JP2016065411A - 排水器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付面の傾きにより流しが傾いていた場合、流しの排水口に対して排水管が傾いていた場合、及び、流しと排水管の両方が傾いていた場合の、何れの場合においても、流しの排水口と排水管を接続した際に、排水口と排水器具の間に隙間が生じることを抑制する。
【解決手段】流しの排水口に取り付けられる排水器具であって、流しの内面側の排水口である内面排水口から、流しの外面側の排水口である外面排水口まで挿通される弾性変形自在な筒状の連通管と、連通管を弾性変形させて前記排水口に固定する固定手段と、連通管に排水管を接続する排水管接続部と、を備えるようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、洗面器や手洗器、キッチンシンクなどボウル部を有する流しの排水口に装着される排水器具に関する。
洗面器等の流しは、蛇口等の水栓装置から供給される水を受けるボウル部を有している。流しのボウル部に供給された水は、建物の排水配管を通して排水する必要があるため、流しは排水配管に接続される。そのため、流しと建物の排水配管とを接続するために、流しの底部に設けられた排水口に取り付けられる排水器具が知られている。
このような排水器具は、上部にフランジ部が設けられており、フランジ部の下側には、排水口に挿通される挿通部が設けられている。このような排水器具は、その挿通部を流しの上方から排水口に挿通し、流しの下側からナットなどによって固定することで取り付けられる。また、排水器具と排水口との間から水漏れが発生しないように、両者の間には、シール部材が設けられる(特許文献1参照。)。シール部材は排水器具を取り付けた際に、排水口の上側と下側からシールできるよう、2箇所に設けられる。このように、流しの排水口に取り付けられた排水器具に対して、排水管が接続される。
特開平10−30263号公報
しかし、流しが取り付けられる壁面等の取付面は、壁面の施工時の誤差などによって、必ずしも完全な平坦面として形成されないので、場所によって僅かに角度が異なっている場合がある。また、流しに取り付けられる排水管も、排水管施工時に傾いたり、排水管を接続する流しの排水口の位置からのズレを修正するために傾けられることがあるので、流しの排水口に取り付けられる排水管も、その取付方向から傾いている場合がある。そのため、このような取付面及び、又は排水管の傾きによって、取付面に取り付けた流しと排水管を接続した際に、流しの排水口に対して、排水管が傾いている場合がある。
排水管は排水器具を介して流しの排水口に取り付けられるが、従来の排水器具は、例えば金属やプラスチックなどの材料で形成されているため、このように傾いた排水管を排水器具に取り付けると、排水器具が排水管の傾きに沿って傾き、排水口と排水器具との間に隙間が生じてしまう。
また、排水管の傾きが大きくなり、排水口と排水器具との間に生じる隙間が大きくなると、この隙間から排水口と排水器具の間に設けられているパッキンが使用者から見えてしまい、見栄えが悪くなる。
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、その目的の一つは、取付面の傾きにより流しが傾いていた場合、流しの排水口に対して排水管が傾いていた場合、及び、流しと排水管の両方が傾いていた場合の、何れの場合においても、流しの排水口と排水管を接続した際に、排水口と排水器具の間に隙間が生じることを抑制することのできる排水器具を提供することである。
上記課題を解決するために、第1の態様は、流しの排水口に取り付けられる排水器具であって、前記流しの内面側の前記排水口である内面排水口から、前記流しの外面側の前記排水口である外面排水口まで挿通される弾性変形自在な筒状の連通管と、前記連通管を弾性変形させて前記排水口に固定する固定手段と、を備える排水器具である。
このような構成によれば、取付面の傾きにより流しが傾いていた場合、流しの排水口に対して排水管が傾いていた場合、及び、流しと排水管の両方が傾いていた場合の、何れの場合においても、弾性変形自在な連通管がその傾きを吸収することができる。そのため、排水管の傾きによって、排水口と排水器具の間に隙間が生じることを抑制することができる。
また、被固定手段を固定手段によって固定することで連通管を弾性変形させて排水口に固定することができるため、連通管を排水口に挿通した後に固定することができる。
また、第2の態様は、第1の態様において、前記連通管は、前記固定手段によって前記連通管が前記排水口に固定されることで、前記内面排水口をシールする第1シール部、及び、前記外面排水口をシールする第2シール部を備える排水器具である。
