JP3348669B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP3348669B2
JP3348669B2 JP03417499A JP3417499A JP3348669B2 JP 3348669 B2 JP3348669 B2 JP 3348669B2 JP 03417499 A JP03417499 A JP 03417499A JP 3417499 A JP3417499 A JP 3417499A JP 3348669 B2 JP3348669 B2 JP 3348669B2
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dielectric
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敏弘 牧野
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    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
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    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/38Circulators
    • H01P1/383Junction circulators, e.g. Y-circulators
    • H01P1/387Strip line circulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯で使
用される非可逆回路素子、例えばアイソレータ,サーキ
ュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集中定数型のアイソレータ,サ
ーキュレータ等の非可逆回路素子は、順方向の信号には
減衰量が小さく、逆方向の信号には減衰量が大きいとい
う特性を有しており、例えば携帯電話等の通信機器の送
信回路部に採用されている。
【0003】ところで上記通信機器に組み込まれる増幅
器には直線歪が存在しており、これが不要輻射(スプリ
アス、特に基本波の2倍波,3倍波)の発生原因となっ
ている。この不要輻射は、混信や電力増幅器の異常動作
の要因となることから、一定のレベル以下にすることが
要求される。この不要輻射の発生を防止するために、直
線性の優れた増幅器を採用したり、あるいは別途フィル
タを採用して不要波を減衰させる場合がある。
【0004】しかしながら直線性の高い増幅器は高価で
あり、またフィルタを別途採用する場合には部品点数が
増える分だけコストが上昇するとともに通信機器全体が
大型化するという問題が生じる。このため小型化,低価
格化の要請が強い携帯電話等には採用し難い。
【0005】一方、集中定数型アイソレータは、その順
方向の特性としてはバンドパスフィルタとして機能して
おり、このため通過帯域より離れた周波数帯域では順方
向でも減衰量が大きいという特長がある。そこで、この
ような帯域外の特性を利用することにより不要波を減衰
させることが考えられる。ところが、上記アイソレータ
は元来帯域外の減衰を得るためのものではないことか
ら、その性能を発揮するには限界がある。
【0006】そこで、本件出願人は、低域通過フィルタ
を構成する回路素子を内蔵したアイソレータを提案し
た。このアイソレータは、図12に示すように、磁性組
立体4と磁石6との間に配置された誘電体基板18に低
域通過フィルタの構成要素であるインダクタL1をパタ
ーン形成し、該インダクタL1を入力ポートと整合コン
デンサCo´との間に接続して構成されている。
【0007】これにより上記入力ポートには、図13及
び図14の等価回路図に示すように、C1−L1−C2
接続のπ型低域通過フィルタが接続されている。ここ
で、C1はアイソレータの整合容量Co´と一体となる
ことから別途設ける必要はなく、またC2はアイソレー
タの外部に付加することにより形成される。
【0008】このように上記低域通過フィルタを内蔵し
たアイソレータによれば、帯域外における減衰量を大き
くすることができ、不要輻射による混信や異常動作を防
止できる。これにより簡単な構造でかつ安価に低域通過
フィルタを形成でき、高価な増幅器や別途フィルタを不
