JP3363728B2 - 中間転写体及びこの中間転写体を用いた電子写真装置 - Google Patents

中間転写体及びこの中間転写体を用いた電子写真装置

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JP3363728B2 JP00307497A JP307497A JP3363728B2 JP 3363728 B2 JP3363728 B2 JP 3363728B2 JP 00307497 A JP00307497 A JP 00307497A JP 307497 A JP307497 A JP 307497A JP 3363728 B2 JP3363728 B2 JP 3363728B2
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明彦 仲沢
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稔 下條
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方法によ
る画像形成工程で画像を一時的に保持する中間転写体及
びこの中間転写体を用いた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した電子写真装置は、
複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像を作成
するのに非常に有効である。例えば特開昭63−301
960号公報中で述べられた転写方法よりも各色のトナ
ー画像を重ね合わせする際に色ずれを少なくすることが
できる。更に、特開昭63−301960号公報の図1
のような保持手段(例えばグリッパーに把持する、吸着
する、曲率を持たせる等)を必要とせずに中間転写体か
ら画像を被記録体に転写することができるため、被記録
体を多種多様に選択することができる。例えば、薄い紙
(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m2 紙)ま
で、また幅の広狭または長さの長短によらず転写可能で
ある。従って封筒、ハガキ、ラベル紙等まで転写が可能
である。
【0003】このような利点のため、すでに市場におい
て中間転写体を用いたカラー複写機、カラープリンター
等が稼動し始めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
中間転写体を実際に種々の環境でかつ繰り返し使用する
場合、下記のような克服すべき問題点があった。
【0005】(1)長期間の使用により、感光ドラムか
ら中間転写体への転写効率、及び中間転写体から、例え
ば紙やOHPシートへの転写効率が低下する。そのた
め、多量の転写残トナーをクリーニングするために感光
体、中間転写体あるいはクリーニング装置への負荷が大
きくなり、これら部材が短寿命化すると同時に当該クリ
ーニング装置が構成上かなり複雑となり、高価なものと
なってしまっている。
【0006】(2)中間転写体を繰り返し使用するに連
れ、例えばオゾン等により劣化して当該中間転写体の表
面性や抵抗が変化することがある。甚だしい場合は中間
転写体の弾性層及び被覆層の割れや表面層の剥離が生
じ、初期に得られた良好な転写効率や、均質な画像が維
持できなくなってしまう。
【0007】本発明の目的は、転写効率及び耐久性に優
れる中間転写体を提供することである。
【0008】本発明の別の目的は、上記の中間転写体を
用い、長期使用してもトナーの転写不良が発生せず、鮮
明な画像の形成できる電子写真装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の中間転写体は、
少なくとも基層及び表面層を有し、前記基層にエピクロ
ルヒドリンゴム及びアクリロニトリル−ブタジエンゴム
を含有し、前記表面層に結着成分とフッ素系化合物粉体
とを含有し、前記結着成分がウレタン樹脂またはウレタ
ンエラストマーであるものである。
【0010】また、本発明の電子写真装置は、電子写真
感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段
と、帯電した前記電子写真感光体に対して像露光を行い
静電潜像を形成する像露光手段と、前記静電潜像を現像
して前記電子写真感光体上にトナー像を形成する現像手
段と、前記トナー像が転写される上記中間転写体とを有
するものである。
【0011】以下、本発明の中間転写体について、ドラ
ム状の中間転写体を例にして説明するが、これに限定す
るものではない。
【0012】本発明の中間転写体は、図1に示すよう
に、少なくとも基層62と表面層63とを有する。ドラ
ム状の中間転写体の場合、基層62及び表面層63を円
筒状の支持体61上に設けるが、ベルト状の中間転写体
の場合は、支持体61を用いない。
【0013】表面層63には、フッ素系化合物粉体と結
着成分とを含有する。フッ素系化合物粉体を含有するこ
