JP2012180656A - 逆流防止弁 - Google Patents
逆流防止弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012180656A JP2012180656A JP2011043244A JP2011043244A JP2012180656A JP 2012180656 A JP2012180656 A JP 2012180656A JP 2011043244 A JP2011043244 A JP 2011043244A JP 2011043244 A JP2011043244 A JP 2011043244A JP 2012180656 A JP2012180656 A JP 2012180656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring body
- backflow prevention
- prevention valve
- check valve
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】可撓性を備えた逆流防止弁において、逆流防止弁本体を、排水配管に良好に取り付け固定するための構造を提供する。
【解決手段】排水配管の流路中に配置される逆流防止弁について、逆流防止弁を、可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は無荷重時には閉塞する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部側に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、開口部の内周面に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、開口部の外周面に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで開口部周辺を挟持すると共に、第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方の上面に、鍔部5が当接することで逆流防止弁本体1の第一のリング体6および第二のリング体7からの抜脱を防止する。
【選択図】図2
【解決手段】排水配管の流路中に配置される逆流防止弁について、逆流防止弁を、可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は無荷重時には閉塞する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部側に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、開口部の内周面に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、開口部の外周面に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで開口部周辺を挟持すると共に、第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方の上面に、鍔部5が当接することで逆流防止弁本体1の第一のリング体6および第二のリング体7からの抜脱を防止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、排水配管に配置される、可撓性を備えた逆流防止弁に関し、更に詳しくは、可撓性を備えた逆流防止弁の取り付け構造を改良するためのものである。
従来より、洗濯機防水パン、浴室、洗面台、流し台など、使用によって排水が発生する様々な家庭用機器(以下、このような使用によって排水が発生する機器を、「排水機器」と呼ぶ)が知られている。これらの排水機器には、通常、使用によって生じた排水を下水側に処理するため、排水配管が備えられている。これら排水配管においては、下水側から臭気、害虫類が逆流し、屋内側に侵入することを防止するために、その管路中に、臭気や害虫類の逆流を防止する、排水トラップと呼ばれる部材が配置される。また、同じく臭気や害虫類の逆流、更には排水の逆流を防止するために、排水配管中に逆流防止弁が備えられる場合がある。
上記した逆流防止弁には様々な種類があるが、その内の一つとして、図13に記載した、可撓管を利用した逆流防止弁が知られている。
図13に示した従来の逆流防止弁を備えた排水配管は、以下に記載する逆流防止弁本体、排水トラップ、から構成される。
逆流防止弁本体は、可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部を備えた本体部からなる。
排水トラップは、箱状のケーシング体であって、該ケーシング体の上面から下方に向かって備えられた、排水が流入する筒体部と、ケーシング体側面に設けられた、排水を排出する排出口からなる。
上記のように構成された排水配管は、筒体部下端の外周面に、逆流防止弁の開口部内面を当接するように取り付け固定を行い、筒体部の上流側を排水機器の排水口に、排出口を床下配管に、それぞれ接続することで施工が完了する。
上記のような従来の排水配管において、排水機器を使用し、排水口内に排水が流れ込むと、排水は、筒体部から逆流防止弁内部に流入する。逆流防止弁内部に排水がある程度溜まると、水の自重による水圧の作用によって、逆流防止弁本体の下方の閉塞部が内側から押し開けられ、ケーシング体の内部に排水が排出される。その後、排水が排出口下端まで溜まると、以降は排出口から床下配管を介し、下水側に排出される。
また、排水が完了すると、逆流防止弁内部の水量が充分少なくなった時点で、逆流防止弁の弾性により閉塞部が再び閉塞し、排水の排出が完了する。
図13に示した従来の逆流防止弁を備えた排水配管は、以下に記載する逆流防止弁本体、排水トラップ、から構成される。
逆流防止弁本体は、可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部を備えた本体部からなる。
排水トラップは、箱状のケーシング体であって、該ケーシング体の上面から下方に向かって備えられた、排水が流入する筒体部と、ケーシング体側面に設けられた、排水を排出する排出口からなる。
上記のように構成された排水配管は、筒体部下端の外周面に、逆流防止弁の開口部内面を当接するように取り付け固定を行い、筒体部の上流側を排水機器の排水口に、排出口を床下配管に、それぞれ接続することで施工が完了する。
上記のような従来の排水配管において、排水機器を使用し、排水口内に排水が流れ込むと、排水は、筒体部から逆流防止弁内部に流入する。逆流防止弁内部に排水がある程度溜まると、水の自重による水圧の作用によって、逆流防止弁本体の下方の閉塞部が内側から押し開けられ、ケーシング体の内部に排水が排出される。その後、排水が排出口下端まで溜まると、以降は排出口から床下配管を介し、下水側に排出される。
また、排水が完了すると、逆流防止弁内部の水量が充分少なくなった時点で、逆流防止弁の弾性により閉塞部が再び閉塞し、排水の排出が完了する。
しかしながら上記従来例には以下のような問題点があった。
上記のように、逆流防止弁本体は水圧によってその下端を開閉することで、排水時には内部の排水を排出し、逆流時には屋内側への逆流を防止している。上記性能を効果的に発生させるためには、なるべく逆流防止弁に軟質な素材を用いて閉塞部の開閉がスムーズに行われるようにする必要がある。また、逆流防止弁本体の機能を維持するためには、粘着質な溶液が通過する場合でも閉塞部の接触面同士が貼り付いたりするような事がないこと、また逆流防止弁本体が有機溶媒などの薬品が通過しても溶けたり変質しない素材であることが求められる。
このため、シリコーンゴムなど、軟質で耐熱性・耐薬性が有り、また表面の摩擦係数の低い素材を利用して、この逆流防止弁本体が成型される場合が多い。
しかしながら、このような、軟質且つ耐薬性のある素材を使用したことで、逆に排水配管上に逆流防止弁を固定することが困難となる場合が多かった。
例えば図13に示した従来例の場合、排水トラップの筒体部下端と逆流防止弁本体の開口部とは、筒体部下端の外周面に、逆流防止弁の開口部内面を当接させて取り付け固定を行っているが、逆流防止弁本体の表面の摩擦係数が低いため、大量に排水が生じて、逆流防止弁本体が水の自重・勢いなどで下向きの加重を受けると、逆流防止弁本体が筒体部表面を滑って降下し、筒体部から外れてしまう場合があった。
また、逆流防止弁本体は、耐薬性のある素材を使用するため、接着剤などの「薬品」も効果を生じることが難しく、接着で逆流防止弁本体を筒体部など排水配管に固定することも困難であった。
本発明は上記問題点に鑑み考案されたものであって、可撓性を備えた逆流防止弁において、逆流防止弁本体を、排水配管に良好に取り付け固定するための構造を提供するものである。
上記のように、逆流防止弁本体は水圧によってその下端を開閉することで、排水時には内部の排水を排出し、逆流時には屋内側への逆流を防止している。上記性能を効果的に発生させるためには、なるべく逆流防止弁に軟質な素材を用いて閉塞部の開閉がスムーズに行われるようにする必要がある。また、逆流防止弁本体の機能を維持するためには、粘着質な溶液が通過する場合でも閉塞部の接触面同士が貼り付いたりするような事がないこと、また逆流防止弁本体が有機溶媒などの薬品が通過しても溶けたり変質しない素材であることが求められる。
このため、シリコーンゴムなど、軟質で耐熱性・耐薬性が有り、また表面の摩擦係数の低い素材を利用して、この逆流防止弁本体が成型される場合が多い。
しかしながら、このような、軟質且つ耐薬性のある素材を使用したことで、逆に排水配管上に逆流防止弁を固定することが困難となる場合が多かった。
