JP3362345B2 - サーモヘッド - Google Patents
サーモヘッドInfo
- Publication number
- JP3362345B2 JP3362345B2 JP32853093A JP32853093A JP3362345B2 JP 3362345 B2 JP3362345 B2 JP 3362345B2 JP 32853093 A JP32853093 A JP 32853093A JP 32853093 A JP32853093 A JP 32853093A JP 3362345 B2 JP3362345 B2 JP 3362345B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- heating element
- resistance heating
- recess
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンター等
に適用されるサーモヘッドに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、この種のサーモヘッドは、被加熱
物及び加熱紙等に接触して加熱印字するものである。サ
ーモヘッドは、図４及び図５を参照して、上方の端面を
臨むように傾斜した板状のケース１と、このケース１の
後方の面に固定された板状で直方体状のセラミック基板
２と、このセラミック基板２の後方の面上で上方の領域
に形成された薄膜抵抗発熱体３及び下方の領域に形成さ
れた薄膜電極４と、これら薄膜抵抗発熱体３及び薄膜電
極４を保護するための保護層５と、ケース１、セラミッ
ク基板２、薄膜抵抗発熱体３及び保護層５の上方の端面
を完全に覆うように形成された耐磨耗性を備えた耐磨耗
層６とを備えている。 【０００３】薄膜抵抗発熱体３は薄膜電極４からパルス
電圧を受け、ジュール熱によって発熱するサーマル層と
して作用する。耐磨耗層６は、被加熱物及び加熱紙等に
対して直接接触し、薄膜抵抗発熱体３からの熱を伝達さ
せる。 【０００４】尚、サーモヘッドの発熱量は、薄膜抵抗発
熱体３の膜厚を変えることにより、制御される。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄膜抵
抗発熱体はパルス電圧駆動型であるから被加熱体との接
触部に温度変化が生じ、且つ、薄膜抵抗発熱体の膜厚に
は限度があるため、サーモヘッドの発熱量をあまり大き
くできない。このように、抵抗発熱体が薄膜であるか
ら、サーモヘッドが被加熱物及び加熱紙等を一定の幅で
均一に加熱できない。従って、耐久性が悪く寿命が短い
し、多種多品種の製造も困難である。 【０００６】そこで、本発明の技術的課題は、被加熱物
及び加熱紙等を一定の幅で均一に加熱することができ、
耐久性が良く、連続通電が可能で、多種多品種の製造に
適したサーモヘッドを得ることである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、両端に
互いに対向するように配され、縁から穿設された鍔凹部
を持つ電極を兼ねた１対の鍔状端部と、前記１対の鍔状
端部間に介在し、前記１対の鍔状端部の前記鍔凹部と略
連続するケース凹部を持つケースと、これら略連続した
鍔凹部及びケース凹部に嵌め込まれ、所定発熱量を与え
る厚みに研磨された抵抗発熱体とを有することを特徴と
するサーモヘッドが得られる。 【０００８】 【作用】所望の厚みに研磨された抵抗発熱体は、連続し
た鍔凹部及びケース凹部に嵌め込まれ、抵抗発熱体が直
接被加熱物及び加熱紙等と面接触する。抵抗発熱体は一
定の幅を持ち所望の発熱量を得ることができる。これに
より、被加熱物及び加熱紙等は均一に加熱され、連続通
電が可能となり、多種多品種のものを製造するのに適す
る。また、従来必須であった耐磨耗層が不要となる。 【０００９】 【実施例】本発明の一実施例によるサーモヘッドについ
て図面を参照して説明する。 【００１０】図１及び図２を参照して、本実施例のサー
モヘッドは、傾斜面を持つ略四角垂台形状の非導体（例
えば、セラミック）のケース１１と、板状の抵抗発熱体
１２と、両端鍔として配され電極を兼ねた１対の鍔状端
部１３と、及び４本の締め付け捩子１４とを備えてい
る。 【００１１】１対の鍔状端部１３には、縁から穿設され
た鍔凹部１３ａ及び締め付け用の貫通孔１３ｂを持って
