JP2015025525A - 管体の接続構造 - Google Patents

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伊藤  嘉浩
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剛 ▲する▼木
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大輔 服部
Daisuke Hattori
大輔 服部
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Abstract

【課題】管体の接続構造について、接続及び接続の解除が容易であって、且つ、接続時に十分な引っ張り強さを有する接続構造を提供する。【解決手段】接続具10は管体1が挿入される取付口12を有する略円筒状の本体部11と、該本体部11に装着されて管体1と係合する爪部22を有する略C字状のリング体21より構成されている。爪部22は本体部11の内側に突出しており、管体と係合可能となっている。又、スイッチ部24を本体部11に対して周方向に摺動させるとリング体21が拡径し、爪部22は係合の解除が可能な位置まで後退する。【選択図】図1

Description

本発明は、管体の接続構造に関するものである。
管体としての排水配管や遠隔操作式排水栓装置の接続構造としては、接着剤を塗布して接続する構造の他、特許文献1に記載のように、パッキンを介してナットを螺合させることで接続する構造が知られている。尚、上記接続構造に係る管体(特に排水配管)は内部に排水が通過するための流路を有することがあるため、接続の際には排水の漏れが生じぬよう、水密に接続されることが求められている。
上記管体の接続について、下流側の管体に詰まりが生じた際や管内の清掃の際等において、管体の接続を解除する場合があるが、接着による接続構造では管体の接続を解除することができない。一方、ナットの螺合を利用した接続構造では、螺合を緩めることで管体の接続を解除することが可能となり、且つ、清掃等の作業が終了した後には再びナットを締め付けることで元の状態(水密に接続された状態)に戻すことができる。しかし、上記締め付け時においては、水密な接続が可能となる適切な位置まで、適切な力で締め付けを行う必要があるが、上記特許文献1に記載の接続構造のように、ナットによる接続構造は主に手締めによって螺合を行う構造となっていることから、作業者によって締め付ける強さにバラつきが生じていた。即ち、作業者によっては締め付けが弱すぎて水密が確保できず、逆に、別の作業者によっては締め付けが強過ぎて部材に割れが発生してしまっていた。
特に、洗面ボウルやシンク等の槽体の排水口と管体との接続を行う場合、作業者は槽体が載置されているキャビネット内で作業を行うが、当該キャビネット内等、作業が困難な場所では作業者はどこまで螺合を行えば良いかが把握し難いことから、上記のような締め付け不良が生じ易くなっていた。
又、管体は内部を通過する排水の温度や設置環境によって、高温/低温下に配置される場合があるが、合成樹脂によって成型されている管体はその温度変化の影響を受けやすく、温度変化に伴う膨張/収縮によって、螺合が緩んでしまう場合がある。
特開2011−32643号公報
本発明は上記問題に鑑み、締め付けトルクの管理が不要であり、接続及び接続の解除が容易に行える管体の接続構造を提供することを課題とする。尚、当該接続に関しては、十分な引っ張り強さを有しつつ、一方で、少ない力で接続の解除を行うことが可能な構造の提供を課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、管体が挿入される取付口を有する本体部と、
本体部内部に突出し、挿入された管体と係合する爪部と、
爪部の係合状態を解除するスイッチ部と、
を備え、
前記爪部は弾性を有するリング体の一部に形成され、前記スイッチ部の操作に伴いリング体が拡径若しくは縮径することで係合状態を解除可能であることを特徴とする管体の接続構造である。
請求項2に記載の本発明は、前記リング体が、少なくとも一部に切り欠きを有する略C字形状であることを特徴とする請求項1に記載の管体の接続構造である。
請求項3に記載の本発明は、前記スイッチ部が、
本体部に対して周方向に摺動可能であり、
当該摺動によって、前記爪部の拡径若しくは縮径を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造である。
