JPH0917189A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ

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JPH0917189A
JPH0917189A JP16163195A JP16163195A JPH0917189A JP H0917189 A JPH0917189 A JP H0917189A JP 16163195 A JP16163195 A JP 16163195A JP 16163195 A JP16163195 A JP 16163195A JP H0917189 A JPH0917189 A JP H0917189A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】EEPROMにおいて、書込み時や消去時にロ
ウサブデコーダ内の特定のトランジスタがゲート絶縁膜
に多大な電界ストレスを受けないようにする。 【構成】複数のセルブロック11iに対応してロウメイ
ンデコーダ12Miとロウサブデコーダ12Siが設け
られたEEPROMにおいて、ロウサブデコーダは、セ
ルブロックの入力ノードGiとワード線WLiとの間に
挿入接続されたPMOSトランジスタTPと、ワード線
と接地ノードとの間に接続されたプルダウン用のNMO
SトランジスタNdとを有し、ロウメインデコーダは、
セルブロックの消去選択時/書込み非選択時、消去非選
択時/書込み選択時に応じて電位が制御される複数の制
御信号R2、R3を出力し、ロウサブデコーダのPMO
SトランジスタとNMOSトランジスタの各ゲートに別
々の制御信号を供給することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的書込み・消去可
能な不揮発性半導体メモリ(EEPROM)に係り、特
にメモリセルアレイを複数のセルブロックに分割してブ
ロック単位で独立に読み出し・書込み・消去を行うブロ
ック方式を有するEEPROMのロウデコーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気的書込み・消去可能な不揮発性メモ
リセルとして浮遊ゲートおよび制御ゲートが積層された
構造を有するスタックゲート型のMOSトランジスタを
用いたEEPROMにおいて、メモリセルアレイを複数
のセルブロックに分割し、読み出し/書込み/ブロック
単位での消去の動作モードに応じてブロック単位で独立
に読み出し・書込み・消去を行うことが可能なように、
ブロック毎に選択・非選択を決定するような回路構成が
提案(例えば本願出願人の出願に係る特願平4−281
193号)され、実用化されている。
【0003】ブロック単位で独立に読み出し・書込み・
消去を行うEEPROMの一例としてNANDセル型E
EPROMがあり、その一部を図6に示している。図6
において、11iはそれぞれセルブロック、RMDiは
それぞれ上記複数のセルブロックに対応して設けられた
ロウメインデコーダ、RSDiはそれぞれ上記複数のセ
ルブロックに対応して設けられたロウサブデコーダであ
る。
【0004】上記ロウメインデコーダRMDiは、ロウ
アドレス信号をデコードし、読み出し/書き込み/消去
の各動作モードおよび対応するセルブロック11iの選
択/非選択に応じて電位が変化する複数の制御信号を出
力するものである。
【0005】また、前記ロウサブデコーダRSDiは、
対応するロウメインデコーダRMDiから与えられる制
御信号に応じて対応するセルブロック11iの不揮発性
メモリセルに対するデータの読み出し・書込み・消去を
制御するものである。
【0006】ところで、前記NAND型セルの書込み時
や消去時に、セルトランジスタの制御ゲートを電源電圧
Vccより高い電圧Vppあるいは接地電位Vssに設定する
ような方式を採用する場合には、書込み時や消去時にロ
ウサブデコーダ内の特定のトランジスタのゲート絶縁膜
に多大な電界ストレスを受けることになり、その信頼性
の低下に及ぼす影響が大きい。以下、これについて詳述
する。
【0007】図7は、図6中のロウメインデコーダRM
Di、ロウサブデコーダRSDiおよびセルブロック1
1iの1組の一部を示しており、セルブロック11i中
のNAND型セルNACは代表的に2個分を示してい
る。
【0008】ロウメインデコーダRMDiは、ロウアド
レス信号をデコードするナンドゲート70と、このナン
ドゲートの出力を反転させる第1のインバータ回路71
と、この第1のインバータ回路の出力を反転させる第2
のインバータ回路72と、上記2個のインバータ回路の
出力をラッチするラッチ回路73とからなる。上記ナン
ドゲート70と2個のインバータ71、72の電源ノー
ドには電源電圧Vccが供給され、ラッチ回路73の第1
の電源ノードPには電源電圧Vccまたは高電圧Vppが切
換え供給される。
【0009】ロウサブデコーダRSDiは、読み出し/
書き込み/消去の各動作モードおよび対応するセルブロ
ック11iのNAND型セルNACの制御ゲートに接続
されているワード線WL1〜WL8の選択/非選択に応
じて所定の電圧が供給される入力ノードG1、G2、
…、G8と、上記入力ノードG1、G2、…、G8と対
応するワード線WL1〜WL8の各一端との間にそれぞ
れ挿入接続されたCMOSトランスファゲートTGと、
上記ワード線WL1〜WL8の各一端と接地ノードとの
間に接続されたプルダウン用のNMOSトランジスタN
dとを有する。
【0010】上記各CMOSトランスファゲートTG
は、PMOSトランジスタTPとNMOSトランジスタ
TNとが並列に接続されてなり、このPMOSトランジ
スタTPおよびNMOSトランジスタTNはそのゲート
に高電圧Vppあるいは接地電位Vssが印加されることに
よりスイッチ制御される。なお、上記PMOSトランジ
スタTPの基板領域には、前記ラッチ回路73の第1の
電源ノードPと同様に、電源電圧Vccまたは高電圧Vpp
が切換え供給される。
【0011】NAND型セルNACは、浮遊ゲートを有
するMOSトランジスタからなる不揮発性のメモリセル
M1 〜M8 が直列に接続され、一端が選択トランジスタ
Q1を介してビット線BLiに、多端が選択トランジス
タQ2 を介して共通ソース線CSに接続されている。上
記各トランジスタは同一のウェル基板上に形成されてお
り、メモリセルM1 〜M8 の制御電極はワード線WL1
