JP3360866B2 - カラーフィルタ用感光性樹脂組成物 - Google Patents

カラーフィルタ用感光性樹脂組成物

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JP3360866B2
JP3360866B2 JP7380093A JP7380093A JP3360866B2 JP 3360866 B2 JP3360866 B2 JP 3360866B2 JP 7380093 A JP7380093 A JP 7380093A JP 7380093 A JP7380093 A JP 7380093A JP 3360866 B2 JP3360866 B2 JP 3360866B2
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喜代司 内河
博司 駒野
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、新規なカラーフィルタ
用感光性樹脂組成物に関し、特に、高解像度の液晶表示
装置のカラーフィルタ作成に用いる感光性樹脂組成物に
関する。 【0002】 【従来の技術】カラー液晶表示装置等のカラーフィルタ
は、カラーフィルタ用顔料を感光性樹脂組成物に分散さ
せ、これを基板上に塗布、乾燥して感光性樹脂層を形成
し、この感光性樹脂層をパターンマスクを介して露光、
現像することにより製造されている。しかしながら従来
のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物は顔料の分散性が
悪いという難点があった。そのため、上記方法を用いて
カラーフィルタを製造した場合、基板全面にわたって均
一な色相を有するものは得られなかった。また、このよ
うな感光性樹脂組成物は経時安定性が悪く、数時間〜1
日程度放置しておくと、顔料の分散が不均一となり使用
できなくなる問題もあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のカラ
ーフィルタ用感光性樹脂組成物が有していた上記問題点
を解決するためになされたものであり、その目的は、感
光性樹脂固形分の溶解性及び顔料の分散性が共に良好で
経時安定性に優れ、均一な色相を有するカラーフィルタ
の形成が可能であり、特に高解像度の液晶表示装置等の
カラーフィルタの製造に好適な感光性樹脂組成物を提供
することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は高分子結合剤、炭素−炭素二重結合を有す
る光重合性化合物、光重合開始剤、顔料、及び溶剤を含
有してなるカラーフィルタ用感光性樹脂組成物に関する
ものであり、前記溶剤として3−メトキシブチルアセテ
トを用い、且つこの溶剤は感光性樹脂固形分100重
量部に対して50〜500重量部の範囲とする。 【0005】本発明者らは、上述の従来技術の問題点を
解決すべく鋭意検討した結果、前記特定の溶剤を使用す
ることにより、感光性樹脂固形分の溶解性及び顔料の分
散性が著しく向上し、均一な色相を有するカラーフィル
タの形成が可能となることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。 【0006】本発明のカラーフィルタ用感光性樹脂組成
物に使用する溶剤は前記の通りアルコキシブチルアセテ
ートもしくはアルコキシペンチルアセテート、あるいは
両者の混合物である。これらの溶剤は、感光性樹脂中の
固形分に対して高い溶解性を有する。また、顔料粒子に
対しては良好な分散媒として作用するため、顔料の均一
な分散および感光性樹脂組成物の良好な経時安定性を達
成することができる。 【0007】上記アルコキシブチルアセテートの具体的
な例としては、2−メトキシブチルアセテート、3−メ
トキシブチルアセテート、4−メトキシブチルアセテー
ト、2−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−
メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−エチル−
3−メトキシブチルアセテート、2−エトキシブチルア
セテート、4−エトキシブチルアセテート、4−プロポ
キシブチルアセテート等が挙げられる。 【0008】また、アルコキシペンチルアセテートの具
体的な例としては、2−メトキシペンチルアセテート、
3−メトキシペンチルアセテート、4−メトキシペンチ
ルアセテート、2−メチル−3−メトキシペンチルアセ
テート、3−メチル−3−メトキシペンチルアセテー
ト、3−メチル−4−メトキシペンチルアセテート、4
−メチル−4−メトキシペンチルアセテート等を挙げる
ことができる。 【0009】上記各溶剤の中でも、3−メトキシブチル
アセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテー
トは、特に感光性樹脂固形分の溶解性、顔料の分散性に
優れているため使用に最適である。 【0010】本発明のカラーフィルタ用感光性樹脂組成
物は、前記溶剤を従来公知の感光性樹脂組成物の溶剤成
分として使用することによって調製される。前記溶剤は
感光性樹脂固形分100重量部に対して50〜500重
量部の範囲とすることが好ましい。 【0011】本発明で好ましく使用することのできる高
分子結合剤の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸エチル、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、N−ブチルアクリ
レート、N−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリ
レート、イソブチルメタクリレート、ベンジルアクリレ
ート、ベンジルメタクリレート、フェノキシアクリレー
ト、フェノキシメタクリレート、イソボルニルアクリレ
ート、イソボルニルメタクリレート、スチレン、アクリ
