JP3351579B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3351579B2
JP3351579B2 JP20552793A JP20552793A JP3351579B2 JP 3351579 B2 JP3351579 B2 JP 3351579B2 JP 20552793 A JP20552793 A JP 20552793A JP 20552793 A JP20552793 A JP 20552793A JP 3351579 B2 JP3351579 B2 JP 3351579B2
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heat
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aluminum base
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雅敏 野口
幸広 金子
英二 高橋
宏二 清水
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Graphtec Corp
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Graphtec Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ装置等各種の印字装置に使用されるサーマルヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサーマルヘッドの基本的な構造
は、図5(a)に示すように、発熱抵抗体からなる発熱
部を有するセラミック基板5を平板状のアルミベース2
に固定して一体化されている。このようにセラミック基
板5とアルミベース2とが一体化されていると、発熱部
の熱により両部材が熱膨張を起こすが、両部材の熱膨張
係数が異なるため同図(b)に示すように湾曲状態、す
なわち熱ぞりが発生する。
【0003】そこで、図6および図7に示すようにアル
ミベース2の端部に補強用のリブ3を全体がL字状ある
いはコ字状に形成するとともに、アルミベース2とセラ
ミック基板5との間が滑動可能なようにセラミック基板
5をアルミベース2に取付けて、熱ぞりの発生を防止し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6お
よび図7に示すものでは、セラミック基板5とアルミベ
ース2との間での熱ぞりの発生は防止できるものの、ア
ルミベース2自体に熱が伝導し、この熱がセラミック基
板5に近い方から徐々に遠い方に伝導するため熱が伝導
した部分Aとそうでない部分とに分かれるといったよう
にアルミベース2内に温度勾配が発生する。この温度勾
配のため、同図(b)に示すように、熱の伝導部分Aで
は膨張を起こすため、アルミベース2自体に熱ぞりが発
生する欠点があった。
【0005】したがって、本発明は上記した従来の欠点
あるいは問題に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、構造簡易にして熱ぞりの発生を防止した
サーマルヘッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るサーマルヘッドは、発熱部を有する基
板と、この基板を発熱部と反対の面で取付ける板状に形
成したベースとからなり、前記ベースに、基板を取り付
ける面を挟むようにしてほぼ対称となるように前記基板
の近傍にリブを突出形成し、このリブを発熱部の長手方
向に延設したものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、ベース内に温度勾配が発生し
ても、発熱源であるセラミックベースを中心にしてほぼ
対称な温度分布となるために、温度勾配による応力がつ
り合って、熱ぞりが発生しない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本発明に係るサーマルヘッドの一部破断側
面図、図2は同じく底面から視た斜視図、図3は熱が伝
導する状態を示す図である。アルミベース2の底面両端
部に凹嵌状の段部2aが形成されており、一方端部側に
は本発明の特徴点であるリブ3および4が後述する発熱
部5aに沿って上下に対称に設けられている。5はセラ
ミック基板で、長手方向中央に直線状の発熱部である発
熱抵抗体5aが形成されているとともに両端に電極部
(図示を省略)が形成されている。
【0009】6は断面矩形状で長尺状のあて板、7は前
記発熱抵抗体5aの発熱を選択的に制御する制御回路が
接続され端部に電極部(図示を省略)が形成されたフレ
キシブル基板、8は断面矩形状で長尺状の押え板、10
は先端部が折り曲げられて断面U字状の突出部10aが
形成された板ばねである。12は記録紙を発熱抵抗体5
aに押圧するためのプラテンローラである。
【0010】このように構成されたサーマルヘッドを組
み立てるには、先ずアルミベース2を天地逆にしてセラ
