するように構成されている。
メモリトランジスタ1は、「0」または「1」のデジタル情報を記憶させるためのものである。このメモリトランジスタ1がメモリセルに相当し、1ビットに対応している。また、メモリトランジスタ1が複数集合した一つの領域がマットとされる。図1では、一点鎖線で囲まれた2つのマットのみが示されているが、実際には多数のマットが並べられている。
図2は、図1に示される2つのマットに設けられたメモリトランジスタ1の断面図である。この図に示されるように、メモリトランジスタ1は、P型シリコン基板6の上にN型ウェル7が形成された半導体基板8に形成されている。このN型ウェル7の表層部には、複数のP型ウェル9がそれぞれ離間して設けられ、LOCOS酸化膜10によって区画されている。すなわち、P型ウェル9はN型ウェル7によって分離されていると言える。この1つのP型ウェル9の領域が1つのマットに対応している。各P型ウェル9は、例えば数μmの距離で互いに離されている。なお、P型ウェル9は本発明の第1導電型ウェルに相当する。
そして、複数のP型ウェル9それぞれには、複数のメモリトランジスタ1の一部がそれぞれ設けられている。具体的な構造は、以下のようになっている。半導体基板8の表面上に、ゲート絶縁膜11、フローティングゲート12、層間絶縁膜13、コントロールゲート14とからなる2層ポリシリコンゲート電極構造およびサイドウォール15が形成されている。一方、半導体基板8の表層のうち、この2層ポリシリコンゲート電極構造の両側に、N+型のソース領域16およびドレイン領域17が形成されている。本実施形態では、隣のメモリトランジスタ1のソース領域16およびドレイン領域17がそれぞれ共通になるように各メモリトランジスタ1が配置されている。
該メモリトランジスタ1のコントロールゲート14が図1に示されるワード線18とされている。本実施形態では、コントロールゲート14そのものがワード線18として機能するようになっているが、コントロールゲート14とワード線18とが別体で設けられていても構わない。
また、メモリトランジスタ1のソース領域16がソース線19に接続されている。同様に、ドレイン領域17がビット線20に接続されている。さらに、P型ウェル9がウェル線21に接続されている。本実施形態では、ビット線20とワード線18とが互いに垂直に配置されている。
そして、データの読み出し時に、例えば図1の破線で囲まれたメモリトランジスタ1のドレイン領域17にビット線20を介して読み出し電圧が印加される。また、例えば図1の点線で囲まれたメモリトランジスタ1が読み出しビットに該当する。
ビット線電圧印加部2は、図示しない制御部からの指令に従って、各ビット線20に書き込み電圧または読み出し電圧を印加する回路部である。例えば、ビット線電圧印加部2は、データの読み出しを行うメモリトランジスタ1のドレイン領域17に接続されたビット線20に1Vの読み出し電圧Vdreadを印加する。この場合、図1の破線で囲まれた各メモリトランジスタ1のドレイン領域17に読み出し電圧Vdreadがそれぞれ印加される。なお、書き込み時も同様にビット線20に接続された全てのメモリトランジスタ1のドレイン領域17に書き込み電圧がそれぞれ印加される。
ワード線電圧印加部3は、図示しない制御部からの指令に従って、各ワード線18に書き込み電圧または読み出し電圧を印加する回路部である。例えば、ワード線電圧印加部3は、データの読み出しの際に、図1に示される点線で囲まれたメモリトランジスタ1に対応したワード線18に4Vの読み出し電圧Vgreadを印加する。なお、書き込み時も同様にワード線18が接続された全てのメモリトランジスタ1に書き込み電圧が印加される。また、ワード線電圧印加部は、本発明のワード線電圧印加手段に相当する。
ソース線電圧印加部4は、図示しない制御部からの指令に従って、各ソース線19に電圧を印加する回路部である。なお、ソース線電圧印加部4は、本発明のソース線電圧印加手段に相当する。
ウェル電位調整部5は、図示しない制御部からの指令に従って、データの読み出しが行われるメモリトランジスタ1が配置されたマットに対応したP型ウェル9と、データの読み出しが行われないメモリトランジスタ1が配置されたマットに対応したP型ウェル9とがそれぞれ異なるウェル電位となるように各P型ウェル9に電圧を印加するものである。