ルアミド、アクリロニトリル等を2種以上組合わせた共
重合体が挙げられる。 【0012】架橋効率を高めるため、上記高分子結合剤
の分子中にアクリロイル基やメタクリロイル基をさらに
導入することも効果的である。また、感光性樹脂組成物
をアルカリ現像可能とするためには、上記アクリル酸又
はメタクリル酸を、共重合成分中に5〜40重量%程度
含有させることが好ましい。 【0013】上記高分子結合剤は、感光性樹脂固形分中
に10〜60重量%含有されることが好ましい。この割
合が10重量%未満では、塗布後に乾燥を行っても乾燥
した感光性樹脂層を得られないことがあり、また、硬化
後の樹脂の強度も十分でない。一方、60重量%以上含
有されると現像性が低下することがある。 【0014】本発明に用いられる炭素−炭素二重結合を
有する光重合性化合物の例としては、メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、エチレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメ
タクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、
プロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、テトラメチロールプロパンテトラ
アクリレート、テトラメチロールプロパンテトラメタク
リレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリトリトールトリメタクリレート、ペンタエリト
リトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールテ
トラメタクリレート、ジペンタエリトリトールペンタア
クリレート、ジペンタエリトリトールペンタメタクリレ
ート、ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート、ジ
ペンタエリトリトールヘキサメタクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、カルドエポキシジアクリ
レート等が挙げられる。 【0015】上記光重合性化合物は、感光性樹脂固形分
中に15〜70重量%含まれることが好ましい。この配
合割合が15重量%未満では、光硬化不良を起こし十分
な耐熱性、耐薬品性を得ることが困難になることがあ
る。また70重量%以上では塗膜性が悪くなることがあ
る。 【0016】本発明に用いられる光重合開始剤としては
従来公知のものが全て使用可能である。具体的な例を挙
げると、ベンゾフェノン、4、4’−ビス(ジメチルア
ミノ)ベンゾフェノン、3,3−ジメチル−4−メトキ
シ−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、アント
ラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアン
トラキノン、tert−ブチルアントラキノン等のアン
トラキノン誘導体、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピル
エーテルなどのベンゾインアルキルエーテル誘導体、ア
セトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノンなどの
アセトフェノン誘導体、2−クロロチオキサントン、ジ
エチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、
ジイソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン誘
導体、アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピオフェノン、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピオフェノン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プ
ロパノンなどのアセトフェノン誘導体、ミヒラーズケト
ン、ベンジル、2,4,6−(トリハロメチル)トリア
ジン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾリル二量体、9−フェニルアクリジン、1,
7−ビス(9−アクリジニル)ヘプタン、1,5−ビス
(9−アクリジニル)ペンタン、1,3−ビス(9−ア
クリジニル)プロパン、ジメチルベンジルケタール、ト
リメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ト
リブロモメチルフェニルスルホン、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタン−1−オン等がある。 【0017】上記光重合開始剤は、その1種または2種
以上を感光性樹脂固形分中に0.1〜40重量%の範囲
で含有することが好ましい。 【0018】本発明に使用するに好適な顔料としては、
例えば特開昭60−237403号公報あるいは特開平
4−310901号公報に記載された下記のものを挙げ
ることができる。すなわちこれらをカラーインデックス
(C.I.)ナンバーで表示すると、黄色顔料としては
C.I.20,C.I.24,C.I.83,C.I.86,
C.I.93,C.I.109,C.I.110,C.I.11
7,C.I.125,C.I.137,C.I.138,C.
I.147,C.I.148,C.I.153,C.I.15
4,C.I.166,C.I.168等が挙げられる。 【0019】また橙色顔料としてはC.I.36,C.
I.43,C.I.51,C.I.55,C.I.59,C.
I.61等、赤色顔料としてはC.I.9,C.I.9
7,C.I.122,C.I.123,C.I.149,C.
I.168,C.I.177,C.I.180,C.I.19
2,C.I.215,C.I.216,C.I.217,C.