〜WL8 に接続されており、選択トランジスタQ1 の制
御電極は選択線SL1 に、選択トランジスタQ2 の制御
電極は選択線SL2 に接続されている。
【0012】上記メモリセルM1 〜M8 は、それぞれ保
持するデータに応じた閾値を持っており、この閾値は
“0”データを保持している時には0V以上であって読
み出し時のワード線電位よりセルデータを紫外線で消去
した時の閾値を差し引いた値より低い値に、また、
“1”データを保持している時には0V以下に設定され
ている。
【0013】NAND型EEPROMの場合は、通常、
“1”データが保持されている状態を「消去状態」と呼
び、“0”データが保持されている状態を「書き込み状
態」と呼ぶ。また、“1”データが保持されているメモ
リセルの閾値を正方向にシフトさせ、“0”データを保
持するようにすることを「書き込み動作」と呼び、
“0”データが保持されているメモリセルの閾値(Vt
h)を負方向にシフトさせ“1”データを保持するよう
にすることを消去動作と呼ぶ。
【0014】図8は、上記メモリセルM1 〜M8 に対す
るデータの読み出し・書込み・消去動作時における印加
する電圧を一覧表にして示している。読み出し動作時に
は、ビット線BLiを始めにある電圧(例えば5V)に
プリチャージした後に浮遊状態にしておき、選択線SL
1 に5V、選択メモリセルのワード線WLiに0V、非
選択メモリセルのワード線WLiに“0”データセルの
閾値よりも高い電圧(例えば5V)、選択線SL2 に電
源電圧(例えば5V)、ウェルに0V、共通ソース線C
Sに0Vを印加する。すると、選択メモリセル以外のす
べてのトランジスタ(非選択メモリセルを含む)がオン
する。選択メモリセルに“0”が保持されている時には
このメモリセルは非導通状態となりビット線BLiの電
位は5Vのままで変化がないが、“1”が保持されてい
る時には導通状態となるためビット線BLiは放電され
電位が低下する。データのセンスは読み出し時のビット
線電位を検出することにより行う。
【0015】消去動作時には、ビット線BLiは開放
(オープン)状態にし、選択線SL1に選択トランジス
タQ1 のゲートが破壊しないような電圧(例えばウェル
と同電位の18V)、メモリセルのワード線WLiに0
V、選択線SL2 に選択トランジスタQ2 のゲートが破
壊しないような電圧(例えばウェルと同電位の18
V)、ウェルにセルデータを消去させるために必要な電
圧(例えば18V)、共通ソース線CSはウェルと同電
位(または開放状態)を印加する。すると、浮遊ゲート
とウェル間にゲート絶縁膜を介してトンネル電流が流
れ、閾値は0V以下になる。
【0016】書き込み動作時には、書き込みデータによ
って異なった電圧を印加する。即ち、“0”書き込み
(閾値をシフトさせる場合)ではビット線BLiにセル
の閾値をシフトさせるために必要な電界を得るためにあ
る電圧(例えば0V)を印加し、“1”書き込み(閾値
をシフトさせない場合)ではビット線BLiにセルの閾
値をシフトさせないためのある電圧(例えば9V)を印
加する。選択線SL1 にはビット線BLiの9Vをメモ
リセルに転送するために必要な電圧(例えば11V)、
選択メモリセルのワード線WLiにはセルの閾値をシフ
トさせるために必要な電界を得ることが可能なある電圧
(例えば18V)、非選択メモリセルのワード線WLi
にはセルの閾値をシフトさせずにビット線BLiの9V
を選択メモリセルに転送するために必要なある電圧(例
えば9V)、選択線SL2 には0V、ウェルには0V、
共通ソース線CSには0Vを印加する。この結果、選択
トランジスタQ1 からメモリセルM8 までのすべてのト
ランジスタは導通し、ビット線BLiと同電位となる。
【0017】従って、ビット線BLiに0Vが印加され
たメモリセルは、チャネルと制御電極との間に18Vの
高電圧がかかり、トンネル電流が流れ、閾値は正方向に
シフトする。また、ビット線BLiに9Vが印加された
メモリセルは、チャネルと制御電極との間に9Vしかか
からないので、閾値の正方向のシフトは抑圧される。こ
のようにビット線BLiにセルの閾値をシフトさせない
ために印加されるある値の電圧(本例では9V)を書込
み禁止電圧Vinhと呼ぶ。
【0018】ここで、従来のNAND型EEPROMに
おけるデータ消去/データ書込みの各動作モードにおい
て、ロウメインデコーダRMDiが対応するセルブロッ
ク11iを選択する時/選択しない時におけるロウメイ
ンデコーダRMDiの内部ノードSおよび複数の制御信
号R1、R2の電位の関係を図4中に示している。
【0019】ロウメインデコーダRMDiは、消去時に
セルブロック11iを選択する場合(消去選択時)に
は、第1のインバータ回路71の出力ノードSがVss、
第2のインバータ回路72の出力ノードSBがVcc、制
御信号R1がVss、制御信号R2がVppになる。そし
て、ロウサブデコーダRSDiは、消去時には、入力ノ
ードG1、G2、…、G8にVppが供給されており、上
記制御信号R1、R2を受けると、トランジスタTPお
よびTNがオフになり、トランジスタNdがオンにな
る。これにより、ワード線WL1、WL2、…、WL8
はVssとなり、これらに接続されているメモリセルのデ
ータが消去される。
【0020】また、ロウメインデコーダRMDiは、消
去時にセルブロック11iを選択しない場合(消去非選
択時)には、ノードSがVcc、ノードSBがVss、制御
信号R1がVpp、制御信号R2がVssになる。そして、
ロウサブデコーダRSDiは、上記制御信号R1、R2
を受けて、トランジスタTPおよびTNがオンになり、
トランジスタNdがオフになる。これにより、ワード線
WL1、WL2、…、WL8はVppとなり、これらに接
続されているメモリセルには対応するセルブロックのデ
ータは消去されない。
【0021】また、ロウメインデコーダRMDiは、書
込み時にセルブロック11iを選択する場合(書込み選
択時)には、ノードSがVcc、ノードSBがVss、制御
信号R1がVpp、制御信号R2がVssになる。そして、
ロウサブデコーダRSDiは、書込み時には、例えば選
択ワード線WL1に対応する入力ノードG1にVpp、残
りの非選択ワード線WL2、…、WL8に対応する入力
ノードG2、…、G8に中間電位の書込み禁止電圧Vi
nhが供給されているものとすれば、上記制御信号R
1、R2を受けると、トランジスタTPおよびTNがオ
ンになり、トランジスタNdがオフになる。これによ