例えば図13に示した従来例の場合、排水トラップの筒体部下端と逆流防止弁本体の開口部とは、筒体部下端の外周面に、逆流防止弁の開口部内面を当接させて取り付け固定を行っているが、逆流防止弁本体の表面の摩擦係数が低いため、大量に排水が生じて、逆流防止弁本体が水の自重・勢いなどで下向きの加重を受けると、逆流防止弁本体が筒体部表面を滑って降下し、筒体部から外れてしまう場合があった。
また、逆流防止弁本体は、耐薬性のある素材を使用するため、接着剤などの「薬品」も効果を生じることが難しく、接着で逆流防止弁本体を筒体部など排水配管に固定することも困難であった。
本発明は上記問題点に鑑み考案されたものであって、可撓性を備えた逆流防止弁において、逆流防止弁本体を、排水配管に良好に取り付け固定するための構造を提供するものである。
請求項1に記載の本発明は、排水配管の流路中に配置される逆流防止弁であって、
可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部3側の内周面または外周面のいずれか一方、または両方に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、開口部3の内周面に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、開口部3の外周面に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで開口部3周辺を挟持すると共に、第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方の上面に、鍔部5が当接することで逆流防止弁本体1の第一のリング体6および第二のリング体7からの抜脱を防止することを特徴とする、逆流防止弁である。
可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部3側の内周面または外周面のいずれか一方、または両方に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、開口部3の内周面に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、開口部3の外周面に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで開口部3周辺を挟持すると共に、第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方の上面に、鍔部5が当接することで逆流防止弁本体1の第一のリング体6および第二のリング体7からの抜脱を防止することを特徴とする、逆流防止弁である。
請求項2に記載の本発明は、上記逆流防止弁において、
第一のリング体6と第二のリング体7のいずれか一方を断面略コの字形状に形成すると共に、他方をコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体6と第二のリング体7とを係止固定することを特徴とする、段落0006に記載の逆流防止弁である。
第一のリング体6と第二のリング体7のいずれか一方を断面略コの字形状に形成すると共に、他方をコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体6と第二のリング体7とを係止固定することを特徴とする、段落0006に記載の逆流防止弁である。
請求項3に記載の本発明は、排水配管の流路中に配置される逆流防止弁であって、
可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部3側の外周面に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、鍔部5の少なくとも上部に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、鍔部5の少なくとも下部に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで鍔部5を挟持すると共に、鍔部5の外側端部が、第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方よりも外側方向に突出してなることを特徴とする、逆流防止弁である。
可撓性を有する素材からなり、略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部3側の外周面に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、鍔部5の少なくとも上部に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、鍔部5の少なくとも下部に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで鍔部5を挟持すると共に、鍔部5の外側端部が、第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方よりも外側方向に突出してなることを特徴とする、逆流防止弁である。
請求項4に記載の本発明は、上記逆流防止弁において、
第一のリング体6と第二のリング体7とを押圧した状態で固定する固定部材8を備えたことを特徴とする、上記段落0008に記載の逆流防止弁である。
第一のリング体6と第二のリング体7とを押圧した状態で固定する固定部材8を備えたことを特徴とする、上記段落0008に記載の逆流防止弁である。
請求項5に記載の本発明は、上記逆流防止弁において、
逆流防止弁本体1の鍔部5の端部に、端部に対して略直角方向に突出する突起部5aを備えたことを特徴とする、上記段落0006乃至段落0009のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
逆流防止弁本体1の鍔部5の端部に、端部に対して略直角方向に突出する突起部5aを備えたことを特徴とする、上記段落0006乃至段落0009のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
請求項6に記載の本発明は、上記逆流防止弁において、
第一のリング体6、または第二のリング体7のいずれか一方、または両方が、逆流防止弁を配管する排水配管の管体である事を特徴とする、上記段落0006乃至段落00010のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
第一のリング体6、または第二のリング体7のいずれか一方、または両方が、逆流防止弁を配管する排水配管の管体である事を特徴とする、上記段落0006乃至段落00010のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
請求項7に記載の本発明は、上記逆流防止弁において、
逆流防止弁本体1の鍔部5の、第一のリング体6、または第二のリング体7から突出した部分を、逆流防止弁を配管する排水配管と逆流防止弁とを水密的に接続させるパッキングとしたことを特徴とする、上記段落0006乃至段落0011のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
逆流防止弁本体1の鍔部5の、第一のリング体6、または第二のリング体7から突出した部分を、逆流防止弁を配管する排水配管と逆流防止弁とを水密的に接続させるパッキングとしたことを特徴とする、上記段落0006乃至段落0011のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
請求項8に記載の本発明は、上記逆流防止弁本体1の開口部3に、硬質素材からなる環状体9をインサート成型したことを特徴とする、上記段落0006乃至段落00012のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
請求項9に記載の本発明は、上記逆流防止弁を、排水配管において、下水側からの臭気や害虫類の逆流を防止する排水トラップとして使用することを特徴とする、上記段落0006乃至段落00013のいずれか一つに記載の逆流防止弁である。
請求項1に記載の本発明では、軟質な素材からなる逆流防止弁本体の開口側の端部に鍔部を設けると共に、第一のリング体及び第二のリング体によって逆流防止弁本体の開口側の端部を挟み込むことで、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体及び第二のリング体に対して固定することができる。これによって、軟質な素材からなる逆流防止弁を、硬質な素材からなる第一のリング体又は第二のリング体を介して、排水配管に固定することができる。
請求項2に記載の本発明では、第一のリング体と第二のリング体のいずれか一方を断面略コの字形状に形成すると共に、他方をコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体と第二のリング体とを確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁本体の施工に対する信頼性が向上する。
請求項3に記載の本発明では、軟質な素材からなる逆流防止弁本体の開口側の端部に鍔部を設けると共に、第一のリング体及び第二のリング体によって鍔部を上下から挟み込んだ場合に、鍔部の外側端部が第一のリング体または第二のリング体のいずれか一方、または両方よりも外側方向に突出するように構成したことで、鍔部の、第一のリング体または第二のリング体上に段差ができて抜脱防止となり、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体及び第二のリング体に対して固定することができる。これによって、軟質な素材からなる逆流防止弁を、硬質な素材からなる第一のリング体又は第二のリング体を介して、排水配管に固定することができる。
