JPH1092958A - 半導体不揮発性記憶装置及びデータ処理システム - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置及びデータ処理システム

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JPH1092958A
JPH1092958A JP24749996A JP24749996A JPH1092958A JP H1092958 A JPH1092958 A JP H1092958A JP 24749996 A JP24749996 A JP 24749996A JP 24749996 A JP24749996 A JP 24749996A JP H1092958 A JPH1092958 A JP H1092958A
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memory cell
voltage
memory
erasing
cell transistor
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JP24749996A
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Akira Kato
章 加藤
Osamu Tsuchiya
修 土屋
Masataka Kato
正高 加藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリウエルを負電圧にして消去動作を行っ
ても、チップ面積の増大を抑えてディスターブを軽減で
きるようにする。 【解決手段】 電気的消去及び書込み可能な半導体不揮
発性記憶装置に対する消去において、メモリマットが形
成されるメモリウエルを負の電圧として、デコーダ等の
周辺回路に過大な耐圧を要求しなくても済むようにする
とき、消去を行わないメモリセルトランジスタのソース
を0V(ドレインをオープン)にする。これにより、メ
モリウエル電圧が負電圧であっても、消去非選択メモリ
セルトランジスタにはチャネルが生成されないので、メ
モリウエルを分割しなくても、ディスターブを軽減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
のような半導体不揮発性記憶装置、特にウエル電圧に負
の電圧を採用して周辺回路のチップ占有面積の増大を抑
えた半導体不揮発性記憶装置にけるメモリセルのディス
ターブを軽減する技術に係り、例えばファイルメモリシ
ステムに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリ等に利用される電気的
消去及び書込み可能なnチャンネル型のMOSメモリセ
ルトランジスタ(以下単にフラッシュメモリセル若しく
はメモリセルトランジスタとも称する)は、ソース、ド
レイン、浮遊ゲート(フローティングゲートとも称す
る)及び制御ゲート(コントロールゲートとも称する)
を有する。このメモリセルトランジスタは、浮遊ゲート
に電気的に電子を注入し又は引き抜くことによってその
しきい値電圧を変えることで、情報の記憶を行う。例え
ば、しきい値電圧がある値(データ読み出しのためにコ
ントロールゲートに与えられるワード線電位)よりも高
い場合を”1”とし、低い場合を”0”とすると、1ビ
ットの情報を記憶できる。このようなメモリセルトラン
ジスタでは、浮遊ゲートへの電子の注入または引き抜き
を、電気的に行うという動作のために、20V程度の高
い電圧が必要となる。
【0003】特に制限されないが、これ以降便宜的に、
浮遊ゲートに電子を注入する動作を、消去と呼ぶことに
する。また、浮遊ゲートから電子を引き抜く動作を、書
き込みと呼ぶことにする。消去は、コントロールゲート
を正の電圧とすることで、メモリウエルのチャネル領域
から電子を浮遊ゲートに注入することによって行うこと
ができ、それによってメモリセルのしきい値電圧はワー
ド線選択レベルよりも高くされる。書き込みは、コント
ロールゲートを負の電圧とすることで、浮遊ゲートから
電子をドレイン、ソース、またはメモリウエルへ引き抜
くことによって行うことができ、それによって、メモリ
セルのしきい値電圧をワード線選択レベルよりも低くさ
れる。尚、消去及び書込みの定義を上記とは逆にするば
あいもある。
【0004】尚、フラッシュメモリについて記載された
文献の例としては、1994シンポジウム オン ブイ
エルエスアイ サーキッツ ダイジェスト オブ テク
ニカル ペーパーズの第61頁〜第62頁(1994 Sympo
sium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers,
pp61-62)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は消去及び書
込みにおいてフラッシュメモリセルに印加すべき電圧条
件について種々検討した。
【0006】図23に示すように、メモリウエルを0V
にして消去を行うと、コントロールゲートには18V程
度の高い電圧をかける必要がある。そのためには、ワー
ド線をそのような高電圧に駆動するためのドライバ回路
やデコーダ回路などの周辺回路を構成するMOSトラン
ジスタに、高耐圧MOSトランジスタを使用することが
必要になる。即ち、そのような周辺回路の一部は上記高
電圧を出力するために当該高電圧を動作電源としなけれ
ばならないからである。さらにゲート耐圧を向上させる
ためにはゲート酸化膜も厚くする必要がある。高耐圧M
OSトランジスタを使用すると、通常のMOSトランジ
スタよりも製造工程が増え、レイアウト面積も増加す
る。例えば図24に示されるように、高耐圧MOSトラ
ンジスタの場合にはドレインまたはソースへのコンタク
ト領域とゲート直下のチャネル領域の間に不純物濃度の
低い比較的広いオフセット領域を形成してソース・ドレ
インを配置したりすることにより、チップ占有面積が増
えてしまう。
【0007】また、高耐圧にするためにゲート酸化膜を
厚くすると、空乏層の延びによってチャネルの制御が実
質的に不可能にならないようにするためゲート長が長く
ならざるを得ず、これによってMOSトランジスタのオ
ン抵抗が増加する。このため、回路の動作速度をある程
度維持するには、MOSトランジスタのサイズを大きく
する(ゲート幅を広くする)ことが必要になり、回路の
レイアウト面積が著しく増加してしまう。図25にはM
OSトランジスタのゲート酸化膜の厚さとMOSトラン
ジスタの動作速度との関係の一例がワード線電圧をパラ
メータとして示してある。
【0008】回路のレイアウト面積の増加を最小にする
ために、ゲート酸化膜の厚さを二種類とし、高い電圧が
かかる部分に厚いゲート酸化膜を使用し、そうでない部
分に薄いゲート酸化膜を使用することも考えられるが、
そうすると、ゲート酸化膜の厚さを二種類とするため、
製造工程が増加し、歩留まりの低下や製造コストの増加
を招いてしまう。
【0009】そこで、図26に示されるように、メモリ
ウエルを負の電圧とすることにより、メモリセルトラン
ジスタのコントロールゲートにかける電圧を低くするこ
とが考えられる。そうすれば、前記周辺回路の動作電圧
を低くすることが可能になるので、当該周辺回路に高耐
圧MOSトランジスタを利用しなくてもよくなり、チッ
プ面積の増大を抑えることが可能になる。図27には、
消去時におけるフラッシュメモリセルの選択ワード線電
圧とメモリウエル電圧との関係によってチップ面積がど
のように増大されるかを例示的に示してある。
【0010】しかしながら、その場合には、消去を行わ
