JP4182926B2 - 非可逆回路素子及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非可逆回路素子、特に、マイクロ波帯などで使用されるアイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子及び該素子を備えた通信装置に関する。
従来より、アイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子は、予め定められた特定方向にのみ電力を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有している。この特性を利用して、例えば、アイソレータは、自動車電話、携帯電話などの移動体通信機器の送信回路部に使用されている。
この種の非可逆回路素子として、特許文献1には、銅線からなる中心電極を四角形板状のフェライトに巻き付け、このフェライト組立体をコンデンサや抵抗などの整合回路素子と共に外部接続用端子を形成した基板に載置し、ヨークで被覆したものが開示されている。この非可逆回路素子では、フェライト組立体を実装面に対して垂直に配置してその両側に磁石を配置することにより、小型化、低背化を図っている。
しかしながら、この非可逆回路素子では、フェライト組立体と外部接続用端子を形成した基板とが別体であり、部品点数が多くなると共に、フェライト組立体の取扱いが面倒であり、コストの低減が困難で、小型化にも限界があるという問題点を有していた。特に、中心電極の交差角は±1°程度の高精度が要求されるが、銅線からなる中心電極をフェライトに高精度に巻き付けるのにもコストを要していた。
特開2002−198707号公報
そこで、本発明の目的は、組立て時に取り扱う部品点数が少なく、小型化、低コスト化が可能な非可逆回路素子及び通信装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の発明に係る非可逆回路素子は、
ヨークの凹所内に、第1及び第2の中心電極を対向する二つの主面上に電極膜にて形成した誘電体基板と、前記第1及び第2の中心電極の近傍に配置されたフェライトと、該フェライトに直流磁界を印加する一対の永久磁石とを収容してなり、
前記ヨークの一部には外部接続用アース端子が形成され、
前記誘電体基板の端面にはアース電極及び外部接続用入出力電極がスルーホールとして形成され、
前記アース電極は前記ヨークに電気的に直接に接続され、
前記一対の永久磁石は前記誘電体基板の両主面に対向して配置され、かつ、前記ヨークに接着され、
前記フェライトはその主面が前記誘電体基板の主面と対向して該誘電体基板に固定され、
前記誘電体基板はその主面が実装面に対して垂直方向に配置されていること、
を特徴とする。
第1の発明に係る非可逆回路素子において、誘電体基板は樹脂製のプリント基板であることが好ましい。
整合回路を構成する抵抗が誘電体基板の主面上に抵抗膜として形成されていてもよく、また、整合回路を構成する容量が誘電体基板の両主面上に形成した電極膜間に形成されていてもよい。さらに、誘電体基板、フェライト又は永久磁石のうち少なくとも一つがヨークに接着剤にて固定されていてもよい。
誘電体基板とヨークとの結合は、誘電体基板に形成した切欠き部がヨークに嵌合されていてもよく、あるいは、誘電体基板の端部がヨークに形成した溝部に嵌合されていてもよい。
第2の発明に係る通信装置は、前記非可逆回路素子を備えたことを特徴とする。
第1の発明に係る非可逆回路素子によれば、第1及び第2の中心電極が誘電体基板の主面上に電極膜として形成されているため、交差角を精度よく、かつ、低コストで形成することができる。また、誘電体基板の端面には外部接続用入出力電極が形成されており、この誘電体基板と第1及び第2の中心電極とは一体化されていると共に整合回路素子も誘電体基板に一体化されているため、組立て工程で取り扱う部品は、ヨーク、誘電体基板、フェライト、永久磁石でよく、部品点数が減少する。
また、誘電体基板はその主面が実装面に対して垂直方向に配置されているため、ヨークの凹所にコンパクトに収容でき、かつ、実装面積が小さくなる。しかも、誘電体基板の端面に形成した入出力電極を外部接続用として直接実装面に露出させることができる。
特に、誘電体基板を樹脂製のプリント基板とすれば、エッチングなどの方法によって所定形状の中心電極や接続用の電極を容易に形成することができる。また、アース電極及び外部接続用入出力電極を誘電体基板にスルーホールとして形成しているため、誘電体基板を広面積のマザー基板から所定単位に切り出して製造する場合に好都合であり、誘電体基板の端面に容易に形成することができる。
