JP3269409B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP3269409B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
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    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/38Circulators
    • H01P1/383Junction circulators, e.g. Y-circulators
    • H01P1/387Strip line circulators

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  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯等の
高周波帯域で使用される非可逆回路素子、例えば、アイ
ソレータ、サーキュレータに関し、特に移動通信機器に
使用する場合の小型化、低価格化に対応できる非可逆回
路素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集中定数型のアイソレータ、サ
ーキュレータ等の非可逆回路素子は、信号の伝送方向に
は減衰量が極めて小さく、逆方向には極めて大きい特性
を有している。
【0003】この種のアイソレータとして、従来、例え
ば図7に示すような構造のものがある。このアイソレー
タは、主として上ヨーク2と下ヨーク8とで構成される
磁気閉回路内に、永久磁石3、3本の中心導体51、5
2、53及びフェライト54とからなる磁性組立体5、
及び樹脂ケース7を配設した構造のものである。上記中
心導体51、52のポート部P1,P2は、上記樹脂ケ
ース7に形成された入出力端子71、72及び整合用コ
ンデンサCo,Coに接続され、中心導体53のポート
部P3は整合用コンデンサCo及び終端抵抗Rに接続さ
れ、各コンデンサCo及び終端抵抗Rの一端はアース端
子73,73に接続されている。
【0004】図8はこのアイソレータの等価回路図であ
る。図8に示すように、従来のアイソレータは、中心導
体51、52、53の先端部にあたるポートP1,P
2,P3に整合回路としてそれぞれ整合容量Coが接続
され、1つのポートP3に終端抵抗Rを接続して構成さ
れている。なお、各インダクタンスLはフェライト54
と中心導体51、52、53とにより形成される等価的
なインダクタンスである。
【0005】そして、このアイソレータは、携帯電話、
自動車電話等の移動通信機器のアンテナ共用回路の送受
信回路部に採用され、図9に示すように、表面に入出力
用の伝送線路11、12及びアース電極13が形成さ
れ、裏面の略全面にアース電極が形成された実装基板1
0に表面実装されて使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、このような
通信機器に組み込まれる増幅器には非直線性が存在して
おり、これが不要輻射、つまりスプリアス(基本波の整
数倍、特に2倍波、3倍波)の発生原因となっている。
この不要輻射は、混信や他の通信機器の電力増幅部の異
常動作の要因となることから、一定のレベル以下にする
ことが規格化されている。
【0007】また、アイソレータはその伝送方向の特性
としてバンドパスフィルタの機能をも有しており、この
ため通過帯域より離れた周波数帯域では伝送方向でも減
衰量が大きいという特性を有している。しかし、アイソ
レータは元来帯域外の減衰を得るためのものではなく、
上記従来のアイソレータでは不要輻射の周波数帯域(特
に、基本波の2倍波、3倍波)で所望の減衰量を得るこ
とはできない。このため、この種の従来の通信機器にお
いては、別途フィルタ等を用いて不要輻射を減衰させる
方法が採用されている。
【0008】すなわち、上記従来のアイソレータを用い
た場合、上記のように、不要輻射防止用のフィルタが必
要であり、このフィルタの分だけ部品コストが上昇する
とともに大型化するという問題があり、小型化、低価格
化に対する要請に対応できないという問題があった。
【0009】また、一般的に実装基板の入出力用の伝送
線路の特性インピーダンスは50Ωとなるように設定さ
れる。ところで、最近の小型化された通信機において
は、厚み0.1〜0.5mmの非常に薄型の実装基板が
用いられ、特性インピーダンスを50Ωとするために伝