ないメモリセルトランジスタは、コントロールゲートが
例えば0Vにされても、負のウエル電圧を受けることに
なり、消去非対象のメモリセルトランジスタにも弱いけ
れども消去と同じ方向の電界がかけられることになる。
そのような負のウエル電圧はディスターブ電圧とされ
る。このため、消去をしないメモリセルトランジスタも
弱い消去動作が行われることになり、フローティングゲ
ートに電子が注入されるため、記憶していた情報が失わ
れる虞がある。
【0011】例えば図28に示されるようにウエル電圧
を0Vにした場合には消去動作において消去非選択ワー
ド線に接続するメモリセルは弱い消去が行われることは
ない。これに対し、図29に示されるようにウエル電圧
に−4Vを採用した場合には、消去動作において消去非
選択ワード線に接続するメモリセルは弱い消去が行われ
る虞がある。図28及び図29に示されるメモリセル構
造は、所謂AND型メモリセル構造であり、複数個のフ
ラッシュメモリセルトランジスタMCがそれらに共通の
ソース及びドレインを構成する夫々の拡散層(半導体領
域)を介して並列配置され、ドレインを構成する拡散層
は選択MOSトランジスタQ1を介してビット線に、ソ
ースを構成する拡散層は選択MOSトランジスタQ2を
介してソース線に結合されている。AND型メモリセル
構造では、選択MOSトランジスタQ1,Q2で挟まれ
ワード線WLを共通にするメモリセル領域をブロックと
呼び、メモリマットには複数のブロックが配置され、メ
モリマットから選択MOSトランジスタQ1,Q2を介
して一つのブロックが選択され、選択されたブロックの
中で1本のワード線WLが選択レベルに駆動されて消去
などが行われる。
【0012】図28に示されるようにメモリウエル電圧
を0Vにした場合、消去選択ブロックにおける非選択ワ
ード線WL(0V)及び消去非選択ブロックに含まれる
非選択ワード線WL(0V)に夫々結合されたメモリセ
ルトランジスタMCは、ソース、ドレイン、コントロー
ルゲート、ウエルの夫々が0Vにされる結果、弱い消去
状態に置かれることは全くない。
【0013】一方、図29に示されるようにメモリウエ
ル電圧を負電圧例えば−4Vにした場合、消去選択ブロ
ックにおける非選択ワード線WL(0V)及び消去非選
択ブロックに含まれる非選択ワード線WL(0V)に夫
々結合されたメモリセルトランジスタMC(消去非選択
メモリセルトランジスタ)は、コントロールゲートとウ
エルとの間に4Vのような電位差が形成されることにな
って、弱い消去状態に置かれる虞がある。その虞は、前
記消去非選択メモリセルトランジスタが持つしきい値電
圧によって相違されることが本発明者によって明らかに
された。即ち、図29の(B)に示される消去非選択メ
モリセルトランジスタはしきい値電圧が比較的高くされ
た消去状態のようなメモリセルトランジスタであり、V
th>4Vであることによりチャネルは形成されない。
そうすると、チャネル領域の空乏層によってチャネル領
域の表面即ちゲート酸化膜直下の電圧レベルはー4Vよ
りも高くなり、0Vに近付く。この時の空乏層は、概略
的には、前記ゲート酸化膜に直列に配置された容量成分
になるからである。したがって、(B)の場合には当該
消去非選択メモリセルトランジスタが不所望な消去状態
に置かれる虞は少なく、当該メモリセルトランジスタが
過消去状態になる虞は少ない。これに対し、図29の
(A)に示される消去非選択メモリセルトランジスタは
しきい値電圧が比較的低くされた書込み状態のようなメ
モリセルトランジスタであり、Vth<4Vにされるこ
とによりチャネルが形成され、チャネルはー4Vにされ
るので、フローティングゲートに作用される電界が比較
的大きくされ、これによってフローティングゲートの電
子が注入されようとする傾向が強くなる。換言すれば当
該消去非選択メモリセルトランジスタは弱い消去状態に
置かれる。このような状態に繰返し曝されることによ
り、当該メモリセルトランジスタの記憶情報が反転され
ることがある。
【0014】このように、メモリセルトランジスタを消
去動作させたりするために必要な電圧を印加したとき、
その動作が非選択とされるべきメモリセルトランジスタ
のゲート・ドレイン間、ゲート・ウエル間、ゲート・ソ
ース間に電圧差が発生し、その結果、浮遊ゲートから電
子が引き抜かれたり、注入される現象を、一般的にディ
スターブと呼ぶ。図30にはメモリウエル電圧とディス
ターブ電圧との関係の傾向線が例示されている。
【0015】図29で説明した消去時にメモリウエルに
負電圧を印加したとき生ずる虞のあるディスターブの影
響を少なくするには、メモリウエルをいくつかに分割
し、消去選択メモリセルトランジスタを含むブロックの
ウエルだけ負電圧を印加すれば、消去非選択メモリセル
トランジスタにたいするディスターブを軽減できるが、
メモリウエルを分割すると、ウエル同士を離してレイア
ウトしなければならない性質上、チップ面積が増大して
しまう。
【0016】本発明の目的は、メモリウエルを負電圧に
して消去動作を行っても、チップ面積の増大を抑えてデ
ィスターブを軽減できる半導体不揮発性記憶装置を提供
することにある。
【0017】本発明の別の目的は、メモリウエルを全く
分割しなくても、或いはメモリウエルをブロック単位の
ように細分化しなくても、メモリウエルを負電圧にした
消去動作においてディスターブを軽減できる半導体不揮
発性記憶装置を提供することにある。
【0018】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0020】すなわち、電気的消去及び書込み可能な半
導体不揮発性記憶装置に対する消去において、メモリマ
ットが形成されるメモリウエルを負の電圧として、デコ
ーダ等の周辺回路に過大な耐圧を要求しなくても済むよ
うにする。このとき、メモリウエルを分割しなくても、
ディスターブを軽減できるようにするものである。その
ための第1の手段は、消去を行わないメモリセルトラン
ジスタのドレインまたはソースを例えば0Vにする手段
を講ずる。或いは、第2の手段として、消去を行わない
メモリセルトランジスタのゲートをメモリウエルと同じ
負電圧にする手段を講ずることができる。これにより、
消去時のメモリウエルを負の電圧として、ゲート電圧を
低くし、レイアウト面積を小さくすることができるとと
もに、消去非選択メモリセルトランジスタが弱い消去状
態に曝されるというディスターブを、実用上問題となら
ない程度に軽減することができる。
【0021】第1の手段を更に詳しく説明すれば、ソー
ス、ドレイン及びコントロールゲートを持ち、電気的消
去及び書き込み可能な不揮発性の複数個のメモリセルト
ランジスタ(MC)を有するメモリマットがメモリウエ
ルに形成され、メモリセルトランジスタに対する消去動
作時に、前記メモリウエルを負電圧に制御する半導体不
揮発性記憶装置において、消去動作動作時に、図2,図
3に例示されるように、消去選択とされるメモリセルト
ランジスタのコントロールゲートを消去非選択のメモリ
セルトランジスタのコントロールゲートに与えられる第
1の電圧(例えば0V)よりも高い第2の電圧(例えば
14V)に制御すると共に、消去非選択のメモリセルト
ランジスタのソース又はドレインの一方を前記第1電圧
と同じ電圧に制御し、他方をフローティングに制御する
制御手段を設けるものである。これにより、図2,図3
の(E)に例示されるように、消去非対象メモリセルに
はチャネルが形成されず、ゲート酸化膜直下の電位は空
欠層によりメモリウエル電圧に対して第1の電圧寄りの
電圧にされる結果、ディスターブが緩和される。このと
き、メモリウエルは一定の負電圧で済むから、メモリウ
エルを分割して消去対象部分と非対象部分でメモリウエ
