JP3359233B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
し、第1の画像担持体上に形成された画像を、一旦中間
転写体上に転写した(一次転写)後に第2の画像担持体
上に更に転写する(二次転写)ことによる画像を得る複
写機、プリンター及びファックス等の画像形成装置に関
する。
多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写して多
色画像を合成再現した画像形成物を出力する多色画像形
成装置として有効であり、各成分色画像の重ね合わせの
ズレ(色ズレ)のない画像を得ることが可能である。
置の概略図の例を図1に示す。
ロセスを利用したフルカラー画像形成装置(複写機ある
いはレーザービームプリンター)であり、中間転写体と
して中抵抗の弾性ローラー6を使用している。
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体と
記す)であり、矢印の方向に所定の周速度)プロセスス
ピード)で回転駆動される。
ナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯電処理
され、次いで不図示の画像露光手段(カラー原稿画像の
色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタ
ル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力
するレーザースキャナによる走行露光系等)による画像
露光3を受ける。このようにして感光体上に目的のカラ
ー画像の第1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対
応した静電潜像が形成される。
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタ成分像
に現像される。この時第2〜第4のシアン現像器42、
イエロー現像器43及びブラック現像器44は作動して
おらず、感光体1には作用しないので、上記第1色のマ
ゼンタ成分像は上記第2〜第4の現像器42〜44によ
る影響を受けない。
1と、その外周面に形成された弾性層62を有してお
り、矢印の方向に感光体1と同じ周速度で回転駆動され
る。
色のマゼンタ成分像が、感光体1と中間転写体6とのニ
ップ部を通過する過程で、中間転写体6に印加される一
次転写バイアス8によって形成される電界により、中間
転写体6の外周面に順次一次転写されていく。
成分像の転写を終えた感光体1の表面は、クリーニング
装置5により清掃される。
3色であるイエロー成分像及び第4色であるブラック成
分像が順次中間転写体6上に重畳転写され、目的のカラ
ー画像に対応したフルカラー画像が形成される。
中間転写体6へ順次重畳転写するための一次転写バイア
スはトナーとは逆極性でバイアス電源8から印加され
る。その印加電圧は例えば+2kV〜+5kVの範囲で
ある。
応し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してある
が、感光体1から中間転写体6への第1色〜第4色のト
ナー画像の転写工程においては、転写ローラ91及び後
述の中間転写体クリーナ7は中間転写体6から離間する
ことも可能である。
ー画像は、転写ローラー91が中間転写体6に当接さ
れ、給紙カセット11から中間転写体6と転写ローラー
91との当接部分に所定のタイミングで第2の画像担持
体である転写材10が給送され、同時に二次転写バイア
スがバイアス電源12から転写ローラー91に印加され
ることにより転写材10に二次転写される。トナー画像
転写を受けた転写材10は定着器13へ導入され加熱定
着される。
体6上の転写残トナーは中間転写体クリーナ7が当接さ
れクリーニングされる。
は、転写ドラム上に張り付けまたは吸着された第2の画
像担持体上に第1の画像担持体上から画像を転写する画
像形成装置(特開昭63−301960号公報等)より
は以下の点で優れている。すなわち、(a)各色のトナ
ー画像の重ね合わせ時の色ズレが少ない。(b)図1で
示されるごとく、第2の画像担持体への加工や制御(例
えばグリッパーに把持する、吸着する及び曲率をもたせ
る等)を必要としないため、多種多様な第2の画像担持
体を用いることができる。
2 程度の薄い紙から、200g/m 2 程度の厚い紙まで
選択することが可能である。第2の画像担持体の幅の広
狭、あるいは厚さの長短によらず転写可能であり、封
筒、ハガキ及びラベル紙等までに対応することが可能で
ある。
体を用いることによる利点のため、すでに市場において
はこの画像形成装置を用いたカラー複写機、カラープリ
ンター等が稼動し始めているが、この中間転写体を用い
た画像形成装置を実際に種々の環境でかつ繰り返し使用
する場合、下記のような克服すべき問題点を未だ有して