具体的には、複数のP型ウェル9が設けられた各領域のうちデータの書き込みまたは読み出しが行われるメモリトランジスタ1が設けられた領域を選択セル22とし、データの書き込みまたは読み出しが行われないメモリトランジスタ1が設けられた領域を非選択セル23とする。そして、ウェル電位調整部5は、データの読み出し時に、ウェル線21を介して選択セル22におけるP型ウェル9にウェル電位としてGND電圧(0V)を印加する一方、非選択セル23にウェル電位としてGND電圧よりも高くビット線20に印加される読み出し電圧以下の電圧を印加する。なお、各セルは、読み出される情報に応じて、その都度、選択セル22になったり、非選択セル23になったりする。
上述のように、ビット線に印加される読み出し電圧Vdreadは例えば1Vであるから、非選択セル23のP型ウェル9には、例えばGND電圧よりも高く、1V以下の電圧が印加される。本実施形態では、ウェル電位調整部5はウェル電位が1Vとなるように非選択セル23のP型ウェル9に電圧を印加する。なお、ウェル電位調整部5およびウェル配線21は、本発明のウェル電位調整手段に相当する。
以上が、本実施形態に係る不揮発性半導体装置の全体構成である。上述のように、マットは図1に示される2つではなく実際には多数並べられ、各マットの各メモリトランジスタ1がビット線20、ワード線18、ソース線19、およびウェル線21によってそれぞれ接続された形態になっている。
次に、上記の不揮発性半導体装置におけるデータの書き込みと読み出し(消去)の作動について説明する。基本的には、電圧が印加されるワード線18とビット線20とが重なったメモリトランジスタ1(図1の点線で囲まれたメモリトランジスタ1に相当)のフローティングゲート12へのデータの書き込みまたはデータの読み出しを行う。
データの書き込みを行うとき、書き込みを行う選択セル22において、ビット線20を介してドレイン領域17に例えば4Vの書き込み電圧を印加し、ワード線18に例えば4Vの書き込み電圧を印加する。ソース領域16、P型ウェル9はGND電圧(0V)とする。
これにより、半導体基板8の表層のうち、チャネル領域に高エネルギー電子を発生させ、この高エネルギー電子をフローティングゲート12に注入する。このように、フローティングゲート12に高エネルギー電子を注入することでデータの書き込みを行う。
データの読み出し(消去)を行うときでは、選択セル22においては、ウェル電位調整部5によって選択セル22のP型ウェル9にGND電圧を印加する。また、データを読み出すメモリトランジスタ1に対応したビット線20に1Vの読み出し電圧Vdreadを印加し、他のビット線20に0Vを印加する。同様に、データを読み出すメモリトランジスタ1に対応したワード線18に4Vの読み出し電圧Vgreadを印加し、他のワード線18に0Vを印加する。ソース線19には0Vを印加する。
これにより、チャネル領域に高エネルギーホールを発生させ、この高エネルギーホールをフローティングゲート12に注入する。このようにして、電子が注入されているフローティングゲート12を中性状態とすることでデータの読み出し(消去)を行う。このとき、メモリトランジスタ1のドレイン−ソース間に流れるOn電流がOff電流と比較され、該On−Off比によって「0」または「1」が判定される。
一方、非選択セル23においては、ウェル電位調整部5によって非選択セル23のP型ウェル9に1Vの電圧を印加する。この1Vという電圧は、データの読み出し時において、選択セル22に対する読み出し電圧Vdreadと同じ値である。また、ワード線18に0Vを印加し、ソース線19に0Vを印加する。
これによると、非選択セル23においてデータの読み出しに対応したビット線20に接続されたドレイン領域17とP型ウェル9とがほぼ同電位となる。このため、ドレイン領域17とP型ウェル9との電位差に起因して生じる接合リークが低減される。つまり、高温時におけるデータの読み出しの際にも該接合リークが低減されるため、図11(b)に示される電流差よりも大きい電流差が得られる。したがって、選択セル22においてデータが読み出されるメモリトランジスタ1に流れる電流のOn−Off比を確保することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、マットごとにP型ウェル9を設けてN型ウェル7で互いに分離し、非選択セル23のP型ウェル9にGND電圧よりも高く読み出し電圧Vdread以下の電圧を印加することが特徴となっている。