I.220,C.I.223,C.I.224,C.I.22
6,C.I.227,C.I.228,C.I.240等が挙
げられる。 【0020】さらに紫色顔料としてはC.I.19,
C.I.23,C.I.29,C.I.30,C.I.37,
C.I.40,C.I.50等、青色顔料としてはC.I.
15,C.I.15:6,C.I.22,C.I.60,C.
I.64等、緑色顔料としてはC.I.7,C.I.36
等、茶色顔料としてはC.I.23,C.I.25,C.
I.26等が挙げられる。 【0021】上記各顔料は透明性が高く、しかも耐熱
性、耐候性および耐薬品性に優れている。これらの顔料
の他、マトリックス等の遮光膜を形成する場合には、カ
ーボンブラック、チタンブラック、酸化クロム、酸化
鉄、アニリンブラック、ペリレン系顔料等の使用が可能
である。 【0022】前記顔料は、感光性樹脂固形分中に15〜
75重量%の範囲で含有することが好ましい。この範囲
が15重量%未満でカラーフィルタを形成すると、発色
波長以外の光を十分に遮光することができないことがあ
り、また75重量%を超えると感光性成分の量が相対的
に減少するため、パターンを形成することができないこ
とがある。 【0023】本発明においては、本発明に係る前記アル
コキシブチルアセテート、アルコキシペンチルアセテー
ト溶剤に加えて、さらに従来公知の溶剤を併用すること
ができる。併用するに好適な溶剤の例としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、アセト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキ
サノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等が挙
げられる。 【0024】上記併用可能な溶剤の添加量は、本発明に
係る前記溶剤100重量部に対して多くとも500重量
部程度までであり、それ以上の添加は顔料の分散性が悪
くなるため好ましくない。 【0025】本発明の感光性樹脂組成物を用いたカラー
フィルタの製造は、例えば次のような工程で行うことが
できる。 1)カラーフィルタ用感光性樹脂組成物の調製 高分子結合剤、炭素−炭素二重結合を有する光重合性化
合物、光重合開始剤、顔料、溶剤、及び必要に応じて染
料、分散助剤、消泡剤等を加えて3本ロールミル、ボー
ルミル、サンドミル等でよく分散、混練する。 【0026】2)基板への感光性樹脂組成物の塗布 ガラス製等の基板をあらかじめ洗浄して表面を清浄にし
ておき、この基板へ感光性樹脂組成物を塗布する。この
とき、基板と感光性樹脂組成物との密着性を向上させる
ために、感光性樹脂組成物中にシランカップリング剤を
添加しておくか、または基板をシランカップリング剤で
前処理しておいてもよい。 【0027】感光性樹脂組成物を基板上に塗布するに
は、ロールコーター、リバースコーター、バーコーター
等の接触転写型塗布装置や、スピンナー、カーテンフロ
ーコータ等の非接触型塗布装置が用いられる。また、形
成する感光性樹脂層が厚膜の場合には複数回塗布する
か、あるいは前記塗布装置の数種を併用して用いてもよ
い。こうして感光性樹脂組成物を塗布した後、室温にて
数時間〜数日放置するか、あるいは温風ヒーター、赤外
線ヒーター中に数十分〜数時間入れて溶剤を除去し、塗
布膜厚1〜100μm程度に調整して感光性樹脂層を完
成する。 【0028】3)露光処理 上記感光性樹脂層をネガマスクを介して露光する。この
露光に用いる活性エネルギー線としては紫外線、エキシ
マレーザー光、エックス線、ガンマ線、電子線が好適で
ある。露光時の照射エネルギー線量は、使用した感光性
樹脂組成物の種類に応じて若干変わるが50〜2000
mJ/cm2程度が好ましい。 【0029】4)現像処理、カラーフィルタの完成 露光後、現像液を用いて浸漬法、スプレー法等により現
像を行い、カラーフィルタを完成する。この現像液とし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等の有機系のものや、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア、
4級アンモニウム塩等の水溶液を使用することができ
る。 【0030】 【作用】本発明のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物に
使用するアルコキシブチルアセテートもしくはアルコキ
シペンチルアセテート、あるいは両者の混合物である溶
剤は、感光性樹脂中の固形分に対して高い溶解性を有
し、また、顔料粒子に対しては良好な分散媒として作用
する。 【0031】 【実施例】以下に本発明に基づく実施例及び比較例を示
す。実施例1 下記に示す組成のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物
