JPH08295820A - カラーフィルター用顔料分散液 - Google Patents

カラーフィルター用顔料分散液

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JPH08295820A
JPH08295820A JP10100695A JP10100695A JPH08295820A JP H08295820 A JPH08295820 A JP H08295820A JP 10100695 A JP10100695 A JP 10100695A JP 10100695 A JP10100695 A JP 10100695A JP H08295820 A JPH08295820 A JP H08295820A
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pigment
blue
color filter
pigment dispersion
anthraquinone
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JP10100695A
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Tetsuro Yamaguchi
哲朗 山口
Kazuya Yamaguchi
一也 山口
Michiro Morishita
倫朗 森下
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分光特性が高く、コントラストが良好で、高
精細な青色画素画像を形成することができるカラーフィ
ルター用顔料分散液を提供する。 【構成】 青色顔料及びアントラキノン系顔料を含有す
るカラーフィルター用顔料分散液。 【効果】 青色顔料にアントラキノン系顔料を併用添加
することにより、青色顔料本来の優れた分光特性を妨げ
ることなく、コントラストが良好で、高精細な青色画素
画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビ、液晶表
示素子、カメラ等に使用される光学的カラーフィルター
の製造に使用されるカラーフィルター用顔料分散液に関
する。詳しくはコントラストが改善された青色画素画像
形成用のカラーフィルター用顔料分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは、通常、ブラックマ
トリックスを設けたガラス、プラスチックシート等の透
明基板の表面に、赤、緑、青の3種の異なる色相によ
り、10〜50μm幅のストライプ状、モザイク状等の
色パターンを数μmの精度で形成して製造されている。
【0003】この赤、緑、青の3種の色パターンは、通
常、色材料(顔料)を含有する光重合性組成物を透明基
板上に塗布して画像露光した後現像し、必要に応じて熱
硬化する工程を繰り返すことにより形成されている。
【0004】従来、3種の色材料のうち、青色の色材料
としては、青色顔料を主体とし、少量のジオキサジン系
の紫色顔料を併用添加したものが一般的である。ここで
用いられる代表的なジオキサジン系の紫色顔料として
は、C.I.(カラーインデックス)ピグメントバイオ
レット23等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、青色顔料に併
用添加されるC.I.ピグメントバイオレット23等の
ジオキサジン系の紫色顔料は、青色顔料に比べて分散性
が劣るため、このような紫色顔料を併用添加した従来の
光重合性組成物では、紫色顔料により青色顔料本来の優
れた分光特性が妨げられるという問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、分光
特性が高く、コントラストが良好で、高精細な青色画素
画像を形成することができるカラーフィルター用顔料分
散液を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のカラーフィル
ター用顔料分散液は、青色顔料及びアントラキノン系顔
料を含有することを特徴とする。
【0008】請求項2のカラーフィルター用顔料分散液
は、請求項1の分散液において、アントラキノン系顔料
が下記構造式(I)で示される顔料であることを特徴と
する。
【0009】
【化2】
【0010】請求項3のカラーフィルター用顔料分散液
は、請求項1又は2の分散液において、エチレン性化合
物、光重合開始系及び有機高分子物質を含有することを
特徴とする。
【0011】即ち、本発明者らは上記目的のために鋭意
