JP3356333B2 - 発泡樹脂製複合成形体の製造方法 - Google Patents

発泡樹脂製複合成形体の製造方法

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政義 高山
潤一郎 城野
弘行 山路
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Asahi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Corp
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Asahi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアコンディショナ
−、ク−ラ−等のドレン水を受けるドレンパン等に適用
される発泡樹脂製複合成形体の製造方法に関するもので
あり、さらに詳しくは、品質優秀な発泡樹脂製複合成形
体を効率的に製造することができる製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来よりエアコンディショナ−、ク−ラ
−等のドレン水を受けるドレンパン等には発泡樹脂成形
体が適用されているが、その大部分は、耐水性を向上さ
せるために、発泡樹脂成形体表面のドレン水を受ける凹
部、その周辺又は全面に耐衝撃性非発泡ポリスチレンシ
−ト、非発泡アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体シ−ト等を積層した発泡樹脂製複合成形体であ
る。
【0003】このような発泡樹脂製複合成形体は、熱可
塑性発泡樹脂粒子から発泡樹脂成形体を製造し、型開き
した時にこれを金型内に残した状態とし、別に所定形状
に成形しておいた前記非発泡樹脂シ−トをこの発泡樹脂
成形体表面に被せ、再び型閉した後に再加熱して非発泡
樹脂シ−トを発泡樹脂成形体に溶着して製造されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の発泡樹脂製
複合成形体の製造方法にあっては、加熱成形後に一旦型
開きし、再度型閉した後に再加熱しなくてはならないた
め、発泡樹脂製複合成形体の製造効率は極めて悪かっ
た。
【0005】このような問題点を解決する方法として、
予め真空成形した非発泡樹脂シ−トを金型内に設置して
おき、その後熱可塑性発泡樹脂粒子を金型内に充填し、
加熱、融着させて発泡樹脂製複合成形体を製造する方法
が考えられる。
【0006】しかし、この製造方法によると、発泡樹脂
製複合成形体の製造効率は向上するものの、発泡樹脂粒
子充填時に供給するエア−の圧力により非発泡樹脂シ−
ト端部が捲くれ上がり、金型と非発泡樹脂シ−トとの間
に発泡樹脂粒子が侵入して、完成品の外観が損なわれた
り、ドレンパンとして使用する場合には水漏れを起こし
たりする等の問題が生じた。
【0007】本発明は、以上のような従来の問題点を解
決し、品質優秀な発泡樹脂製複合成形体を効率的に製造
できる発泡樹脂製複合成形体の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、熱可塑性
樹脂シ−トを発泡樹脂成形体に効率的に溶着する方法に
ついて種々検討し、鋭意研究を重ねた結果、本発明の発
泡樹脂製複合成形体の製造方法を想到するに至ったもの
である。
【0009】すなわち、本発明の発泡樹脂製複合成形体
の製造方法は、発泡樹脂成形体表面の少なくとも一部に
熱可塑性樹脂シ−トを積層した発泡樹脂製複合成形体の
製造方法であって、雌雄金型と該金型により形成される
キャビティ内に進退自在としたシ−ト押圧部材とよりな
り、該金型にはシ−ト押圧部材を挿通させる挿通孔が設
けられている金型を用いて、キャビティ内に予め成形し
た熱可塑性樹脂シ−トを設置し、前記シ−ト押圧部材を
キャビティ内に進入させて熱可塑性樹脂シ−トを押圧、
固定し、次いでキャビティ内に熱可塑性発泡樹脂粒子を
充填し、その後熱可塑性発泡樹脂粒子を加熱、融着さ
せ、加熱融着が完了する迄の間に前記シート押圧部材を
キャビティ外に退出させることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【実施例】先ず、本発明の製造方法を実施するに際して
使用する金型装置1の一実施例について説明する。
【0011】図1において、10は移動自在に設置され
た雄金型(複合成形体表面に凹部を形成するために一部
に凸部を有する)、20は雄金型10と接合自在に設置
された雌金型であって、この雌雄両金型10,20はそ
れぞれチャンバ−11,21を備えるとともに、型閉時
に形成されるキャビティ30に臨む成形壁部12,22
には多数の蒸気孔13,23を穿設してある。
【0012】各々のチャンバ−11,21には蒸気管1
4,24と排水管15,25とを接続するとともに、各
排水管15,25にはバキュ−ム管16,26をそれぞ
れ接続してある。又、これら配管14,15,16,2
4,25,26の途中には開閉弁14a,15a,16
a,24a,25a,26aを設けてある。
【0013】雌金型20には発泡樹脂粒子の充填ガン3
1を接続してあり、又、図示しないが、各チャンバ−1
1,21には開閉弁を備えた冷却水管を、充填ガン31
には発泡樹脂粒子をエア−インジェクタ−方式によって
充填するための開閉弁を備えたエア−配管を接続してあ
る。
【0014】さらに、雌金型20の外壁部32の両端部
にはエア−シリンダ−33,33を固定してあり、図2
に示すように、このエア−シリンダ−33のロッド33
a先端部にはシ−ト押圧部材34を固着してある外壁部
32にはロッド33aを挿通する挿通孔35を、成形壁
部22にはシ−ト押圧部材34を挿通する挿通孔36を
穿設してある。
【0015】シ−ト押圧部材34は、図3(A)に示す
ように、折曲板37であってもよく、図3(B)に示す
ように、取付板38に所定間隔で複数のピン39を固着
したものであってもよい。
【0016】次に、上記金型装置1を使用した場合にお
ける本発明の製造方法の一実施例について説明する。
【0017】先ず、図1(A)に示すように、雄金型1