これにより、非選択セル23において、P型ウェル9にGND電圧が印加される場合よりも、ドレイン領域17とP型ウェル9との電位差を小さくすることができる。したがって、該電位差に起因して生じるドレイン領域17とP型ウェル9との接合部の接合リークを低減することができ、ひいては高温時におけるデータの読み出しの際にも接合リークを低減することができる。このため、選択セル22においてデータが読み出されるメモリトランジスタ1に流れる電流のOn−Off比を確保することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、非選択セル23の各メモリトランジスタ1のソース領域16の電位を浮遊電位に固定することが特徴となっている。
図3は、本実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。また、図4は、非選択セル23のメモリトランジスタ1の一部断面図である。本実施形態では、ソース線電圧印加部4は、データの読み出し時に非選択セル23におけるソース線19の電位を浮遊電位(float)とすることで、非選択セル23におけるメモリトランジスタ1のソース領域16の電位をそれぞれ浮遊電位とするように動作する。
これにより、図4に示されるように、非選択セル23において、破線で囲まれたメモリトランジスタ1のソース領域16が浮遊電位(float)とされる。また、ドレイン領域17に読み出し電圧Vdreadが印加され、コントロールゲート14が0Vとされ、P型ウェル9のウェル電位(well電位)は1Vとされる。
このように、非選択セル23におけるメモリトランジスタ1のソース領域16が浮遊電位に固定されるので、基板バイアス効果によって非選択セル23の閾値Vtが低下してドレイン−ソース間リークが増大することを抑制することが可能となる。これにより、選択セル22における読み出し時の電流のOn−Off比を確保できる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、非選択セル23のワード線18にGND電圧よりも高い電圧を印加することが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。また、図6は、非選択セル23のメモリトランジスタ1の一部断面図である。本実施形態では、ワード線電圧印加部3は、データの読み出し時に非選択セル23のワード線18にGND電圧から選択セル22のワード線18に印加される読み出し電圧Vgreadの間の電圧を印加するように動作する。ワード線電圧印加部3は、例えば4Vの読み出し電圧Vgreadをワード線18に印加する。
これにより、図6に示されるように、非選択セル23において、破線で囲まれたメモリトランジスタ1のコントロールゲート14に読み出し電圧Vgreadが印加される。また、ソース領域16が浮遊電位(float)とされ、ドレイン領域17に読み出し電圧Vdreadが印加され、P型ウェル9のウェル電位(well電位)は1Vとされる。
これによると、ドレイン領域17から広がる空乏層がなだらかになる。したがって、非選択セル23におけるメモリトランジスタ1がオフになっている状態で、ドレイン領域17からP型ウェル9にリークするGIDL電流が低減される。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。また、図8は、本実施形態に係るメモリトランジスタ1の一部断面図である。
本実施形態では、図7に示される不揮発性半導体装置に用いられるメモリトランジスタ1として、スプリットゲート型構造のものが採用される。具体的には、図8に示されるように、フローティングゲート12の上に層間絶縁膜13を介してコントロールゲート14が配置された構造において、コントロールゲート14の一部がフローティングゲート12の一部を覆っている。すなわち、半導体基板8を平面的に見ると、コントロールゲート14の一部とフローティングゲート12の一部とが重なっている。
そして、メモリトランジスタ1のうち、非選択セル22に該当するものについては、図8に示されるように、データの読み出し時にコントロールゲート14およびソース領域16が0Vとされる。また、ドレイン領域17に読み出し電圧Vdreadが印加され、P型ウェル9のウェル電位(well電位)は1Vとされる。
このようなスプリットゲート型構造のメモリトランジスタ1においては、フローティングゲート12とコントロールゲート14とがそれぞれP型ウェル9に対向するように配置される。このため、コントロールゲート14における閾値Vtがフローティングゲート12における閾値Vtよりも高く固定される。したがって、基板バイアス効果により閾値Vtが低下しても、ドレイン−ソース間リークが問題にはならない。