検討した結果、通常の青色顔料に特定の顔料を併用する
ことで優れた効果が得られることを見出し、本発明に到
達した。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明に使用される青色顔料としては、通
常のカラーフィルター製造において使用される青色顔料
を使用することができる。例えば、C.I.ピグメント
ブルー15,15:1〜6,22等を使用することがで
きる。
【0014】このような青色顔料と併用するアントラキ
ノン系顔料としては、紫色系であれば良いが、例えば、
前記構造式(I)で示されるもの、とりわけ、前記構造
式(I)においてX,X’が共に水素原子のC.I.ピ
グメントブルー60が好ましい。
【0015】本発明において、青色顔料とアントラキノ
ン系顔料との特に好ましい組合せとしては、C.I.ピ
グメントブルー15:6とC.I.ピグメントブルー6
0との組合せが挙げられる。
【0016】また、青色顔料とアントラキノン系顔料の
使用割合は重量比で青色顔料:アントラキノン系顔料=
1:1〜10:1の範囲が好ましく、更に好ましくは
2:1〜6:1の範囲である。この範囲よりも青色顔料
が少なくアントラキノン系顔料が多いと赤味が強すぎ、
濁度が悪化する。逆に青色顔料が多くアントラキノン系
顔料が少ないと青みが強すぎる。いずれの場合も、色相
の再現範囲が狭くなる。
【0017】本発明のカラーフィルター用顔料分散液
は、上記顔料以外に、好ましくはエチレン性化合物、即
ち、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物、光重合
開始系及び有機高分子物質等を含む光重合性組成物と溶
剤とで構成される。
【0018】エチレン性化合物としては、後述の光重合
開始系により重合可能なものであれば良く、特に制限は
ないが、特に好ましいものとして、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル
アクリレート等の多官能アクリル化合物が挙げられる。
【0019】光重合開始系は、使用する光源により適宜
選択することができるが、好ましいものとして、ミヒラ
ーズケトン等のベンゾフェノン系、ビイミダゾール系、
チタノセン系化合物が挙げられる。
【0020】有機高分子物質は、相溶性、皮膜形成性、
現像性、接着性を向上させる結合剤としての機能を奏す
るものであり、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、(メタ)アクリル酸を含む共重合体や、ベンジル
(メタ)アクリレートが挙げられる。なお、本明細書に
おいて、「(メタ)アクリル」とは「アクリル又はメタ
クリル」を示す。「(メタ)アクリレート」についても
同様である。
【0021】溶剤としては上記成分を溶解させるものが
好ましく、例えば、プロピレングリコール−1−モノメ
チルエーテル−2−アセテート(以下「PGMEA」と
略記する。)、エチルセロソルブアセテート、シクロヘ
キサノン等が特に好ましい。
【0022】本発明のカラーフィルター用顔料分散液に
おいて、以上の各成分の配合量は、通常、下記の範囲と
する。
【0023】 顔料:3〜20重量%、好ましくは5〜10重量% エチレン性化合物:0.5〜20重量%、好ましくは1
〜10重量% 光重合開始系:0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜
3重量% 有機高分子物質:0〜50重量%、好ましくは5〜30
重量% 溶剤:20〜80重量%、好ましくは30〜70重量% なお、本発明のカラーフィルター用顔料分散液の調製に
当り、顔料を分散させるには、界面活性剤等の分散剤や
分散助剤を使用することが好ましく、通常の場合次のよ
うな手順で調製する。即ち、まず、青色顔料と分散剤及
び必要に応じて分散助剤と溶剤とを十分に混練して青色
顔料のペーストを調製する。この混練に際しては、通常
のペイントコンディショナー、ボールミルサンドグライ
ンダー、3本ロール、ホモジナイザー、ジェットミル等
を使用する。別に、アントラキノン系顔料と分散剤及び
必要に応じて分散助剤と溶剤とを同様に混練してアント
ラキノン系顔料のペーストを調製する。この青色顔料の
ペースト、アントラキノン系顔料のペースト、エチレン
性化合物、光重合開始系、有機高分子物質及び溶剤を前
述の配合となるように混合して顔料分散液を調製する。
【0024】次に、本発明のカラーフィルター用顔料分
散液と共に、赤、緑のカラーフィルター用顔料分散液を
用いてカラーフィルターを製造する方法について説明す