ル電位を制御したりする必要性はない。換言すれば、メ
モリウエルを分割した場合にはウエル同士を分離するた
めの領域が必要になり、メモリウエルを単一化できれ
ば、その分だけ、チップ面積を小さくできる。
【0022】前記消去非選択のメモリセルトランジスタ
のソースに前記第1電圧を与える構成は、ドレインに第
1の電圧を与える構成に比べて優れている。図4の
(A)に例示されるように第1の電圧として接地電位を
採用する場合、消去動作の場合にも読み出しやベリファ
イ動作と同様にソースを接地しておけば済む。図4の
(B)に例示されるように消去時にドレインに第1の電
圧を与える構成においては、消去動作時にソースを接地
電位から分離するためのトランジスタ(Q3)が必要に
なる。このようなトランジスタ(Q3)はデータ読み出
しやベリファイ動作においてソースに接続されるソース
線(SL)の実質的な抵抗を大きくして、読み出し動作
を低下させる。それを防ぐには前記トランジスタ(Q
3)のサイズを大きくしなければならず、チップ面積を
増大させる原因になる。
【0023】上記において、AND型のようなメモリセ
ルレイアウトを有する構成に着目した場合、ソース、ド
レイン及びコントロールゲートを持ち、電気的消去及び
書き込み可能な不揮発性の複数個のメモリセルトランジ
スタを有するメモリマットがメモリウエルに形成されて
いる。前記メモリマットは、メモリセルトランジスタの
コントロールゲートが結合された複数本のワード線毎
に、複数個メモリセルトランジスタのソースが第1の選
択トランジスタ(Q2)を介してソース線(SL)に共
通接続されると共に前記複数個メモリセルトランジスタ
のドレインが第2の選択トランジスタ(Q1)を介して
対応するビット線(BL)に接続されたブロックを複数
個有する。消去動作動作時に、前記ビット線を前記負電
圧に、前記ソース線を第1の電圧(例えば0V)に制御
し、消去選択とされるメモリセルトランジスタのコント
ロールゲートを消去非選択のメモリセルトランジスタの
コントロールゲートに与えられる第1の電圧よりも高い
第2の電圧(例えば14V)に制御すると共に、消去選
択とされるメモリセルトランジスタを含むブロックの第
2の選択トランジスタ(Q1)をオンにし、消去選択と
されるメモリセルトランジスタを含むブロックの第1の
選択トランジスタ(Q2)をオフにし、全て消去非選択
のメモリセルトランジスタを含むブロックの第2の選択
トランジスタ(Q1)をオフにし、全て消去非選択とさ
れるメモリセルトランジスタを含むブロックの第1の選
択トランジスタ(Q2)をオンにする。
【0024】第2の手段を更に詳しく説明すれば、ソー
ス、ドレイン及びコントロールゲートを持ち、電気的消
去及び書き込み可能な不揮発性の複数個のメモリセルト
ランジスタを有するメモリマットがメモリウエルに形成
され、メモリセルトランジスタに対する消去動作時に、
図6に例示されるように、消去選択とされるメモリセル
トランジスタのコントロールゲートを消去非選択のメモ
リセルトランジスタのコントロールゲートに与えられる
第1の電圧よりも高い第2の電圧(例えば14V)に制
御すると共に、消去非選択のメモリセルトランジスタの
コントロールゲートに与えられる前記第1の電圧をメモ
リウエルの負電圧(例えば−4V)に制御し、消去非選
択のメモリセルトランジスタのソース及びドレインを前
記第1電圧と同じ電圧に制御する。これによれば、消去
非選択メモリセルトランジスタにはチャネルが形成され
ず、消去非選択メモリセルトランジスタに対するディス
ターブが緩和される。
【0025】上記において同じくAND型のようなメモ
リセルレイアウトを有する構成に着目した場合、ソー
ス、ドレイン及びコントロールゲートを持ち、電気的消
去及び書き込み可能な不揮発性の複数個のメモリセルト
ランジスタを有するメモリマットがメモリウエルに形成
される。メモリセルトランジスタに対する消去動作時
に、前記メモリウエルは負電圧に制御される。前記メモ
リマットは、メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ートが結合された複数本のワード線毎に、複数個メモリ
セルトランジスタのソースが第1の選択トランジスタ
(Q2)を介してソース線に共通接続されると共に前記
複数個メモリセルトランジスタのドレインが第2の選択
トランジスタ(Q1)を介して対応するビット線に接続
されたブロックを複数個有し、消去動作動作時に、図7
に例示されるように、前記ビット線及びソース線を前記
負電圧(例えば−4V)に、前記第1及び第2の選択ト
ランジスタをオン、消去非選択とされるブロックの全て
のメモリセルトランジスタのコントロールゲートに前記
負電圧に等しい第1の電圧(例えば−4V)を与え、消
去選択とされるブロックにおいて消去選択とされるメモ
リセルトランジスタのコントロールゲートを消去非選択
のメモリセルトランジスタのコントロールゲートに与え
られる第3の電圧(例えば0V)よりも高い第2の電圧
(例えば14V)に制御し、第3の電圧は前記第1の電
圧よりも高くされる。これにより、ディスターブの緩和
と周辺回路の耐圧性能の緩和とを両立できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔フラッシュメモリのメモリマット〕図1には本発明の
一例に係るフラッシュメモリにおけるメモリマットの詳
細及びそのX系選択回路の一例が示される。フラッシュ
メモリは、MOS半導体集積回路製造技術によって単結
晶シリコンのような1個の半導体基板に形成されてい
る。本明細書に添付された図面においてPチャンネル型
MOSトランジスタはその基体ゲートに矢印を付してN
チャンネル型MOSトランジスタと区別して図示してあ
る。
【0027】代表的に示されたメモリマット1は電気的
に書き換え可能な複数個のメモリセルトランジスタMC
を有する。1個のメモリセルトランジスタは、コントロ
ールゲート、フローティングゲート、ソース及びドレイ
ンを持ち電気的に書き換え可能なMOSトランジスタに
よって構成される。メモリセルトランジスタのレイアウ
ト構造は、特に制限されないが、所謂AND型とされ
る。AND型の構成では、複数個の前記メモリセルトラ
ンジスタがそれらに共通のソース及びドレインを構成す
る夫々の拡散層(半導体領域)を介して並列配置され、
ドレインを構成する拡散層は選択トランジスタQ1を介
してビット線BLに、ソースを構成する拡散層は選択ト
ランジスタQ2を介してソース線SLに結合されてい
る。ビット線BLにはセンスラッチSLT及びプリチャ
ージ回路PCが結合されている。センスラッチSLTは
読出し動作やベリファイ動作においてメモリセルトラン
ジスタのしきい値の状態に応じビット線に現れる電圧を
センスしラッチする。書込み動作においてセンスラッチ
SLTは書込みデータをラッチし、それに応じて書込み
電圧をビット線に供給する。プリチャージ回路PCは各
種動作の前にビット線を動作上望ましいレベルにプリチ
ャージする。SiSは選択トランジスタQ2のスイッチ
制御信号、SiDは選択トランジスタQ1のスイッチ制
御信号である。WLはメモリセルMCのコントロールゲ
ートに結合されるワード線である。
【0028】メモリマット1は、特に制限されないが、
128本のワード線WL(0)〜WL(127)を一単位とする
複数のブロックに分けられ、夫々のブロックにおいて、
選択MOSトランジスタQ2は共通の制御信号SiSで
スイッチ制御され、選択MOSトランジスタQ1は共通
の選択信号SiDによってスイッチ制御される。X系選
択回路は、メインデコーダ2、ゲートデコーダ3及びサ
ブデコーダ4によって構成される。サブデコーダ4はワ