請求項4に記載の本発明では、第一のリング体と第二のリング体とを押圧した状態で固定する固定部材を備えたことで、第一のリング体と第二のリング体とを確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁本体の施工に対する信頼性が向上する。
請求項5に記載の本発明では、鍔部に突起部を設けたことで、逆流防止弁本体が、第一のリング体及び第二のリング体より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体の施工に対する信頼性が向上する。
請求項6に記載の本発明では、第一のリング体、または第二のリング体のいずれか一方、または両方を、排水配管の管体により構成したことで、部材のコストダウンを図ることができる。また接続箇所が減じるため、水密性の向上を図ることができる。
請求項7に記載の本発明では、逆流防止弁本体が軟質な素材であることを利用し、逆流防止弁本体をパッキングとしても兼用し、部材のコストダウンを図ることができる。
請求項8に記載の本発明では、逆流防止弁本体に硬質素材からなる環状体をインサート成型で備えたことで、軟質な素材からなる逆流防止弁本体の開口側端部の形状を固定することができ、第一のリング体と第二のリング体との接続や、排水配管との接続を確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁の取り付けの信頼性が向上する。
請求項9に記載の本発明では、上記した逆流防止弁を、排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
請求項2に記載の本発明では、第一のリング体と第二のリング体のいずれか一方を断面略コの字形状に形成すると共に、他方をコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体と第二のリング体とを確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁本体の施工に対する信頼性が向上する。
請求項3に記載の本発明では、軟質な素材からなる逆流防止弁本体の開口側の端部に鍔部を設けると共に、第一のリング体及び第二のリング体によって鍔部を上下から挟み込んだ場合に、鍔部の外側端部が第一のリング体または第二のリング体のいずれか一方、または両方よりも外側方向に突出するように構成したことで、鍔部の、第一のリング体または第二のリング体上に段差ができて抜脱防止となり、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体及び第二のリング体に対して固定することができる。これによって、軟質な素材からなる逆流防止弁を、硬質な素材からなる第一のリング体又は第二のリング体を介して、排水配管に固定することができる。
請求項4に記載の本発明では、第一のリング体と第二のリング体とを押圧した状態で固定する固定部材を備えたことで、第一のリング体と第二のリング体とを確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁本体の施工に対する信頼性が向上する。
請求項5に記載の本発明では、鍔部に突起部を設けたことで、逆流防止弁本体が、第一のリング体及び第二のリング体より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体の施工に対する信頼性が向上する。
請求項6に記載の本発明では、第一のリング体、または第二のリング体のいずれか一方、または両方を、排水配管の管体により構成したことで、部材のコストダウンを図ることができる。また接続箇所が減じるため、水密性の向上を図ることができる。
請求項7に記載の本発明では、逆流防止弁本体が軟質な素材であることを利用し、逆流防止弁本体をパッキングとしても兼用し、部材のコストダウンを図ることができる。
請求項8に記載の本発明では、逆流防止弁本体に硬質素材からなる環状体をインサート成型で備えたことで、軟質な素材からなる逆流防止弁本体の開口側端部の形状を固定することができ、第一のリング体と第二のリング体との接続や、排水配管との接続を確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁の取り付けの信頼性が向上する。
請求項9に記載の本発明では、上記した逆流防止弁を、排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
以下に本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図3に示した本発明の第一実施例の逆流防止弁は、請求項1、請求項9に記載の発明に対応する実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6、第二のリング体7、上流側筒部材10、下流側筒部材12、及び環状パッキング16より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する方向、即ち内周側及び外周側に、周縁に沿って突出する鍔部5を備えてなる。
第一のリング体6は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、略円筒形状にして、逆流防止弁本体1の開口部3の内周面よりも若干だけ大径の外周面を備えてなる。
第二のリング体7は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、断面下向きに開口したコの字形状を成す平面視リング形状の部材であって、逆流防止弁本体1の開口部3の外周面とほぼ同じ径の内周面を備えてなる。
上流側筒部材10は、略円筒形状にして、上端には上流側の配管Lとの接続部14を備え、下方の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、第二のリング体7を載架する段部15を備えてなる。
環状パッキング16は環状を成すゴム材からなる部材であって、施工時下流側筒部材12の段部15上に配置される。
図1乃至図3に示した本発明の第一実施例の逆流防止弁は、請求項1、請求項9に記載の発明に対応する実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6、第二のリング体7、上流側筒部材10、下流側筒部材12、及び環状パッキング16より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する方向、即ち内周側及び外周側に、周縁に沿って突出する鍔部5を備えてなる。
第一のリング体6は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、略円筒形状にして、逆流防止弁本体1の開口部3の内周面よりも若干だけ大径の外周面を備えてなる。
第二のリング体7は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、断面下向きに開口したコの字形状を成す平面視リング形状の部材であって、逆流防止弁本体1の開口部3の外周面とほぼ同じ径の内周面を備えてなる。
上流側筒部材10は、略円筒形状にして、上端には上流側の配管Lとの接続部14を備え、下方の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、第二のリング体7を載架する段部15を備えてなる。
環状パッキング16は環状を成すゴム材からなる部材であって、施工時下流側筒部材12の段部15上に配置される。
上記のように構成された各部材は、以下のようにして逆流防止弁に組み立てられる。
逆流防止弁本体1の可撓性を利用して、第一のリング体6を逆流防止弁本体1の内部に、第一のリング体6の外周面が逆流防止弁本体1の内周面に当接し、且つ内周面側の鍔部5下面に第一のリング体6の上端面が当接するように配置する。更に、逆流防止弁本体1の下方から、第二のリング体7を逆流防止弁本体1の外部に、第二のリング体7の内周面が、逆流防止弁本体1の外周面に当接するように配置する。すると、逆流防止弁本体1の開口部3の側面が、第一のリング体6と第二のリング体7に挟持されることにより、逆流防止弁本体1が第一のリング体6及び第二のリング体7に挟持固定される(第一のリング体6が逆流防止弁本体1の開口部3の内周面よりも若干だけ大径の外周面を備えてなるため、第一のリング体6が逆流防止弁本体1を介して第二のリング体7に強く押圧することとなり、挟持固定される)。同時に、逆流防止弁本体1の鍔部5下面に、第一のリング体6及び第二のリング体7の上面が当接して係止され、逆流防止弁本体1と第一のリング体6及び第二のリング体7の固定が更に確実な物となる。
次に、第二のリング体7を、環状パッキング16を介して下流側筒部材12の段部15に載架した上で、上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させると、上流側筒部材10の下端が、第二のリング体7上面に当接して固定されて、第一実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