る。
【0025】カラーフィルターの製造に使用される透明
基板としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステルやポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフ
ィン等のプラスチックシート、或いは、各種ガラス板等
を挙げることができる。
【0026】このような透明基板には、表面の接着性等
の物性を改良するために、必要に応じて、コロナ放電処
理、オゾン処理、シランカップリング剤やウレタンポリ
マー等の各種ポリマーの薄膜形成処理等を行うことがで
きる。
【0027】なお、透明基板の板厚は、0.05〜10
mm、特に0.1〜7mmの範囲であることが好まし
い。また、各種ポリマーの薄膜形成処理を行う場合に
は、その膜厚は0.01〜10μm、特に0.05〜5
μmの範囲であることが好ましい。
【0028】この透明基板は、通常、赤,緑,青の画素
画像を形成する前に、予め金属薄膜、又はブラックマト
リックス用顔料分散液を利用したブラックマトリックス
が設けられる。前者の例としては、クロム単層又はクロ
ムと酸化クロムの2層のものが挙げられ、これらを蒸着
又はスパッタリング法等により薄膜を形成した後、その
上に、感光性被膜を形成し、ストライプ、モザイク、ト
ライアングル等の繰り返しパターンを有するフォトマス
クを用いて露光・現像し、レジスト画像を形成させ、続
いて、該薄膜をエッチング処理により、透明基板上にブ
ラックマトリックスを形成させたものが挙げられる。後
者の例、即ち、ブラックマトリックスを、黒の色材料を
含有するカラーフィルター用顔料分散液を利用して形成
する場合には、透明基板上に下記の赤,緑,青の画素画
像を形成する方法と同様の方法を採用することでブラッ
クマトリックスを形成する。この際、ブラックマトリッ
クスを形成する操作を2回以上繰り返すことで、ブラッ
クマトリックス画像を積層して、目的の透過濃度のブラ
ックマトリックス画像を完成させることも可能である。
【0029】このようにしてブラックマトリックスを設
けた透明基板上に、赤,緑,青のうちの1つの色の色材
料を含有するカラーフィルター用顔料分散液を、スピナ
ー,ワイヤーバー,フローコーター,ダイコーター,ロ
ールコーター,スプレー等の塗布装置により塗布した
後、50〜200℃、好ましくは100〜150℃の温
度で15秒〜10分間、好ましくは30秒〜5分間乾燥
して当該色材光重合性層を形成させる。なお、ここで、
カラーフィルター用顔料分散液を塗布、乾燥して得られ
る光重合性層の膜厚は、好ましくは0.5〜3μm、よ
り好ましくは1〜2μmである。
【0030】ここで、乾燥温度は、高温なほど透明基板
に対する接着性が向上するが、一方、高過ぎると光重合
開始系が分解し、熱重合を誘発して現像不良を起こし易
い。
【0031】次に、この色材光重合性層上に色材画素用
のネガフォトマスクを置き、該フォトマスクを介して、
紫外又は可視等の光源を用いて画像露光する。この際、
必要に応じて酸素による光重合性層の感度の低下を防ぐ
ため、光重合性層上にポリビニルアルコール層等の酸素
遮断層を塗設した後、露光を行っても良い。
【0032】即ち、カラーフィルターの製造に当り、光
重合性層の露光の際に、酸素による光重合性層の感度低
下を防止する目的で、色材光重合性層の上に、ポリビニ
ルアルコール層等の酸素遮断層を塗設する場合がある。
しかしながら、本発明においては、このような酸素遮断
層を塗設することなく、光重合性層を露光、現像して画
像形成することが、工程数の大幅な減少の面から好まし
い。酸素遮断層を設けない場合、カラーフィルター用顔
料分散液中に、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリル
酸,ヒドロキシフェニル(メタ)アクリルアミド,ヒド
ロキシフェニル(メタ)アクリルスルホアミド等のヒド
ロキシフェニル基等の芳香族水酸基を有するモノマーを
共重合モノマー成分として5〜50モル%,好ましくは
10〜30モル%の割合で有する有機高分子物質を使用
したり、特開平4−218048号公報,特開平5−1
9453号公報等に記載のジアゾ化合物を1〜20重量
%,好ましくは2〜10重量%含有させたりする。これ
により、酸素による感度低下を低く抑えることができ、
酸素遮断層を不要とすることができる。
【0033】露光後は、アルカリ現像液或いは含水有機
溶剤現像液により現像処理を行い透明基板上に第1の色
材画素画像を形成させる。なお、必要に応じてこの現像
処理の前に、光重合層の感度或いはγ値(階調)を高く
