JPH1196840A - グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネス - Google Patents
グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネスInfo
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- JPH1196840A JPH1196840A JP9259016A JP25901697A JPH1196840A JP H1196840 A JPH1196840 A JP H1196840A JP 9259016 A JP9259016 A JP 9259016A JP 25901697 A JP25901697 A JP 25901697A JP H1196840 A JPH1196840 A JP H1196840A
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- Japan
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- grommet
- wire harness
- seal
- peripheral surface
- diameter
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- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 グロメットの防水性能を高める
【解決手段】 自動車のエンジンルームXと車室Yとを
仕切るパネル2の貫通穴2aにグロメット10を介在さ
せて取り付けるワイヤハーネスであって、グロメット1
0の長尺な小径筒部11に上記ワイヤハーネスを挿通さ
せ、該小径筒部の内周面の全周より且つ軸線方向に間隔
をあけて突出させた複数のシール突起15を、上記ワイ
ヤハーネスの外周面に密着させ、且つ、該ワイヤハーネ
スの外径(D)と、上記グロメットのシール突起に囲ま
れた中空部の直径dとの関係を、2d<Dの関係とし
て、シール突起15をワイヤハーネスの外周面に密着さ
せた状態でエンジンルーム開口側へと倒している。
仕切るパネル2の貫通穴2aにグロメット10を介在さ
せて取り付けるワイヤハーネスであって、グロメット1
0の長尺な小径筒部11に上記ワイヤハーネスを挿通さ
せ、該小径筒部の内周面の全周より且つ軸線方向に間隔
をあけて突出させた複数のシール突起15を、上記ワイ
ヤハーネスの外周面に密着させ、且つ、該ワイヤハーネ
スの外径(D)と、上記グロメットのシール突起に囲ま
れた中空部の直径dとの関係を、2d<Dの関係とし
て、シール突起15をワイヤハーネスの外周面に密着さ
せた状態でエンジンルーム開口側へと倒している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットおよび該
グロメットを装着したワイヤハーネスに関し、詳しく
は、自動車の車体パネルの貫通穴に挿通するワイヤハー
ネスに取り付けて、上記貫通穴とワイヤハーネスとの隙
間から車室内へ浸水が発生することを防止するものであ
る。
グロメットを装着したワイヤハーネスに関し、詳しく
は、自動車の車体パネルの貫通穴に挿通するワイヤハー
ネスに取り付けて、上記貫通穴とワイヤハーネスとの隙
間から車室内へ浸水が発生することを防止するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグロメットはエラストマ
ーあるいはゴムで成形されており、特開平1−2765
18号に開示されている図4に示すように、グロメット
1は長尺な小径筒部1aと該小径筒部1aの一端から円
錐状に拡大する拡径筒部1bとを備え、拡径筒部1bの
外周面に車体係止凹部1cが設けられている。該グロメ
ット1には電線群をテープ巻きで結束したワイヤハーネ
スW/Hが挿通され、小径筒部1aではワイヤハーネス
W/Hの外周面に小径筒部1aの内周面を密着させてい
る。このワイヤハーネスを自動車のエンジンルーム側
(X)と車室側(Y)とを仕切るパネル2の貫通穴2a
にグロメット1を介して挿通させ、該グロメット1の車
体係止凹部1cを貫通穴2aの内周面に係止させてい
る。
ーあるいはゴムで成形されており、特開平1−2765
18号に開示されている図4に示すように、グロメット
1は長尺な小径筒部1aと該小径筒部1aの一端から円
錐状に拡大する拡径筒部1bとを備え、拡径筒部1bの
外周面に車体係止凹部1cが設けられている。該グロメ
ット1には電線群をテープ巻きで結束したワイヤハーネ
スW/Hが挿通され、小径筒部1aではワイヤハーネス
W/Hの外周面に小径筒部1aの内周面を密着させてい
る。このワイヤハーネスを自動車のエンジンルーム側
(X)と車室側(Y)とを仕切るパネル2の貫通穴2a