逆流防止弁本体1の可撓性を利用して、第一のリング体6を逆流防止弁本体1の内部に、第一のリング体6の外周面が逆流防止弁本体1の内周面に当接し、且つ内周面側の鍔部5下面に第一のリング体6の上端面が当接するように配置する。更に、逆流防止弁本体1の下方から、第二のリング体7を逆流防止弁本体1の外部に、第二のリング体7の内周面が、逆流防止弁本体1の外周面に当接するように配置する。すると、逆流防止弁本体1の開口部3の側面が、第一のリング体6と第二のリング体7に挟持されることにより、逆流防止弁本体1が第一のリング体6及び第二のリング体7に挟持固定される(第一のリング体6が逆流防止弁本体1の開口部3の内周面よりも若干だけ大径の外周面を備えてなるため、第一のリング体6が逆流防止弁本体1を介して第二のリング体7に強く押圧することとなり、挟持固定される)。同時に、逆流防止弁本体1の鍔部5下面に、第一のリング体6及び第二のリング体7の上面が当接して係止され、逆流防止弁本体1と第一のリング体6及び第二のリング体7の固定が更に確実な物となる。
次に、第二のリング体7を、環状パッキング16を介して下流側筒部材12の段部15に載架した上で、上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させると、上流側筒部材10の下端が、第二のリング体7上面に当接して固定されて、第一実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
上記した第一実施例の逆流防止弁は、図4に示したような、洗面台Sの排水配管に接続される。
図4に示した洗面台Sは、底面に排水口(図示せず)を備えた槽体である洗面ボウルBと、該洗面ボウルBを載架するキャビネットCを備えてなる。
上記のように構成した洗面台Sにおいて、排水口からの配管Lを逆流防止弁の上流側筒部材10の接続口に接続し、また下流側筒部材12の接続口に床下配管と連絡する配管Lを接続することで、洗面台Sへの、逆流防止弁を備えた排水配管の施工が完了する。
図4に示した洗面台Sは、底面に排水口(図示せず)を備えた槽体である洗面ボウルBと、該洗面ボウルBを載架するキャビネットCを備えてなる。
上記のように構成した洗面台Sにおいて、排水口からの配管Lを逆流防止弁の上流側筒部材10の接続口に接続し、また下流側筒部材12の接続口に床下配管と連絡する配管Lを接続することで、洗面台Sへの、逆流防止弁を備えた排水配管の施工が完了する。
上記した逆流防止弁について、洗面台Sの使用により洗面ボウルB内に排水が発生すると、排水は、排水口から配管L、上流側筒部材10を介して逆流防止弁内部に流入する。逆流防止弁内部に排水がある程度溜まると、水圧の作用によって、図1の状態から、図2に示した逆流防止弁本体1の下方の閉塞部4が内側から押し開けられた状態へと移行する。これにより、逆流防止弁本体1内部にあった排水は、下流側筒部材12内部に排水が排出され、下流側筒部材12、配管L、床下配管を介し、最終的に下水側に排出される。
排水が完了すると、逆流防止弁内部の水量が充分少なくなった時点で、逆流防止弁の弾性により閉塞部4が再び閉塞し、図1の状態に戻って、排水の排出が完了する。
また、上記のようにして洗面台Sの排水配管に備えられた逆流防止弁は、排水の無い状態では排水配管を閉塞している。また排水時には開口するが、この時は配管L中に排水が存在するため、臭気や害虫類が屋内側に逆流することはない。このように、下水側から屋内側に至る流路において、臭気や害虫類の逆流を防止する効果を奏するため、この逆流防止弁は排水トラップとして機能する。
排水が完了すると、逆流防止弁内部の水量が充分少なくなった時点で、逆流防止弁の弾性により閉塞部4が再び閉塞し、図1の状態に戻って、排水の排出が完了する。
また、上記のようにして洗面台Sの排水配管に備えられた逆流防止弁は、排水の無い状態では排水配管を閉塞している。また排水時には開口するが、この時は配管L中に排水が存在するため、臭気や害虫類が屋内側に逆流することはない。このように、下水側から屋内側に至る流路において、臭気や害虫類の逆流を防止する効果を奏するため、この逆流防止弁は排水トラップとして機能する。
上記第一実施例の逆流防止弁においては、軟質な素材からなる逆流防止弁本体1の開口側の端部に鍔部5を設けると共に、第一のリング体6及び第二のリング体7によって逆流防止弁本体1の開口側の端部を挟み込むことで、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体6及び第二のリング体7に対して固定し、更に第二のリング体7を上流側筒部材10及び下流側筒部材12に固定してなることから、逆流防止弁本体1を上流側筒部材10及び下流側筒部材12に対して確実に固定することができる。
また、上記第一実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
また、上記第一実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
次に、本発明の第二実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図5乃至図6に示した本発明の第二実施例の逆流防止弁は、請求項1乃至請求項3、請求項5、請求項7、請求項9に記載の発明に対応する実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6、第二のリング体7、上流側筒部材10、及び下流側筒部材12より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する外側方向、即ち外周側に周縁に沿って突出する鍔部5を備え、この鍔部5の端部に、更に上下方向に周縁に沿って突出する突起部5aを備えてなる。
また、鍔部5よりも下方の内周面に、周縁に沿って中心側に向かって開口した溝部17を備えてなる。逆流防止弁本体1は、この溝部17に沿うようにして、外側方向に突出してなる。
第一のリング体6は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、断面外周方向に開口した略コの字形状を成すリング形状の部材であって、コの字部分の内周面は、逆流防止弁本体1の鍔部5上面から溝部17までとほぼ合致する形状を備えてなる。また、第一のリング体6の下方には、弾性を生じさせるための切欠部18を縦方向に複数箇所設けてなる。
第二のリング体7は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、断面略L字形状を成すリング形状の部材であって、施工時には逆流防止弁本体1を介して第一のリング体6のコの字部分内部に収納される。
上流側筒部材10は、略円筒形状にして、上端には上流側の配管Lとの接続部14を備え、下方の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、逆流防止弁本体1の突起部5aを載架する段部15を備えてなる。
図5乃至図6に示した本発明の第二実施例の逆流防止弁は、請求項1乃至請求項3、請求項5、請求項7、請求項9に記載の発明に対応する実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6、第二のリング体7、上流側筒部材10、及び下流側筒部材12より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する外側方向、即ち外周側に周縁に沿って突出する鍔部5を備え、この鍔部5の端部に、更に上下方向に周縁に沿って突出する突起部5aを備えてなる。
また、鍔部5よりも下方の内周面に、周縁に沿って中心側に向かって開口した溝部17を備えてなる。逆流防止弁本体1は、この溝部17に沿うようにして、外側方向に突出してなる。
第一のリング体6は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、断面外周方向に開口した略コの字形状を成すリング形状の部材であって、コの字部分の内周面は、逆流防止弁本体1の鍔部5上面から溝部17までとほぼ合致する形状を備えてなる。また、第一のリング体6の下方には、弾性を生じさせるための切欠部18を縦方向に複数箇所設けてなる。
第二のリング体7は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなり、断面略L字形状を成すリング形状の部材であって、施工時には逆流防止弁本体1を介して第一のリング体6のコの字部分内部に収納される。
上流側筒部材10は、略円筒形状にして、上端には上流側の配管Lとの接続部14を備え、下方の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、逆流防止弁本体1の突起部5aを載架する段部15を備えてなる。
上記のように構成された各部材は、以下のようにして逆流防止弁に組み立てられる。
逆流防止弁本体1の可撓性を利用して、第一のリング体6を逆流防止弁本体1の内部に、第一のリング体6のコの字部分の内周面が、逆流防止弁本体1の鍔部5上面から溝部17までに当接するように配置する。この時、第一のリング体6の下端部分、外周方向に向かう水平な壁面の端部は、逆流防止弁本体1の溝部17に嵌合するように配置される。更に、逆流防止弁本体1の下方から、第二のリング体7を逆流防止弁本体1の外部であって、逆流防止弁本体1を介して第一のリング体6のコの字部分内部に収納される位置に、第一のリング体6の切欠部18による弾性を利用しつつ配置する。
すると、逆流防止弁本体1の開口部3の側面が、第一のリング体6と第二のリング体7に挟持されると共に、逆流防止弁本体1の鍔部5が、第一のリング体6と第二のリング体7に挟持されることにより、逆流防止弁本体1が第一のリング体6及び第二のリング体7に挟持固定される。
この時、第二のリング体7が、逆流防止弁本体1を介して第一のリング体6のコの字部分内部に収納される位置に配置されているため、第一のリング体6、第二のリング体7、逆流防止弁本体1のそれぞれが上下方向にもズレを生じることは無い。
