JP2000353391A - 不揮発性半導体記憶装置の消去方式 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の消去方式

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JP2000353391A JP16381499A JP16381499A JP2000353391A JP 2000353391 A JP2000353391 A JP 2000353391A JP 16381499 A JP16381499 A JP 16381499A JP 16381499 A JP16381499 A JP 16381499A JP 2000353391 A JP2000353391 A JP 2000353391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イレース動作時の基板ディスターブによるメ
モリセルのしきい値電圧の変化を抑制して、誤読み出し
を防止できる不揮発性半導体記憶装置の消去方式を提供
する。 【解決手段】 選択ブロックBLOCK0の消去動作時、非選
択ブロックBLOCK1のワード線WL32〜WL63に第1の正電圧
+3Vを印加すると共に、サブビット線SBL11,SBL13,
…,SBL14095に基準電圧0Vを印加する。上記非選択ブ
ロックBLOCK1内のしきい値電圧が低い状態のメモリセル
がオンして、そのオンしたメモリセルに形成されたチャ
ネル層が基準電圧0Vとなるようにする。そうして、ワ
ード線WL32〜WL63に接続された制御ゲートに第1の正電
圧+3Vが印加され、制御ゲート(+3V)とチャネル層
(0V)との電位差が小さくなって、フローティングゲー
トとチャネル層との間の電界を減少させ、基板ディスタ
ーブを緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フローティング
ゲート型の不揮発性半導体記憶装置の消去方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性半導体記憶装置であるフ
ラッシュメモリの高集積化に伴い、低消費電力化が求め
られている。このため、書き込み(プログラム)や消去
(イレース)の動作にファウラーノルドハイム(Fowler‐N
ordheim)トンネル現象を用いることで、低消費電力化を
可能としている。この書き込みおよび消去にファウラー
ノルドハイム(以下、FNという)トンネル現象を用いて
行うフラッシュメモリをFN−FNtypeのフラッシュメ
モリと呼ぶ。
【0003】一方、メモリセルアレイの構成の違い等に
よっても分類され、以下にその主なものを4つ挙げる。
【0004】[1]電気情報通信学会信学技報、ICD93-
128, p37, 1993 “3V単一電源64Mビットフラッシュメモリ用AND
型メモリセル”で報告されているAND型フラッシュメ
モリ。
【0005】[2]電気情報通信学会信学技報、ICD93-
26, p15, 1993 “3V単一電源64Mビットフラッシュメモリ用AND
型メモリセル”で報告されているDINOR型フラッシ
ュメモリ。
【0006】[3]IEDM Technical Digest, p263-26
6, 1995 “A Novel Dual String NOR(DuSNOR) Memory Cell Tech
nology Scalable to the 256 Mbit and 1Gbit Flash Me
mories”で報告されているDuSNOR型フラッシュメ
モリ。
【0007】[4]IEDM Technical Digest, p269-27
0, 1995 “A New Cell Structure for Sub-quarter Micron High
Density Flash Memory”や電気情報通信学会信学技
報、ICD97-21, p37, 1997 “ACT型フラッシュメモリ
のセンス方式の検討”で発表されているACT型フラッ
シュメモリ。等が各社から発表されている。
【0008】上記[1]〜[4]のフラッシュメモリで
は、メモリセルに電気的に書き込み(プログラム)および
消去(イレース)が可能であるが、書き込みおよび消去動
作時に選択メモリセルのドレイン,ソースまたは制御ゲ
ートに電圧が印加される一方、非選択メモリセルのドレ
イン,ソースまたは制御ゲートにも電圧が印加される。
この電圧印加の影響により、非選択メモリセルのしきい
値電圧も変化するため、誤読み出しが生じるおそれがあ
る。
【0009】近年、消去動作時にフラッシュメモリ内部
で用いられる電圧の絶対値を低減させるため、半導体基
板(ウェル)に負電圧を印加する方式が用いられるように
なってきている。この半導体基板(ウェル)に印加される
負電圧によって、ドレイン,ソースまたは制御ゲートに
電圧が印加された非選択メモリセルを軽い消去状態に
し、これら非選択メモリセルのしきい値電圧に悪影響
(以下、基板ディスターブという)を与えることになる。
上記基板ディスターブは、フラッシュメモリが大容量化
するにつれて厳しくなる傾向にある。
【0010】上記基板ディスターブをACT(Asymmetri
cal Contactless Transistor)型フラッシュメモリを例
に説明する。
【0011】まず、図6は上記ACT型フラッシュメモ
リの1個のメモリセルの断面図を示しており、図6に従
ってACT型フラッシュメモリの動作原理を説明する。
【0012】上記ACT型フラッシュメモリは、基板
(P形ウェル)11上に、上記基板11に形成されたドレ
イン13,ソース12上に跨るように、トンネル酸化膜
14,フローティングゲート15,層間絶縁膜16および
制御ゲート17を順に層状に形成している。そして、ド
レイン13とソース12では、ドナー濃度が異なってい
る。
【0013】上記構成のACT型フラッシュメモリにお
いて、プログラム動作の場合(フローティングゲート1
5から電子を引き抜いてデータ“0”を書き込み状態に
する場合)、制御ゲート17に負電圧Vnw(−8V)を印
加すると共に、ドレイン13に正電圧Vpp(+5V)を印
加し、ソース12をフローティング状態としてファウラ
ーノルドハイム(以下、FNという)トンネル現象により
フローティングゲート15から電子を引き抜く。これに
より、書き込まれるべきメモリセルのしきい値電圧を約
1.5V程度まで下げる。
【0014】また、イレース動作の場合(フローティン
グゲート15に電子を注入してデータ“1”の消去状態
にする場合)、制御ゲート17に正電圧Vpe(+10V)
を印加すると共に、ソース12に負電圧Vns(−8V)を
印加し、ドレイン13をフローティング状態としてFN
トンネル現象によりフローティングゲート15に電子を
注入する。したがって、消去すべきメモリセルのしきい
値電圧が約4V以上まで高まる。
【0015】また、リード(読み出し)動作の場合、制御
ゲート17に+3Vを印加すると共に、ドレイン13に
+1Vを印加し、ソース12に0Vを印加し、図示しな
いセンス回路によりメモリセルに流れる電流をセンスし
て、データを読み出す。
【0016】上記各動作時のメモリセルの印加電圧を表
1に示している。
【表1】
【0017】次に、イレース動作時の基板ディスターブ
を説明するために、図7に示すACT型フラッシュメモ
リのアレイ構成を用いてイレース動作時の印加電圧につ
いて述べる。図7に模式的に示すように、ACT型フラ
ッシュメモリのアレイ構成は同一ビット線を2つのメモ
リセルが共有する仮想接地型アレイ構成をしている。
【0018】上記ACT型フラッシュメモリにおいて、
BL0〜BL4096はメインビット線、SBL00〜SBL04096,SBL10
〜SBL14096は拡散層で形成されたサブビット線(メイン
ビット線とは階層が異なる)、WL0〜WL63はワード線、SG
0,SG1は各々のブロックを選択する選択トランジスタST0
0〜ST04096,ST10〜ST14096の選択ゲート信号線、CNは
メインビット線BL0〜BL4096とサブビット線SBL00〜SBL0
4096,SBL10〜SBL14096とのコンタクト部(図7中の■印
部)を表している。そして、上記メモリセルM00,M01,
…は、隣接する列のメモリセル同士がサブビット線SBL0
1〜SBL04095,SBL11〜SBL04095を共有し、かつ、サブビ
ット線SBL00〜SBL04096,SBL10〜SBL14096に拡散層を用
いることでコンタクト数を減少させて、アレイ面積を著
しく減少させ、高集積化を可能にしている。
【0019】また、図8は上記拡散層で形成されるサブ
ビット線SBL00〜SBL04096,SBL10〜SBL14096(図7に示
す)を、ACT型フラッシュメモリの要部断面で模式的
に示している。
【0020】図8に示すように、サブビット線21(拡
散層)が形成された半導体基板20上に、層間絶縁膜2
2,フローティングゲート23(FG)および制御ゲート2
4(WL)を層状に配置している。そして、隣り合うフロー
ティングゲート23(FG)の端部下方に設けた共通のサ
ブビット線21は、ドレイン21a側とソース21b側で
ドナー濃度を異にしている。