とにより、中間転写体の表面に十分な潤滑性が与えられ
る。この表面潤滑性によって二次転写性(トナー画像が
中間転写体から記録紙等の第2画像担持体へ転写するこ
と)及び耐久性が向上し、同時にフィルミングを防止
し、感光体の摩耗を低減することができる。
【0014】結着成分としては、フッ素系化合物粉体を
十分に混合、分散するものが良い。結着成分が適当でな
いと、フッ素系化合物粉体が分散しない。あるいは分散
はするが脆くなってしまい、耐久に伴い表面層に割れ等
の不具合が発生し、甚だしい場合は均一な表面層を形成
できない。あるいは、表面層中のフッ素化合物粉体が脱
落し、表面層の荒れや、転写効率の低下等の問題もあ
る。本発明では十分な強度と分散性を有するウレタンを
樹脂あるいはウレタンエラストマー表面層の結着成分と
して用いる。
【0015】本発明で使用するウレタン樹脂またはウレ
タンエラストマーは、表面層の耐久性をより優れたもの
にするために、伸びが150%以上、引張強さが300
Kgf/cm2 以上、かつ100%引張応力が250K
gf/cm2 以下であることが好ましく、より好ましく
は、伸びが250%以上、引張強さが400Kgf/c
2 以上、かつ100%引張応力が200Kgf/cm
2 以下であり、特に好ましくは、伸びが350%以上、
引張強さが450Kgf/cm2 以上、かつ100%引
張応力が150Kgf/cm2 以下である。
【0016】上記測定値はJISK−6301に準拠し
て測定した値である。
【0017】フッ素系化合物粉体の含有量は、フッ素系
化合物粉体の含有する表面層に対して20〜80重量%
が好ましく、更には30〜70重量%が好ましい。フッ
素系化合物粉体の含有量が少な過ぎる場合には潤滑性の
付与が不十分となり、二次転写効率が低下し、同時にフ
ィルミングが発生する場合がある。逆に多過ぎる場合に
は、表面層が脆くなり、また、下層との密着性が低下し
てしまうことにより、耐久により表面層が剥離、クラッ
ク等の不具合を発生する場合がある。
【0018】本発明で用いるフッ素系化合物粉体として
は、例えば四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレ
ン樹脂、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン樹脂、フ
ッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩
化エチレン樹脂及びそれらの共重合体、フッ化炭素等の
中から1種あるいはそれ以上が適宜選択されるが、特に
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)粉体が好ましい。粉
体の分子量や粉体の粒径は市販グレードから適宜選択し
て使用できるが、分子量は潤滑性を考慮して低分子量、
例えば重量平均分子量で1万以上10万以下、更には1
万以上5万以下が好ましく、平均粒径は分散性や表面性
を考慮して0.02〜50μm、更には0.05〜10
μm、特に0.1〜1.0μmの範囲が好ましい。
【0019】このようなフッ素系化合物粉体を樹脂、エ
ラストマー等の結着成分中に混合、分散させる方法とし
ては、公知の方法を適宜用いることができる。結着成分
がエラストマーの場合にはロールミル、ニーダー及びバ
ンバリーミキサー等の装置が用いられ、液状の場合には
ボールミル、ビーズミル、ホモジナイザー、ペイントシ
ェイカー及びナノマイザー、もしくはそれに類する装置
を使用して分散できる。
【0020】基層62には、エピクロルヒドリンゴム及
びアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)を含有
する。基層62の成分としては、基層と表面層の密着性
を考慮して、表面層の結着成分として用いるウレタン樹
脂及びウレタンエラストマーと、SP(溶解度パラメー
ター)値の近いゴム及びエラストマーから選択した。ウ
レタン樹脂及びウレタンエラストマーとSP値の近いゴ
ムやエラストマーとしては、NBR及びウレタンゴム等
が挙げられるが、NBRだけでは耐オゾン性に劣り、長
時間の使用により基層にひびわれ等の不具合が発生す
る。そこで、耐オゾン性が良好で、NBR及び表面層の
結着成分であるウレタンとの相溶性が良いエピクロルヒ
ドリンゴムをNBRと混合することにより、十分な表面
層との密着性と耐オゾン性を有する中間転写体を得るこ
とができる。更に、エピクロルヒドリンゴム及びNBR
は共に、比較的に電気抵抗が低い材料であり、これらを
配合することにより、基層結着成分中に導電性フィラー
を分散することなしに中間転写体の抵抗値をある程度調
節することができ、抵抗ムラが殆どない中間転写体を得
ることができる。
【0021】エピクロルヒドリンとNBRとの混合比
は、重量比でエピクロルヒドリン:NBR=1:9−
9:1が好ましい。更には6:4−8:2が好ましい。
エピクロルヒドリンゴムが少なくNBRが過剰だと、中