送線路の線路幅は1mm未満となる。このような線路幅
では十分なはんだ付け面積を確保することができないた
め、自動実装機による実装が難しく、十分な実装強度
(はんだ付け強度)が得られないので、実際の実装基板
10においては、図9に示すように、伝送線路11、1
2のアイソレータの入出力端子71、72とのはんだ付
け部分には他の部位よりも幅の広いはんだ付けランド1
1a,12aが設けられる。
【0010】このため、はんだ付けランド11a,12
aに寄生的に生じる電極分布容量Cp、Cpにより伝送
線路11、12の特性インピーダンスが50Ωから大き
くずれてアイソレータとのインピーダンスマッチングが
とれず、アイソレータの動作中心周波数が下がってしま
うという問題があった。この対策として、従来の通信機
においては、アイソレータの動作中心周波数を高めに設
定したものを用いる、あるいは実装基板10に電極分布
容量Cpと動作中心周波数で並列共振するインダクタン
スを形成して電極分布容量Cpを打ち消す等の繁雑でコ
ストのかかる方法が採用されている。すなわち、従来の
アイソレータを用いた場合には、電極分布容量Cpに応
じた多様なアイソレータを作成する、あるいは実装基板
10に電極分布容量Cpを打ち消すためインダクタンス
を形成する必要があった。
【0011】一方、アイソレータの入出力インピーダン
ス及び実装基板の伝送線路の特性インピーダンスは一般
に50Ω前後であるものの、使用される増幅器や実装基
板の配線パターンの条件により実装基板の特性インピー
ダンスが50Ωとは異なる値に設定される場合があり、
アイソレータの入出力インピーダンスを50Ωとは異な
る値例えば60Ωに設定して欲しいという要望がある。
【0012】しかしながら、上記従来のアイソレータに
おいては、その入出力インピーダンスを変更するために
は、中心導体や整合容量等の非可逆回路素子を構成する
各部品の変更(再設計)が必要であり、入出力インピー
ダンスに応じた多種類の部品を必要とし、部品コスト、
部品管理コスト、製造コストが高くなるという問題があ
った。
【0013】そこで、本発明の目的は、帯域外での減衰
量を大きくすることができるとともに実装強度の向上を
図ることができ、また入出力インピーダンスを容易に所
望の値に変換、設定することができ、よって、小型化、
低価格化に貢献できる非可逆回路素子を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、直流磁界が印加される磁性
体に複数の中心導体を互いに交差させるように配置し、
各中心導体のポートとアース間に整合容量を接続してな
る非可逆回路素子において、前記中心導体の少なくとも
1つのポートと該ポートに対応する信号入出力端との間
にインダクタンスが接続され、前記インダクタンスと前
記整合容量とこの非可逆回路素子が実装される実装基板
の入出力伝送線路の電極分布容量とで低域通過フィルタ
が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
非可逆回路素子において、非可逆回路素子の入出力イン
ピーダンスが所望の値となるように、前記インダクタン
スまたは前記整合容量の値が設定されていることを特徴
とするものである。
【0016】
【0017】上記の構成によれば、非可逆回路素子の中
心導体のポートと信号入出力端との間に接続されたイン
ダクタンスと整合容量と実装基板の入出力伝送線路の電
極分布容量とで低域通過フィルタが形成されるので、帯
域外における減衰量を大幅に改善することができる。す
なわち、非可逆回路素子に低域通過フィルタを構成する
インダクタンスを内蔵することにより、不要輻射を大幅
に低減することができるので、不要輻射防止用の別のフ
ィルタを不要とすることができる。
【0018】さらに、実装基板の伝送線路の電極分布容
量を積極的に利用するので、この電極分布容量に応じて
非可逆回路素子の中心周波数を設定する、あるいは実装
基板に電極分布容量を打ち消すためのインダクタンスを
形成する等の従来必要であった繁雑な対策を不要とする
ことができる。また、上記電極分布容量を形成するはん
だ付けランドを、実装が容易にできかつ十分な実装強度
を得ることのできる面積とすることができるので、信頼
性の高い実装及び実装強度を得ることができる。
【0019】また、前記インピーダンスまたは前記整合
容量の値を変えることにより、中心導体等の設計を変え
ることなく、非可逆回路素子の入出力インピーダンスを
容易に所望の値に変換、設定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施例を示す