にグロメット1を介して挿通させ、該グロメット1の車
体係止凹部1cを貫通穴2aの内周面に係止させてい
る。
【0003】また、従来、特開昭62−56685号に
おいて図6に示す構造のグロメット5が提案されてい
る。該グロメット5は主として屈曲したパイプ6に取り
付けるものであり、グロメット5の小径筒部5aは蛇腹
状として屈曲するパイプ6の外周面に追従可能してい
る。この小径筒部5aは厚肉としたシール部5a−1と
薄肉とした可撓部5a−2とを交互に設けて蛇腹状と
し、可撓部5a−2で屈曲させると共にシール部5a−
1でパイプ外周面に密着させている。
おいて図6に示す構造のグロメット5が提案されてい
る。該グロメット5は主として屈曲したパイプ6に取り
付けるものであり、グロメット5の小径筒部5aは蛇腹
状として屈曲するパイプ6の外周面に追従可能してい
る。この小径筒部5aは厚肉としたシール部5a−1と
薄肉とした可撓部5a−2とを交互に設けて蛇腹状と
し、可撓部5a−2で屈曲させると共にシール部5a−
1でパイプ外周面に密着させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図4に示すグロメ
ット1では、エンジンルーム側(X)から車室側(Y)
への浸水を車体係止凹部1cを貫通穴2aの端縁に密着
させることにより防止しているが、小径筒部1aの先端
側から浸水が発生する場合がある。即ち、該小径筒部1
aの先端とワイヤハーネスW/Hとは、図5に示すよう
に、テープ3を巻き付けて固定しているが、巻き付けた
テープ3の隙間から浸水が発生し、この浸水した水が小
径筒部1aの内周面とワイヤハーネスW/Hの外周面の
隙間を伝って車室内(Y)へと浸水する。
ット1では、エンジンルーム側(X)から車室側(Y)
への浸水を車体係止凹部1cを貫通穴2aの端縁に密着
させることにより防止しているが、小径筒部1aの先端
側から浸水が発生する場合がある。即ち、該小径筒部1
aの先端とワイヤハーネスW/Hとは、図5に示すよう
に、テープ3を巻き付けて固定しているが、巻き付けた
テープ3の隙間から浸水が発生し、この浸水した水が小
径筒部1aの内周面とワイヤハーネスW/Hの外周面の
隙間を伝って車室内(Y)へと浸水する。
【0005】また、上記形状のグロメット1では、ワイ
ヤハーネスW/Hが小径の場合、小径筒部1aとの内周
面とワイヤハーネスW/Hの外周面の間に隙間が生じる
ため、縦割りチューブ(図示せず)を挿入して隙間を無
くすようにしている。この場合、作業手数が非常にかか
る問題がある。
ヤハーネスW/Hが小径の場合、小径筒部1aとの内周
面とワイヤハーネスW/Hの外周面の間に隙間が生じる
ため、縦割りチューブ(図示せず)を挿入して隙間を無
くすようにしている。この場合、作業手数が非常にかか
る問題がある。
【0006】これに対して、図6に示すグロメット5で
は、小径筒部5aの複数のシール部5a−1をパイプ6
に密着させているため、浸水の防止効果は前記図4のグ
ロメット1よりも優れている。しかしながら、シール部
5a−1は内周側に突出させて、その先端面をパイプが
外周面に当接させているだけあるため、パイプの外径が
小さい場合には、グロメット5のシール部5a−1が密
着せず浸水を阻止できない。即ち、パイプあるいは電線
群の外径に応じた容易に追従できず、そのため、グロメ
ットを多種類用意しなければならない問題がある。
は、小径筒部5aの複数のシール部5a−1をパイプ6
に密着させているため、浸水の防止効果は前記図4のグ
ロメット1よりも優れている。しかしながら、シール部
5a−1は内周側に突出させて、その先端面をパイプが
外周面に当接させているだけあるため、パイプの外径が
小さい場合には、グロメット5のシール部5a−1が密
着せず浸水を阻止できない。即ち、パイプあるいは電線
群の外径に応じた容易に追従できず、そのため、グロメ
ットを多種類用意しなければならない問題がある。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、ワイヤハーネスの径が多少変化しても容易に追従
できると共に、確実に浸水を防止できるシール部を備え
たグロメットを提供することを課題としている。
ので、ワイヤハーネスの径が多少変化しても容易に追従
できると共に、確実に浸水を防止できるシール部を備え
たグロメットを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、自動車用ワイヤハーネスに取り付け、エ
ンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通穴に係止す
る弾性材からなるグロメットで、上記ワイヤハーネスを
挿通する長尺な小径筒部の内周面に、該内周面の全周よ
りエンジンルーム側の先端開口に向かって湾曲あるいは
傾斜するように突出したシール突起を、軸方向に間隔を
あけて複数個設けていることを特徴とするグロメットを