【0021】上記ACT型フラッシュメモリの場合、消
去はブロック単位で行う。消去動作時は、メモリセルの
しきい値電圧を高めるためにワード線つまり、選択ブロ
ック(例えば図7のBLOCK0)のメモリセルM00,M01,…の
制御ゲートに接続されたワード線WL0〜WL31に正電圧(+
10V)を印加する。さらに、半導体基板(ウェル)と、
メインビット線BL0〜BL4096に負電圧(−8V)を印加す
る。このとき、選択ゲート信号線SG0は0Vで選択トラ
ンジスタST00〜ST4096はオン状態であり、サブビット線
SBL1〜SBL4095に負電圧(−8V)が印加される。これに
より、各メモリセルM00,M01,…のフローティングゲー
ト-チャネル間に高電界が発生し、FNトンネル現象に
より電子がフローティングゲートに注入され、メモリセ
ルM00,M01,…のしきい値電圧は4Vに上昇する。
【0022】一方、非選択のブロック(図7ではBLCK1
とする)では、ワード線WL32〜WL63に基準電圧Vss(0
V)を印加する。また、上記選択ゲート信号線SG1に負電
圧(−8V)を印加すると、選択トランジスタST10〜ST14
096はオフ状態となり、選択トランジスタST10〜ST14096
に接続されるサブビット線SBL10〜SBL14096はフローテ
ィング状態となる。このとき、半導体基板(ウェル)は全
メモリセルに共通なため、負電圧(−8V)が印加されて
おり、フローティングゲートと半導体基板(ウェル)間で
も先の選択ブロック程ではないが、電界が印加されるこ
とになる。これにより、フローティングゲートに電子が
注入されることになる。このような非選択ブロックでフ
ローティングゲートへの電子の注入は、しきい値電圧が
低い状態のメモリセル(プログラム状態のメモリセル)、
つまり、データ“0”のメモリセルで顕著に発生する。
【0023】上記基板ディスターブについて、例えば、
64Mフラッシュメモリにおいてブロックサイズ16K
Bとし、512ブロック存在する場合で考えてみる。各
ブロックに100万回の書き換えが行われた場合、各消
去時間を2msとすると、そのときに非選択ブロックに印
加される時間を加算したディスターブ時間は 511×100万回×2msec≒106秒 ……… (1) である。図9にイレース動作時の基板ディスターブの例
を示している。図9において、横軸はディスターブ時間
を表し、縦軸はしきい値電圧Vtを表している(条件:制
御ゲート電圧Vgは0V、ドレインVd,ソース電圧Vsは
フローティング、基板電圧Vsubは−8V)。図9から判
るように、ディスターブ時間の106秒後には、メモリ
セルのしきい値電圧は3V以上になり、リード時のセン
ス回路のRef電圧3Vよりも高くなり、データ“0”を
データ“1”と検出して、誤読み出しが生じる。
【0024】このような、基板ディスターブを緩和する
1つの手法が、特開平10−92958号公報にAND
型フラッシュメモリについて開示されている。ここで
は、不揮発性半導体記憶装置の消去方式の問題点を明確
にするため、この消去方式についてメモリセルの特性が
上記ACT型フラッシュメモリのような特性を示すもの
として説明を行う。つまり、プログラム動作時,イレー
ス動作時の印加電圧条件を表1のものと同じとする。
【0025】上記AND型フラッシュメモリのアレイ構
成は、図10に示すように、電気的に情報の書き込みお
よび消去が可能なフローティングゲート型電界効果トラ
ンジスタからなるメモリセルM00,M01,…,M10,M11,
…をマトリックス状に配列し、同一行のメモリセルM0
0,M01,…,M10,M11,…の制御ゲートにワード線WL0〜W
L31,WL32〜WL63を接続している。上記ワード線WL0〜WL3
1に制御ゲートが接続されたメモリセルM00,M01,…をB
LOCK0とし、ワード線WL32〜WL63に制御ゲートが接続さ
れたメモリセルM10,M11,…をBLOCK1としている。上記
BLOCK0のメモリセルM00,M01,…において、同一列のメ
モリセルのドレインにサブビット線SBL00〜SBL04094を
共通に接続すると共に、同一列のメモリセルのソースに
ソース線SL00〜SL04094を共通に接続している。上記サ
ブビット線SBL00〜SBL04094にメインビット線BL0〜BL40
94を選択トランジスタST00A〜ST04094Aを介して接続す
ると共に、選択トランジスタST00A〜ST04094Aのゲート
に選択ゲート信号線DSG0を接続している。また、上記ソ
ース線SL00〜SL04094に共通ソース線SLを選択トラン
ジスタST00B〜ST04094Bを介して接続すると共に、選択
トランジスタST00B〜ST04094Bのゲートに選択ゲート信
号線SSG0を接続している。また、上記BLOCK1のメモリセ
ルM10,M11,…において、同一列のメモリセルのドレイ
ンにサブビット線SBL10〜SBL14094を接続すると共に、
同一列のメモリセルのソースにソース線SL10〜SL14094
を接続している。上記サブビット線SBL10〜SBL14094に
メインビット線BL0〜BL4094を選択トランジスタST10A〜
ST14094Aを介して接続すると共に、選択トランジスタST
10A〜ST14094Aのゲートに選択ゲート信号線DSG1を接続
している。また、上記ソース線SL10〜SL14094に共通ソ
ース線SLを選択トランジスタST10B〜ST14094Bを介し
て接続すると共に、選択トランジスタST10B〜ST14094B
のゲートに選択ゲート信号線SSG1を接続している。
【0026】上記構成のAND型フラッシュメモリにお
いて、選択ブロックBLOCK0を消去する場合のことを考え
てみる。上記選択ブロックBLOCK0のワード線WL0〜WL31
に高い正電圧Vpp(例えば+10V)を印加すると共に、
全メインビット線BL0〜BL4094と半導体基板(ウェル)に
電圧Vnv(例えば−8V)を印加する。また、ソース線SL
00〜SL4094に共通ソース線SLを介して基準電圧Vss(例
えば0V)を印加する。このとき、選択ゲート信号線DSG
0に基準電圧Vss(例えば0V)を印加すると共に、選択
ゲート信号線SSG0に電圧Vnv(例えば−8V)を印加する
と、選択ゲート信号線DSG0がゲートに接続された選択ト
ランジスタST00A〜ST04094Aはオンとなり、サブビット
線SBL00〜SBL04094に電圧Vnv(例えば−8V)が出力さ
れ、選択ゲート信号線SSG0がゲートに接続された選択ト
ランジスタST00B〜ST04094Bはオフ状態となるため、拡
散ソース線SL10〜SL14094はフローティング状態にな
る。そうすることによって、選択ブロックBLOCK0のメモ
リセルM00,M01,…のチャネルはオンして、チャネル層
が−8Vとなり、フローティングゲートに電子が注入さ
れ、BLOCK0のメモリセルM00,M01,…のしきい値電圧が
上昇し、イレースが終了する。
【0027】一方、非選択ブロックBLOCK1において、各
メモリセルM10,M11,…の制御ゲートに接続されたワー
ド線WL32〜WL63に基準電圧Vss(0V)を印加する。そし
て、選択ゲート信号線DSG1に電圧Vnv(−8V)を印加
し、この選択ゲート信号線DSG1がゲートに接続された選
択トランジスタST10A〜ST14094Aをオフ状態にしするこ
とによって、拡散層で形成されたソース線SL10〜SL1409
4に、共通ソース線SLを介して基準電圧Vss(0V)が
出力される。また、上記選択ゲート信号線SSG1にVcc
(+3V)を印加し、選択ゲート信号線SSG1がゲートに接
続された選択トランジスタST10B〜ST14094Bをオン状態
にすることによって、サブビット線SBL10〜SBL14094は
フローティング状態になる。これにより、非選択ブロッ
クBLOCK1のメモリセルM10,M11,…のトンネル酸化膜直
下の半導体基板(ウェル)には、チャネル層が形成されず
に空乏層が形成される。このため、フローティングゲー
トと半導体基板(ウェル)間の電界が緩和されるので、基
板ディスターブは緩和される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記AND
型フラッシュメモリにおいて、フローティング状態であ
るサブビット線SBL10〜SBL14094の中には、半導体基板
(ウェル)に−8Vが印加されたとき、拡散リーク(微小
欠陥を含む)等のために、直ぐに−8Vとなってしまう
サブビット線が出てくる。
【0029】例えば、拡散層で形成されたサブビット線
に0.1μAのリーク電流がある場合を考える。これ
は、フラッシュメモリの場合、一般的にメモリセルのし
きい値電圧の定義はメモリセルを流れる電流が1μA時
のワード線の電圧であり、実際、0.1μA程度のリー
ク電流が流れるサブビット線は多く存在する。フラッシ
ュメモリの場合、DRAMほど、拡散層のリーク電流が
減少していないのが実状である。
【0030】この場合、半導体基板(ウェル)に−8Vが
印加され、フローティング状態であるべきサブビット線