また、整合回路を構成する抵抗を誘電体基板の主面上に印刷膜として形成したり、整合回路を構成する容量を誘電体基板の両主面上に形成した電極膜間に形成すれば、部品点数がより減少し、非可逆回路素子の一層の小型化を図ることができる。
誘電体基板とヨークとの結合を、誘電体基板に形成した切欠き部をヨークに嵌合させたり、誘電体基板の端部をヨークに形成した溝部に嵌合させれば、組立て効率が向上すると共に両者の結合を強固なものとすることができる。
第2の発明に係る通信装置は、小型化、低コスト化という前記非可逆回路素子の利点を備えたものとなる。
以下、本発明に係る非可逆回路素子及び通信装置の実施例について添付図面を参照して説明する。尚、以下に示す各実施例において共通する部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施例、図1〜図3参照)
第1実施例である非可逆回路素子1Aは、図1に示すように、集中定数型のアイソレータであって、ヨーク10と、誘電体基板20と、フェライト40と、永久磁石45,45とで構成され、整合回路素子としてコンデンサ51,52、抵抗膜55(図2(B)参照、なお図2(B)は正面からの透視図である)を備えている。
ヨーク10は、軟鉄などの強磁性体材料からなり、上面部11と側面部12,12とで部品収容用の凹所13が形成されている。また、側面部12,12の下部には外部接続用アース端子18が形成されている。
誘電体基板20には、その第1主面20aに整合回路を構成するコンデンサ51,52が搭載されている。また、図2に示すように、第1主面20aには、第1の中心電極21、コンデンサ51用のランド25a,26aを備えた中間接続用電極25,26、及び、コンデンサ52用のランド27a,28aを備えた中間接続用電極27,28が形成されている。第2主面20bには、第2の中心電極22、整合回路を構成する抵抗膜55、及び、中間接続用電極29が形成されている。
誘電体基板20の下端面には、外部接続用入出力電極としてスルーホール31,32及び中間接続用電極としてスルーホール33,34が形成されている。スルーホール(外部接続用入出力電極)31は第1主面20a側で中間接続用電極25と接続されている。スルーホール(外部接続用入出力電極)32は第1主面20a側で中間接続用電極27と接続されている。スルーホール(中間接続用電極)33は第1主面20a側で中間接続用電極25及び第1の中心電極21の一端に接続され、第2主面20b側で中間接続用電極29と接続されて抵抗膜55を介して第2の中心電極22の一端に接続されている。スルーホール(中間接続用電極)34は第1主面20a側で中間接続用電極27と接続され、第2主面20b側で第2の中心電極22の一端に接続されている。
誘電体基板20の上端面には、アース電極としてスルーホール35,36が形成されている。スルーホール(アース電極)35は第1主面20a側で中間接続用電極26と接続され、第2主面20b側で第2の中心電極22の他端に接続されている。スルーホール(アース電極)36は第1主面20a側で中間接続用電極28及び第1の中心電極21の他端に接続されている。
コンデンサ51,52は、それぞれチップタイプのもので、コンデンサ51は誘電体基板20の第1主面20a上のランド25a,26aにはんだ付けされ、コンデンサ52は誘電体基板20の第1主面20a上のランド27a,28aにはんだ付けされている。
また、抵抗膜55は、逆方向からの信号を吸収するためのものであり、中間接続用電極29及びスルーホール33を介して第1の中心電極21の一端に接続され、かつ、第2の中心電極22の一端に接続されている。なお、抵抗膜55に代えてコンデンサ51,52と同様のチップタイプのものを用いてもよい。
以上の回路素子を備えた誘電体基板20は以下のようにして製作される。即ち、誘電体基板20は樹脂製のプリント基板として製作される。材料となる樹脂は、ポリイミド樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ガラスフッ素樹脂、液晶ポリマー樹脂などである。この種の単層樹脂基板を約4〜8インチ角のマザー基板として用意し、その両面に銅膜を貼り付け、該銅膜をエッチングして前記電極21,22,25〜29を所定のパターンに形成する。さらに、所定位置に前記スルーホール31〜36となる孔を形成して導電性ペーストで充填し、これら導電性ペーストを焼き付けする。その後、該マザー基板上に抵抗膜55を印刷して焼成する。抵抗膜55は所定の抵抗値になるようにレーザトリミングされる。
マザー基板状態にある誘電体基板20に対しては、そのランド25a,26aにコンデンサ51がはんだ付けされ、ランド27a,28aにコンデンサ52がはんだ付けされる。さらに、フェライト40が接着剤にて第1主面20aに固定される。ここで、マザー基板は3mm角程度の1単位の誘電体基板20ごとにダイサカットあるいはレーザカットされる。