間転写体の耐オゾン性が不十分であり、長期間の使用に
より弾性層にひびわれ等の不具合を生じる場合がある。
また、エピクロルヒドリンゴムが過剰で、NBRが少な
いと、表面層との密着性が不十分となり長期間の使用に
より表面層の剥離唐画の不具合が生じる場合がある。
【0022】本発明で用いるエピクロルヒドリンゴムと
しては、例えばエピクロルヒドリン重合体、エピクロル
ヒドリンとエチレンオキサイドの二元共重合体、エピク
ロルヒドリンとアリルグリシジルエーテルの二元共重合
体、エピクロルヒドリン、エチレンオキサイド及びアリ
ルグリシジルエーテルの三元共重合体の何れかを使用す
ることができる。
【0023】エピクロルヒドンとNBRは、両者で基層
のバインダーの60重量%−100重量%、更には80
重量%−100重量%を占めるのが好ましい。
【0024】基層は、硬度10−70°、更には20−
55°が好ましい。本発明において硬度は、JIS−A
に準拠して測定した値である。
【0025】導電性支持体61としては、アルミニウ
ム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、カーボンや
金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いて制作するこ
とができ、その形状としては、上述したような円筒状
や、円筒の中心に軸を貫通したものや、円筒の内部に補
強を施したもの等が挙げられる。
【0026】基層あるいは表面層に、電気抵抗値を調節
するためにカーボンブラック、グラファイト、カーボン
繊維、金属粉、導電性金属酸化物、有機金属化合物、有
機金属塩、導電性高分子の導電性粉体を混合してもよ
い。
【0027】中間転写体の電気抵抗は、101 〜1013
Ωであることが好ましく、特には、102 〜1010Ωで
あることが好ましい。
【0028】中間転写体の寿命を決定づける要因のひと
つに抵抗値の変化による転写特性の低下が挙げられる。
中間転写体は通常、転写特性が最適となるように抵抗値
をはじめとする電気特性を調整して作製されるが、長期
間の繰り返し使用による電圧の印加等により徐々に抵抗
値が変化する場合が多い。ある程度の変化はプリンター
や複写機本体に設けた転写電圧調整機構等で補正できる
が、この値が許容範囲を越えると適正な転写特性が得ら
れなくなり、中間転写体に交換が必要となる。
【0029】そこで、本発明の中間転写体は、初期の抵
抗値R1と、中間転写体表面積1m2 あたり5mAの直
流電圧を連続5時間印加した後の抵抗値R2が、下記式
の関係を満たすことが好ましい。
【0030】0.1≦R2/R1≦10かつ 5.0×104 Ω≦R2≦5.0×109 Ω
【0031】更に好ましくは0.5≦R2/R1≦5で
ある。
【0032】長期の使用によって中間転写体の抵抗が上
昇すると転写効率を維持するためには転写電圧を高くす
る必要がある。その結果、装置が大型化する。
【0033】更に中間転写体の抵抗が上昇し、初期の値
より大幅に高くなると本体側の制御、調整だけでは転写
効率の低下を抑えることができなくなり、トナーの転写
効率が低下し、画像濃度の低下や中間転写体表面の転写
残現像剤の増加が問題となる。
【0034】一方で長期の使用によって中間転写体の抵
抗値が低くなることがある。これは特に高導電性の導電
剤を多量に使用した場合等に生じるが、長期の繰り返し
電圧印加に対して局部的な導通経路が形成され、中間転
写体の耐圧性が低下し、所謂リークを生じてしまう場合
である。その結果、部分的な転写不良による画像の欠
損、あるいは全体的な転写効率の低下とそれに伴うクリ
ーニング不良を生じる。
【0035】この現像は印加電圧の高さよりも電流量に
大きく依存することがわかっており、過大な電流を数時
間印加することで、長期の使用における抵抗変動の可能
性を判断することができる。
【0036】更に、長期間使用した後でも良好な転写効
率を維持し、同時に本体構成の大型化を避け本体コスト
を低減するためには本発明による電流印加後の中間転写
体抵抗値R2は5.0×104 Ω以上、5.0×109
Ω以下の範囲が好ましい。特に好ましくは5.0×10
5 Ω以上、1.0×109 Ω以下の範囲である。本発明
の中間転写体の抵抗値変化を制御するためには、前述し
た導電性粉体を適宜選択して混合したり、あるいは基層
や表面層を複数の層で構成して、各層の導電性粉体やバ
インダーの量を調整して抵抗変動がより小さい構成とす
る。更に、導電性粉体を始めとする構成成分の分散状態
等を制御し、抵抗の変動を低減することもできる。
【0037】本発明における中間転写体の初期と電流印
加後の抵抗測定方法及び電流の印加方法を下記に示す。
【0038】(中間転写体の抵抗測定方法) (1)図2に示すように23℃、65%RH環境下にお
いて中間転写体6と金属ロール200(外径40mm)
を両者の軸が平行になるように線圧40g/cmで当接
させ、直流電源、抵抗器、電位差計をつなぐ。この時に
中間転写体6がベルトの場合はベルトの内径と同等のア