次に、逆流防止弁本体1の鍔部5端部に設けた突起部5aの外側面が下流側筒部材12の内側面に当接するようにした上で、逆流防止弁本体1の突起部5aを下流側筒部材12の段部15に載架させる。逆流防止弁本体1は軟質な樹脂であるシリコーンゴムで構成され、その一部である突起部5aが下流側筒部材12に当接することでパッキングとして機能し、逆流防止弁本体1と下流側筒部材12とを水密的に接続する。
この状態で上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させると、上流側筒部材10の下端が、第一のリング体6上面に当接して固定されて、第二実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
逆流防止弁本体1の可撓性を利用して、第一のリング体6を逆流防止弁本体1の内部に、第一のリング体6のコの字部分の内周面が、逆流防止弁本体1の鍔部5上面から溝部17までに当接するように配置する。この時、第一のリング体6の下端部分、外周方向に向かう水平な壁面の端部は、逆流防止弁本体1の溝部17に嵌合するように配置される。更に、逆流防止弁本体1の下方から、第二のリング体7を逆流防止弁本体1の外部であって、逆流防止弁本体1を介して第一のリング体6のコの字部分内部に収納される位置に、第一のリング体6の切欠部18による弾性を利用しつつ配置する。
すると、逆流防止弁本体1の開口部3の側面が、第一のリング体6と第二のリング体7に挟持されると共に、逆流防止弁本体1の鍔部5が、第一のリング体6と第二のリング体7に挟持されることにより、逆流防止弁本体1が第一のリング体6及び第二のリング体7に挟持固定される。
この時、第二のリング体7が、逆流防止弁本体1を介して第一のリング体6のコの字部分内部に収納される位置に配置されているため、第一のリング体6、第二のリング体7、逆流防止弁本体1のそれぞれが上下方向にもズレを生じることは無い。
次に、逆流防止弁本体1の鍔部5端部に設けた突起部5aの外側面が下流側筒部材12の内側面に当接するようにした上で、逆流防止弁本体1の突起部5aを下流側筒部材12の段部15に載架させる。逆流防止弁本体1は軟質な樹脂であるシリコーンゴムで構成され、その一部である突起部5aが下流側筒部材12に当接することでパッキングとして機能し、逆流防止弁本体1と下流側筒部材12とを水密的に接続する。
この状態で上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させると、上流側筒部材10の下端が、第一のリング体6上面に当接して固定されて、第二実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
上記した第二実施例の逆流防止弁は、例えば段落0019に記載したような洗面台Sに、第一実施例の逆流防止弁と同様の方法にて施工され、段落0020に記載した第一実施例の逆流防止弁と同様に使用することができる。
上記第二実施例の逆流防止弁においては、軟質な素材からなる逆流防止弁本体1の開口側の端部に鍔部5を設けると共に、第一のリング体6及び第二のリング体7によって逆流防止弁本体1の開口側の端部及び鍔部5を挟み込むことで、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体6及び第二のリング体7に対して固定し、更に第一のリング体6及部第二のリング体7によって突起部5aは下流側筒部材12の内周面に押圧された状態で固定される事となることから、逆流防止弁本体1を上流側筒部材10及び下流側筒部材12に対して確実に固定することができる。
また、上記第二実施例の逆流防止弁においては、第一のリング体6を断面略コの字形状に形成すると共に、第二のリング体7を第一のリング体6のコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体6に対し、逆流防止弁本体1及び第二のリング体7が、上下及び中心軸から外周方向に対して確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第二実施例の逆流防止弁においては、鍔部5に突起部5aを設けたことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第二実施例の逆流防止弁においては、逆流防止弁本体1が軟質な素材であることを利用し、逆流防止弁本体1の下流側筒部材12と当接する突起部5aをパッキングとしても兼用し、部材のコストダウンを図ることができる。
また、上記第二実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
また、上記第二実施例の逆流防止弁においては、第一のリング体6を断面略コの字形状に形成すると共に、第二のリング体7を第一のリング体6のコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体6に対し、逆流防止弁本体1及び第二のリング体7が、上下及び中心軸から外周方向に対して確実に係止固定することができるようになり、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第二実施例の逆流防止弁においては、鍔部5に突起部5aを設けたことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第二実施例の逆流防止弁においては、逆流防止弁本体1が軟質な素材であることを利用し、逆流防止弁本体1の下流側筒部材12と当接する突起部5aをパッキングとしても兼用し、部材のコストダウンを図ることができる。
また、上記第二実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
次に、本発明の第三実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図7乃至図8に示した本発明の第三実施例の逆流防止弁は、請求項3乃至請求項5、請求項9に記載の発明の実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6、第二のリング体7、上流側筒部材10、下流側筒部材12、環状パッキング16、及び固定部材8より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、
略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する外側方向、即ち外周側に周縁に沿って突出する鍔部5を備え、この鍔部5の端部に更に上下方向に周縁に沿って突出する突起部5aを備えてなる。
第一のリング体6は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなる、平坦なリング状の部材であって、外周面の外径は、逆流防止弁本体1の突起部5aの内周面の内径とほぼ同一である。
第二のリング体7は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなる、平坦なリング状の部材であって、外周面の外径は、逆流防止弁本体1の突起部5aの内周面の内径とほぼ同一であり、内周面の内径は、逆流防止弁本体1の本体部2の外周面の外径とほぼ同一である。
上流側筒部材10は、略円筒形状にして、上端には上流側の配管Lとの接続部14を備え、下方の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、後述する環状パッキング16を介して第二のリング体7を載架する段部15と、段部15の上方の内周面に備えた、内周方向に突出する凸部19を備えてなる。
環状パッキング16は環状を成すゴム材からなる部材であって、施工時下流側筒部材12の段部15に配置される。
固定部材8はリング状の部材であって、施工時その下面は第一のリング体6の上面に当接すると共に、外周側端部に、下流側筒部材12の凸部19と嵌合する傾斜部20を備えてなる。
図7乃至図8に示した本発明の第三実施例の逆流防止弁は、請求項3乃至請求項5、請求項9に記載の発明の実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6、第二のリング体7、上流側筒部材10、下流側筒部材12、環状パッキング16、及び固定部材8より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、
略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する外側方向、即ち外周側に周縁に沿って突出する鍔部5を備え、この鍔部5の端部に更に上下方向に周縁に沿って突出する突起部5aを備えてなる。
第一のリング体6は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなる、平坦なリング状の部材であって、外周面の外径は、逆流防止弁本体1の突起部5aの内周面の内径とほぼ同一である。
第二のリング体7は、硬質にして耐薬性を備えた素材であるポリアセタール樹脂からなる、平坦なリング状の部材であって、外周面の外径は、逆流防止弁本体1の突起部5aの内周面の内径とほぼ同一であり、内周面の内径は、逆流防止弁本体1の本体部2の外周面の外径とほぼ同一である。
上流側筒部材10は、略円筒形状にして、上端には上流側の配管Lとの接続部14を備え、下方の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、後述する環状パッキング16を介して第二のリング体7を載架する段部15と、段部15の上方の内周面に備えた、内周方向に突出する凸部19を備えてなる。