このような構成によれば、連通管の第1シール部と第2シール部によって、流しの内面排水口と外面排水口をそれぞれシールするため、排水器具を取り付ける際に、別途パッキン等のシール部材を取り付ける必要が無い。これにより、排水器具の取り付けを簡素化することができ、かつ、排水器具の部品点数を少なくすることができる。
また、第3の態様は、第2の態様において、前記連通管の内部に一体に取り付けられる被固定手段と、前記固定手段に形成され、前記固定手段が前記被固定手段に固定されることで、前記連通管の一方の端部と当接する当接部と、前記連通管において、前記当接部が当接する前記連通管の端部と前記被固定手段との間に形成され、前記連通管の外径方向側に膨らんでいる膨張部であって、前記固定手段が前記被固定手段に固定されることで弾性変形し、前記外面排水口に当接することで前記第2シール部を形成する膨張部と、を備える排水器具である。
このような構成によれば、連通管を排水口に挿通した後に、連通管を固定手段によって固定することで、膨張部が押しつぶされるように弾性変形し、外面排水口に当接することで第2シール部が形成される。これにより、連通管の固定と同時に外面排水口をシールする第2シール部が形成されるため、連通管の取り付けを簡素化することができる。
本発明によれば、取付面の傾きにより流しが傾いていた場合、流しの排水口に対して排水管が傾いていた場合、及び、流しと排水管の両方が傾いていた場合の、何れの場合においても、流しの排水口と排水管を接続した際に、排水口と排水器具の間に隙間が生じることを抑制することのできる排水器具を提供することができる。
第1実施形態の排水器具が、流しに取り付けられている様子を示す断面図である。 第1実施形態の排水器具の分解断面図である。 第1実施形態の排水器具の固定方法を示す断面図である。 第1実施形態の排水器具に対して、排水管が傾いて取り付けられた状態を示す断面図である。 第2実施形態の排水器具の固定方法を示す断面図である。 第2実施形態の排水器具に対して、排水管が傾いて取り付けられた状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態の排水器具30について、図1及び図2を用いて説明する。図1は第1実施形態の排水器具30が流し10に取り付けられている様子を示す断面図である。図2は第1実施形態の排水器具30の分解断面図である。
図1に示すように、流し10は壁面20に固定されている。流し10は図示しない水栓装置から供給される水を受けるボウル部12と、ボウル部12で受けた水を排水する排水口14を備えている。また、ボウル部12の上端側には、ボウル部12からの水あふれを防止するためのオーバーフロー流路16が設けられており、このオーバーフロー流路16はボウル12の裏面に形成された空間により、排水口14まで繋がっており、このオーバーフロー流路16に流れ込んだ水は排水器具30に設けられた複数の孔部32aを通ってオーバーフロー流路16から排水管18を通って排水される。
排水口14は、第1実施形態の排水器具30を介して、排水管18と接続される。具体的には、排水口14に排水器具30が挿通固定され、この挿通固定された排水器具30に対して排水管18がナット19によって接続される。
図2に示すように、排水器具30は目皿31、筒状の連通管32、及び、筒状の固定手段36から構成されている。
連通管32は、ゴム等の弾性を有する材料によって形成されているため、弾性変形自在である。連通管32は筒状の部材である。連通管32の外径は、排水口14の径よりも小さくなっており、連通管32が流し10の排水口14に取り付けられる際には、排水口14に押通される。また、流し10の排水口14に取り付けられる際に上端となる開口一端部には、排水口14の内面排水口14aの縁と当接するフランジ部33が形成されている。そして、連通管32の外周面において、連通管32が流し10の排水口14に挿通された際に流し10の外面側に露出する位置には、連通管32の外径方向側に膨らんでいる膨張部34が形成されている。この膨張部34は、例えば円弧状に膨らんでいる。
また、連通管32の内周面には、インサートナット35が連通管32の内部に固定されている。具体的には、インサートナット35は、フランジ33と膨張部34との間となる位置に固定されている。このインサートナット35は、固定手段36の被固定手段となる。
さらに連通管32には、連通管32を流し10の排水口14に取り付けた際に、流し10のオーバーフロー流路16と連通する位置に、孔部32aが形成されている。この孔部32aにより、オーバーフロー流路16に流れ込んだ水を排水管18へと排水することができる。この連通管32に設けられる穴部32aは必ずしも設けられている必要はない。例えば、オーバーフロー流路16を有さない流し10に取り付けられる連通管32であれば、この穴部32aは形成されていない。