提供している。
め、本発明は、自動車用ワイヤハーネスに取り付け、エ
ンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通穴に係止す
る弾性材からなるグロメットで、上記ワイヤハーネスを
挿通する長尺な小径筒部の内周面に、該内周面の全周よ
りエンジンルーム側の先端開口に向かって湾曲あるいは
傾斜するように突出したシール突起を、軸方向に間隔を
あけて複数個設けていることを特徴とするグロメットを
提供している。
【0009】上記構成のグロメットでは、ワイヤハーネ
スを通す小径筒部の内周面から突設しているシール突起
が、ワイヤハーネスの外周面に密着し、該外周面に沿っ
てエンジンルーム開口側へと延在するため、シール突起
の接触面積が増大すると共に、該シール突起がエンジン
ルーム開口側へと折り返された状態となるため、エンジ
ンルーム開口からの浸水を防止できる。しかも、小径筒
部の軸方向にシール突起を複数個設けているため、浸水
が複数段で遮断でき、確実に防水を図ることができる。
さらに、ワイヤハーネスの径が相違しても、シール突起
がワイヤハーネス外周面に沿う長さが多少変わるだけ
で、シール突起をワイヤハーネス外周面に密着させるこ
とができる。よって、ワイヤハーネスが小径の場合に従
来用いていた縦割りチューブを不要とすることができ
る。
スを通す小径筒部の内周面から突設しているシール突起
が、ワイヤハーネスの外周面に密着し、該外周面に沿っ
てエンジンルーム開口側へと延在するため、シール突起
の接触面積が増大すると共に、該シール突起がエンジン
ルーム開口側へと折り返された状態となるため、エンジ
ンルーム開口からの浸水を防止できる。しかも、小径筒
部の軸方向にシール突起を複数個設けているため、浸水
が複数段で遮断でき、確実に防水を図ることができる。
さらに、ワイヤハーネスの径が相違しても、シール突起
がワイヤハーネス外周面に沿う長さが多少変わるだけ
で、シール突起をワイヤハーネス外周面に密着させるこ
とができる。よって、ワイヤハーネスが小径の場合に従
来用いていた縦割りチューブを不要とすることができ
る。
【0010】上記シール突起の高さ(H)と、肉厚
(t)との関係は、H>2tの関係に設定している(請
求項2)。このように、シール突起を、薄肉で突出量を
大きくしておくと、容易に撓んで、電線外周面に密着さ
れることができる。
(t)との関係は、H>2tの関係に設定している(請
求項2)。このように、シール突起を、薄肉で突出量を
大きくしておくと、容易に撓んで、電線外周面に密着さ
れることができる。
【0011】また、本発明は、請求項3で、自動車のエ
ンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通穴にグロメ
ットを介在させて取り付けるワイヤハーネスであって、
上記グロメットの長尺な小径筒部に上記ワイヤハーネス
を挿通させ、該小径筒部の内周面の全周より且つ軸線方
向に間隔をあけて突出させた複数のシール突起を、上記
ワイヤハーネスの外周面に密着させ、且つ、該ワイヤハ
ーネスの外径(D)と、上記グロメットのシール突起に
囲まれた中空部の直径dとの関係を、2d<Dの関係と
して、シール突起をワイヤハーネスの外周面に密着させ
た状態でエンジンルーム開口側へと倒していることを特
徴とするグロメットを提供している。
ンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通穴にグロメ
ットを介在させて取り付けるワイヤハーネスであって、
上記グロメットの長尺な小径筒部に上記ワイヤハーネス
を挿通させ、該小径筒部の内周面の全周より且つ軸線方
向に間隔をあけて突出させた複数のシール突起を、上記
ワイヤハーネスの外周面に密着させ、且つ、該ワイヤハ
ーネスの外径(D)と、上記グロメットのシール突起に
囲まれた中空部の直径dとの関係を、2d<Dの関係と
して、シール突起をワイヤハーネスの外周面に密着させ
た状態でエンジンルーム開口側へと倒していることを特
徴とするグロメットを提供している。
【0012】請求項3で用いるグロメットは、前記請求
項1または請求項2に記載のシール突起を予めエンジン
ルーム開口側へと湾曲あるいは傾斜させて成形している
グロメットを用いてもよいし、あるいは、小径筒部の内
周面より中心部に向かって突出させたシール突起を設け
たグロメットでもよい。後者の場合、シール突起の突出
量を大としておくことにより、ワイヤハーネスを挿通さ
せた状態で、シール突起がエンジンルーム開口側へと向
いた状態でワイヤハーネス外周面に密着させている。
項1または請求項2に記載のシール突起を予めエンジン
ルーム開口側へと湾曲あるいは傾斜させて成形している
グロメットを用いてもよいし、あるいは、小径筒部の内
周面より中心部に向かって突出させたシール突起を設け
たグロメットでもよい。後者の場合、シール突起の突出
量を大としておくことにより、ワイヤハーネスを挿通さ