要にして小型化,低価格化に貢献できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記低域通
過フィルタを誘電体基板に形成する場合、該誘電体基板
には磁石が当接していることから、磁石が有する高周波
的な材料特性,なかでも誘電正接によりアイソレータの
挿入損失に悪影響を与えるという懸念がある。
【0010】一般に量産されている市販の磁石は高周波
用部品として開発されたものではなく、このため誘電正
接が大きくなり易い。このため誘電体基板の回路素子と
磁石が接触することにより、挿入損失が増大すると考え
られる。また磁石は誘電率も大きいのでインダクタンス
を形成し難いという問題がある。
【0011】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、誘電体基板に回路素子を形成する場合のアイ
ソレータの挿入損失を低減できる非可逆回路素子を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フェ
ライトに複数の中心電極を交差させて配置してなる磁性
組立体に誘電体基板を介在させて磁石を配置し、該磁石
により上記磁性組立体に直流磁界を印加するようにした
非可逆回路素子において、上記誘電体基板に回路素子を
パターン形成し、該誘電体基板の少なくとも回路素子と
上記磁石との間に該磁石を回路素子から離す誘電体フィ
ルムを挟み込んだことを特徴としている。
【0013】請求項2の発明は、上記誘電体フィルムが
磁石に貼着されていることを特徴とし、請求項3の発明
は、上記誘電体フィルムが誘電体基板に貼着されている
ことを特徴としている。
【0014】請求項4の発明は、フェライトに複数の中
心電極を交差させて配置してなる磁性組立体に積層誘電
体基板を介在させて磁石を配置し、該磁石により上記磁
性組立体に直流磁界を印加するようにした非可逆回路素
子において、上記積層誘電体基板に回路素子をパターン
形成し、該積層誘電体基板の少なくとも回路素子と上記
磁石との間に該磁石を回路素子から離す1層以上の積層
基板を設けたことを特徴としている。
【0015】請求項5の発明は、フェライトに複数の中
心電極を交差させて配置してなる磁性組立体に誘電体基
板を介して磁石を配置し、該磁石により上記磁性組立体
に直流磁界を印加するようにした非可逆回路素子におい
て、上記誘電体基板に回路素子をパターン形成し、該回
路素子の表面の少なくとも一部に上記磁石を回路素子か
ら離す誘電体膜を被覆したことを特徴としている。
【0016】請求項6の発明は、請求項1,4,5の何
れかにおいて、上記回路素子が、π型の低域通過フィル
タ,LC直列型の帯域通過フィルタ,マイクロストリッ
プライン型の移相回路,ストリップライン型の移相回
路,方向性結合回路,容量結合回路,帯域阻止フィルタ
の何れかにより構成されていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1及び図2は、請求項1の
発明の一実施形態による集中定数型アイソレータを説明
するための図であり、図1はアイソレータの分解斜視
図、図2(a)は誘電体基板に形成されたインダクタの
平面図、図2(b)は誘電体基板の裏面に形成された電
極の透視平面図である。
【0018】図1において、1は集中定数型のアイソレ
ータであり、これは磁性体金属からなるケース2の底面
2a上に端子ブロック3を配置し、該端子ブロック3に
磁性組立体4を配置し、上記ケース2に同じく磁性体金
属からなる箱状のキャップ5を装着し、該キャップ5の
内面に矩形状の永久磁石6を貼着して磁気回路を形成
し、該永久磁石6により上記磁性組立体4に直流磁界を
印加するように構成されている。
【0019】上記磁性組立体4は、円板状のフェライト
7の上面に3本の中心導体8,9,10を絶縁シート
(不図示)を介在させて120度角度ごとに交差するよ
うに配置し、上記フェライト7の底面に各中心導体8〜
10のアース部11を当接した構造のものである。
【0020】上記端子ブロック3は電気的絶縁樹脂から
なり、矩形枠状の側壁3aに底壁3bを一体形成した構
造のものであり、この底壁3bには挿通孔3cが形成さ
れており、該底壁3bの挿通孔3cの周縁にはそれぞれ
整合用単板型コンデンサ12a〜12c,及び単板型終
端抵抗Rが収納される凹部3dが形成されている。また
上記挿通孔3cには磁性組立体4が挿入されており、該
磁性組立体4のアース部11はケース2の底面2aに接
続されている。
【0021】上記端子ブロック3の左, 右側壁3aの外
面には表面実装用の入出力端子15及びアース端子16