尚、「周方向に摺動可能」については、本体部が円形形状な場合にのみ適応可能なものではなく、コ字状や多角形形状等、本体部が円形形状に準ずる形状においても適応可能である。
請求項4に記載の本発明は、前記スイッチ部が、
本体部の軸方向に対して平行に押動可能であり、
当該押動によって、前記爪部が拡径若しくは縮径することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造である。
請求項5に記載の本発明は、前記スイッチ部が、
本体部の軸方向に向かって押動可能であり、
当該押動によって、前記爪部が拡径若しくは縮径することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造である。
請求項1に記載の本発明によれば、リング体の一部に爪部が形成されていることにより、スイッチ部の操作に応じてリング体と爪部が一体となり同時に作動するため、爪部の動作を安定させることが可能となる。又、管体と係合する面積を大きくすることが可能となる。
請求項2に記載の本発明によれば、リング体の形状を略C字形状とすることによって、リング体が拡径若しくは縮径し易くなる。
請求項3乃至請求項5に記載の本発明によれば、スイッチ部の操作に係る動作を明確にすることができる。
管体の接続構造を示す斜視図である。 接続具を示す分解斜視図である。 本体部を示す側面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 リング体を示す(a)平面図(b)底面図である。 管体の接続状態を示す断面図である。 図7のA−A断面図である。 管体の接続が解除された状態を示す断面図である。 図9のA−A断面図である。 第二凹部を設けたリング体を示す断面図である。 第二実施形態に係る管体の接続構造を示す斜視図である。 接続具を示す分解斜視図である。 本体部を示す側面図である。 図14のA−A断面図である。 リング体を示す(a)平面図(b)底面図である。 スイッチ部を示す(a)平面図(b)(a)のA−A断面図である。 管体の接続状態を示す断面図である。 管体の接続が解除された状態を示す断面図である。 第三実施形態に係る管体の接続構造を示す斜視図である。 接続具を示す分解斜視図である。 本体部を示す側面図である。 図22のA−A断面図である。 リング体を示す(a)平面図(b)正面図(c)底面図である。 管体の接続状態を示す断面図である。 図25のA−A断面図である。 管体の接続が解除された状態を示す断面図である。 図27のA−A断面図である。 その他のリング体を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の管体の接続構造を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。又、以下の実施形態においては、図1、図12、図20に示す状態を基準として上下左右を説明する。
図1乃至図11に示す本発明の第一実施形態に係る管体の接続構造は、上流側の排水配管である管体1と、下流側の排水配管である管体5、及び接続具10によって構成されている。
上流側の排水配管である管体1は略円筒状にして、内部に排水が通過可能な流路を備えた排水トラップであって、図示しない槽体の排水口と連結している。尚、管体1は図面において、後述する管体5との接続に係る部分のみを示し、その他の部分の図示を省略している。
上記管体1は溝状の係合部2を備えているとともに、当該係合部2の下端が縮径されており、断面略V字状であって環状のパッキン3が嵌着されている。尚、上記係合部2は後述する接続具10に挿入された際において爪部22と係合する位置に配置される。
パッキン3は本体部11の内面と当接し、管体1と接続具10とを水密に接続することができる。
下流側の排水配管である管体5は円筒状にして、内部に排水が通過可能な流路を備えているとともに、可撓性を有する蛇腹形状となっている。又、管体5はその上流側端部において接続具10と接着されており、当該接続具10を介して前記管体1と接続されている。
接続具10は図2に示すように、前記管体1が挿入される取付口12を有する略円筒状の本体部11と、該本体部11に装着されて管体1と係合する爪部22を有する略C字状のリング体21より構成されている。
図2乃至図5に示すように、本体部11は上流側端部において、前記管体1が挿入される取付口12を備え、該取付口12のやや下方において、前記リング体21が装着されるための装着部13が形成されている。