ード線と一対一対応されるドライバDRVを備える。ド
ライバDRVの動作電源はブロック単位でメインデコー
ダ2から供給される。メインデコーダ2は、それに供給
されるアドレス信号に従って排他的に一つのブロックに
対応される前記ドライバDRVに動作電源を供給する。
これとともに、ドライバDRVに動作電源を供給すべき
ブロックの選択MOSトランジスタQ1,Q2をオン状
態に制御する。ゲートデコーダ3はそれに供給されるア
ドレス信号に従って各ブロックで1本のワード線を選択
する選択信号を前記サブデコーダ4のドライバDRVに
供給する。このX系選択回路によれば、一つのブロック
の選択MOSトランジスタQ1,Q2をオン状態に制御
して当該ブロックを選択し、選択されたブロックの中の
1本のワード線を選択レベルに駆動することができる。
そのときの駆動レベルは、メインデコーダ2の出力回路
の動作電源によって決定される。
【0029】〔消去動作時のディスターブ対策その1〕
消去動作時におけるディスターブの第1の軽減対策は、
消去を行わないメモリセルトランジスタのソース又はド
レインを0Vとすることである。若しくは、消去非対象
メモリセルトランジスタのコントロールゲートに与えら
れる電圧と同じ電圧を、消去を行わないメモリセルトラ
ンジスタのソース又はドレインに与えることである。
【0030】図2は上記フラッシュメモリにける消去動
作の説明図である。図2に示される消去動作において
は、(D)及び(E)に示されるように消去非選択ブロ
ックにけるメモリセルトランジスタMCのソースを0V
にする。即ち、ソース線を0V、ビット線BLを−4
V、消去選択ワード線を14V、消去非選択ワード線を
0Vにする。このとき、(A)に示される消去選択ブロ
ックではゲート電圧VccでQ1をオン、ゲート電圧―
4VでQ2をオフにする。これに対して、(D)に示さ
れる消去非選択ブロックではゲート電圧VccでQ2を
オン、ゲート電圧―4VでQ1をオフにする。
【0031】上記電圧状態において、AND型に代表さ
れるメモリセル構造のフラッシュメモリでは、複数個の
メモリセルトランジスタでドレインとソースを共有して
いる。このため、消去を行わない全てのメモリ素子のソ
ースを、0Vとすることはできない。即ち、(A)の消
去選択ブロックにおいて消去非選択メモリセルトランジ
スタのソースには−4Vがドレイン側から供給される。
このため、消去対象メモリセルトランジスタを含むブロ
ックにおける消去非選択メモリセルトランジスタには、
(C)に示されるように、ディスターブを生ずる虞があ
る。
【0032】これに対し、(D)に示されるように、消
去対象メモリセルトランジスタを含まないブロックで
は、メモリセルトランジスタのソースが0Vにされてい
る。ソースが0Vであると(ドレインはオープン)、チ
ャネルが形成されず、前述の通り、フローティングゲー
ト直下のウエル表面の電位は−4Vよりも高くなる。例
えば、フローティングゲートと向かい合うメモリウエル
の表面は、−(メモリセルトランジスタのしきい電圧)
≒−1〜−2Vとなり、ディスターブ電圧が2〜3V減少
されることになる。したがって、消去非選択ブロックの
メモリセルトランジスタは実質的に問題となるような弱
い消去状態に曝されることはない。
【0033】ディスターブ電圧が1V減少すると、ディス
ターブ時間がおおよそ1/10になることに相当する。
このため、1ブロック内に128個のメモリセルトラン
ジスタを含むブロックが、128ブロックあるとする
と、10000回消去した場合の最悪のディスターブ時
間は、ディスターブ電圧が2V減少するとすると、等価
的に(T:一回の消去にかかる時間)、 (128−1)×1×T×10000+(128−1)×128×T÷100×
10000=2895600T のように表すことができる。また、ドレインおよびソー
スを、メモリウエルと同じ負電圧にする図30の技術で
は、条件が同じときに、最悪のディスターブ時間は、 (128−1)×1×T×10000+128×(128−1)×T×10000
=163830000T のようになる。
【0034】このように、消去を行わないメモリセルト
ランジスタのソースを0Vにすると、ディスターブ時間
は大凡2%以下になる(2895600T÷163830000T≒0.017
7)。
【0035】図3は上記フラッシュメモリにける消去動
作の第2の説明図である。図3に示される消去動作にお
いては、(D)及び(E)に示されるように消去非選択
ブロックにけるメモリセルトランジスタMCのドレイン
を0Vにする。図2と図3では0Vにする場所がソース
かドレインかの違いがあるだけであり、図3の場合の
も、図2の消去と同様に、消去非選択ブロックのメモリ
セルトランジスタは実質的に問題となるような弱い消去
状態に曝されることはない。
【0036】図2と図3の手法に優劣をつけるとすれ
ば、図2の方が優れている。すなわち、メモリセルトラ
ンジスタのしきい値電圧が、ワード線選択レベルのよう
なある値よりも高いか低いかを判定するためには、いく
つかの手法がある。例えば、一定のゲート電圧を与えた
メモリセルトランジスタによって、あらかじめ充電して
おいた容量を一定時間放電し、放電後の容量の電圧の変
化から、メモリセルトランジスタのしきい値電圧が、前
記ある値よりも高いか低いかを判定する。また、一定の
ゲート電圧を与えたメモリセルトランジスタのドレイン
とソースの間に、一定の電圧を与えたとき、メモリ素子
に流れる電流量から、メモリセルトランジスタのしきい
値電圧が、前記ある値よりも高いか低いかを判定する。
このような判定動作は、データ読出し動作やベリファイ
動作において、前記プリチャージ回路PCやセンスラッ
チSLTなどを用いて行われる。
【0037】ベリファイ動作等における上記判定動作で
は、同時に多数のメモリセルトランジスタのしきい電圧
を判定することになるが、そのようなとき、個々のメモ
リセルトランジスタを流れる電流の総和が大きくなる。
このため、個々のメモリセルトランジスタのソースが共
通につながっているソース線(共通ソース線とも称す
る)SLの抵抗は低い方が望ましい。共通ソース線SL
の抵抗が高いと、メモリセルトランジスタのソースの電
圧が上昇し、基板効果でメモリセルトランジスタのしき
い電圧が高くなる。このため、一つのメモリセルトラン
ジスタしか電流が流れない場合と、多数のメモリセルト
ランジスタに同時に電流が流れる場合とで、メモリセル
トランジスタのしきい電圧の判定結果が変化してしまう
虞がある。
【0038】このような事情の下で、図2のようにメモ
リセルトランジスタのソース側を0Vにする場合には、
図4の(A)に示すように、共通ソース線SLを接地電
位Vssに直結することができる。共通ソース線SLを
接地電位Vssに直結すると、共通ソース線SLを接地
電位Vssから選択的に分離するためのMOSトランジ
スタを必要としない。これに対して、図3のようにメモ
リセルトランジスタのドレイン側を0Vにする場合に
は、図4の(B)に示すように、共通ソース線SLを接
地電位Vssに直結できず、共通ソース線SLを接地電
位Vssから選択的に分離するためのMOSトランジス
タQ3を必要とし、これによって共通ソース線SLから
接地電位Vssに至る経路の抵抗は、(A)の場合に比
べて大きくされる。
【0039】このように、図2のようにメモリセルトラ
ンジスタのソース側を0Vにして消去動作を行うように
すれば、図4の(A)のように共通ソース線SLを接地
電位Vssに直結して、消去動作はもとより、データ読
み出しやベリファイ動作にも対応でき、分離用のMOS
トランジスタQ3が不要であるから、共通ソース線SL
から接地電位Vssに至る経路の抵抗を小さくできる。