が形成されており、該入出力端子15は底壁3bの上面
のコーナー部に導出されている。また上記アース端子1
6は上記各凹部3dの上面に導出されており、上記各コ
ンデンサ12a〜12cの下面電極,及び終端抵抗Rの
一端に接続されている。この各端子15,16は端子ブ
ロック3内に一部をインサートモールドして形成された
ものである。
【0022】上記各コンデンサ12a〜12cの上面電
極には各中心導体8〜10の入出力ポートP1〜P3が
接続されており、このうちポートP2の先端部は出力端
子15に、ポートP3の先端部は終端抵抗Rにそれぞれ
接続されている。
【0023】上記磁性組立体4の上面には矩形板状をな
す誘電体基板18が配設されている。この誘電体基板1
8はキャップ5をケース2に装着すると同時に永久磁石
6を介して磁性組立体4,端子ブロック3をケース2
に、各中心導体8〜10のポートP1〜P3をコンデン
サ12a〜12cにそれぞれ電気的,機械的に保持する
ものである。また上記誘電体基板18の磁性組立体4に
対応する中央部には孔18aが形成されており、終端抵
抗Rに対応するコーナー部には切り欠き18bが形成さ
れている。
【0024】上記誘電体基板18の上面には、π型の低
域通過フィルタを構成する回路素子20としてのインダ
クタL1がパターン形成されている。このインダクタL
1の一端はスルーホール電極21を介して裏面の接続電
極22に接続されており、他端は同じくスルーホール電
極23を介して裏面の入力電極24に接続されている。
上記インダクタL1の一端は接続電極22を介して上記
中心導体8のポートP1に接続されており、他端は入力
電極24を介して入力端子15に接続されている。
【0025】そして上記誘電体基板18と永久磁石6と
の間には誘電体フィルム25が介設されており、該誘電
体フィルム25は永久磁石6と誘電体基板18により挟
持されている。この誘電体フィルム25は、永久磁石6
の下面全面を覆う四角形のもので、誘電率,及び誘電正
接の小さいものから構成されている。
【0026】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態の集中定数型アイソレータ1によれば、
誘電体基板18にインダクタL1をパターン形成し、該
インダクタL1とコンデンサ12aと外部コンデンサと
でπ型の低域通過フィルタを構成したので、帯域外にお
ける減衰量を大きくすることができ、不要輻射による混
信や異常動作を防止できる。これにより簡単な構造でか
つ安価に低域通過フィルタを形成でき、上述の高価な増
幅器や別途フィルタを不要にして小型化,低価格化に貢
献できる。
【0027】この場合、誘電体基板18のインダクタL
1に永久磁石6が当接することによりアイソレータの挿
入損失が増大するという懸念があった。これに対して本
実施形態では、上記誘電体基板18と永久磁石6との間
に誘電率,誘電正接の小さい誘電体フィイルム25を挟
み込んだので、誘電率と誘電正接の大きい永久磁石6を
インダクタL1から離すことができ、これによりインダ
クタンスが増加し、挿入損失が低減することからインダ
クタのQを向上でき、その結果アイソレータの挿入損失
を低減できる。
【0028】ここで、本実施形態では、誘電体フィルム
25を永久磁石6の下面全面を覆う四角形とした場合を
説明したが、本発明の目的は、インダクタと誘電率,誘
電正接の大きい永久磁石とを離し、両者の間に誘電率,
誘電正接の小さい誘電体を挟むことにより実現できる。
従って、誘電体フィルムの形状や大きさについては特に
限定するものではない。
【0029】例えば、空気も誘電率と誘電正接の小さい
誘電体であるので、誘電体フィルムのインダクタL1に
接する部分に孔を形成し、該孔により磁石とインダクタ
との間に空気層を設けることも可能であり、この場合に
も上記実施形態と同様の効果が得られる。また孔をあけ
た誘電体フィルムを採用する場合には、誘電率,誘電正
接の大きいものを用いることも可能である。
【0030】上記誘電体フィルム25の材料としては、
ポリイミド,テフロン,エポキシ,ガラスエポキシ等の
材料が用いられる。また、誘電体フィルム25の誘電体
とは非導体を意味するものであり、上記以外の絶縁性の
材料を用いることも可能である。
【0031】図3は、上記集中定数型アイソレータの効
果を確認するために行った挿入損失の測定結果を示す特
性図である。この実験に採用した永久磁石の比誘電率は
25、誘電正接は1×10-2であり、誘電体フィルムの