図面に基づいて説明する。
【0021】本発明の一実施例の係るアイソレータの構
造、構成を図1〜図3に示す。図1はアイソレータの分
解斜視図、図2は磁性組立体、永久磁石及び上ヨークを
除いた状態での平面図、図3は等価回路図である。な
お、図1及び図2に示すコンデンサ、コイルは、それぞ
れ図3に示す整合容量、インダクタンスに対応するもの
であり、同一符号を記す。
【0022】本実施例のアイソレータは、図1及び図2
に示すように、磁性体金属からなる箱状の上ヨーク2の
内面に円板状の永久磁石3を配置するとともに、該上ヨ
ーク2に同じく磁性体金属からなる概略コ字状の下ヨー
ク8を装着して磁気閉回路を形成し、下ヨーク8内の底
面8a上には樹脂ケース7が配設され、該樹脂ケース7
内には磁性組立体5、整合用コンデンサC1〜C3、終
端抵抗R及びコイルLf,Lfが配設されて構成されて
いる。
【0023】上記磁性組立体5は、円板状のフェライト
54の下面に3本の中心導体51〜53のアース部を当
接し、フェライト54の上面に3本の中心導体51〜5
3を絶縁シート(不図示)を介在させて互いに120度
の角度をなすように折り曲げて配置し、該中心導体51
〜53の先端側のポート部P1〜P3を外方に突出した
構造のものであり、この磁性組立体5に上記永久磁石3
により直流磁界を印加するように構成されている。
【0024】上記樹脂ケース7は、電気的絶縁部材から
なり、矩形枠状の側壁7aに底壁7bを一体形成した構
造のもので、入出力端子71、72及びアース端子7
3、73がその一部を樹脂内に埋設して設けられてい
る。底壁7bの中央部には挿通孔7cが形成され、該挿
通孔7c内には上記磁性組立体5が挿入配置されてい
る。この磁性組立体5の下面の各中心導体51〜53の
アース部は上記下ヨーク8の底面8aに接続されてい
る。入出力端子71、72は樹脂ケース7の一方側両角
部に配置され、アース端子73、73は他方側両角部に
配置され、それぞれの一端側は底壁7bの上面に露出す
るように、他端側は底壁7bの下面及び側壁7aの外面
に露出するように設けられている。
【0025】上記挿通孔7cの周縁にはそれぞれ整合用
のチップコンデンサC1〜C3、チップ終端抵抗R、及
びコイルLf,Lfが配置されている。各コンデンサC
1〜C3の下面電極、及び終端抵抗Rの一端側の電極は
それぞれアース端子73、73に接続されている。各コ
ンデンサC1〜C3の上面電極にはそれぞれ各中心導体
51〜53のポート部P1〜P3が接続され、終端抵抗
Rの他端側はポート部P3に接続されている。
【0026】各コイルLfは、それぞれ一端側が中心導
体51、52のポート部P1,P2に接続され、他端側
が入出力端子71、72に接続されている。つまり、ポ
ート部P1,P2はそれぞれコイルLfを介して入出力
端子71、72に接続されている。
【0027】すなわち、本実施例のアイソレータは、図
3の等価回路図に示すように、中心導体51、52、5
3の先端部にあたるポートP1〜P3に整合容量C1〜
C3が接続され、1つのポートP3には終端抵抗Rが接
続され、2つのポートP1,P2と信号の入出力端とな
る入出力端子71、72との間にはそれぞれインダクタ
ンスLfが接続されて構成されている。そして、このア
イソレータは、図9で説明した従来例と同様の実装基板
10に表面実装されて使用される。
【0028】次に、本実施例のアイソレータの作用効果
について説明する。図4及び図5は本実施例のアイソレ
ータが実装基板10に実装された状態での等価回路図で
あり、図5は実装状態での作用(動作原理)を説明する
ための等価回路図である。
【0029】図4及び図5に示すように、本実施例のア
イソレータが実装基板10に実装された状態(図9参
照)では、実装基板10の伝送線路11、12のはんだ
付けランド11a,12aに寄生的に生じる電極分布容
量Cp,Cpがアイソレータの入出力端子71、72に
接続された構成となる。
【0030】そして、図5に示すように、アイソレータ
の信号入出力部(ポートP1、P2側)にはインダクタ
ンスLf、整合容量C1、C2の一部である容量Cf、
及び実装基板10の電極分布容量Cpからなるπ型の低
域通過フィルタLPFがそれぞれ形成されている。
【0031】つまり、本実施例のアイソレータの整合容
量C1、C2は、アイソレータの整合回路として機能す
る整合用の容量Coと上記π型の低域通過フィルタLP
Fを形成する容量Cfとの並列容量で構成されている。
すなわち、本実施例のアイソレータの整合容量C1,C