いる。
ら中間転写体への転写効率、及び中間転写体から第2の
画像担持体、例えば紙やOHPシートへの転写効率が十
分に高いものとなっていない。そのため、感光体や中間
転写体に具備すべきクリーニング装置が不可欠となりか
つ、多量の転写残トナーをクリーニング部材への負荷が
大きくなり、部材が短寿命化すると同時に当該クリーニ
ング装置が構成上かなり複雑となり、高価なものとなっ
てしまっている。
が進むに連れ、該中間転写体の表面性が変化することが
ある。甚だしい場合は中間転写体の表面で削れが生じ、
初期に得られた良好な転写効率や、均質な画像が維持で
きなくなってしまう。
6には中間転写体クリーナー7が具備されている。これ
は転写されなかったトナーを、次の一連の転写工程が始
まるまでに中間転写体から除去するための装置である。
このクリーニング方法としては、ブレードクリーニン
グ、ファーブラシクリーニング、またはその併用等種々
あるが、中間転写体6の表面でトナーを転写−付着−離
型というサイクルを数千回、または数万回繰り返すと、
前記のクリーナー7では除去しきれなかったトナーが中
間転写体6の表面に徐々に堆積し、いわゆるフィルミン
グが形成されるようになる。このようになると第1の画
像担持体からのトナーの転写性が悪くなりフィルミング
した部分の転写不良による斑点状の白く抜けたような画
像となり画像品質を下げたり、または全体の転写効率の
低下を招く。
層に用いる材料の種類によっては、転写性が環境(温度
及び湿度)により大きく変化するため、安定した画像を
得ることが困難であるという問題がある。
た中間転写体を用いる画像形成装置を提案するものであ
る。
形成装置において、使用環境によらず、繰り返し高品位
な画像を得ることのできる画像形成装置を提供すること
である。
的を達成するために、鋭意検討した結果、中間転写体の
表面層の結着成分がウレア基を有するウレタン樹脂、エ
ラストマー、ゴムの少なくとも1種で、その結着成分中
にフッ素系化合物粉体が混合、分散されていることによ
り上記諸目的が達成されることを見い出し、本発明の画
像形成装置を完成した。
に形成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の
画像担持体上に更に転写する画像形成装置において、該
中間転写体が少なくとも弾性層及び被覆層を有し、該中
間転写体の表面層の結着成分が2〜15重量%のウレア
基を有するウレタン樹脂、ウレタンエラストマー及びウ
レタンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種で、
該結着成分中にフッ素系化合物粉体が表面層の全固形分
に対し20〜80重量%含有されていることを特徴とす
る画像形成装置である。
成分中に占める以下の構造を有する部分の重量%を示
す。詳しくは、CHN元素分析により表面層の結着成分
中の窒素元素の含有量を求め、IR吸収スペクトルにお
ける1730cm-1と1640cm-1のピーク強度比か
らウレタン基とウレア基の比を求める。表面層中の窒素
元素含有量と、ウレタン基とウレア基の比から、表面層
中のウレア基の含有量を求めた。
間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写
する電子写真方式の画像形成装置において、上記本発明
の目的を達成するためには中間転写体の表面に十分な潤
滑性を与えることが必要である。中間転写体の表面潤滑
性によってトナーの付着力が減少するため二次転写性、
耐久性が向上し、同時にフィルミングを防止し、感光体
の摩耗を低減することができる。そのためには、中間転
写体の表面層の結着成分中にフッ素系化合物粉体を混
合、分散する方法がよいが、結着成分が適当でないと、
フッ素系化合物粉体が分散しない、あるいは分散はする
が表面層の膜強度が低下し、耐久に伴い表面層に割れ等
の不具合を生じ、甚だしい場合は均一な表面層を形成で
きない。あるいは表面層中のフッ素化合物粉体が耐久に
伴い徐々に脱落し、表面層の荒れ、転写効率の低下等の
問題もあった。従って、本発明では中間転写体の表面層
の結着成分が電子供与性の高いウレア基を2〜15重量
%の範囲で有し、その結着成分中に電子吸引性の高いフ
ッ素系化合物粉体を20〜80重量%の範囲の含有量で
分散することにより、安定したフッ素化合物粉体の分散
性を達成し、諸特性を満足することの出来る中間転写体
を得ることができる。
素化合物粉体の分散性への効果が見られない。また、1
5重量%を超えると高温高湿環境で転写不良発生の原因
となる。これは、ウレア基の吸水率が高いため、中間転
写体表面層が水和した状態になるためであると思われ
る。ウレア基の含有量を調節する方法としては、ウレタ
ンプレポリマー(ウレタンポリマー)を合成する段階
で、使用するポリオールの分子量を調節する、鎖伸長剤
として添加するアミンの量を調節する、プレポリマーを