せた状態で、シール突起がエンジンルーム開口側へと向
いた状態でワイヤハーネス外周面に密着させている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態のグロ
メットを示し、該グロメット10はエラストマーあるい
はEPDMゴムから成形している。グロメット10は長
尺な小径筒部11と、該小径筒部11の一端より拡大す
る拡径筒部12とからなり、該拡径筒部12の外周面に
車体係止凹部13を環状に設けている。
参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態のグロ
メットを示し、該グロメット10はエラストマーあるい
はEPDMゴムから成形している。グロメット10は長
尺な小径筒部11と、該小径筒部11の一端より拡大す
る拡径筒部12とからなり、該拡径筒部12の外周面に
車体係止凹部13を環状に設けている。
【0014】上記小径筒部11の内周面には軸線方向L
に所要間隔をあけて6個のシール突起15を突設してい
る。これらシール突起15は全周より環状に突出してお
り、かつ、小径筒部11の先端開口11a側に向かって
湾曲させて成形している。また、これらシール突起15
は先端に向かって次第に薄くしていると共に、該シール
突起15の最も厚肉の基部15aの厚さtと突出長さH
との関係を、H>2tとして、全体に薄くして容易に撓
むようにしている。
に所要間隔をあけて6個のシール突起15を突設してい
る。これらシール突起15は全周より環状に突出してお
り、かつ、小径筒部11の先端開口11a側に向かって
湾曲させて成形している。また、これらシール突起15
は先端に向かって次第に薄くしていると共に、該シール
突起15の最も厚肉の基部15aの厚さtと突出長さH
との関係を、H>2tとして、全体に薄くして容易に撓
むようにしている。
【0015】さらに、環状のシール突起15により囲ま
れる中空部17の直径dと、挿通するワイヤハーネスW
/Hの外径Dとの関係を、2d<Dとしている。即ち、
中空部17の直径の2倍よりもワイヤハーネスW/Hの
外径Dが大きくなるように、シール突起15を大きく突
出させており、よって、ワイヤハーネスW/Hの外径D
が小径化しても、十分にシール突起15がワイヤハーネ
ス外周面に押圧された状態で密着できるようにしてい
る。
れる中空部17の直径dと、挿通するワイヤハーネスW
/Hの外径Dとの関係を、2d<Dとしている。即ち、
中空部17の直径の2倍よりもワイヤハーネスW/Hの
外径Dが大きくなるように、シール突起15を大きく突
出させており、よって、ワイヤハーネスW/Hの外径D
が小径化しても、十分にシール突起15がワイヤハーネ
ス外周面に押圧された状態で密着できるようにしてい
る。
【0016】上記グロメット10にワイヤハーネスW/
Hを挿通させる場合、小径筒部11を拡径器(図示せ
ず)で押し広げた状態でワイヤハーネスW/Hを通して
組みつけておく。上記拡径器を取り外した状態で、ワイ
ヤハーネスW/Hとグロメット10とは図2に示すよう
に、小径筒部11において、ワイヤハーネスW/Hの外
周面にシール突起15が全周より密着すると共に、先端
開口11a側に向かって倒された状態でワイヤハーネス
外周面に沿って密着する。しかも、シール突起15を軸
方向に6個設けているため、6カ所でシール突起15が
ワイヤハーネス外周面に密着した状態となる。
Hを挿通させる場合、小径筒部11を拡径器(図示せ
ず)で押し広げた状態でワイヤハーネスW/Hを通して
組みつけておく。上記拡径器を取り外した状態で、ワイ
ヤハーネスW/Hとグロメット10とは図2に示すよう
に、小径筒部11において、ワイヤハーネスW/Hの外
周面にシール突起15が全周より密着すると共に、先端
開口11a側に向かって倒された状態でワイヤハーネス
外周面に沿って密着する。しかも、シール突起15を軸
方向に6個設けているため、6カ所でシール突起15が
ワイヤハーネス外周面に密着した状態となる。
【0017】上記グロメット10を取り付けたワイヤハ
ーネスW/Hは図2に示すように、自動車のエンジンル
ーム側(X)と車室側(Y)とを仕切るパネル2の貫通
穴2aに通し、グロメット10の車体係止凹部13を貫
通穴2aの周縁に係止させて取り付けている。該状態に
おいて、エンジンルーム側(X)で、グロメット10と
ワイヤハーネスW/Hとを固着するテープTの隙間から
浸水が発生し、グロメット10の小径筒部11の先端開
口11aからグロメット10内に水が侵入しようとして
も、シール突起15により確実に遮断することができ
る。
ーネスW/Hは図2に示すように、自動車のエンジンル
ーム側(X)と車室側(Y)とを仕切るパネル2の貫通
穴2aに通し、グロメット10の車体係止凹部13を貫
通穴2aの周縁に係止させて取り付けている。該状態に
おいて、エンジンルーム側(X)で、グロメット10と
ワイヤハーネスW/Hとを固着するテープTの隙間から