2は、従来のアイソレータの整合容量Coに容量Cfを
付加した値に設定されている。本実施例のアイソレータ
は、略W7.0×L7.0×H2.5mmの超小型品で
あり、例えば、1.5GHz帯においては、容量Coは
約5pF、容量Cfは約2pFに設定され、900MH
z帯においては、容量Coは約10pF、容量Cfは約
3pFに設定され、インダクタンスLfは2nH〜3n
H程度に設定される。
【0032】容量Cfは、通常、アイソレータの入出力
インピーダンス(通常、50Ω)が変化しないように、
電極分布容量Cpの容量値と同じ値になるように設定さ
れるが、インダクタンスLf、容量Cf、電極分布容量
Cpを適切な値に設定することにより、アイソレータの
電気的特性を低下させることなくアイソレータの入出力
インピーダンスを変更することができる。
【0033】例えば、インダクタンスLfの値を小さく
し、容量Cf(すなわち整合容量C1またはC2)及び
電極分布容量Cpをより小さく設定すれば、アイソレー
タの入出力インピーダンスを小さくすることができる。
また、容量Cf及び電極分布容量Cpを変えずに、イン
ダクタンスLfの値を大きく設定すれば、入出力インピ
ーダンスを大きくすることができる。
【0034】上記のように、インダクタンスLf、容量
Cf、電極分布容量Cpの値は、実装基板の厚み、使用
周波数、電気的特性、負荷インピーダンス、実装強度等
を考慮して適宜設定される。
【0035】図6は、本実施例のアイソレータと従来の
アイソレータを実装基板に実装した状態での周波数特性
を示す図であり、実線は本実施例による特性を示し、破
線は従来の特性を示す。図6に示すように、本実施例の
アイソレータを用いれば、従来のものに比べ、高周波帯
側での減衰量が大幅に大きくなっていることがわかる。
【0036】以上のように、本実施例のアイソレータに
おいては、ポートP1と入出力端子71との間、及びポ
ートP2と入出力端子72との間には、それぞれインダ
クタンスLfが接続され、実装基板10に実装された状
態で、各信号入出力部には、インダクタンスLfと整合
容量C1(またはC2)と実装基板10の電極分布容量
Cpとで低域通過フィルタLPFが形成されるので、図
6に示すように、帯域外における減衰量は従来のものに
比べ大幅に改善されたものとなる。
【0037】すなわち、本実施例のアイソレータには低
域通過フィルタを構成するインダクタンスが内蔵されて
おり、本実施例のアイソレータを用いれば、従来必要で
あった不要輻射防止用の別のフィルタを用いることな
く、不要輻射を低減することができ、通信機器の小型
化、低価格化に対応することができる。
【0038】さらに、実装基板10の伝送線路11、1
2のはんだ付けランド11a,12aに生じる電極分布
容量Cpを低域通過フィルタLPFに利用するので、従
来必要であった電極分布容量Cpの弊害を改善するため
の繁雑な対策を不要とすることができるとともに、はん
だ付けランド11a,12aを実装が容易にできかつ十
分な実装強度を得ることのできる面積とすることができ
るので、信頼性の高い実装及び実装強度を得ることがで
きる。
【0039】また、インダクタンスLfまたは容量Cf
の値を変えることにより、アイソレータの入出力インピ
ーダンスを容易に変えることができる。つまり、入出力
インピーダンスを変更するために従来のもので必要であ
った多種多様な部品を用いることなく、インダクタンス
Lfまたは整合容量C1、C2を変更するだけで容易に
所望の入出力インピーダンスに変換することができる。
【0040】なお、上記実施例では、アイソレータの両
方の信号入出力ポートP1,P2に低域通過フィルタL
PFを構成するインダクタンスLfを接続したもので説
明したが、これに限るものではなく、信号入出力ポート
P1,P2のいずれか一方のポートにのみ上記インダク
タンスLfを接続した構成であってもよい。
【0041】また、上記実施例では、アイソレータを例
にとって説明したが、ポートP3に終端抵抗Rを接続す
ることなく、ポートP3を第3の入出力部として構成し
たサーキュレータも本発明を適用することができる。
【0042】また、全体の構造も上記実施例の図1及び
図2に示すものに限るものではなく、例えば、多層基板
の内部に中心導体を形成した構造のものであってもよ
い。
【0043】また、上記実施例では、インダクタンスL
fとしてコイル部品を用いたもので説明したが、インダ
クタンスLfの形成はこれに限るものではなく、例え
ば、中心導体の先端部に所定の値のインダクタンスを持
つように、中心導体の先端部を屈曲させて形成してもよ