り、ワード線WL1はVppとなり、これに接続されてい
るメモリセルにデータの書込みが行われ、ワード線WL
2、…、WL8はVinhとなり、これらに接続されて
いるメモリセルにはデータの書込みが行われない。
【0022】また、ロウメインデコーダRMDiは、書
込み時にセルブロック11iを選択しない場合(書込み
非選択時)には、ノードSがVss、ノードSBがVcc、
制御信号R1がVss、制御信号R2がVppになる。そし
て、ロウサブデコーダRSDiは、上記制御信号R1、
R2を受けると、トランジスタTPおよびTNがオフに
なり、トランジスタNDがオンになる。これにより、ワ
ード線WL1、WL2、…、WL8はVssとなり、これ
らに接続されているメモリセルにはデータの書込みが行
われない。
【0023】しかし、上記したような消去選択時/書込
み非選択時には、ロウサブデコーダのプルダウン用のN
MOSトランジスタNdは、ゲートにはVppレベルの制
御信号R2が印加され、ドレインには入力ノードG1、
G2、…、G8からCMOSトランスファゲートTGを
介してVssレベルが印加され、ソースはVssノードに接
続されているので、そのゲート酸化膜にかかる電界スト
レスが大きい。
【0024】また、前記したような消去非選択時には、
ロウサブデコーダRSDiの全てのCMOSトランスフ
ァゲートTGのPMOSトランジスタTPは、ゲートに
はVssレベルの制御信号R2が印加され、ソース・ドレ
インには入力ノードG1、G2、…、G8からVppレベ
ルが印加されるので、そのゲート酸化膜に大きな電界ス
トレスVppがかかる。
【0025】また、前記したような書込み選択時には、
ロウサブデコーダRSDiの一部のCMOSトランスフ
ァゲートTGのPMOSトランジスタTPは、ゲートに
はVssレベルの制御信号R2が印加され、ソース・ドレ
インには一部の入力ノード(本例ではG1)からVppレ
ベルが印加されるので、そのゲート酸化膜に大きな電界
ストレスVppがかかる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにセルブ
ロック単位で独立に読み出し・書込み・消去を行うため
にセルブロックに対応して設けられたロウデコーダを有
するEEPROMにおいて、メモリセルの書込み時や消
去時にセルトランジスタの制御ゲートを電源電圧Vccよ
り高い電圧Vppあるいは接地電位Vssに設定するような
方式を採用する場合には、書込み時や消去時にロウサブ
デコーダ内の特定のトランジスタのゲート絶縁膜に多大
な電界ストレスを受けることになり、その信頼性に与え
る影響が大きいという問題があった。
【0027】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、書込み時や消去時にロウサブデコーダ内の特
定のトランジスタのゲート絶縁膜に多大な電界ストレス
を受けることを防止でき、その信頼性の低下を防止し得
る不揮発性半導体メモリを提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
メモリは、それぞれ電気的に書込み・消去可能な不揮発
性メモリセルのアレイを有する複数のセルブロックと、
上記複数のセルブロックに対応して設けられ、ロウアド
レス信号をデコードし、読み出し/書き込み/消去の各
動作モードおよび対応するセルブロックの選択/非選択
に応じて電位が設定される複数の制御信号を出力する複
数のロウメインデコーダと、上記複数のロウメインデコ
ーダに対応して設けられ、対応するロウメインデコーダ
から与えられる制御信号に応じて対応するセルブロック
の不揮発性メモリセルに対するデータの読み出し・書込
み・消去を制御する複数のロウサブデコーダとを具備
し、前記ロウサブデコーダは、読み出し/書き込み/消
去の各動作モードおよび対応するセルブロックのメモリ
セルの制御ゲートに接続されているワード線の選択/非
選択に応じて所定の電圧が供給される入力ノードと、こ
の入力ノードと対応するワード線の一端との間に挿入接
続されたPMOSトランジスタと、上記ワード線の一端
と接地ノードとの間に接続されたプルダウン用のNMO
Sトランジスタとを有し、前記ロウメインデコーダは、
対応するロウサブデコーダにおける前記PMOSトラン
ジスタのゲートとプルダウン用ののNMOSトランジス
タのゲートとに別々の制御信号を供給することを特徴と
する。
【0029】
【作用】ロウメインデコーダは、対応するセルブロック
の消去選択時/書込み非選択時、対応するセルブロック
の消去非選択時/書込み選択時に応じてそれぞれ所定の
電位に制御された複数の制御信号を出力し、対応するロ
ウサブデコーダにおけるPMOSトランジスタのゲート
とプルダウン用のNMOSトランジスタのゲートとに別
々の制御信号を供給する。
【0030】これにより、ロウメインデコーダは、セル
ブロックの書込み時や消去時にロウサブデコーダ内のP
MOSトランジスタおよびNMOSトランジスタのゲー
ト絶縁膜に多大な電界ストレスを受けないように制御信
号の電位を適切に設定することが可能になり、上記PM
OSのトランジスタおよびNMOSトランジスタの信頼
性の低下を防止することが可能になる。しかも、このよ
うな構成に伴ってチップ面積が大幅に増加することもな
い。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係るNA
NDセル型EEPROMの全体構成を示すブロック図で
ある。
【0032】このNAND型EEPROM10は、複数の
NAND型メモリセルがマトリクス状に配設され、縦方
向に多数本のビット線BLが配列され、横方向に多数本
のワード線WLが配列されているメモリセルアレイ11
と、外部から入力されたアドレスに基いて上記メモリセ
ルアレイ11のワード線を選択するロウデコーダ12と、上
記メモリセルアレイ11のビット線に接続されているセン
ス・ラッチ回路13と、このセンス・ラッチ回路13に接続
されているカラムゲート15と、外部から入力されたアド
レスに基き上記カラムゲート15を制御し、対応するビッ
ト線およびセンス回路を選択するカラムデコーダ14と、
前記カラムゲート15に接続されているI/Oバッファ18
と、書き込み動作や消去動作に必要な高電圧を供給する
ための昇圧回路16と、チップ外部とのインターフェース
をとるための制御回路17とを具備している。
【0033】上記メモリセルアレイ11は、例えば8個の