が−8Vになる時間Tsは、 Ts = Q/Ir = CV/Ir =0.02pF×|−8V|/0.1μA =1.6μsec ただし、C : サブビット線の容量(0.02pF) V : サブビット線の電圧(−8V) Ir: リーク電流(0.1μA) である。通常、イレースパルス時間は1ms程度なので、
サブビット線は十分に−8Vになる。この場合、サブビ
ット線側の近傍には、チャネル層が形成されてしまい、
結果として、その部分でフローティングゲートとチャネ
ル層(−8V)との間に高電界が発生し、フローティング
ゲートに電子が注入され、しきい値電圧が上昇する。な
お、実際は−8Vではなく、メモリセルチャネル層が十
分オンする場合(すなわちチャネル層がソースとドレイ
ンとの間に形成される場合)、サブビット線のソース側
が共通ソース線SLと接続されているために0Vになる
ので、サブビット線は−8Vより高い電圧(例えば−6
V程度)となる。しかし、サブビット線が−6Vよりも
高くなると、バックゲート効果によりチャネル層はカッ
トオフすることから、サブビット線が−6Vより高い電
圧となることない(絶対値は小さくなることはない)。こ
のサブビット線の電圧は、メモリセルのしきい値電圧等
により異なる。
【0031】したがって、このような不揮発性半導体記
憶装置の消去方式では、安定して基板ディスターブを緩
和することができないという問題がある。
【0032】そこで、この発明の目的は、イレース動作
時の基板ディスターブによるしきい値電圧の変化を抑制
し、誤読み出しを防止できる不揮発性半導体記憶装置の
消去方式を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の不揮発性半導体記憶装置の消去方式は、
制御ゲートとドレインとソースとを有し、電気的に情報
の書き込みおよび消去が可能なフローティングゲート型
電界効果トランジスタからなるメモリセルが半導体基板
にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイと、同
一行の上記メモリセルの上記制御ゲートに接続されたワ
ード線と、同一列の上記メモリセルの上記ドレイン,ソ
ースに接続されたサブビット線と、上記サブビット線と
共に階層構造を形成するように上記サブビット線に接続
されたメインビット線とを備え、書き込み動作時および
消去動作時にファウラーノルドハイムトンネル現象を用
いると共に、消去動作時に上記半導体基板に第1の負電
圧を印加する不揮発性半導体記憶装置であって、上記メ
モリセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上記メモ
リセルアレイの非選択ブロックの上記ワード線に第1の
正電圧を印加すると共に、上記非選択ブロックの上記サ
ブビット線に基準電圧を印加することによって、上記非
選択ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記メモリ
セルがオンして、そのオンした上記メモリセルに形成さ
れたチャネル層が上記基準電圧となるようにしたことを
特徴としている。
【0034】上記不揮発性半導体記憶装置の消去方式に
よれば、ACT,AND,DuSNORおよびDINOR
型等のアレイ構成を有し、書き込み動作および消去動作
にFNトンネル現象を用いると共に、消去動作時に基板
に第1の負電圧を印加する不揮発性半導体記憶装置にお
いて、消去動作時に上記メモリセルアレイの非選択ブロ
ックのワード線に第1の正電圧を印加すると共に、その
非選択ブロックのサブビット線に基準電圧を印加する。
そうすると、非選択ブロック中のしきい値電圧が低い状
態のメモリセルがオンして、チャネル層が形成される。
そして、そのメモリセルのソースまたはドレインにサブ
ビット線を介して基準電圧が印加されているので、チャ
ネル層が上記基準電圧となって第1の正電圧が印加され
た制御ゲートとチャネルとの間の電位差が小さくなり、
フローティングゲートとチャネル層との間の電界を減少
させて、消去動作時の基板ディスターブを緩和すること
を可能にする。したがって、イレース動作時の基板ディ
スターブによるしきい値電圧の変化を抑制し、誤読み出
しを防止できる。
【0035】また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の消去方式は、上記第1の正電圧は、しきい値電圧が
低い状態の上記メモリセルがオンするときのしきい値電
圧よりも高いことを特徴としている。
【0036】上記実施形態によれば、上記メモリセルア
レイの非選択ブロックのワード線に印加される上記第1
の正電圧を、しきい値電圧が低い状態の上記メモリセル
がオンするときのしきい値電圧よりも高くすることによ
って、プログラム状態(データ“0”)のメモリセルがオ
ンし、チャネル層が形成される。
【0037】また、この発明の不揮発性半導体記憶装置
の消去方式は、制御ゲートとドレインとソースとを有
し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
セルアレイと、同一行の上記メモリセルの上記制御ゲー
トに接続されたワード線と、同一列の上記メモリセルの
上記ドレイン,ソースに接続されたサブビット線と、上
記サブビット線と共に階層構造を形成するように上記サ
ブビット線に接続されたメインビット線とを備え、書き
込み動作時および消去動作時にファウラーノルドハイム
トンネル現象を用いると共に、消去動作時に上記半導体
基板に第1の負電圧を印加する不揮発性半導体記憶装置
であって、上記メモリセルアレイの選択ブロックの消去
動作時、上記メモリセルアレイの非選択ブロック上記ワ
ード線に基準電圧を印加すると共に、上記非選択ブロッ
クの上記サブビット線に第2の負電圧を印加することに
よって、上記非選択ブロック内のしきい値電圧が低い状
態の上記メモリセルがオンして、そのオンした上記メモ
リセルに形成されたチャネル層が上記第2の負電圧とな
るようにしたことを特徴としている。
【0038】上記半導体記憶装置の消去方式によれば、
AND,DuSNORおよびDINOR型等の共通ソー
スを有するアレイ構成を有し、書き込み動作および消去
動作にFNトンネル現象を用いると共に、消去動作時に
基板に第1の負電圧を印加する不揮発性半導体記憶装置
において、消去動作時に上記メモリセルアレイの非選択
ブロックのワード線に上記基準電圧を印加すると共に、
その非選択ブロックのサブビット線に上記第2の負電圧
を印加する。そうすると、上記非選択ブロック内のしき
い値電圧が低い状態のメモリセルがオンしてチャネル層
が形成され、そのメモリセルのソースまたはドレインに
サブビット線を介して第2の負電圧が印加されているの
で、チャネル層が第2の負電圧となって上記基準電圧が
印加された制御ゲートとチャネルとの間の電位差が小さ
くなり、フローティングゲートとチャネル層との間の電
界を減少させて、消去動作時の基板ディスターブを緩和
することを可能にする。したがって、イレース動作時の
基板ディスターブによるしきい値電圧の変化を抑制し、
誤読み出しを防止できる。
【0039】また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の消去方式は、上記第2の負電圧の絶対値が第1の負
電圧の絶対値よりも小さいことを特徴としている。
【0040】上記実施形態によれば、上記非選択ブロッ
クのサブビット線に印加する上記第2の負電圧の絶対値
が、上記半導体基板に印加する第1の負電圧の絶対値よ
りも小さくすることによって、バックゲート効果を低減
できるため、上記非選択ブロック内のしきい値電圧が低
い状態のメモリセルを安定してオンさせることができ、
ワード線に印加する電圧をブーストするための回路が必
要なくなる。
【0041】また、この発明の不揮発性半導体記憶装置
の消去方式は、制御ゲートとドレインとソースとを有
し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
セルアレイと、同一行の上記メモリセルの上記制御ゲー
トに接続するワード線と、同一列の上記メモリセルの上
記ドレイン,ソースに接続されるサブビット線と、上記
サブビット線と共に階層構造を形成するように上記サブ
ビット線に接続されたメインビット線とを備え、隣接す
る上記メモリセルが同一の上記サブビット線を共有する
仮想接地型の構成をしており、書き込み動作時および消
去動作時にファウラーノルドハイムトンネル現象を用い
ると共に、消去動作時に上記半導体基板に第1の負電圧
を印加する不揮発性半導体記憶装置であって、上記メモ
リセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上記メモリ
セルアレイの非選択ブロック上記ワード線に第1の正電
圧を印加すると共に、上記非選択ブロックの上記サブビ
ット線に基準電圧を印加することによって、上記非選択
ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記メモリセル
がオンして、そのオンした上記メモリセルに形成された
チャネル層が上記基準電圧となるようにしたことを特徴
としている。
【0042】上記不揮発性半導体記憶装置の消去方式に
よれば、仮想接地型アレイを有するACT型フラッシュ
メモリにおいて、消去動作時に上記メモリセルアレイの
