JP7082765B2 - 締め付け治具 - Google Patents

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Description

本発明は、回動操作に基づいて接続を行う接続部材の締め付けに使用される治具に関するものである。
排水配管において、回動操作に基づいて接続を行う接続部材としては、排水配管同士の接続に使用される締め付けナットや、排水口を形成する排水栓等が挙げられる。これらの接続部材は所定のトルクまで締め付けを行う必要があり、所定以下のトルクで締め付けが成された場合には、漏水や部材の滑落の恐れが生じる。一方、所定以上のトルクで締め付けが成された場合には、締め付けによる部材の破損が生じる恐れがある。即ち、接続部材の締め付けは所定トルク内で行われる必要がる。
ここで、特許文献1には接続部材として、雌ネジが内周に刻設されたナット部材と、ナット部材の外側に配置され、ナット部材にトルクを伝達する補助アダプターから成る締め付けナットが記載されている。当該締め付けナットはトルクを管理するトルク管理機構を備えており、所定以上のトルクで締め付けが行われた場合、締め付けナットが空転することにより部材の破損を防ぐとともに、所定トルクまで締め付けが成されたことを作業者に伝えることが可能となる。
上記トルク管理機構はナット部材に形成された回り止めリブと、補助アダプターに形成された凹溝より形成されている。そして、締め付けナットが所定以下のトルクによって締め付けが成された場合、上記回り止めリブと凹部が噛み合って締め付けトルクが伝達される一方で、所定以上のトルクによって締め付けが成された場合、ナット部材と補助アダプターが空回りすることによってトルクが伝達されないように構成されている。
特開2007-309485号公報
ここで、上記特許文献1においては、接続部材である締め付けナットにトルク管理機構が組み込まれている。従って、接続部材が複数存在する場合、各接続部材がそれぞれトルク管理機構を備えている必要があり、部材点数が増加してしまっていた。又、接続部材がトルク管理機構を備えていることから部材が大型化してしまうという問題が生じていた。接続部材はキャビネット内部等の狭い空間に配置される場合があり、このような場合において特許文献1に記載の締め付けナットは、施工が困難となる。
本発明は上記問題に鑑み発明されたものであって、接続部材の締め付けに関し、締め付けトルクの管理を行うことが可能となるとともに、部材点数の減少や装置の小型化や施工性の向上等を課題とする。
請求項1に記載の本発明は、
回動操作に基づいて接続を行う接続部材に使用される締め付け治具であって、
使用者が回動操作を加える操作部と、
前記接続部材と係合する係合部と、
前記操作部の操作を前記係合部へと伝達するトルク伝達部を備え、
前記トルク伝達部は、可撓性を有する爪部と、爪部に向けて突設された凸部を有し、所定以上のトルクが加えられた場合に、前記操作部と前記係合部を空転させるトルク管理機構を有することを特徴とする締め付け治具。
請求項2に記載の本発明は、前記締め付け治具が、
前記複数の接続部材に対して係合可能となるよう、複数の係合部を備えることを特徴とする請求項1に記載の締め付け治具である。
請求項3に記載の本発明は、前記複数の係合部がそれぞれ異なる形状であり、
対応する前記接続部材と前記係合部以外は係合不可能であることを特徴とする請求項2に記載の締め付け治具である。
請求項4に記載の本発明は、前記爪部は、
回動操作の回転軸方向に対して可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の締め付け治具である。
請求項5に記載の本発明は、前記トルク管理機構は、
操作部に対して所定以下のトルクが加えられた際には前記爪部と凸部が噛み合い、操作部と係合部が一体として回転するとともに、
操作部に対して所定以上のトルクが加えられた際には爪部が撓み、操作部のみが回転することを特徴とする請求項4に記載の締め付け治具である。
請求項6に記載の本発明は、前記爪部と凸部は、
前記回転軸方向に対する位置決めが成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の締め付け治具である。
請求項7に記載の本発明は、
回動操作に基づいて接続を行う接続部材に使用される締め付け治具であって、
第一筒部と第二筒部とから構成し、
前記第一筒部に形成され、前記接続部材と係合する第一係合部と、
前記第二筒部に形成され、前記接続部材とは異なる接続部材と係合する第二係合部と、