メモリセルと2個の選択トランジスタとが直列接続され
てNAND型セルのアレイが図6に示したように複数の
セルブロック11iに分割されている。
【0034】例えば4MビットのNAND型EEPRO
Mの場合、8ビット(1バイト)型のNAND型セルが
カラム方向に256個、ロウ方向に256個設けられて
おり、全体として4Mビットのセルアレイを構成してい
る。そして、ロウ方向に256個のセルブロック11i
に分割されており、各セルブロック11iは8×256
=2Kバイトのメモリセルを有する。
【0035】前記ロウデコーダ12は、複数のセルブロッ
ク11iにそれぞれ対応して設けられたロウメインデコ
ーダ12Miとロウサブデコーダ12Siとからなる。
ロウメインデコーダ12Miは、アドレスバッファ(図
示せず)などから入力するブロックアドレス信号をデコ
ードし、読み出し/書き込み/消去の各動作モードおよ
び対応するセルブロック11iの選択/非選択に応じて
電位が設定される複数の制御信号を出力するような回路
構成を有する。
【0036】ロウサブデコーダ12Siは、対応するロ
ウメインデコーダ12Miから与えられる制御信号に応
じて対応するセルブロック11iのメモリセルに対する
データの読み出し・書込み・消去を制御するものであ
り、読み出し/書き込み/消去の各動作モードに応じ
て、対応するセルブロック11i内のNAND型セルの
動作原理に適合するようにメモリセル選択線(ワード線
WLi)、選択トランジスタ選択線SLiなどをそれぞ
れ所要の電圧に設定するような回路構成を有する。
【0037】本発明では、従来のEEPROMと比べ
て、ロウメインデコーダ12Miの構成およびロウサブ
デコーダ12Siに印加される制御信号が異なる。図2
は、前記ロウメインデコーダ12Mi、ロウサブデコー
ダ12Siおよびセルブロック11iの1組の一例を示
しており、セルブロック11i内のNAND型セルNA
Cは代表的に2個分を示している。
【0038】ロウメインデコーダ12Miは、ロウアド
レス信号をデコードするナンドゲート70と、このナン
ドゲートの出力を反転させる第1のインバータ回路71
と、この第1のインバータ回路の出力を反転させる第2
のインバータ回路72と、上記2個のインバータ回路の
出力をラッチするラッチ回路73とからなる。上記ナン
ドゲート70と2個のインバータ71、72の電源ノー
ドには電源電圧Vccが供給される。
【0039】上記ラッチ回路73は、第1の電源ノード
Pと第2の電源ノードQとの間に直列に接続された第1
のPMOSトランジスタP1および第1のNMOSトラ
ンジスタN1と、上記第1の電源ノードPと接地ノード
との間に直列に接続された第2のPMOSトランジスタ
P2および第2のNMOSトランジスタN2とからな
る。そして、上記第1のNMOSトランジスタN1のゲ
ートに前記第1のインバータ回路71の出力が入力し、
第2のNMOSトランジスタN2のゲートに前記第2の
インバータ回路72の出力が入力し、第1のPMOSト
ランジスタP1および第1のNMOSトランジスタN1
の直列接続点(第1の出力ノードA)は第2のPMOS
トランジスタP2のゲートに接続され、第2のPMOS
トランジスタP2および第2のNMOSトランジスタN
2の直列接続点(第2の出力ノードB)は第1のPMO
SトランジスタP1のゲートに接続されている。
【0040】上記第1の電源ノードPには電源電圧Vcc
または高電圧Vppが切換え供給され、第2の電源ノード
Qには接地電位Vssまたは電源電圧Vccが切換え供給さ
れるものであり、この第2の電源ノードQは各セルブロ
ック11iに対応するロウメインデコーダ12Miのラ
ッチ回路73に共通に接続されている。
【0041】上記ラッチ回路73の第2の出力ノードB
の電位は第1の制御信号R1、第1の出力ノードAの電
位は第3の制御信号R3として出力し、前記第2のイン
バータ回路72の出力ノードSBの電位は第2の制御信
号R2として出力する。これらの第1乃至第3の制御信
号R1〜R3は、読み出し/書き込み/消去の各動作モ
ードおよび対応するセルブロック11iの選択/非選択
に応じて電位が変化する。
【0042】即ち、上記ロウメインデコーダ12Mi
は、対応するセルブロック11iの消去選択時/書込み
非選択時には、上記第1の制御信号R1の電位を第1の
電位(本例では接地電位Vss)、前記第2の制御信号R
2の電位を電源電位Vcc、前記第3の制御信号R3の電
位を電源電位Vccより高い第2の電位(本例では高電圧
Vpp)に設定し、対応するセルブロック11iの消去非
選択時/書込み選択時には、前記第1の制御信号R1の
電位を第2の電位Vpp、前記第2の制御信号R2の電位
を前記第1の電位Vss、前記第3の制御信号R3の電位
を前記電源電位Vccあるいはこれより低い第3の電位
(例えばほぼ3V)に設定する。
【0043】そして、ロウサブデコーダ12Siは、読
み出し/書き込み/消去の各動作モードおよび対応する
セルブロック11iのメモリセルの制御ゲートに接続さ
れているワード線WL1、WL2、…、WL8の選択/
非選択に応じて所定の電圧が供給される入力ノードG
1、G2、…、G8と、この入力ノードと対応するワー
ド線の一端との間に挿入接続され、PMOSトランジス
タTPとNMOSトランジスタTNとが並列に接続され
たCMOSトランスファゲートTGと、上記ワード線W
Liの一端と接地ノードとの間に接続されたプルダウン
用のNMOSトランジスタNdとを有する。そして、上
記CMOSトランスファゲートTGのPMOSトランジ
スタTPのゲートには前記第3の制御信号R3が印加さ
れ、前記プルダウン用のNMOSトランジスタNdのゲ
ートには前記第2の制御信号R2が印加され、前記CM
OSトランスファゲートTGのNMOSトランジスタT
Nのゲートには前記第1の制御信号R1が印加される。
【0044】なお、上記CMOSトランスファゲートT
GのPMOSトランジスタTPのゲートには、前記ラッ
チ回路73の第1の電源ノードPと同様に、電源電圧V
ccまたは高電圧Vppが切換え供給される。
【0045】NAND型セルNACは、従来と同様に構
成されている。即ち、浮遊ゲートを有するMOSトラン
ジスタからなる不揮発性のメモリセルM1 〜M8 が直列
に接続され、一端が選択トランジスタQ1 を介してビッ
ト線BLiに、多端が選択トランジスタQ2 を介して共
通ソース線CSに接続されている。上記各トランジスタ
は同一のウェル基板上に形成されており、メモリセルM