比誘電率は3.5、誘電正接は2×10-3であり、厚さ
は50μmである。また比較するために誘電体フィルム
のないアイソレータについても同様の測定を行った(図
中、一点鎖線は比較例、実線は本実施例を示す)。同図
からも明らかなように、誘電体フィルムを用いることに
より挿入損失を0.05dB程度改善できているのがわ
かる。
【0032】なお、上記実施形態では、誘電体基板18
に低域通過フィルタを構成するインダクタL1を形成し
た場合を説明したが、本発明の回路素子は、これに限ら
れるものではなく、例えばLC直列型の帯域通過フィル
タ,マイクロストリップライン型の移相回路,ストリッ
プライン型の移相回路,方向性結合回路,容量結合回
路,あるいはBEF,トラップ又はノッチとも呼ばれる
帯域阻止フィルタ等の採用が可能であり、これらを採用
した場合にも上記実施形態と略同様の効果が得られる。
【0033】図4〜図6は、上記実施形態の他の実施形
態を説明するための図であり、図4(a)は誘電体基板
に形成されたインダクタ,及びコンデンサを示す平面
図、図4(b)は誘電体基板の裏面に形成された電極を
示す透視平面図、図5,図6はその等価回路図である。
図中、図2,図13,図14と同一符号は同一又は相当
部分を示す。
【0034】本実施形態のアイソレータは、誘電体基板
18の上面に低域通過フィルタを構成する回路素子とし
てのインダクタL1,及びコンデンサ30をパターン形
成して構成されている。このインダクタL1の一端には
スルーホール電極21,接続電極22を介して中心導体
8のポートP1が接続されている。
【0035】上記インダクタL1の他端には第1コンデ
ンサ電極30aが接続形成され、該第1コンデンサ電極
30aはスルーホール電極21を介して入力電極24に
接続されている。また誘電体基板18の裏面の第1コン
デンサ電極30aに対向する部分には第2コンデンサ電
極30bが形成され、該コンデンサ電極30bはアース
としての下ヨーク2に接続されている。
【0036】これにより上記入力ポートには、図5及
び,図6の等価回路図に示すように、π型低域通過フィ
ルタが形成されている。ここで、C1はアイソレータの
整合容量Co´と一体となることから別途設ける必要は
なく、またC2は上記誘電体基板18に形成されたコン
デンサ30である。
【0037】この実施形態においても、誘電体基板18
と永久磁石との間に誘電体フィルムを挟み込むことによ
り、不要輻射による混信や異常動作の防止を図りなが
ら、アイソレータの挿入損失を低減でき、上記実施形態
と同様の効果が得られる。
【0038】図7は、請求項2の発明の一実施形態によ
る集中定数型アイソレータを示す分解斜視図であり、図
中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0039】本実施形態の集中定数型アイソレータ1
は、誘電体基板18と永久磁石6との間に誘電率,誘電
正接の小さい誘電体フィルム25を挟みこむとともに、
該誘電体フィルム25を永久磁石6の下面に貼着した例
である。
【0040】本実施形態では、誘電体基板18と永久磁
石6との間に誘電体フィルム25を挟み込みかつ該磁石
6に貼着したので、上記実施形態と同様にアイソレータ
の挿入損失の低減効果が得られるとともに、アイソレー
タを組付ける際に誘電体フィルム25を容易に組込むこ
とができ、作業性を向上できる。
【0041】図8は、請求項3の発明の一実施形態を示
す分解斜視図であり、図中、図1と同一符号は同一又は
相当部分を示す。
【0042】本実施形態の集中定数型アイソレータ1
は、誘電体基板18と永久磁石6との間に誘電率,誘電
正接の小さい誘電体フィルム25を挟みこむとともに、
該誘電体フィルム25を誘電体基板18の上面全面に貼
着した例である。
【0043】本実施形態では、誘電体基板18と永久磁
石6との間に誘電体フィルム25を挟み込みかつ該磁石
6に貼着したので、上記実施形態と同様にアイソレータ
の挿入損失の低減効果が得られるとともに、上記同様に
アイソレータを組付ける際に誘電体フィルム25を容易
に組込むことができ、作業性を向上できる。
【0044】図9は、請求項4の発明の第1実施形態に
よる集中定数型アイソレータを説明するための図であ
り、図中、図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0045】本実施形態は、第1誘電体基板31に低域
通過フィルタを構成する回路素子としてのインダクタL
1を形成し、該第1誘電体基板31の上面の永久磁石と