を、3本ロールミルを用いて2時間分散、混練した。感光性樹脂組成 高分子結合剤 メタクリル酸/メタクリル酸メチル共重合体 (25/75重量%比、重量平均分子量約25000) 15重量部 光重合性化合物 トリメチロールプロパントリアクリレート 9 〃 光重合開始剤 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル) −ブタン−1−オン(チバガイギー社製:IRGACURE 369) 2 〃 ジエチルチオキサントン 2 〃 顔料 クロモフタルイエローA2R(チバガイギー社製) 20 〃 溶剤 3−メトキシブチルアセテート 55 〃 【0032】こうして得られたカラーフィルタ用感光性
樹脂組成物を、厚さ3mmの清浄な表面を有するガラス
基板上に、リバースコーター(大日本スクリーン社製:
ラウンドコーター)を用いて乾燥膜厚2μmとなるよう
に塗布し、80℃で1分間乾燥させて感光性樹脂層を形
成した。その後、この感光性樹脂層に100mJ/cm
2の紫外線を全面照射して露光したのち、炭酸ナトリウ
ム0.5%水溶液で25℃、60秒間スプレー現像して
黄色カラーフィルタを作成した。 【0033】上記カラーフィルタの基板側から3波長蛍
光管の光を照射し、目視で検査したところ、色ムラ等の
ない色相の均一な黄色カラーフィルタ層が形成されたこ
とが分った。また、同様の方法によってガラス基板上に
形成した感光性樹脂層に、20μmライン/80μmス
ペースを再現するようなマスクを介して露光、現像を行
ったところ、露光部にカケ、ハガレ等がなく、未露光部
には残渣のない良好なパターンを得ることができた。さ
らに、この感光性樹脂組成物を3か月間放置した後、上
記と同様の方法でカラーフィルタを作成したところ、同
じく色相の均一な黄色カラーフィルタ層を得ることがで
き、経時安定性も優秀であった。 【0034】実施例2 下記に示す組成のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物
を、3本ロールミルを用いて2時間分散、混練した。感光性樹脂組成 高分子結合剤 メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (25/75重量%比、重量平均分子量約30000) 15重量部 光重合性化合物 ペンタエリトリトールテトラアクリレート 9 〃 光重合開始剤 2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ −1−プロパノン(チバガイギー社製:IRGACURE 907) 2 〃 ジエチルチオキサントン 2 〃 2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体 0.5 〃 顔料 クロモフタルレッドA2B(チバガイギー社製) 20 〃 溶剤 3−メトキシブチルアセテート 45 〃 エチレングリコールモノメチルエーテル 10 〃 【0035】こうして得られたカラーフィルタ用感光性
樹脂組成物を、厚さ3mmの清浄な表面を有するガラス
基板上に、スピンコーター(東京応化工業社製:TR2
5000)を用いて乾燥膜厚2μmとなるように塗布
し、実施例1と同様にして赤色カラーフィルタを作成し
た。 【0036】上記カラーフィルタを実施例1と同様に目
視で検査したところ、色相の均一な赤色カラーフィルタ
層が形成されていた。また、実施例1と同様にして20
μmライン/80μmスペースを再現するようなマスク
を介して露光、現像したが露光部にカケ、ハガレ等はみ
られず、未露光部にも残渣のない良好なパターンが得ら
れていた。さらに、この感光性樹脂組成物を3か月間放
置した後、上記と同様の方法でカラーフィルタを作成し
たところ、同じく色相の均一な赤色カラーフィルタ層を
得ることができ、経時安定性も優秀であった。 【0037】実施例3 下記に示す組成のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物
を、3本ロールミルを用いて2時間分散、混練した。感光性樹脂組成 高分子結合剤 メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (25/75重量%比、重量平均分子量約30000) 15重量部 光重合性化合物 ペンタエリトリトールテトラアクリレート 9 〃 光重合開始剤 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンとトリメ チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドの50%/50%混合物 (チバガイギー社製:DAROCUR 4265) 4 〃 顔料 リオノールグリーン2Y−301(東洋インキ製造社製) 20 〃 溶剤 3−メチル−3−メトキシブチルアセテート 45 〃 エチレングリコールモノメチルエーテル 10 〃 【0038】こうして得られたカラーフィルタ用感光性