0の成形壁部12に形成した凸部にその凹部を嵌合する
ことにより、肉厚2.5mmの耐衝撃性非発泡ポリスチ
レン(HIPS)よりなる熱可塑性樹脂シ−ト40を設
置し、雌雄両金型10,20を型閉した。
【0018】次いで、図1(B)に示すように、エア−
シリンダ−33,33を作動させてロッド33a,33
aを伸長させ、シ−ト押圧部材34,34をキャビティ
30内に進入させ、その先端を熱可塑性樹脂シ−ト40
に当接し、押圧固定した。
【0019】そして、図1(C)に示すように、型閉に
より形成されるキャビティ30内に充填ガン31よりエ
ア−圧力6kg/cm2 で嵩密度50g/lの発泡ポリ
スチレン粒子を充填した。この時、熱可塑性樹脂シ−ト
40は、シ−ト押圧部材34,34により押圧されてい
るから、エア−圧力により端部が捲くれ上がることはな
かった。
【0020】そして、蒸気管14,24からチャンバー
11,21内に蒸気を導入して発泡ホレスチレン粒子を
加熱、仮融着させた後、図1(D)に示すように、エア
−シリンダ−33,33を作動させてロッド33a,3
3aを縮長させ、シ−ト押圧部材34,34をキャビテ
ィ30外に位置させた。
【0021】その後、発泡ポリスチレン粒子を加熱、融
着させて発泡樹脂成形体41を成形すると同時に、熱可
塑性樹脂シ−ト40と加熱、接着させた後、蒸気の導入
を停止した。なお、キャビティ30内でシ−ト押圧部材
34,34が位置していた空洞領域にも発泡圧により発
泡ポリスチレン粒子が膨張するから、発泡樹脂成形体4
1に空洞、充填不良等が生じることはない。
【0022】次いで、図示しない冷却水管よりチャンバ
−11,21内に冷却水を導入した後、バキュ−ム管1
6,26より真空吸引しつつ冷却し、雌雄両金型10,
20を型開して、図4に示すような複合成形体42を得
た。なお、複合成形体42を離型するには、図示しない
が、通常の離型用ピンにより行った。
【0023】熱可塑性樹脂シ−トとしては、非発泡の耐
衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレ−ト、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の肉厚0.1〜1.5mm
のシ−トを使用するのが好ましい。
【0024】又、発泡樹脂粒子としては、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の嵩密度10〜2
00g/lの予備発泡熱可塑性樹脂粒子を使用すること
が好ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明の発泡樹脂製複合成形体の製造方
法は、発泡樹脂粒子の充填時に熱可塑性樹脂シ−トをシ
−ト押圧部材により押圧するものであるから、予め成形
した熱可塑性樹脂シ−トが捲くれ上がることなく、外観
等の品質優秀な発泡樹脂製複合成形体を効率的に製造で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡樹脂製複合成形体の製造方法を示
す説明図である。
【図2】シ−ト押圧部材の作用を示す説明図である。
【図3】シ−ト押圧部材の実施例であり、(A)は折曲
板状のシ−ト押圧部材、(B)はピン状の押圧部材の外
観斜視図である。
【図4】本発明により製造される発泡樹脂製複合成形体
の一実施例である。
【符号の説明】
10…雄型 20…雌型 30…キャビティ 34…シ−ト押圧部材 35…挿通孔 36…挿通孔 40…熱可塑性樹脂シ−ト 41…発泡樹脂成形体 42…発泡樹脂製複合成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 政義 群馬県前橋市飯土井町803番地 旭化成 株式会社内 (72)発明者 城野 潤一郎 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三菱油化株式会社内 (72)発明者 山路 弘行 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油 化バーディッシェ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−141033(JP,A) 実開 平1−138715(JP,U) 実開 昭62−78427(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 44/00 - 44/60 B29C 33/00 - 33/76 B29C 39/00 - 39/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂成形体表面の少なくとも一部に
    熱可塑性樹脂シ−トを積層した発泡樹脂製複合成形体の
    製造方法であって、雌雄金型と該金型により形成される
    キャビティ内に進退自在としたシ−ト押圧部材とよりな
    り、該金型にはシ−ト押圧部材を挿通させる挿通孔が設
    けられている金型を用いて、キャビティ内に予め成形し
    た熱可塑性樹脂シ−トを設置し、前記シ−ト押圧部材を
    キャビティ内に進入させて熱可塑性樹脂シ−トを押圧、
    固定し、次いでキャビティ内に熱可塑性発泡樹脂粒子を
    充填し、その後熱可塑性発泡樹脂粒子を加熱、融着さ
    せ、加熱融着が完了する迄の間に前記シート押圧部材を
    キャビティ外に退出させることを特徴とする発泡樹脂製
    複合成形体の製造方法。
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DE202017107149U1 (de) 2016-12-01 2018-03-05 Kurtz Gmbh Crackspalt-Formwerkzeug zum Herstellen eines Partikelschaumstoffteils sowie Vorrichtung zum Herstellen eines Partikelschaumstoffteils

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