しかもサイズの大きなMOSトランジスタQ3を削除出
来れば、チップ面積の小型化にも寄与でき、更に、共通
ソース線の配置の自由度も向上される。
【0040】図5には図2又は図3の構成に対しディス
ターブ対策を更に進めた場合が示される。消去を行わな
いメモリセルトランジスタの、ドレインまたはソースを
0Vとして、ディスターブを軽減するとき、メモリセル
トランジスタに光を当てることにより、ディスターブを
なくすことが可能となる。図5に示すように、シリコン
(Si)のバンドギャップ(〜1.1eV)以上のエネ
ルギーを持つ光を当てることにより、空乏層中で電子−
正孔対が発生し、電子がトンネル酸化膜とシリコンとの
界面に引きつけられて、チャネルを形成する。このた
め、フローティングゲートとチャネルとの電位差がなく
なり、ディスターブ電圧がかからなくなる。
【0041】メモリ素子に当てる光は、SiO2とSiの伝導
体の底のエネルギー差(電子から見たSiO2とSiの界面の
ポテンシャル障壁の大きさ:〜3eV)未満のエネルギー
を持つ光を、当てる必要がある。これ以上のエネルギー
を持つ光を当てると、浮遊ゲート中に蓄えられた電子
が、トンネル酸化膜を越えて移動可能となるため、メモ
リセルトランジスタのしきい値電圧が、熱平衡状態の値
になるからである。
【0042】メモリセルトランジスタに光を当てるため
には、図5の(D)に示されるように発光ダイオードな
どの発光素子を、メモリチップと一緒にパッケージング
すると、パッケージに光を通すための窓を作る必要がな
いため、低価格になる。また、消去時のみ光を当てるよ
うに制御すれば、消費電力も低減できる。また、空乏層
中で電子−正孔対を発生すればよいので、光ではなく、
α線などを照射してもよい。ただし、この場合も、エネ
ルギーを受けた電子が、トンネル酸化膜を越えて動くこ
とができないようにエネルギーを加減する必要がある。
【0043】〔消去動作時のディスターブ対策その2〕
消去動作時におけるディスターブの第2の軽減対策は、
消去を行わないメモリセルトランジスタのゲートをメモ
リウエルと同じ負電圧にする。
【0044】消去を行わないメモリセルトランジスタの
コントロールゲートをメモリウエルと同じ負電圧とする
場合、図6のように、全ての消去を行わないメモリセル
トランジスタに適用する場合と、図7のように、消去す
べきメモリセルトランジスタを含まないブロック内のメ
モリセルトランジスタに対してだけ適用する場合があ
る。即ち、図6及び図7の消去動作において、メモリウ
エル、ソース及びドレインを夫々−4V、消去選択メモ
リセルのコントロールゲートを14Vにする点は双方で
共通である。図6では、消去選択ブロック及び消去非選
択ブロックの双方において、消去非選択メモリセルトラ
ンジスタのコントロールゲートをメモリウエル電圧(―
4V)と同じく−4Vに制御する。図7では、消去非選
択ブロックに含まれる消去非選択メモリセルトランジス
タのコントロールゲートはメモリウエル電圧(―4V)
と同じ−4Vに制御するが、消去選択ブロックに含まれ
る消去非選択メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ートは0Vに制御する。
【0045】図6のように、消去を行わない全てのメモ
リセルトランジスタのコントロールゲートをー4Vにす
る場合、完全にディスターブをなくすことができる。し
かし、その場合には、前記サブデコーダ4のドライバD
RVの少なくとも出力段を構成するMOSトランジスタ
の耐圧(BVds0)が14V+|−4V|=18Vも必要
になる。ゲート耐圧を最低14V程度に抑えるには、前
記ドライバDRVを図9にようなCMOS回路を用いて
構成すればよい。但し、普通のCMOS回路に比べてト
ランジスタ数が増えてしまう。
【0046】図7のように、消去対象ブロックにおける
消去非対象メモリセルトランジスタのコントロールゲー
ト電圧を0Vにする場合、図3の場合と同様に、消去非
選択ブロックではディスターブの虞は低減されるもの
の、消去対象ブロックにおける消去非対象メモリセルト
ランジスタはディスターブの虞がある。ただし、この場
合には、前記サブデコーダ4のドライバDRVの少なく
とも出力段を構成するMOSトランジスタの耐圧(BVds
0)は、14V以上あれば問題とはならない。
【0047】このときの等価的なディスターブ時間(上
記計算と同じ条件)で計算すると、 (128−1)×1×T×10000=1270000T(T:一回の消去に
かかる時間) となる。このように、消去すべきメモリ素子を含まない
ブロック内のメモリセルトランジスタのコントロールゲ
ートを、メモリウエルと同じ負電圧とすることにより、
ディスターブ時間を等価的に1%以下(1270000T÷1638
30000T≒0.00775)にできる。
【0048】〔消去動作時のディスターブ対策その3〕
消去動作時におけるディスターブの第3の軽減対策は、
図8に例示されるように、消去を行わないメモリセルト
ランジスタのコントロールゲートを、前記サブデコーダ
4のようなワードデコーダで電位固定せずに、解放状態
(オープン)にする。この場合、解放状態となるコント
ロールゲートの電圧は、メモリウエルとの容量結合によ
り、<0Vとなる。このため、ディスターブ電圧が小さく
なり、ディスターブが軽減される。
【0049】〔X系選択回路のための電圧変換回路〕図
1で説明したサブデコーダ4のドライバDRVとして、
例えば図13に示されるCMOS・NANDゲート又は
図14に示されるCMOSインバータ等を利用できる。
そのようなドライバDRVに供給される動作電源及び制
御信号の電圧を消去動作において切換えるための電圧変
換回路の一例が、図11及び図12に示される。また、
図15に示される前記選択MOSトランジスタQ1,Q
2の選択信号の電圧を切換える電圧変換回路の一例が図
10に示される。
【0050】例えば図10に示される電圧変換回路10
は図2及び図3で説明したように、消去選択・非選択に
おいてMOSトランジスタQ1,Q2に供給すべき制御
信号の電圧を変換したりするのに用いられる。この電圧
変換回路10は、制御信号φ1とその反転信号φ1Bを
受ける差動入力MOSトランジスタを備えたCMOSラ
ッチ回路と、そのラッチ回路の出力を受けるCMOSイ
ンバータによって構成される。この電圧変換回路10の
動作電源はVccと−4Vである。制御信号φ1、φ1
Bの信号振幅は例えばVcc〜Vssである。
【0051】図13及び図14に示されるドライバDR
Vの高電位側電源は、メモリ動作に応じて14VとVc
cを切換える図示しない回路から供給される。ドライバ
DRVの低電位側電源は図12の電圧変換回路12によ
ってVss又は−4Vとされる。図12の電圧変換回路
12は制御信号φ2にしたがって出力電圧レベルを切換
え制御する。図13及び図14に示されるドライバDR
Vの制御信号の電圧レベルは、図11の電圧変換回路1
1によって14V又は−4Vとされる。図11の電圧変
換回路11は制御信号φ3にしたがって出力電圧レベル
を切換え制御する。これにより、例えば図2及び図3に
示されるように消去を行わないメモリセルトランジスタ
のドレインまたはソースを0Vとするため、選択MOS
トランジスタのゲート制御信号用の電圧変換回路10
で、選択MOSトランジスタのゲートに選択的に負電圧
(―4V)を与えられるようにする。また、消去を行わ
ないメモリセルトランジスタのコントロールゲートを、
メモリウエルと同じ負電圧とするため、ドライバDRV
のNMOSトランジスタのソース側に電圧を供給するた
めの電圧変換回路12と、ドライバDRVの制御端子に
電圧を供給するための回路に、電圧変換回路11を追加