(他の実施形態)
上記各実施形態に示されたビット線電圧印加部2、ワード線電圧印加部3、ソース線電圧印加部4、ウェル電位調整部5や、図示しない制御部は各部位に電圧を印加するための回路部としての一例を示したものであり、これらに限定されるものではない。例えば、これらが一つにまとめられた回路手段を採用しても良い。
上記第4実施形態では、ビット線20とソース線19とが垂直に配置されているが、図9に示されるように、ソース線19をビット線20と平行に配置することもできる。この場合、ビット線電圧印加部2とソース線電圧印加部4とが一つのまとまった電圧印加手段として構成されていても良い。
上記各実施形態では、P型シリコン基板6の上にN型ウェル7が形成された半導体基板8にメモリトランジスタ1が設けられていたが、SOI基板にメモリトランジスタ1を設けても良い。図10は、SOI基板27にメモリトランジスタ1を設けた断面図であり、図2に示される断面図に対応している。
図10に示されるように、P型の第1半導体層24とP型の第2半導体層25とで絶縁層26が挟み込まれて構成されたSOI基板27のうちP型の第1半導体層24に絶縁層26に達するトレンチ28が形成されている。第1半導体層24および第2半導体層はシリコン層である。
トレンチ28内には絶縁物29が充填されており、第1半導体層24が複数のP型ウェル9に分割されている。この1つのP型ウェル9が図2に示されるP型ウェル9に相当する領域となる。このP型ウェル9に図2に示される構造のメモリトランジスタ1が形成されている。このように、SOI基板27を用いることで、図2に示されるN型ウェル7が不要となり、不揮発性半導体装置の面積を小さくすることが可能となる。また、N型ウェル7が存在しないため、P型ウェル9とN型ウェル7との接合部におけるリークはない。
なお、トレンチ28の壁面にSiO等の絶縁膜を形成し、該絶縁膜の上にポリシリコンやBPSG膜を埋めても良い。また、SOI基板27にスプリットゲート型構造のメモリトランジスタ1を形成しても良い。
本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。 図1に示される2つのマットに設けられたメモリトランジスタの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。 第2実施形態において、非選択セルのメモリトランジスタの一部断面図である。 本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。 第3実施形態において、非選択セルのメモリトランジスタの一部断面図である。 本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体装置の構成図である。 第4実施形態に係るメモリトランジスタの一部断面図である。 他の実施形態において、ビット線とソース線とを平行に配置した不揮発性半導体装置の構成図である。 他の実施形態において、SOI基板に設けられたメモリトランジスタの断面図である。 課題を説明するための図である。
符号の説明
1 メモリトランジスタ
5 ウェル電位調整部
8 半導体基板
9 P型ウェル
12 フローティングゲート
14 コントロールゲート
17 ドレイン領域
18 ワード線
20 ビット線
21 ウェル線
22 選択セル
23 非選択セル

Claims (6)

  1. 半導体基板(8)に複数のメモリトランジスタ(1)が形成され、前記複数のメモリトランジスタ(1)のドレイン領域(17)にそれぞれ接続されるビット線(20)と前記複数のメモリトランジスタ(1)のコントロールゲート(14)にそれぞれ接続されるワード線(18)とが互いに垂直に配置されており、電圧が印加される前記ワード線(18)と前記ビット線(20)とが重なったメモリトランジスタ(1)のフローティングゲート(12)へのデータの書き込みまたはデータの読み出しが行われるように構成された不揮発性半導体装置であって、
    前記半導体基板(8)の表層部に形成された複数の第1導電型ウェル(9)を備え、
    前記複数の第1導電型ウェル(9)はそれぞれ離間して設けられ、前記複数の第1導電型ウェル(9)それぞれに前記複数のメモリトランジスタ(1)の一部がそれぞれ設けられており、