く、入出力端子が所定の値のインダクタンスを持つよう
に形成してもよく、スペーサ等の他の部品を内蔵する場
合にはこのスペーサ部材にインダクタンス電極を形成す
るようにしてもよい。
【0044】要するに、本発明は少なくとも1つの信号
入出力部の中心導体のポートと信号入出力端との間に低
域通過フィルタを構成するインダクタンスが接続されて
構成されたことを特徴とするものであり、他の構成につ
いては特に限定するものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る非可
逆回路素子によれば、中心導体のポートと信号入出力端
との間に接続されたインダクタンスと整合容量と実装基
板の入出力伝送線路の電極分布容量とで低域通過フィル
タが形成されるので、帯域外における減衰量を大幅に改
善することができる。すなわち、非可逆回路素子に低域
通過フィルタを構成するインダクタンスが内蔵されてお
り、実装基板に実装するだけで不要輻射を大幅に低減す
ることができるので、不要輻射防止用の別のフィルタを
不要とすることができる。
【0046】さらに、実装基板の伝送線路の電極分布容
量を積極的に利用しており、従来必要であった電極分布
容量の弊害を改善するための繁雑な対策を不要とするこ
とができるとともに、伝送線路のはんだ付けランドを実
装が容易にできかつ十分な実装強度を得ることのできる
面積とすることができるので、信頼性の高い実装及び実
装強度を得ることができる。
【0047】また、中心導体のポートと信号入出力端と
の間に接続されたインダクタンス、または整合容量の値
を変えることにより、中心導体等の設計を変えることな
く、非可逆回路素子の入出力インピーダンスを容易に所
望の値に変換、設定することができる。
【0048】したがって、本発明の非可逆回路素子を用
いれば、小型化、低価格化を図ることができるととも
に、高性能で信頼性の高い通信機器を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアイソレータの分解斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るアイソレータの平面図
である。
【図3】本発明に係るアイソレータの等価回路図であ
る。
【図4】本発明に係るアイソレータの実装状態での等価
回路図である。
【図5】本発明に係るアイソレータの実装状態での作用
を説明するための等価回路図である。
【図6】本発明と従来のアイソレータの周波数特性図で
ある。
【図7】従来のアイソレータの分解斜視図である。
【図8】従来のアイソレータの等価回路図である。
【図9】本発明及び従来のアイソレータの実装状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
2 上ヨーク 3 永久磁石 5 磁性組立体 51〜53 中心導体 54 フェライト 7 樹脂ケース 71、72 入出力端子 73 アース端子 8 下ヨーク 10 実装基板 11、12 伝送線路 11a,12a はんだ付けランド C1〜C3 整合容量(コンデンサ) R 終端抵抗 Lf インダクタンス(コイル) Cp 電極分布容量 P1〜P3 ポート(ポート部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/383 H01P 1/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流磁界が印加される磁性体に複数の中
    心導体を互いに交差させるように配置し、各中心導体の
    ポートとアース間に整合容量を接続してなる非可逆回路
    素子において、 前記中心導体の少なくとも1つのポートと該ポートに対
    応する信号入出力端との間にインダクタンスが接続さ
    れ、前記インダクタンスと前記整合容量とこの非可逆回
    路素子が実装される実装基板の入出力伝送線路の電極分
    布容量とで低域通過フィルタが形成されていることを特
    徴とする非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 非可逆回路素子の入出力インピーダンス
    が所望の値となるように、前記インダクタンスまたは前
    記整合容量の値が設定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の非可逆回路素子。
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