装着部13は図4に示すように、装着部13の上側にはスリット14が合計2箇所設けられており、図5に示すように装着部13の下側には後述するリング体21の凹部23と対応する位置において略三角形状の凸部15が合計4箇所形成されている。
リング体21は一部が切り欠かれた平面視略C字形状のリング状部材であって、爪部22、凹部23、スイッチ部24、撓み部25より構成され、本実施形態においては弾性を有する合成樹脂によって形成されている。
爪部22は後述するスイッチ部24及び撓み部25を挟んで弧状に形成され、リング体21の外周上方より内側に向けて突出して形成されている。尚、後述するスイッチ部24側端部は他端(切り欠き側端部)に比べて爪部22の突出量が少ない。爪部22の下部は本体部11の軸方向に対して略垂直に形成されているとともに、上部が中心へ向けて下降するテーパー状となっている。
又、図6に示すように、爪部22下方であって、リング体21内周には4箇所の凹部23が形成されている。凹部23は徐々に肉厚が薄くなるようにしてテーパーが設けられている。当該凹部23は前記装着部13に形成された凸部15に対応した形状をしており、凸部15と噛み合った際には、当該凸部15を完全に覆うことができる。
スイッチ部24は略三角形状であって、前記爪部22とは撓み部25を介して連続している。
撓み部25はスイッチ部24に隣接して設けられており、前記爪部22及びスイッチ部24よりも薄肉であって、剛性が低く設計されている。
接続具10の組み立てを行う際には、本体部の装着部13に対して側方よりリング体21の切り欠き部分を押しつけることで撓み部25が変形し、当該変形に伴いリング体21が拡径することで装着部13に装着される。
この時、リング体21の爪部22はスリット14を貫通し、本体部11の内部に突出した状態となる。又、スイッチ部24(リング体21)は装着部13に装着された状態において、本体部11に対して周方向(図1における左右方向)にのみ摺動可能となっている。
上記接続具10と管体1との接続には、スイッチ部24を図1及び図8の位置に配置し、爪部22が本体部11の内部に突出した状態のまま、取付口12より管体1を「カチッ」という音が鳴るまで挿入する。
上記挿入の際には、管体1の挿入が進むにつれて、管体1の端部が爪部22上部のテーパー部分に当接し、爪部22を押し広げることでリング体21を拡径させる。管体1が挿通可能な程にリング体21が拡径した後、管体1はリング体21を越えて挿入される。
ここで、係合部2と爪部22の配置が重なる位置まで管体1が挿入されると、拡径されていたリング体21は自身の弾性による復元力により縮径し、再び爪部22が本体部11の内部へと突出する。この時、「カチッ」という音とともに、爪部22が係合部2に係合し、図7及び図8に示す接続状態となる。
即ち、本発明の管体の接続構造においては、接続具10に管体1を挿入するだけで接続が完了する。この時、管体1の下端に嵌着されたパッキン3が本体部11の内周面に当接し、管体1と接続具10は水密に接続されている。又、接続具10と下流側の排水配管である管体5は既に水密に接着されていることから、管体1は管体5とも水密に接続されている。
上記接続が完了した状態において、管体1や接続具10に対して軸方向に引き抜く力が加わっても、爪部22の下部が係合部2としっかり係合しており、接続を解除することはできない。
一方で、本発明においては上記接続状態よりスイッチ部24を操作することによって爪部22の突出状態を切り替え、接続を解除することができる。尚、当該スイッチ部24の操作に伴う爪部22の動作は以下のようになる。
まず、スイッチ部24が図8に示す位置に配置されている状態において、本体部11の凸部15は凹部23と噛み合い、凹部23内に収まっている。又、この時、爪部22はスリット14を貫通し、本体部11の内部に大きく突出している。
ここで、スイッチ部24を本体部11に対して周方向に摺動させると、リング体21の移動に伴い、リング体21の内周面が凸部15に乗り上げる。この時、当該乗り上げに伴いリング体21(爪部22)が外側に付勢される。尚、当該付勢に伴う応力は撓み部25に集中し、撓み部25が撓むことによってリング体21が徐々に拡径する。
そして、スイッチ部24を図10に示す位置にまで摺動させた状態においては、リング体21の内周面は本体部11の凸部15に完全に乗り上げた状態となり、図9に示すように、爪部22は係合の解除が可能な位置まで後退(拡径)する。この状態で接続具10を下方へと引っ張ると、管体1と管体5の接続を容易に解除することが可能となる。