おり、略四角垂台形状のケース１１にはケース凹部１１
ａ及び締め付け用の貫通孔１１ｂを持っている。鍔凹部
１３ａ及びケース凹部１１ａが略連続するように配さ
れ、板状の抵抗発熱体１２を嵌合するための嵌合溝を形
成する。本実施例では、ケース凹部１１ａの嵌合溝の深
さは、抵抗発熱体１２の端面１２−２の縦の長さより大
きい。通電時に抵抗発熱体１２の熱膨脹によるケース１
１の破損防止のため、ケース凹部１１ａと抵抗発熱体１
２との間に隙間を設け、互いに接触しなくいように構成
する。尚、ケース１１のセラミックの材料を適当なもの
を選んで接触するようにしても良い。板状の抵抗発熱体
１２は、焼結された導電セラミックから成る。 【００１２】本実施例のサーモヘッドの組み立てに際し
ては、ケース１１を挟むように１対の鍔状端部１３を配
し、締め付け用の貫通孔１３ｂ、１１ｂ、１３ｂに締め
付け捩子１４を両鍔状端部１３側から貫通させ締め付け
る。その後、板状の抵抗発熱体１２の露出面１２−１及
び端面１２−２が露出するように、凹部１１ａ及び１対
の凹部１３ａの嵌合溝に抵抗発熱体１２を嵌め込むこと
により、本実施例のサーモヘッドを得ることができる。 【００１３】また、図３を参照して、板状の抵抗発熱体
１２の端面１２−２の面積が所望の値になるように露出
面１２−１に研磨加工を施すことにより板状の抵抗発熱
体１２自身の抵抗値を所望の値に変化させ、他の実施例
のサーモヘッドを得ることができる。 【００１４】通電方法について述べると、鍔状端部１３
の両電極間に電流を流すことにより、抵抗発熱体１２を
発熱させる。 【００１５】本発明の一実施例及び他の実施例によるサ
ーモヘッドは、板状の抵抗発熱体１２が鍔状端部１３間
に亘る長手方向に配されている。そのため、被加熱物及
び加熱紙等に対して板状の抵抗発熱体１２は、幅広く接
触でき、従来より発熱量が大きくなり電力容量を大きく
することができるため、連続通電が可能となる。しか
も、多種多品種のものを容易に製造できるだけでなく、
従来必須であった耐磨耗層も不要となる。 【００１６】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定の厚
みに研磨された抵抗発熱体をケース及び鍔状端部の鍔凹
部及びケース凹部に嵌め込み、抵抗発熱体が直接被加熱
物及び加熱紙等と面接触するので、被加熱物及び加熱紙
等を一定の幅で均一に加熱することができ、抵抗発熱体
に連続通電が可能であって、抵抗発熱体の耐久性が良
く、研磨加工により発熱量を制御できるので、多種多品
種の製造が容易になるという効果を奏する。しかも、従
来必須であった耐磨耗層が不要となり耐久性の良いサー
モヘッドを得ることができるという効果もある。
に適用されるサーモヘッドに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、この種のサーモヘッドは、被加熱
物及び加熱紙等に接触して加熱印字するものである。サ
ーモヘッドは、図４及び図５を参照して、上方の端面を
臨むように傾斜した板状のケース１と、このケース１の
後方の面に固定された板状で直方体状のセラミック基板
２と、このセラミック基板２の後方の面上で上方の領域
に形成された薄膜抵抗発熱体３及び下方の領域に形成さ
れた薄膜電極４と、これら薄膜抵抗発熱体３及び薄膜電
極４を保護するための保護層５と、ケース１、セラミッ
ク基板２、薄膜抵抗発熱体３及び保護層５の上方の端面
を完全に覆うように形成された耐磨耗性を備えた耐磨耗
層６とを備えている。 【０００３】薄膜抵抗発熱体３は薄膜電極４からパルス
電圧を受け、ジュール熱によって発熱するサーマル層と
して作用する。耐磨耗層６は、被加熱物及び加熱紙等に
対して直接接触し、薄膜抵抗発熱体３からの熱を伝達さ
せる。 【０００４】尚、サーモヘッドの発熱量は、薄膜抵抗発
熱体３の膜厚を変えることにより、制御される。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄膜抵
抗発熱体はパルス電圧駆動型であるから被加熱体との接
触部に温度変化が生じ、且つ、薄膜抵抗発熱体の膜厚に
は限度があるため、サーモヘッドの発熱量をあまり大き
くできない。このように、抵抗発熱体が薄膜であるか
ら、サーモヘッドが被加熱物及び加熱紙等を一定の幅で
均一に加熱できない。従って、耐久性が悪く寿命が短い