浸水が発生し、グロメット10の小径筒部11の先端開
口11aからグロメット10内に水が侵入しようとして
も、シール突起15により確実に遮断することができ
る。
【0018】即ち、各シール突起15の突出量を大きく
しているため、ワイヤハーネス外周面に押圧された状態
で密着し、しかも、ワイヤハーネス外周面に沿って先端
開口11側へと延在して、密着面積が大きい。また、全
周にわたって環状に設けられ、先端開口11側へと折り
返されているため、ワイヤハーネス外周面と小径筒部内
周面の隙間を通ってくる水はシール突起15の上記折り
返し部で侵入を遮断される。さらにまた、上記シール突
起15を軸方向に6個も設けているため、仮に先端開口
側のシール突起15を越えて侵入した水も、内部側のシ
ール突起15により遮断される。
しているため、ワイヤハーネス外周面に押圧された状態
で密着し、しかも、ワイヤハーネス外周面に沿って先端
開口11側へと延在して、密着面積が大きい。また、全
周にわたって環状に設けられ、先端開口11側へと折り
返されているため、ワイヤハーネス外周面と小径筒部内
周面の隙間を通ってくる水はシール突起15の上記折り
返し部で侵入を遮断される。さらにまた、上記シール突
起15を軸方向に6個も設けているため、仮に先端開口
側のシール突起15を越えて侵入した水も、内部側のシ
ール突起15により遮断される。
【0019】図3は第2実施形態のグロメット10’を
示し、小径筒部11の内周面より突設するシール突起1
5は、成形時には、先端開口11a側に向けておらず、
中心部に向かって真っすぐに突設している。かつ、シー
ル突起15は先端に向かって鋭角状としており、該シー
ル突起15の厚さは第1実施形態と同様に、基部の厚さ
tと突出量Hとの関係をH>2tに設定している。ま
た、シール突起15により囲まれる中空部17の直径d
と挿通するワイヤハーネスの直径Dとは、第1実施形態
と同様に、2d<Dとして、シール突起15がワイヤハ
ーネスW/Hの外周面に圧接して、開口11a側に倒れ
るようにしている。
示し、小径筒部11の内周面より突設するシール突起1
5は、成形時には、先端開口11a側に向けておらず、
中心部に向かって真っすぐに突設している。かつ、シー
ル突起15は先端に向かって鋭角状としており、該シー
ル突起15の厚さは第1実施形態と同様に、基部の厚さ
tと突出量Hとの関係をH>2tに設定している。ま
た、シール突起15により囲まれる中空部17の直径d
と挿通するワイヤハーネスの直径Dとは、第1実施形態
と同様に、2d<Dとして、シール突起15がワイヤハ
ーネスW/Hの外周面に圧接して、開口11a側に倒れ
るようにしている。
【0020】第2実施形態のグロメット10’にワイヤ
ハーネスW/Hを取り付けた状態は第1実施形態の図2
と同様であるため、図示および説明を省略する。
ハーネスW/Hを取り付けた状態は第1実施形態の図2
と同様であるため、図示および説明を省略する。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、ワイヤハーネスに密着させるグロメットの小
径筒部の内周面に設けるシール突起を、浸水が発生する
側の向かって倒れるようにしてワイヤハーネスの外周面
に密着させているため、ワイヤハーネス外周面と小径筒
部内周面との間に水が浸入してきても、上記シール突起
により防止でき、防水性能を高めることができる。
によれば、ワイヤハーネスに密着させるグロメットの小
径筒部の内周面に設けるシール突起を、浸水が発生する
側の向かって倒れるようにしてワイヤハーネスの外周面
に密着させているため、ワイヤハーネス外周面と小径筒
部内周面との間に水が浸入してきても、上記シール突起
により防止でき、防水性能を高めることができる。
【0022】特に、上記小径筒部の内周面の全周から上
記シール突起を突出させていると共に、軸方向に間隔を
あけて6個等の多数個のシール突起を設けているため、
エンジンルーム側開口からグロメット内に浸入してくる
水を複数箇所で遮断して、車室側への浸水の発生を確実
に防止することができる。
記シール突起を突出させていると共に、軸方向に間隔を
あけて6個等の多数個のシール突起を設けているため、
エンジンルーム側開口からグロメット内に浸入してくる
水を複数箇所で遮断して、車室側への浸水の発生を確実
に防止することができる。
【図1】 本発明の第1実施形態のグロメットを示し、
(A)は断面図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)
は(B)のC−C線断面図である。
(A)は断面図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)
は(B)のC−C線断面図である。
【図2】 (A)は図1のグロメットにワイヤハーネス
を通して、車体パネルに取り付けた状態の断面図、
(B)は(A)の要部拡大図である。