非選択ブロックのワード線に第1の正電圧を印加すると
共に、その非選択ブロックのサブビット線に基準電圧を
印加する。そうすると、上記非選択ブロック内のしきい
値電圧が低い状態のメモリセルがオンしてチャネル層が
形成され、そのメモリセルのソースまたはドレインにサ
ブビット線を介して基準電圧が印加されているので、チ
ャネル層が基準電圧となって第1の正電圧が印加された
制御ゲートとチャネルとの間の電位差が小さくなり、フ
ローティングゲートとチャネル層との間の電界を減少さ
せ、消去動作時の基板ディスターブを緩和することを可
能にする。したがって、イレース動作時の基板ディスタ
ーブによるしきい値電圧の変化を抑制し、誤読み出しを
防止できる。
【0043】また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の消去方式は、上記第1の正電圧は、しきい値電圧の
低い状態の上記メモリセルがオンするときのしきい値電
圧よりも高いことを特徴としている。
【0044】上記実施形態によれば、上記メモリセルア
レイの非選択ブロックのワード線に印加される上記第1
の正電圧を、しきい値電圧が低い状態の上記メモリセル
がオンするときのしきい値電圧よりも高くすることによ
って、プログラム状態(データ“0”)のメモリセルがオ
ンし、チャネル層が形成される。
【0045】また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の消去方式は、上記メインビット線のうちの偶数番目
または奇数番目のいずれか一方のメインビット線に上記
第1の負電圧を印加し、上記メインビット線のうちの偶
数番目または奇数番目のいずれか他方のメインビット線
に上記基準電圧を印加することを特徴としている。
【0046】上記実施形態によれば、上記メモリセルア
レイのうちの消去すべき選択ブロックでは、上記第1の
負電圧が印加されたメインビット線をサブビット線を介
してメモリセルに接続する一方、上記メモリセルアレイ
の非選択ブロックでは、上記基準電圧が印加されたメイ
ンビット線をサブビット線を介してメモリセルに接続す
る。
【0047】また、この発明の不揮発性半導体記憶装置
の消去方式は、制御ゲートとドレインとソースとを有
し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
セルアレイと、同一行の上記メモリセルの上記制御ゲー
トに接続するワード線と、同一列の上記メモリセルの上
記ドレイン,ソースに接続されるサブビット線と、上記
サブビット線と共に階層構造を形成するように上記サブ
ビット線に接続されたメインビット線とを備え、隣接す
る上記メモリセルが同一の上記サブビット線を共有する
仮想接地型の構成をしており、書き込み動作時および消
去動作時にファウラーノルドハイムトンネル現象を用い
ると共に、消去動作時に上記半導体基板に第1の負電圧
を印加する不揮発性半導体記憶装置であって、上記メモ
リセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上記メモリ
セルアレイの非選択ブロック上記ワード線に基準電圧を
印加すると共に、上記非選択ブロックの上記サブビット
線に第2の負電圧を印加することによって、上記非選択
ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記メモリセル
がオンして、そのオンした上記メモリセルに形成された
チャネル層が上記第2の負電圧となるようにしたことを
特徴としている。
【0048】上記不揮発性半導体記憶装置の消去方式に
よれば、仮想接地型アレイを有するACT型フラッシュ
メモリにおいて、消去動作時に上記メモリセルアレイの
非選択ブロックのワード線に上記基準電圧を印加すると
共に、その非選択ブロックのサブビット線に上記第2の
負電圧を印加する。そうすることによって、上記非選択
ブロック内のしきい値電圧が低い状態のメモリセルがオ
ンしてチャネル層が形成され、そのメモリセルのソース
またはドレインにサブビット線を介して第2の負電圧が
印加されているので、チャネル層が第2の負電圧となっ
て上記電圧が印加された制御ゲートとチャネルとの間の
電位差が小さくなり、フローティングゲートとチャネル
層との間の電界を減少させて、消去動作時の基板ディス
ターブを緩和することを可能にする。したがって、イレ
ース動作時の基板ディスターブによるしきい値電圧の変
化を抑制し、誤読み出しを防止できる。
【0049】また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の消去方式は、上記第2の負電圧の絶対値が第1の負
電圧の絶対値よりも小さいことを特徴としている。
【0050】上記実施形態によれば、上記非選択ブロッ
クの上記サブビット線に印加される上記第2の負電圧の
絶対値が、上記半導体基板に印加される第1の負電圧の
絶対値よりも小さくすることによって、バックゲート効
果を低減できるため、上記非選択ブロック内のしきい値
電圧が低い状態のメモリセルを安定してオンさせること
ができ、ワード線に印加する電圧をブーストするための
回路が必要なくなる。
【0051】また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の消去方式は、上記メインビット線のうちの偶数番目
または奇数番目のいずれか一方のメインビット線に上記
第1の負電圧を印加し、上記メインビット線のうちの偶
数番目または奇数番目のいずれか他方のメインビット線
に上記第2の負電圧を印加することを特徴としている。
【0052】上記実施形態によれば、上記メモリセルア
レイのうちの消去すべき選択ブロックでは、上記第1の
負電圧が印加されたメインビット線をサブビット線を介
してメモリセルに接続する一方、上記メモリセルアレイ
の非選択ブロックでは、上記第2の負電圧が印加された
メインビット線をサブビット線を介してメモリセルに接
続する。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、この発明の不揮発性半導体
記憶装置の消去方式を図示の実施の形態により詳細に説
明する。
【0054】(第1実施形態)図1はこの発明の第1実
施形態の不揮発性半導体記憶装置の消去方式を用いたA
CT型フラッシュメモリの仮想接地型アレイ構成を示す
回路図である。
【0055】図1に示すように、このACT型フラッシ
ュメモリは、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能
なフローティングゲート型電界効果トランジスタからな
るメモリセルM00,M01,…,M10,M11,…をマトリック
ス状に配列し、同一行のメモリセルの制御ゲートにワー
ド線WL0〜WL31,WL32〜WL63を接続している。上記ワード
線WL0〜WL31に制御ゲートが接続されたメモリセルM00,
M01,…をBLOCK0とし、ワード線WL32〜WL63に制御ゲー
トが接続されたメモリセルM10,M11,…をBLOCK1として
いる。
【0056】上記BLOCK0のメモリセルM00,M01,…にお
いて、同一列のメモリセルのドレイン,ソースにサブビ
ット線SBL00〜SBL04096を共通に接続している。上記サ
ブビット線SBL00〜SBL04096にメインビット線BL0〜BL40
95を選択トランジスタST00〜ST04096を介して接続して
いる。上記選択トランジスタST00,ST02,…,ST04096のゲ
ートに選択ゲート信号線SG00を接続すると共に、選択ト
ランジスタST01,ST03,…,ST04095のゲートに選択ゲート
信号線SG01を接続している。
【0057】また、上記BLOCK1のメモリセルM10,M11,
…において、同一列のメモリセルのドレイン,ソースに
サブビット線SBL10〜SBL14096を接続している。上記サ
ブビット線SBL10〜SBL14096にメインビット線BL0〜BL40
95を選択トランジスタST10〜ST14096を介して接続して
いる。上記選択トランジスタST10,ST12,…,ST14096のゲ
ートに選択ゲート信号線SG10を接続すると共に、選択ト
ランジスタST11,ST13,…,ST14095のゲートに選択ゲート
信号線SG11を接続している。
【0058】上記構成のACT型フラッシュメモリにお
いて、BLOCK0を消去する場合、まずワード線WL0〜WL31
をVpp(例えば+10V)とする。また、半導体基板(ウ
ェル)電圧は第1の負電圧Vneg(例えば−8V)とする。
一方、偶数番目のメインビット線BL0,BL2,BL4,…,BL409
6を第1の負電圧Vneg(−8V)とし、奇数番目のメイン
ビット線BL1,BL3,…,BL4095は基準電圧Vss(例えば0
V)とする。また、選択ゲート信号線SG00に基準電圧Vs
sを印加すると共に、選択ゲート信号線SG01に負電圧Vn
egを印加する。そうすると、上記選択ゲート信号線SG00
が基準電圧Vssなので、選択ゲート信号線SG00がゲート
に接続された選択トランジスタST00〜ST04096はオンす
るので、拡散層で形成さたサブビット線SBL00,SBL02,SB
L04,…,SBL04096に負電圧Vnegが出力される。また、選