カットされた誘電体基板20はそのスルーホール35,36をヨーク10の上面部11にはんだ付けすることによりヨーク10の凹所13に一体的に収容され、かつ、ヨーク10と電気的に接続される。即ち、誘電体基板20は主面20a,20bが実装面60に対して垂直方向に配置される。
また、永久磁石45,45は、それぞれ、誘電体基板20の第1主面20a及び第2主面20bに対向する位置でヨーク10の内面に接着剤にて固定され、フェライト40に直流磁界を印加する。
以上の如く組み立てられた非可逆回路素子(集中定数型アイソレータ)1Aの電気等価回路を図3に示す。スルーホール(外部接続用入出力電極)31が入力ポートP1として機能し、スルーホール(外部接続用入出力電極)32が出力ポートP2として機能する。第1の中心電極21とコンデンサ51とで並列のLC共振回路が構成され、第2の中心電極22とコンデンサ52とで並列のLC共振回路が構成されている。抵抗膜55はポートP1,P2間に直列に挿入されている。中心電極21,22及びコンデンサ51,52のそれぞれの他端はスルーホール35,36を介してヨーク10の外部接続用アース端子18に接続されている。
以上説明した非可逆回路素子1Aによれば、第1の中心電極21及び第2の中心電極22が誘電体基板20の主面20a,20b上に電極膜として形成されているため、交差角を精度よく、かつ、低コストで形成することができる。また、誘電体基板20の端面には外部接続用入出力電極がスルーホール31,32として形成されており、この誘電体基板20と中心電極21,22とは一体化されていると共に整合回路を構成するコンデンサ51,52も誘電体基板20に固定され、かつ、抵抗膜55も誘電体基板20上に形成されているため、組立て工程で取り扱う部品は、ヨーク10、誘電体基板20、フェライト40、永久磁石45,45となり、部品点数が減少する。
また、誘電体基板20はその主面20a,20bが実装面60に対して垂直方向に配置されているため、ヨーク10の凹所13にコンパクトに収容でき、かつ、実装面積が小さくなる。しかも、誘電体基板20の下端面に形成したスルーホール31,32を外部接続用入出力電極として直接実装面に露出させることができる。
また、誘電体基板20を樹脂製のプリント基板としたため、前述したようにエッチングなどの方法によって中心電極21,22や接続用の電極25〜29を容易に形成することができる。また、誘電体基板20にはアース電極や外部接続用入出力電極としてスルーホール31〜36を形成するようにしたため、誘電体基板20を広面積のマザー基板から所定単位に切り出して製造する本第1実施例においては好都合であり、これらの電極を誘電体基板20の端面に容易に形成することができる。誘電体基板20を樹脂製としたのは、100μm程度の薄肉基板を得ることができ、安価で割れにくい利点を有することによる。なお、誘電体基板20はセラミック製であってもよい。
また、整合回路を構成する抵抗膜55を誘電体基板20の主面20b上に印刷膜として形成したため、部品点数がより減少し、非可逆回路素子の一層の小型化を図ることができる。
さらに、フェライト40を誘電体基板20に接着し、永久磁石45,45もヨーク10に接着しているため、組立てがより簡略化される。
(第2実施例、図4参照)
第2実施例である非可逆回路素子1Bは、図4に示すように、ヨーク10の外部接続用アース端子18を上面部11の両側から下方に延在する形状としたものである。
他の構成は第1実施例である前記非可逆回路素子1Aと同様であり、その作用効果も第1実施例と同じである。
特に、本第2実施例では、外部接続用アース端子18とスルーホール(外部接続用入出力電極)31,32との突出方向が揃っているため、実質的な実装面積が小さくなるという効果を有している。
(第3実施例、図5及び図6参照)
第3実施例である非可逆回路素子1Cは、図5に示すように、ヨーク10を下側に配置し、外部接続用アース端子18を底面部14の両側から突出させている。さらに、誘電体基板20の下端面に切欠き部20cを形成すると共に、ヨーク10の底面部14にも切欠き部14aを形成し、これらの切欠き部20c,14aを互いに嵌合させている。
他の構成は第1実施例である前記非可逆回路素子1Aと同様であるが、この非可逆回路素子1Cにあっては、ヨーク10が下側に配置されているため、アース電極として機能するスルーホール35,36を誘電体基板20の下端面に形成する必要がある。それゆえ、図6に示すように、第1の中心電極21を第2主面20bに形成し、第2の中心電極22を第1主面20aに形成している。
