JP3354051B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP3354051B2
JP3354051B2 JP24514996A JP24514996A JP3354051B2 JP 3354051 B2 JP3354051 B2 JP 3354051B2 JP 24514996 A JP24514996 A JP 24514996A JP 24514996 A JP24514996 A JP 24514996A JP 3354051 B2 JP3354051 B2 JP 3354051B2
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lip
panel
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sound insulating
fitting
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通仁 鈴木
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Yazaki Corp
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車のダッ
シュパネルの電線貫通部を、遮音性をもって封止するグ
ロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は実開昭58−31721号公報に
記載された従来のこの種のグロメットを示す。このグロ
メット1は、全体がゴム等の軟質材料で成形されてお
り、筒状体3の両端に電線Wの外周に嵌合する電線嵌合
部4、5を有し、一方の電線嵌合部5の近傍に肉厚筒部
8を有し、肉厚筒部8の一端部外周にパネル嵌合部とし
てのフランジ6を有し、フランジ6の外周にパネルPの
透孔Paの周縁に嵌着する嵌着溝7を有し、肉厚筒部8
の他端部外周に径方向外方に周設されたリップ9を有し
ている。
【0003】このグロメット1を使用する場合、電線W
の外周に電線嵌合部4、5を嵌合させ、嵌着溝7をパネ
ルPの透孔Paの周縁に嵌着させる。そして、リップ9
で、パネルPの背面に重合された遮音材Sの開口部Sa
を覆い隠し、リップ9の外周端9aを遮音材Sの表面に
密着させる。これにより、電線WとパネルPの隙間を封
止し、かつ遮音材Sの開口部Saを封止し、遮音性を保
つことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
グロメット1は、リップ9の外周端9aを遮音材Sの表
面に点接触させることで、遮音性を保つようにしている
ので、防音効果が小さかった。また、遮音材Sの厚さを
変更した場合には、リップ9の根元に応力が集中しやす
く、追従性が悪いという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、防音効果を
高めることができ、しかも遮音材の厚さの変更に柔軟に
追従し得るグロメットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、パネ
ルの透孔を貫通した電線に嵌合する電線嵌合部と、外周
にパネルの透孔の周縁に対する嵌着溝を有するパネル嵌
合部と、該パネル嵌合部の外周に周設され、パネルの背
面に重合された遮音材の前記透孔に対応した開口部を
遮音材の背面から覆い隠し、且つ外周部を該遮音材の表
面に密着させることで前記開口部を閉止するリップとを
具備したグロメットにおいて、前記リップは嵌着溝より
所定間隔をおいた位置でパネル嵌合部の後端部から突出
しないように形成されるとともに、前記リップの内周部
前記嵌着溝側にむけて弾力を持つ弾性屈曲部を設ける
と共に前記リップの外周部に前記遮音材の表面に面接触
する平面部を設けたことを特徴とする。
【0007】このグロメットでは、リップの外周部に設
けた平面部が遮音材の表面に面接触し、リップの遮音材
に対する密着度が高まる。また、リップの弾性屈曲部が
嵌着溝側にむけて柔軟に弾力をもって屈曲するので、
ップがパネル嵌合部の後端部から突出しない範囲の遮音
材(厚さ)に対して、リップの平面部が遮音材の表面に
確実に密着する。また、弾性屈曲部が遮音材の厚さに応
じて柔軟に変形するので、リップの根元部分に応力が集
中しにくくなる。
【0008】
【0009】このグロメットでは、リップと嵌着溝の間
は所定の間隔があいているのでパネルの透孔の周縁に嵌
着溝を嵌着させた状態で、リップがパネル嵌合部の後端
部から突出しない範囲の遮音材(厚さ)に対して、確実
に、パネルの背面の遮音材の表面にリップの平面部を接
触させることができる。
【0010】
【0011】このグロメットでは、リップがパネル嵌合
部の後端部から突出しない領域、すなわちリップの外周
部が嵌合溝側つまりパネル側に延びているので、リップ
とパネルの背面の遮音材の表面との間隙がゼロ以上にな
る。従って所謂スプリング効果が十分得られてパネルの
背面の遮音材の表面に、適当な弾性力を持ってリップの
外周部に設けた平面部が確実に面接触する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の実施形態のグロメットの構
成図で、(a)は全体構成を示す断面図、(b)はその
要部の拡大断面図である。また、図2はパネルに嵌合さ
せた状態を示す要部断面図である。
【0014】このグロメット20は、ゴム等の軟質材料
により、全体が筒状に形成されており、一端に、パネル
Pの透孔Paを貫通した電線に嵌合する小径肉薄の電線
嵌合部21を備え、他端に、外周にパネルPの透孔Pa
の周縁に対する嵌着溝27を有した大径肉厚のパネル嵌
合部22を備え、それら両者間にテーパ部23を備えて
いる。テーパ部23の内周には、パネル嵌合部22側に
延びる内筒体24の基端部が連結されている。
【0015】パネル嵌合部21の軸方向の端部外周に
は、パネルPの背面に重合された遮音材Sの開口部Sa
をその背面から覆い隠し、且つ外周部を遮音材Sの表面
に密着させることで開口部Saを閉止するリップ30が
周設されている。このリップ30は、全体が薄肉に形成