1 〜M8 の制御電極はワード線WL1 〜WL8 に接続さ
れており、選択トランジスタQ1 の制御電極は選択線S
L1 に、選択トランジスタQ2 の制御電極は選択線SL
2 に接続されている。
【0046】メモリセルM1 〜M8 は、それぞれ保持す
るデータに応じた閾値を持っており、この閾値は“0”
データを保持している時には0V以上であって読み出し
時のワード線電位よりセルデータを紫外線で消去した時
の閾値を差し引いた値より低い値に、また、“1”デー
タを保持している時には0V以下に設定されている。
【0047】上記メモリセルM1 〜M8 に対するデータ
の読み出し・書込み・消去動作時には、図8の一覧表に
示したように電圧が印加される。次に、前記ロウメイン
デコーダ12Miおよびロウサブデコーダ12Siの動
作について図3および図4を参照しながら説明する。
【0048】図3は、ロウメインデコーダ12Miにお
けるラッチ回路73の第1の電源ノードPの印加電位、
第2の電源ノードQの印加電位の波形例を示している。
図4は、本実施例(第1実施例)のEEPROMにおけ
るデータ消去/データ書込みの各動作モードにおいて、
ロウメインデコーダ12Miが対応するセルブロック1
1iを選択する時/選択しない時におけるロウメインデ
コーダ12Miの内部ノードSおよび複数の制御信号R
1、R2、R3の電位の関係を一覧表にして示してい
る。
【0049】ロウメインデコーダ12Miは、消去時に
は、最初は、ラッチ回路73の第1の電源ノードPにV
cc、第2の電源ノードQにVssが印加されているものと
する。そして、消去時にセルブロック11iを選択する
場合(消去選択時)には、第1のインバータ回路71の
出力ノードSがVss、第2のインバータ回路72の出力
ノードSBの電位(制御信号R2)がVccになる。これ
により、第1のNMOSトランジスタN1はオフ状態に
なるが、第2のNMOSトランジスタN2はオン状態に
なって制御信号R1がVssになり、第1のPMOSトラ
ンジスタP1はオン状態になって制御信号R3がVccに
なる。
【0050】このようにセルブロック11iの選択が確
定した後、第1の電源ノードPの電位はVppに昇圧さ
れ、制御信号R3がVppになる。この後、第2の電源ノ
ードQの電位がVccに切り替わるが、第1のNMOSト
ランジスタN1はオフ状態であるので、第1の出力ノー
ドAの電位(制御信号R3)に影響しない。
【0051】上記消去選択時に、ロウサブデコーダ12
Siの入力ノードG1、G2、…、G8にはVppが供給
されており、ロウサブデコーダ12Siが上記制御信号
R1、R2を受けると、トランジスタTPおよびTNが
オフになり、トランジスタNdがオンになる。これによ
り、ワード線WL1、WL2、…、WL8はVssとな
り、これらに接続されているメモリセルのデータが消去
される。
【0052】この場合、ロウサブデコーダ12Siのプ
ルダウン用のNMOSトランジスタNdは、ゲートの印
加電位は従来例のようなVppである必要はなく、本実施
例のようにVccが印加されてもオン状態になる。このよ
うに、プルダウン用のNMOSトランジスタNdは、ゲ
ートにVccレベルの制御信号R2が印加され、ドレイン
には入力ノードG1、G2、…、G8からCMOSトラ
ンスファゲートTGを介してVssレベルが印加され、ソ
ースはVssノードに接続されているので、そのゲート酸
化膜にかかる電界ストレスはVccであり、従来例のVpp
よりも小さくなっている。
【0053】また、ロウメインデコーダ12Miは、消
去時にセルブロック11iを選択しない場合(消去非選
択時)には、ノードSがVcc、ノードSBの電位(制御
信号R2)がVssになる。これにより、第2のNMOS
トランジスタN2はオフ状態になるが、第1のNMOS
トランジスタN1はオン状態になって制御信号R3がV
ssになり、第2のPMOSトランジスタP2はオン状態
になって制御信号R1がVccになる。
【0054】このようにセルブロック11iの選択が確
定した後、第1の電源ノードPの電位はVppに昇圧さ
れ、制御信号R1がVppになる。この後、第2の電源ノ
ードQの電位がVccに切り替わり、第2の電源ノードQ
から第1のNMOSトランジスタN1を介して第1の出
力ノードAを充電する。この時、第1の出力ノードAの
電位(制御信号R3)は、第2の電源ノードQの電位V
ccから第1のNMOSトランジスタN1の閾値分だけ低
下した値(ほぼ3V)になる。
【0055】上記消去非選択時に、ロウサブデコーダ1
2Siが上記制御信号R1、R2、R3を受けると、ト
ランジスタTPおよびTNがオンになり、トランジスタ
Ndがオフになる。これにより、ワード線WL1、WL
2、…、WL8はVppとなり、これらに接続されている
メモリセルには対応するセルブロックのデータは消去さ
れない。
【0056】この場合、ロウサブデコーダ12Siの全
てのCMOSトランスファゲートTGのPMOSトラン
ジスタTPは、その基板領域に前記ラッチ回路73の第
1の電源ノードPと同じ電位(VccあるいはVpp)が供
給されているので、ゲートの印加電位は従来例のような
Vssである必要はなく、本実施例のようにほぼ3Vが印
加されてもオン状態になる。
【0057】このように、上記PMOSトランジスタT
Pは、ゲートにほぼ3Vの制御信号R3が印加され、ソ
ース・ドレインには入力ノードG1、G2、…、G8か
らVppが印加されるので、そのゲート酸化膜にかかる電
界ストレスはVpp−3Vであり、従来例のVppよりも小
さくなっている。
【0058】また、ロウメインデコーダ12Miは、書
込み時には、最初は、ラッチ回路73の第1の電源ノー
ドPにVcc、第2の電源ノードQにVssが印加されてい
るものとする。そして、書込み時にセルブロック11i
を選択する場合(書込み選択時)には、ノードSがVc
c、ノードSB(制御信号R2)がVssになる。これに
より、第2のNMOSトランジスタN2はオフ状態にな
るが、第1のNMOSトランジスタN1はオン状態にな
って制御信号R3がVssになり、第2のPMOSトラン
ジスタP2はオン状態になって制御信号R1がVccにな
る。
【0059】このようにブロックの選択が確定した後、
第1の電源ノードPの電位はVppに昇圧され、制御信号
R1がVppになる。この後、第2の電源ノードQの電位
がVccに切り替わり、第2の電源ノードQから第1のN
MOSトランジスタN1を介して第1の出力ノードAを