ルミシリンダーを芯にして測定する。
【0039】(2)上記金属ロール200を駆動回転
し、これに従動する中間転写体6の周速が120mm/
secになるように調節する。
【0040】(3)直流電源202から+1kVの定電
圧を回路に印加し、中間転写体の下流側に挿入した測定
サンプルにより十分に低い既知の抵抗値を持つ抵抗器2
01の、両端のそれぞれの電圧における電位差Vrを電
位差計203にて読む。
【0041】(4)得られた電位差Vrから、回路に流
れる電流値Iを求め、電流値Iを印加電圧で除した値を
それぞれの印加電圧における中間転写体の抵抗値とす
る。
【0042】(電流印加方法) (1)上記の抵抗測定方法と同様にして中間転写体をセ
ットして回転駆動する。
【0043】(2)中間転写体の表面積1m2 あたり5
mAの定電流になる様に電流を調節しそのまま連続5時
間直流電流を印加する。
【0044】中間転写体の基層の膜厚は0.5mm以
上、さらには1mm以上、特には1mm〜10mmであ
ることが好ましい。また、表面層の膜厚は、下層の基層
の柔軟性を損なわない程度に薄層にすることが好まし
く、具体的には1mm以下、更には500μm以下、特
には5μm〜100μmであることが好ましい。
【0045】本発明の中間転写体は、例えば以下の様に
して製造される。
【0046】まず、円筒状導電性支持体(芯金)として
の金属ロールを用意する。ゴムを金属ロール上に溶融成
形、注入成形、浸漬塗工あるいはスプレー塗工等により
成形することにより基層を設ける。次に、表面層の材料
を基層の上に溶解成形、注入成形、浸漬塗工、ロールコ
ート、あるいはスプレーコート等により成形することに
より表面層を設ける。
【0047】図3を参照して本発明の電子写真装置を説
明する。
【0048】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラ
ムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)をもって回転駆動される。第1の画像
担持体としては、最外層に四フッ化エチレン(PTF
E)樹脂粒子等を分散した保護層を有する感光体を用い
ると、第1の画像担持体である感光体から中間転写体へ
の転写特性(一次転写特性)が向上し、転写中抜け等の
画像欠陥のない良好な画質と高い一次転写効率が得られ
る。例えば、中間転写体から記録紙等の第2の画像担持
体への転写特性(二次転写特性)が十分でないと中間転
写体上の転写残トナーが増加し、実質的な転写効率は向
上せず、同時に二次転写等の画像欠陥を発生してしまう
ことになる。しかし、本発明で用いる中間転写体によれ
ばこのような問題は発生せず、保護層を用いた感光体と
の組み合わせにより実質的な転写効率と画像品位の向上
が達成できる。
【0049】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器
(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理され、次いで矢図示の画像露光手段(カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第
1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電
潜像が形成される。
【0050】次いで、その静電潜像が第1現像器41
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナー
Mにより現像される。この時第2〜第4の現像器42、
43、44(シアン、イエロー、ブラックの各現像器)
は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、
上記第1色のマゼンタトナー画像は上記第2〜第4の現
像器42〜44により影響を受けない。
【0051】中間転写体6は矢示の反時計方向に感光ド
ラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0052】感光ドラム1上に形成担持された上記第1
色のマゼンタトナー画像が、感光ドラム1と中間転写体
6とのニップ部を通過する過程で、中間転写体6に印加
される一次転写バイアス8により形成される電界によ
り、中間転写体6の外周面に順次中間転写されていく。
【0053】中間転写体6に対応する第1色のマゼンタ
トナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリ
ーニング装置5により清掃される。
【0054】以下同様に第2色のシアントナー画像、第
3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画
像が順次中間転写体6上に重畳転写され、目的のカラー
画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0055】91は転写ローラで、中間転写体6に対応