固定手段36の外周面には、インサートナット35と螺合可能なネジ山36aと、連通管32の下端側の端部と当接する当接部37が形成されている。当接部37は固定手段36を連通管32のインサートナット35にねじ込んでいくと、連通管32の下端部が当接するように拡径している部分である。
また、固定手段36の下端側には、固定手段36と排水管18とを接続するための排水管接続部38が形成されている。排水管接続部38には、ネジ山38aが形成されており、図1に示すように、ナット19によって、排水管18と接続される。従って、連通管32に固定手段36をねじ込み固定し、この固定手段36の排水管接続部38に排水管18を接続することで、連通管32に対して排水管18が接続される。なお、固定手段36の外周面のネジ山36a及び排水管接続部38のネジ山38aは図3以降において、その図示を省略している。
目皿31は、連通管32の上端側の開口部に挿し込むことで、固定される。目皿31の上面には、ボウル部12で受けた水を連通管32へと流すための図示しない開口が形成されている。
続いて、第1実施形態の排水器具30の作用について、図3、及び、図4を用いて説明する。図3は、第1実施形態の排水器具30の流し10に対する固定方法を示す断面図である。図4は、第1実施形態の排水器具30に対して、排水管18が傾いて取り付けられた状態を示す断面図である。
図3(a)に示すように、排水器具30を流し10の排水口14に対して固定する際には、連通管32を流し10の排水口14に挿入する。連通管32を排水口14に挿通すると、フランジ部33が排水口14の内面排水口14aの縁に当接し、連通管32が排水口14から抜け落ちないようになっている。これによって、連通管32は流し10の内面(ボウル部12)側の排水口14である内面排水口14aから、流し10の外面側の排水口14である外面排水口14bまで挿通される。
また、第1実施形態の排水器具30においては、連通管32を排水口14に挿通した状態において、連通管32の途中に形成されている膨張部34は流し10の外面側に位置している。また、インサートナット35は流し10の内面排水口14aと外面排水口14bの間に位置している。
このように流し10の排水口14に挿通された連通管32に対して、固定手段36を流し10の外面側から連通管32のインサートナット35に対してねじ込み固定する。固定手段36をねじ込んでいくと、図3(b)に示すように、固定手段36の当接部37が連通管32の下端側の端部と当接する。
当接部37が当接した後も、固定手段36をねじ込んでいくと、膨張部37がインサートナット35と当接部37と当接する連通管32の下端側の端部の間に形成されているため、弾性変形自在に形成されている連通管32は、図3(b)に示すように、膨張部34が押しつぶされるように変形する。
このとき、膨張部34は連通管32の外径方向側に膨らんでいるため、膨張部34は連通管32の外径方向側に拡径するように変形する。
そして、変形した膨張部34が外面側排水口14bの縁に当接するまで、固定手段36を締め上げることで、排水器具30の流し10の排水口14に対する固定が完了する。
連通管32はゴム等の弾性変形自在な材料によって形成されているため、流し10の排水口14に対して連通管32を固定することで、排水口14の内面排水口14a、及び、外面排水口14bが連通管32によってシールされる。具体的には、排水口14の内面排水口14aは、内面排水口14aの縁に当接するフランジ部33によってシールされる。これは、固定手段36をインサートナット35にねじ込むことで、インサートナット35が連通管35の下端側に引っ張られる方向に力を受け、これにより、フランジ部33が内面排水口14aに押しつけられるためである。つまり、連通管32のフランジ部33によって、流し10の内面排水口14aをシールする第1シール部39が形成される。
また、排水口14の外面排水口14bは、弾性変形した膨張部34が外面排水口14bの縁に当接することでシールされる。膨張部34は上述した通り、固定手段36をインサートナット35にねじ込むことで、押しつぶされるように変形して、外面排水口14bの縁に当接する。そのため、固定手段36をねじ込むことで外面排水口14bに押しつけられるので、外面排水口14bをシールすることができる。つまり、外面排水口14bの縁に当接する膨張部34によって、第2シール部40が形成される。