硬化する段階で添加するイソシアネートの量を調節する
等がある。
を発揮するためには、フッ素化合物粉体が表面層を構成
する物質の全固形分に対して20〜80重量%、好まし
くは30〜70重量%の範囲で含有していることが必要
である。含有量が20重量%未満の場合には潤滑性の付
与が不十分となり、二次転写効率が低下し、同時にフィ
ルミングが発生する。80重量%を超える場合には表面
層が脆くなり、また下層との密着性が低下してしまうこ
とにより、耐久によ表面層の剥離やクラック等の不具合
を発生してしまう。
は、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹
脂、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン樹脂、フッ化
ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エ
チレン樹脂及びそれらの共重合体、フッ化炭素及びフッ
化ピッチ等の中から1種あるいは2種以上が適宜選択さ
れるが、特に四フッ化エチレン樹脂(PTFE)粉体が
好ましい。粉体の分子量や粉体の粒径は市販グレードか
ら適宜選択して使用できるが、分子量は潤滑性を考慮し
て低分子量グレードが好ましく、粒径は分散性や表面性
を考慮して0.02〜50μmの範囲が好ましい。
するために、このようなフッ素系化合物粉体を樹脂、エ
ラストマー及びゴム等の結着成分中に混合、分散させる
方法として公知の方法を適宜用いることができる。結着
成分がゴムまたはエラストマーの場合にはロールミル、
ニーダー、バンバリーミキサー等の装置が用いられ、液
状の場合にはボールミル、ビーズミル、ホモジナイザ
ー、ペイントシェイカー、ナノマイザーもしくはそれに
類する装置を使用して分散できる。
の表面に現れていることが必要であり、従って中間転写
体の表面層を構成する組成物中に添加することが必要で
ある。中間転写体が複数の層により構成されている場合
には少なくともその最外層中にフッ素系化合物粉体は分
散されていなければならない。本発明において表面層と
は一番外側の層を指す。
筒状の導電性支持体(芯金)61の外周面上にゴム、エ
ラストマーまたは樹脂等を含有する弾性体62を有し、
更にその弾性層62の外周面上に1層の被覆層63を有
するドラム状(図2)、または弾性層62の外周面上に
2層の被覆層63及び64を有するドラム状(図3)、
更には図4に示されるごときエンドレスベルト状65等
種々の態様の中間転写体から目的、必要に応じて選択す
ることができる。図4中、92は転写帯電器である。本
発明においては、画像の重ね合わせの色ズレ、及び繰り
返しの使用による耐久性の点から、中間転写体の形状は
ドラム状であることが好ましい。
及びステンレス等の金属や合金、カーボンや金属粒子等
を分散した導電性樹脂等を用いて作製することができ、
その形状としては、上述したような円筒状や、円筒の中
心に軸を貫通したもの円筒の内部に補強を施したもの、
更にはエンドレスベルト状等が挙げられる。
担持体として保護層を有する有機感光体を用いるときに
も好適である。保護層は電荷輸送層の外側に設けたPT
FE粒子等を分散した層であり、このような保護層を設
けることにより第1の画像担持体である感光体から中間
転写体への一次転写特性が向上し、転写中抜け等の画像
欠陥のない良好な画質と高い一次転写効率が得られる。
例えば、中間転写体の二次転写特性が十分でないと中間
転写体上の転写残トナーが増加し、実質的な転写効率は
向上せず、同時に二次転写等の画像欠陥を発生してしま
うことになる。しかし、本発明で用いる中間転写体によ
ればこのような問題は発生せず、保護層を用いた感光体
との組み合わせにより実質的な転写効率と画像品位の向
上が達成できる。
被覆層に使用するゴム、エラストマー及び樹脂として例
えば、エラストマーやゴムとしては、スチレン−ブタジ
エンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、アクリロニ
トリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタ
ンゴム、ポリアミドエラストマー、アクリルゴム、エピ
クロロヒドリンゴム及びノルボルネンゴム等が挙げられ
る。また、樹脂類としてはポリスチレン、クロロポリス
チレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン
−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−
アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリ
ル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体及び
スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレ
ン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のス
チレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単
重合体または共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン−
酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマ
ー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂等が挙
げられる。また、これらのゴム、エラストマー及び樹脂
を2種類以上組み合わせて使用してもよい。
らに表面層の耐久性を向上させるために、伸びが150
%以上、引張強さが300kgf/cm2 以上、かつ1
00%伸び時の引張応力が250kgf/cm2 以下で
あることが好ましく、より好ましくは、伸びが250%
以上、引張強さが400kgf/cm2 以上、かつ10
0%伸び時の引張応力が200kgf/cm2 以下であ
り、特に好ましくは、伸びが350%以上、引張強さが
450kgf/cm2 以上、かつ100%伸び時の引張
応力が150kgf/cm2 以下である(JIS K−
6301に準じて測定)。
ブラック、グラファイト、カーボン繊維、金属粉、導電
性金属酸化物、有機金属化合物、有機金属塩及び導電性
高分子等を用いてもよい。
上、更には1mm以上、特には1mm〜10mmである
ことが好ましい。また、被覆層の膜厚は、下層の弾性層
の柔軟性を更にその上層あるいは感光体表面に伝えるた
めの薄層にすることが好ましく、具体的には3mm以
下、更には2mm以下、特には20μm〜1mmである
ことが好ましい。
1013Ω・cmであることが好ましく、特には102 〜
1010Ω・cmであることが好ましい。
にして製造される。
の金属ロールを用意する。ゴム、エラストマー及び樹脂
等を金属ロール上に溶融成形、注入成形、浸漬塗工ある
いはスプレー塗工等により成形することにより弾性層を
設ける。次に、被覆層の材料を弾性層の上に溶融成形、
注入成形、浸漬塗工、ロールコートあるいはスプレーコ
ート等により成形することにより被覆層を設ける。
明する。
mm、厚み5mmのアルミニウム製円筒状ローラーの表
面に、金型を用いて下記配合(数値は重量部)のゴムコ
ンパウンドをトランスファー成形することにより弾性層
を有するローラー(1)を得た。
レー塗布して、厚み約50μmの被覆層を形成し、その
後、80℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化させ
ることにより、強靭な表面層を有する中間転写体を得
た。四フッ化エチレン樹脂粉体の含有量は、表面層を構
成する物質の全固形分に対して65重量%であった。ま
た、ポリエステルポリウレタンプレポリマーI(溶媒含
む)100部に硬化剤(溶媒含む)5部を混合し、80
℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化させ得られた
樹脂のウレア基含有量は10重量%であった。この中間
転写体を15℃/10%Rh、23℃/65%Rh、3
0℃/80%Rhの3環境(以後、3環境と略す)で3
50×200mmアルミニウム板上に中間転写体の転写
面を接触させて置き、中間転写体内面のアルミニウムシ
リンダーとアルミニウム板との間に高圧電源で1kVの
電圧を印加し、電源と直列につないだ1kΩの抵抗体の
前後の電位差を測定して電流値に換算し、更に、印加電
圧とこの電流値から中間転写体の体積抵抗を求めたとこ
ろ、それぞれ4×107 Ω、2×107 Ω、7×10 6
Ωであった。
ー電子写真装置に装着し、感光体として保護層を有する
有機感光体を用いて、15℃/10%Rh、23℃/6
5%Rh、30℃/80%Rhの3環境(以後、3環境
と略す)で、シアン単色で転写効率を測定した。第1の
画像担持体である感光体から中間転写体への一次転写効
率はそれぞれ94%、94%、92%であり、中間転写
体から第2の画像担持体である80g/m2 紙への二次
転写効率はそれぞれ94%、93%、91%であった。
なお、本明細書において、一次転写効率及び二次転写効
率は次式により求めた値である:
めに、3環境でフルカラー画像を出力したが、全て良好
な画質を得ることができた。
るため、図5に示す装置に取付けて総圧5kgの力で中
間転写体6を直径80mmアルミシリンダー101に押
しつけ、120mm/secの周速で連続15万回転の
荷重回転試験を行った。
れるフルカラー電子写真装置に装着し、23℃/65%
Rhの環境で繰り返して80g/m2 紙上にフルカラー
画像プリント試験を行った。その結果、1万枚の耐久試
験後も初期と同様な画質が得られ、上記と同様の方法で