択ゲート信号線SG01は負電圧Vnegなので、選択ゲート
信号線SG01がゲートに接続された選択トランジスタST01
〜ST04095はオフ状態となり、サブビット線SBL01,SBL0
3,…,SBL04095はフローティング状態になる。このと
き、例えば、メモリセルM00は、ワード線WL0がVppな
のでオンし、チャネル層が形成される。また、サブビッ
ト線SBL00が負電圧Vnegなので、チャネル層は負電圧V
negになり、フローティングゲートとチャネル層との間
に高電界が発生し、チャネル層から電子がフローティン
グゲートに注入され、メモリセルM00のしきい値電圧が
上昇する。また、メモリセルM01でも、サブビット線SB
L02が負電圧Vnegなので、チャネル層は負電圧Vnegに
なり、フローティングゲートとチャネル層との間に高電
界が発生し、チャネル層から電子がフローティングゲー
トに注入され、メモリセルM01のしきい値電圧が上昇す
る。同様に、BLOCK0内の全てのメモリセルは、しきい値
電圧が高くなって消去される。
【0059】一方、非選択ブロックBLOCK1では、ワード
線WL32〜WL63にVcc(例えば+3V)を印加する。上記選
択ゲート信号線SG10に負電圧Vneg(−8V)を印加する
と共に、選択ゲート信号線SG11に第1の正電圧Vcc(例
えば+3V)を印加する。上記奇数番目のメインビット
線BL1,BL3,…,BL4095は、先に説明したように基準電圧
Vssが印加されており、かつ、選択ゲート信号線SG11が
ゲートに接続された選択トランジスタST11〜ST14095が
オンするため、拡散層で形成されたサブビット線SBL11,
SBL13,…,BL14095に基準電圧Vss(0V)が出力される。
一方、選択ゲート信号線SG10をゲートに接続された選択
トランジスタST10〜ST14096はオフ状態のため、サブビ
ット線SBL10,SBL12,SBL14,…,SBL149096はフローティン
グ状態になる。
【0060】ここで、非選択ブロックBLOCK1内のしきい
値電圧が低い状態のメモリセル(データ“0”のプログ
ラム状態のメモリセル)は、ワード線WL32〜WL63にVcc
(例えば3V)が印加されるため、メモリセルはオンす
る。例えば、メモリセルM10がプログラム状態とすれ
ば、メモリセルM10のしきい値電圧は約1.5V程度の
ため、メモリセルM10はオンし、チャネル層が形成され
る。上記サブビット線SBL11には、メインビット線BL1か
ら選択トランジスタST11を介して基準電圧Vss(0V)が
印加されているので、サブビット線SBL11に接続された
ソースまたはドレインを介してチャネル層は基準電圧V
ss(0V)になる。
【0061】これにより、非選択ブロックBLOCK1のメモ
リセルM10,M11,…において、ワード線WL32〜WL63に接
続された制御ゲートは+3V、チャネル層は0Vとなる
ことから、フローティングゲートとチャネル層との間の
電界は緩和されて、基板ディスターブが低減される(従
来技術では制御ゲートに0Vを印加する一方、チャネル
層は拡散層のリークやカップリングが起きた場合、サブ
ビット線が−8Vなってしまいチャネル層が−8V近く
になり、フローティングゲートとチャネル層との間の電
界は大きい)。
【0062】この第1実施形態における基板ディスター
ブの影響を図2に示している。図2において、横軸はデ
ィスターブ時間を表し、縦軸はしきい値電圧Vtを表し
ている(条件:制御ゲート電圧Vgは3V、ドレイン電圧
Vdは0V、ソース電圧Vsはフローティング、基板電圧
Vsubは−8V)。
【0063】図2から判るように、64Mフラッシュメ
モリで非選択ブロックのメモリセルへのディスターブ時
間106秒後[式(1)を条件に100万回の書き換えを
保証]においても、しきい値電圧が低い状態のメモリセ
ル(プログラム状態)のしきい値電圧の変動は少なく、デ
ータの読み出し(リード)時、メインビット線に接続され
ているセンス回路(図示せず)によりデータを検出するた
めのリファレンス電圧(Ref電圧)よりも、メモリセルの
しきい値電圧は十分低い値に留まっている。したがっ
て、メモリセルのしきい値電圧がセンス回路のRef電圧
に対して十分なマージンを有するので、基板ディスター
ブを受けても、しきい値電圧が低い状態のメモリセル
(プログラム状態)からでもデータを誤りなく読み出すこ
とができる。
【0064】なお、イレース状態のメモリセル(しきい
値電圧が4V以上)については、勿論問題はない。
【0065】(第2実施形態)この発明の第2実施形態
の不揮発性半導体記憶装置の消去方式は、第1実施形態
の図1に示すACT型フラッシュメモリと同一の構成の
ACT型フラッシュメモリに用い、図1を援用する。上
記第1実施形態のACT型フラッシュメモリにおいて、
イレース動作時の基板ディスターブを低減することが可
能であることについて述べたが、この第2実施形態で
は、第1実施形態について次の(1)〜(3)の3点をさら
に改良した不揮発性半導体記憶装置の消去方式を提案す
る。
【0066】(1) メインビット線が0Vとなる選択ト
ランジスタにおいて、ソースが0V、基板が−8Vに印
加される状態が発生して、ソースと基板の電圧差が8V
なるので、耐圧をもたせるためにソース領域をDDD(D
ouble Doped Drain)構造もしくはLDD(Lightly Doped
Drain)構造とする必要があり、選択トランジスタの面
積が大きくなる。
【0067】(2) 選択トランジスタに印加される電圧
は、基準電圧Vss(0V)、負電圧Vneg(−8V)、Vcc
(3V)が用意されており、3種類の電圧をスイッチする
回路が複雑になる。
【0068】(3) データ“0”のメモリセルのしきい
値電圧は2V以下であるが、基板が−8Vでドレインま
たはソースが0Vなのでバックゲート効果が大きく、チ
ャネル領域の濃度によっては、Vcc(例えば3V)より高
い電圧を制御ゲートに印加しないとチャネルがオンしな
い。したがって、非選択ブロックBLOCK1のワード線WL32
〜WL63はVccより高い電圧を必要とし、図示していない
が、ワード線電圧をブーストするための回路が必要とな
り、レイアウト面積が大きくなる。
【0069】上記の3点を解決するための消去方式につ
いて以下に述べる。
【0070】図1に示すACT型フラッシュメモリにお
いて、BLOCK0を消去する場合、ワード線WL0〜WL31をVp
p(例えば+10V)とする。また、半導体基板(ウェル)
電圧は第1の負電圧Vneg(例えば−8V)とする。ま
た、偶数番目のメインビット線BL0,BL2,BL4,…,BL4096
を第1の負電圧Vnegとする一方、奇数番目のメインビ
ット線BL1,BL3,…,BL4095を第2の負電圧としてのディ
スターブ阻止電圧Vnv(例えば−4V)とする。このディ
スターブ阻止電圧Vnvは、負電圧Vneg(−8V)から、
図3に示す直列接続された2つのp−MOSトランジス
タ1,2で形成することにより容易に実現できる。そし
て、上記選択ゲート信号線SG00に基準電圧Vssを印加
し、選択ゲート信号線SG01に負電圧Vnegを印加する。
そうすると、上記選択ゲート信号線SG00が基準電圧Vss
なので、選択ゲート信号線SG00がゲートに接続された選
択トランジスタST00〜ST04096はオンするので、サブビ
ット線SBL00,SBL02,SBL04,…,SBL04096に負電圧Vnegが
出力される。一方、選択ゲート信号線SG01は負電圧Vne
gなので、選択ゲート信号線SG01がゲートに接続された
選択トランジスタST01〜ST14096はオフ状態となり、サ
ブビット線SBL01,SBL03,…,SBL04095はフローティング
状態になる。このとき、例えば、メモリセルM00では、
ワード線WL0はVppなのでメモリセルM00がオンし、チ
ャネル層が形成される。そして、上記サブビット線SBL0
0が負電圧Vnegなので、メモリセルM00に形成されたチ
ャネル層は負電圧Vnegになり、フローティングゲート
とチャネル層との間に高電界が発生し、チャネル層から
電子がフローティングゲートに注入され、メモリセルM
00のしきい値電圧が上昇する。また、メモリセルM01で
も、サブビット線SBL02が負電圧Vnegなので、メモリセ
ルM01のチャネル層は負電圧Vnegになり、フローティ
ングゲートとチャネル層との間に高電界が発生し、チャ
ネル層から電子がフローティングゲートに注入され、メ
モリセルM01のしきい値電圧が上昇する。同様に、BLOC
K0内の全てのメモリセルは、しきい値電圧が高くなって
消去される。
【0071】一方、非選択ブロックBLOCK1では、ワード
線WL32〜WL63に基準電圧Vss(例えば0V)を印加する。
上記選択ゲート信号線SG10に負電圧Vnegを出力し、選
択ゲート信号線SG11は基準電圧Vss(例えば0V)を出力
する。奇数番目のメインビット線BL1,BL3,…,BL4095
は、ディスターブ阻止電圧Vnv(例えば−4V)なので、
図1中の拡散層で形成されたサブビット線SBL11,SBL13,
…,SBL14095に電圧Vnvが出力される一方、サブビット