    前記複数の第1導電型ウェル(9)が設けられた各領域のうちデータの読み出しが行われるメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を選択セル(22)とし、前記データの読み出しが行われないメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を非選択セル(23)とすると、前記データの読み出し時には前記選択セル(22)における第1導電型ウェル(9)にGND電圧を印加し、前記非選択セル(23)における第1導電型ウェル(9)に前記GND電圧よりも高く前記ビット線(20)に印加される読み出し電圧以下の電圧を印加するウェル電位調整手段(5、21)を備えていることを特徴とする不揮発性半導体装置。
  2. 第1導電型の第1半導体層(24)と第2半導体層(25)とで絶縁層(26)が挟み込まれて構成されたSOI基板(27)のうち前記第1導電型の第1半導体層(24)に複数のメモリトランジスタ(1)が形成され、前記複数のメモリトランジスタ(1)のドレイン領域(17)にそれぞれ接続されるビット線(20)と前記複数のメモリトランジスタ(1)のコントロールゲート(14)にそれぞれ接続されるワード線(18)とが互いに垂直に配置されており、電圧が印加される前記ワード線(18)と前記ビット線(20)とが重なったメモリトランジスタ(1)のフローティングゲート(12)へのデータの書き込みまたはデータの読み出しが行われるように構成された不揮発性半導体装置であって、
    前記第1導電型の第1半導体層(24)に前記絶縁層(26)に達するトレンチ(28)が形成され、該トレンチ(28)によって前記第1導電型の第1半導体層(24)が複数に分割された複数の第1導電型ウェル(9)を備え、
    前記複数の第1導電型ウェル(9)それぞれに前記複数のメモリトランジスタ(1)の一部がそれぞれ設けられており、
    前記複数の第1導電型ウェル(9)が設けられた各領域のうちデータの読み出しが行われるメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を選択セル(22)とし、前記データの読み出しが行われないメモリトランジスタ(1)が設けられた領域を非選択セル(23)とすると、前記データの読み出し時には前記選択セル(22)における第1導電型ウェル(9)にGND電圧を印加し、前記非選択セル(23)における第1導電型ウェル(9)に前記GND電圧よりも高く前記ビット線(20)に印加される読み出し電圧以下の電圧を印加するウェル電位調整手段(5、21)を備えていることを特徴とする不揮発性半導体装置。
  3. 前記複数のメモリトランジスタ(1)のソース領域(16)にソース線(19)がそれぞれ接続されており、
    前記データの読み出し時に前記非選択セル(23)におけるソース線(19)の電位を浮遊電位とすることで、前記非選択セル(23)におけるメモリトランジスタ(1)のソース領域(16)の電位をそれぞれ前記浮遊電位とするソース線電圧印加手段(4)を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体装置。
  4. 前記データの読み出し時に前記非選択セル(23)のワード線(18)に前記GND電圧から前記選択セル(22)のワード線(18)に印加される読み出し電圧の間の電圧を印加するワード線電圧印加手段(3)を備えていることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体装置。
  5. 前記複数のメモリトランジスタ(1)それぞれは、前記コントロールゲート(14)の一部が前記フローティングゲート(12)の一部を覆っているスプリットゲート型構造をなしていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の不揮発性半導体装置。
  6. 前記複数のメモリトランジスタ(1)のソース領域(16)それぞれにソース線(19)が接続されており、
    前記ソース線(19)は、前記ビット線(20)と平行に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の不揮発性半導体装置。
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