の間に1層の第2誘電体基板32を設けて構成されてい
る。
【0046】本実施形態によれば、インダクタL1が形
成された第1誘電体基板31に第2誘電体基板32を積
層したので、アイソレータの挿入損失を低減でき、上記
実施形態と同様の効果が得られる。また第1,第2誘電
体基板31,32を積層することにより一体形成でき、
上述の誘電体フィルムを用いる場合に比べて部品点数を
削減でき、さらにコストを低減できる。
【0047】図10は、請求項4の発明の第2実施形態
を説明するための図であり、図中、図9と同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0048】本実施形態は、第1誘電体基板31の上面
にインダクタL1をパターン形成し、第2誘電体基板3
1の上面に上記インダクタL1に接続される接続電極2
2,入力電極24をパターン形成した例である。
【0049】本実施形態では、第1,第2誘電体基板3
1,32の上面にそれぞれインダクタL1、接続電極2
2,入力電極24を形成したので、1つの基板の両面に
電極パターンを形成する場合に比べて製造が容易であ
り、コストをさらに低減でき、安価で低損失のアイソレ
ータを提供できる。
【0050】図11は、請求項5の発明の一実施形態を
説明するための図であり、図中、図2と同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0051】本実施形態は、誘電体基板18の上面のイ
ンダクタL1に厚膜の誘電体膜35を印刷等により被覆
形成して構成されている。この誘電体膜35はインダク
タL1のライン中央部36を除く全長に被覆されてお
り、該中央部36は上記誘電体膜35と磁石との間で形
成された空気層となっている。
【0052】本実施形態では、誘電体基板18のインダ
クタL1に誘電率,誘電正接の小さい誘電体膜35を塗
り付けたので、アイソレータの挿入損失を低減でき、上
記実施形態と同様の効果が得られる。また上記誘電体基
板18に誘電体膜35を塗布する構造であるので、コス
ト上昇の原因となる部品点数の増加を回避でき、安価に
提供できる。
【0053】また上記インダクタL1の中央部36は空
気による誘電体層により覆われることから、誘電体膜3
5を塗布した場合と同様の作用効果が得られる。この場
合、中央部35を露出することなく全長に渡って誘電体
膜を被覆してもよい。
【0054】上記各実施形態では、集中定数型のアイソ
レータを例に説明したが、本発明はサーキュレータにも
勿論適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る非可
逆回路素子によれば、誘電体基板に回路素子をパターン
形成し、該誘電体基板の回路素子と磁石との間に誘電体
フィルムを挟み込んだので、誘電率,誘電正接の大きい
磁石を回路素子から離すことができ、アイソレータの挿
入損失を低減できる効果がある。
【0056】また簡単な構造でかつ安価に低域通過フィ
ルタを構成できるので、不要輻射による混信や異常動作
の回避を図りながら、小型化,低価格化に貢献できる効
果がある。
【0057】請求項2の発明では、上記誘電体フィルム
を磁石に貼着し、請求項3の発明では、誘電体フィルム
を誘電体基板に貼着したので、請求項1と同様にアイソ
レータの挿入損失の低減効果が得られるとともに、アイ
ソレータを組付ける際に誘電体フィルムを容易に組込む
ことができ、作業性を向上できる効果がある。
【0058】請求項4の発明では、積層誘電体基板の回
路素子と磁石との間に1層以上の積層基板を設けたの
で、請求項1と同様にアイソレータの挿入損失の低減効
果が得られるとともに、コスト上昇の原因となる部品点
数の増加を回避でき、安価に提供できる効果がある。
【0059】請求項5の発明では、誘電体基板の回路素
子の少なくとも表面の一部に誘電体膜を被覆したので、
請求項1と同様にアイソレータの挿入損失の低減効果が
得られるとともに、コスト上昇の原因となる部品点数の
増加を回避でき、安価に提供できる効果がある。
【0060】請求項6の発明では、上記回路素子とし
て、π型の低域通過フィルタ,LC直列型の帯域通過フ
ィルタ,マイクロストリップライン型の移相回路,スト
リップライン型の移相回路,方向性結合回路,容量結合
回路,帯域阻止フィルタの何れかを採用したので、何れ
の回路においても安価に形成でき、小型化,低価格化に
対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施形態による集中定数型