使用者が回動操作を加える操作部と、
前記第一筒部と前記第二筒部との間に形成され、前記操作部の操作を前記第一係合部又は前記第二係合部へと伝達するトルク伝達部を備え、
前記トルク伝達部は、所定以上のトルクが加えられた場合に、前記操作部と前記第一係合部又は第二係合部とを空転させるトルク管理機構を有し、
前記第一係合部と第二係合部とがそれぞれ異なる接続部材に対して係合することで、複数の接続部材の締め付けに対応可能であることを特徴とする締め付け治具である。
請求項1及び請求項7に記載の本発明によれば、トルク伝達部がトルク管理機構を備えるため、部材の破損等を防ぐことができる。又、締め付け治具がトルク管理機構を備えることから、1つの締め付け治具によって複数の接続部材のトルクを管理することが可能となり、施工性が向上するとともに、部品点数を削減することができる。
請求項2に記載の本発明によれば、1つの部材で複数の接続部材に対応可能となるため、更に部材点数を削減することが可能となる。
請求項3に記載の本発明によれば、誤った係合部を使用して接続部材の締め付けを行うことを防止可能となり、施工ミスを防ぐことが可能となる。
請求項4及び請求項5に記載の本発明によれば、締め付け治具の横幅(径方向の幅)を抑えることが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、爪部と凸部の位置決めが成されることにより、空転に至るトルクが変化してしまうことを防ぐことが可能となる。
締め付け治具を示す分解断面斜視図である。 締め付け治具を示す分解断面斜視図である。 締め付け治具を示す斜視図である。 トルク伝達部の動きを示す参考図である。 本実施形態における締め付け治具が使用される設備機器を示す断面図である。 締め付け治具による締め付けを示す断面図である。 締め付け治具による締め付けを示す断面図である。
以下に、本発明の締め付け治具を、図面を参照しつつ説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするものであって、これによって本発明が制限して理解されるものではない。
本実施形態の締め付け治具1は合成樹脂より成り、図1に示すように、第一筒部10と第二筒部20から構成されており、第一筒部10と第二筒部20との間にはトルク伝達部30が形成されている。又、第一筒部10と第二筒部20はそれぞれ第一係合部11と第二係合部21を有している。尚、図1乃至図3においては、特に断りの無い限り、図1乃至図3に示す通り、第一筒部10が上方に位置された状態を基準として説明を行う。
第一筒部10は一端が開放されているとともに他端(第二筒部20側端部)が閉塞された筒状であって、一端に形成された第一係合部11と、他端に形成された凸部12と、側面に開口された孔部Hと、ガイド部14を有しており、他端(第二筒部20側端部)には嵌合部15が形成されており、第二筒部20が連結されている。尚、第一筒部10は後述する第二係合部21によってオーバーフロー排水栓200の締め付けを行う際に把持され、第一操作部16として機能する。
第一係合部11は第一筒部10の一端より軸方向(図1乃至図3における上方)に向けて突設された突起であり、第一筒部10の端部全周において等間隔に8箇所形成されている。尚、当該第一係合部11は後述する浴槽排水栓100の内周に形成された第一被係合部101と係合可能となっている。
凸部12は第一筒部10の他端において第二筒部20へ向けて突設された、一方の面において傾斜面121を、他方には締め付け治具1の回転軸に対して略平行な面を有する側面視略三角形状の突起であり、第一筒部10他端の外周よりやや内側において環状に配置されている。尚、凸部12の傾斜面121は後述する接続部材の締め付け時において、締め付け治具1を接続部材の締め付け方向(この実施形態では右回り方向)に回転させた際に第二筒部20の爪部22と当接する。そして、接続部材を緩める方向(この実施形態では左回り方向)に回転させた際には、上記締め付け治具1の回転軸に対して略平行な面が爪部22と当接する。
嵌合部15は第一筒部10の他端に形成されており、第二筒部20の外周よりも大径であって、内側に突設された内鍔部151を有している。
孔部Hは第一筒部10の側面に形成された開口であり、第一筒部10の中心を介して対向する位置に2箇所形成されている。
ガイド部14は第一筒部10の他端中央から軸方向下方(第二筒部20側)に向けて延設された筒状であり、後述する第二筒部20に開口された被ガイド部24を貫通することで締め付け部材1の動作を補助する。