線SBL10,SBL12,SBL14,…,SBL14096はフローティング状
態になる。ここで、非選択ブロックBLOCK1内のしきい値
電圧が低い状態のメモリセル(データ“0”のプログラ
ム状態のメモリセル)は、ワード線WL32〜WL63が基準電
圧Vss(例えば0V)であるが、基板が負電圧Vneg(例え
ば−8V)、ドレインまたはソースが電圧Vnv(例えば−
4V)なので、メモリセルがオンし、チャネル層が形成
される。そして、上記サブビット線SBL11がVnv(例えば
−4V)なので、チャネル層は電圧Vnv(例えば−4V)
になる。したがって、フローティングゲートとチャネル
層の間の電界は緩和され、基板ディスターブは低減され
る。この発明の不揮発性半導体記憶装置の消去方式で
は、制御ゲート0V、チャネル層は−4Vの電界が印加
されることになる。
【0072】この第2実施形態におけるディスターブの
影響を図4に示している(条件:制御ゲート電圧Vgは0
V、ドレイン電圧Vdは−4V、ソース電圧Vsはフロー
ティング、基板電圧Vsubは−8V)。図4において、横
軸はディスターブ時間を表し、縦軸はしきい値電圧Vt
を表している。図4から判るように、64Mフラッシュ
メモリで基板ディスターブ時間の106秒後において
も、ディスターブの影響が出やすいデータ“0”でしき
い値電圧が低い状態のメモリセルにおいてもしきい値電
圧の変化が小さく、センス回路のRef電圧よりしきい値
電圧は十分低い。したがって、データ“0”のメモリセ
ルのしきい値電圧がセンス回路のRef電圧に対して十分
なマージンを有するので、基板ディスターブを受けて
も、データ“0”を読み出すことが可能である。
【0073】さらに、上記選択トランジスタのソースに
ディスターブ阻止電圧として−4Vを印加し、半導体基
板(ウェル)電圧−8Vとの差が−4Vと小さいので、ソ
ースをDDD構造またはLDD構造とする必要がない。
また、選択トランジスタに印加される電圧は基準電圧V
ss(例えば0V)と負電圧Vneg(例えば−8V)の2電圧
のみでよいため、電圧切り替えを行うデコーダ(図示せ
ず)の形成が容易である。
【0074】また、非選択ブロックBLOCK1のメモリセル
M10,M11,…では、ドレインまたはソースの電圧が−4
Vとなるので、半導体基板(ウェル)電位−8Vに対して
電圧差が4Vとなる。したがって、ワード線WL32〜WL63
が接続された制御ゲートの電圧は0Vではあるが、バッ
クゲートが−4Vでワード線に接続された制御ゲートの
電圧が4Vの場合と同様となり、バックゲートの効果が
第1実施形態のものより小さく、しきい値電圧が2V以
下のものであれば、メモリセルは容易にオンする。した
がって、非選択ブロックのワード線をブーストする必要
がない。
【0075】このように、この第2実施形態の不揮発性
半導体記憶装置の消去方式を用いた場合、第1実施形態
よりもさらに改善することが可能となる。
【0076】(第3実施形態)図5はこの発明の第3実
施形態の不揮発性半導体記憶装置の消去方式を用いたD
uSNOR型フラッシュメモリのアレイ構成を示す回路
図を示している。
【0077】図5に示すように、このDuSNOR型フ
ラッシュメモリは、電気的に情報の書き込みおよび消去
が可能なフローティングゲート型電界効果トランジスタ
からなるメモリセルM00,M01,…,M10,M11,…をマト
リックス状に配列し、同一行のメモリセルの制御ゲート
にワード線WL0〜WL31,WL32〜WL63を接続している。上記
ワード線WL0〜WL31に制御ゲートが接続されたメモリセ
ルM00,M01,…をBLOCK0とし、ワード線WL32〜WL63に制
御ゲートが接続されたメモリセルM10,M11,…をBLOCK1
としている。
【0078】上記BLOCK0のメモリセルM00,M01,…にお
いて、同一列のメモリセルのドレインにサブビット線SB
L00〜SBL04095を接続すると共に、同一列の隣接するメ
モリセルのソースにソース線SL00〜SL04094を共通に接
続している。上記サブビット線SBL00〜SBL04095にメイ
ンビット線BL0〜BL4095を選択トランジスタST00A〜ST04
095Aを介して接続すると共に、選択トランジスタST00A
〜ST04095Aのゲートに選択ゲート信号線DSG0を接続して
いる。また、上記ソース線SL00〜SL04094に共通ソース
線SLを選択トランジスタST00B〜ST04094Bを介して接
続すると共に、選択トランジスタST00B〜ST04094Bのゲ
ートに選択ゲート信号線SSG0を接続している。
【0079】また、上記BLOCK1のメモリセルM10,M11,
…において、同一列のメモリセルのドレインにサブビッ
ト線SBL10〜SBL14095を接続すると共に、同一列の隣接
するメモリセルのソースにソース線SL10〜SL14094を共
通に接続している。上記サブビット線SBL10〜SBL14095
にメインビット線BL0〜BL4095を選択トランジスタST10A
〜ST14095Aを介して接続すると共に、選択トランジスタ
ST10A〜ST14095Aのゲートに選択ゲート信号線DSG1を接
続している。また、上記ソース線SL10〜SL14094に共通
ソース線SLを選択トランジスタST10B〜ST14094Bを介
して接続すると共に、選択トランジスタST10B〜ST14094
Bのゲートに選択ゲート信号線SSG1を接続している。
【0080】上記構成のDuSNOR型フラッシュメモ
リにおいて、最初にBLOCK0を消去する場合、半導体基板
(ウェル)電圧を第1の負電圧Vneg(例えば−8V)と
し、ワード線WL0〜WL31にVpp(例えば+10V)を印加
し、共通ソース線SLに負電圧Vneg(例えば−8V)を
印加すると共に、選択ゲート信号線SSG0に0Vが印加す
る。そうすると、上記選択ゲート信号線SSG0がゲートに
接続された選択トランジスタST00B〜ST14094Bはオンと
なり、拡散層で形成されたソースに負電圧Vneg(例えば
−8V)が出力される。一方、メインビット線BL0,BL1,
…,BL4095に第2の負電圧としてのディスターブ阻止電
圧Vnv(例えば−4V)を印加する。しかし、選択ゲート
信号線DSG0は負電圧Vneg(例えば−8V)なので、選択
ゲート信号線DSG0がゲートに接続された選択トランジス
タST00A〜ST04095Aはオフ状態であり、拡散層で形成さ
れたサブビット線SBL00,SBL01,…,SBL04095はフローテ
ィング状態になる。したがって、例えば、メモリセルM
00の制御ゲートにVpp(例えば+10V)を印加し、半導
体基板(ウェル)とソースに−8Vを印加するため、これ
によりメモリセルM00にチャネル層が形成され、そのチ
ャネル層が−8Vになるため、フローティングゲートと
チャネル間に高電界が発生し、電子がフローティングゲ
ートに注入され、メモリセルM00のしきい値電圧が上昇
する。同様にしてBLOCK0内の全てのメモリセルのしきい
値電圧が高くなり(例えばしきい値電圧4V以上)、イレ
ースは終了する。
【0081】一方、非選択ブロックBLOCK1では、ワード
線WL32〜WL63に基準電圧Vss(例えば0V)を印加する。
そして、上記選択ゲート信号線SSG1に負電圧Vneg(例え
ば−8V)を印加するため、選択ゲート信号線SSG1がゲ
ートに接続された選択トランジスタST10B〜ST14094Bは
オフとなり、拡散層で形成されたソース線SL10〜SL1409
4はフローティング状態となる。一方、選択ゲート信号
線DSG1に基準電圧Vss(例えば0V)を印加するため、選
択ゲート信号線DSG1がゲートに接続された選択トランジ
スタST10A〜ST14095Aはオンとなり、拡散層で形成され
たサブビット線SBL10,SBL11,…,SBL14095にディスター
ブ阻止電圧Vnv(例えば−4V)が出力される。そして、
例えば、メモリセルM10のしきい値電圧が低い場合(例
えば2V以下)、制御ゲートが基準電圧Vss(例えば0
V)となると共に、サブビット線SBL10,SBL11,…,SBL140
95が電圧Vnv(例えば−4V)となり、半導体基板(ウェ
ル)電圧が負電圧Vneg(例えば−8V)となるので、メモ
リセルM10はオンし、メモリセルM10に形成されたチャ
ネル層は電圧Vnv(例えば−4V)になる。この場合、第
2実施形態と同様に、制御ゲート電圧は0Vおよびチャ
ネル層は−4Vとなり、フローティングゲートとチャネ
ル間の電界が従来より緩和され、図4に示す特性を示し
ている。
【0082】結果として、64Mフラッシュメモリでの
ディスターブ時間の106秒後においても、データ
“0”のしきい値電圧が低い状態のメモリセルにおいて
も、しきい値電圧の変化が小さく、センス回路のRef電
圧よりしきい値電圧は十分低くなる。したがって、デー
タ“0”のメモリセルのしきい値電圧がセンス回路のR
ef電圧に対して十分なマージンを有するので、基板ディ
スターブを受けた後でもデータ“0”を読み出すことが
可能である。
【0083】(第4実施形態)次に、この発明の第4実
施形態の不揮発性半導体記憶装置の消去方式を用いたA
ND型フラッシュメモリについて説明する。なお、この
AND型フラッシュメモリのアレイ構成は、図10に示