して、負電圧が印加可能にされる。
【0052】〔フラッシュメモリの全体構成〕図16に
は上記図2で説明したフラッシュメモリの全体的なブロ
ック図が示される。図16において20で示されるもに
は前記メモリマット1に含まれる一つのブロックに対応
されるメモリアレイであり、このブロックのメモリアレ
イに対応されるメモリセルトランジスタのドレイン側に
配置された選択MOSトランジスタQ2のアレイは21
で示され、同様にそのメモリアレイ20に対応されるメ
モリセルトランジスタのソース側に配置された選択MO
SトランジスタQ1のアレイは22で示される。その他
のブロックに関するメモリアレイ及び選択MOSトラン
ジスタのアレイについては紙面の表裏方向に配置されて
いるものと理解されたい。この例に従えば、メモリマッ
トは128個のブロックを有している。一つのメモリア
レイ20は128本のワード線を有する。ビット線は各
ブロック共通で、例えば4096本設けられている。夫
々のビット線には前記センスラッチSLT(図1参照)
が設けられている。34で示されるもにはそのようなセ
ンスラッチのアレイである。ビット線に設けられている
前記プリチャージ回路PC(図1参照)はセンスラッチ
アレイ34に含まれている。
【0053】ワードデコーダ23は図1のサブデコーダ
4における一つのブロックに対応されるドライバDRV
のアレイである。図16において26〜29で示される
ものは図1のメインデコーダ2に含まれるところのメモ
リブロック毎に設けられた電圧変換回路である。ブロッ
ク内制御回路30は各ブロックに共通のアドレスデコー
ド論理及び電圧制御論理を有する。図1のメインデコー
ダ2はそのブロック内制御回路30と各ブロックの電圧
変換回路26〜29によって構成されることになる。前
記電圧変換回路26,29には図10に示される電圧変
換回路10を適用することができる。前記電圧変換回路
27,28には図12に示される電圧変換回路12を適
用することができる。ワードデコーダ23に含まれるド
ライバDRVとして図13又は図14に示されるドライ
バを利用することができる。このとき、電圧変換回路1
2にける制御信号φ2、電圧変換回路10における制御
信号φ1は夫々、ブロック内制御回路30のアドレスデ
コード論理によるアドレス信号のデコード結果と動作モ
ードとに従ってその論理値が決定されることになる。
【0054】図16において24及び25で示されるも
のは図1で説明したゲートデコーダ3に対応され、各ブ
ロックに共通化されている。電圧変換回路24はワード
デコーダ23に含まれるドライバDRVに供給すべき選
択信号のレベルを変換する。制御回路25は、各ブロッ
クに共通のアドレスデコード論理及び電圧制御論理を有
し、アドレスデコード結果にしたがって128本中の1
本の選択信号を選択レベルにすると共に動作モードに応
じて電圧制御回路による動作を制御する。電圧変換回路
24には図11で説明した電圧変換回路11を適用する
ことができる。このとき、電圧変換回路11における制
御信号φ3は、制御回路25のアドレスデコード論理に
よるアドレス信号のデコード結果と動作モードとに従っ
てその論理値が決定されることになる。
【0055】33で示されるものはメモリウエル及び前
記共通ソース線SLの電圧制御回路である。特に制限さ
れないが、この例においてメモリウエルは各ブロックで
共通化されている。即ち、ブロック又は複数ブロック単
位でメモリウエルは分割されていない。
【0056】32で示されるものは動作に必要な各種動
作電源を生成する電源回路である。特に制限されない
が、このフラッシュメモリはVccとVssの単一電源
が外部の電源回路から供給され、これに基づいて電源回
路32はチャージポンプ回路等によって内部で昇圧、降
圧した12V、―4V等の動作電源を生成する。生成さ
れた電源はセンスラッチアレイ34、電圧変換回路25
〜29、電圧制御回路33に供給される。
【0057】制御回路31は、外部からアドレス信号、
メモリの動作モードを指示する制御コマンド、チップ選
択信号などのアクセス制御信号が供給され、また、外部
との間でデータの入出力を行う。制御回路31は、アド
レスバッファ、データ入出力バッファ、Y(カラム)系
選択回路及び制御ロジックを有する。制御ロジックはこ
れに供給されたコマンドを解読し、その解読結果に従っ
てフラッシュメモリの内部を制御するための各種制御信
号を生成する。制御回路31のアドレスバッファに供給
されたX系アドレス信号はブロック内制御回路30及び
制御回路25に供給され、X系の選択動作に供される。
またアドレスバッファに供給されたY系アドレス信号は
Y系選択回路回路に供給される。Y系選択回路はセンス
ラッチでセンスされてラッチされた読み出しデータをア
ドレスデコード結果に従って選択し、外部に出力可能に
し、また、書込み動作では、外部から供給された書込み
データをアドレスデコード結果に従ってセンスラッチア
レイ34のセンスラッチにラッチさせる。また、制御回
路31はベリファイ動作における検出信号を前記センス
ラッチアレイ34の各センスラッチから受け取って、ベ
リファイ動作の完了を判定する論理を有している。
【0058】次に、図16のフラッシュメモリにおける
消去、消去ベリファイ、書込み、書込みベリファイ及び
読み出し時の内部制御の態様について説明する。
【0059】図17は消去動作時の制御状態を示す。こ
れに示される状態は図2で説明した消去のための電圧印
加状態に対応される。図17の(A)は選択ブロックに
着目しており、非選択ブロックに対する電圧印加状態は
(B)に示される。
【0060】図18は消去ベリファイ動作時の制御状態
を示す。図18の(A)は選択ブロックに着目してお
り、非選択ブロックに対する電圧印加状態は(B)に示
される。消去ベリファイ時において、選択ワード線は
2.8V、非選択ワード線は0V、選択ブロックにおい
て選択MOSトランジスタQ1,Q2はVccによって
オン状態にされ、非選択ブロックにおいて選択MOSト
ランジスタQ1,Q2はVss(=0V)によってオフ
状態にされ、共通ソース線SL及びメモリウエル電位は
共に0Vにされる。
【0061】図19は書込み動作時の制御状態を示す。
図19の(A)は選択ブロックに着目しており、非選択
ブロックに対する電圧印加状態は(B)に示される。書
込み動作時において、選択ブロックの書込み選択ワード
線はー10V、書込み非選択ワード線は2Vにされ、非
選択ブロックにワード線は0Vにされる。共通ソース線
及ぶメモリウエル電位は共に0Vにされる。
【0062】図20は書込みベリファイ動作時の制御状
態を示す。図20の(A)は選択ブロックに着目してお
り、非選択ブロックに対する電圧印加状態は(B)に示
される。書込みベリファイ時において、選択ワード線は
1.5V、非選択ワード線は0V、共通ソース線SL及
びメモリウエル電位は共に0Vにされる。
【0063】図21は読み出し動作時の制御状態を示
す。図21の(A)は選択ブロックに着目しており、非
選択ブロックに対する電圧印加状態は(B)に示され
る。読み出し動作時において、選択ワード線は2V、非
選択ワード線は0V、共通ソース線SL及びメモリウエ
ル電位は共に0Vにされる。
【0064】〔ファイルメモリシステム〕図22には前
記フラッシュメモリを用いたファイルメモリシステムの
一例ブロック図が示されている。90で示されるもの
は、特に制限されないが、PCカード化されたフラッシ
ュメモリカードであり、ATA(AT Attachment)カー
ドの一種とされる。このフラッシュメモリカード90は
特に制限されないがIDE(Integrated Device Electr
onics)に準拠した標準バス91を介してパーソナルコ