測定した二次転写効率も92%と殆ど低下が見られず、
中間転写体表面を目視により観察しても、表面層の剥離
及びクラックの発生等はなく、また、トナーのフィルミ
ングも全く存在せず良好な結果であった。
発生層及び電荷輸送層を有し、該電荷輸送層上に四フッ
化エチレン樹脂粉体を分散した保護層を有する有機感光
体感光体表面電位:−750V カラー現像剤(4色共に):非磁性一成分トナー 一次転写電圧:+800V 二次転写電圧:+2.5kV プロセススピード:120mm/sec. 現像バイアス:−450V
着成分に添加する硬化剤の量を10部(溶剤含む)に変
更した以外は実施例1と同様にして中間転写体を作成し
た。ここで、四フッ化エチレン樹脂粉体の含有量は、表
面層を構成する物質の全固形分に対して63重量%であ
った。また、ポリエステルポリウレタンプレポリマーI
(溶剤含む)100部に硬化剤(溶剤含む)10部を混
合し、80℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化さ
せ得られた樹脂のウレア基含有量は14重量%であっ
た。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、30℃/80%Rh環
境において、軽微な二次転写効率の低下から見られたが
概ね良好な画質を得ることができ、実用可と判断され
た。
回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返し
て80g/m2 紙上にフルカラー画像プリント試験を行
った。その結果、1万枚の耐久試験も初期と同様な画質
が得られ、中間転写体表面を目視により観察しても、表
面層の剥離及びクラックの発生等はなく、また、トナー
のフィルミングも全く存在せず良好な結果であった。そ
の結果を表1に示す。
料配合を以下のように変更した。
レー塗布して、厚み約50μmの被覆層を形成し、その
後、80℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化させ
ることにより、強靭な表面層を有する中間転写体を得
た。ここで、四フッ化エチレン樹脂粉体の含有量は、表
面層を構成する物質の全固形分に対して67重量%であ
った。また、ポリエステルポリウレタンプレポリマーII
(溶媒含む)100部に硬化剤(溶媒含む)2部を混合
し、80℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化させ
得られた樹脂のウレア基含有量は3重量%であった。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全て良好な画質を得る
ことができた。
重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返
して80g/m2 紙上にフルカラー画像プリント試験を
行った。その結果、1万枚耐久後の中間転写体表面に四
フッ化エチレン樹脂の脱落に因ると思われる極く軽微な
荒れが発生し、初期と比べて若干の転写効率の低下が見
られたが、画像には殆ど影響せず実用可と判断された。
その結果を表1に示す。
エチレン樹脂粉体の含有量が、表面層を構成する物質の
全固形分に対して25重量%になるように変更した以外
は実施例1と同様に中間転写体を作成した。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全て良好な画質を得る
ことができた。
重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返
して80g/m2 紙上にフルカラー画像プリント試験を
行った。その結果、初期と比べて1万枚耐久後の二次転
写効率が若干低下しており、中間転写体表面を目視によ
り観察しても、極く軽微なトナーフィルミングが確認さ
れたが、画像には殆ど影響せず、実用可と判断された。
その結果を表1に示す。
エチレン樹脂粉体の含有量が、表面層を構成する物質の
全固形分に対して75重量%になるように変更した以外
は実施例1と同様に中間転写体を作成した。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全て良好な画質を得る
ことができた。
重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返
して80g/m2 紙上にフルカラー画像プリント試験を
行った。その結果、1万枚耐久後の中間転写体表面を目
視により観察しても、極く軽微な表面層のクラックが確
認されたが、画像には殆ど影響せず、実用可と判断され
た。その結果を表1に示す。
合、分散するフッ素系化合物粉体をフッ化ビニリデン樹
脂粉体(粒径0.3μm)に変更した以外は実施例1と
同様に中間転写体を作成した。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全て良好な画質を得る