環状パッキング16は環状を成すゴム材からなる部材であって、施工時下流側筒部材12の段部15に配置される。
固定部材8はリング状の部材であって、施工時その下面は第一のリング体6の上面に当接すると共に、外周側端部に、下流側筒部材12の凸部19と嵌合する傾斜部20を備えてなる。
上記のように構成された各部材は、以下のようにして逆流防止弁に組み立てられる。
逆流防止弁本体1の、鍔部5の上面に第一のリング体6を、下面に第二のリング体7を、それぞれ各リング体の外周面が、鍔部5の突起部5aの内周面に当接するように配置する。
次に、下流側筒部材12に設けた段部15に環状パッキング16を載置し、更に環状パッキング16の上方から、第一のリング体6及び第二のリング体7を備えた逆流防止弁本体1の鍔部5を載置する(このとき、段部15上は、下方から順に、段部15、環状パッキング16、第二のリング体7、鍔部5、第一のリング体6、という配置となる)。更にその上方、即ち第一のリング体6上に固定部材8を配置する。更に固定部材8を回転させ、固定部材8の傾斜部20を、下流側筒部材12の凸部19に嵌合させることで、逆流防止弁本体1が、環状パッキング16、第二のリング体7、逆流防止弁本体1の鍔部5、及び第一のリング体6が下流側筒部材12の段部15に強く当接した状態で、下流側筒部材12に取り付け固定される。
この状態で上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させることで、第三実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
逆流防止弁本体1の、鍔部5の上面に第一のリング体6を、下面に第二のリング体7を、それぞれ各リング体の外周面が、鍔部5の突起部5aの内周面に当接するように配置する。
次に、下流側筒部材12に設けた段部15に環状パッキング16を載置し、更に環状パッキング16の上方から、第一のリング体6及び第二のリング体7を備えた逆流防止弁本体1の鍔部5を載置する(このとき、段部15上は、下方から順に、段部15、環状パッキング16、第二のリング体7、鍔部5、第一のリング体6、という配置となる)。更にその上方、即ち第一のリング体6上に固定部材8を配置する。更に固定部材8を回転させ、固定部材8の傾斜部20を、下流側筒部材12の凸部19に嵌合させることで、逆流防止弁本体1が、環状パッキング16、第二のリング体7、逆流防止弁本体1の鍔部5、及び第一のリング体6が下流側筒部材12の段部15に強く当接した状態で、下流側筒部材12に取り付け固定される。
この状態で上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させることで、第三実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
上記した第三実施例の逆流防止弁は、例えば段落0019に記載したような洗面台Sに、第一実施例の逆流防止弁と同様の方法にて施工され、段落0020に記載した第一実施例の逆流防止弁と同様に使用することができる。
上記第三実施例の逆流防止弁においては、軟質な素材からなる逆流防止弁本体1の開口側の端部に鍔部5を設けると共に、第一のリング体6及び第二のリング体7によって逆流防止弁本体1の鍔部5を挟み込み、更に固定部材8で上下方向に強く押圧することで、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体6及び第二のリング体7に対して固定することから、逆流防止弁本体1を上流側筒部材10及び下流側筒部材12に対して確実に固定することができる。
また、上記第三実施例の逆流防止弁においては、鍔部5に突起部5aを設けたことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第三実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
また、上記第三実施例の逆流防止弁においては、鍔部5に突起部5aを設けたことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第三実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
次に、本発明の第四実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図9乃至図10に示した本発明の第四実施例の逆流防止弁は、請求項3乃至請求項6、請求項8、請求項9に記載の発明に対応する実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6を備える上流側筒部材10、及び第二のリング体7を備える下流側筒部材12より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、
略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する外側方向、即ち外周側に周縁に沿って突出する鍔部5を備え、この鍔部5の端部に更に下方向に周縁に沿って突出する突起部5aを備えてなる。
また、この突起部5a分の内部に、硬質のアクリル樹脂を環状に成型した環状体9を、インサート成型にて配置してなる。
上流側筒部材10は、断面上向きに開口したコの字形状を成す、円筒を同心円状に重ねた構造の部材であって、内側の筒部分には上流側の配管Lとの接続部14を備え、外側の筒部分の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。また、内側の筒部分と外側の筒部分を繋ぐ、第一のリング体6として機能する第一のリング体部分6aを備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、突起部5aを収納する、上方に開口した溝部17を備えてなり、該溝部17を形成する内側部分に、第二のリング体7として機能する第二のリング体部分7aを備えてなる。
図9乃至図10に示した本発明の第四実施例の逆流防止弁は、請求項3乃至請求項6、請求項8、請求項9に記載の発明に対応する実施例であって、以下に記載する逆流防止弁本体1、第一のリング体6を備える上流側筒部材10、及び第二のリング体7を備える下流側筒部材12より構成されてなる。
逆流防止弁本体1は、可撓性また耐薬性を有する素材であるシリコーンゴムからなり、
略円筒形状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に排水が一定量溜まると、加重及び水圧により開口する閉塞部4を備えた本体部2からなる。
更に、開口部3の上端に、円筒を成す本体部2側面に対して直交する外側方向、即ち外周側に周縁に沿って突出する鍔部5を備え、この鍔部5の端部に更に下方向に周縁に沿って突出する突起部5aを備えてなる。
また、この突起部5a分の内部に、硬質のアクリル樹脂を環状に成型した環状体9を、インサート成型にて配置してなる。
上流側筒部材10は、断面上向きに開口したコの字形状を成す、円筒を同心円状に重ねた構造の部材であって、内側の筒部分には上流側の配管Lとの接続部14を備え、外側の筒部分の外周面には雄ネジ部11を備えてなる。また、内側の筒部分と外側の筒部分を繋ぐ、第一のリング体6として機能する第一のリング体部分6aを備えてなる。
下流側筒部材12は、略円筒形状にして、下端には下流側の配管Lとの接続部14を備え、上方の内周面には上記雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部13を備えてなる。
また、下流側筒部材12には、突起部5aを収納する、上方に開口した溝部17を備えてなり、該溝部17を形成する内側部分に、第二のリング体7として機能する第二のリング体部分7aを備えてなる。
上記のように構成された各部材は、以下のようにして逆流防止弁に組み立てられる。
下流側筒部材12に設けた溝部17に、逆流防止弁本体1の鍔部5に設けた突起部5aを収納する。これにより、第二のリング体部分7aの上面が、逆流防止弁本体1の鍔部5下面に当接するように配置される。この状態で上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させると、鍔部5を介して、第一のリング体部分6aと第二のリング体部分7aとが上下方向に強く押圧した状態となり、逆流防止弁本体1の鍔部5が第一のリング体部分6a及び第二のリング体部分7aに挟持された状態で固定されて、第四実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
下流側筒部材12に設けた溝部17に、逆流防止弁本体1の鍔部5に設けた突起部5aを収納する。これにより、第二のリング体部分7aの上面が、逆流防止弁本体1の鍔部5下面に当接するように配置される。この状態で上流側筒部材10の雄ネジ部11を、下流側筒部材12の雌ネジ部13に螺合させると、鍔部5を介して、第一のリング体部分6aと第二のリング体部分7aとが上下方向に強く押圧した状態となり、逆流防止弁本体1の鍔部5が第一のリング体部分6a及び第二のリング体部分7aに挟持された状態で固定されて、第四実施例の逆流防止弁の組み立てが完了する。
上記した第四実施例の逆流防止弁は、例えば段落0019に記載したような洗面台Sに、第一実施例の逆流防止弁と同様の方法にて施工され、段落0020に記載した第一実施例の逆流防止弁と同様に使用することができる。