尚、上記爪部22が後退した状態より、再びスイッチ部24を摺動させると、リング体21は自身の弾性による復元力により前記図7及び図8の状態へと復帰(縮径)する。
即ち、第一実施形態における接続具10は、スイッチ部24の配置を目視することでリング体21の拡径/縮径状態(即ち管体1の接続状態)を確認することが可能となる。又、本体部11に着色する、「ロック」「解除」等の文字を入れることによって、さらに管体1の接続状態を確認し易くなる。
尚、上記接続の際には、スイッチ部24を操作し、爪部22が本体部11内部に大きく突出した状態での接続を説明したが、爪部22を後退させた状態で管体1を接続具10に挿入し、挿入完了後にスイッチ部24を操作して係合部2に爪部22を係合させても良い。
上記第一実施形態において、凸部15と凹部23はそれぞれ4箇所に設けられていたが、2箇所に設けるなど、設ける数を変更しても良い。又、凸部15及び凹部23の位置をスイッチ部24側へ近付ける、凸部の突出量を増加させる、スイッチ部24のスライド幅を増加させる、撓み部25の厚みを増加させる等することによって、スイッチ部24の操作に係る重さやリング体21の拡径/縮径の度合いを調整することができるが、これらの調整は使用用途等に合わせて適宜変更可能である。
又、図11に示すように、リング体21の拡径時に凸部15が噛み合うよう、リング体21に第二凹部26を設けても良い。
次に、本発明の第二実施形態に係る管体の接続構造を説明する。
図12乃至図19に示す本発明の第二実施形態に係る管体の接続構造は、上流側の排水配管である管体1と、下流側の排水配管である管体5、及び接続具10によって構成されている。
上流側の排水配管である管体1は略円筒状にして、内部に排水が通過可能な流路を備えた排水トラップであって、図示しない槽体の排水口と連結している。尚、管体1は図面において、後述する管体5との接続に係る部分のみを示し、その他の部分の図示を省略している。
上記管体1は溝状の係合部2を備えているとともに、当該係合部2の下端が縮径されており、断面略V字状であって環状のパッキン3が嵌着されている。尚、上記係合部2は後述する接続具10に挿入された際において爪部22と係合する位置に配置される。
パッキン3は本体部11の内面と当接し、管体1と接続具10とを水密に接続することができる。
下流側の排水配管である管体5は円筒状にして、内部に排水が通過可能な流路を備えているとともに、可撓性を有する蛇腹形状となっている。又、管体5はその上流側端部において接続具10と接着されており、当該接続具10を介して前記管体1と接続されている。
接続具10は図13に示すように、前記管体1が挿入される取付口12を有する略円筒状の本体部11と、該本体部11に装着されて管体1と係合する爪部22を有する略C字状のリング体21と、該リング体21を拡径/縮径させるスイッチ部24より構成されている。
図13乃至図15に示すように、本体部11は上流側端部において、前記管体1が挿入される取付口12を備え、該取付口12のやや下方において、前記リング体21が装着されるための装着部13が形成されている。又、本体部11は上流側端部において外向きに突出するフランジ部16が形成されている。
装着部13は上側においてスリット14が合計2箇所設けられている。
リング体21は図16に示すように、一部が切り欠かれた平面視略C字形状のリング状部材であって、爪部22、撓み部25より構成され、本実施形態においては弾性を有する合成樹脂によって形成されている。
爪部22は後述する撓み部25を挟んで弧状に形成され、リング体21の外周上方より内側に向けて突出して形成されている。尚、後述するスイッチ部24側端部は他端(切り欠き側端部)に比べて爪部22の突出量が少ない。爪部22の下部は本体部11の軸方向に対して略垂直に形成されているとともに、上部が中心へ向けて下降するテーパー状となっている。
撓み部25は上記爪部22に挟まれた位置に設けられており、前記爪部22及びスイッチ部24よりも薄肉であって、剛性が低く設計されている。
スイッチ部24は図17に示すように、平面視略ドーナツ状であって、外縁からは外壁部27が、内縁からは内壁部28がそれぞれ垂設されている。
外壁部27は内側に前記フランジ部16と係合する爪状の固定部29を2箇所有している。