し、多種多品種の製造も困難である。 【０００６】そこで、本発明の技術的課題は、被加熱物
及び加熱紙等を一定の幅で均一に加熱することができ、
耐久性が良く、連続通電が可能で、多種多品種の製造に
適したサーモヘッドを得ることである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、両端に
互いに対向するように配され、縁から穿設された鍔凹部
を持つ電極を兼ねた１対の鍔状端部と、前記１対の鍔状
端部間に介在し、前記１対の鍔状端部の前記鍔凹部と略
連続するケース凹部を持つケースと、これら略連続した
鍔凹部及びケース凹部に嵌め込まれ、所定発熱量を与え
る厚みに研磨された抵抗発熱体とを有することを特徴と
するサーモヘッドが得られる。 【０００８】 【作用】所望の厚みに研磨された抵抗発熱体は、連続し
た鍔凹部及びケース凹部に嵌め込まれ、抵抗発熱体が直
接被加熱物及び加熱紙等と面接触する。抵抗発熱体は一
定の幅を持ち所望の発熱量を得ることができる。これに
より、被加熱物及び加熱紙等は均一に加熱され、連続通
電が可能となり、多種多品種のものを製造するのに適す
る。また、従来必須であった耐磨耗層が不要となる。 【０００９】 【実施例】本発明の一実施例によるサーモヘッドについ
て図面を参照して説明する。 【００１０】図１及び図２を参照して、本実施例のサー
モヘッドは、傾斜面を持つ略四角垂台形状の非導体（例
えば、セラミック）のケース１１と、板状の抵抗発熱体
１２と、両端鍔として配され電極を兼ねた１対の鍔状端
部１３と、及び４本の締め付け捩子１４とを備えてい
る。 【００１１】１対の鍔状端部１３には、縁から穿設され
た鍔凹部１３ａ及び締め付け用の貫通孔１３ｂを持って
おり、略四角垂台形状のケース１１にはケース凹部１１
ａ及び締め付け用の貫通孔１１ｂを持っている。鍔凹部
１３ａ及びケース凹部１１ａが略連続するように配さ
れ、板状の抵抗発熱体１２を嵌合するための嵌合溝を形
成する。本実施例では、ケース凹部１１ａの嵌合溝の深
さは、抵抗発熱体１２の端面１２−２の縦の長さより大
きい。通電時に抵抗発熱体１２の熱膨脹によるケース１
１の破損防止のため、ケース凹部１１ａと抵抗発熱体１
２との間に隙間を設け、互いに接触しなくいように構成
する。尚、ケース１１のセラミックの材料を適当なもの
を選んで接触するようにしても良い。板状の抵抗発熱体
１２は、焼結された導電セラミックから成る。 【００１２】本実施例のサーモヘッドの組み立てに際し
ては、ケース１１を挟むように１対の鍔状端部１３を配
し、締め付け用の貫通孔１３ｂ、１１ｂ、１３ｂに締め
付け捩子１４を両鍔状端部１３側から貫通させ締め付け
る。その後、板状の抵抗発熱体１２の露出面１２−１及
び端面１２−２が露出するように、凹部１１ａ及び１対
の凹部１３ａの嵌合溝に抵抗発熱体１２を嵌め込むこと
により、本実施例のサーモヘッドを得ることができる。 【００１３】また、図３を参照して、板状の抵抗発熱体
１２の端面１２−２の面積が所望の値になるように露出
面１２−１に研磨加工を施すことにより板状の抵抗発熱
体１２自身の抵抗値を所望の値に変化させ、他の実施例
のサーモヘッドを得ることができる。 【００１４】通電方法について述べると、鍔状端部１３
の両電極間に電流を流すことにより、抵抗発熱体１２を
発熱させる。 【００１５】本発明の一実施例及び他の実施例によるサ
ーモヘッドは、板状の抵抗発熱体１２が鍔状端部１３間
に亘る長手方向に配されている。そのため、被加熱物及
び加熱紙等に対して板状の抵抗発熱体１２は、幅広く接
触でき、従来より発熱量が大きくなり電力容量を大きく
することができるため、連続通電が可能となる。しか
も、多種多品種のものを容易に製造できるだけでなく、
従来必須であった耐磨耗層も不要となる。 【００１６】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定の厚
みに研磨された抵抗発熱体をケース及び鍔状端部の鍔凹
部及びケース凹部に嵌め込み、抵抗発熱体が直接被加熱
物及び加熱紙等と面接触するので、被加熱物及び加熱紙
等を一定の幅で均一に加熱することができ、抵抗発熱体
に連続通電が可能であって、抵抗発熱体の耐久性が良
く、研磨加工により発熱量を制御できるので、多種多品
種の製造が容易になるという効果を奏する。しかも、従
来必須であった耐磨耗層が不要となり耐久性の良いサー