詳しくは、第1主面20aには、第2の中心電極22、コンデンサ51用のランド65a,66aを備えた中間接続用電極65,66、及び、コンデンサ52用のランド67a,68aを備えた中間接続用電極67,68が形成されている。第2主面20bには、第1の中心電極21、整合回路を構成する抵抗膜55、及び、中間接続用電極69が形成されている。
誘電体基板20の下端面には、外部接続用入出力電極としてスルーホール31,32及び切欠き部20c部分にアース電極としてスルーホール35,36が形成されている。スルーホール(外部接続用入出力電極)31は第1主面20a側で中間接続用電極65と接続されている。スルーホール(外部接続用入出力電極)32は第1主面20a側で中間接続用電極67と接続されている。スルーホール(アース電極)35は第1主面20a側で中間接続用電極66及び第2の中心電極22の一端に接続されている。スルーホール(アース電極)36は第1主面20a側で中間接続用電極68と接続され、第2主面20b側で第1の中心電極21の一端に接続されている。
誘電体基板20の上端面には、中間接続用電極としてスルーホール33,34が形成されている。スルーホール(中間接続用電極)33は第1主面20a側で中間接続用電極65と接続され、第2主面20b側で第1の中心電極21の他端に接続されている。スルーホール(中間接続用電極)34は第1主面20a側で中間接続電極67及び第2の中心電極22の他端に接続され、第2主面20b側で中間接続用電極69に接続されて抵抗膜55を介して第1の中心電極21の他端に接続されている。
前記誘電体基板20を用いた非可逆回路素子1Cの電気等価回路は図3と同様である。その作用効果は前記第1実施例と同じであり、外部接続用アース端子18とスルーホール(外部接続用入出力電極)31,32との突出方向が揃っているために実質的な実装面積が小さくなる利点は前記第2実施例と同じである。また、本第3実施例では、誘電体基板20の切欠き部20cをヨーク10に嵌合させているため、組立て効率が向上すると共に両者の結合が強固なものとなる。
(第4実施例、図7参照)
第4実施例である非可逆回路素子1Dは、図7に示すように、ヨーク10の底面部14に溝部14bを形成し、誘電体基板20の下端面に形成されている切欠き部20cを該溝部14bに嵌合させたものである。他の構成は第3実施例である前記非可逆回路素子1Cと同様であり、その作用効果も第3実施例と同様である。
(第5実施例、図8参照)
第5実施例である非可逆回路素子1Eは、図8に示すように、ヨーク10に底面部14に加えて上面部11’,11’を設けたものである。
他の構成は第3実施例である前記非可逆回路素子1Cと同様であり、その作用効果も第3実施例と同様である。特に、本第5実施例では、永久磁石45,45がヨーク10の上面部11’と底面部14と側面部12とで囲われているため、磁界の漏れが少なくなり、磁気の利用効率が向上する。このため、磁気回路を小さく構成することが可能になり、非可逆回路素子の一層の小型化を図ることができる。
(第6実施例、図9参照)
第6実施例である非可逆回路素子1Fは、図9に示すように、誘電体基板20の上端面に切欠き部20dを形成すると共に、ヨーク10の上面部11にも切欠き部11aを形成し、これらの切欠き部20d,11aを互いに嵌合させている。また、ヨーク10の下面部14’,14’にアース端子18が形成されている。
他の構成は第1実施例である前記非可逆回路素子1A、特に、誘電体基板20に設けた各種電極の配置は第1実施例の図2の配置と同様である。従って、本第6実施例の作用効果も第1実施例と同様である。また、切欠き部20d,11aの嵌合による効果は前記第3実施例と同様であり、永久磁石45,45の磁気効率が向上する効果は前記第5実施例と同様である。
(第7実施例、図10参照)
第7実施例である非可逆回路素子について、該素子を構成する誘電体基板20を図10に示す。この誘電体基板20には、前記コンデンサ51,52に代えて、誘電体基板20の主面20a,20b上にコンデンサ電極53a,53b,54a,54bを成膜し、必要な容量が形成されている。誘電体基板20の他の構成は第1実施例として図2に示した構成と同様である。また、非可逆回路素子を構成する他の構成も第1実施例と同様である。
なお、本第7実施例の如く整合用容量を誘電体基板20に形成する構成は前記第1〜第6実施例にも適用することができる。
(通信装置、図11参照)
ここで、前記非可逆回路素子を搭載した通信装置として、携帯電話を例にして説明する。図11は携帯電話320のRF部分の電気回路を示し、322はアンテナ素子、323はプレクサ、331は送信側アイソレータ、332は送信側増幅器、333は送信側段間用帯域通過フィルタ、334は送信側ミキサ、335は受信側増幅器、336は受信側段間用帯域通過フィルタ、337は受信側ミキサ、338は電圧制御発振器(VCO)、339はローカル用帯域通過フィルタである。