アイソレータを説明するための分解斜視図である。
【図2】上記アイソレータの誘電体基板のインダクタを
示す図である。
【図3】上記実施形態の効果を示す特性図である。
【図4】上記実施形態の他の実施形態による誘電体基板
を示す図である。
【図5】上記実施形態のアイソレータの等価回路図であ
る。
【図6】上記アイソレータの等価回路図である。
【図7】請求項2の発明の一実施形態による集中定数型
アイソレータを示す分解斜視図である。
【図8】請求項3の発明の一実施形態による集中定数型
アイソレータを示す分解斜視図である。
【図9】請求項4の発明の第1実施形態による誘電体基
板の分解斜視図である。
【図10】請求項4の発明の第2実施形態による誘電体
基板の分解斜視図である。
【図11】請求項5の発明の一実施形態による誘電体基
板を示す図である。
【図12】本発明の成立過程を説明するためのアイソレ
ータの分解斜視図である。
【図13】上記アイソレータの等価回路図である。
【図14】上記アイソレータの等価回路図である。
【符号の説明】
1 集中定数型アイソレータ(非可逆回路
素子) 4 磁性組立体 6 永久磁石 7 フェライト 8〜10 中心導体 18 誘電体基板 20 回路素子 25 誘電体フィルム 31 第1誘電体基板 32 第2誘電体基板 35 誘電体膜 L1 インダクタ(回路素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 隆 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平8−213808(JP,A) 特開 平7−15212(JP,A) 特開 平5−37206(JP,A) 特開 平10−84203(JP,A) 特開 平9−270607(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/36 H01P 1/383 H03H 7/075

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトに複数の中心電極を交差させ
    て配置してなる磁性組立体に誘電体基板を介在させて磁
    石を配置し、該磁石により上記磁性組立体に直流磁界を
    印加するようにした非可逆回路素子において、上記誘電
    体基板に回路素子をパターン形成し、該誘電体基板の少
    なくとも回路素子と上記磁石との間に該磁石を回路素子
    から離す誘電体フィルムを挟み込んだことを特徴とする
    非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記誘電体フィルム
    が磁石に貼着されていることを特徴とする非可逆回路素
    子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記誘電体フィルム
    が誘電体基板に貼着されていることを特徴とする非可逆
    回路素子。
  4. 【請求項4】 フェライトに複数の中心電極を交差させ
    て配置してなる磁性組立体に積層誘電体基板を介在させ
    て磁石を配置し、該磁石により上記磁性組立体に直流磁
    界を印加するようにした非可逆回路素子において、上記
    積層誘電体基板に回路素子をパターン形成し、該積層誘
    電体基板の少なくとも回路素子と上記磁石との間に該磁
    石を回路素子から離す1層以上の積層基板を設けたこと
    を特徴とする非可逆回路素子。
  5. 【請求項5】 フェライトに複数の中心電極を交差させ
    て配置してなる磁性組立体に誘電体基板を介して磁石を
    配置し、該磁石により上記磁性組立体に直流磁界を印加
    するようにした非可逆回路素子において、上記誘電体基
    板に回路素子をパターン形成し、該回路素子の表面の少
    なくとも一部に上記磁石を回路素子から離す誘電体膜を
    被覆したことを特徴とする非可逆回路素子。
  6. 【請求項6】 請求項1,4,5の何れかにおいて、上
    記回路素子が、π型の低域通過フィルタ,LC直列型の
    帯域通過フィルタ,マイクロストリップライン型の移相
    回路,ストリップライン型の移相回路,方向性結合回
    路,容量結合回路,帯域阻止フィルタの何れかにより構
    成されていることを特徴とする非可逆回路素子。
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