第二筒部20は一端が開放されているとともに他端(第一筒部10側端部)に内向きのフランジを有する筒状であって、一端に形成された第二係合部21と、他端に形成された爪部22と、側面に開口された孔部Hと、被ガイド部24とを有し、他端(第一筒部10側端部)には被嵌合部25が形成されており、第一筒部10が連結されている。尚、第二筒部20は第一係合部11によって浴槽排水栓100の締め付けを行う際に把持され、第二操作部26として機能する。
第二係合部21は第二筒部20の側面中程から一端にかけて形成された凹溝であり、第二係合部21は第二筒部20の側面全周において等間隔に4箇所形成されている。尚、当該第二係合部21は後述するオーバーフロー排水栓200の内周に形成された第二被係合部201と係合可能となっている。
爪部22は図4に示すように、第二筒部20の端部より第一筒部10に向けて軸方向に形成された立ち上がり部221と、立ち上がり部221の端部より周方向に向けて延設された可撓部222と、可撓部222の端部に形成された当接部223を有している。又、当接部223の反対側の面は締め付け治具1の回転軸に対して略平行となっている。又、爪部22は締め付け治具1の回転操作の回転軸方向(図4における上下方向)に対して可撓性を有している。尚、当接部223は接続部材の締め付け時において、締め付け治具1を接続部材の締め付け方向に回転させた際に第一筒部10の凸部12と当接する。
被嵌合部25は第二筒部20の他端に形成されており、第二筒部20上端より外側に向けて突設された外鍔部251を有している。
孔部Hは第二筒部20の側面に形成された開口であり、第二筒部20の中心を介して対向する位置に2箇所形成されている。
被ガイド部24は第二筒部20の他端中央に形成された開口であり、前記第一筒部10のガイド部14が貫通しており、第一筒部10と第二筒部20の中心軸を合致させている。
上記締め付け治具1は、嵌合部15を被嵌合部25に嵌合させることで組み立てられる。当該組み立て時において、被嵌合部25の外鍔部251は嵌合部15の内鍔部151よりも第一筒部10側(図1乃至図3における上方)に配置され、内鍔部15と第一筒部10の底面によって挟持される。尚、この時第一筒部10と第二筒部20は回転軸方向に対して離間不可能であるが、回動可能に連結される。又、締め付け治具1は凸部12と爪部22から成るトルク伝達部30が形成される。当該トルク伝達部30は、第一操作部16又は第二操作部26に対して所定以上のトルクが加えられた際に、第一筒部10と第二筒部20を空転させるトルク管理機構40を有する。
以下に、上記締め付け治具1を用いた接続部材の締め付けと、当該締め付け時におけるトルク伝達部30及びトルク管理機構40の動作について説明する。尚、図5に示すように、本実施形態における締め付け治具1が使用される設備機器は、接続部材である浴槽Bの底面に配置された浴槽排水栓100と、浴槽B裏側に配置された排水器110と、接続部材である浴槽Bの側面に配置されたオーバーフロー排水栓200と、浴槽Bの外側に配置されたエルボ部材210から成る。そして、締め付け治具1は浴槽排水栓100と排水器110との締め付け、及びオーバーフロー排水栓200とエルボ部材210との締め付けに使用される。
浴槽排水栓100及びオーバーフロー排水栓200は外側面に雄螺子が形成された筒状であって、浴槽排水栓100は第一係合部11と係合する第一被係合部101を有しており、オーバーフロー排水栓200は第二係合部21と係合する第二被係合部201を有している。
又、以下に図4乃至図7を用いてトルク伝達部30及びトルク管理機構40の動作を説明するが、当該図4は構造の理解を容易にするため、凸部12、爪部22を展開して記載している。
上記オーバーフロー排水栓200の締め付けを行う際には、まず第二筒部20をオーバーフロー排水栓200の内部に挿入し、第二係合部21をオーバーフロー排水栓200の第二被係合部201に係合させる。そして、締め付け治具1を螺合方向に回転させることで、第一操作部16(第一筒部10)から第二係合部21(第二筒部20)、第二係合部21から第二被係合部201へとトルクが伝達され、オーバーフロー排水栓200を締め付けることができる。この時、第一筒部10を直接把持して締め付け治具1を回転させて良いが、締め付け治具1の第一筒部10に形成された2箇所の孔部Hにドライバー等の棒状体を貫通させ、当該棒状体及び第一操作部16を把持して締め付け治具1を回転させても良い。