充電し、第1の出力ノードAの電位(制御信号R3)が
ほぼ3Vになる。
【0060】上記書込み選択時に、ロウサブデコーダ1
2Siは、例えば選択ワード線WL1に対応する入力ノ
ードG1にVpp、残りの非選択ワード線WL2、…、W
L8に対応する入力ノードG2、…、G8に中間電位の
書込み禁止電圧Vinhが供給されているものとすれ
ば、上記制御信号R1、R2、R3を受けると、トラン
ジスタTPおよびTNがオンになり、トランジスタNd
がオフになる。
【0061】これにより、ワード線WL1はVppとな
り、これに接続されているメモリセルにデータの書込み
が行われ、ワード線WL2、…、WL8はVinhとな
り、これらに接続されているメモリセルにはデータの書
込みが行われない。
【0062】この場合、ロウサブデコーダ12Siにお
いて、入力ノードG1に接続されている一部のCMOS
トランスファゲートTGのPMOSトランジスタTP
は、ゲートにはほぼ3V(従来例のVssとは異なる)の
制御信号R3が印加され、ソース・ドレインには入力ノ
ードG1からVppが印加されるので、そのゲート酸化膜
にかかる電界ストレスはVpp−3Vであり、従来例のV
ppよりも小さくなっている。
【0063】また、ロウメインデコーダ12Miは、書
込み時にセルブロック11iを選択しない場合(書込み
非選択時)には、ノードSがVss、ノードSBの電位
(制御信号R2)がVccになる。これにより、第1のN
MOSトランジスタN1はオフ状態になるが、第2のN
MOSトランジスタN2はオン状態になって制御信号R
1がVssになり、第1のPMOSトランジスタP1はオ
ン状態になって制御信号R3がVccになる。
【0064】このようにセルブロック11iの選択が確
定した後、第1の電源ノードPの電位はVppに昇圧さ
れ、制御信号R3がVppになる。この後、第2の電源ノ
ードQの電位がVccに切り替わるが、第1のNMOSト
ランジスタN1はオフ状態であるので、第1の出力ノー
ドAの電位(制御信号R3)に影響しない。
【0065】上記書込み非選択時に、ロウサブデコーダ
12Siが上記制御信号R1、R2、R3を受けると、
トランジスタTPおよびTNがオフになり、トランジス
タNdがオンになる。これにより、ワード線WL1、W
L2、…、WL8はVssとなり、これらに接続されてい
るメモリセルにはデータの書込みが行われない。
【0066】この場合、ロウサブデコーダ12Siのプ
ルダウン用のNMOSトランジスタNdは、ゲートの印
加電位は従来例のようなVppである必要はなく、本実施
例のようにVccが印加されてもオン状態になる。このよ
うに、プルダウン用のNMOSトランジスタNdは、ゲ
ートにVccレベルの制御信号R2が印加され、ドレイン
には入力ノードG1、G2、…、G8からCMOSトラ
ンスファゲートTGを介してVssレベルが印加され、ソ
ースはVssノードに接続されているので、そのゲート酸
化膜にかかる電界ストレスはVccであり、従来例のVpp
よりも小さくなっている。
【0067】なお、上記実施例において、ロウメインデ
コーダ12MiのノードSの“H”レベル時の電位はV
ccであるので、前述したように消去非選択/書込み選択
時に第2の電源ノードQの電位がVccになった時、制御
信号R3の電位はVccから第1のNMOSトランジスタ
N1の閾値分だけ低下したほぼ3Vになる。この場合、
例えばブートストラップ回路を使用して上記ノードSの
“H”レベル時の電位がVccより高くなるようにすれ
ば、上記消去非選択/書込み選択時の制御信号R3の電
位をVccに設定することが可能になり、この制御信号R
3がゲートに印加されるPMOSトランジスタTPのゲ
ート酸化膜にかかる電界ストレスはVpp−Vccになり、
上記実施例例のVpp−3Vよりもさらに小さくなる。
【0068】図5は、本発明の第2実施例に係るEEP
ROMの一部を示している。このEEPROMは、図2
を参照して前述した本発明の第1実施例のEEPROM
と比べて、消去非選択/書込み選択時にロウメインデコ
ーダから出力する第3の制御信号R3の電位がVccに設
定されるように、ロウメインデコーダ12Miの一部の
構成が変更されており、その他の部分には図2中と同一
符号を付してその説明を省略する。
【0069】また、この第2実施例のEEPROMにお
けるデータ消去/データ書込みの各動作モードにおい
て、ロウメインデコーダ12Miが対応するセルブロッ
ク11iを選択する時/選択しない時におけるロウメイ
ンデコーダ12Miの内部ノードSおよび制御信号R
1、R2、R3の電位の関係を図4中に示している。
【0070】即ち、ロウメインデコーダ12Miは、図
2中に示したロウメインデコーダ12Miの第1のNM
OSトランジスタN1が、ディプリーション型のNMO
SトランジスタDNと基板領域にVccが供給されたエン
ハンスメント型のPMOSトランジスタEPとの直列接
続回路に置換されたものであり、上記NMOSトランジ
スタDNのゲートが前記ノードSに接続され、上記PM
OSトランジスタEPのゲートが前記ノードSBに接続
されている。
【0071】上記ロウメインデコーダ12Miの動作
は、前述した第1実施例におけるロウメインデコーダの
動作と比べて、消去非選択/書込み選択時に第2の電源
ノードQの電位がVccになった時の動作が異なり、その
他は同じであるのでその説明を省略する。即ち、消去非
選択/書込み選択時の最初は、ラッチ回路73の第1の
電源ノードPにVcc、第2の電源ノードQにVssが印加
されているものとすれば、ノードSがVcc、ノードSB
(制御信号R2)がVssになる。これにより、第2のN
MOSトランジスタN2はオフ状態になるが、ディプリ
ーション型のNMOSトランジスタDNとエンハンスメ
ント型のPMOSトランジスタEPはそれぞれオン状態
になり、第1の出力ノードAの電位(制御信号R3)は
PMOSトランジスタEPの閾値で決まる値(ほぼ1
V)になり、第2のPMOSトランジスタP2はオン状
態になって制御信号R1がVccになる。
【0072】このようにセルブロック11iの選択が確
定した後、第1の電源ノードPの電位はVppに昇圧さ
れ、制御信号R1がVppになる。この後、第2の電源ノ
ードQの電位がVccに切り替わり、第2の電源ノードQ
からエンハンスメント型のPMOSトランジスタEPお
よびディプリーション型のNMOSトランジスタDNを
介して第1の出力ノードAを充電し、第1の出力ノード
Aの電位(制御信号R3)がVccになる。