し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してある。
【0056】感光ドラム1から中間転写体6への第1〜
第4色のトナー画像の順次転写実行工程において、転写
ローラ91及び中間転写体クリーナ7は中間転写体6か
ら離間することも可能である。
【0057】中間転写体6上に重畳転写された合成カラ
ートナー画像の第2の画像担持体である転写材10への
転写は、転写ローラ91が中間転写体6に当接されると
共に、給紙カセット11から中間転写体6と転写ローラ
91との当接ニップに所定のタイミングで転写材10が
給送され、同時に二次転写バイアスがバイアス電源12
から転写ローラ91に印加される。この二次転写バイア
スにより中間転写体6から第2の画像担持体である転写
材10へ合成カラートナー画像が転写される。トナー画
像転写を受けた転写材10は定着器13へ導入され加熱
定着される。
【0058】転写材10への画像転写終了後、中間転写
体6上の転写残トナーは中間転写体クリーナ7が当接さ
れクリーニングされる。
【0059】図4に示す本発明の電子写真装置の他の例
は、図3に示すドラム状の中間転写体6及び転写ローラ
91のかわりに、ベルト状の中間転写体65及び転写帯
電器92を用いたものである。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に実施例をもって本発明を詳
細に説明する。尚、以下の説明で「部」はいずれも「重
量部」である。
【0061】(実施例1)直径182mm、長さ320
mm及び厚み5mmのアルミニウム製円筒状ローラの表
面に、金型を用いて下記配合のゴムコンパウンドをトラ
ンスファー成形することにより厚さ5mmの基層を有す
るローラを得た。
【0062】 ゴム配合: NBR 35部 エピクロルヒドリンゴム 65部 パラフィン系オイル 2部 カーボンブラック 1部 炭酸カルシウム 10部 加硫剤(イオウ) 1部 加硫助材 (酸化亜鉛) 2部 加硫促進剤(チウラム系化合物) 2部
【0063】また、下記の処方の塗料を調製した。
【0064】 表面層用塗料配合: ポリエステルポリウレタンプレポリマー(溶媒DMFを含む) 100部 硬化剤イソシアネート(溶媒酢酸エチルを含む) 4部 四フッ化エチレン樹脂粉体(粒径0.3μm) 100部 分散助剤 5部 DMF 120部
【0065】この塗料を上記のローラの外周面へスプレ
ー塗布して、膜厚約60μmの表面層を形成し、その
後、80℃で1時間、120℃で2時間乾燥、硬化させ
ることにより、強靭な表面層を有する中間転写体を2本
得た。この中間転写体の表面層に含有される四フッ化エ
チレン樹脂粉体の含有量は、表面層を構成する物質の全
固形分に対して55重量%であった。
【0066】このうち1本の中間転写体を図3に示され
るフルカラー電子写真装置に装着し、感光体として保護
層を有する有機感光ドラムを用いて、23℃/60%R
hの環境で、シアン単色で転写効率を測定した。第1の
画像担持体である感光ドラムから中間転写体への一次転
写効率は95%であり、中間転写体から第2の画像担持
体である80g/m2 紙への二次転写効率は94%であ
った。なお、本明細書において、一次転写効率及び二次
転写効率は次式により求めた値である:
【0067】
【外1】
【0068】また、23℃/60%Rhの環境でフルカ
ラー画像を出力したが、良好な画質を得ることができ
た。
【0069】その後この中間転写体を、図5に示される
ような中間転写体耐久性試験装置102に装着し、総圧
5Kgの力で中間転写体を直径80mmアルミニウムシ
リンダー101に押しつけ、120mm/secの周速
で連続10万回転の荷重回転試験を行った。ここで、中
間転写体耐久性試験装置内はオゾン濃度を10ppmで
一定として試験を行った。
【0070】その後、80g/m2 紙上にフルカラー画
像プリント試験を行った。1万枚の耐久試験後も初期と
同様な画質が得られ、上記と同様の方法で測定した二次
転写効率も93%と殆ど低下が見られず、中間転写体表
面を目視により観察しても、表面層の剥離、クラックの
発生等はなく、また、トナーのフィルミングも全く存在
せず良好な結果であった。
【0071】以下に本実施例の作像条件を示す。
【0072】感光体:導電性支持体上に下引層、電荷発
生層及び電荷輸送層を有し、該電荷輸送層上に四フッ化
エチレン樹脂粉体を分散した保護層を有する有機感光ド
ラム 感光体表面電位:−750V カラー現像剤(4色共に):非磁性一成分トナー 一次転写電圧:+700V 二次転写電圧:+2500V プロセススピード:120mm/sec 現像バイアス:−500V
【0073】別の中間転写体について、図2に示す方法
により初期の抵抗値R1と、前述した所定の直流電圧を
連続5時間印加した後の抵抗値R2とを測定した。結果
を表1に示した。
【0074】(実施例2)実施例1において、弾性層の
配合を以下のように変更した以外は実施例1と同様にし