ンピュータ等のコンピュータ99に図示を省略するコネ
クタを介して着脱自在に装着可能にされる。
【0065】フラッシュメモリカード90は、バスイン
タフェース部92、ライトバッファ93、ECC回路9
4、マイクロコンピュータ95、フラッシュメモリ96
及び管理テーブルメモリ97を有し、それらは内部バス
98に共通接続されている。
【0066】前記バスインタフェース部92はATAカ
ード等の仕様に準拠するように標準バス91との間での
インタフェース制御を行う。ライトバッファ93は標準
バス91から供給される書込みデータを一時的に蓄える
データバッファであ、フラッシュメモリ96にはライト
バッファ93に蓄えられたデータが書き込まれる。前記
ECC回路94はフラッシュメモリ96に格納されたデ
ータの精度を向上させるためのエラー検出及びえら訂正
機能を有する回路である。前記管理テーブルメモリ97
は例えばフラッシュメモリやEEPROMのような電気
的に書き換え可能な半導体メモリによって構成され、セ
クタ管理テーブルと書き換え回数管理テーブルが形成さ
れている。セクタ管理テーブルにはフラッシュメモリ9
6の不良アドレス等が書き込まれる。特にフラッシュメ
モリの場合、書き込み/消去を繰り返して行なううちに
メモリセルの特性が劣化するのでそのようなアドレスを
保持することが必要である。書き換え回数管理テーブル
はフラッシュメモリ96におけるメモリセルの書き換え
回数を例えばフラッシュメモリのブロック毎に管理する
情報を保有する。フラッシュメモリのメモリセルの特性
は所定の書き換え回数の範囲内で保証されている。前記
マイクロコンピュータ95はフラッシュメモリカード9
0に対するアクセス要求に従ってカード内部を全体的に
制御し、例えばフラッシュメモリに対する動作の指示や
前記コマンドを発行してフラッシュメモリ96をアクセ
ス制御したり管理テーブルメモリ97を制御する。
【0067】フラッシュメモリ96は、メモリウエルを
負電圧とする消去が実現され、周辺回路には極めて高い
耐圧性能を要求せず、また、メモリウエルを分割しなく
ても消去非対象メモリセルトランジスタに対するディス
ターブが緩和され、結果として、チップ面積の小型化並
びにデータに対する高い信頼性を保証することができ
る。したがて、データに対する高い信頼性を維持しつ
つ、フラッシュメモリカード90の記憶容量を格段に大
きくすることができる。
【0068】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0069】例えば、読み出し、書込み、書込みベリフ
ァイ、消去、及び消去ベリファイの具体的な電圧値は上
記実施例に限定されず適宜に変更可能である。また、メ
モリセルトランジスタのレイアウト構成は所謂AND型
の他に、NOR型、NAND型等のレイアウトを採用す
ることも可能である。また、本発明はフラッシュメモリ
という称呼には限定されず電気的消去及び書き込み可能
な半導体不揮発性記憶装置に広く適用することができ
る。本発明は更に、マイクロコンピュータ、データプロ
セッサ、マイクロプロセッサのオンチップメモリとして
も実現することができる。
【0070】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0071】すなわち、電気的消去及び書込み可能な半
導体不揮発性記憶装置に対する消去において、メモリマ
ットが形成されるメモリウエルを負の電圧として、デコ
ーダ等の周辺回路に過大な耐圧を要求しなくても済むよ
うにするとき、消去を行わないメモリセルトランジスタ
のドレインまたはソースを例えば0Vにし、或いは、消
去を行わないメモリセルトランジスタのゲートをメモリ
ウエルと同じ負電圧にする。したがって、メモリウエル
を分割しなくても、ディスターブを軽減することができ
る。換言すれば、消去時のメモリウエルを負の電圧とし
て、ゲート電圧を低くし、レイアウト面積を小さくする
ことができるとともに、消去非選択メモリセルトランジ
スタが弱い消去状態に曝されるというディスターブを、
実用上問題とならない程度に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るフラッシュメモリにおける
メモリマットの詳細及びそのX系選択回路の一例を示す
回路図である。
【図2】フラッシュメモリにおいて消去非選択ブロック
にけるメモリセルトランジスタMCのソースを0Vにす
る消去動作の説明図である。
【図3】フラッシュメモリにおいて消去非選択ブロック
にけるメモリセルトランジスタMCのドレインを0Vに
する消去動作の説明図である。
【図4】図2と図3の消去動作の優劣を示すための説明
図である。
【図5】メモリセルトランジスタに光を当てることによ
りディスターブを軽減する場合の説明図である。
【図6】消去非対象メモリセルトランジスタのコントロ
ールゲートをメモリウエルと同じ負電圧としてディスタ
ーブを軽減する対象を全ての消去非対象メモリセルトラ
ンジスタとする場合の説明図である。
【図7】消去非対象メモリセルトランジスタのコントロ
ールゲートをメモリウエルと同じ負電圧としてディスタ
ーブを軽減する対象を消去対象メモリセルトランジスタ
を含まないブロック内のメモリセルトランジスタとする
場合の説明図である。
【図8】消去非対象メモリセルトランジスタのコントロ
ールゲートを、サブデコーダのようなワードデコーダで
電位固定せずに解放状態にしてbディスターブを軽減す
る消去の説明図である。
【図9】CMOS回路におけるトランジスタの耐圧を低
くするための一例回路図である。
【図10】Vccと−4Vを切換える電圧変換回路の一
例回路図である。
【図11】14Vと−4Vを切換える電圧変換回路の一
例回路図である。
【図12】Vssと−4Vを切換える電圧変換回路の一
例回路図である。
【図13】サブデコーダに含まれるドライバDRVとし
てCMOS・NANDゲートを採用するとき図11及び
図12の電圧変換回路との関係を示す説明図である。
【図14】サブデコーダに含まれるドライバDRVとし
てCMOSインバータを採用するとき図11及び図12
の電圧変換回路との関係を示す説明図である。
【図15】図10に示される電圧変換回路及びドライバ
とメモリアレイのブロックとの関係を示す説明図であ
る。
【図16】図2で説明したフラッシュメモリの全体的な
一例ブロック図である。
【図17】図16のフラッシュメモリにおける消去動作
時の制御状態を示す説明図である。
【図18】図16のフラッシュメモリにおける消去ベリ
ファイ動作時の制御状態を示す説明図である。
【図19】図16のフラッシュメモリにおける書込み動
作時の制御状態を示す説明図である。
【図20】図16のフラッシュメモリにおける書込みベ
リファイ動作時の制御状態を示す説明図である。
【図21】図16のフラッシュメモリにおける読み出し
動作時の制御状態を示す説明図である。
【図22】フラッシュメモリを用いたファイルメモリシ
ステムの一例ブロック図である。
【図23】メモリウエルを0Vにして消去を行う場合の
一例を示す説明図である。
【図24】高耐圧MOSトランジスタと耐圧が比較的低
くて済むMOSトランジスタとの比較するレイアウト図
である。
【図25】MOSトランジスタのゲート酸化膜の厚さと
MOSトランジスタの動作速度との関係の一例を示す説
明図である。
【図26】メモリウエルを負の電圧とすることによりメ
モリセルトランジスタのコントロールゲートにかける電
圧を低くして消去を行うことを示す説明図である。
【図27】消去時におけるフラッシュメモリセルの選択
ワード線電圧とメモリウエル電圧との関係によってチッ
プ面積がどのように増大されるかを例示的に示す説明図