【0073】上記消去非選択/書込み選択時に、ロウサ
ブデコーダ12Siは、上記制御信号R1、R2、R3
を受けると、トランジスタTPおよびTNがオンにな
り、トランジスタNdがオフになる。この場合、ゲート
にVccの制御信号R3が印加されるPMOSトランジス
タTPは、ソース・ドレインに入力ノードからVppが印
加されるので、そのゲート酸化膜にかかる電界ストレス
はVpp−Vccであり、上記第1実施例のVpp−3Vより
もさらに小さくなる。
【0074】なお、本発明は、上記実施例のNAND型
EEPROMに限らず、NOR型EEPROMにも適用
でき、また、メモリセルのデータ消去に際して制御ゲー
トに接地電位を印加する方式あるいは負電圧のいずれを
印加する方式など任意の消去方式を持つEEPROMに
適用できる。
【0075】
【発明の効果】上述したように本発明の不揮発性半導体
メモリによれば、書込み時や消去時にロウサブデコーダ
内の特定のトランジスタのゲート絶縁膜に多大な電界ス
トレスを受けることを防止でき、その信頼性の低下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のNAND型EEPROM
の全体の構成を概略的に示すブロック図。
【図2】図1中のロウメインデコーダ、ロウサブデコー
ダおよびセルブロックの1組の一例を示す回路図。
【図3】図2中のロウメインデコーダにおけるラッチ回
路の第1の電源ノードPの印加電位および第2の電源ノ
ードQの印加電位の波形例を示す図。
【図4】図2中の回路の動作例におけるロウメインデコ
ーダの内部ノードSおよび複数の制御信号R1、R2、
R3の電位の関係を示す図。
【図5】本発明の第2実施例のEEPROMにおけるロ
ウメインデコーダ、ロウサブデコーダおよびセルブロッ
クの1組の一例を示す回路図。
【図6】ブロック単位で独立に読み出し・書込み・消去
を行うEEPROMの一例としてNANDセル型EEP
ROMの一部を示すブロック図。
【図7】図6中のロウメインデコーダ、ロウサブデコー
ダおよびセルブロックの1組の一部を示す回路図。
【図8】図7中のメモリセルに対するデータの読み出し
・書込み・消去動作時における印加する電圧の一覧表を
示す図。
【符号の説明】
11…メモリセルアレイ、11i…セルブロック、12…ロ
ウデコーダ、12Mi…ロウメインデコーダ、12Si
…ロウサブデコーダ、G1、G2、…、G8…入力ノー
ド、TG…CMOSトランスファゲート、TP…PMO
Sトランジスタ、TN、Nd…NMOSトランジスタ、
NAC…NAND型セル、WL1〜WL8…ワード線、
M1 〜M8 …不揮発性のメモリセル、Q1 、Q2 …選択
トランジスタ、BLi…ビット線、CS…共通ソース
線、SL1 、SL2 …選択線、70…ナンドゲート、7
1…第1のインバータ回路、72…第2のインバータ回
路、73…ラッチ回路、P…ラッチ回路の第1の電源ノ
ード、Q…ラッチ回路の第2の電源ノード。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ電気的に書込み・消去可能な不
    揮発性メモリセルのアレイを有する複数のセルブロック
    と、 上記複数のセルブロックに対応して設けられ、ロウアド
    レス信号をデコードし、読み出し/書き込み/消去の各
    動作モードおよび対応するセルブロックの選択/非選択
    に応じて電位が設定される複数の制御信号を出力する複
    数のロウメインデコーダと、 上記複数のロウメインデコーダに対応して設けられ、対
    応するロウメインデコーダから与えられる制御信号に応
    じて対応するセルブロックの不揮発性メモリセルに対す
    るデータの読み出し・書込み・消去を制御する複数のロ
    ウサブデコーダとを具備し、 前記ロウサブデコーダは、読み出し/書き込み/消去の
    各動作モードおよび対応するセルブロックのメモリセル
    の制御ゲートに接続されているワード線の選択/非選択
    に応じて所定の電圧が供給される入力ノードと、 この入力ノードと対応するワード線の一端との間に挿入
    接続されたPMOSトランジスタと、 上記ワード線の一端と接地ノードとの間に接続されたプ
    ルダウン用のNMOSトランジスタとを有し、 前記ロウメインデコーダは、対応するロウサブデコーダ
    における前記PMOSトランジスタのゲートとプルダウ
    ン用ののNMOSトランジスタのゲートとに別々の制御
    信号を供給することを特徴とする不揮発性半導体メモ
    リ。
  2. 【請求項2】 それぞれ電気的に書込み・消去可能な不
    揮発性メモリセルのアレイを有する複数のセルブロック
    と、 上記複数のセルブロックに対応して設けられ、ロウアド
    レス信号をデコードし、読み出し/書き込み/消去の各
    動作モードおよび対応するセルブロックの選択/非選択
    に応じて電位が設定される複数の制御信号を出力する複
    数のロウメインデコーダと、 上記複数のロウメインデコーダに対応して設けられ、対
    応するロウメインデコーダから与えられる制御信号に応
    じて対応するセルブロックの不揮発性メモリセルに対す
    るデータの読み出し・書込み・消去を制御する複数のロ
    ウサブデコーダとを具備し、 前記ロウメインデコーダは、前記複数の制御信号として
    第1乃至第3の制御信号を出力し、対応するセルブロッ
    クの消去選択時/書込み非選択時には、上記第1の制御
    信号の電位を第1の電位、前記第2の制御信号の電位を
    電源電位、前記第3の制御信号の電位を電源電位より高
    い第2の電位に設定し、対応するセルブロックの消去非
    選択時/書込み選択時には前記第1の制御信号の電位を
    第2の電位、前記第2の制御信号の電位を前記第1の電
    位、前記第3の制御信号の電位を前記電源電位あるいは
    これより低い第3の電位に設定する回路を有し、 前記ロウサブデコーダは、読み出し/書き込み/消去の
    各動作モードおよび対応するセルブロックのメモリセル
    の制御ゲートに接続されているワード線の選択/非選択
    に応じて所定の電圧が供給される入力ノードと、 この入力ノードと対応するワード線の一端との間に挿入
    接続され、PMOSトランジスタとNMOSトランジス
    タとが並列に接続されたCMOSトランスファゲート
