JP2006322515A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】 排水主管と排水管との接続作業を床上から簡単に行うことのできる管継手を提供する。
【解決手段】 基礎52に配設され、建物51側へ垂直に立ち上げた排水主管12と、建物51に設置された水回り設備53の排水管13とを接続する管継手11を、排水主管13の上端部に装着される硬質材料からなる排水主管装着部材14と、排水管13の下端部を保持する弾性材料からなる排水管接続部材15とで構成する。排水主管装着部材14は、排水主管13の上端部に装着される小径筒部14aと、小径筒部14aの上部に拡開筒部14bを介して連設された大径筒部14cとを有し、排水管接続部材15は、大径筒部14cに装着される装着筒15aと、排水管13の下端部が挿入される保持筒15bと、保持筒15bの外周に装着されたリング部材16と、装着筒15aと保持筒15bとを連結する環状の弾性連結部15cとを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 基礎52に配設され、建物51側へ垂直に立ち上げた排水主管12と、建物51に設置された水回り設備53の排水管13とを接続する管継手11を、排水主管13の上端部に装着される硬質材料からなる排水主管装着部材14と、排水管13の下端部を保持する弾性材料からなる排水管接続部材15とで構成する。排水主管装着部材14は、排水主管13の上端部に装着される小径筒部14aと、小径筒部14aの上部に拡開筒部14bを介して連設された大径筒部14cとを有し、排水管接続部材15は、大径筒部14cに装着される装着筒15aと、排水管13の下端部が挿入される保持筒15bと、保持筒15bの外周に装着されたリング部材16と、装着筒15aと保持筒15bとを連結する環状の弾性連結部15cとを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、管継手に関し、詳しくは、床下に配設される排水主管と床上に設置される水回り設備の排水管とを接続するための管継手に関する。
一般に、基礎に配設された床下の排水主管と建物に設置される水回り設備の排水管との接続は、建物の床を形成した後、床上に設置した洗面台等の水回り設備の排水管と、あらかじめ床下に配設した排水主管とを床下で接続することにより行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−201322号公報
しかし、排水主管と排水管との接続作業を床下で行う場合は、作業スペースの確保が困難で、多大な手間や労力を要するという問題があった。
そこで本発明は、排水主管と排水管との接続作業を床上から簡単に行うことができる管継手を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の管継手は、基礎に配設されて垂直に立ち上がった床下の排水主管と、床上に設置される水回り設備の排水管とを接続する管継手において、前記管継手は、前記排水主管の上端部に装着される硬質材料からなる排水主管装着部材と、前記排水管の下端部を保持する弾性材料からなる排水管接続部材とを備え、前記排水主管装着部材は、前記排水主管の上端部に装着される小径筒部と、該小径筒部の上部に拡開筒部を介して連設された大径筒部とを有し、前記排水管接続部材は、前記大径筒部に装着される装着筒と、前記排水管の下端部が挿入される保持筒と、該保持筒の外周に装着されたリング部材と、前記装着筒と保持筒とを連結する環状の弾性連結部とを備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の管継手は、前記保持筒が、下部内周に前記排水管の下端を支持する環状突部を有するとともに、上部内周から保持筒の下部開口に向かって突出した環状シール片を有しており、該環状シール片の内周面は、上部開口から下部開口に向けて漸次小径となる円錐状に形成されていることを特徴としている。
本発明の管継手は、あらかじめ排水主管の上端部に装着した管継手の保持筒内に床上から排水管の下端部を挿入するだけの作業により、排水主管と排水管とを管継手を介して接続することができる。また、排水主管装着部材の上部に拡開筒部を介して大径筒部を設けるとともに、該大径筒部に装着される排水管接続部材の装着筒と排水管の下端部が挿入される保持筒とを環状の弾性連結部を介して連結しているので、排水主管と排水管の軸線がずれていても、弾性連結部が弾性変形して軸線のズレを吸収することができ、排水主管や排水管に無理な力が加わることがなく、排水性が損なわれることもない。
さらに、保持筒の下部内周に環状突部を設けておくことにより、保持筒への排水管の挿入量を規定することができ、排水管を保持筒の所定位置に確実に接続させることができる。また、環状シール片の内周面を円錐状に形成することにより、保持筒への排水管の挿入力を軽減しながら確実なシール性を得ることができる。
図1は本発明の一形態例を示す管継手の断面正面図、図2は平面図、図3は排水主管に管継手を装着した状態の説明図、図4は排水主管と排水管とを管継手を介して接続する状態の説明図、図5は管継手を介して排水主管と排水管とを接続した状態の説明図、図6は管継手を介して接続した排水主管と排水管とを建物へ設置した状態を示す概略図である。
本形態例に示す管継手11は、建物51の基礎52に配設された排水主管12と、建物51の床上に配設される水回り設備53の排水管13とを床下で接続するもので、排水主管12の施工時に排水主管12の上端部にあらかじめ取り付けられる。排水主管12は、基礎52に水平方向に配設され、先端部を基礎52から建物51側へ垂直に立ち上げている。排水管13は、上端部が前記水回り施設53に接続され、下端部は、床54に設けた排水管挿通孔54aから床下に差し込まれて前記管継手11に接続される。
管継手11は、排水主管12の上端部に連結される排水主管装着部材14と、排水管13の下端部を連結する排水管接続部材15とを有している。排水主管装着部材14は、硬質樹脂、例えば、塩化ビニル等の硬質合成樹脂で形成されており、排水主管12の上端部が挿入される受口からなる小径筒部14aと、該小径筒部14aの上部に拡開筒部14bを介して連設された大径筒部14cとを一体に備えている。
排水管接続部材15は、弾性を有する軟質樹脂、例えば合成ゴム等で形成されており、前記大径筒部14cの外径よりも僅かに大きい内径を有する装着筒15aと、排水管13の外径に対応した内径を有する保持筒15bと、該保持筒15bの外周に装着されるリング部材(バックアップリング)16と、装着筒15aと保持筒15bとを連結する環状の弾性連結部15cとを備えている。装着筒15aの外周には、締結用のバンド17を装着するためのバンド装着部が設けられている。
保持筒15bは、前記小径筒部14aと同軸上に形成される環状シール片15dと外筒15eとを有しており、環状シール片15dは、外筒15eの上端部から外筒内下方に向けて設けられ、外筒15eの上部から約半分の長さに形成されている。環状シール片15dの内周面は、上部開口の内径が前記排水管13の外径よりも僅かに大きく、下部開口に向けて漸次小径となる円錐状に形成されており、下部開口の内径が、排水管13の外径よりも僅かに小さくなるように形成されている。外筒15eの下部内周には、環状シール片15d内に挿入される排水管の下端を支持する環状突部15fが設けられており、上部外周に、前記リング部材16の装着部が形成されている。弾性連結部15cは、装着筒15aの上端部から上方に延出した円筒部と、該円筒部の上端から保持筒15bの外筒15eの上下方向中間部に向かって屈曲した円錐部とを有しており、その弾性力によって保持筒15bを装着筒15aに対して移動可能に保持している。
そして、排水主管装着部材14の大径筒部14cを排水管接続部材15の装着筒15a内に挿入し、装着筒15aの外周をバンド17,17で締め付けることにより、排水主管装着部材14と排水管接続部材15とが一体化して管継手11が形成される。この管継手11は、基礎52から所定位置に立ち上げられた排水主管12の上端部を小径筒部14a内に挿入し、接着剤等で固定することによって排水主管12の上端部に取り付けられる。
床54には、管継手11の上方位置に排水管挿通孔54aが形成され、床54の施工が完了した後に、洗面台やシステムキッチン等の水回り設備53が搬入される。水回り設備53の排水管13は、床54の排水管挿通孔54aを通して床上から床下に差し入れ、下端部を管継手11の保持筒15bに挿入することにより、排水管13と排水主管12とが管継手11を介して接続された状態となる。排水管13の下端部を保持筒15bに挿入すると、排水管13は、該排水管13より大径に形成された環状シール片15dの上部開口から環状シール片15d内に挿入され、環状シール片15dの下部を押し広げながら下部開口から突出し、下端が外筒15eの環状突部15fに当接して支持される。
このような管継手11を用いることにより、排水主管12と排水管13との接続作業は、排水管挿通孔54aを通して管継手11の環状シール片15dに排水管13の下端部を挿入し、下端が環状突部15fに当接するまで押し込むだけでよく、床上から簡単に行うことができる。また、環状シール片15dが下部開口に向けて漸次小径となる円錐状に形成されていることから、排水管13の外周面と環状シール片15dの内周面とが確実に密着して十分な止水性が得られる。さらに、排水主管12の立ち上げ位置と、排水管13の床下差し入れ位置とが設定位置からずれて、排水主管12の中心軸と排水管13の中心軸とが一致しないことがあっても、管継手11の弾性連結部15cの弾性変形によって保持筒15bが適度に移動したり、傾斜したりするので、排水管13を管継手11に確実に接続することができ、排水主管12や排水管13に大きな応力が掛かることもない。また、外筒15eの上部開口側の外周面にリング部材16を装着しているので、排水管13を環状シール片15dに挿入する際に、保持筒15bが変形することがなくなり、変形によって止水性が損なわれることを防止できる。
11…管継手、12…排水主管、13…排水管、14…排水主管装着部材、14a…小径筒部、14b…拡開筒部、14c…大径筒部、15…排水管接続部材、15a…装着筒、15b…保持筒、15c…弾性連結部、15d…環状シール片、15e…外筒、15f…環状突部、16…リング部材、17…バンド、51…建物、52…基礎、53…水回り設備、54…床、54a…排水管挿通孔
Claims (2)
- 基礎に配設されて垂直に立ち上がった床下の排水主管と、床上に設置される水回り設備の排水管とを接続する管継手において、前記管継手は、前記排水主管の上端部に装着される硬質材料からなる排水主管装着部材と、前記排水管の下端部を保持する弾性材料からなる排水管接続部材とを備え、前記排水主管装着部材は、前記排水主管の上端部に装着される小径筒部と、該小径筒部の上部に拡開筒部を介して連設された大径筒部とを有し、前記排水管接続部材は、前記大径筒部に装着される装着筒と、前記排水管の下端部が挿入される保持筒と、該保持筒の外周に装着されたリング部材と、前記装着筒と保持筒とを連結する環状の弾性連結部とを備えていることを特徴とする管継手。
- 前記保持筒は、下部内周に前記排水管の下端を支持する環状突部を有するとともに、上部内周から保持筒の下部開口に向かって突出した環状シール片を有しており、該環状シール片の内周面は、上部開口から下部開口に向けて漸次小径となる円錐状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005145552A JP2006322515A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 管継手 |
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Publications (1)
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- 2005-05-18 JP JP2005145552A patent/JP2006322515A/ja active Pending
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