内壁部28は前記外壁部27よりも下方にまで垂設されているとともに、端部にテーパーが形成されている。又、内壁部28はその一部において切り欠きが形成されおり、前記本体部11の一部と切り欠きが合致することでスイッチ部24が周方向へ回転することを規制する。
接続具10の組み立てを行う際には、まず、本体部11の装着部13に対して側方よりリング体21の切り欠き部分を押しつけることで撓み部25が変形し、当該変形に伴いリング体21が拡径して装着部13に装着される。
この時、リング体21の爪部22はスリット14を貫通し、本体部11の内部に突出した状態となる。
次に、本体部11の上方よりスイッチ部24を押しつけることで、固定部29をフランジ部16に係合させる。
この時、スイッチ部24は本体部11に対して軸方向に平行な方向にのみ押動可能となっている。さらに、スイッチ部24の内壁部28は爪部22の直上に配置されており、内壁部28のテーパーと爪部22のテーパーが対向している。
上記接続具10と管体1との接続には、取付口12より管体1を「カチッ」という音が鳴るまで挿入する。
上記挿入の際には、管体1の挿入が進むにつれて、管体1の端部が爪部22上部のテーパー部分に当接し、爪部22を押し広げることでリング体21を拡径させる。管体1が挿通可能な程にリング体21が拡径した後、管体1はリング体21を越えて挿入される。
ここで、係合部2と爪部22の配置が重なる位置まで管体1が挿入されると、拡径されていたリング体21は自身の弾性による復元力により縮径し、再び爪部22が本体部11の内部へと突出する。この時、「カチッ」という音とともに、爪部22が係合部2に係合する。(図18)
即ち、本発明の管体の接続構造においては、接続具10に管体1を挿入するだけで接続が完了する。この時、管体1の下端に嵌着されたパッキン3が本体部11の内周面に当接し、管体1と接続具10は水密に接続されている。又、接続具10と下流側の排水配管である管体5は既に水密に接着されていることから、管体1は管体5とも水密に接続されている。
上記接続が完了した状態において、管体1や接続具10に対して軸方向に引き抜く力が加わっても、爪部22の下部が係合部2としっかり係合しており、接続を解除することはできない。
一方で、本発明においては上記接続状態よりスイッチ部24を操作することによって爪部22の突出状態を切り替え、接続を解除することができる。尚、当該スイッチ部24の操作に伴う爪部22の動作は以下のようになる。
スイッチ部24を軸方向に対して平行な方向であって、リング体21へ向けて押動すると、スイッチ部24の押動に伴い、内壁部28下端のテーパーが爪部22のテーパー(爪部22上面)に当接する。この時、当該テーパー同士が当接することによりリング体21(爪部22)が外側に付勢される。尚、付勢に伴う応力は撓み部25に集中し、撓み部25が撓むことによってリング体21が徐々に拡径する。
そして、スイッチ部24を図19に示す位置にまで押動(摺動)する(リング体21を拡径させる)と、爪部22は係合の解除が可能な位置まで後退(拡径)する。この状態で接続具10を下方へと引っ張ると、管体1と管体5の接続を容易に解除することが可能となる。
尚、スイッチ部24から手を離すなどして押動をやめると、リング体21は自身の弾性による復元力により前記図18の状態へと復帰(縮径)する。この時、リング体21の復帰(縮径)に伴いスイッチ部24は上方へと押し上げられて操作(押動)前の位置に配置される。
尚、上記接続の際には、スイッチ部24を操作し、爪部22が本体部11内部に大きく突出した状態での接続を説明したが、爪部22を後退させた状態で管体1を接続具10に挿入し、挿入完了後にスイッチ部24を操作して係合部2に爪部22を係合させても良い。
上記第二実施形態において、スイッチ部24は平面視円形の環状構造であったが、本体部11の全周に亘って設けられている必要はなく、平面視略円弧形状であったり、又、その他の形状であったりしても良い。
次に、本発明の第三実施形態に係る管体の接続構造を説明する。
図20乃至図28に示す本発明の第三実施形態に係る管体の接続構造は、上流側の排水配管である管体1と、下流側の排水配管である管体5、及び接続具10によって構成されている。
上流側の排水配管である管体1は略円筒状にして、内部に排水が通過可能な流路を備えた排水トラップであって、図示しない槽体の排水口と連結している。尚、管体1は図面において、後述する管体5との接続に係る部分のみを示し、その他の部分の図示を省略している。