ここに、送信側アイソレータ331として、前記各実施例として示した非可逆回路素子(集中定数型アイソレータ)を使用することができる。これらの非可逆回路素子を実装することにより、小型で低コストの携帯電話を実現することができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る非可逆回路素子及び通信装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、誘電体基板の細部の構成、特に、電極の引き回し形状などは任意である。また、永久磁石45は一つであってもよい。
本発明に係る非可逆回路素子の第1実施例を示す分解斜視図である。 前記第1実施例を構成する誘電体基板を示し、(A)は正面図、(B)は背面図(正面から透視した状態)である。 前記第1実施例の電気等価回路を示すブロック図である。 本発明に係る非可逆回路素子の第2実施例を示す分解斜視図である。 本発明に係る非可逆回路素子の第3実施例を示す分解斜視図である。 前記第3実施例を構成する誘電体基板を示し、(A)は正面図、(B)は背面図(正面から透視した状態)である。 本発明に係る非可逆回路素子の第4実施例を示す分解斜視図である。 本発明に係る非可逆回路素子の第5実施例を示す分解斜視図である。 本発明に係る非可逆回路素子の第6実施例を示す分解斜視図である。 本発明に係る非可逆回路素子の第7実施例を構成する誘電体基板を示し、(A)は正面図、(B)は背面図(正面から透視した状態)である。 本発明に係る通信装置(携帯電話)の電気回路を示すブロック図である。
符号の説明
1A〜1F…非可逆回路素子
10…ヨーク
13…凹所
14b…溝部
18…外部接続用アース端子
20…誘電体基板
20a,20b…主面
20c,20d…切欠き部
21…第1の中心電極
22…第2の中心電極
31,32…スルーホール(外部接続用入出力電極)
35,36…スルーホール(アース電極)
40…フェライト
45…永久磁石
51,52…コンデンサ
53a,53b,54a,54b…コンデンサ電極
55…抵抗膜
60…実装面

Claims (9)

  1. ヨークの凹所内に、第1及び第2の中心電極を対向する二つの主面上に電極膜にて形成した誘電体基板と、前記第1及び第2の中心電極の近傍に配置されたフェライトと、該フェライトに直流磁界を印加する一対の永久磁石とを収容してなり、
    前記ヨークの一部には外部接続用アース端子が形成され、
    前記誘電体基板の端面にはアース電極及び外部接続用入出力電極がスルーホールとして形成され、
    前記アース電極は前記ヨークに電気的に直接に接続され、
    前記一対の永久磁石は前記誘電体基板の両主面に対向して配置され、かつ、前記ヨークに接着され、
    前記フェライトはその主面が前記誘電体基板の主面と対向して該誘電体基板に固定され、
    前記誘電体基板はその主面が実装面に対して垂直方向に配置されていること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記誘電体基板は樹脂製のプリント基板であることを特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. さらに整合回路を備え、該整合回路を構成する素子がチップタイプであって前記誘電体基板の主面に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非可逆回路素子。
  4. さらに整合回路を備え、該整合回路を構成する抵抗が前記誘電体基板の主面上に抵抗膜として形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  5. さらに整合回路を備え、該整合回路を構成する容量が前記誘電体基板の両主面上に形成した電極膜間に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  6. 前記誘電体基板、前記フェライト又は前記永久磁石のうち少なくとも一つが前記ヨークに接着剤にて固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  7. 前記誘電体基板に形成した切欠き部が前記ヨークに嵌合されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  8. 前記誘電体基板の端部が前記ヨークに形成した溝部に嵌合されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の非可逆回路素子を備えたことを特徴とする通信装置。
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