このように、排水器具30は、連通管32のフランジ部33と膨張部34によって形成される第1シール部39と第2シール部40によって、流し10の内面排水口14aと外面排水口14bをそれぞれシールするため、排水器具30を流し10の排水口14に取り付ける際に、別途パッキン等のシール部材を取り付ける必要が無い。これにより、排水器具30の取り付けを簡素化することができ、かつ、排水器具30の部品点数を少なくすることができる。
流し10に対する排水器具30の固定が完了したら、図3(c)に示すように、排水管18を固定手段36の排水管接続部38にナット19によって接続する。排水管18の上端部には鍔部18aが形成されており、この鍔部18aにナット19を引っかけて排水管接続部38にナット19を固定することで、固定手段36の排水管接続部38と排水管18が接続される。また、固定手段36と排水管18の間からの水漏れを防ぐために、固定手段36と排水管18はパッキン17を挟んで固定される。
このように、流し10の排水口14に固定される排水器具30に対して、排水管18が傾いて取り付けられた場合について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、流し10の排水口14の中心軸Aに対して、排水管18の中心軸Bが傾いている場合がある。これは壁面20、及び、排水管18の施工状況によっては、壁面20が傾いていたり、排水管18が傾いていたりする場合があるためである。そのため、流し10が傾いている場合や、流し10と排水管18の両方が傾いている場合も考えられるが、ここでは説明のために、排水管18が傾いている場合を例に説明する。
排水器具30を流し10の排水口14に固定した後、固定手段36の排水管接続部38に対して、図4のように傾いた排水管18をナット19によって接続すると、固定手段36は金属等の弾性変形しない部材によって形成されているため、固定手段36は排水管18に倣って傾く。
しかし、固定手段36が傾いたとしても、弾性変形自在な連通管32のフランジ部33よりも下端側の部分が固定手段36の傾きに合わせて変形する。また、連通管32が変形したとしても、フランジ部33と膨張部34は固定手段36とインサートナット35の締め付けによって、内面排水口14aと外面排水口14bに押さえつけられた状態が維持される。そのため、連通管32が固定手段36の傾きに併せて変形したとしても、第1シール部39と第2シール部40のシールが外れることはない。
つまり、連通管32は、第1シール部39と第2シール部40のシールを維持したまま固定手段36の傾きを吸収することができる。そのため、排水管18の傾きによって、排水口と排水器具の間に隙間が生じることを抑制することができる。
また、排水器具30を流し10の排水口14に対して固定する際には、排水器具30を作業者が手などによって固定していなくても、排水器具30を流し10の排水口14に対して固定することができる。
これは、連通管32のフランジ部33及び膨張部37が弾性変形自在な材料によって形成されているため、固定手段36をねじ込んで行き、膨張部37が外面排水口14bに当接すると、連通管32のフランジ部が内面排水口14aの縁に当接することによって生じる摩擦力と、連通管32の膨張部37が外面排水口14bに当接することによって生じる摩擦力によって、連通管32が流し10の排水口14に対して回転するのが抑制されるためである。
したがって、排水器具30を流し10の排水口14に対して固定する際には、この連通管32と、流し10の内面排水口14a及び画面排水口14bとの間に生じる摩擦力によって、連通管32を作業者が手などによって押えていなくても、流しの排水口14に対して連通管32を取り付けることができる。そのため、排水器具30を流し10の排水口14に対して固定する際には、排水器具30を押えていなくても、取り付けることができるため、排水器具30を流し10の外面排水口14b側からのみの取付作業で排水器具30を取り付けることができる。これにより、排水器具30の取り付け作業を簡単に行うことができる。
<第2実施形態>
続いて、図5及び図6を用いて第1実施形態の変形例である、第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態の排水器具60の流し10に対する固定方法を示す断面図である。図6は、第2実施形態の排水器具60に対して、排水管18が傾いて取り付けられた状態を示す断面図である。
図5(a)に示すように、第2実施形態の排水器具60は、目皿61と連通管62によって構成されている。