を通して、車体パネルに取り付けた状態の断面図、
(B)は(A)の要部拡大図である。
【図3】 第2実施形態のグロメットの要部断面図であ
る。
る。
【図4】 従来のグロメットを取り付けたワイヤハーネ
スを車体パネルに挿通した状態の断面図である。
スを車体パネルに挿通した状態の断面図である。
【図5】 図4の問題点を示す拡大図である。
【図6】 (A)は他の従来例のグロメットの断面図、
(B)は該グロメットの使用状態を示す断面図である。
(B)は該グロメットの使用状態を示す断面図である。
2 車体パネル 2a 貫通穴 10 グロメット 11 小径筒部 12 拡径筒部 13 車体係止凹部 15 シール突起 W/H ワイヤハーネス X エンジンルーム側 Y 車室側
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車用ワイヤハーネスに取り付け、エ
ンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通穴に係止す
る弾性材からなるグロメットで、 上記ワイヤハーネスを挿通する長尺な小径筒部の内周面
に、該内周面の全周よりエンジンルーム側の先端開口に
向かって湾曲あるいは傾斜するように突出したシール突
起を、軸方向に間隔をあけて複数個設けていることを特
徴とするグロメット。 - 【請求項2】 上記シール突起の高さ(H)と、肉厚
(t)との関係は、H>2tの関係に設定している請求
項1に記載のグロメット。 - 【請求項3】 自動車のエンジンルームと車室とを仕切
るパネルの貫通穴にグロメットを介在させて取り付ける
ワイヤハーネスであって、 上記グロメットの長尺な小径筒部に上記ワイヤハーネス
を挿通させ、該小径筒部の内周面の全周より且つ軸線方
向に間隔をあけて突出させた複数のシール突起を、上記
ワイヤハーネスの外周面に密着させ、且つ、該ワイヤハ
ーネスの外径(D)と、上記グロメットのシール突起に
囲まれた中空部の直径dとの関係を、2d<Dの関係と
して、シール突起をワイヤハーネスの外周面に密着させ
た状態でエンジンルーム開口側へと倒していることを特
徴とするグロメットを装着したワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9259016A JPH1196840A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9259016A JPH1196840A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1196840A true JPH1196840A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17328187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9259016A Withdrawn JPH1196840A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1196840A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074702A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Maruichi Corp | 遠隔操作式排水栓装置 |
JP2013158143A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Hitachi Cable Ltd | 電気接続構造、シール装置、及びインバータ一体型モータ |
CN111619470A (zh) * | 2019-02-28 | 2020-09-04 | 矢崎总业株式会社 | 索环以及线束 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP9259016A patent/JPH1196840A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074702A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Maruichi Corp | 遠隔操作式排水栓装置 |
JP2013158143A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Hitachi Cable Ltd | 電気接続構造、シール装置、及びインバータ一体型モータ |
CN111619470A (zh) * | 2019-02-28 | 2020-09-04 | 矢崎总业株式会社 | 索环以及线束 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |