JP2011074702A - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

遠隔操作式排水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011074702A
JP2011074702A JP2009229153A JP2009229153A JP2011074702A JP 2011074702 A JP2011074702 A JP 2011074702A JP 2009229153 A JP2009229153 A JP 2009229153A JP 2009229153 A JP2009229153 A JP 2009229153A JP 2011074702 A JP2011074702 A JP 2011074702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
remote
drain plug
drain
plug device
release wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009229153A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Onishi
貴之 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruichi Corp
Original Assignee
Maruichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruichi Corp filed Critical Maruichi Corp
Priority to JP2009229153A priority Critical patent/JP2011074702A/ja
Publication of JP2011074702A publication Critical patent/JP2011074702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】レリースワイヤを使用する遠隔操作式排水栓装置において、その排水管の内外を挿通する挿通管部の水密的な止水構造を改良した遠隔操作式排水栓装置を提供する。
【解決手段】レリースワイヤ4を使用する遠隔操作式排水栓装置を、排水口と、排水口を開閉する弁部材と、該排水口の開閉を操作する操作部と、排水口からの排水を排出する排水配管13と、排水配管13の壁面を挿通して弁部材と操作部とを連絡するレリースワイヤ4と、からなる遠隔操作式排水栓装置において、排水配管13の、レリースワイヤ4の挿通箇所に、排水配管13の壁面に設けた円筒部からなる挿通管部5と、該円筒部分の内部に収納した状態で配置固定される円筒形状にして内周面にレリースワイヤ4との当接面を備えたブッシュ本体6a、及び該ブッシュ本体6aの当接面に、内周に沿って連続して設けた突条部分である止水リブ7、からなるブッシュ部材6と、から構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は浴槽や洗面台の洗面ボウル、流し台のシンクなど、槽体の排水を行う排水口を、遠隔操作によって開閉する遠隔操作式排水栓装置に関するものである。
従来から、浴槽や洗面台の洗面ボウル、流し台のシンクなどの機器(以下、このような使用によって排水を生じる機器を「排水機器」と呼ぶ)に備えられた槽体の底面には、使用によって生じた排水を下水側に排水するために排水口が設けられている。そして、この排水口を必要に応じて閉口するために、ゴム栓などの弁部材が設けられている。この排水口を閉塞する弁部材などの装置の中で、特に排水口から離れた位置にある操作部に操作を加えることで、排水口を遠隔的に開閉できるようにした排水装置を遠隔操作式排水栓装置と呼ぶ。従来良く知られた遠隔操作式排水栓装置としては、以下のような遠隔操作式排水栓装置がある。
以下に、従来の遠隔操作式排水栓装置を、図面を参照しつつ説明する。図7乃至図8に示した従来の遠隔操作式排水栓装置は、槽体としての洗面ボウルに取り付けられた、排水口を有する排水栓本体、排水配管としての排水管、弁部材、操作部、レリースワイヤ、ブッシュ部材、固定部材、から構成される。
洗面ボウルは排水機器である洗面台に備えられる、上方が開口した箱体であって、底面に排水栓本体を取り付ける取付口を開口してなる。
排水栓本体は、内部に排水口を備えた円筒状の部材であって、外側面に雄ネジを有すると共に、上端に外側方向に突出するフランジ部を備えた部材であり、その内部に弁部材が上昇した状態を維持して排水口を開口/維持を解除し弁部材を降下して排水口を閉塞、を繰り返す動作部を設けてなる。
また、排水栓本体を洗面ボウルに取り付ける為の、排水栓本体側面の雄ネジと螺合する雌ネジを備えた板ナット部材を備えてなる。
排水管は、略円筒状の管体であって、筒体の上方の開口には排水栓本体の雄ネジに螺合する雌ネジを備えた袋ナット部材を配置し、下方の開口には下水側の配管に接続されて排水を下水側に排出する排出口を備えてなる。また、側面には、円筒状にして内周面にはレリースワイヤーを装通するための、排水管中心方向に向かうほど縮径する第一テーパー部を、外周面には雄ネジを備えた挿通管部を設けてなる。
弁部材は排水口上端を閉口するための、平面視円形の略平板状の部材であって、下面中央に、動作部に支持される支持軸を備えてなる。
レリースワイヤは、操作部に加えられた操作を弁部材に伝達する部材であって、筒状のアウターチューブ、金属のより線からなりアウターチューブ内を進退自在に摺動するインナーワイヤから構成される。該レリースワイヤは、挿通管部を介して排水管の内外を挿通し、一端は操作部に、一端は動作部に、それぞれ接続され、インナーワイヤを介して操作部に加えられた操作を動作部に伝達し、弁部材を昇降させる。このように、操作部に加えられた操作が、レリースワイヤ、動作部を介し弁部材に伝達される状態を、「レリースワイヤによって弁部材と操作部とが連絡される」と呼ぶ。この連絡された、という状態については、レリースワイヤが弁部材に直接接しているかどうかは問わない。
ブッシュ部材は、ゴムまたは合成樹脂により一体成形した筒状の部材で、その外周面に、第一テーパー部に合致する第二テーパー部を形成してなり、挿通管部に挿通可能とすると共に、内周面はレリースワイヤのアウタチューブの外周径とほぼ同一若しくは若干小寸として、アウタチューブに外嵌挿着可能に構成されてなる。また、ブッシュ部材の外周側端部に、挿通管部の外端に当接係合する鍔部を備えてなる。
固定部材は合成樹脂材等からなり、挿通管部雄ネジに螺合する雌ネジを内部に備えてなり、その底壁にはレリースワイヤの挿通孔を設けてなる。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように施工・取り付けされる。
まず工場などで事前にレリースワイヤを、ブッシュ部材と固定部材に挿通したものとして構成し、施工現場に出荷する。
次に、洗面ボウルの取付口に上方から排水栓本体を挿入した後、排水栓本体の雄ネジに板ナット部材の雌ネジを螺合させ、排水栓本体のフランジ部下面と板ナット部材の上縁とで取付口周縁を挟持するようにして固定する。
次に、操作部を洗面ボウルの開口周縁に取付固定し、更に操作部にレリースワイヤを取り付けた後、排水栓本体側のレリースワイヤ端部を挿通管部に挿通し、更にレリースワイヤ端部を動作部に接続した後、排水栓本体側面の雄ネジに、排水管のナット部材の雌ネジを螺合させ、排水栓本体に排水管を接続する。
その後、挿通管部の内周面の第一テーパー部に、ブッシュ部材の第二テーパー部を当接させ、合致させた上で、固定部材の雌ネジと挿通管部の雄ネジを螺合させ、ブッシュ部材の鍔部が、挿通管部端部と固定部材の間に挟持されるようにして、ブッシュ部材を挿通管部に固定する。
最後に排水口に弁部材を配置し、動作部上に弁部材の支持軸を配置し、また接続口に下水側への配管を接続して、槽体である洗面ボウルへの遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
上記のように取り付けられた従来例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように作動する。
まず弁部材が降下し、排水口が閉口されている状態にする。この状態の時に、操作部に押し込み操作を加えると、レリースワイヤのインナーワイヤを介して動作部が動作し、弁部材の支持軸を押し上げた状態で維持固定する。これによって排水口が開口し、洗面ボウル内の排水が排出される。この状態から再度操作部に操作を加えると、再びレリースワイヤのインナーワイヤを介して動作部が動作し、再度動作部が動作して、弁部材の支持を解除し、自重により弁部材を降下させ、排水口が閉口した状態に戻る。
以降、この過程を繰り返すことで、排水口を操作部から遠隔操作的に自在に開口/閉口する事ができる。
特開平6−180020号
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置には、以下に記載したような問題点があった。
従来例の遠隔操作式排水栓装置の、排水管にレリースワイヤを挿通するための挿通管部の止水構造は、固定部材が螺合することにより、次の1.乃至3.の理由により止水性を確保している。
1.挿通管部の第一テーパー部と、ブッシュ部材の第二テーパー部とが強く合致し面接触することで止水性を確保する。
2.挿通管部の第一テーパー部と、ブッシュ部材の第二テーパー部とが強く合致し、固定部材の螺合の軸方向に締め付ける応力が、テーパーの傾斜によりブッシュ部材とレリースワイヤーのアウターチューブ外周面を締め付け当接する応力に変換されることで、ブッシュ部材とレリースワイヤーのアウターチューブ外周面とが面接触し、止水性を確保する。
3.固定部材と挿通管部端部を、鍔部を介して挟持することで、固定部材と鍔部及び挿通管部端部と鍔部とが面接触し、止水性を確保する。
しかし、上記従来例では、本来レリースワイヤの軸方向にくわえられた応力の一部を、テーパー(傾斜)を利用して円周方向の力に変換しているだけで、円周方向への当接の応力はあまり大きな力とはならない。更に、上記従来例のように、合致が広い面による面接触で行われるため、螺合の締め付けにより生じた当接の応力も、面全体に拡がって分散し、実際の当接部分の圧力は決して高くならない。このため、1.の第一テーパー部と第二テーパー部との面接触、2.のブッシュ部材とレリースワイヤーとの面接触については、水圧が高まると比較的容易に当接面から漏水を生じ、挿通管部から漏水を生じてしまう、という問題があった。
本発明は上記問題点を解消するために考案されたものであり、レリースワイヤを使用する遠隔操作式排水栓装置において、その排水管の内外を挿通する挿通管部の水密的な止水構造を改良した遠隔操作式排水栓装置を提供するものである。
請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置は、排水口1と、排水口1を開閉する弁部材2と、該排水口1の開閉を操作する操作部3と、排水口1からの排水を排出する排水配管と、排水配管の壁面を挿通して弁部材2と操作部3とを連絡するレリースワイヤ4と、からなる遠隔操作式排水栓装置において、
排水配管の、レリースワイヤ4の挿通箇所に、排水配管の壁面に設けた円筒部からなる挿通管部5と、該円筒部分の内部に収納した状態で配置固定される円筒形状にして内周面にレリースワイヤ4との当接面を備えたブッシュ本体6a、及び該ブッシュ本体6aの当接面に、内周に沿って連続して設けた突条部分である止水リブ7、からなるブッシュ部材6と、から構成される止水構造を備えたことを特徴とする、遠隔操作式排水栓装置である。
請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置は、上記遠隔操作式排水栓装置において、挿通管部5内部に、排水管13の中心軸方向ほど縮径するテーパーからなる第一テーパー部8を設けると共に、ブッシュ部材6の外周面に、第一テーパー部8に合致する第二テーパー部9を形成し、ブッシュ部材6の端部を押圧した状態で、挿通管部5にブッシュ部材6を配置固定することを特徴とする、段落0008に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項3に記載の遠隔操作式排水栓装置は、上記遠隔操作式排水栓装置において、ブッシュ部材6の外周側端部に、周縁に沿って連続して外周方向に突出した、排水配管の円筒部分端部に当接する鍔部10を備えたことを特徴とする、段落0008又は段落0009に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項4に記載の遠隔操作式排水栓装置は、上記遠隔操作式排水栓装置において、ブッシュ部材6に、外側面から内側面を分断する切り欠き部11を備えたことを特徴とする、段落0008乃至段落0010のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の管体の接続部材は、以下の効果を奏する。
1.請求項1に記載の本発明は、遠隔操作式排水栓装置において、レリースワイヤが挿通する挿通管部に、円筒形状にして内周面にレリースワイヤとの当接面を備えたブッシュ本体と、該ブッシュ本体の当接面に、内周に沿って連続して設けた突条部分である止水リブと、からなるブッシュ部材を備えてなる。これによって、ブッシュ本体とレリースワイヤのアウターチューブ外周面との接触は、止水リブ上で線状に接触が行われるため、当接の際の応力は止水リブ上に線状に集中し、線状の狭い面に応力が集中するため、当接部分の圧力は高くなり、面状で接触するよりも強い圧力にて当接を行うことができる。このため、従来例のような面状で接触が行われる場合では漏水が生じる程の水圧が加わっても、漏水が起きることなく、良好な止水性能を維持することができる。
このブッシュ部材の内周面と、レリースワイヤのアウターチューブ外周面との当接による押圧の応力は、ブッシュ部材をゴムや合成樹脂など弾性体から構成し、ブッシュ部材の外径を、挿通管部の内径と同一または若干大径に構成すれば、単にブッシュ部材を挿通管部に差し込むだけで生じるが、請求項2に記載したように、テーパー部を利用し、挿通管部の軸方向に押圧する力を、アウターチューブ外周面を締め付ける力に変換することでも生じさせることができる。
2.請求項3に記載の本発明は、ブッシュ部材の外周側端部に、周縁に沿って連続して外周方向に突出した、排水配管の円筒部分端部に当接する鍔部を備えたことによって、該鍔部と挿通管部との当接により挿通管部とブッシュ部材の間から漏水が生じることを防止する事ができると共に、ブッシュ部材が挿通管部内に落ち込み、抜脱不能になることを防止することができる(当該部分には止水リブが設けられていないが、固定部材等を使用し止水を行う面に垂直に応力を加えることができるため、面全体に強い応力を加えることができ、面状に接触しても高い止水性を保つことができる)。
3.請求項4に記載の本発明は、ブッシュ部材に、外側面から内側面を分断する切り欠き部を備えたことによって、レリースワイヤからのブッシュ部材の着脱が容易となり、施工性が向上する。
第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の一部を切り欠きした参考図である。 第一実施例の要部を示す、一部を切り欠きした参考図である。 第一実施例のブッシュ部材を示す断面図である。 切り欠き部を有したブッシュ部材を示す斜視図である。 他の実施例の要部を示す、一部を切り欠きした参考図である。 他の実施例のブッシュ部材を示す断面図である。 従来の遠隔操作式排水栓装置の一部を切り欠きした参考図である。 従来のブッシュ部材を示す断面図である。
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。図1乃至図3に示した本発明の実施例の遠隔操作式排水栓装置は、槽体としての洗面ボウルS2に取り付けられた、排水口1を有する排水栓本体12、排水配管としての排水管13、弁部材2、操作部3、レリースワイヤ4、ブッシュ部材6、固定部材14、から構成される。
洗面ボウルS2は排水機器である洗面台S1に備えられる、上方が開口した箱体であって、底面に排水栓本体12を取り付ける取付口を開口してなる。
排水栓本体12は、内部に排水口1を備えた円筒状の部材であって、外側面に雄ネジを有すると共に、上端に外側方向に突出するフランジ部12aを備えた部材であり、その内部に弁部材2が上昇した状態を維持して排水口1を開口/維持を解除し弁部材2を降下して排水口1を閉塞、を繰り返す、スラストロック機構として公知の機構を組み込んだ動作部15を備えてなる。
また、排水栓本体12を洗面ボウルS2に取り付ける為の、排水栓本体12側面の雄ネジと螺合する雌ネジを備えた板ナット部材16を備えてなる。
排水管13は、略円筒状の管体であって、筒体の上方の開口には排水栓本体12の雄ネジに螺合する雌ネジを備えた袋ナット部材17を配置し、下方の開口には下水側の配管に接続されて排水を下水側に排出する排出口18を備えてなる。また、側面には、円筒状にして、内周面にはレリースワイヤ4を挿通するための排水管13中心方向に向かうほど縮径する第一テーパー部8を、外周面には雄ネジを備えた挿通管部5を設けてなる。
弁部材2は排水口1上端を閉口するための、平面視円形の略平板状の部材であって、下面中央に、動作部15に支時される支持軸19を備えてなる。
レリースワイヤ4は、操作部3に加えられた操作を弁部材2に伝達する部材であって、筒状のアウターチューブ4a、金属のより線からなりアウターチューブ4a内を進退自在に摺動するインナーワイヤ4bから構成される。該レリースワイヤ4は、挿通管部5を介して排水管13の内外を挿通し、一端は操作部3に、一端は動作部15に、それぞれ接続され、インナーワイヤ4bを介して操作部3に加えられた操作を動作部15に伝達し、弁部材2を昇降させる。このように、操作部3に加えられた操作が、レリースワイヤ4、動作部15を介し弁部材2に伝達される状態を、「レリースワイヤ4によって弁部材2と操作部3とが連絡される」と呼ぶ。この連絡された、という状態については、レリースワイヤ4が弁部材2に直接接しているかどうかは問わない。
ブッシュ部材6は、筒状の部分であるブッシュ本体6aと、該ブッシュ本体6aの外周面に備えられた、第一テーパー部8に合致する第二テーパー部9と、及びブッシュ本体6aの外周側端部に備えた、挿通管部5の外端に当接係合する鍔部10とを、ゴム(または合成樹脂)により一体に成形した部材である。また、ブッシュ本体6aの内周面はレリースワイヤ4のアウターチューブ4aの外周径とほぼ同一若しくは若干小寸として、アウターチューブ4aに外嵌挿着可能に構成されてなる。また、更に本発明の実施例のブッシュ部材6は、ブッシュ本体6aの内周面に設けた、レリースワイヤ4のアウターチューブ4a外周面と当接する当接面に、内周に沿って連続して設けた突条部分である止水リブ7を備えてなる。
固定部材14は合成樹脂材等からなり、挿通管部5外周面の雄ネジに螺合する雌ネジを内部に備えてなり、その底壁にはレリースワイヤ4の挿通孔を設けてなる。
上記した本発明の実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように施工・取り付けされる。
まず工場などで事前にレリースワイヤ4を、ブッシュ部材6と固定部材14に挿通したものとして構成し、施工現場に出荷する。
次に、洗面ボウルS2の取付口に上方から排水栓本体12を挿入した後、排水栓本体12の雄ネジに板ナット部材16の雌ネジを螺合させ、排水栓本体12のフランジ部12a下面と板ナット部材16の上縁とで取付口周縁を挟持するようにして固定する。
次に、操作部3を洗面ボウルS2の開口周縁に取付固定し、更に操作部3にレリースワイヤ4を取り付けた後、排水栓本体12側のレリースワイヤ4端部を挿通管部5に挿通し、更にレリースワイヤ4端部を動作部15に接続した後、排水栓本体12側面の雄ネジに、排水管13のナット部材の雌ネジを螺合させ、排水栓本体12に排水管13を接続する。
その後、挿通管部5の内周面の第一テーパー部8に、ブッシュ部材6の第二テーパー部9を当接させ、合致させた上で、固定部材14の雌ネジと挿通管部5の雄ネジを螺合させ、ブッシュ部材6の鍔部10が、挿通管部5端部と固定部材14の間に挟持されるようにして、ブッシュ部材6を挿通管部5に固定する。
最後に排水口1に弁部材2を配置し、動作部15上に弁部材2の支持軸19を配置し、また接続口に下水側への配管を接続して、槽体である洗面ボウルS2への遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
上記のように取り付けられた本発明の実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように作動する。
まず弁部材2が降下し、排水口1が閉口されている状態にする。この状態の時に、操作部3に押し込み操作を加えると、レリースワイヤ4のインナーワイヤ4bを介して動作部15が動作し、弁部材2の支持軸19を押し上げた状態で維持固定する。これによって排水口1が開口し、洗面ボウルS2内の排水が排出される。この状態から再度操作部3に操作を加えると、再びレリースワイヤ4のインナーワイヤ4bを介して動作部15が動作し、再度動作部15が動作して、弁部材2の支持を解除し、自重により弁部材2を降下させ、排水口1が閉口した状態に戻る。
以降、この過程を繰り返すことで、排水口1を操作部3から遠隔操作的に自在に開口/閉口する事ができる。
更にこの実施例では、ブッシュ部材6の内周に設けた当接面に、内周に沿って連続して設けた突条部分である止水リブ7を備えてなる。これによって、ブッシュ本体6aとレリースワイヤ4のアウターチューブ4a外周面との接触は、止水リブ7上で線状に接触が行われる。実際には、図3に示したように、単体では止水リブ7が明瞭に突出し、突条を成すものの、図2等に示したように、挿通管部5に挿通すると、弾性によってブッシュ部材6が変形するため、ブッシュ部材6とレリースワイヤ4のアウターチューブ4a外周面との接触が止水リブ7上以外の面部分でも生じる。しかし、少なくとも内周側に突出している分、止水リブ7の当接が優先的に生じるため、当接の際の応力の相当部分が止水リブ7上に線状に集中する。このように、線状の狭い部分(狭い面積)に応力が集中するため、当接部分の圧力は高くなり、少なくとも止水リブ7上では広い面状で接触するよりも強い圧力にて当接を行うことができる。このため、従来例のような面状で接触が行われる場合では漏水が生じる程の水圧が加わっても漏水が起きることなく、良好な止水性能を維持することができる。特にこの実施例では、第一テーパー部8と第二テーパー部9を構成し、このテーパー部のテーパーを利用して、挿通管部5の軸方向に押圧する力を、アウターチューブ4a外周面を締め付ける力に変換することで、アウターチューブ4a外周面と止水リブ7の当接の応力を増し、止水性を一層向上させている。
また、本実施例では、ブッシュ部材6の外周側端部に、周縁に沿って連続して外周方向に突出した、排水配管の円筒部分端部に当接する鍔部10を備え、固定部材14を利用し、固定部材14と挿通管部5端部とで、鍔部10を挟持するように固定する事で、挿通管部5と鍔部10が強く挟持され、その当接により挿通管部5とブッシュ部材6の間から漏水が生じることを防止するように構成している。また、該鍔部10によって、ブッシュ部材6が挿通管部5内に落ち込み、抜脱不能になることが防止されている。
本発明の実施例は以上のようであるが本発明は上記実施例に限定される物ではなく、主旨を変更しない範囲において自由に変更が可能である。例えば、上記実施例では、ブッシュ部材6を、工場にてレリースワイヤ4に挿通された状態で用意しているが、本発明は上記実施例に限定されることなく、図4に示したように、ブッシュ部材6に、外側面から内側面を分断する切り欠き部11を備え、この切り欠き部11を利用して、レリースワイヤ4の側面方向からブッシュ部材6を取り付けるように構成しても構わない。このようにする事で、ブッシュ部材6のレリースワイヤ4への取り付けを施工現場でも可能とし、施工性を向上することができる。但しこの場合、ブッシュ部材6を縮径するように締め付ける応力が無い、又は弱いと切り欠き部11から漏水が生じる可能性があるため、使用箇所の構造を検討し、施工性と止水性の兼ね合いを図った上で当該切り欠き部11の構造を採用する必要がある。
また、上記実施例では、挿通管部5に第一テーパー部8を、ブッシュ部材6に第二テーパー部9を、それぞれ構成しているが、本発明は上記実施例に限定されることなく、図5乃至図6に示したように、挿通管部5及びブッシュ部材6にテーパー部を備えない構成としても良い。この場合、挿通管部5内周面の内径とブッシュ部材6の外周面の外径はほぼ同一に、またブッシュ部材6の内周に設けた当接面の内径とレリースワイヤ4のアウターチューブ4a外周面の外径もほぼ同一に、それぞれ構成して、ブッシュ部材6の素材的な弾性により止水リブ7がレリースワイヤ4の外周面に強く当接するように構成すると好適である。
1 排水口 2 弁部材
3 操作部 4 レリースワイヤ
4a アウターチューブ 4b インナーワイヤ
5 挿通管部 6 ブッシュ部材
6a ブッシュ本体 7 止水リブ
8 第一テーパー部 9 第二テーパー部
10 鍔部 11 切り欠き部
12 排水栓本体 12a フランジ部
13 排水管 14 固定部材
15 動作部 16 板ナット部材
17 袋ナット部材 18 排出口
19 支持軸 S1 洗面台
S2 洗面ボウル

Claims (4)

  1. 排水口と、
    排水口を開閉する弁部材と、
    該排水口の開閉を操作する操作部と、
    排水口からの排水を排出する排水配管と、
    排水配管の壁面を挿通して弁部材と操作部とを連絡するレリースワイヤと、
    からなる遠隔操作式排水栓装置において、
    排水配管の、レリースワイヤの挿通箇所に、
    排水配管の壁面に設けた円筒部からなる挿通管部と、
    該円筒部分の内部に収納した状態で配置固定される円筒形状にして内周面にレリースワイヤとの当接面を備えたブッシュ本体、及び該ブッシュ本体の当接面に、内周に沿って連続して設けた突条部分である止水リブ、からなるブッシュ部材と、
    から構成される止水構造を備えたことを特徴とする、遠隔操作式排水栓装置。
  2. 上記遠隔操作式排水栓装置において、挿通管部内部に、排水管の中心軸方向ほど縮径するテーパーからなる第一テーパー部を設けると共に、
    ブッシュ部材の外周面に、第一テーパー部に合致する第二テーパー部を形成し、
    ブッシュ部材の端部を押圧した状態で、挿通管部にブッシュ部材を配置固定することを特徴とする、請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  3. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    ブッシュ部材の外周側端部に、周縁に沿って連続して外周方向に突出した、排水配管の円筒部分端部に当接する鍔部を備えたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  4. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    ブッシュ部材に、外側面から内側面を分断する切り欠き部を備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
    1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
JP2009229153A 2009-09-30 2009-09-30 遠隔操作式排水栓装置 Pending JP2011074702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009229153A JP2011074702A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 遠隔操作式排水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009229153A JP2011074702A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 遠隔操作式排水栓装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011074702A true JP2011074702A (ja) 2011-04-14

Family

ID=44018957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009229153A Pending JP2011074702A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 遠隔操作式排水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011074702A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102888883A (zh) * 2012-10-18 2013-01-23 浙江日升卫浴洁具有限公司 弹跳下水器
JP2013213326A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Maruichi Corp レリースワイヤ挿通固定具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06180020A (ja) * 1992-10-12 1994-06-28 Yasumi Ota 排水管におけるレリースワイヤ挿通箇所のシール構造
JPH1196840A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネス
JP2000333345A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Doi Seisakusho:Kk 管路材の開口端末における隙間防水装置
JP2002088852A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Yasumi Ota L型排水継手
JP2002112438A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06180020A (ja) * 1992-10-12 1994-06-28 Yasumi Ota 排水管におけるレリースワイヤ挿通箇所のシール構造
JPH1196840A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットおよびグロメットを装着したワイヤハーネス
JP2000333345A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Doi Seisakusho:Kk 管路材の開口端末における隙間防水装置
JP2002088852A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Yasumi Ota L型排水継手
JP2002112438A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213326A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Maruichi Corp レリースワイヤ挿通固定具
CN102888883A (zh) * 2012-10-18 2013-01-23 浙江日升卫浴洁具有限公司 弹跳下水器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100163131A1 (en) System for pressure testing waste and overflow from a bathtub
WO2001059351A1 (en) Waste pipe connector
KR200453608Y1 (ko) 너트 일체형 배수관
US20060108558A1 (en) Outlet arrangement
JP5613886B2 (ja) 槽体の配管構造
JP2011074702A (ja) 遠隔操作式排水栓装置
KR100809742B1 (ko) 배수관용 악취 차단장치
JP4686674B2 (ja) 締め付けナット
JP2007138654A (ja) 排水トラップ
JP6029130B2 (ja) 排水トラップ
KR200436700Y1 (ko) 맨홀
KR200226282Y1 (ko) 조립식 욕실용 보조 배수트랩
JP5793747B2 (ja) 遠隔操作式排水栓装置
KR101186776B1 (ko) 배수관 고정구를 구비한 세면대 배수장치
JP2012180656A (ja) 逆流防止弁
JP5412615B2 (ja) 排水アダプター部材を備えた排水配管
JP5200254B2 (ja) 接続構造
US20170051482A1 (en) Trap integrated drain device for washbasin
KR200465364Y1 (ko) 배수관용 배수 트랩의 조립체
JP2006322515A (ja) 管継手
KR200360049Y1 (ko) 세면기용 배수관 연결구조
KR100623390B1 (ko) 하수관용 연결구
KR101713125B1 (ko) 세면기용 폽업장치
JP2023047788A (ja) 配管部材
JP3130730U (ja) 排水管の接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150407