て2本の中間転写体を作成した。
【0075】 ゴム配合: NBR 15部 エピクロルヒドリンゴム 85部 パラフィン系オイル 2部 カーボンブラック 1部 炭酸カルシウム 10部 加硫剤(イオウ) 1部 加硫助材(酸化亜鉛) 2部 加硫促進剤(チウラム系化合物) 2部
【0076】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0077】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体表面に、極く軽微な表面層の
剥離が発生し、初期と比べて若干の転写効率の低下が見
られたが、画像には殆ど影響せず実用可と判断された。
【0078】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0079】(実施例3)実施例1において、弾性層の
配合を以下のように変更した以外は実施例1と同様にし
て2本の中間転写体を作成した。
【0080】 ゴム配合: NBR 85部 エピクロルヒドリンゴム 15部 パラフィン系オイル 2部 カーボンブラック 1部 炭酸カルシウム 10部 加硫剤(イオウ) 1部 加硫助材(酸化亜鉛) 2部 加硫促進剤(チウラム系化合物) 2部
【0081】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0082】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体に、オゾンの影響によると思
われる極く軽微なひびわれが発生したが、画像には殆ど
影響せず実用可と判断された。
【0083】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0084】(実施例4)実施例1において表面層に含
有される四フッ化エチレン樹脂粉体の含有量を23重量
%に変更した以外は実施例1と同様にして2本の中間転
写体を作成した。
【0085】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0086】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体表面に、極く軽微なトナーフ
ィルミングが発生し、初期と比べて若干の転写効率の低
下が見られたが、画像には殆ど影響せず実用可と判断さ
れた。
【0087】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0088】(実施例5)実施例1において表面層に含
有される四フッ化エチレン樹脂粉体の含有量を76重量
%に変更した以外は実施例1と同様にして2本の中間転
写体を作成した。
【0089】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0090】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体表面に、極く軽微な表面層の
剥離が発生したが、画像には殆ど影響せず実用可と判断
された。
【0091】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0092】(実施例6)実施例1において表面層に混
合、分散するフッ素系化合物粉体を四フッ化エチレン六
フッ化プロピレン樹脂粉体(粒径1.0μm)に変更し
た以外は実施例1と同様にして2本の中間転写体を作成
した。
【0093】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0094】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、23℃/65%Rhの環境で繰り
返して80g/m2 紙上にフルカラー画像プリント試験
を行った。その結果、1万枚の耐久試験後の中間転写体
表面に、極く軽微なトナーフィルミングが発生し、初期
と比べて若干の転写効率の低下が見られたが、画像には
殆ど影響せず実用可と判断された。
【0095】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0096】(実施例7)実施例1のゴム配合にて、押
出成形、蒸気加硫及び研磨を行い、外径150mm、幅
320mm、厚み0.8mmのゴムベルトを得た。該ゴ
ムベルト上に実施例1の表面層用塗料を用いて表面層を
形成して、2個のベルト状中間転写体を作成した。
【0097】1個目のベルト状中間転写体を図4の電子
写真装置に装着し、実施例1と同様に転写効率の測定及
び画質の確認を行ったが、十分な転写効率と良好な画質
を得ることができた。
【0098】その後、ベルトを外径148.4mm、長
さ320mm、厚み2mmのアルミニウムシリンダーに
被せ、10万回転の荷重回転試験を行い、再び80g/
2紙上にフルカラー画像プリント試験を行った。その
結果、1万枚の耐久試験後の中間転写体表面に、極く軽