第2実施形態における連通管62は、その上端側に形成されるフランジ部63と、連通管62を流し10の排水口14に挿通した際に、流し10の外面側となる位置に形成され、連通管62の外径方向側に膨らんでいる膨張部64と、膨張部64よりも連通管62の下端側において、連通管62の内部に一体に取り付けられるインサートナット65を備えている。また、連通管62の下端側の外周面には、連通管62と排水管18をナット19によって接続するためのネジ山68a等が排水管接続部68として形成されている。
また、第2実施形態における目皿61は、連通管62を流し10の排水口14に固定する固定手段66として機能する。具体的には、図5(a)に示すように、目皿61の裏面に形成される挿入部61aは、挿入部61aを連通管62の上端側から挿入した際に、挿入部61aがインサートナット65に届く程度の長さに形成されており、かつ、挿入部61aの外周面には、インサートナット65と螺合可能なネジ山66aが形成されている。つまり、第2実施形態の排水器具60では、連通管62の上端側から目皿61の挿入部61aを挿入し、インサートナット65に対して目皿61をねじ込んでいくことで、流し10の排水口14に固定される。
また、目皿61には、目皿61をインサートナット65に固定した際に、連通管62のフランジ部63と当接する当接部67が形成されている。目皿61は連通管62のフランジ部63を覆うことができるように形成されているので、目皿61の連通管62の内周面の直径よりも大きくなっている箇所が当接部67となる。
また、目皿61の上面には、ボウル部12で受けた水を連通管62へと流すための図示しない開口が形成されている。なお、挿入部61aの外周面に形成されているネジ山66a及び連通管62の排水管接続部68のネジ山68aは図6以降において、その図示を省略している。
また、図5に示すように、第2実施形態における排水器具60においては、オーバーフロー流路16に流れ込んだ水を排水管18に流すための目皿61に形成された孔部61b、及び、連通管62の外周面に形成される図示しない孔部が、排水器具60を流し10の排水口14に固定した際に、オーバーフロー流路16と連通する位置に形成されている。この目皿61に形成された孔部61b、及び、連通管62に形成された図示しない孔部を通して、オーバーフロー流路16に流れ込んだ水を排水管18に排水することができる。
この第2実施形態の排水器具60の取付方法について説明する。図5(a)に示すように、まず、流し10の排水口14に対して、連通管62を挿通する。連通管62を挿通すると、連通管62の上端側に形成されているフランジ部63が内面排水口14aに当接する。また、膨張部64が外面排水口14bから流し10の外面側に位置するような状態となる。このように挿通した連通管62に対して、その上端側から目皿61の挿入部61aを挿入し、連通管62のインサートナット65にねじ込む。目皿61のねじ込みには、目皿61をねじ込むための専用工具を用いても良いし、目皿61をスパナなどの工具と係合可能な形状としても良い。
目皿61をねじ込んでいくと、図5(b)に示すように、目皿61の当接部67が連通管62のフランジ部63に当接する。当接部67が当接した後は、目皿61をねじ込んでいくことで、インサートナット65が連通管62の上端側に引き上げられるように移動する。すると、膨張部64には、外面排水口14bに向けて押さえつけられるような力が働くので、膨張部64bは連通管62の外径方向側に拡径するように弾性変形し、外面排水口14bに当接する。
連通管62はゴム等の弾性変形自在な材料によって形成されるので、連通管62が固定手段66である目皿61によって固定されると、フランジ部63は目皿61の当接部67によって、内面排水口14aの縁に押さえつけられるように力を受けるため、フランジ部63と内面排水口14aが密着する。つまり、フランジ部63は内面排水口14aをシールする第1シール部となる。
また、膨張部64はインサートナット65によって、外面排水口14bに押しつけられるような力を受ける。そのため、弾性変形した膨張部64が外面排水口14bと密着し、膨張部64によって、外面排水口14bをシールする第2シール部が形成される。
このように、排水器具60は、連通管62のフランジ部63と膨張部64によって形成される第1シール部39と第2シール部40によって、流し10の内面排水口14aと外面排水口14bをそれぞれシールするため、排水器具60を流し10の排水口14に取り付ける際に、別途パッキン等のシール部材を取り付ける必要が無い。これにより、排水器具60の取り付けを簡素化することができ、かつ、排水器具60の部品点数を少なくすることができる。