上記管体1は溝状の係合部2を備えているとともに、当該係合部2の下端が縮径されており、断面略V字状であって環状のパッキン3が嵌着されている。尚、上記係合部2は後述する接続具10に挿入された際において爪部22と係合する位置に配置される。
パッキン3は本体部11の内面と当接し、管体1と接続具10とを水密に接続することができる。
下流側の排水配管である管体5は円筒状にして、内部に排水が通過可能な流路を備えているとともに、可撓性を有する蛇腹形状となっている。又、管体5はその上流側端部において接続具10と接着されており、当該接続具10を介して前記管体1と接続されている。
接続具10は図21に示すように、前記管体1が挿入される取付口12を有する略円筒状の本体部11と、該本体部11に装着されて管体1と係合する爪部22を有する略C字状のリング体21より構成されている。
図22及び図23に示すように、本体部11は上流側端部において、前記管体1が挿入される取付口12を備え、該取付口12のやや下方において、前記リング体21が装着されるための装着部13が形成されている。
装着部13は上側においてスリット14が合計2箇所設けられている。
リング体21は図24に示すように、一部が切り欠かれた平面視略C字形状のリング状部材であって、爪部22、スイッチ部24、撓み部25より構成され、本実施形態においては弾性を有する合成樹脂によって形成されている。
爪部22は後述するスイッチ部24及び撓み部25を挟んで弧状に形成され、リング体21の外周上方より内側に向けて突出して形成されている。尚、後述するスイッチ部24側端部は他端(切り欠き側端部)に比べて爪部22の突出量が少ない。爪部22の下部は本体部11の軸方向に対して略垂直に形成されているとともに、上部が中心へ向けて下降するテーパー状となっている。
スイッチ部24は正面視略円形であって、前記爪部22とは撓み部25を介して連続している。
撓み部25はスイッチ部24の両隣に設けられており、前記爪部22及びスイッチ部24よりも薄肉であって、剛性が低く設計されている。
接続具10の組み立てを行う際には、本体部の装着部13に対して側方よりリング体21の切り欠き部分を押しつけることで撓み部25が変形し、当該変形に伴いリング体21が拡径して装着部13に装着される。
この時、リング体21の爪部22はスリット14を貫通し、本体部11の内部に突出した状態となる。又、スイッチ部24(リング体21)は装着部13に装着された状態において、本体部11の軸方向に対して垂直な方向にのみ押動可能な状態となる。
上記接続具10と管体1との接続には、取付口12より管体1を「カチッ」という音が鳴るまで挿入する。
上記挿入の際には、管体1の挿入が進むにつれて、管体1の端部が爪部22上部のテーパー部分に当接し、爪部22を押し広げることでリング体21を拡径させる。管体1が挿通可能な程にリング体21が拡径した後、管体1はリング体21を越えて挿入される。
ここで、係合部2と爪部22の配置が重なる位置まで管体1が挿入されると、拡径されていたリング体21は自身の弾性による復元力により縮径し、再び爪部22が本体部11の内部へと突出する。この時、「カチッ」という音とともに、爪部22が係合部2に係合する。
即ち、本発明の管体の接続構造においては、接続具10に管体1を挿入するだけで接続が完了する。この時、管体1の下端に嵌着されたパッキン3が本体部11の内周面に当接し、管体1と接続具10は水密に接続されている。又、接続具10と下流側の排水配管である管体5は既に水密に接着されていることから、管体1は管体5とも水密に接続されている。
上記接続が完了した状態において、管体1や接続具10に対して軸方向に引き抜く力が加わっても、爪部22の下部が係合部2としっかり係合しており、接続を解除することはできない。
一方で、本発明においては上記接続状態よりスイッチ部24を操作することによって爪部22の突出状態を切り替え、接続を解除することができる。尚、当該スイッチ部24の操作に伴う爪部22の動作は以下のようになる。
スイッチ部24を本体部11の軸方向に対して垂直な方向であって、本体部11の中心へ向けて押動すると、スイッチ部24の押動に伴い、撓み部25近傍が本体部11に強く当接する。この時、当該当接に伴いリング体21(爪部22)が外側に付勢される。尚、付勢に伴う応力は撓み部25に集中し、撓み部25が撓むことによってリング体21が徐々に拡径する。