上記第四実施例の逆流防止弁においては、軟質な素材からなる逆流防止弁本体1の開口側の端部に鍔部5を設けると共に、第一のリング体部分6a及び第二のリング体部分7aによって逆流防止弁本体1の鍔部5を挟み込み、更に固定部材8であると共に管体である上流側筒部材10によって鍔部5を上下方向に強く押圧することで、逆流防止弁の開口側端部を、硬質の部材である第一のリング体部分6a及び第二のリング体部分7aに対して固定することから、逆流防止弁本体1を上流側筒部材10及び下流側筒部材12に対して確実に固定することができる。
また、上記第四実施例の逆流防止弁においては、鍔部5に突起部5aを設けたことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第四実施例の逆流防止弁においては、鍔部5にインサート成型にて環状体9を配置したことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第四実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
また、上記第四実施例の逆流防止弁においては、鍔部5に突起部5aを設けたことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第四実施例の逆流防止弁においては、鍔部5にインサート成型にて環状体9を配置したことで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7より一層抜脱し難い形状とすることができ、逆流防止弁本体1の施工に対する信頼性が向上する。
また、上記第四実施例の逆流防止弁を、洗面台Sの排水トラップとして使用することで、従来知られた封水式排水トラップのような、封水の損失によるトラップ機能の損失、いわゆる破封の無い排水トラップとすることができる。
本発明の実施例は以上のようであるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、主旨を変更しない範囲において自由に変更が可能である。
例えば、上記実施例では、逆流防止弁は洗面台Sに施工されてなるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、流し台、浴槽・浴室、洗濯機用防水パンなど、他の排水機器に使用しても構わない。
また、上記請求項3に対応する逆流防止弁では、第一のリング体6、第二のリング体7共に、逆流防止弁の鍔部5端部より外周側に突出することは無かったが、請求項3に対応する本発明は、第一のリング体6、第二のリング体7のいずれか一方が逆流防止弁の鍔部5端部より内周側に配置されていれば(つまり鍔部5が第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方に対して外側方向に突出していれば)他方は逆流防止弁の鍔部5端部より外周側に突出していても構わない。
そのような逆流防止弁の例として、図11、図12に示した実施例では、第一のリング体6の外周面よりも逆流防止弁の鍔部5端部が外周側に突出し、該逆流防止弁の鍔部5端部の更に外周面側に、第二のリング体7の外周面が突出した構造となっている。
上記のように構成した場合でも、図11の実施例の場合では、鍔部5上面が押圧されることで、第一のリング体6に当接している部分と当接していない部分とで鍔部5上面に段差を生じ、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7から抜脱することを防止する効果を生じている。
また、図12の実施例の場合では、鍔部5の端部に上方に向いて突起部5aを構成することで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7から抜脱することを防止する効果をより一層高いものとしている。
また、上記第四実施例では、固定部材8、管体、第一のリング体6を、上流側筒部材10にて全て兼用しているが、例えば図12の実施例のように、固定部材8と管体のみ一体の部材とし、第二のリングとは別途の部材となるように構成しても構わない。
例えば、上記実施例では、逆流防止弁は洗面台Sに施工されてなるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、流し台、浴槽・浴室、洗濯機用防水パンなど、他の排水機器に使用しても構わない。
また、上記請求項3に対応する逆流防止弁では、第一のリング体6、第二のリング体7共に、逆流防止弁の鍔部5端部より外周側に突出することは無かったが、請求項3に対応する本発明は、第一のリング体6、第二のリング体7のいずれか一方が逆流防止弁の鍔部5端部より内周側に配置されていれば(つまり鍔部5が第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方に対して外側方向に突出していれば)他方は逆流防止弁の鍔部5端部より外周側に突出していても構わない。
そのような逆流防止弁の例として、図11、図12に示した実施例では、第一のリング体6の外周面よりも逆流防止弁の鍔部5端部が外周側に突出し、該逆流防止弁の鍔部5端部の更に外周面側に、第二のリング体7の外周面が突出した構造となっている。
上記のように構成した場合でも、図11の実施例の場合では、鍔部5上面が押圧されることで、第一のリング体6に当接している部分と当接していない部分とで鍔部5上面に段差を生じ、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7から抜脱することを防止する効果を生じている。
また、図12の実施例の場合では、鍔部5の端部に上方に向いて突起部5aを構成することで、逆流防止弁本体1が、第一のリング体6及び第二のリング体7から抜脱することを防止する効果をより一層高いものとしている。
また、上記第四実施例では、固定部材8、管体、第一のリング体6を、上流側筒部材10にて全て兼用しているが、例えば図12の実施例のように、固定部材8と管体のみ一体の部材とし、第二のリングとは別途の部材となるように構成しても構わない。
1 逆流防止弁本体 2 本体部
3 開口部 4 閉塞部
5 鍔部 5a 突起部
6 第一のリング体 6a 第一のリング体部分
7 第二のリング体 7a 第二のリング体部分
8 固定部材 9 環状体
10 上流側筒部材 11 雄ネジ部
12 下流側筒部材 13 雌ネジ部
14 接続部 15 段部
16 環状パッキング 17 溝部
18 切欠部 19 凸部
20 傾斜部 B 洗面ボウル
C キャビネット S 洗面台
L 配管
3 開口部 4 閉塞部
5 鍔部 5a 突起部
6 第一のリング体 6a 第一のリング体部分
7 第二のリング体 7a 第二のリング体部分
8 固定部材 9 環状体
10 上流側筒部材 11 雄ネジ部
12 下流側筒部材 13 雌ネジ部
14 接続部 15 段部
16 環状パッキング 17 溝部
18 切欠部 19 凸部
20 傾斜部 B 洗面ボウル
C キャビネット S 洗面台
L 配管
Claims (9)
- 排水配管の流路中に配置される逆流防止弁であって、
可撓性を有する素材からなり、
略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部3側の内周面または外周面のいずれか一方、または両方に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、
開口部3の内周面に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、
開口部3の外周面に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、
から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで開口部3周辺を挟持すると共に、
第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方の上面に、鍔部5が当接することで逆流防止弁本体1の第一のリング体6および第二のリング体7からの抜脱を防止することを特徴とする、逆流防止弁。 - 上記逆流防止弁において、
第一のリング体6と第二のリング体7のいずれか一方を断面略コの字形状に形成すると共に、
他方をコの字形状部分の内部に配置することで、第一のリング体6と第二のリング体7とを係止固定することを特徴とする、
請求項1に記載の逆流防止弁。 - 排水配管の流路中に配置される逆流防止弁であって、
可撓性を有する素材からなり、
略筒体状にして上流側の端部は開口すると共に、下流側の端部は対向する側面同士が当接し、無荷重時には閉塞し、内部に一定の圧力を加えられることによって開口する閉塞部4を備えた本体部2、及び本体部2の開口部3側の外周面に備えた鍔部5、からなる逆流防止弁本体1と、
鍔部5の少なくとも上部に当接する硬質の素材からなる第一のリング体6と、
鍔部5の少なくとも下部に当接する硬質の素材からなる第二のリング体7と、
から構成され、第一のリング体6と第二のリング体7とで鍔部5を挟持すると共に、
鍔部5の外側端部が、少なくとも第一のリング体6または第二のリング体7のいずれか一方、または両方よりも外側方向に突出してなることを特徴とする、逆流防止弁。 - 上記逆流防止弁において、
第一のリング体6と第二のリング体7とを押圧した状態で固定する固定部材8を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の逆流防止弁。 - 上記逆流防止弁において、
逆流防止弁本体1の鍔部5の端部に、端部に対して略直角方向に突出する突起部5aを備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の逆流防止弁。 - 上記逆流防止弁において、