微なひびわれが発生したが、画像には殆ど影響せず実用
可と判断された。
【0099】また、2個のベルト状中間転写体を、外径
148.4mm、長さ320mm、厚み2mmのアルミ
ニウムシリンダーに被せ、R1とR2を測定した。結果
を表1に示した。
【0100】(実施例8)実施例1において、弾性層の
配合を以下のように変更した以外は実施例1と同様にし
て2本の中間転写体を作成した。
【0101】 ゴム配合: NBR 5部 エピクロルヒドリンゴム 95部 パラフィン系オイル 2部 カーボンブラック 1部 炭酸カルシウム 10部 加硫剤(イオウ) 1部 加硫助材(酸化亜鉛) 2部 加硫促進剤(チウラム系化合物) 2部
【0102】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0103】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m 紙上に
フルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万
枚の耐久試験後の中間転写体表面に、表面層の剥離の発
生とそれに伴うわずかな転写効率の低下が見られたが、
実用上問題ない程度であった。
【0104】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0105】(実施例9)実施例1において、弾性層の
配合を以下のように変更した以外は実施例1と同様にし
て2本の中間転写体を作成した。
【0106】ゴム配合: NBR 95部 エピクロルヒドリンゴム 5部 パラフィン系オイル 2部 カーボンブラック 1部 炭酸カルシウム 10部 加硫剤 1部 加硫助材 2部 加硫促進剤 2部
【0107】1本目の中間転写体について、実施例1と
同様に転写効率の測定及び画質の確認を行ったが、十分
な転写効率と良好な画質を得ることができた。
【0108】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体に、オゾンの影響によると思
われるひびわれが発生し、それに伴い画像上にわずかに
転写抜けが発生したが、実用上問題ない程度であった。
【0109】また、2本目の中間転写体についてR1と
R2を測定した。結果を表1に示した。
【0110】(実施例10)実施例1において、四フッ
化エチレン樹脂粉体の含有量が、表面層を構成する物質
の全固形分に対して16重量%になるように変更した以
外は実施例1と同様に2本の中間転写体を作成した。
【0111】実施例1と同様に抵抗値、転写効率の測定
を行い、画質確認のためにフルカラー画像を出力した
が、ほぼ良好な画像を得ることができた。
【0112】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体に、わずかにフィルミングが
発生し、それに伴い画像上に軽微な転写抜けが現れた
が、実用可能な範囲であった。
【0113】また、実施例1と同様にR1とR2を測定
した。結果を表1に示した。
【0114】(実施例11)実施例1において、四フッ
化エチレン樹脂粉体の含有量が、表面層を構成する物質
の全固形分に対して84重量%になるように変更した以
外は実施例1と同様に中間転写体を作成した。
【0115】この中間転写体の抵抗値を実施例1と同様
に測定した。
【0116】また、実施例1と同様に転写効率の測定及
び画質の確認を行ったが、十分な転写効率と良好な画像
を得ることができた。
【0117】その後、実施例1と同様に、10万回転の
荷重回転試験を行い、繰り返して80g/m2 紙上にフ
ルカラー画像プリント試験を行った。その結果、1万枚
の耐久試験後の中間転写体表面に、わずかに表面層の剥
離及びクラックの発生とそれに伴う軽微な転写効率の低
下が見られたが、実用可能な範囲であった。
【0118】また、実施例1と同様にR1とR2を測定
した。結果を表1に示した。
【0119】(比較例1)実施例1において、表面層を
形成しなかった以外は実施例1と同様にして中間転写体
を作成した。
【0120】実施例1と同様に抵抗値、転写効率の測定
を行い、画質確認のためにフルカラー画像を出力した
が、転写効率が劣っており、転写不良に困ると思われる
濃度の低い画像が得られ、実用不可と判断された。
【0121】上記のように、初期から問題があることが
確認されたので、耐久試験は行わなかった。結果を表2
に示した。
【0122】(比較例2)実施例1において、四フッ化
エチレン樹脂粉体を含有しなかった以外は実施例1と同
様に中間転写体を作成した。
【0123】実施例1と同様に抵抗値、転写効率の測定
を行い、画質確認のためにフルカラー画像を出力した
が、転写効率が劣っており、転写不良に困ると思われる
濃度の低い画像が得られ、実用不可と判断された。
【0124】上記のように、初期から問題があることが
確認されたので、耐久試験は行わなかった。結果を表2
に示した。