ミック基板5を載置する。次に、段部2a内にあて板6
を載置しその上にフレキシブル基板7および押え板8を
重ね、ねじ9によりアルミベース2に固定する。そし
て、板ばね10をねじ11により押え板8に取付けるこ
とにより、突出部10aでフレキシブル基板7の電極部
を押圧しセラミック基板5の電極部をアルミベース2に
圧接して、セラミック基板5とアルミベース2の電極間
を電気的に接続するとともに、セラミック基板5をアル
ミベース2に固定する。
【0011】次に、このように組み立てられたサーマル
ヘッドの熱による影響を説明する。印字を行うために発
熱抵抗体5aを発熱させることにより、セラミック基板
5とアルミベース2とが熱によりそれぞれ異なった量熱
膨張するが、セラミック基板5のアルミベース2への固
定は板ばね10の突出部10aの圧接によるもので、セ
ラミック基板5はアルミベース2に対して滑動可能に固
定されているので、両者の間における熱ぞりの発生は防
止される。
【0012】また、発熱抵抗体5aの発熱により、図3
に示すようにセラミック基板2自体に熱伝導部Aとそう
でない部分とによる熱勾配が発生する。なお、同図は時
間経過にしたがって熱の伝導状態が(a)〜(c)に変
化する状態を示したものである。このように熱勾配が発
生しても、リブ3および4が上下に対称となって設けら
れているので、熱伝導初期(a)においてはこれらリブ
3,4によりアルミベース2の熱ぞりが矯正され、熱伝
導中期(b)および終期(c)において熱伝導部分Aが
これらリブ3,4にまで及ぶが、リブ3,4における上
下方向の熱の伝導は、均等に行われるので、アルミベー
ス2に熱ぞりが発生しない。
【0013】図4は本発明の別の実施例を示し、同図
(a)は第2の実施例で、リブ3,4が断面三角形状を
呈し、同図(b)における第3の実施例では、断面L字
状を呈したもので、上述した第1の実施例と同様な作用
効果を有する。
【0014】なお、本実施例では、リブ3,4をアルミ
ベース2の一端側のみに設けたが、これに限定されず、
両端に設けてもよいことはいうまでのないことである。
また、リブ3,4をアルミベース2の端部に設けたが、
必ずしも端部でなくてもよく、発熱抵抗体5aからの熱
が均等に伝導する位置であればよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
熱部を有する基板と、この基板を発熱部と反対の面で取
付ける板状に形成したベースとからなり、前記ベース
に、基板を取り付ける面を挟むようにしてほぼ対称とな
るように前記基板の近傍にリブを突出形成し、このリブ
を発熱部の長手方向に延設したので、簡単な構成にもか
かわらず、発熱部からの熱によりベース自体に熱勾配が
発生してもリブにより矯正されてベースの熱ぞりが防止
でき、かつベースおよびリブ内部に温度勾配が発生して
も、熱ぞりの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルヘッドの一部破断側面図
である。
【図2】本発明に係るサーマルヘッドの底面から視た斜
視図である。
【図3】本発明に係るサーマルヘッドにおける熱の伝導
状態を時間経過にしたがって示す側面図である。
【図4】(a)は本発明に係るサーマルヘッドの第2の
実施例の側面図、(b)は第3の実施例の側面図であ
る。
【図5】従来のサーマルヘッドの側断面図である。
【図6】(a)は従来のサーマルヘッドの第2の例の側
面図、(b)は正面図である。
【図7】従来のサーマルヘッドの第3の例の側面図であ
る。
【符号の説明】
2 アルミベース 3,4 リブ 5 セラミック基板 5a 発熱抵抗体 7 フレキシブル基板 10 板ばね 10a 突出部 A 熱伝導部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 宏二 神奈川県横浜市戸塚区品濃町503番10号 グラフテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−241757(JP,A) 特開 昭54−52548(JP,A) 特開 平3−12985(JP,A) 実開 昭62−87843(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/335

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱部を有する基板と、この基板を発熱
    部と反対の面で取付ける板状に形成したベースとからな
    り、前記ベースに、基板を取り付ける面を挟むようにし
    てほぼ対称となるように前記基板の近傍にリブを突出形
    成し、このリブを発熱部の長手方向に延設したことを特
    徴とするサーマルヘッド。
JP20552793A 1993-07-29 1993-07-29 サーマルヘッド Expired - Fee Related JP3351579B2 (ja)

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