する目的で露光試料を70〜200℃で15秒〜20分
間、好ましくは80〜150℃で30秒〜10分間の熱
処理を施すことができる。
【0034】現像に使用されるアルカリ現像液として
は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナト
リウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の無機のアルカリ剤、或いはジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、水酸化テトラアルキルアン
モニウム塩等の有機のアルカリ剤を含有し、必要に応
じ、画質向上、現像時間の短縮等の目的で界面活性剤、
水溶性の有機溶剤、水酸基又はカルボン酸基を有する低
分子化合物等を含有させた水溶液を用いることができ
る。
【0035】現像液の界面活性剤としては、ナフタレン
スルホン酸ナトリウム基、ベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム基を有するアニオン性界面活性剤、ポリアルキレンオ
キシ基を有するノニオン性界面活性剤、テトラアルキル
アンモニウム基を有するカチオン性界面活性剤等を挙げ
ることができ、また、水溶性の有機溶剤としては、エタ
ノール、プロピオンアルコール、ブタノール、メチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレン
グリコール、テトラプロピレングリコール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等を挙げることができ
る。
【0036】また、水酸基又はカルボキシ基を有する低
分子化合物としては、1−ナフトール、2−ナフトー
ル、ピロガロール、安息香酸、コハク酸、グルタル酸等
を挙げることができる。
【0037】一方、含水有機溶剤現像液に使用される有
機溶剤としては、前記のアルカリ現像液中に用いられた
水溶性の有機溶剤の中より適宜選択して使用することが
できる。
【0038】上記の現像処理は、通常、20〜40℃、
好ましくは25〜35℃の現像温度で、浸漬現像、スプ
レー現像、ブラシ現像、超音波現像等の方法により行わ
れる。
【0039】現像後の試料は、必要に応じて、該試料の
上に塗布されるカラーフィルター用顔料分散液、或い
は、ポリアミド,ポリイミド等の保護層用の塗布溶剤に
対する耐久性、又は、ガラス基板等の透明基板との接着
性を高める目的で、該試料を100〜250℃,5〜6
0分間の熱硬化処理を行うか、或いは、適正露光量以上
の露光量、好ましくは、適正露光量の1〜10倍の露光
量による光硬化処理を施すことができる。
【0040】続いて、該試料の上に赤,緑,青のうち他
の2色のカラーフィルター用顔料分散液についても前記
と同様にしてそれぞれ塗布・乾燥した後、該試料を、色
材画素用のネガフォトマスクを用いて前記と同様に露
光、現像、必要に応じて熱又は光硬化処理を繰り返し行
い、ブラックマトリックス間に3色の画素を形成してカ
ラーフィルターを作製する。
【0041】このようにして作製されたカラーフィルタ
ーは、このままの状態で、上にITO(透明電極)が形
成され、カラーディスプレーの部品の一部として使用さ
れるが、更にカラーフィルターの表面平滑性、或いは耐
久性を高める目的でポリアミド,ポリイミド等のトップ
コート層を設けることもできる。
【0042】なお、画像露光に使用される光源として
は、キセノンランプ,ハロゲンランプ,タングステンラ
ンプ,高圧水銀灯,メタルハライドランプ,中圧水銀
灯,低圧水銀灯等のランプ光源、及びアルゴンイオンレ
ーザー,YAGレーザー,エキシマーレーザー,窒素レ
ーザー等のレーザー光源が挙げられる。これらの光源に
は、必要とされる照射光の波長領域に応じて、適宜光学
フィルターを使用することもできる。
【0043】
【作用】青色顔料にアントラキノン系顔料を併用添加す
ることにより、青色顔料本来の優れた分光特性を妨げる
ことなく、コントラストが良好で、高精細な青色画素画
像を形成することができる。
【0044】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、
以下の実施例に限定されるものではない。
【0045】実施例1 下記配合にて、各成分をサンドグラインダーを用いて滞
留時間90分間で分散処理を行って、青色顔料ペースト
Aを調製した。