【0125】尚、表中の記号は以下の通りである。 A:良好 B:Aよりもわずかに画質が劣るが、実用に供せる。 B1:軽微な転写抜けがあるが、実用に供せる。 B2:トナー転写に軽微なムラがあり、わずかに濃度が
不均一であるが、実用に供せる。 C:濃度が非常に低い。
【0126】
【表1】
【0127】
【表2】
【0128】
【発明の効果】本発明の中間転写体は、基層にエピクロ
ルヒドリンゴム及びNBRを含有し、表面層にフッ素系
化合物粉体を含有しているため、耐久性が優れる上に転
写効率も優れるものである。更に本発明では表面層にウ
レタン樹脂またはウレタンエラストマーを含有している
ため、基層と表面層との密着性が高く、繰り返し使用し
ても基層と表面層とが剥離することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写体の一例を示す断面図であ
る。
【図2】中間転写体の電気抵抗値を測定する方法を示す
図である。
【図3】本発明の電子写真装置の一例を示す側面図であ
る。
【図4】本発明の電子写真装置の他の例を示す側面図で
ある。
【図5】本発明の中間転写体の耐久試験を行うための装
置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 画像露光 41〜44 現像器 5 感光ドラムクリーナー 6 中間転写体 7 クリーナー 61 芯金 62 基層 63 表面層 91 転写ローラ 92 転写帯電器 10 転写材 13 定着器 102 耐久性試験装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下條 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 篤志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 芦邊 恒徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 廣行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−50419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基層及び表面層を有し、前記
    基層にエピクロルヒドリンゴム及びアクリロニトリル−
    ブタジエンゴムを含有し、前記表面層に結着成分とフッ
    素系化合物粉体とを含有し、前記結着成分がウレタン樹
    脂またはウレタンエラストマーであることを特徴とする
    中間転写体。
  2. 【請求項2】 前記フッ素系化合物体の含有量が、前記
    表面層に対して20−80重量%である請求項1記載の
    中間転写体。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系化合物粉体の含有量が、3
    0−70重量%である請求項2記載の中間転写体。
  4. 【請求項4】 前記エピクロルヒドリンゴム及びアクリ
    ロニトリル−ブタジエンゴムの混合比が、重量比でエピ
    クロルヒドリンゴム:アクリロニトリル−ブタジエンゴ
    ム=1:9−9:1である請求項1記載の中間転写体。
  5. 【請求項5】 前記混合比が、6:4−8:2である請
    求項4項記載の中間転写体。
  6. 【請求項6】 初期の抵抗値R1と、中間転写体表面積
    1m2 あたり5mAの直流電流を連続5時間印加した後
    の抵抗値R2とが、下記式の関係を満たす請求項1記載
    の中間転写体。 0.1≦R2/R1≦10かつ 5.0×104 Ω≦R2≦5.0×109 Ω
  7. 【請求項7】 前記抵抗値R1と、前記抵抗値R2と
    が、0.5≦R2/R1≦5である請求項6記載の中間
    転写体。
  8. 【請求項8】 前記抵抗値R2が5.0×105 Ω以
    上、1.0×109 Ω以下である請求項6記載の中間転
    写体。
  9. 【請求項9】 電子写真感光体と、前記電子写真感光体
    を帯電せさる帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体
    に対して像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段
    と、前記静電潜像を現像して前記電子写真感光体上にト
    ナー像を形成する現像手段と、前記トナー像が転写され
    る請求項1記載の中間転写体とを有する電子写真装置。
  10. 【請求項10】 前記トナー像が、色の異なる複数のト
    ナー像で形成される請求項9記載のカラー電子写真装
    置。
  11. 【請求項11】 前記電子写真感光体の、少なくとも最
    外層に四フッ化エチレン樹脂を含有する請求項9記載の
    電子写真装置。
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