ことができた。
重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返
して80g/m2 紙上にフルカラー画像プリント試験を
行った。その結果、初期と比べて1万枚耐久後の二次転
写効率が若干低下しており、中間転写体表面を目視によ
り観察しても、極く軽微なトナーフィルミングが確認さ
れたが、画像には殆ど影響せず、実用可と判断された。
その結果を表1に示す。
出成形、蒸気加硫、研磨を行い、外径150mm、幅3
20mm、厚み0.8mmのゴムベルトを得た。該ゴム
ベルト上に実施例1の表面層用塗料を用いて表面層を形
成した。
幅320mm、厚み2mmのアルミシリンダーに被せ、
実施例1と同様に3環境で中間転写体の抵抗値を測定し
た。
中間転写体を図4で示されるフルカラー電子写真装置を
用い、実施例1と同様に3環境で抵抗値、転写効率の測
定を行い、環境が画像に与える影響を調べるためにフル
カラー画像を出力したが、全て良好な画質を得ることが
できた。
せ、実施例1と同様に15万回転の荷重回転試験を行
い、23℃/65%Rhの環境で繰り返して80g/m
2 紙上にフルカラー画像プリント試験を行った。その結
果、初期と比べて1万枚耐久後の二次転写効率が若干低
下しており、中間転写体表面を目視により観察しても、
極く軽微なトナーフィルミング及びクラックが確認され
たが、画像には殆ど影響せず、実用可と判断された。そ
の結果を表1に示す。
形成しなかった以外は実施例1と同様にして中間転写体
を作成した。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全ての環境で転写効率
が劣っており、転写不良に因ると思われる濃度の低い画
像が得られ、実用上問題があることが確認された。
確認されたので、耐久試験は行わなかった。
着成分に添加する硬化剤の量を15部(溶媒含む)に変
更した以外は実施例1と同様にして中間転写体を作成し
た。ここで、四フッ化エチレン樹脂粉体の含有量は、表
面を構成する物質の全固形分に対して59重量%であっ
た。また、ポリエステルポリウレタンプレポリマーI
(溶媒含む)100部に硬化剤(溶媒含む)15部を混
合し、80℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化さ
せ得られた樹脂のウレア基含有量は18重量%であっ
た。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、30℃/80%Rh環
境において、二次転写効率が劣っており、転写不良に因
ると思われる明らかな濃度低下が見られ、実用問題があ
ることが確認された。
確認されたので、耐久試験は行わなかった。
着成分に添加する硬化剤を添加しなかった以外は実施例
3と同様にして中間転写体を作成した。ここで四フッ化
エチレン樹脂粉体の含有量は、表面層を構成する物質の
全固形分に対して68重量%であった。また、ポリエス
テルポリウレタンプレポリマーII(溶媒含む)を、80
℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化させ得られた
樹脂中にはウレア基は存在しなかった。
レー塗布して、厚み約50μmの被覆層を形成し、その
後、100℃で2時間乾燥、硬化させることにより、中
間転写体を得た。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全て良好な画質を得る
ことが出来た。
重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返
して80g/cm2 紙上にフルカラー画像プリント試験
を行った。その結果1万枚耐久後の中間転写体表面に四
フッ化エチレン樹脂の脱落に因ると思われる荒れ及び多
数のクラックが確認され、フィルミングも発生してお
り、それに伴い著しい転写効率、画質の低下が見られ実
用上問題があることが確認された。その結果を表1に示
す。
エチレン樹脂粉体の含有量が、表面層を構成する物質の
全固形分に対して12重量%になるように変更した以外
は実施例1と同様に中間転写体を作成した。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全てほぼ良好な画質を
得ることが出来た。
重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り返
して80g/cm2 紙上にフルカラー画像プリント試験
を行った。その結果、1万枚耐久後の中間転写体表面を
目視により観察したところ、顕著なトナーフィルミング
が発生しており、それに伴い著しい転写効率、画質の低
下が見られ実用上問題があることが確認された。その結
果を表1に示す。
エチレン樹脂粉体の含有量が、表面層を構成する物質の
全固形分に対して85重量%になるように変更した以外