すAND型フラッシュメモリと同一の構成をしており、
同様の構成の説明は省略し、図10を援用する。
【0084】上記AND型フラッシュメモリにおいて、
最初にBLOCK0を消去する場合、半導体基板(ウェル)電圧
は第1の負電圧Vneg(例えば−8V)とし、ワード線WL0
〜WL31にVpp(例えば+10V)を印加し、共通ソースS
Lに負電圧Vneg(例えば−8V)を印加し、選択ゲート
信号線SSG0に0Vを印加する。上記選択ゲート信号線SS
G0がゲートに接続された選択トランジスタST00B〜ST040
94Bはオンし、拡散層で形成されたソースに負電圧Vneg
(例えば−8V)が出力される。一方、メインビット線BL
0,BL1,…,BL4094に第2の負電圧としてのディスターブ
阻止電圧Vnv(例えば−4V)を印加する。このとき、選
択ゲート信号線DSG0は負電圧Vneg(例えば−8V)なの
で、選択ゲート信号線DSG0がゲートに接続された選択ト
ランジスタST00A〜ST04094Aはオフ状態となり、拡散層
で形成されたサブビット線SBL00,SBL01,…,SBL04094は
フローティング状態になる。そして、例えば、メモリセ
ルM00のゲートにVpp(例えば+10V)を印加し、半導
体基板(ウェル)とソースに−8Vを印加すると、メモリ
セルM00はオンし、メモリセルM00に形成されたチャネ
ル層が−8Vになるため、フローティングゲートとチャ
ネル間に高電界が発生し、電子がフローティングゲート
に注入され、メモリセルM00のしきい値電圧が上昇す
る。同様にしてBLOCK0内の全てのメモリセルM00,M01,
…のしきい値電圧が高くなり(例えば4V以上)、イレー
スは終了する。
【0085】一方、非選択ブロックBLOCK1では、ワード
線WL32〜WL63が基準電圧Vss(例えば0V)となる。上記
選択ゲート信号線SSG1に負電圧Vneg(例えば−8V)を
印加するため、選択ゲート信号線SSG1がゲートに接続さ
れた選択トランジスタST10B〜ST14094Bはオフ状態とな
り、拡散層で形成されたソース線SL10〜SL14094はフロ
ーティング状態となる。一方、選択ゲート信号線DSG1に
基準電圧Vss(例えば0V)を印加するため、選択ゲート
信号線DSG1がゲートに接続された選択トランジスタST10
A〜ST14094Aはオンし、拡散層で形成されたサブビット
線SBL10,SBL11,…,SBL14095にディスターブ阻止電圧Vn
v(例えば−4V)が出力される。上記メモリセルM10の
しきい値電圧が低い場合(例えば2V以下)、制御ゲート
電圧は基準電圧Vss(例えば0V)となると共に、サブビ
ット線は電圧Vnv(例えば−4V)となり、半導体基板
(ウェル)電圧が負電圧Vneg(例えば−8V)となるた
め、メモリセルM10はオンし、メモリセルM10に形成さ
れたチャネル層は電圧Vnv(例えば−4V)になる。この
場合、第2実施形態と同様に、フローティングゲートと
チャネル間の電界が従来のものより緩和され、図4に示
す特性を示している。
【0086】結果として、64Mフラッシュメモリでの
ディスターブ時間の106秒後においても、データ
“0”のしきい値電圧が低い状態のメモリセルにおいて
もしきい値電圧の変化が小さく、センス回路のRef電圧
よりしきい値電圧は十分低い。したがって、データ
“0”のメモリセルのしきい値電圧がセンス回路のRef
電圧に対して十分なマージンを有するので、基板ディス
ターブを受けた後でもデータ“0”を読み出すことが可
能である。
【0087】なお、この発明の不揮発性半導体記憶装置
の消去方式は、上記第1〜第4実施形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、数々
の変更可能であるということは言うまでもない。例え
ば、書き込み,消去等に使用される具体的な電圧値は上
記第1〜第4実施形態に限定されず、回路構成等に応じ
て適宜変更可能である。
【0088】また、この発明不揮発性半導体記憶装置の
消去方式は、フラッシュメモリに限定されず、電気的書
き込みおよび消去が可能な不揮発性半導体装置に適用で
きる。
【0089】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の不
揮発性半導体記憶装置の消去方式によれば、AND,D
uSNORおよびDINOR型等のアレイ構成を有する
不揮発性半導体装置、または、ACT型を含む仮想接地
型アレイ構成を有する不揮発性半導体装置であって、書
き込みおよび消去双方にFNトンネル現象を用いて低消
費電力化を果たし、かつ、消去動作時に半導体基板(ウ
ェル)に第1の負電圧を印加する不揮発性半導体記憶装
置において、消去動作時に非選択ブロックのワード線に
第1の正電圧を印加する一方、サブビット線に基準電圧
を印加することによって、非選択ブロック内のしきい値
電圧が低い状態のメモリセルがオンし、チャネル層が形
成され、そのチャネル層が基準電圧となることから、フ
ローティングゲートとチャネル層との間の電界を緩和さ
せ、実用上問題のない程度に基板ディスターブを低減す
ることができる。これにより、消去動作時の基板ディス
ターブによるしきい値電圧の変動を抑制し、保証される
書き換え回数の拡大並びに不揮発性半導体装置内のブロ
ック数の拡大に有効である。また、拡散層で形成される
サブビット線のリーク等の仕様を厳しくする必要もな
く、低コストで不揮発性半導体装置を提供することがで
きる。
【0090】また、消去動作時の非選択ブロックのワー
ド線に基準電圧を印加する一方、サブビット線に第2の
負電圧を印加することによって、非選択ブロック内のし
きい値電圧が低い状態のメモリセルがオンし、チャネル
層が形成され、そのチャネル層が負電圧となることか
ら、フローティングゲートとチャネル層との間の電界を
緩和させ、実用上問題のない程度に基板ディスターブを
低減することができる。これにより、簡単な第2の負電
圧用の発生回路を付加するだけで、上記効果に加えて選
択トランジスタを高耐圧化する必要がなくなるため、選
択トランジスタの面積が大きくなるような構造を取らな
くてもよく、また、これら選択トランジスタに電圧を印
加する電圧切り替え回路(デコーダ)の形成も容易とな
る。さらに、上記第2の負電圧を用いることでバックゲ
ート効果を低減できるため、非選択ブロック内のしきい
値電圧が低い状態のメモリセルを安定してオンさせるこ
とができる。したがって、ワード線に印加する電圧をブ
ーストするための回路は必要ない。
【0091】このように、この発明の不揮発性半導体装
置の消去方法を用いることによって、回路の増大すなわ
ちチップサイズの増大なしに低コストで、誤読み出しを
防止できる信頼性の高い不揮発性半導体装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の不揮発性半
導体記憶装置の消去方式を用いたACT型フラッシュメ
モリのアレイ構成を示す回路図である。
【図2】 図2は上記ACT型フラッシュメモリのディ
スターブ特性を示す図である。
【図3】 図3はこの発明の第2実施形態の不揮発性半
導体記憶装置の消去方式を用いたACT型フラッシュメ
モリのディスターブ阻止電圧の発生回路を示す図であ
る。
【図4】 図4は上記ACT型フラッシュメモリのディ
スターブ特性を示す図である。
【図5】 図5はこの発明の第3実施形態の不揮発性半
導体記憶装置の消去方式を用いたDuSNOR型フラッ
シュメモリのアレイ構成を示す回路図である。
【図6】 図6はフラッシュメモリの基本構造を示す断
面図である。
【図7】 図7は従来のACT型フラッシュメモリのア
レイ構成を示す回路図である。
【図8】 図8は上記ACT型フラッシュメモリの要部
断面図である。
【図9】 図9は上記ACT型フラッシュメモリのディ
スターブ特性を示す図である。
【図10】 図10はAND型フラッシュメモリのアレ
イ構成を示す回路図である。
【符号の説明】
M00,M01,M10,M11…メモリセル、 WL0〜WL63…ワード線、 BL0〜BL4096…メインビット線、 SBL00〜SBL04096,SBL10〜SBL14096…サブビット線、 SG00,SG01,SG10,SG11…選択ゲート信号線、 ST00,ST01〜ST04096,ST10,ST11〜ST4096…選択トランジ
スタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD01 AD03 AD08 AD09 AE08 5F001 AA25 AB08 AC02 AD15 AD18 AD51 AD52 AD53 AE03 AE08 AF05 5F083 EP62 EP67 EP77 EP79 ER29 GA11 LA12 LA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御ゲートとドレインとソースとを有
    し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
    ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
    セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