上記締め付けの際、締め付けに係るトルクが所定以下である場合、図4(a)に示すように、凸部12が当接部223に当接することによって第一操作部16からのトルクが伝達される。この時、傾斜面121と当接部223は互いに傾斜しており、第一操作部16から伝達されるトルクの一部は爪部22をオーバーフロー排水栓200側へと押し込む方向へと変換される。しかし、可撓部222の剛性が当該変換されたトルクを上回るため、爪部22は撓むことなくトルクが第二係合部21へと伝達されて、第一操作部16と第二係合部21が一体となって回転する。
ここで、オーバーフロー排水栓200の締め付け完了後も締め付けを行う等して、所定以上のトルクが締め付け治具1に付与されると、第一操作部16と第一係合部11が空転する。即ち、図4(b)に示すように、第一操作部16から付与されるトルクが所定以上となると、爪部22がオーバーフロー排水栓200側、即ち締め付け治具1の回転軸方向へと撓むことにより、爪部22(当接部223)が凸部12を乗り越え、第一操作部16のみが回転し、第二係合部21は回転しない。これにより、締め付けに使用するトルクを管理することが可能となり、所定以上のトルクによる締め付けを防ぐことができる。
尚、凸部12を乗り越えた爪部22は図4(c)に示すように、自身の復元力によって元の形状に復帰し、その後、他の凸部12と当接する。この時、作業者は当該復帰と凸部12との衝突音及び空転に伴う触感等により所定トルクでの締め付けが完了したことを確認できる。
浴槽排水栓100の締め付けを行う際には、締め付け治具1の上下を反転させ、第一筒部10を浴槽排水栓100の内部に挿入し、第一係合部11を浴槽排水栓100に係合させる。そして、締め付け治具1を螺合方向に回転させることで、第二操作部26(第二筒部20)から第一係合部11(第一筒部10)、第一係合部11から第一被係合部101へとトルクが伝達され、浴槽排水栓100を締め付けることができる。又、前記第一筒部10と同様に、第二筒部20にも孔部Hが形成されており、ドライバー等の棒状体を孔部Hに貫通させて把持することができる。
上記締め付けに係るトルク伝達部30とトルク管理機構40の動きについては上記オーバーフロー排水栓200の締め付けの際と同様である為省略する。
締め付け治具1を用いた接続部材の締め付けは以上であるが、上記締め付けの際において、作業者が締め付け治具1の回転軸方向に力を加えながら締め付けを行った場合、第一筒部10と第二筒部20が互いに近づくように応力が付与される。ここで、当該応力によって回転軸方向に対する爪部22と凸部12の距離(位置)が変位してしまうと、爪部22が撓むトルクが変化してしまう恐れが生じる。しかし、本発明の締め付け治具1においては、第二筒部20の外鍔部251が内鍔部151と第一筒部10の底面との間に配置されており、上記締め付けの際には内鍔部151の上端が第一筒部10の底面と当接することから、回転軸方向に対する第一筒部10と第二筒部20の位置、及び爪部22と凸部12の位置は変わることはない。即ち、外鍔部251の上端(又は第一筒部10の底面)がストッパーとしてトルク管理機構40の機能を安定化させる位置決め機構を成し、施工方法によって締め付けに係るトルクが変化することはない。
一方、上記接続部材を緩める際には、締め付け治具1を上記締め付け時と逆方向に回転させる。この時、凸部12と当接部223は上記締め付け時とは異なる面において当接するが、当該緩め時において凸部12と当接部223が当接する面は共に締め付け治具1の回転軸方向と略平行である。従って、回動操作によって爪部22は撓むことなくトルクが全て伝達され、常に第一筒部10と第二筒部20は一体として回転する。従って、締め付け治具1は接続部材を緩め方向に回転させる際においてはトルク管理を行わない。
本発明の締め付け治具によれば、一度施工現場にて使用した後、他の施工現場でも再び締め付け治具を使用することが可能であることから、従来の締め付けナットに比べて安価である。
又、本発明の締め付け治具はオーバーフロー排水栓や排水栓の内部に係合部を挿入し、締め付けを行う構造であるため、装置の締め付けを浴槽の表側より行うことが可能となるため、施工性が向上する。更に、本発明の締め付け治具は、爪部の撓みによってトルク管理機構を構成するが、当該撓み方向が締め付け治具の回転軸方向であるため、装置の横幅(径方向の幅)を抑えることが可能となる。これにより、締め付け治具を容易に排水栓やオーバーフロー排水栓の内部に挿入可能な形状とすることができる。即ち、従来の締め付けナットはトルク管理機構が装置の内側から外側に向けて、又は外側から内側に向けて撓む構造であったため、装置の横幅が大きくなってしまっていた。従って、従来の締め付けナットのトルク管理機構を締め付け治具に流用した場合、オーバーフロー排水栓や排水栓の内部に治具を挿入して使用することが困難となる。