は実施例1と同様に中間転写体を作成した。
率の測定を行い、環境が画像に与える影響を調べるため
にフルカラー画像を出力したが、全て良好な画質を得る
ことが出来た。
重回転試験を行ったが、荷重回転試験後の中間転写体表
面を目視により観察したところ、表面層の剥離が顕著で
あったので、耐久試験は行わなかった。
成された画像を中間転写体得に転写した後、第2の画像
担持体上に更に転写する画像形成装置において、該中間
転写体は少なくとも弾性層及び被覆層を有し、表面層の
結着成分が2〜15重量%のウレア基を有するウレタン
樹脂、ウレタンエラストマー、ゴムで、その結着成分中
にフッ素系化合物粉体が表面層の全固形分に対し20〜
80重量%の範囲で分散されていることにより、使用環
境によらず、転写効率、耐久性、耐フィルミング性及び
得られる画質の全てにおいて良好な画像形成装置が得ら
れる。
置の概略構成断面図である。
る。
る。
置の概略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成された画像を
中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に
転写する画像形成装置において、該中間転写体が少なく
とも弾性層及び被覆層を有し、該中間転写体の表面層の
結着成分が2〜15重量%のウレア基を有するウレタン
樹脂、ウレタンエラストマー及びウレタンゴムからなる
群から選ばれる少なくとも1種で、該結着成分中にフッ
素系化合物粉体が表面層の全固形分に対し20〜80重
量%含有されていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記中間転写体が、ローラであることを
特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記中間転写体が、ベルトであることを
特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記第1の画像担持体が、導電性剛体ロ
ーラ上に感光層を有する感光体である請求項1乃至3の
何れかに記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記第1の画像担持体が、有機感光体で
ある請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記第1の画像担持体が、表面に保護層
を有する有機感光体である請求項1乃至4の何れかに記
載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19076396A JP3359233B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19076396A JP3359233B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1039645A JPH1039645A (ja) | 1998-02-13 |
JP3359233B2 true JP3359233B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=16263327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19076396A Expired - Fee Related JP3359233B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3359233B2 (ja) |
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JP2005234461A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-02 | Canon Chemicals Inc | 画像形成装置用ローラおよび画像形成装置 |
JP6029336B2 (ja) * | 2011-06-15 | 2016-11-24 | キヤノン株式会社 | 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
JP5392384B2 (ja) | 2012-03-14 | 2014-01-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 表面保護膜 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP19076396A patent/JP3359233B2/ja not_active Expired - Fee Related
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