第一のリング体6、または第二のリング体7のいずれか一方、または両方が、逆流防止弁を配管する排水配管の管体である事を特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の逆流防止弁。 - 上記逆流防止弁において、
逆流防止弁本体1の鍔部5の、第一のリング体6、または第二のリング体7から突出した部分を、逆流防止弁を配管する排水配管と逆流防止弁とを水密的に接続させるパッキングとしたことを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の逆流防止弁。 - 上記逆流防止弁本体1の開口部3に、硬質素材からなる環状体9をインサート成型したことを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の逆流防止弁。
- 上記逆流防止弁を、排水配管において、下水側からの臭気や害虫類の逆流を防止する排水トラップとして使用することを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の逆流防止弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011043244A JP2012180656A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 逆流防止弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011043244A JP2012180656A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 逆流防止弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012180656A true JP2012180656A (ja) | 2012-09-20 |
Family
ID=47012072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011043244A Pending JP2012180656A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 逆流防止弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012180656A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014043912A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Maruichi Corp | 逆流防止弁を備えた配管構造 |
JP2014163159A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Maruichi Corp | 排水装置 |
JP2014196605A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 丸一株式会社 | 配管装置 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4911090B1 (ja) * | 1969-07-22 | 1974-03-14 | ||
JPH0669536U (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-30 | 大成建設株式会社 | 流体用弁 |
JP2003249297A (ja) * | 2002-02-26 | 2003-09-05 | Nok Corp | コネクターパッキン |
JP2005016610A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Nikkiso Co Ltd | 逆止弁 |
JP2006292112A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 配管継手 |
JP2009287329A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Bridgestone Corp | 排水トラップ |
JP2010126894A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Maruichi Corp | 自封トラップ |
JP2010189874A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Maruichi Corp | 自封トラップ |
-
2011
- 2011-02-28 JP JP2011043244A patent/JP2012180656A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4911090B1 (ja) * | 1969-07-22 | 1974-03-14 | ||
JPH0669536U (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-30 | 大成建設株式会社 | 流体用弁 |
JP2003249297A (ja) * | 2002-02-26 | 2003-09-05 | Nok Corp | コネクターパッキン |
JP2005016610A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Nikkiso Co Ltd | 逆止弁 |
JP2006292112A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 配管継手 |
JP2009287329A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Bridgestone Corp | 排水トラップ |
JP2010126894A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Maruichi Corp | 自封トラップ |
JP2010189874A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Maruichi Corp | 自封トラップ |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014043912A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Maruichi Corp | 逆流防止弁を備えた配管構造 |
JP2014163159A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Maruichi Corp | 排水装置 |
JP2014196605A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 丸一株式会社 | 配管装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5613884B2 (ja) | オーバーフロー装置 | |
KR101493605B1 (ko) | 배수체 | |
JP2012180656A (ja) | 逆流防止弁 | |
KR200431056Y1 (ko) | 오버플로우 배관용 역류방지트랩 | |
JP5651830B2 (ja) | 槽体と排水器との接続構造 | |
JP4066011B2 (ja) | 床排水トラップ | |
JP5891483B2 (ja) | 排水配管 | |
JP2011137330A (ja) | 槽体の配管構造 | |
KR100809742B1 (ko) | 배수관용 악취 차단장치 | |
KR101935790B1 (ko) | 싱크대용 배수장치 | |
JP2014198978A (ja) | 排水継ぎ手部材 | |
JP6194505B2 (ja) | 自封式弁部材及び継ぎ手部材 | |
KR20200090511A (ko) | 악취 역류 차단 장치 | |
US20170051482A1 (en) | Trap integrated drain device for washbasin | |
JP2007138654A (ja) | 排水トラップ | |
JP2004360263A (ja) | 排水トラップ配管 | |
KR101988857B1 (ko) | 악취차단용 배수트랩 | |
KR102077282B1 (ko) | 세면대용 배수트랩의 파이프 연결구조 | |
KR20120131951A (ko) | 다용도 배수트랩장치 | |
JP5200254B2 (ja) | 接続構造 | |
KR20080084223A (ko) | 하수용 배수트랩 | |
JP5412615B2 (ja) | 排水アダプター部材を備えた排水配管 | |
JP2008013948A (ja) | 排水トラップ | |
JP6194446B2 (ja) | 逆流防止弁を備えた配管構造 | |
WO2019211648A1 (en) | Waterless waste valve |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141209 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150407 |