モヘッドを得ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例によるサーモヘッドの斜視図
である。 【図２】図１のサーモヘッドの分解斜視図である。 【図３】本発明の他の実施例によるサーモヘッドの斜視
図である。 【図４】サーモヘッドの従来例である。 【図５】図４のサーモヘッドの従来例の側面図である。 【符号の説明】 １ ケース ２ セラミック基板 ３ 薄膜抵抗発熱体 ４ 薄膜電極 ５ 保護層 ６ 耐磨耗層 １１ ケース １１ａ ケース凹部 １２ 抵抗発熱体 １３ １対の鍔状端部 １３ａ 鍔凹部 １４ 締め付け捩子
である。 【図２】図１のサーモヘッドの分解斜視図である。 【図３】本発明の他の実施例によるサーモヘッドの斜視
図である。 【図４】サーモヘッドの従来例である。 【図５】図４のサーモヘッドの従来例の側面図である。 【符号の説明】 １ ケース ２ セラミック基板 ３ 薄膜抵抗発熱体 ４ 薄膜電極 ５ 保護層 ６ 耐磨耗層 １１ ケース １１ａ ケース凹部 １２ 抵抗発熱体 １３ １対の鍔状端部 １３ａ 鍔凹部 １４ 締め付け捩子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平１−110968（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−56281（ＪＰ，Ａ)
特開 昭55−132284（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−185172（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B41J 2/335
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 両端に互いに対向するように配され、縁
から穿設された鍔凹部を持つ電極を兼ねた１対の鍔状端
部と、前記１対の鍔状端部間に介在し、前記１対の鍔状
端部の前記鍔凹部と略連続するケース凹部を持つケース
と、これら略連続した鍔凹部及びケース凹部に嵌め込ま
れ、所定発熱量を与える厚みに研磨された抵抗発熱体と
を有することを特徴とするサーモヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32853093A JP3362345B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | サーモヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32853093A JP3362345B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | サーモヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07178942A JPH07178942A (ja) | 1995-07-18 |
| JP3362345B2 true JP3362345B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=18211323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32853093A Expired - Fee Related JP3362345B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | サーモヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3362345B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32853093A patent/JP3362345B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07178942A (ja) | 1995-07-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020925 |
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