樹脂組成物を実施例1と同様にして塗布、乾燥、露光、
現像したが色ムラ等のない優れた緑色カラーフィルタ層
が得られた。また、実施例1と同様にして20μmライ
ン/80μmスペースを再現するようなマスクを介して
露光、現像したが露光部にカケ、ハガレ等みられず、未
露光部にも残渣のない良好なパターンが得られた。さら
に、この感光性樹脂組成物を3か月間放置した後、上記
と同様の方法でカラーフィルタを作成したところ、同じ
く色相の均一な緑色カラーフィルタ層を得ることがで
き、経時安定性も優秀であった。 【0039】実施例4 下記に示す組成のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物
を、3本ロールミルを用いて2時間分散、混練した。感光性樹脂組成 高分子結合剤 メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体 (25/75重量%比、重量平均分子量約30000) 15重量部 光重合性化合物 ペンタエリトリトールテトラアクリレート 9 〃 光重合開始剤 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル) −ブタン−1−オン(チバガイギー社製:IRGACURE 369) 4 〃 ジエチルチオキサントン 3 〃 顔料 クロモフタルイエローA2R 6 〃 N,N’−ビス−(2−フェニルエチル)ペリレン −3,4,9,10−ビス−(ジカルボキシイミド) 7 〃 カーボンブラック 7 〃 溶剤 3−メトキシブチルアセテート 55 〃 【0040】こうして得られたカラーフィルタ用感光性
樹脂組成物を実施例1と同様にして塗布、乾燥後、20
0mJ/cm2の紫外線を全面照射して露光、現像した
が色ムラ等のない優れた黒色カラーフィルタ層が得られ
た。また、実施例1と同様にして20μmライン/80
μmスペースを再現するようなマスクを介して200m
J/cm2の紫外線で露光、現像したが露光部にカケ、
ハガレ等みられず、未露光部にも残渣のない良好なパタ
ーンが得られた。さらに、この感光性樹脂組成物を5か
月間放置した後、上記と同様の方法でカラーフィルタを
作成したところ、同じく色相の均一な黒色カラーフィル
タ層を得ることができ、経時安定性も優秀であった。 【0041】比較例1 実施例1の3−メトキシブチルアセテート55重量部に
代えて、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート45重量部を使用した以外はすべて実施例1と同様
にして、カラーフィルタ用感光性樹脂組成物を調製し、
塗布、乾燥、露光、現像を行った。しかし、顔料の分散
性が悪く、得られた黄色カラーフィルタ層の色相にムラ
が生じていた。 【0042】比較例2 実施例2の3−メトキシブチルアセテート45重量部に
代えて、シクロヘキサノン45重量部を使用した以外は
すべて実施例2と同様にして、カラーフィルタ用感光性
樹脂組成物を調製し、塗布、乾燥、露光、現像を行っ
た。しかし、顔料の分散性が悪いため、得られた赤色カ
ラーフィルタ層の色相にムラが生じており、また、スポ
ット状に光が透過している部分もあった。 【0043】 【発明の効果】以上に説明した如く、本発明の感光性樹
脂組成物は溶剤として3−メトキシブチルアセテートが
用いられ、且つこの溶剤は感光性樹脂固形分100重量
部に対して50〜500重量部の範囲とされるため、感
光性樹脂固形分の溶解性、顔料成分の分散性がともに良
好となり経時安定性も優秀である。従って、この感光性
樹脂組成物を用いて製造したカラーフィルタは均一な色
相を有するため、カラー液晶表示装置等の高解像度を要
するカラーフィルタとして好適に使用できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−804(JP,A) 特開 平4−212161(JP,A) 特開 平3−149267(JP,A) 特開 平4−116558(JP,A) 特開 平4−280248(JP,A) 特開 昭63−265238(JP,A) 特開 昭63−285537(JP,A) 特開 平6−3521(JP,A) 特開 平5−61196(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 高分子結合剤、炭素−炭素二重結合を有
    する光重合性化合物、光重合開始剤、顔料、及び溶剤を
    含有してなるカラーフィルタ用感光性樹脂組成物におい
    て、前記溶剤として3−メトキシブチルアセテートを
    い、且つこの溶剤は感光性樹脂固形分100重量部に対
    して50〜500重量部の範囲とすることを特徴とする
    カラーフィルタ用感光性樹脂組成物。
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