そして、スイッチ部24を図28に示す位置にまで押動する(リング体21を拡径させる)と、爪部22は係合の解除が可能な位置まで後退(拡径)する。(図27)この状態で接続具10を下方へと引っ張ると、管体1と管体5の接続を容易に解除することが可能となる。
尚、スイッチ部24から手を離すなどして押動をやめると、リング体21は自身の弾性による復元力により前記図25及び26の状態へと復帰(縮径)する。この時、リング体21の復帰(縮径)に伴いスイッチ部24は本体部11の外側へと付勢されて操作(押動)前の位置に配置される。
尚、上記接続の際には、スイッチ部24を操作し、爪部22が本体部11内部に大きく突出した状態での接続を説明したが、爪部22を後退させた状態で管体1を接続具10に挿入し、挿入完了後にスイッチ部24を操作して係合部2に爪部22を係合させても良い。
上記第三実施形態において、スイッチ部24は本体部11の軸方向に対して垂直な方向に向けて押動する構造であったが、軸方向に対して斜めに押動するなどしても良い。即ち、本体部11の軸方向に対して垂直な成分を含む方向に向けて押動する構造であれば良い。
本発明の実施形態は以上のようであるが、本発明の管体の接続構造は、通常時において、爪部22は係合部2と係合する径であるが、スイッチ部24を操作することにより、爪部22が係合部2と係合しない程度の径となるまで後退(拡径)させることができる。従って、接続の際には管体を挿入するのみの操作で良く、又、接続を解除する際にスイッチ部24を操作するのみの操作で良い。即ち、槽体下部のキャビネット内等、作業が困難な場所であっても容易に作業を完了させることが可能となる。
又、本発明によればリング体21に爪部22が形成されていることから、スイッチ部24の作動に応じて爪部22が同時に作動するため、一方(一部)の爪部22のみ作動する、といった不具合が生じない。又、爪部22がリング体21の一部に形成されていることから、管体1の係合部2と係合する面積を大きくすることができ、十分な引っ張り強さを確保している。
又、本発明によれば、爪部22を含む接続具10が合成樹脂により形成されているため安価であり、且つ、ナットの螺合を利用した従来の接続構造のように、締め付けトルクの管理を行う必要や温度変化に伴う緩み等が生じる恐れがない。
又、本発明の接続構造は、排水トラップとその下流側の配管との接続にのみ使用されるものではなく、例えば遠隔操作式排水栓装置の接続構造など種々の管体の接続に使用されていても良い。
又、上記各実施形態において、リング体21は全て平面視略C字形状の円形であったが、平面視略コ字状等の多角形であっても良い。さらに、リング体21の拡径/縮径が可能な形状であれば、図29に示すリング体21のように、切り欠き部分を無くしても良い。
1,5 管体
2 係合部
3 パッキン
10 接続具
11 本体部
12 取付口
13 装着部
14 スリット
15 凸部
16 フランジ部
21 リング体
22 爪部
23 凹部
24 スイッチ部
25 撓み部
26 第二凹部
27 外壁部
28 内壁部
29 固定部

Claims (5)

  1. 管体が挿入される取付口を有する本体部と、
    本体部内部に突出し、挿入された管体と係合する爪部と、
    爪部の係合状態を解除するスイッチ部と、
    を備え、
    前記爪部は弾性を有するリング体の一部に形成され、前記スイッチ部の操作に伴いリング体が拡径若しくは縮径することで係合状態を解除可能であることを特徴とする管体の接続構造。
  2. 前記リング体が、少なくとも一部に切り欠きを有する略C字形状であることを特徴とする請求項1に記載の管体の接続構造。
  3. 前記スイッチ部が、
    本体部に対して周方向に摺動可能であり、
    当該摺動によって、前記爪部の拡径若しくは縮径を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造。
  4. 前記スイッチ部が、
    本体部の軸方向に対して平行に押動可能であり、
    当該押動によって、前記爪部が拡径若しくは縮径することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造。
  5. 前記スイッチ部が、
    本体部の軸方向に向かって押動可能であり、
    当該押動によって、前記爪部が拡径若しくは縮径することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造。
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