    と、 上記ワード線の一端と接地ノードとの間に接続されたプ
    ルダウン用のNMOSトランジスタとを有し、 上記CMOSトランスファゲートのPMOSトランジス
    タのゲートには前記第3の制御信号が印加され、前記プ
    ルダウン用のNMOSトランジスタのゲートには前記第
    2の制御信号が印加され、前記CMOSトランスファゲ
    ートのNMOSトランジスタのゲートには前記第1の制
    御信号が印加されることを特徴とする不揮発性半導体メ
    モリ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の不揮発性半導体メモリに
    おいて、 前記ロウメインデコーダは、ロウアドレス信号をデコー
    ドするナンドゲートと、 このナンドゲートの出力を反転させる第1のインバータ
    回路と、 この第1のインバータ回路の出力を反転させ、前記第2
    の制御信号を出力する第2のインバータ回路と、 上記2個のインバータ回路の出力をラッチするラッチ回
    路とからなり、 上記ラッチ回路は、第1の電源ノードと第2の電源ノー
    ドとの間に直列に接続された第1のPMOSトランジス
    タおよび第1のNMOSトランジスタと、 上記第1の電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続
    された第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMO
    Sトランジスタとからなり、 前記第1のNMOSトランジスタのゲートに前記第1の
    インバータ回路の出力が入力し、前記第2のNMOSト
    ランジスタのゲートに前記第2のインバータ回路の出力
    が入力し、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1
    のNMOSトランジスタの直列接続点は前記第2のPM
    OSトランジスタのゲートに接続されると共に前記第3
    の制御信号が取り出され、前記第2のPMOSトランジ
    スタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続点は
    前記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続される
    と共に前記第1の制御信号が取り出され、前記第1の電
    源ノードには電源電圧またはこれより高い電圧が切換え
    供給され、前記第2の電源ノードには上記電源電圧また
    は接地電位が切換え供給されることを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の不揮発性半導体メモリに
    おいて、 前記ロウメインデコーダは、ロウアドレス信号をデコー
    ドするナンドゲートと、 このナンドゲートの出力を反転させる第1のインバータ
    回路と、 この第1のインバータ回路の出力を反転させ、前記第2
    の制御信号を出力する第2のインバータ回路と、 上記2個のインバータ回路の出力をラッチするラッチ回
    路とからなり、 上記ラッチ回路は、第1の電源ノードと第2の電源ノー
    ドとの間に直列に接続された第1のPMOSトランジス
    タ、ディプリーション型の第1のNMOSトランジスタ
    および基板領域に電源電位が供給された第3のPMOS
    トランジスタと、上記第1の電源ノードと接地ノードと
    の間に直列に接続された第2のPMOSトランジスタお
    よびエンハンスメント型の第2のNMOSトランジスタ
    とからなり、前記第1のNMOSトランジスタのゲート
    に前記第1のインバータ回路の出力が入力し、前記第2
    のNMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のPM
    OSトランジスタのゲートに前記第2のインバータ回路
    の出力が入力し、 前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOS
    トランジスタの直列接続点は前記第2のPMOSトラン
    ジスタのゲートに接続されると共に前記第3の制御信号
    が取り出され、前記第2のPMOSトランジスタおよび
    第2のNMOSトランジスタの直列接続点は前記第1の
    PMOSトランジスタのゲートに接続されると共に前記
    第1の制御信号が取り出され、前記第1の電源ノードに
    は電源電圧またはこれより高い電圧が切換え供給され、
    前記第2の電源ノードには上記電源電圧または接地電位
    が切換え供給されることを特徴とする不揮発性半導体メ
    モリ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の不揮発性半導体
    メモリにおいて、 前記ロウメインデコーダは、対応するセルブロックの消
    去選択時あるいは書込み選択時には、前記第1の電源ノ
    ードに電源電圧が供給されると共に前記第2の電源ノー
    ドには接地電位が供給され、この後に前記第1の電源ノ
    ードが電源電圧からこれより高い電圧に切換えられ、こ
    の後に前記第2の電源ノードが接地電位から電源電圧に
    切換えられることを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
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US6198685B1 (en) 1999-03-02 2001-03-06 Nec Corporation Word-line driving circuit and semiconductor memory device
JP2006114139A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2007081880A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Seiko Epson Corp トランスファーゲート回路並びにそれを用いた集積回路装置及び電子機器

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