【0046】顔料ペーストA配合 C.I.ピグメントブルー15:6 27重量部 分散剤(「Disperbyk161」 ビック・ケミー社製) 35重量部 分散助剤(「Solsperse500」 ゼネカ社製) 3重量部 PGMEA 35重量部 別に、下記配合にて各成分をサンドグラインダーを用い
て滞留時間290分間で分散処理を行って、アントラキ
ノン系顔料ペーストBを調製した。
【0047】顔料ペーストB配合 C.I.ピグメントブルー60 30重量部 分散剤(「Disperbyk161」 ビック・ケミー社製) 51重量部 PGMEA 19重量部 上記顔料ペーストA,Bを用いて、下記配合にて各成分
を混合し、1時間撹拌して顔料分散液を製造した。この
顔料分散液をガラス基板上に乾燥膜厚が1.4μmとな
るようにスピンコート法で塗付して乾燥した。次に、超
高圧水銀灯で300mj/cm2 の照射量となるように
露光して青色画素画像を形成した。
【0048】顔料分散液配合 顔料ペーストA 20重量部 顔料ペーストB 5重量部 有機高分子物質(下記構造式(II)で示されるポリマー) 10重量部 エチレン性化合物(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート) 5重量部 光重合開始系(ミヒラーズケトンと2−メルカプトベンゾチアゾール(重 量比1:1)) 1重量部 PGMEA 59重量部
【0049】
【化3】
【0050】比較例1 実施例1においてC.I.ピグメントブルー60の代り
にC.I.ピグメントバイオレット23を用いたこと以
外は実施例1と同様にして青色画素画像を形成した。
【0051】比較例2 市販の青色顔料分散液を使用して実施例1と同様にして
青色画素画像を形成した。
【0052】[性能試験]色濃度が同じ(450nmの
透過率が85%)になるように青色画素画像を形成して
作製した上記実施例1及び比較例1,2のサンプルにつ
いて、以下の性能試験を行い、その結果を表1に示し
た。
【0053】濁度の測定 デジタル濁度計「NDH−20D型」(日本電色工業社
製)を用いて測定した。
【0054】コントラストの測定 図1に示す方法によりコントラストを測定した。即ち、
2枚の偏光板2A,2B間にサンプル1を置き、光源3
から光を照射して偏光板2A,サンプル1及び偏光板2
Bを透過した光の光量(cd/cm2 )を輝度計(トプ
コン「BM−5A」トプコン社製)4で測定した。図1
(a)に示す如く、偏光板2Bの偏光方向を偏光板2A
の偏光方向と平行とした場合の光量A(パラレル)と、
図1(b)に示す如く、偏光板2Bの偏光方向を偏光板
2Aの偏光方向と垂直とした場合の光量B(クロス)と
をそれぞれ測定し、コントラストを光量Aと光量Bとの
比(光量A/光量B)で算出した。
【0055】
【表1】
【0056】表1より明らかなように、本発明の顔料分
散液を用いることにより、コントラストが良好で、鮮明
な青色画素画像を形成することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、青色顔料とアントラ
キノン系顔料とを併用する本発明のカラーフィルター用
顔料分散液によれば、コントラストが良好で、高精細な
青色画素画像を形成することができる。
【0058】特に、請求項2の顔料分散液によれば、良
好な効果を得ることができる。
【0059】請求項3の顔料分散液によれば、これを透
明基板に塗布して露光、現像することにより、良好な青
色画素画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例におけるコントラストの測定
方法を説明する構成図である。
【符号の説明】
1 サンプル 2A,2B 偏光板 3 光源 4 輝度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青色顔料及びアントラキノン系顔料を含
    有することを特徴とするカラーフィルター用顔料分散
    液。
  2. 【請求項2】 請求項1の分散液において、アントラキ
    ノン系顔料が下記構造式(I)で示される顔料であるこ
    とを特徴とするカラーフィルター用顔料分散液。 【化1】
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の分散液において、エチ
    レン性化合物、光重合開始系及び有機高分子物質を含有
    することを特徴とするカラーフィルター用顔料分散液。
JP10100695A 1995-04-25 1995-04-25 カラーフィルター用顔料分散液 Pending JPH08295820A (ja)

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