されており、根元側の内周部に弾性屈曲部31を有し、
その外側に遮音材Sの表面に面接触する平面部32を有
している。リップ30の弾性屈曲部31は、リップ30
の外周部を電線嵌合部21側に湾曲させることで形成さ
れ、このとき弾性屈曲部31は嵌着溝側にむけて弾力を
もっている。平面部32は、弾性屈曲部31の外周側を
グロメット20の軸線方向と直交する方向に曲がる、
なわちパネルPに平行になるように形成されている。
【0016】この場合、リップ30と嵌着溝27との間
には、パネルPの厚さや遮音材Sの厚さに応じた適当な
間隔が確保されており、リップ30の平面部32は、嵌
着溝27に近付くように延びている。
【0017】このグロメット20を使用する場合は、電
線の外周に電線嵌合部21を嵌合させ、嵌着溝27をパ
ネルPの透孔Paの周縁に嵌着させる。そして、リップ
30で、パネルPの背面に重合された遮音材Sの開口部
Saを覆い隠し、リップ30の外周の平面部32を遮音
材Sの表面に密着させる。これにより、電線とパネルP
の隙間を封止し、かつ遮音材Sの開口部Saを封止し
て、遮音性を保つことができる。
【0018】特に、このグロメット20の場合は、リッ
プ30の外周部に設けた平面部32を遮音材Sの表面に
面接触させるようにしているので、リップ30の遮音材
Sに対する密着性を高めることができ、図2の矢印Nで
示す外部音が車内へ入るのを効果的に遮断することがで
きる。また、リップ30の内周部に弾性屈曲部31があ
るので、遮音材Sの厚さが変化しても、リップ30の平
面部32を、遮音材Sの表面に確実に密着させることが
でき、高い遮音性を維持することができる。
【0019】さらに、弾性屈曲部31が遮音材Sの厚さ
に応じて柔軟に変形するので、リップ30の根元部分に
応力が集中しにくくなり、リップ30の遮音材Sに対す
る追従性が高まる。また、リップ30と嵌着溝27の間
には、パネルPや遮音材Sの厚さに応じた適当な間隔が
確保されているとともに、リップがパネル嵌合部から突
出する事が無い。従ってパネルPの透孔Paの周縁に嵌
着溝27を嵌着させた状態で、確実に、遮音材Sの表面
にリップ30の平行部32を面接触させることができ
る。また、嵌着溝側にむけて弾力を持つ弾性屈曲部の作
用により、遮音材Sの表面に適当な弾性力をもってリッ
プ30の平面部32を面接触させることができ、遮音性
維持に効果を奏する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、リップの外周部に設けた平面部を遮音材の表面
に面接触させるようにしているので、リップの遮音材に
対する密着度を高めることができ、高い遮音性を保つこ
とができる。また、リップの内周部には弾性屈曲部を設
けているので、遮音材の厚さに拘らず、リップの平面部
を遮音材の表面に確実に密着させることができる。従っ
て、遮音材の厚さの変更によらず、高い遮音性を維持す
ることができる。また、弾性屈曲部が遮音材の厚さの変
更に応じて柔軟に変形することになるので、リップの根
元部分に応力が集中しにくくなり、リップの遮音材に対
する追従性を高めることができる。
【0021】遮音材に密着するリップと、パネルの透孔
の周縁に嵌着する嵌着溝の間に所定の間隔を設けている
ので、遮音材の厚さの変更に対して、リップを追従させ
やすくすることができる。従って、パネルの透孔の周縁
に嵌着溝を嵌着させた状態で、確実に遮音材の表面にリ
ップの平面部を面接触させることができ、遮音性を高め
ることができる。
【0022】リップ30と嵌着溝27の間には、パネル
Pや遮音材Sの厚さに応じた適当な間隔が確保されてい
るとともに、リップがパネル嵌合部から突出する事が無
い。従ってパネルPの透孔Paの周縁に嵌着溝27を嵌
着させた状態で、確実に、パネル背面の遮音材の表面
に、適度の弾性力をもってリップの外周部に設けた平行
部を面接触させることができ、リップの密着性の維持を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のグロメットの構成図であ
り、(a)はグロメット全体の側断面図、(b)は図
(a)のIb部の拡大図である。
【図2】本発明の実施形態のグロメットをパネルに嵌合
させ、リップを遮音材の表面に密着させた状態を示す要
部断面図である。
【図3】従来のグロメットの断面図である。
【符号の説明】
P パネル Pa 透孔 S 遮音材 Sa 開口部 W 電線 20 グロメット 21 電線嵌合部 22 パネル嵌合部 27 嵌着溝 30 リップ 31 弾性屈曲部 32 平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/58 B60R 13/08 B60R 16/02 622 H02G 3/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの透孔を貫通した電線に嵌合する
    電線嵌合部と、外周にパネルの透孔の周縁に対する嵌着
    溝を有するパネル嵌合部と、該パネル嵌合部の外周に周
    設され、パネルの背面に重合された遮音材の前記透孔に
    対応した開口部を該遮音材の背面から覆い隠し、且つ外
    周部を該遮音材の表面に密着させることで前記開口部を
    閉止するリップとを具備したグロメットにおいて、前記
    リップは嵌着溝より所定間隔をおいた位置でパネル嵌合
    部の後端部から突出しないように形成されるとともに
    前記リップの内周部に前記嵌着溝側にむけて弾力を持つ
    弾性屈曲部を設けると共に前記リップの外周部に前記遮
    音材の表面に面接触する平面部を設けたことを特徴とす
    るグロメット。
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JP4091277B2 (ja) * 2001-07-18 2008-05-28 矢崎総業株式会社 グロメット
JP5760805B2 (ja) * 2011-07-27 2015-08-12 住友電装株式会社 車両用プロテクタ
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