そして、流し10の排水口14に固定された排水器具60に対して、排水管18を接続する。第2実施形態の排水器具60では、連通管62の下端側の外周面に排水管接続部68が形成されている。連通管62は弾性変形自在なゴム等の材料によって形成されるが、第2実施形態の排水器具60では、連津管32の外周面に排水管接続部68が形成されるため、この排水管接続部68の周囲だけは、例えば、連通管62の外周面に張り合わされた金属リングや、連通管62の下端部と一体に形成されるプラスチックリング等の弾性変形しない部材によって形成されていても良い。つまり、連通管62は排水管接続部68の周囲のみが弾性変形しない材料によって形成されているので、この排水管接続部68に対して、図5(c)に示すように、排水管18をナット19によって固定することができる。
このように流し10の排水口14に固定される排水器具60に対して、排水管18が傾いて取り付けられた場合について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、流し10の排水口14の中心軸Aに対して、排水管18の中心軸Bが傾いている場合がある。これは壁面20、及び、排水管18の施工状況によっては、壁面20が傾いていたり、排水管18が傾いていたりする場合があるためである。そのため、流し10が傾いている場合や、流し10と排水管18の両方が傾いている場合も考えられるが、ここでは説明のために、排水管18が傾いている場合を例に説明する。
排水器具60を流し10の排水口14に固定した後、連通管62の排水管接続部68に対して、図4のように傾いた排水管18をナット19によって接続すると、連通管62のインサートナット65よりも下端側の部分が、排水管18の傾きに倣って弾性変形し、排水管18の傾きを吸収する。
一方で、連通管62のインサートナット65よりも上端側の部分は、固定手段66である目皿61によってインサートナット65が固定されているため、インサートナット65の下端側の部分が変形したとしても、その力がインサートナット65よりも上側の部分に伝わることはないので、第1シール部39と第2シール部40のシールが外れることはない。
つまり、連通管62は、第1シール部39と第2シール部40のシールを維持したまま排水管18の傾きを吸収することができる。そのため、排水管18の傾きによって、排水口と排水器具の間に隙間が生じることを抑制することができる。
<変形例>
以上、本願の開示する技術の複数の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は上記に限定されるものではなく、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:流し
12:ボウル部
14:排水口
14a:内面排水口
14b:外面排水口
16:オーバーフロー流路
17:パッキン
18:排水管
18a:鍔部
19:ナット
20:壁面
30:排水器具
31:目皿
31a:挿入部
32:連通管
32a:孔部
33:フランジ部(第1シール部)
34:膨張部(第2シール部)
35:インサートナット(被固定手段)
36:固定手段
36a:ネジ山
37:当接部
38:排水管接続部
38a:ネジ山
39:第1シール部
40:第2シール部
60:排水器具
61:目皿
61a:挿入部
61b:孔部
62:連通管
63:フランジ部(第1シール部)
64:膨張部(第2シール部)
65:インサートナット(被固定手段)
66:固定手段
66a:ネジ山
67:当接部
68:排水管接続部
68a:ネジ山

Claims (3)

  1. 流しの排水口に取り付けられ、排水管と接続される排水器具であって、
    前記流しの内面側の前記排水口である内面排水口から、前記流しの外面側の前記排水口である外面排水口まで挿通される弾性変形自在な筒状の連通管と、
    前記連通管を弾性変形させて前記排水口に固定する固定手段と、
    を備える排水器具。
  2. 前記連通管は、前記固定手段によって前記連通管が前記排水口に固定されることで、前記内面排水口をシールする第1シール部、及び、前記外面排水口をシールする第2シール部を備える請求項1に記載の排水器具。
  3. 前記連通管の内部に一体に取り付けられる被固定手段と、
    前記固定手段に形成され、前記固定手段が前記被固定手段に固定されることで、前記連通管の一方の端部と当接する当接部と、
    前記連通管において、前記当接部が当接する前記連通管の端部と前記被固定手段との間に形成され、前記連通管の外径方向側に膨らんでいる膨張部であって、前記固定手段が前記被固定手段に固定されることで弾性変形し、前記外面排水口に当接することで前記第2シール部を形成する膨張部と、
    を備える請求項2に記載の排水器具。
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