である。
【図28】ウエル電圧を0Vにした場合には消去動作に
おいて消去非選択ワード線に接続するメモリセルは弱い
消去が行われないことを示す説明図である。
【図29】ウエル電圧に−4Vを採用した場合には消去
動作において消去非選択ワード線に接続するメモリセル
は弱い消去が行われる虞のあることを示す説明図であ
る。
【図30】メモリウエル電圧とディスターブ電圧との関
係の傾向を示す説明図である。
【符号の説明】
1 メモリマット 2 メインデコーダ 3 ゲートデコーダ 4 サブデコーダ MC メモリセルトランジスタ WL ワード線 BL ビット線 SL ソース線 SLT センスラッチ PC プリチャージ回路 Q1,Q2 選択MOSトランジスタ Q3 消去動作時にソースを接地電位から分離するため
のトランジスタ 20 メモリアレイ 23 ワードデコーダ 24 電圧変換回路 25 制御回路 26〜29 電圧変換回路 30 ブロック内制御回路 31 制御回路 32 電源回路 33 電圧制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース、ドレイン及びコントロールゲー
    トを持ち、電気的消去及び書き込み可能な不揮発性の複
    数個のメモリセルトランジスタを有するメモリマットが
    メモリウエルに形成され、メモリセルトランジスタに対
    する消去動作時に、前記メモリウエルを負電圧に制御す
    る半導体不揮発性記憶装置において、 消去動作動作時に、消去選択とされるメモリセルトラン
    ジスタのコントロールゲートを消去非選択のメモリセル
    トランジスタのコントロールゲートに与えられる第1の
    電圧よりも高い第2の電圧に制御すると共に、消去非選
    択のメモリセルトランジスタのソース又はドレインの一
    方を前記第1電圧と同じ電圧に制御し、他方をフローテ
    ィングに制御する制御手段を設けて成るものであること
    を特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記消去非選択のメモリセルトランジス
    タのソースに前記第1電圧を与え、第1の電圧は接地電
    位であることを特徴とする請求項1記載の半導体不揮発
    性記憶装置。
  3. 【請求項3】 ソース、ドレイン及びコントロールゲー
    トを持ち、電気的消去及び書き込み可能な不揮発性の複
    数個のメモリセルトランジスタを有するメモリマットが
    メモリウエルに形成され、メモリセルトランジスタに対
    する消去動作時に、前記メモリウエルを負電圧に制御す
    る半導体不揮発性記憶装置であって、 前記メモリマットは、メモリセルトランジスタのコント
    ロールゲートが結合された複数本のワード線毎に、複数
    個メモリセルトランジスタのソースが第1の選択トラン
    ジスタを介してソース線に共通接続されると共に前記複
    数個メモリセルトランジスタのドレインが第2の選択ト
    ランジスタを介して対応するビット線に接続されたブロ
    ックを複数個有し、 消去動作動作時に、前記ビット線を前記負電圧に、前記
    ソース線を第1の電圧に制御し、消去選択とされるメモ
    リセルトランジスタのコントロールゲートを消去非選択
    のメモリセルトランジスタのコントロールゲートに与え
    られる第1の電圧よりも高い第2の電圧に制御すると共
    に、消去選択とされるメモリセルトランジスタを含むブ
    ロックの第2の選択トランジスタをオンにし、消去選択
    とされるメモリセルトランジスタを含むブロックの第1
    の選択トランジスタをオフにし、全て消去非選択のメモ
    リセルトランジスタを含むブロックの第2の選択トラン
    ジスタをオフにし、全て消去非選択とされるメモリセル
    トランジスタを含むブロックの第1の選択トランジスタ
    をオンにする制御手段を含んで成るものであることを特
    徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ソース線は接地電位に直結され、第
    1の電圧は接地電位であることを特徴とする請求項3記
    載の半導体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリウエルは単一のメモリウエル
    であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記
    載の半導体不揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】 ソース、ドレイン及びコントロールゲー
    トを持ち、電気的消去及び書き込み可能な不揮発性の複
    数個のメモリセルトランジスタを有するメモリマットが
    メモリウエルに形成され、メモリセルトランジスタに対
    する消去動作時に、前記メモリウエルを負電圧に制御す
    る半導体不揮発性記憶装置において、 消去動作動作時に、消去選択とされるメモリセルトラン
    ジスタのコントロールゲートを消去非選択のメモリセル
    トランジスタのコントロールゲートに与えられる第1の
    電圧よりも高い第2の電圧に制御すると共に、消去非選
    択のメモリセルトランジスタのコントロールゲートに与
    えられる前記第1の電圧を前記負電圧に制御し、消去非
    選択のメモリセルトランジスタのソース及びドレインを
    前記第1電圧と同じ電圧に制御する制御手段を設けて成
    るものであることを特徴とする半導体不揮発性記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 ソース、ドレイン及びコントロールゲー
    トを持ち、電気的消去及び書き込み可能な不揮発性の複
    数個のメモリセルトランジスタを有するメモリマットが
    メモリウエルに形成され、メモリセルトランジスタに対
    する消去動作時に、前記メモリウエルを負電圧に制御す
    る半導体不揮発性記憶装置であって、 前記メモリマットは、メモリセルトランジスタのコント
    ロールゲートが結合された複数本のワード線毎に、複数
    個メモリセルトランジスタのソースが第1の選択トラン
    ジスタを介してソース線に共通接続されると共に前記複
    数個メモリセルトランジスタのドレインが第2の選択ト
    ランジスタを介して対応するビット線に接続されたブロ
    ックを複数個有し、 消去動作動作時に、前記ビット線及びソース線を前記負
    電圧に、前記第1及び第2の選択トランジスタをオン、
    消去非選択とされるブロックの全てのメモリセルトラン
    ジスタのコントロールゲートに前記負電圧に等しい第1
    の電圧を与え、消去選択とされるブロックにおいて消去
    選択とされるメモリセルトランジスタのコントロールゲ
    ートを消去非選択のメモリセルトランジスタのコントロ
    ールゲートに与えられる第3の電圧よりも高い第2の電
    圧に制御し、第3の電圧は前記第1の電圧よりも高いこ
    とを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れか1項に記載の半
    導体不揮発性記憶装置と、この半導体不揮発性記憶装置
    をバスを介してアクセス制御する制御手段とを備えて成
    るものであることを特徴とするデータ処理システム。
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