    セルアレイと、 同一行の上記メモリセルの上記制御ゲートに接続された
    ワード線と、 同一列の上記メモリセルの上記ドレイン,ソースに接続
    されたサブビット線と、 上記サブビット線と共に階層構造を形成するように上記
    サブビット線に接続されたメインビット線とを備え、 書き込み動作時および消去動作時にファウラーノルドハ
    イムトンネル現象を用いると共に、消去動作時に上記半
    導体基板に第1の負電圧を印加する不揮発性半導体記憶
    装置であって、 上記メモリセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上
    記メモリセルアレイの非選択ブロックの上記ワード線に
    第1の正電圧を印加すると共に、上記非選択ブロックの
    上記サブビット線に基準電圧を印加することによって、
    上記非選択ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記
    メモリセルがオンして、そのオンした上記メモリセルに
    形成されたチャネル層が上記基準電圧となるようにした
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方式において、 上記第1の正電圧は、しきい値電圧が低い状態の上記メ
    モリセルがオンするときのしきい値電圧よりも高いこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方式。
  3. 【請求項3】 制御ゲートとドレインとソースとを有
    し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
    ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
    セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
    セルアレイと、 同一行の上記メモリセルの上記制御ゲートに接続された
    ワード線と、 同一列の上記メモリセルの上記ドレイン,ソースに接続
    されたサブビット線と、 上記サブビット線と共に階層構造を形成するように上記
    サブビット線に接続されたメインビット線とを備え、 書き込み動作時および消去動作時にファウラーノルドハ
    イムトンネル現象を用いると共に、消去動作時に上記半
    導体基板に第1の負電圧を印加する不揮発性半導体記憶
    装置であって、 上記メモリセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上
    記メモリセルアレイの非選択ブロック上記ワード線に基
    準電圧を印加すると共に、上記非選択ブロックの上記サ
    ブビット線に第2の負電圧を印加することによって、上
    記非選択ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記メ
    モリセルがオンして、そのオンした上記メモリセルに形
    成されたチャネル層が上記第2の負電圧となるようにし
    たことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方
    式。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方式において、 上記第2の負電圧の絶対値が第1の負電圧の絶対値より
    も小さいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消
    去方式。
  5. 【請求項5】 制御ゲートとドレインとソースとを有
    し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
    ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
    セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
    セルアレイと、 同一行の上記メモリセルの上記制御ゲートに接続するワ
    ード線と、 同一列の上記メモリセルの上記ドレイン,ソースに接続
    されるサブビット線と、 上記サブビット線と共に階層構造を形成するように上記
    サブビット線に接続されたメインビット線とを備え、 隣接する上記メモリセルが同一の上記サブビット線を共
    有する仮想接地型の構成をしており、書き込み動作時お
    よび消去動作時にファウラーノルドハイムトンネル現象
    を用いると共に、消去動作時に上記半導体基板に第1の
    負電圧を印加する不揮発性半導体記憶装置であって、 上記メモリセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上
    記メモリセルアレイの非選択ブロック上記ワード線に第
    1の正電圧を印加すると共に、上記非選択ブロックの上
    記サブビット線に基準電圧を印加することによって、上
    記非選択ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記メ
    モリセルがオンして、そのオンした上記メモリセルに形
    成されたチャネル層が上記基準電圧となるようにしたこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方式。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方式において、 上記第1の正電圧は、しきい値電圧の低い状態の上記メ
    モリセルがオンするときのしきい値電圧よりも高いこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方式。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方式において、 上記メインビット線のうちの偶数番目または奇数番目の
    いずれか一方のメインビット線に上記第1の負電圧を印
    加し、上記メインビット線のうちの偶数番目または奇数
    番目のいずれか他方のメインビット線に上記基準電圧を
    印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消
    去方式。
  8. 【請求項8】 制御ゲートとドレインとソースとを有
    し、電気的に情報の書き込みおよび消去が可能なフロー
    ティングゲート型電界効果トランジスタからなるメモリ
    セルが半導体基板にマトリックス状に配列されたメモリ
    セルアレイと、 同一行の上記メモリセルの上記制御ゲートに接続するワ
    ード線と、 同一列の上記メモリセルの上記ドレイン,ソースに接続
    されるサブビット線と、 上記サブビット線と共に階層構造を形成するように上記
    サブビット線に接続されたメインビット線とを備え、 隣接する上記メモリセルが同一の上記サブビット線を共
    有する仮想接地型の構成をしており、書き込み動作時お
    よび消去動作時にファウラーノルドハイムトンネル現象
    を用いると共に、消去動作時に上記半導体基板に第1の
    負電圧を印加する不揮発性半導体記憶装置であって、 上記メモリセルアレイの選択ブロックの消去動作時、上
    記メモリセルアレイの非選択ブロック上記ワード線に基
    準電圧を印加すると共に、上記非選択ブロックの上記サ
    ブビット線に第2の負電圧を印加することによって、上
    記非選択ブロック内のしきい値電圧が低い状態の上記メ
    モリセルがオンして、そのオンした上記メモリセルに形
    成されたチャネル層が上記第2の負電圧となるようにし
    たことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方
    式。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方式において、 上記第2の負電圧の絶対値が第1の負電圧の絶対値より
    も小さいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消
    去方式。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の不揮発性半導体記憶
    装置の消去方式において、 上記メインビット線のうちの偶数番目または奇数番目の
    いずれか一方のメインビット線に上記第1の負電圧を印
    加し、上記メインビット線のうちの偶数番目または奇数
    番目のいずれか他方のメインビット線に上記第2の負電
    圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
    の消去方式。
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