又、本発明の締め付け治具はそれぞれの接続部材の被係合部に対応する係合部を備えている。そして、各係合部は異なる形状を成し、対応する接続部材の被係合部とのみ係合可能となっている。これにより、1つの締め付け治具によって複数の接続部材の締め付けに対応可能となることから、部材点数を削減することができる。
本発明の第一実施形態は以上であるが、本発明の締め付け治具は上記第一実施形態の形状に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の形状変更を行っても良い。例えば、上記第一実施形態において、トルク伝達部30は凸部12と爪部22により構成されていたが、凹部と爪部より構成されていても良く、その他の形状であっても良い。
又、上記第一実施形態において、締め付け治具は浴槽の排水栓及びオーバーフロー排水栓の締め付けの際に使用されていたが、洗面ボウルやキッチンの排水栓の締め付けに使用されても良く、洗濯パンや浴槽用排水トラップのフランジ部材を締め付ける際に使用されても良いものであり、その用途が限定されるものではない。
又、上記第一実施形態に係る締め付け治具は第一係合部11と第二係合部21が異なる形状を成していたが、係合部の径(横幅)を相違させることによって、異なる内径を有する接続部材の締め付けに対応する等しても良い。
1 締め付け治具
10 第一筒部
11 第一係合部
12 凸部
121 傾斜面
14 ガイド部
15 嵌合部
151 内鍔部
16 第一操作部
20 第二筒部
21 第二係合部
22 爪部
221 立ち上がり部
222 可撓部
223 当接部
24 被ガイド部
25 被嵌合部
251 外鍔部
26 第二操作部
30 トルク伝達部
40 トルク管理機構
H 孔部
B 浴槽
100 浴槽排水栓
101 第一被係合部
110 排水器
200 オーバーフロー排水栓
201 第二被係合部
210 エルボ部材

Claims (7)

  1. 回動操作に基づいて接続を行う接続部材に使用される締め付け治具であって、
    使用者が回動操作を加える操作部と、
    前記接続部材と係合する係合部と、
    前記操作部の操作を前記係合部へと伝達するトルク伝達部を備え、
    前記トルク伝達部は、可撓性を有する爪部と、爪部に向けて突設された凸部を有し、所定以上のトルクが加えられた場合に、前記操作部と前記係合部を空転させるトルク管理機構を有することを特徴とする締め付け治具。
  2. 【請求項2】
    前記締め付け治具が、
    複数の接続部材に対して係合可能となるよう、複数の係合部を備えることを特徴とする請求項1に記載の締め付け治具。

  3. 前記複数の係合部がそれぞれ異なる形状であり、
    対応する前記接続部材と前記係合部以外は係合不可能であることを特徴とする請求項2に記載の締め付け治具。
  4. 前記爪部は、
    回動操作の回転軸方向に対して可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の締め付け治具。
  5. 前記トルク管理機構は、
    操作部に対して所定以下のトルクが加えられた際には前記爪部と凸部が噛み合い、操作部と係合部が一体として回転するとともに、
    操作部に対して所定以上のトルクが加えられた際には爪部が撓み、操作部のみが回転することを特徴とする請求項4に記載の締め付け治具。
  6. 前記爪部と凸部は、
    前記回転軸方向に対する位置決めが成されていることを特徴とする請求項4 又は請求項5に記載の締め付け治具。
  7. 回動操作に基づいて接続を行う接続部材に使用される締め付け治具であって、
    第一筒部と第二筒部とから構成し、
    前記第一筒部に形成され、前記接続部材と係合する第一係合部と、
    前記第二筒部に形成され、前記接続部材とは異なる接続部材と係合する第二係合部と、
    使用者が回動操作を加える操作部と、
    前記第一筒部と前記第二筒部との間に形成され、前記操作部の操作を前記第一係合部又は前記第二係合部へと伝達するトルク伝達部を備え、
    前記トルク伝達部は、所定以上のトルクが加えられた場合に、前記操作部と前記第一係合部又は第二係合部とを空転させるトルク管理機構を有し、
    前記第一係合部と第二係合部とがそれぞれ異なる接続部材に対して係合することで、複数の接続部材の締め付けに対応可能であることを特徴とする締め付け治具。
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